JP2000094223A - ワイヤ放電加工装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工装置

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JP2000094223A
JP2000094223A JP10269267A JP26926798A JP2000094223A JP 2000094223 A JP2000094223 A JP 2000094223A JP 10269267 A JP10269267 A JP 10269267A JP 26926798 A JP26926798 A JP 26926798A JP 2000094223 A JP2000094223 A JP 2000094223A
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wire
wire guide
electric discharge
discharge machining
disconnection
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JP10269267A
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Takeshi Irie
武志 入江
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Brother Industries Ltd
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ワイヤ電極の断線によりワイヤガイドを断線位
置から結線位置へ復帰させる際に、ワークの表面側の障
害物とワイヤガイドとの相互干渉を防止し、ワイヤガイ
ドを断線位置から結線位置へ能率よく復帰させることが
できるワイヤ放電加工装置を提供する。 【解決手段】 放電加工中、ワイヤ電極の断線が検知さ
れると、放電加工が中断され(S10)、断線処理(S
11)が行われた後、ワイヤガイド移動駆動機構のワイ
ヤガイドZ軸駆動モータが駆動制御されて、ワイヤガイ
ドがHだけZ軸方向へ上昇駆動され(S13)、その
後、断線復帰処理(S14)が行われ、ワークに対して
ワイヤガイドを平面視にて略最短経路となるように移動
させ、ワイヤガイドを断線位置に復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はワイヤ放電加工装
置に関し、特に、ワイヤ電極の断線によりワイヤガイド
を結線位置に復帰させる際に、ワイヤガイドとワークの
表面側にある障害物との相互干渉を防止する為に、ワイ
ヤガイドをワイヤ電極の長さ方向へ回避移動させるよう
にしたワイヤ放電加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 一般に、ワイヤ放電加工装置には、ワ
イヤ電極と、ワイヤ電極をワークの表面部付近でガイド
するワイヤガイドと、ワークを取付けたテーブルをワイ
ヤ電極の長さ方向と直交するXY平面内で移動駆動する
テーブル駆動機構が設けられ、放電加工時には、放電加
工プログラムに基づいて、テーブル駆動機構が駆動制御
されてテーブルがXY平面内で移動されつつ、例えば絶
縁性の加工液の中で、繰出されるワイヤ電極とワーク間
にアーク放電が繰返し行われ、ワークが電気的に放電加
工されていく。
【0003】ところで、従来のワイヤ放電加工装置で
は、放電加工精度を高める為に、ワイヤガイドによりワ
イヤ電極をワークの表面部付近でガイドするようにして
いるが、放電加工中にワイヤ電極が断線することがあ
り、この場合、放電加工を中断した後、テーブル駆動機
構を駆動制御してテーブルをXY平面内で移動させ、ワ
イヤガイドを所定の結線位置に復帰させ、その後、ワイ
ヤ電極を結線してから、ワイヤガイドを断線位置に復帰
させ、放電加工を再開するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 従来のワイヤ放電加
工装置では、ワークの表面側に障害物(例えば、ワーク
を保持する保持具やワークの一部である凸部等)がある
場合、ワークに対してワイヤガイドを断線位置から結線
位置へ略直線的に復帰させようとすると、ワイヤ電極を
ワークの表面部付近でガイドするワイヤガイドと障害物
とが相互干渉することがある。
【0005】テーブルを放電加工時の移動経路と(3次
元的に)逆の経路で移動させると、ワークの表面側に障
害物がある場合でも、ワイヤ電極の断線によりワイヤガ
イドを断線位置から結線位置へ復帰させる際、ワークの
表面側の障害物とワイヤガイドとが相互干渉することが
ないが、ワイヤガイドを断線位置から結線位置へ略最短
距離で能率よく復帰させることが難しいという問題があ
る。
【0006】本発明の目的は、ワイヤ電極の断線により
