JP2000094229A - スライドユニット - Google Patents

スライドユニット

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JP2000094229A
JP2000094229A JP10264706A JP26470698A JP2000094229A JP 2000094229 A JP2000094229 A JP 2000094229A JP 10264706 A JP10264706 A JP 10264706A JP 26470698 A JP26470698 A JP 26470698A JP 2000094229 A JP2000094229 A JP 2000094229A
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slider
pulley
axis
driving
shaft
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JP10264706A
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Akira Yoshizawa
明 吉沢
Mitsuo Ikushima
光男 生島
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組立てヘッドを構成するZ軸を備えるスライダ
を高速動作させるとともに、停止位置の高精度化を図る
ようにしたスライドユニットを提供することを目的とす
る。 【解決手段】Z軸23を軸線方向に移動するためのボー
ルナット70とZ軸23を回転駆動するスプラインスリ
ーブ71とをそれぞれ固定側に配されているモータ7
7、91によってベルト76、85を介して駆動するよ
うにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスライドユニットに
係り、とくに移動可能なスライダ上に移動軸を設けるよ
うにしたスライドユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】直交型ロボットから成る組立て装置が広
く用いられている。直交型ロボットはX軸ユニット上に
Y軸ユニットをX軸方向に移動可能に取付けるととも
に、Y軸ユニットによってY軸方向に移動可能に設けら
れているZ軸を用いて部品の組立てを行なうようにした
ものである。
【0003】図28および図29は従来のこのような直
交ロボットから成る組立て装置の要部を示しており、Y
軸ユニットの可動子を構成するスライダ1は案内ロッド
2によってY軸方向に移動可能に支持されている。そし
てスライダ1上に直立するようにZ軸3が取付けられて
いる。Z軸3はその外周面にねじとスプラインとをそれ
ぞれ形成して成り、ねじを形成した部分がボールナット
4に螺合されるとともに、スプラインを形成した部分が
スプラインスリーブ5に係合されるようになっている。
【0004】ボールナット4にはプーリ6が取付けられ
るとともに、このプーリ6がベルト7を介してモータ8
の出力軸に取付けられているプーリ9と伝動されるよう
になっている。これに対してスプラインスリーブ5のプ
ーリ10はベルト11を介してモータ12の出力軸に取
付けられているプーリ13と伝動されるようになってい
る。
【0005】従ってモータ8を駆動すると、プーリ6が
ベルト7によって回転されるために、このプーリ6が取
付けられているボールナット4が回転し、Z軸3が上下
方向、すなわちZ軸方向に移動する。
【0006】これに対してモータ12を駆動すると、ベ
ルト11を介してプーリ10が駆動され、これによって
スプラインスリーブ5が回転する。従ってこのスプライ
ンスリーブ5と係合されているZ軸3が回転することに
なる。すなわちこの装置は、Z軸3がZ軸方向の移動と
回転運動とを行なうようになっており、Z軸3はR軸を
も兼用することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図28および図29に
示すように、案内ロッド2によって案内されて移動する
スライダ1上にZ軸方向の移動と回転運動とを行なうZ
軸3を設けるようにした構造によれば、上述の如くスラ
イダ1上に移動用のモータ8と回転用のモータ12とを
取付け、これらのモータ8、12によってそれぞれベル
ト7、11を介して駆動するようにしている。すなわち
Z軸3をその軸線方向に移動させるためのモータ8とZ
