JP2000094329A - 隔壁型形成方法および隔壁型材 - Google Patents

隔壁型形成方法および隔壁型材

Info

Publication number
JP2000094329A
JP2000094329A JP27065898A JP27065898A JP2000094329A JP 2000094329 A JP2000094329 A JP 2000094329A JP 27065898 A JP27065898 A JP 27065898A JP 27065898 A JP27065898 A JP 27065898A JP 2000094329 A JP2000094329 A JP 2000094329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
partition
partition wall
barrier rib
glass substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP27065898A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Tsuruoka
美秋 鶴岡
Kuniaki Kimura
晋朗 木村
Makoto Aichi
誠 相地
Jun Takemoto
潤 竹本
Yoichiro Ohashi
洋一郎 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP27065898A priority Critical patent/JP2000094329A/ja
Publication of JP2000094329A publication Critical patent/JP2000094329A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】精密形状で大面積を有するマスター型を無欠陥
で高精度にかつ低コストで製作することができる隔壁型
形成方法、およびそのマスター型の母材である隔壁型材
の提供。 【解決手段】隔壁型の頂上部分に対応するパターンを有
するサンドブラスト保護膜を隔壁型材の表面に形成する
保護膜形成過程と、前記隔壁型材の前記サンドブラスト
保護膜を有する側の表面に対しサンドブラスト処理を行
い前記サンドブラスト保護膜が形成されてない表面の隔
壁型材を削り取って掘り下げるサンドブラスト処理過程
と、前記サンドブラスト保護膜を前記隔壁型材基板から
剥離し型部材を得る保護膜剥離過程とを有する隔壁型形
成方法。および、その方法が適用される装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
イパネル(略称としてPDPを併用する)の技術分野に
属する。特に、プラズマディスプレイパネルの背面板に
隔壁を転写または賦型により形成するときに用いる隔壁
と嵌め合いとなる形状を有する型部材を形成する隔壁型
形成方法と型部材の母材である隔壁型材に関する。
【0002】
【従来の技術】隔壁と嵌め合いとなる形状の型シートに
充填したリブペーストをガラス基板に転写して隔壁を形
成する形成方法が提案されている。たとえば、特開平8
−273537号公報には、凹版(マスター型)を使用
して型シート(マザー型)を製造し、その型シートのシ
ート凹部にリブペーストを充填し、その型シートをガラ
ス基板に密着後剥離して、ガラス基板の表面にリブペー
ストを転写することが記載されている。また、隔壁と嵌
め合いとなる形状の型シートを用いてガラス基板に塗布
したリブペーストを圧接して賦型する方法が提案されて
いる。たとえば、特開平8−273538号には、ガラ
ス基板表面にリブペーストを塗布し、その塗布面に型シ
ートを圧接した後に型シートを剥離し、そのリブペース
トを隔壁形状に賦型し、その賦型されたリブペーストを
焼成する隔壁の製造方法が記載れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような隔壁の形成
方法においては精密形状で大面積の型シートは、異物付
着、剥離不良、等により損傷を受け易い消耗品である。
そのため、前述の一例においては、隔壁の形状に相当す
る形状を有する凹版を使用して必要とする数量の型シー
トを成形により製造することが行われる。この場合、凹
版はマスター型であり型シートはマザー型である。当
然、このマスター型は精密形状で大面積を有する。その
ため、フライスや彫刻機等による機械切削加工では、無
欠陥で高精度のマスター型の製作は極めて困難であり、
さらに大変高価なものとなっている。
【0004】そこで、本発明の目的は、精密形状で大面
積を有するマスター型を無欠陥で高精度にかつ低コスト
で製作することができる隔壁型形成方法、およびそのマ
スター型の母材に適した隔壁型材を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記の本発
明によって達成される。すなわち、本発明の第1の形態
の隔壁型形成方法は、隔壁型の頂上部分に対応するパタ
