JP2000093254A - シートバックフレーム - Google Patents
シートバックフレームInfo
- Publication number
- JP2000093254A JP2000093254A JP10271686A JP27168698A JP2000093254A JP 2000093254 A JP2000093254 A JP 2000093254A JP 10271686 A JP10271686 A JP 10271686A JP 27168698 A JP27168698 A JP 27168698A JP 2000093254 A JP2000093254 A JP 2000093254A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- frame
- lower frame
- seat back
- occupant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 追突時の衝撃荷重を吸収することによって、
乗員とフレーム本体や付属部品へ与える衝撃を緩和し、
安全性と軽量化を図ることのできるシートバックフレー
ムを低コストで提供する。 【解決手段】 ロアフレームとして断面非接続円形のパ
イプを用い、そのパイプの非接続線が前面に位置するよ
うに構成する。
乗員とフレーム本体や付属部品へ与える衝撃を緩和し、
安全性と軽量化を図ることのできるシートバックフレー
ムを低コストで提供する。 【解決手段】 ロアフレームとして断面非接続円形のパ
イプを用い、そのパイプの非接続線が前面に位置するよ
うに構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用シートの
シートバックの芯材となるシートバックフレームに関
し、殊にロアフレームの構造に関するものである。
シートバックの芯材となるシートバックフレームに関
し、殊にロアフレームの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車用シートは、シートクッシ
ョンとその後方に取付けられるシートバックと、シート
バックの上部に取付けられるヘッドレストとから構成さ
れている。
ョンとその後方に取付けられるシートバックと、シート
バックの上部に取付けられるヘッドレストとから構成さ
れている。
【0003】前記シートバックの芯材となる従来のシー
トバックフレームにつき、ロアフレームの構造を中心に
して、従来例を示す図3及び図4と、後述する本実施形
態を示す図1を参照して説明する(本実施形態とはロア
フレーム以外の基本構成を共通にする)。このシートバ
ックフレーム1は図1に示すように、逆U字形のパイプ
からなるアッパフレーム2と、左右1対のサイドブラケ
ット3とでフレーム本体を形成している。尚、フレーム
本体は一体形成される場合もある。4は、アッパフレー
ム2の上部に取付けられるヘッドレスト支持パイプであ
り、5は、サイドブラケット3の内側に取付けられて前
方からの衝撃を吸収緩和するSバネであり、6はサイド
ブラケット3の内側下方に取付けられてシートバックフ
レーム1の補強部材となるロアフレームである。
トバックフレームにつき、ロアフレームの構造を中心に
して、従来例を示す図3及び図4と、後述する本実施形
態を示す図1を参照して説明する(本実施形態とはロア
フレーム以外の基本構成を共通にする)。このシートバ
ックフレーム1は図1に示すように、逆U字形のパイプ
からなるアッパフレーム2と、左右1対のサイドブラケ
ット3とでフレーム本体を形成している。尚、フレーム
本体は一体形成される場合もある。4は、アッパフレー
ム2の上部に取付けられるヘッドレスト支持パイプであ
り、5は、サイドブラケット3の内側に取付けられて前
方からの衝撃を吸収緩和するSバネであり、6はサイド
ブラケット3の内側下方に取付けられてシートバックフ
レーム1の補強部材となるロアフレームである。
【0004】このロアフレーム6は図3に示すように、
断面非接続円形のパイプを、長手方向に沿って非接続線
を形成する向き合う開放端6d、6dを、突き合わせや
重ね合わせによってシーム溶接して接合辺6cを形成
し、断面円形のパイプとしたものを用いている。
断面非接続円形のパイプを、長手方向に沿って非接続線
を形成する向き合う開放端6d、6dを、突き合わせや
重ね合わせによってシーム溶接して接合辺6cを形成
し、断面円形のパイプとしたものを用いている。
【0005】またロアフレームとして図4に示すよう
に、波板パネルを用いたものもある。
に、波板パネルを用いたものもある。
【0006】このロアフレーム7は、サイドブラケット
3(フレーム本体の側面)の背面側からボルト10等に
よって取付けられている。
3(フレーム本体の側面)の背面側からボルト10等に
よって取付けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来の断
面円形のパイプを用いたロアフレーム6は、車体後突時
に乗員が後方に強く動く際、次のような問題が生じる。
つまり、後突時の衝撃で乗員の腰部が後方に動き、シー
トクッションに内蔵されるシートパッド等を介してロア
フレーム6を強く圧迫する。すると剛性の高いロアフレ
ーム6は衝撃荷重を吸収せず、閉断面形状を保ったまま
腰部を圧迫するので、乗員はロアフレーム6から強い衝
撃を受けてしまう。
面円形のパイプを用いたロアフレーム6は、車体後突時
に乗員が後方に強く動く際、次のような問題が生じる。
つまり、後突時の衝撃で乗員の腰部が後方に動き、シー
トクッションに内蔵されるシートパッド等を介してロア