軸3を回転させるためのモータ12とを必要とし、この
ためにスライダ1の重量が大きくなるとともに、スライ
ダ1の運動の慣性モーメントが大きくなる。
【0008】従ってスライダ1を動作させるために大き
な動力を必要とするとともに、加速および減速のスピー
ドが遅くなる欠点がある。また高速動作から急停止させ
るときに、スライダ1の重量が大きいと振動が発生し易
くなり、停止位置の精度が悪くなり、これによって高精
度の組立てが行なえなくなるという問題がある。さらに
このような従来の構造によれば、スライダ1にモータ
8、12が取付けてあるために、スライダ1とともに移
動するモータ8、12に追随するような配線を程個さな
ればならず、配線が面倒になる欠点がある。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、スライダ上に設けられている移動軸を
駆動するための駆動源をスライダに取付けることによっ
て生ずる上記の種々の問題点を解消するようにしたスラ
イドユニットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の一発明は、案内手
段によって移動可能に支持されているスライダと、前記
スライダ上において該スライダの移動方法と直角な方向
に移動可能に支持されている移動軸と、前記案内手段を
支持する固定側に設けられており、前記移動軸を駆動す
る駆動手段と、前記駆動手段と前記移動軸とを伝動させ
る伝動手段と、を具備するスライドユニットに関するも
のである。
【0011】前記案内手段によって前記スライダが水平
方向に移動可能に支持されるとともに、前記移動軸が垂
直方向に移動可能であってよい。また前記移動軸がねじ
から成り、前記スライダ上のナットに螺合されるととも
に、前記駆動手段によって前記伝動手段を介して前記ナ
ットが回転されると前記移動軸が軸線方向に移動するよ
うにしてよい。また前記駆動手段がモータから構成され
るとともに、前記伝動手段がベルトから構成され、前記
モータによって前記ベルトを介して前記ナットが回転駆
動されるようにしてよい。
【0012】本願の別の発明は、移動可能なスライダ上
に移動可能でかつ回動可能な移動軸が設けられ、該移動
軸が固定側に配されている駆動手段によって移動および
回転が行なわれることを特徴とするスライドユニットに
関するものである。
【0013】前記移動軸にねじとスプラインとが設けら
れるとともに、前記ねじがナットに螺合され、前記スプ
ラインがスプラインスリーブに係合され、駆動手段によ
って前記ナットが回転されると前記移動軸が軸線方向に
移動され、駆動手段によって前記スプラインスリーブが
回転されると前記移動軸が回転されるようにしてよい。
また前記ナットと前記スプラインスリーブとが前記スラ
イダ上に同軸状に取付けられてよい。また駆動手段に取
付けられているプーリと反対側の固定側のプーリとの間
において案内プーリにより前記ナットのプーリまたは前
記スプラインスリーブのプーリにベルトが巻付けられて
おり、該ベルトを介して駆動手段によって前記ナットま
たは前記スプラインスリーブが回転駆動されてよい。
【0014】本発明の好ましい態様は、移動するスライ
ダ上に設けられているZ軸を軸線方向に移動させあるい
は回転駆動するためのモータを無くし、これによってス
ライダの軽量化を図ることによって高速動作を実現する
ようにしたものである。モータをスライダに取付けない
ようにすると、慣性が小さくなって余分な振動が少なく
なる。
【0015】Z軸の駆動は次のようにして行なう。すな
わちZ軸を軸線方向に移動させるためのボールナットと
Z軸を回転するためのスプラインスリーブとをそれぞれ
スライダ上に設け、タイミングベルトを介して固定側に
取付けられたモータにより駆動するようにしたものであ
る。ここでタイミングベルトはボールねじあるいはスプ
ラインスリーブのプーリに案内プーリによってほぼU字
状に巻付け、モータと反対側のエンドプレートに取付け
たプーリで反転させてモータ側のプーリまたは駆動軸側
のプーリへ戻る構造にする。そしてボールねじとスプラ
インスリーブの駆動を上下に同じ構造でタイミングベル
トを配し、これによってZ軸の軸線方向の移動と回転駆
動とを行なうようにする。
【0016】なおスライダが案内手段に沿って移動され
ると、ボールナットおよびスプラインスリーブに取付け
られているプーリがベルト上を転動することになり、こ
れによってZ軸が軸線方向に移動したり回転したりす
る。そこでスライダの移動と上記ボールナットおよびス