ーンを有するサンドブラスト保護膜を隔壁型材の表面に
形成する保護膜形成過程と、前記隔壁型材の前記サンド
ブラスト保護膜を有する側の表面に対しサンドブラスト
処理を行い前記サンドブラスト保護膜が形成されてない
表面の隔壁型材を削り取って掘り下げるサンドブラスト
処理過程と、前記サンドブラスト保護膜を前記隔壁型材
基板から剥離し型部材を得る保護膜剥離過程とを有する
ようにしたものである。
【0006】本発明の隔壁型形成方法によれば、保護膜
形成過程により隔壁型の頂上部分に対応するパターンを
有するサンドブラスト保護膜が隔壁型材の表面に形成さ
れ、サンドブラスト処理過程により前記隔壁型材の前記
サンドブラスト保護膜を有する側の表面に対しサンドブ
ラスト処理が行われ前記サンドブラスト保護膜が形成さ
れてない表面の隔壁型材が削り取られて掘り下げられ、
保護膜剥離過程により前記サンドブラスト保護膜が前記
隔壁型材基板から剥離され型部材が得られる。すなわ
ち、サンドブラスト保護膜は、隔壁型の頂上部分に対応
する精密形状のパターンを形成することができる。ま
た、サンドブラスト処理は、サンドブラスト保護膜の部
分を忠実に残して隔壁型材を削り取り、しかも大面積の
加工を行うことができる。したがって、精密形状で大面
積を有するマスター型を無欠陥で高精度にかつ低コスト
で製作することができる。
【0007】また本発明の第2の形態の隔壁型形成方法
は、第1の形態の隔壁型形成方法において、前記型部材
をマスター型とし、そのマスター型と嵌め合い形状を有
するマザー型を、前記マスター型に対して電気メッキを
行うことにより形成するマザー型形成過程を有するよう
にしたものである。本発明の隔壁型形成方法によれば、
マザー型形成過程により強度と耐久性を有するニッケル
等の金属材料から成るマザー型をマスター型から得るこ
とができる。
【0008】また本発明の第3の形態の隔壁型形成方法
は、第1または2の形態の隔壁型形成方法において、前
記隔壁型材は、前記サンドブラスト処理によって容易に
削り取ることができ隔壁の高さに対応する所定の厚さを
有する易掘削材料層と、前記サンドブラスト処理によっ
て容易には削り取ることができない難掘削材料層とを積
層した構成を有し、前記易掘削材料層の側の表面に対し
前記サンドブラスト処理を行うようにしたものである。
本発明の隔壁型形成方法によれば、サンドブラスト処理
によって隔壁型材の易掘削材料層においては効率良く削
り取られる。そして、下の層に積層した難掘削材料層ま
で達すると、そこにおいては削り取る効率は低下し実質
的に進行を停止状態とすることができる。また、易掘削
材料層の厚さは隔壁の高さに対応する所定の厚さを有す
る。したがって、得られる型部材は隔壁の高さに対応す
る所定の寸法について極めて高い精度が得られる。ここ
で隔壁の高さに対応する所定の厚さ(寸法)とは、所定
の隔壁の高さそのもの、または、所定の隔壁の高さに所
定の層(たとえば誘電体層)の厚さを加算する等を行っ
て得る厚さ(寸法)のことである。
【0009】また本発明の隔壁型材は、サンドブラスト
処理によって容易に削り取ることができ隔壁の高さに対
応する所定厚さを有する易掘削材料層と、前記サンドブ
ラスト処理によって容易には削り取ることができない難
掘削材料層とを積層した構成を有するようにしたもので
ある。本発明の隔壁型材によれば、サンドブラスト処理
によって得られる型部材は隔壁の高さに対応する所定の
寸法について極めて高い精度が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明について実施の形態
により説明する。本発明における隔壁型形成過程を図1
に示す。図1において、1a,1b,1cはサンドブラ
スト保護膜、2a,2b,2c,2d,2eは隔壁型
材、3bは隔壁パターンマスク、4bは光、5cはサン
ドブラスト、6e,6fはメッキ層である。隔壁型形成
過程の最初のステップは保護膜貼着過程である。この保
護膜貼着過程において、隔壁型材2aにサンドブラスト
保護膜1aを貼り着ける。隔壁型材2aにサンドブラス
ト保護膜1aを貼り着けた状態を図1(A)に示す。
【0011】次のステップは露光・現像過程である。こ
の露光・現像過程において、隔壁型材2bに貼り着けた
サンドブラスト保護膜1bに隔壁パターンマスク3bを
密着し、光4bを照射する。図1に示す一例では、サン
ドブラスト保護膜1bは光硬化型の保護膜である。すな
わち、隔壁パターンマスク3bによって光4bを透過し
た部分は現像後も残り、隔壁パターンマスク3bによっ
て光4bを遮蔽した部分は現像によって取り除かれる。
隔壁パターンマスク3bは隔壁の頂上部分と谷部分とを
区分するパターンであり、頂上部分は光4bを透過し、
谷部分は光4bを遮蔽する。したがって、現像により隔
壁の頂上部分に対応するサンドブラスト保護膜1bだけ
が残る。サンドブラスト保護膜1bに隔壁パターンマス
ク3bを密着し、光4bを照射する状態を図1(B)に
示す。
【0012】次のステップはサンドブラスト処理過程で
ある。このサンドブラスト処理過程において、パターン
化されたサンドブラスト保護膜1cを有する側の隔壁型