フレーム6を強く圧迫する。すると剛性の高いロアフレ
ーム6は衝撃荷重を吸収せず、閉断面形状を保ったまま
腰部を圧迫するので、乗員はロアフレーム6から強い衝
撃を受けてしまう。
【0008】また、追突時に乗員から入力される衝撃荷
重をロアフレーム6が吸収しないので、サイドブラケッ
ト等のフレーム本体や、その左右側面(図1ではサイド
ブラケット3、3)に取付けられるリクライニングアジ
ャスタ(図示しない)への衝撃入力が大きくなってこれ
ら部品の強度アップが必要となり、コストアップや重量
化を招くという問題もある。
重をロアフレーム6が吸収しないので、サイドブラケッ
ト等のフレーム本体や、その左右側面(図1ではサイド
ブラケット3、3)に取付けられるリクライニングアジ
ャスタ(図示しない)への衝撃入力が大きくなってこれ
ら部品の強度アップが必要となり、コストアップや重量
化を招くという問題もある。
【0009】更に波板パネルを用いたロアフレーム7
は、断面円形のパイプを用いたロアフレーム6の取付位
置よりも後方にあるので、前記のような衝撃を乗員が受
けることは避けることはできるものの、コスト高を招く
という問題がある。
は、断面円形のパイプを用いたロアフレーム6の取付位
置よりも後方にあるので、前記のような衝撃を乗員が受
けることは避けることはできるものの、コスト高を招く
という問題がある。
【0010】そこで本発明は上記問題点を解決し、ロア
フレームとして断面非接続のパイプを用いて追突時の衝
撃荷重を吸収することによって、乗員とフレーム本体や
付属部品へ与える衝撃を緩和し、安全性と軽量化を図る
ことのできるシートバックフレームを低コストで提供す
ることを目的とする。
フレームとして断面非接続のパイプを用いて追突時の衝
撃荷重を吸収することによって、乗員とフレーム本体や
付属部品へ与える衝撃を緩和し、安全性と軽量化を図る
ことのできるシートバックフレームを低コストで提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、ロアフレームとして断面非接続円形のパイプ
を用い、そのパイプの非接続線が前面に位置するように
構成されていることを特徴とする。
するため、ロアフレームとして断面非接続円形のパイプ
を用い、そのパイプの非接続線が前面に位置するように
構成されていることを特徴とする。
【0012】本発明によれば、車体後突時に乗員の腰部
が後方に動き、シートクッションに内蔵されるシートパ
ッド等を介してその腰部がロアフレームを強く圧迫して
も、その前面に位置する非接続線つまりパイプの向き合
う開放端どうしが重なり合って後方に押されて変形する
ことによって、乗員の腰部からの圧迫衝撃を吸収するこ
とができる。従って、乗員の腰部がロアフレームから受
ける衝撃が緩和される。
が後方に動き、シートクッションに内蔵されるシートパ
ッド等を介してその腰部がロアフレームを強く圧迫して
も、その前面に位置する非接続線つまりパイプの向き合
う開放端どうしが重なり合って後方に押されて変形する
ことによって、乗員の腰部からの圧迫衝撃を吸収するこ
とができる。従って、乗員の腰部がロアフレームから受
ける衝撃が緩和される。
【0013】また、パイプの前記変形は図2(b)に示
す径方向だけでなく、軸方向に沿っても非接続線を形成
していた部分が重なり合ってズレて変形するので、この
パイプの長手方向に沿った波形の捩じれ変形によっても
衝撃吸収力を発揮することができる。
す径方向だけでなく、軸方向に沿っても非接続線を形成
していた部分が重なり合ってズレて変形するので、この
パイプの長手方向に沿った波形の捩じれ変形によっても
衝撃吸収力を発揮することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態につき、図1
及び図2を参照して以下具体的に説明する。
及び図2を参照して以下具体的に説明する。
【0015】図1はシートバックの芯材となるシートバ
ックフレーム1を示している。このシートバックフレー
ム1は、逆U字形の金属製パイプからなるアッパフレー
ム2と、左右1対の金属製鋼板からなるサイドブラケッ
ト3とからフレーム本体を形成している。
ックフレーム1を示している。このシートバックフレー
ム1は、逆U字形の金属製パイプからなるアッパフレー
ム2と、左右1対の金属製鋼板からなるサイドブラケッ
ト3とからフレーム本体を形成している。
【0016】サイドブラケット3の下端部3aは、図示
しないシートクッションの芯材となるシートクッション
フレームの後端部に連結される。4は、アッパフレーム
2の上部に取付けられるヘッドレスト支持パイプであ
り、5は、サイドブラケット3の内側に取付けられて前
方からの衝撃を吸収緩和するSバネであり、6は同じく
サイドブラケット3の内側下方に取付けられてシートバ
ックフレーム1の補強部材となるロアフレームである。
しないシートクッションの芯材となるシートクッション
フレームの後端部に連結される。4は、アッパフレーム
2の上部に取付けられるヘッドレスト支持パイプであ
り、5は、サイドブラケット3の内側に取付けられて前
方からの衝撃を吸収緩和するSバネであり、6は同じく
サイドブラケット3の内側下方に取付けられてシートバ
ックフレーム1の補強部材となるロアフレームである。
【0017】ロアフレーム6は図2に示すように、断面
非接続円形のパイプを用い、そのパイプの長手方向に沿
って形成される非接続線6aが前面に位置するように構
成されている。
非接続円形のパイプを用い、そのパイプの長手方向に沿
って形成される非接続線6aが前面に位置するように構
成されている。
【0018】本実施形態によれば、車体後突時に乗員の