プラインスリーブを駆動するモータを常に一定の割合で
同期させて制御することにより、安定した動作が可能に
なる。またモータを介してスプラインスリーブを回転駆
動させると、このときにボールナットによってZ軸が上
下方向に移動する。従って別のモータによってボールナ
ットをZ軸と同じ回転数で回転させることにより、Z軸
の移動が防止される。
【0017】このような態様によれば、Z軸を駆動する
モータをスライダに取付ける必要がなくなるために、ス
ライダが軽量化され、同じパワーのモータであっても加
減速速度が大幅に向上し、これによって動作が迅速に行
なわれるスライドユニットが得られる。またイナーシャ
が少なくなるために、オーバーシュートが少なくなって
停止の精度が安定する。
【0018】またスライダが軽量化されるために、この
スライダを案内する案内手段をも小型化することが可能
になる。また多軸スライド全体を動かす場合に、スライ
ドの先端の振れを小さくすることが可能になる。
【0019】またZ軸を駆動するためのモータの動力線
やモータに取付けられているエンコーダと接続されたケ
ーブルを移動するスライダに設ける必要がなくなり、コ
ストセーブが行なわれるとともに、配線の信頼性が向上
することになる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
るスライドユニットを適用した直交ロボット型のマウン
トマシンを示すものである。このマウントマシンは架台
20を備えるとともに、架台20上にはX軸ユニット2
1が固定されている。そしてこのX軸ユニット21によ
ってX軸方向に移動可能にY軸ユニット22が取付けら
れている。そしてY軸ユニット22にはZ軸方向に移動
可能なZ軸23が取付られている。Z軸23の先端部に
は吸着ヘッド24が取付けられており、この吸着ヘッド
24によって部品の吸着を行なうようにしている。
【0021】架台20の側部には取付け台28が取付け
られており、この取付け台28によって複数のパーツカ
セット29が並列に並んで配されている。パーツカセッ
ト29にはそれぞれ部品をテープ上に配列して収納して
巻装したリール30が設けられており、このようなリー
ル30によってそれぞれの種類の部品を順次供給するよ
うにしている。
【0022】また架台20上であって上記取付け台28
と対向する位置には一対の搬送装置31が配されてお
り、これらの搬送装置31によって回路基板32が供給
され、あるいはまた部品のマウントを終った回路基板3
2が排出されるようになっている。
【0023】ここでこの装置による部品の組立ての概略
について説明すると、予めクリーム半田を塗布された回
路基板32が搬送装置31によってマウント位置に供給
される。これに対して吸着ヘッド24を先端部に備える
Z軸23はX軸ユニット21とY軸ユニット22とによ
って水平面上で任意の位置に位置決めされる。従ってZ
軸23をパーツカセット29の取出し位置の上方に移動
し、この状態においてZ軸23を下降させることによ
り、吸着ヘッド24で所望のパーツカセット29の部品
を吸着する。この後にZ軸23が上昇し、X軸ユニット
21とY軸ユニット22とによって水平方向に移動し、
回路基板32上のマウント位置に移動する。この後に吸
着ヘッド24がZ軸23によって下降され、回路基板3
2上の所定の位置に電子部品をマウントする。このよう
な動作を複数回繰返すことによって、回路基板32上に
電子部品がマウントされるようになる。そして電子部品
のマウントを終った回路基板32は搬送装置31によっ
て排出される。
【0024】次にX軸ユニット21の構造を図2〜図5
によって説明する。X軸ユニット21はフレーム36を
備えるとともに、図2に示すように両側のベアリング3
7を介してフレーム36によってボールねじ38を回転
可能に支持するようにしている。そしてボールねじ38
の先端部にはプーリ39が取付けられるとともに、この
プーリ39がベルト40を介してモータ41の出力軸4
2に固着されたプーリ43に伝動されるようになってい
る。
【0025】上記ボールねじ38はボールナット47と
螺合されており、しかもこのボールナット47は移動台
48に取付けられている。そして移動台48が図3およ
び図4に示すように両側に平行に配されている一対の案
内レール49によって案内されるようになっている。
【0026】モータ41が駆動されると、このモータ4
1の回転はプーリ43、ベルト40、およびプーリ39
を介してボールねじ38に伝達される。従ってボールね
じ38が螺合されているボールナット47が軸線方向に