材2cの表面に対して、微細な研削材(サンド;砂)を
圧縮空気とともに高速でノズルから噴出させる。そのと
き、サンドブラスト保護膜1cを有しない隔壁型材2c
の表面の部分、すなわち隔壁の谷となる部分においては
隔壁型材2cは研削材の衝撃力によって削り取られる。
一方、サンドブラスト保護膜1cを有する隔壁型材2c
の表面の部分、すなわち隔壁の頂上部分となる部分にお
いては研削材の衝撃力がサンドブラスト保護膜1cによ
って吸収されるため隔壁型材2cは削り取られることが
ない。したがって、サンドブラスト処理により隔壁型材
2cには隔壁と同じ形状が形成されることとなる。
【0013】このとき、隔壁型材2cとして、サンドブ
ラスト処理によって容易に削り取ることができ隔壁の高
さに対応する所定の厚さを有する易掘削材料層と、前記
サンドブラスト処理によって容易には削り取ることがで
きない難掘削材料層とを積層した構成を有する隔壁型材
とする。その場合には、サンドブラスト処理によって隔
壁型材の易掘削材料層においては効率良く削り取られ
る。そして、下の層に積層した難掘削材料層まで達する
と、そこにおいては削り取る効率は低下し実質的に進行
を停止状態とすることができる。したがって、得られる
型部材は隔壁の高さに対応する所定の寸法について極め
て高い精度を得ることができる。パターン化されたサン
ドブラスト保護膜1cを有する側の隔壁型材2cの表面
に対してサンドブラスト処理を行う状態を図1(C)に
示す。
【0014】単体で構成される隔壁型材2cには、たと
えば、ソーダガラス、アルミニウム、真鍮、セラミック
を材料として用いることができる。積層で構成される隔
壁型材2cの易掘削材料層には、たとえば、アクリル樹
脂、グラファイトを材料として用いることができる。ま
た、難掘削材料層には、たとえば、銅、ソーダガラスを
材料として用いることができる。
【0015】次のステップはサンドブラスト保護膜剥離
過程である。このサンドブラスト保護膜剥離過程におい
て、隔壁型材2cからサンドブラスト保護膜が剥離され
る。サンドブラスト保護膜が剥離された隔壁型材2dの
状態を図1(D)に示す。上述のステップによって得ら
れる図1(D)に示す隔壁型材2dは、通常は、プラズ
マディスプレイ用のガラス基板に形成する隔壁と同一の
形状を有するマスター型として得られる。
【0016】次に、このマスター型からマザー型を得る
過程について説明する。マザー型は隔壁材料に対して転
写または賦型を行ってガラス基板に隔壁を形成するとき
に実際に使用する型部材である。最初のステップはニッ
ケル電解メッキ過程である。このニッケル電解メッキ過
程において、隔壁形状を有する隔壁型材2dの上にニッ
ケル層を形成する。このニッケル層が隔壁型材2dの形
状に対して嵌め合いとなる形状(凸形状に対する凹形
状)を有するように、すなわちニッケルスタンパが得ら
れるように、充分な厚さのニッケル電解メッキが行われ
る。すなわち、ここで行われる電解メッキは、いわゆる
電鋳(電気鋳造;エレクトロフォーミング)に相当す
る。ニッケル電解メッキが行われ隔壁型材2eにニッケ
ルスタンパ6fが形成された状態を図1(E)に示す。
【0017】次のステップはニッケルスタンパ剥離過程
である。このニッケルスタンパ膜剥離過程において、隔
壁型材2eからニッケルスタンパ6fが剥離される。隔
壁型材2eから剥離したニッケルスタンパ6fの状態を
図1(F)に示す。上述のステップによって得られる図
1(F)に示すニッケルスタンパ6fは、通常は、プラ
ズマディスプレイ用のガラス基板に形成する隔壁と嵌め
合いとなる形状を有するマスター型として得られる。
【0018】次に、本発明によって得られる上述のマス
ター型を使用して隔壁を形成する過程について一例を説
明する。本発明によって得られるマスター型を使用して
隔壁を形成する過程を図2に模式図として示す。図2に
おいて、21はマスター型、22はマザー型、23は隔
壁材料、24はガラス基板である。隔壁を得るため成形
した隔壁材料の形状と同一形状を有するマスター型21
と、そのマスター型21に対して嵌め合い関係(凸型に
対する凹型)の形状を有するマザー型22を、模式図と
して、図2(A)に示す。図2において(B)→(C)
→(D)はマザー型22を使用した転写による隔壁の形
成過程を示している。また、図2において(E)→
(C)→(D)はマザー型22を使用した賦型による隔
壁の形成過程を示している。
【0019】まず、転写による隔壁の形成過程について
説明する。マザー型22に隔壁材料23を充填し(隔壁
材料充填過程)、ガラス基板24と対向させる(対置過
程)。マザー型22に隔壁材料23を充填し、ガラス基
板24と対向させた状態を、模式図として、図2(B)
に示す。対向させた後、隔壁材料23が充填されたマザ
ー型22とガラス基板24とが成す領域は排気が行われ
真空とする。このとき、マザー型22とガラス基板24
の各々の外側面から受ける大気圧と、各々の内側の面か
ら受ける真空圧との差圧により力を受けて変形しないよ
うに、マザー型22とガラス基板24との各々の外側の