ワイヤガイドを断線位置から結線位置へ復帰させる際
に、ワークの表面側の障害物とワイヤガイドとの相互干
渉を防止でき、しかも、ワイヤガイドを断線位置から結
線位置へ略最短距離で能率よく復帰させることができる
ワイヤ放電加工装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1のワイヤ放電
加工装置は、ワイヤ電極と、このワイヤ電極をワークの
表面部付近でガイドするワイヤガイドと、ワイヤガイド
とワークをワイヤ電極の長さ方向と直交する方向へ相対
移動させる相対移動手段とを備えたワイヤ放電加工装置
において、前記ワイヤガイドをワイヤ電極の長さ方向へ
移動駆動可能なワイヤガイド移動駆動手段と、前記ワイ
ヤ電極の断線を検知可能な断線検知手段と、放電加工中
に断線検知手段がワイヤ電極の断線を検知したとき、前
記相対移動手段を制御してワイヤガイドとワークを平面
視にて略最短経路となるように相対移動させワイヤガイ
ドを所定の結線位置に復帰させる結線位置復帰手段と、
前記結線位置復帰手段によりワイヤガイドを結線位置に
復帰させる際にワイヤガイドとワークの表面側にある障
害物とが相互干渉しないように、ワイヤガイド移動駆動
手段を制御してワイヤガイドをワイヤ電極の長さ方向へ
回避移動させるワイヤガイド回避手段とを備えたもので
ある。
【0008】放電加工時には、予め作成された放電加工
プログラムに基づいて、ワイヤガイドによりワイヤ電極
がワークの表面部付近でガイドされた状態で、相対移動
手段が駆動制御されて、ワイヤガイドとワークがワイヤ
電極と直交する方向へ相対移動されつつ、例えば絶縁性
の加工液の中で、繰出されるワイヤ電極とワーク間にア
ーク放電が繰返し行われ、ワークが電気的に放電加工さ
れていく。
【0009】放電加工中にワイヤ電極が断線した場合、
断線検知手段によりワイヤ電極の断線が検知され、結線
位置復帰手段により、相対移動手段が制御されてワイヤ
ガイドとワークは平面視にて略最短経路となるように相
対移動されワイヤガイドが結線位置(原点位置又は加工
開始位置)に復帰するが、ワークの表面側に障害物(例
えば、ワークを保持する保持具やワークの一部である凸
部等)がある場合、ワイヤガイド回避手段により、結線
位置復帰手段によりワイヤガイドを結線位置に復帰させ
る際にワイヤガイドと障害物とが相互干渉しないよう
に、ワイヤガイド移動駆動手段が制御されてワイヤガイ
ドがワイヤ電極の長さ方向へ回避移動される。
【0010】このように、このワイヤ放電加工装置によ
れば、断線検知手段、結線位置復帰手段、ワイヤガイド
回避手段を設けたことにより、ワイヤ電極の断線により
ワイヤガイドを結線位置へ復帰させる際に、ワイヤガイ
ドをワイヤ電極の長さ方向へ回避移動させることができ
るため、ワークの表面側の障害物とワイヤガイドとの相
互干渉を確実に防止することができ、これにより、ワイ
ヤガイドとワークを平面視にて略最短経路となるように
相対移動させワイヤガイドを断線位置から結線位置へ能
率よく復帰させることが可能になる。
【0011】請求項2のワイヤ放電加工装置は、請求項
1の発明において、前記ワイヤガイド移動駆動手段によ
りワイヤガイドをワイヤ電極の長さ方向へ回避移動させ
る回避距離を入力設定可能な回避距離設定手段を設けた
ことを特徴とするものである。従って、入力設定手段に
より前記障害物の形状等に応じて前記回避距離を設定す
ることにより、ワイヤガイドとワークを平面視にて略最
短経路となるように相対移動させてワイヤガイドを結線
位置に復帰させる際に、ワイヤガイドと障害物との相互
干渉を確実に防止できるようになる。
【0012】請求項3のワイヤ放電加工装置は、請求項
2の発明において、前記回避距離設定手段で設定された
回避距離の情報は、放電加工プログラム上に書込まれる
ことを特徴とするものである。従って、ワイヤ電極が断
線した断線位置に応じたワイヤガイドの回避距離を設定
することが可能になり、その回避距離の入力設定を簡単
に行うことが可能になる。
【0013】請求項4のワイヤ放電加工装置は、請求項
2又は3の発明において、前記回避距離設定手段は、ワ
イヤ電極が断線した断線位置に応じたワイヤガイドの回
避距離を設定可能に構成されたことを特徴とするもので
ある。従って、ワークの表面側にある障害物の高さが一
定でない場合でも、ワイヤガイドとワークを平面視にて
略最短経路となるように相対移動させてワイヤガイドを
結線位置に復帰させる際に、ワイヤガイドと障害物との
相互干渉を確実に防止し、ワイヤガイドを断線位置から
結線位置へ極力能率よく復帰させることが可能になる。
【0014】請求項5のワイヤ放電加工装置は、請求項
1〜4の何れか1項の発明において、前記結線位置復帰
手段によりワイヤガイドを結線位置に復帰させた後、ワ
イヤ電極を自動的に結線する自動結線手段を設けたこと
を特徴とするものである。従って、ワイヤガイドを結線
位置に復帰させた後、断線したワイヤ電極を自動的に結