移動される。従ってこのようなボールナット47を備え
る移動台48が案内レール49に沿って移動されるよう
になる。
【0027】次にX軸ユニット21によってX軸方向に
移動されるY軸ユニット22について図6〜図10によ
り説明する。Y軸ユニット22は図6および図7に示す
ようにL型のフレーム53を備えており、このフレーム
53の直立部分と対向するように反対側の端部にはエン
ドプレート54が設けられている。そしてフレーム53
とエンドプレート54とを連結するように4本の案内ロ
ッド55が図10に示すように配されている。これらの
案内ロッド55によってスライダ56が移動可能に支持
されている。
【0028】そして上記フレーム53とエンドプレート
54との間に図7に示すようにボールねじ60が配され
ている。ボールねじ60はフレーム53に支持されてい
るベアリング61とエンドプレート54に支持されてい
るベアリング62とによって回転可能に支持されてい
る。そしてこのボールねじ60はスライダ56に取付け
られているボールナット63に螺合されている。またボ
ールねじ60の端部はカップリング64を介してモータ
65の出力軸66に連結されている。
【0029】従ってモータ65を回転駆動すると、ボー
ルねじ60が回転され、このボールねじ60と噛合うボ
ールナット63が取付られているスライダ56がボール
ねじ60によって案内ロッド55に案内されながら図6
〜図8において左右の方向に移動されることになる。
【0030】次に上記Y軸ユニット22のスライダ56
に取付けられているZ軸23の駆動について図6〜図1
1により説明する。とくに図10に示すようにZ軸23
の外周部には上側の部分に雄ねじが、下側の部分にスプ
ラインがそれぞれ形成されており、雄ねじが形成されて
いる部分がボールナット70に螺合されるとともに、ス
プラインが形成されている部分がスプラインスリーブ7
1に係合されるようになっている。そしてこれらのボー
ルナット70とスプラインスリーブ71とを介してZ軸
23はスライダ56上において軸線方向に移動可能であ
ってしかも回転可能に支持されている。
【0031】ボールナット70には図10および図11
に示すようにプーリ75が取付けられている。そしてプ
ーリ75はベルト76によって図8および図11に示す
モータ77の出力軸78に取付けられているプーリ79
とエンドプレート54に取付けられている固定側のプー
リ80とに伝動されるようになっている。なお図8およ
び図11に示すように、ベルト76は両側の案内プーリ
81によってプーリ75にほぼU字状に取付けられてい
る。
【0032】これに対してZ軸23を回転するためのス
プラインスリーブ71にはプーリ84が取付けられてい
る。そしてこのプーリ84はベルト85を介して中間プ
ーリ86とエンドプレート54に取付けられている固定
側のプーリ87とに伝動されるようになっている。しか
もここでも図9および図11に示すように、ベルト85
は一対の案内プーリ88によってU字状に屈曲されてプ
ーリ84に巻付けられている。
【0033】上記中間プーリ86が取付けられている中
間軸89にはさらにカウンタプーリ90が取付けられる
とともに、このカウンタプーリ90とモータ91の出力
軸92に固着されているプーリ93との間にベルト94
が巻掛けられている。
【0034】従ってモータ77を駆動すると、ベルト7
6を介してプーリ75が駆動され、このプーリ75が取
付けられているボールナット70が回転駆動される。従
ってこのボールナット70によってZ軸23が軸線方向
に移動される。
【0035】これに対してモータ91を駆動するとベル
ト94を介してプーリ90を取付けた中間軸89が回転
駆動され、この中間軸89に取付けられているプーリ8
6およびベルト85を介してプーリ84が駆動される。
従ってこのプーリ84が取付けられているスプラインス
リーブ71が回転される。従ってこのスプラインスリー
ブ71と係合するZ軸23が回転するようになる。
【0036】このように本実施の形態においては、とく
に図7および図10に示すように、Y軸ユニット22の
スライダ56にボールナット70およびスプラインスリ
ーブ71を介してZ軸23を取付るようにし、これらの
ボールナット70とスプラインスリーブ71とをそれぞ
れプーリ75、84によってタイミングベルト76、8
5を介して回転駆動するようにしたものである。ここで
プーリ75、84の両側にそれぞれ案内プーリ81、8
8を配し、固定側に配したモータ77、91および反対
側のプーリ80、87とをタイミングベルト76、85