領域においても排気が行われ真空とする(真空過程)。
【0020】その真空となった状態において、排気が行
われ真空圧となっているマザー型22そして/またはガ
ラス基板24の外側の領域を大気圧に戻す。これによ
り、マザー型22そして/またはガラス基板24は外側
面から受ける大気圧と、内側の面から受ける真空圧との
差圧により力を受けて変形する。この変形により、隔壁
材料23が充填されたマザー型22とガラス基板24と
を密着する(密着過程)。隔壁材料23が充填されたマ
ザー型22とガラス基板24とを密着した状態を、模式
図として、図2(C)に示す。この変形は僅かであるか
らマザー型22そして/またはガラス基板24の変形も
僅かである。実際のマザー型22は隔壁材料23が充填
される領域の周辺部分に変形によって生じる歪みを吸収
する部分または支持部分を有する。また、実際のガラス
基板24は隔壁材料23が転写される領域の周辺部分に
変形によって生じる歪みを吸収する部分または支持部分
を有する。したがって、隔壁材料23をガラス基板24
に転写するマザー型22そして/またはガラス基板24
の領域は、マザー型22とガラス基板24とを密着した
状態においては歪みを生じていない。
【0021】その密着した状態において、隔壁材料23
が電離放射線硬化性樹脂を含み電離放射線を照射して硬
化させる種類の隔壁材料23である場合には、電離放射
線を照射して隔壁材料23を硬化させる(電離放射線照
射過程)。そして、排気が行われ真空圧となっているマ
ザー型22とガラス基板24とが成す領域を大気圧に戻
すとともに、大気圧に戻したマザー型22そして/また
はガラス基板24の外側の領域を排気し真空とする。こ
れにより、マザー型22とガラス基板24とを剥離する
(剥離過程)。マザー型22とガラス基板24とを剥離
した状態を、模式図として、図2(D)に示す。このと
き、図2(D)に示すように、マザー型22は隔壁材料
23を残してガラス基板24から剥離しており、隔壁材
料23はガラス基板24に転写している。
【0022】次に、賦型による隔壁の形成過程について
説明する。ガラス基板24に隔壁材料23を塗工し(隔
壁材料塗工過程)、マザー型22と対向させる(対置過
程)。ガラス基板24に隔壁材料23を塗工し、マザー
型22と対向させた状態を、模式図として、図2(E)
に示す。対向させた後、隔壁材料23が塗工されたガラ
ス基板24とマザー型22とが成す領域は排気が行われ
真空とする。このとき、マザー型22とガラス基板24
の各々の外側面から受ける大気圧と、各々の内側の面か
ら受ける真空圧との差圧により力を受けて変形しないよ
うに、マザー型22とガラス基板24との各々の外側の
領域においても排気が行われ真空とする(真空過程)。
【0023】その真空となった状態において、排気が行
われ真空圧となっているマザー型22そして/またはガ
ラス基板24の外側の領域を大気圧に戻す。これによ
り、マザー型22そして/またはガラス基板24は外側
面から受ける大気圧と、内側の面から受ける真空圧との
差圧により力を受けて変形する。この変形により、マザ
ー型22と隔壁材料23が塗工されたガラス基板24と
を密着する(密着過程)。マザー型22と隔壁材料23
が塗工されたガラス基板24とを密着した状態を、模式
図として、図2(C)に示す。この変形は僅かであるか
らマザー型22そして/またはガラス基板24の変形も
僅かである。実際のマザー型22はガラス基板24に塗
工された隔壁材料23を賦型する領域の周辺部分に変形
によって生じる歪みを吸収する部分または支持部分を有
する。また、実際のガラス基板24は隔壁材料23が賦
型される領域の周辺部分に変形によって生じる歪みを吸
収する部分または支持部分を有する。したがって、ガラ
ス基板24に塗工された隔壁材料23を賦型するマザー
型22そして/またはガラス基板24の領域は、マザー
型22とガラス基板24とを密着した状態においては歪
みを生じていない。
【0024】その密着した状態において、隔壁材料23
が電離放射線硬化性樹脂を含み電離放射線を照射して硬
化させる種類の隔壁材料23である場合には、電離放射
線を照射して隔壁材料23を硬化させる(電離放射線照
射過程)。そして、排気が行われ真空圧となっているマ
ザー型22とガラス基板24とが成す領域を大気圧に戻
すとともに、大気圧に戻したマザー型22そして/また
はガラス基板24の外側の領域を排気し真空とする。こ
れにより、マザー型22とガラス基板24とを剥離する
(剥離過程)。マザー型22とガラス基板24とを剥離
した状態を、模式図として、図2(D)に示す。このと
き、図2(D)に示すように、ガラス基板24に塗工さ
れた隔壁材料23はガラス基板24に停まり、マザー型
22によって賦型されている。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、精密形
状で大面積を有するマスター型を無欠陥で高精度にかつ
低コストで製作することができる隔壁型形成方法、およ
びそのマスター型の母材であり、隔壁の高さに対応する
所定の寸法について極めて高い精度が得られる隔壁型材
が提供される。また本発明の第2の形態の隔壁型形成方