線することができるため、ワイヤ電極の結線の為の作業
能率の向上と作業負荷の低減を図ることができる。
【0015】請求項6のワイヤ放電加工装置は、請求項
5の発明において、前記自動結線手段によりワイヤ電極
を自動結線した後、前記相対移動手段を制御してワイヤ
ガイドとワークを放電加工時と同じ経路で相対移動さ
せ、ワイヤガイドを前記断線位置に復帰させる断線位置
復帰手段を設けたことを特徴とするものである。従っ
て、結線されたワイヤ電極とワークとを相互干渉させる
ことなく、ワイヤガイドを結線位置から断線位置に確実
に復帰させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、ワイヤ
電極とワーク間のアーク放電によりワークを電気的に放
電加工するワイヤ放電加工装置に本発明を適用した場合
の一例である。
【0017】図1に示すように、ワイヤ放電加工装置1
は、本体フレーム2、絶縁性の加工液が貯留されワーク
Wをその加工液に浸した状態で固定可能な加工槽3、加
工槽3をテーブル26を介して水平方向へ(XY平面内
で直交するX方向とY方向とに独立に)移動駆動する加
工槽水平駆動機構25、ワイヤ電極4、ワイヤ電極4を
ワイヤ供給リール15からワイヤ回収バケット16まで
送るワイヤ送り機構5、ワイヤ電極4をワークWの表面
部付近でガイドする上部ワイヤガイド6及び下部ワイヤ
ガイド7、上部ワイヤガイド6を上下方向へ移動駆動可
能なワイヤガイド移動駆動機構8、ワイヤ電極4の断線
を検知可能な断線検知センサ9(図2参照)、断線した
ワイヤ電極4を自動的に結線する自動結線機構10等を
備えている。
【0018】前記本体フレーム2は、基台11と、基台
11の後部に立設された鉛直コラム12と、鉛直コラム
12の上部から前方へ僅かに延びる上部アーム13を有
し、基台11の後部に、使用済みのワイヤ電極4を回収
するワイヤ回収バケット16が取外し可能にセットさ
れ、鉛直コラム12の上端部に、ワイヤ電極4を巻付け
たワイヤ供給リール15が回転自在に装着されている。
【0019】上部アーム13の前端部に、ワイヤガイド
移動駆動機構8の固定側ガイド20が固定され、この固
定側ガイド20の前端部に、自動結線機構10のケーシ
ング30が固定され、基台11と固定側ガイド20及び
ケーシング30の間に加工槽3が配設されている。ま
た、鉛直コラム12の下部付近から前方へ延びる下部水
平フレーム17が加工槽3の後方からその開口を挿通し
て内部に挿入され、下部水平フレーム17の上面前端部
に下部ワイヤガイド7が取付けられている。尚、加工槽
3の開口と下部水平フレーム17の間から加工液が漏れ
ないように、例えば、これらの間は蛇腹状の可撓部材3
aで水平方向への相対移動を許容できるように連結され
ている。
【0020】前記加工槽水平駆動機構25は、加工槽3
を左右方向(X軸方向)へ移動駆動するX軸駆動モータ
18(図2参照)と、加工槽3を前後方向(Y軸方向)
へ移動駆動するY軸駆動モータ19(図2参照)を有す
る。これらX軸駆動モータ18とY軸駆動モータ19に
より加工槽3をテーブル16を介して左右方向と前後方
向に独立に移動駆動することができ、加工槽3に固定的
にセットされたワークWとワイヤガイド6,7とをXY
平面内で相対移動させることが可能になる。
【0021】前記ワイヤガイド移動駆動機構8は、固定
側ガイド20と、固定側ガイド20の内部に設けられた
ワイヤガイドZ軸駆動モータ21(図2参照)と、固定
側ガイド20から下方へ延びる蛇腹状のカバー22a内
に設けられた可動側スライダ22と、可動側スライダ2
2の下端部に固定され前方へ延びる水平アーム23を有
し、水平アーム23の下面前端部に、上部ワイヤガイド
6が下部ワイヤガイド7と対向した状態で取付けられ、
ワイヤガイドZ軸駆動モータ21が駆動されると、可動
側スライダ22と水平アーム23を介して上部ワイヤガ
イド6が上下方向へ移動駆動される。
【0022】前記自動結線機構10は、前記ケーシング
30の内部に配設された、送りローラ31,32と、ワ
イヤ切断器33と、ワイヤ検出センサ34と、ジャット
水流案内装置(図示略)を有する。ケーシング30の下
面部に第1ガイド筒35の上端部が連結され、水平アー
ム23の上面前端部に第2ガイド筒36の下端部が連結
され、第2ガイド筒36に第1ガイドアーム35が上側
から上下動可能に挿入され、これらガイド筒35,56
の内部にワイヤ電極4が挿通されている。
【0023】前記ワイヤ送り機構5は、ワイヤ供給リー
ル15の前側に設けられた送りローラ40,41と、自
動結線機構10の送りローラ31,32と、下部水平フ
レーム17の内部前端部分に設けられた送りローラ42
と、ワイヤ回収バケット16の上側に設けられた送りロ
ーラ43,44を有する。尚、少なくとも、送りローラ
31,32、送りローラ43,44は電動モータ等で回
転駆動される駆動ローラに構成されている。