腰部が後方に動き、シートクッションに内蔵されるシー
トパッド等を介してロアフレーム6を強く圧迫しても、
その前面に位置するパイプの非接続線6aを形成する開
放端6b、6bが図2の(a)から(b)に示すように
重なり合って後方に変形することによって、乗員の腰部
からの圧迫衝撃を吸収することができる。従って、乗員
の腰部が受ける衝撃が緩和される。
腰部が後方に動き、シートクッションに内蔵されるシー
トパッド等を介してロアフレーム6を強く圧迫しても、
その前面に位置するパイプの非接続線6aを形成する開
放端6b、6bが図2の(a)から(b)に示すように
重なり合って後方に変形することによって、乗員の腰部
からの圧迫衝撃を吸収することができる。従って、乗員
の腰部が受ける衝撃が緩和される。
【0019】また、パイプの前記変形は図2(b)に示
す径方向だけでなく、軸方向に沿っても非接続線6aを
形成していた開放端6b、6bが重なり合ってズレて変
形するので、このパイプの長手方向に沿った波形の捩じ
れ変形によっても衝撃吸収力を発揮することができる。
す径方向だけでなく、軸方向に沿っても非接続線6aを
形成していた開放端6b、6bが重なり合ってズレて変
形するので、このパイプの長手方向に沿った波形の捩じ
れ変形によっても衝撃吸収力を発揮することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ロアフレームとして断
面非接続のパイプを用いて追突時の衝撃荷重を吸収緩和
することによって、乗員とフレーム本体や付属部品へ与
える衝撃を少なくし、安全性と軽量化を図ることのでき
るシートバックフレームを低コストで提供することがで
きる。
面非接続のパイプを用いて追突時の衝撃荷重を吸収緩和
することによって、乗員とフレーム本体や付属部品へ与
える衝撃を少なくし、安全性と軽量化を図ることのでき
るシートバックフレームを低コストで提供することがで
きる。
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
【図2】図1のA−A線断面図(ロアパイプの断面
図)。
図)。
【図3】従来例におけるロアパイプの断面図。
【図4】他の従来例を示す要部拡大斜視図。
1 シートバックフレーム 6 ロアフレーム 6a 非接続線 6a 開放端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千村 正雄 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 大島 正敏 大阪府豊中市豊南町東2丁目4番6号 富 士シート株式会社内 (72)発明者 和田 孝一 大阪府豊中市豊南町東2丁目4番6号 富 士シート株式会社内 Fターム(参考) 3B084 EC01 3B087 DB02 DB04
Claims (1)
- 【請求項1】 ロアフレームとして断面非接続円形のパ
イプを用い、そのパイプの非接続線が前面に位置するよ
うに構成されていることを特徴とするシートバックフレ
ーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10271686A JP2000093254A (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | シートバックフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10271686A JP2000093254A (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | シートバックフレーム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000093254A true JP2000093254A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17503451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10271686A Pending JP2000093254A (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | シートバックフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000093254A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011121562A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Delta Tooling Co Ltd | 座席構造 |
-
1998
- 1998-09-25 JP JP10271686A patent/JP2000093254A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011121562A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Delta Tooling Co Ltd | 座席構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040510 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040824 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041221 |