で連結するようにしている。
【0037】従ってモータ77を駆動することによって
タイミングベルト76で繋がれたボールナット70が回
転され、これによってZ軸23が上下動するようにして
いる。またモータ91を駆動することによって、ベルト
94、85を介してスプラインスリーブ71を回転さ
せ、Z軸23を回転させるようにしている。
【0038】スライダ56が案内ロッド55によってそ
の長さ方向、すなわち図6〜図8において左右の方向に
移動すると、モータ77、91が静止している場合に
は、プーリ75、84がそれぞれ回転され、これによっ
てZ軸23が上下動したり回転したりする。そこでスラ
イダ56を駆動するためのモータ65とZ軸23を上下
動させるモータ77およびZ軸23を回転させるモータ
91とを所定の関係で相関をもたせるような制御を行な
うことにより、Z軸23が正しく所定の動作を行なうよ
うにしている。
【0039】このような構成によれば、モータ77、9
1が固定側に配され、これによってY軸ユニット22の
スライダ56が軽量化される。従って同じパワーのモー
タ65によってスライダ56の加減速速度が大幅に速く
できるようになる。またスライダ56のイナーシャが少
なくなるために、オーバーシュートが小さくなり、停止
精度が向上するとともに安定化する。またスライダ56
が軽量化されるために、このスライダ56を支持する案
内ロッド55を小さくすることができる。また多軸スラ
イド56全体を駆動する場合におけるスライド56の先
端の振れを小さくすることが可能になる。
【0040】またモータ77、91の動力線やこれらの
モータ77、91に設けられているエンコーダのケーブ
ルを移動するスライダ56に設ける必要がなく、これに
よってコストの低減と配線の信頼性の向上を図ることが
可能になる。
【0041】次にこのようなY軸ユニット22を備える
3軸の直交ロボットを用いた組立て装置の例を説明す
る。図12および図13は最もシンプルな例を示してお
り、ここでは架台20上にX軸ユニット21を固定する
とともに、このX軸ユニット21によってY軸ユニット
22をX軸方向に移動可能に取付け、しかもこのY軸ユ
ニット22上にY軸方向に移動可能なZ軸23を取付け
るようにしている。ここでZ軸23の取付けに上記の構
造が採用されている。ここでZ軸23の作動範囲が斜線
を施した領域になっており、ワーク98上において組立
てが行なわれるようになっている。
【0042】図14および図15はX軸ユニット21上
に互いに平行に2本のY軸ユニット22を取付けるよう
にしたものである。ここで両側のY軸ユニット22は同
一の動作を行なうことになる。従ってワーク98上にお
いて両側のZ軸23によってともに組立てを行なうこと
が可能になり、2倍の能力を発揮できるようになる。な
お両側のY軸ユニット22を別々に制御して駆動を行な
うことにより、左右のZ軸23で別々の組立て動作を行
なうことが可能になる。
【0043】次に図16および図17は最も基本的なマ
ウントマシンに適用したものであって、右側に配列され
ているパーツカセット29からZ軸23によって部品を
吸着するとともに、このような部品を回路基板32上の
所定の位置にマウントするようにしている。すなわちこ
こではZ軸23がチップ部品を取上げるチャックの機能
を果すようにしている。
【0044】図18および図19は図1で説明したマウ
ントマシンとほぼ同じ構成であって、右側にパーツカセ
ット29を配列するとともに、Y軸ユニット22によっ
て移動可能に取付けられているZ軸23によって一対の
搬送装置31の内の一方の搬送装置31上の回路基板3
2にチップ部品をマウントし、このときに反対側の搬送
装置31によって回路基板32の交換を行なうようにし
たものであって、タクトタイムの短縮化が図られるよう
になっている。
【0045】図20および図21は架台20の両側にそ
れぞれパーツカセット29を配列させるとともに、中央
部に2列に搬送装置31を配し、これらの搬送装置31
によって回路基板32を搬入している。そしてZ軸23
によって部品のマウントを終ると、再び搬送装置31に
よって回路基板32を排出するとともに、反対側の搬送
装置31から供給された回路基板32上に部品をマウン
トするようにしている。
【0046】図22および図23に示す構成は、先の例
と同様に架台20の両側にそれぞれパーツカセット29
を配列するとともに、それらの間に搬送装置を構成する
コンベア31を配し、このコンベア31によって回路基
板の供給および排出を行なうようにしたものである。