【0024】ワイヤ供給リール15から延びるワイヤ電
極4は、送りローラ40,41、送りローラ31,32
に案内されてから下方へ延び、ワイヤ切断器33とワイ
ヤ検出センサ34を横切り、第1,第2ガイド筒35,
36の内部を通って上部ワイヤガイド6に達し、その上
部ワイヤガイド6にガイドされて下方へ延び、下部ワイ
ヤガイド7に達してガイドされ、送りローラ42、送り
ローラ43,44に案内されてワイヤ回収バケット16
に回収される。
【0025】ここで、前記自動結線機構10の動作につ
いて説明すると、ワイヤ電極4が下部ワイヤガイド7と
上部ワイヤガイド6との間で断線した場合、先ず、送り
ローラ31,32が逆転駆動され、断線した上側のワイ
ヤ電極4が引上げられ、次に、ワイヤ検出器34により
ワイヤ電極4の断線部(先端部)が検出されると、送り
ローラ31,32がワイヤ電極4を保持した状態で停止
する。
【0026】その後、ワイヤ切断器33が作動して、ワ
イヤ電極4の放電加工によりダメージを受けた断線部付
近が切断除去れさる。一方、断線した下側のワイヤ電極
4は、送りローラ43,44によりワイヤ回収バケット
16に回収され、その後、送りローラ31,32が正転
駆動され、ワイヤ電極4が下方へ送出される。そのと
き、ワイヤ電極4の端部が上部ワイヤガイド6に達し、
引続きワイヤ電極4が下側へ送出されると、ジャット水
流案内装置から噴射されるジェット水流で案内されなが
らワークW内を通過し下部ワイヤガイド7に導入され
る。
【0027】前記ジャット水流案内装置は、例えば、上
部ワイヤガイド6に設けられた指向性の高いノズルか
ら、下部ワイヤガイド7に高圧の水を吹き付け、この時
形成される細い水流により、ワイヤ電極4を下部ワイヤ
ガイド7に案内するように構成されている。尚、ワイヤ
電極4の端部が送りローラ42に達し、引続きワイヤ電
極4が送出されると、別のジャット水流案内装置により
送りローラ43,44に案内され達する。
【0028】次に、ワイヤ放電加工装置1の制御系につ
いて説明する。図2のブロック図に示すように、ワイヤ
放電加工装置1の制御装置Cは、CPU50とROM5
1とRAM52とを含むマイクロコンピュータと、入力
インターフェース53と、出力インターフェース54を
有し、入力インターフェース53に、操作パネル60、
断線検知センサ9、ワイヤ検出センサ34が電気的に接
続されている。
【0029】出力インターフェース54には、ディスプ
レイ61の駆動の為のディスプレイコントローラ62、
X軸駆動モータ18とY軸駆動モータ19とワイヤガイ
ドZ軸駆動モータ21の駆動の為の駆動回路63〜6
5、アーク放電回路66、ワイヤ切断器33、ワイヤ送
り機構5が電気的に接続されている。尚、図示省略した
が、ワイヤ切断器33とワイヤ送り機構5のアクチュエ
ータの駆動の為の駆動回路が出力インターフェース54
に電気的に接続されている。
【0030】前記ROM51には、放電加工プログラ
ム、放電加工プログラムの放電加工データを入力設定す
る為のデータ入力設定制御プログラム等が設けられ、放
電加工プログラムには、放電加工中にワイヤ電極4が断
線した場合にワイヤガイド6,7を所定の結線位置に復
帰させる結線位置復帰プログラム、ワイヤガイド6,7
を結線位置に復帰させた状態で自動結線を行う自動結線
プログラム、自動結線の後にワイヤガイド6,7を断線
位置に復帰させる断線位置復帰プログラム等が含まれて
いる。
【0031】本実施形態では、特に、ワイヤ電極4の断
線により上部ワイヤガイド6を結線位置に復帰させる際
に、ワイヤガイド6とワークWの表面側にある障害物と
が相互干渉しないように、上部ワイヤガイド6をZ軸方
向(上方)へ回避移動させるように、また、その回避距
離を入力設定可能に構成してある。
【0032】次に、図5、図6のフローチャートに基づ
いて、制御装置Cで実行されるデータ入力設定制御を含
む放電加工制御について、図3、図4の凸型形状のワー
クW1の段部70を平面視矩形状に切断する場合を例と
して説明する。尚、図中Si(i=1、2、3・・・)
は各ステップを示す。
【0033】ところで、ワークW1の段部70には結線
孔72が形成され、この結線孔72を挟んで上部ワイヤ
ガイド6と下部ワイヤガイド7が対向し、しかも、上部
ワイヤガイド6の下端部が段部70の上面よりも僅かに
上側に位置する状態で、上部ワイヤガイド6が結線位置
S1になり、自動結線機構10によりワイヤ電極4を結
線可能となる。また、上部ワイヤガイド6が結線位置S
1(原点位置)に位置する状態から放電加工が開始さ
れ、放電加工中においては、段部70の上面がフラット
であるため、上部ワイヤガイド6のZ軸方向高さ位置
は、結線位置S1における高さ位置に保持される。
【0034】さて、電源投入とともにこの制御が開始さ
れ、初期設定後、図5に示すように、ワークW1の段部
70を平面視矩形状に切断する為の放電加工データの入
力設定(S1)が行われ、Z軸回避高さHの入力設定