法によれば、マザー型形成過程により強度と耐久性を有
するニッケル等の金属材料から成るマザー型をマスター
型から得ることができる。また本発明の第3の形態の隔
壁型形成方法によれば、得られる型部材は隔壁の高さに
対応する所定の寸法について極めて高い精度が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における隔壁型形成過程を示す図であ
る。
【図2】本発明によって得られるマスター型を使用して
隔壁を形成する過程を示す模式図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c サンドブラスト保護膜 2a,2b,2c,2d,2e 隔壁型材料 3b 隔壁パターンマスク 4b 光 5c サンドブラスト 6e,6f ニッケルスタンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相地 誠 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 竹本 潤 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 大橋 洋一郎 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 5C027 AA09 5C040 FA01 FA04 GF02 GF19 JA17 JA19 JA20 JA32 MA25 5C094 AA42 AA44 BA31 EC04 GB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隔壁型の頂上部分に対応するパターンを有
    するサンドブラスト保護膜を隔壁型材の表面に形成する
    保護膜形成過程と、 前記隔壁型材の前記サンドブラスト保護膜を有する側の
    表面に対しサンドブラスト処理を行い前記サンドブラス
    ト保護膜が形成されてない表面の隔壁型材を削り取って
    掘り下げるサンドブラスト処理過程と、 前記サンドブラスト保護膜を前記隔壁型材基板から剥離
    し型部材を得る保護膜剥離過程と、 を有することを特徴とする隔壁型形成方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の隔壁型形成方法において、
    前記型部材をマスター型とし、そのマスター型と嵌め合
    い形状を有するマザー型を、前記マスター型に対して電
    気メッキを行うことにより形成するマザー型形成過程を
    有することを特徴とする隔壁型形成方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の隔壁型形成方法に
    おいて、前記隔壁型材は、前記サンドブラスト処理によ
    って容易に削り取ることができ隔壁の高さに対応する所
    定の厚さを有する易掘削材料層と、前記サンドブラスト
    処理によって容易には削り取ることができない難掘削材
    料層とを積層した構成を有し、前記易掘削材料層の側の
    表面に対し前記サンドブラスト処理を行うことを特徴と
    する隔壁型形成方法。
  4. 【請求項4】サンドブラスト処理によって容易に削り取
    ることができ隔壁の高さに対応する所定の厚さを有する
    易掘削材料層と、前記サンドブラスト処理によって容易
    には削り取ることができない難掘削材料層とを積層した
    構成を有することを特徴とする隔壁型材。
JP27065898A 1998-09-25 1998-09-25 隔壁型形成方法および隔壁型材 Withdrawn JP2000094329A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27065898A JP2000094329A (ja) 1998-09-25 1998-09-25 隔壁型形成方法および隔壁型材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27065898A JP2000094329A (ja) 1998-09-25 1998-09-25 隔壁型形成方法および隔壁型材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000094329A true JP2000094329A (ja) 2000-04-04

Family

ID=17489166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27065898A Withdrawn JP2000094329A (ja) 1998-09-25 1998-09-25 隔壁型形成方法および隔壁型材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000094329A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100367960B1 (ko) * 2000-09-25 2003-01-14 김병수 새로운 가공기술 및 조립방식을 이용한 플라즈마디스플레이 패널 하판 격벽 성형용 금형 제작 방법