【0047】図24および図25に示す構成は、架台2
0の右側の部分にパーツカセット29を配列し、これに
対して架台20の左側の部分にはIC供給トレー99を
配するようにしたものである。搬送装置31によって供
給される回路基板32上には、左側のZ軸23によって
パーツカセット29から取出された部品がマウントされ
る。またこの回路基板32上には、左側のZ軸23によ
ってIC供給トレー99から取出されたICがマウント
される。
【0048】図26および図27に示す構成は、架台2
0の両側にそれぞれパーツカセット29が配列されてい
る。そして右側のZ軸23によって右側のパーツカセッ
ト29から例えばチップ部品が取出されるとともに、こ
のチップ部品が回路基板32上にマウントされる。これ
に対して左側のZ軸23によって左側のパーツカセット
29からICが取出されるとともに、このICが回路基
板32上にマウントされるようになっている。
【0049】図16〜図27に示したように、回路基板
32上にチップ部品やICをマウントするマウントマシ
ンのベースは、一般的な直交4軸ロボットとしての機能
を有しており、Z軸23の先端側のツーリングを変える
ことによって、小型産業用ロボットとしても活用され
る。また専用機のピックアンドプレースユニットとして
活用することも可能である。すなわち3軸ユニットと
し、今までカムやシリンダ等で駆動していた装置をこの
装置に置換えて活用することも可能である。
【0050】
【発明の効果】本願の一発明は、案内手段によって移動
可能に支持されているスライダと、スライダ上において
該スライダの移動方法と直角な方向に移動可能に支持さ
れている移動軸と、案内手段を支持する固定側に設けら
れており、移動軸を駆動する駆動手段と、駆動手段と移
動軸とを伝動させる伝動手段と、を具備するようにした
ものである。
【0051】従ってスライダ上には駆動手段が設けられ
ることがなく、これによってスライダの軽量化が図られ
るようになり、スライダの移動動作を迅速化するととも
に、停止精度を高精度にすることが可能になる。
【0052】本願の別の発明は、移動可能なスライダ上
に移動可能でかつ回動可能な移動軸が設けられ、該移動
軸が固定側に配されている駆動手段によって移動および
回転が行なわれるようにしたものである。
【0053】従って移動軸を移動しあるいはまた駆動す
るため駆動手段がスライダに設けられておらず、これに
よってスライダの軽量化を図ることが可能になり、スラ
イダの移動動作を高速化させるとともに、停止位置の高
精度化を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係るスライドユニットを適用し
たマウントマシンの外観斜視図である。
【図2】X軸ユニットの縦断面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】図2におけるA〜A線断面矢視図である。
【図5】図2におけるB〜B線断面矢視図である。
【図6】Yユニットの側面図である。
【図7】Y軸ユニットの縦断面図である。
【図8】Y軸ユニットの平面図である。
【図9】Y軸ユニットの要部底面図である。
【図10】図6におけるC〜C線矢視図である。
【図11】Z軸の駆動機構を示す要部斜視図である。
【図12】組立て装置の平面図である。
【図13】同正面図である。
【図14】別の組立て装置の平面図である。
【図15】同正面図である。
【図16】マウントマシンの平面図である。
【図17】同正面図である。
【図18】別のマウントマシンの平面図である。
【図19】同正面図である。
【図20】さらに別のマウントマシンの平面図である。
【図21】同正面図である。
【図22】さらに別のマウントマシンの平面図である。
【図23】同正面図である。
【図24】さらに別のマウントマシンの平面図である。
【図25】同正面図である。
【図26】さらに別のマウントマシンの平面図である。
【図27】同正面図である。
【図28】従来のZ軸の駆動機構を示す要部斜視図であ
る。
【図29】同一部を破断した側面図である。
【符号の説明】
1‥‥スライダ、2‥‥案内ロッド、3‥‥Z軸、4‥
‥ボールナット、5‥‥スプラインスリーブ、6‥‥プ
ーリ、7‥‥ベルト、8‥‥モータ、9‥‥プーリ、1
0‥‥プーリ、11‥‥ベルト、12‥‥モータ、13
‥‥プーリ、20‥‥架台、21‥‥X軸ユニット、2
2‥‥Y軸ユニット、23‥‥Z軸、24‥‥吸着ヘッ
ド、28‥‥取付け台、29‥‥パーツカセット、30