(S2)が行われた後、ワークW1が加工槽3にセット
されている状態で、例えば操作パネル60に設けられた
加工開始キーがONされると(S3;Yes )、放電加工
準備処理(S4)が行われた後、放電加工が開始される
(S5)。
【0035】尚、S1の放電加工データの入力設定、S
2のZ軸回避高さHの入力設定においては、ディスプレ
イ61に表示された画面を見ながら操作パネル60を用
いて行うことができ、Z軸回避高さHとしてワークW1
の凸部71の高さと略同じ高さH1を入力設定したもの
とする。尚、S4の放電加工準備処理では、ワークW1
を加工初期位置に移動させて、上部ワイヤガイド6を結
線位置S1に位置させ、自動結線機構10により放電加
工の為のワイヤ電極4の結線が行われる。
【0036】放電加工が開始されると、作成された放電
加工プログラムに基づいて、上部ワイヤガイド6のZ軸
方向高さ位置が結線位置S1における高さ位置に保持さ
れた状態で、加工槽水平駆動機構25のX軸駆動モータ
18とY軸駆動モータ19が駆動制御されて、加工槽3
とともにワークW1がXY平面内で水平移動されつつ、
アーク放電回路66により、例えば、ワイヤガイド6
(7)からワイヤ電極4に電圧が印加され、絶縁性の加
工液の中で繰出されるワイヤ電極4とワークW1間にア
ーク放電が繰返し行われ、ワークW1が電気的に放電加
工されていく。
【0037】放電加工中、断線検知センサ9によりワイ
ヤ電極4の断線が検知されないときには(S6;No)、
放電加工プログラムに基づいて放電加工が継続され(S
7)、放電加工が終了したときに(S8;Yes )、この
制御が終了する。放電加工が終了しないときには(S
8;No)S6へ移行し、放電加工中には、断線検知セン
サ9によりワイヤ電極4が断線したか否かが常時判断さ
れる。
【0038】放電加工中、断線検知センサ9によりワイ
ヤ電極4の断線が検知されると(S6;Yes )、図6に
示すように、先ず、放電加工が中断され(S10)、断
線処理(S11)が行われる。尚、この断線処理では、
主に、上部ワイヤガイド6を結線位置S1に復帰させる
際、ワイヤ電極4がワークW1と干渉しないように、ワ
イヤ送り機構5により、断線した上側のワイヤ電極4を
上方に送り、下側のワイヤ電極4を下方へ送る処理が行
われる。
【0039】次に、上部ワイヤガイド6の断線位置が、
例えば、結線位置S1を原点位置とするXY座標で記憶
され(S12)、RAM52に一時的に格納されてか
ら、入力設定されたZ軸回避高さH1に基づいて、ワイ
ヤガイド移動駆動機構8のワイヤガイドZ軸駆動モータ
21が駆動制御されて、上部ワイヤガイド6がH1だけ
Z軸方向へ上昇駆動され(S13)、その後、断線復帰
処理(S14)が行われ、上部ワイヤガイド6が断線位
置S1に復帰する。
【0040】S14の断線復帰処理では、X軸駆動モー
タ18とY軸駆動モータ19を駆動制御して、ワークW
1に対して上部ワイヤガイド6(下部ワイヤガイド7)
を結線位置S1の上側へ平面視にて最短経路となるよう
に移動させた後、ワイヤガイドZ軸駆動モータ21を駆
動制御して、上部ワイヤガイド6をZ軸方向へH1下降
させて、上部ワイヤガイド6を結線位置S2に復帰させ
る。例えば、図3、図4に示すように、上部ワイヤガイ
ド6の断線位置がT1の場合、ワークW1に対する上部
ワイヤガイド6の復帰経路は平面視にて断線位置T1と
結線位置S1を結ぶ直線になる。
【0041】次に、前記した動作で自動結線処理(S1
5)が行われ、上部ワイヤガイド6を前記断線位置に復
帰させる断線位置復帰処理(S16)が行われる。この
断線位置復帰処理では、X軸駆動モータ18とY軸駆動
モータ19を駆動制御して、ワークW1を放電加工時と
同じ経路でXY平面内で水平移動させ、上部ワイヤガイ
ド6を前記断線位置に復帰させる。断線位置復帰処理が
完了すると、放電加工が再開され(S17)S6へリタ
ーンする。
【0042】このワイヤ放電加工装置1によれば、ワイ
ヤ電極4の断線により上部ワイヤガイド6を結線位置へ
復帰させる際に、上部ワイヤガイド6をZ軸方向(上
方)へ回避移動させることができるため、ワークWの表
面側の障害物と上部ワイヤガイド6との相互干渉を確実
に防止することができ、これにより、上部ワイヤガイド
6とワークWを平面視にて最短経路となるように相対移
動させ上部ワイヤガイド6を断線位置から結線位置へ能
率よく復帰させることが可能になる。
【0043】上部ワイヤガイド6をZ軸方向へ回避移動
させる回避距離Hを入力設定可能に構成したので、障害
物の形状等に応じて回避距離Hを設定することにより、
上部ワイヤガイド6とワークWを平面視にて略最短経路
となるように相対移動させて上部ワイヤガイドを結線位
置に復帰させる際に、上部ワイヤガイド6と障害物との
相互干渉を確実に防止できるようになる。
【0044】結線位置復帰処理により上部ワイヤガイド
6を結線位置に復帰させた後、ワイヤ電極4を自動的に