WO2005013308A1 (en) * 2003-07-31 2005-02-10 3M Innovative Properties Company Master mold for duplicating fine structure and production method thereof
AT519302A1 (de) * 2016-12-01 2018-05-15 Ing Michael Muellner Verfahren zur Herstellung einer Pressmatrize

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100367960B1 (ko) * 2000-09-25 2003-01-14 김병수 새로운 가공기술 및 조립방식을 이용한 플라즈마디스플레이 패널 하판 격벽 성형용 금형 제작 방법
WO2005013308A1 (en) * 2003-07-31 2005-02-10 3M Innovative Properties Company Master mold for duplicating fine structure and production method thereof
AT519302A1 (de) * 2016-12-01 2018-05-15 Ing Michael Muellner Verfahren zur Herstellung einer Pressmatrize
AT519302B1 (de) * 2016-12-01 2019-01-15 Ing Michael Muellner Verfahren zur Herstellung einer Pressmatrize

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101154035B (zh) 细微模具和使细微模具再生的方法
EP1164619A1 (en) Plasma display panel, method and device for production therefor
TW200902434A (en) Method of forming fine pattern, mold formed by the method, transfer method and fine pattern forming method using the mold
JP5427225B2 (ja) 印刷用樹脂原版の製造方法
JP4424932B2 (ja) 微細構造体複製用母型ならびに母型及び可とう性成形型の製造方法
TW201632340A (zh) 模具、壓印設備、以及製造物品的方法
KR20030017248A (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 격벽 형성용 매립형 소프트몰드 제작방법 및 그를 이용한 격벽 형성방법
JP2000094329A (ja) 隔壁型形成方法および隔壁型材
JP6300466B2 (ja) マスクブランク用基板、マスクブランク、インプリントモールド、およびそれらの製造方法
CN101101842A (zh) 等离子体显示器平板障壁的大面积压印成型方法
JP2001229812A (ja) 成形型とこれを用いたディスプレイパネルの隔壁形成方法
JP6248505B2 (ja) インプリントモールド用基板、インプリントモールド及びそれらの製造方法、並びにインプリントモールドの再生方法
US6467137B1 (en) Method of manufacturing an ink jet recording head
JPH1196903A (ja) ディスプレイ用パネルの製造方法
JP2016002665A (ja) モールド製造用構造体の製造方法、およびモールドの製造方法
JP4568366B2 (ja) スタンパの成形方法
JP2014069339A (ja) スタンパ、スタンパ製造装置及びその製造方法並びに微細構造転写方法
JP3975576B2 (ja) 成形型
JP3612945B2 (ja) 微小構造体の製造方法
JP7061895B2 (ja) インプリントモールド用基板、マスクブランク及びインプリントモールドの製造方法
JP4799541B2 (ja) 隔壁形成用ソフトモールド、隔壁および下部パネルの製造方法、およびプラズマディスプレイパネル
JP7070106B2 (ja) インプリント用テンプレート、その製造方法、およびインプリント方法
JP7464415B2 (ja) 接着層、およびこの接着層を用いたメタルマスク
JP2000100323A (ja) 隔壁型形成方法、装置および型材料装着シリンダー
JP2000306502A (ja) 放電表示装置の隔壁形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110