‥‥リール、31‥‥搬送装置、32‥‥回路基板、3
6‥‥フレーム、37‥‥ベアリング、38‥‥ボール
ねじ、39‥‥プーリ、40‥‥ベルト、41‥‥モー
タ、42‥‥出力軸、43‥‥プーリ、47‥‥ボール
ナット、48‥‥移動台、49‥‥案内レール、53‥
‥フレーム、54‥‥エンドプレート、55‥‥案内ロ
ッド、56‥‥スライダ、60‥‥ボールねじ、61、
62‥‥ベアリング、63‥‥ボールナット、64‥‥
カップリング、65‥‥モータ、66‥‥出力軸、70
‥‥ボールナット、71‥‥スプラインスリーブ、75
‥‥プーリ、76‥‥ベルト、77‥‥モータ、78‥
‥出力軸、79‥‥プーリ、80‥‥プーリ(固定
側)、81‥‥案内プーリ、84‥‥プーリ、85‥‥
ベルト、86‥‥中間プーリ、87‥‥プーリ(固定
側)、88‥‥案内プーリ、89‥‥中間軸、90‥‥
カウンタプーリ、91‥‥モータ、92‥‥出力軸、9
3‥‥プーリ、94‥‥ベルト、98‥‥ワーク、99
‥‥IC供給トレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C030 AA03 AA08 AA11 BC02 BC15 DA24 5E313 AA01 AA11 AA15 CC03 DD01 DD06 DD34 EE01 EE24 FF03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】案内手段によって移動可能に支持されてい
    るスライダと、 前記スライダ上において該スライダの移動方法と直角な
    方向に移動可能に支持されている移動軸と、 前記案内手段を支持する固定側に設けられており、前記
    移動軸を駆動する駆動手段と、 前記駆動手段と前記移動軸とを伝動させる伝動手段と、 を具備するスライドユニット。
  2. 【請求項2】前記案内手段によって前記スライダが水平
    方向に移動可能に支持されるとともに、前記移動軸が垂
    直方向に移動可能であることを特徴とする請求項1に記
    載のスライドユニット。
  3. 【請求項3】前記移動軸がねじから成り、前記スライダ
    上のナットに螺合されるとともに、前記駆動手段によっ
    て前記伝動手段を介して前記ナットが回転されると前記
    移動軸が軸線方向に移動することを特徴とする請求項1
    に記載のスライドユニット。
  4. 【請求項4】前記駆動手段がモータから構成されるとと
    もに、前記伝動手段がベルトから構成され、前記モータ
    によって前記ベルトを介して前記ナットが回転駆動され
    ることを特徴とする請求項3に記載のスライドユニッ
    ト。
  5. 【請求項5】移動可能なスライダ上に移動可能でかつ回
    動可能な移動軸が設けられ、該移動軸が固定側に配され
    ている駆動手段によって移動および回転が行なわれるこ
    とを特徴とするスライドユニット。
  6. 【請求項6】前記移動軸にねじとスプラインとが設けら
    れるとともに、前記ねじがナットに螺合され、前記スプ
    ラインがスプラインスリーブに係合され、駆動手段によ
    って前記ナットが回転されると前記移動軸が軸線方向に
    移動され、駆動手段によって前記スプラインスリーブが
    回転されると前記移動軸が回転されることを特徴とする
    請求項5に記載のスライドユニット。
  7. 【請求項7】前記ナットと前記スプラインスリーブとが
    前記スライダ上に同軸状に取付けられていることを特徴
    とする請求項6に記載のスライドユニット。
  8. 【請求項8】駆動手段に取付けられているプーリと反対
    側の固定側のプーリとの間において案内プーリにより前
    記ナットのプーリまたは前記スプラインスリーブのプー
    リにベルトが巻付けられており、該ベルトを介して駆動
    手段によって前記ナットまたは前記スプラインスリーブ
    が回転駆動されることを特徴とする請求項6に記載のス
    ライドユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112077589A (zh) * 2020-09-24 2020-12-15 刘安办 一种机械拆装工具
CN114406951A (zh) * 2021-12-28 2022-04-29 河南沐桐环保产业有限公司 一种报废汽车轮毂螺母快速拆卸装置

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