結線する自動結線機構10を設けたので、ワイヤ電極4
の結線の為の作業能率の向上と作業負荷の低減を図るこ
とができる。自動結線処理によりワイヤ電極4を自動結
線した後、ワークW1を放電加工時と同じ経路でXY平
面内で水平移動させ、上部ワイヤガイド6を断線位置に
復帰させるように構成したので、結線されたワイヤ電極
4とワークW1を干渉させずに、上部ワイヤガイド6を
結線位置から断線位置に確実に復帰させることができ
る。
【0045】次に、別実施形態のワイヤ放電加工装置1
について説明する。但し、ワイヤ放電加工装置1の構造
については前記実施形態と同様であるため同一符号を付
して説明を省略する。別実施形態では、特に、データ入
力設定制御において、入力設定された回避距離Hの情報
を、放電加工プログラム上に書込み、更に、その回避距
離Hを上部ワイヤ電極6が断線した断線位置に応じた回
避距離に設定可能に構成してある。
【0046】図5、図10のフローチャートに基づい
て、制御装置Cで実行されるデータ入力設定制御を含む
放電加工制御について、図7、図8の2段凸型形状のワ
ークW2の第1段部80を平面視矩形状に切断する場合
を例として説明する。尚、図中Si(i=1、2、3・
・・)は各ステップを示す。
【0047】ここで、ワークW2は、第1段部80から
突出する第1凸部81と、第2段部81から突出する第
2凸部83を有し、第1段部80に結線孔85が形成さ
れ、この結線孔85を挟んで上部ワイヤガイド6と下部
ワイヤガイド7が対向し、しかも、上部ワイヤガイド6
の下端部が第1段部80の上面よりも僅かに上側に位置
する状態で、上部ワイヤガイド6が結線位置S2(原点
位置)になる。但し、図7、図8に示すように、ワーク
W2に対して、結線位置S2のXY座標(0,0)とす
ると、放電加工時の上部ワイヤガイド6の放電加工経路
は、XY座標(0,0)、(0,b1)、(a1,b
1)、(a1,0)、(0,0)を通る経路になる。
【0048】また、ワイヤ電極4の断線により上部ワイ
ヤガイド6を結線位置S2に復帰させる際、前記放電加
工経路において、S2〜T2又はT5〜S2の位置では
上部ワイヤガイド6のZ軸方向への回避高さを通常復帰
高さに、T2〜T3又はT4〜T5の位置では上部ワイ
ヤガイド6のZ軸方向への回避高さをH2に、T3〜T
4の位置では上部ワイヤガイド6のZ軸方向への回避高
さをH3にすると、上部ワイヤ電極6とワークW2とを
相互干渉させずに行えるようになる。
【0049】さて、電源投入とともにこの制御が開始さ
れ、初期設定後、図5に示すように、ワークW2の段部
80を平面視矩形状に切断する為の放電加工データの入
力設定(S1)を行い、Z軸回避高さHの入力設定(S
2)を行った後、S3へ移行するが、S3〜S8は前記
実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0050】S1の放電加工データの入力設定、S2の
Z軸回避高さHの入力設定においては、ディスプレイ6
1に表示された画面を見ながら操作パネル60を用いて
行い、図7、図8のワークW2の第1段部80を平面視
矩形状に切断する場合、図9のディスプレイ61に表示
された放電加工プログラムデータになる。
【0051】この放電加工プログラムデータについて簡
単に説明すると、「M22;」は結線位置S2からの放
電加工プログラムの開始、「M84;」は放電加工開始
の指令、「G91G01Yb1.;」は+Y軸方向へ距
離「b1」加工の指令、「Xa2.;」は+X軸方向へ
距離「a2」加工の指令、「Xa4.G600〔G0Z
H2.〕;」は、+X軸方向へ距離「a4(a3−a
2)」加工、但し、次のG600(モーダル値)が書込
まれている指令文まで、電極ワイヤ4の断線時には上部
ワイヤ電極6を+Z軸方向へ距離「H2」移動の指令を
示す。
【0052】「Xa5.G600〔G0ZH3.〕;」
は、+X軸方向へ距離「a5(a1−a3)」加工、但
し、次のG600が書込まれている指令文まで、電極ワ
イヤ4の断線時には上部ワイヤ電極6を+Z軸方向へ距
離「H3」移動の指令、「Y−b4.;」は−Y軸方向
へ距離「b4(b1−b2)」加工の指令、「Y−b
5.G600〔G0ZH2.〕;」は、−Y軸方向へ距
離「b5(b2−b3)」加工、但し、次のG600が
書込まれている指令文まで、電極ワイヤ4の断線時には
上部ワイヤ電極6を+Z軸方向へ距離「H2」移動の指
令を示す。「Y−b3.G601;」は、−Y軸方向へ
距離「b3」加工、及び、G600の解除指令を示し、
「X−a1.;」は−X軸方向へ距離「a1」加工、
「M02;」は放電加工プログラムの終了を示す。
【0053】さて、放電加工中、断線検知センサ9によ
りワイヤ電極4の断線が検知されると(S6;Yes )、
図10に示すように、放電加工が中断され(S20)、
断線処理(S21)が行われ、上部ワイヤガイド6の断
線位置が、例えば、結線位置S1を原点位置とするXY
座標で記憶され(S22)、RAM52に一時的に格納
される。
【0054】次に、実行している指令文のモーダル値が
G600でないとき(S23;No)、つまり、上部ワイ
ヤガイド6の断線位置が、放電加工経路においてS2〜
T2又はT5〜S2のとき、上部ワイヤガイド6が通常
復帰高さまで回避移動され(S24)、一方、モーダル
値がG600のとき(S23;Yes )、つまり、上部ワ
イヤガイド6の断線位置が、放電加工経路においてT2
〜T5のとき、放電加工プログラムデータの〔 〕内の
プログラムが実行される(S25)。
【0055】即ち、上部ワイヤガイド6の断線位置がT
2〜T3又はT4〜T5の位置では、ワイヤガイドZ軸
駆動モータ21が駆動制御され、上部ワイヤガイド6が
Z軸方向へ回避高H2だけ上方へ回避移動され、上部ワ
イヤガイド6の断線位置がT3〜T4の位置では、ワイ
ヤガイドZ軸駆動モータ21が駆動制御され、上部ワイ
ヤガイド6がZ軸方向へ回避高H3だけ上方へ回避移動
される。
【0056】その後、X軸駆動モータ18とY軸駆動モ
ータ19を駆動制御して、ワークW2に対して上部ワイ
ヤガイド6を結線位置S2の上側まで平面視にて最短経
路となるように移動させ(S26)、その後、ワイヤガ
イドZ軸駆動モータ21を駆動制御して、上部ワイヤガ
イド6を結線位置S2まで下降移動させる(S27)。
その後、自動結線処理(S28)と断線位置復帰処理
(S29)が行われた後、放電加工が再開され(S3
0)S6へリターンする。
【0057】別実施形態のワイヤ放電加工装置1によれ
ば、前記実施形態と略同様の作用・効果を奏するが、ワ
イヤ電極4が断線した断線位置に応じた上部ワイヤガイ
ド6の回避距離Hを設定可能に構成したので、ワークW
の表面側にある障害物の高さが一定でない場合でも、上
部ワイヤガイド6とワークWを平面視にて略最短経路と
なるように相対移動させて上部ワイヤガイド6を結線位
置に復帰させる際に、上部ワイヤガイド6と障害物との
相互干渉を確実に防止でき、上部ワイヤガイド6を断線
位置から結線位置へ極力能率よく復帰させることが可能
になる。また、設定された回避距離Hの情報は、放電加
工プログラム上に書込まれるので、ワイヤ電極が断線し
た断線位置に応じたワイヤガイドの回避距離を設定する
ことが可能になり、その回避距離の入力設定を簡単に行
うことが可能になる。
【0058】尚、加工槽水平駆動機構25においては、
加工槽3を鉛直軸心回りに回転駆動する回転駆動機構
を、X軸駆動モータ18及びY軸駆動モータ19とは別
に、或いは、X軸駆動モータ18及びY軸駆動モータ1
9の代わりに設けてもよく、これにより、ワークWを断
面円弧状に切断する放電加工を行うことが可能になる。
尚、前記実施形態のワイヤ放電加工装置は一例を示すも
のに過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種
々の変更を付加し、種々のワイヤ放電加工装置に本発明
を適用できることはいうまでもない。
【0059】
【発明の効果】 請求項1のワイヤ放電加工装置によれ
ば、断線検知手段、結線位置復帰手段、ワイヤガイド回
避手段を設けたことにより、ワイヤ電極の断線によりワ
イヤガイドを結線位置へ復帰させる際に、ワイヤガイド
をワイヤ電極の長さ方向へ回避移動させることができる
ため、ワークの表面側の障害物とワイヤガイドとの相互
干渉を確実に防止することができ、これにより、ワイヤ
ガイドとワークを平面視にて略最短経路となるように相
対移動させワイヤガイドを断線位置から結線位置へ能率
よく復帰させることが可能になる。
【0060】請求項2のワイヤ放電加工装置によれば、
請求項1と同様の効果を奏するが、ワイヤガイド移動駆
動手段によりワイヤガイドをワイヤ電極の長さ方向へ回
避移動させる回避距離を入力設定可能な回避距離設定手
段を設けたので、前記障害物の形状等に応じて前記回避
距離を設定することにより、ワイヤガイドとワークを平
面視にて略最短経路となるように相対移動させてワイヤ
ガイドを結線位置に復帰させる際に、ワイヤガイドと障
害物との相互干渉を確実に防止できる。
【0061】請求項3のワイヤ放電加工装置によれば、
請求項2と同様の効果を奏するが、回避距離設定手段で
設定された回避距離の情報は、放電加工プログラム上に
書込まれるので、ワイヤ電極が断線した断線位置に応じ
たワイヤガイドの回避距離を設定することが可能にな
り、その回避距離の入力設定を簡単に行うことが可能に
なる。
【0062】請求項4のワイヤ放電加工装置によれば、
請求項2又は3と同様の効果を奏するが、回避距離設定
手段を、ワイヤ電極が断線した断線位置に応じたワイヤ
ガイドの回避距離を設定可能に構成したので、ワークの
表面側にある障害物の高さが一定でない場合でも、ワイ
ヤガイドとワークを平面視にて略最短経路となるように
相対移動させてワイヤガイドを結線位置に復帰させる際
に、ワイヤガイドと障害物との相互干渉を確実に防止
し、ワイヤガイドを断線位置から結線位置へ極力能率よ
く復帰させることが可能になる。
【0063】請求項5のワイヤ放電加工装置によれば、
請求項1〜4の何れか1項と同様の効果を奏するが、結
線位置復帰手段によりワイヤガイドを結線位置に復帰さ
せた後、ワイヤ電極を自動的に結線する自動結線手段を
設けたので、ワイヤ電極の結線の為の作業能率の向上と
作業負荷の低減を図ることができる。
【0064】請求項6のワイヤ放電加工装置によれば、
請求項5と同様の効果を奏するが、自動結線手段により
ワイヤ電極を自動結線した後、前記相対移動手段を制御
してワイヤガイドとワークを放電加工時と同じ経路で相
対移動させ、ワイヤガイドを前記断線位置に復帰させる
断線位置復帰手段を設けたので、結線されたワイヤ電極
とワークとを相互干渉させることなく、ワイヤガイドを
結線位置から断線位置に確実に復帰させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るワイヤ放電装置の側面
図である。
【図2】ワイヤ放電装置の制御系を示すブロック図であ
る。
【図3】ワークの平面図である。
【図4】図3のワークの側面図である。
【図5】放電加工制御の為のフローチャートである。
【図6】放電加工制御の為のフローチャートである。
【図7】ワークの斜視図である。
【図8】図7のワークの平面図である。
【図9】別実施形態に係る放電加工プログラムである。
【図10】別実施形態の放電加工制御の為のフローチャ
ートの後半部である。
【符号の説明】
1 ワイヤ放電加工装置 C 制御装置 W,W1,W2 ワーク 4 ワイヤ電極 6 上部ワイヤガイド 8 ワイヤガイド移動駆動機構 9 断線検知センサ 10 自動結線機構 18 X軸駆動モータ 19 Y軸駆動モータ 21 ワイヤガイドZ軸駆動モータ 25 加工槽水平駆動機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ電極と、このワイヤ電極をワーク
    の表面部付近でガイドするワイヤガイドと、ワイヤガイ
    ドとワークをワイヤ電極の長さ方向と直交する方向へ相
    対移動させる相対移動手段とを備えたワイヤ放電加工装
    置において、 前記ワイヤガイドをワイヤ電極の長さ方向へ移動駆動可
    能なワイヤガイド移動駆動手段と、 前記ワイヤ電極の断線を検知可能な断線検知手段と、 放電加工中に断線検知手段がワイヤ電極の断線を検知し
    たとき、前記相対移動手段を制御してワイヤガイドとワ
    ークを平面視にて略最短経路となるように相対移動させ
    ワイヤガイドを所定の結線位置に復帰させる結線位置復
    帰手段と、 前記結線位置復帰手段によりワイヤガイドを結線位置に
    復帰させる際にワイヤガイドとワークの表面側にある障
    害物とが相互干渉しないように、ワイヤガイド移動駆動
    手段を制御してワイヤガイドをワイヤ電極の長さ方向へ
    回避移動させるワイヤガイド回避手段と、 を備えことを特徴とするワイヤ放電加工装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤガイド移動駆動手段によりワ
    イヤガイドをワイヤ電極の長さ方向へ回避移動させる回
    避距離を入力設定可能な回避距離設定手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載のワイヤ放電加工装置。
  3. 【請求項3】 前記回避距離設定手段で設定された回避
    距離の情報は、放電加工プログラム上に書込まれること
    を特徴とする請求項2に記載のワイヤ放電加工装置。
  4. 【請求項4】 前記回避距離設定手段は、ワイヤ電極が
    断線した断線位置に応じたワイヤガイドの回避距離を設
    定可能に構成されたことを特徴とする請求項2又は3に
    記載のワイヤ放電加工装置。
  5. 【請求項5】 前記結線位置復帰手段によりワイヤガイ
    ドを結線位置に復帰させた後、ワイヤ電極を自動的に結
    線する自動結線手段を設けたことを特徴とする請求項1
    〜4の何れか1項に記載のワイヤ放電加工装置。
  6. 【請求項6】 前記自動結線手段によりワイヤ電極を自
    動結線した後、前記相対移動手段を制御してワイヤガイ
    ドとワークを放電加工時と同じ経路で相対移動させ、ワ
    イヤガイドを前記断線位置に復帰させる断線位置復帰手
    段を設けたことを特徴とする請求項5に記載のワイヤ放
    電加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108320058A (zh) * 2018-02-22 2018-07-24 中海石油(中国)有限公司 一种可提高钻机利用率的投产顺序优化方法

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