JP2000092613A - 車両制御方法 - Google Patents

車両制御方法

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JP2000092613A
JP2000092613A JP10254009A JP25400998A JP2000092613A JP 2000092613 A JP2000092613 A JP 2000092613A JP 10254009 A JP10254009 A JP 10254009A JP 25400998 A JP25400998 A JP 25400998A JP 2000092613 A JP2000092613 A JP 2000092613A
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昭彦 山田
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    • B60K6/00Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
    • B60K6/20Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00 the prime-movers consisting of electric motors and internal combustion engines, e.g. HEVs
    • B60K6/50Architecture of the driveline characterised by arrangement or kind of transmission units
    • B60K6/54Transmission for changing ratio
    • B60K6/543Transmission for changing ratio the transmission being a continuously variable transmission

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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の構成部品の特性変化が生じた場合でも、
円滑な走行の可能な車両制御方法を提供することにあ
る。 【解決手段】動力源として、エンジン10と、モータ3
0,40を有する。動力伝達軸54,55上に設置され
たトルクセンサ71,72により動力源の出力トルクを
測定し、目標駆動力から定まるトルク目標値とトルク測
定値との差から、車両構成部品の特性に関するデータの
少なくとも一つを学習する。学習によって得られた車両
構成部品の特性に基づいて、車両を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両制御方法に関
し、特に、動力出力装置から駆動軸に対し出力あされる
動力を円滑に制御するに好適な車両制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、動力出力装置として、複数の動力
源と動力伝達機構を有する車両が検討されている。かか
る車両の制御方法としては、例えば、特開平10−98
805号公報に記載されているように、動力源として原
動機と第一の電動機と第二の電動機とを備え、動力伝達
機構として3軸式動力入出力手段を備え、目標動力に応
じて動力源及び3軸式動力入出力手段を制御して、目標
動力を発生している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、動力源
や動力伝達機構を構成する車両の構成部品の特性変化に
よって、発生する動力は変化するにも拘らず、従来の制
御方法では、かかる点に着目していないため、目標の動
力が得られず、円滑な走行ができないという問題があっ
た。
【0004】ここで、車両の構成部品の特性変化として
は、経年変化と環境変化が考えられる。経年変化として
は、原動機や電動機等の動力源が製造直後に対して年月
の経過とともに、性能が低下して、出力する動力が低下
するものがある。また、動力伝達機構にしても、歯車等
の機構部分の摩耗により伝達率が低下して、出力する動
力が低下する。環境変化としては、例えば、原動機は、
低地において駆動される場合に比べて、高地において駆
動されると、吸入される空気が希薄となるため、出力す
る動力が低下する場合や、電動機は、高温になると効率
が低下するため、出力する動力が低下する場合がある。
このように、出荷後年月が経過した時、あるいは、高
地、寒冷地、酷暑地帯での走行時には、予期せぬ駆動ト
ルクが発生し、円滑な走行ができないという問題があ
る。また、動力源として電動機を用いる場合には、電源
である蓄電池の特性変化によっても、電動機の出力トル
クが変動することになる。
【0005】また、このような問題は、動力源として、
複数の原動機や電動機を備える場合に限らず、単一の原
動機を用いる場合や、動力伝達機構として、CVTを用
いる場合等にも同様に生じるものである。
【0006】本発明の目的は、車両の構成部品の特性変
化が生じた場合でも、円滑な走行の可能な車両制御方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を実現す
るため、本発明は、動力源から出力された動力を動力伝
達軸を介して車輪に伝達して車両を駆動する車両を制御
する車両制御方法において、上記動力伝達軸上に設置さ
れたトルクセンサを備え、このトルクセンサを用いて、
上記動力源の出力トルクを測定し、目標駆動力から定ま
るトルク目標値とトルク測定値との差から、車両構成部
品の特性に関するデータの少なくとも一つを学習すると
ともに、この学習によって得られた車両構成部品の特性
に基づいて、車両を制御するようにしたものである。か
かる方法により、車両の構成部品の特性変化が生じた場
合でも、新たな特性に関わるデータを習得して、円滑な
走行を行い得るものとなる。
【0008】(2)上記(1)記載の車両制御方法にお
いて、好ましくは、上記動力源として、原動機及び2つ
の回転機を備え、これらの動力源から動力分配機構を介
して、車両駆動力を得るとともに、上記車両構成部品の
特性として、上記原動機及び2つの回転機及び蓄電池の
特性を学習するようにしたものである。かかる方法によ
り、3つの動力をもつ車両においても、動力配分のため
の制御が正確に行われ、常に円滑な走行を実現した車両
の制御を行い得るものとなる。
【0009】(3)上記(1)記載の車両制御方法にお
いて、好ましくは、上記動力源として、原動機及び回転
機を備え、これらの動力源から変速機を介して、車両駆
動力を得るとともに、上記車両構成部品の特性として、
上記原動機及び回転機及び蓄電池の特性を学習するよう
にしたものである。かかる方法により、原動機,回転機
及び変速機をもつ車両においても、動力配分のための制
御が正確に行われ、常に円滑な走行を実現した車両の制
御を行い得るものとなる。
【0010】(4)上記(2)若しくは(3)記載の車
両制御方法において、好ましくは、上記複数の動力源の
いずれかの出力が停止している間に、その他の動力源に
関する特性を学習するようにしたものである。かかる方
法により、停止中の動力源に関する特性データに誤差が
生じた場合でも、その他の動力源に係る特性データの誤
学習を回避し得るものとなる。
【0011】(5)上記(2)若しくは(3)記載の車
両制御方法において、好ましくは、上記蓄電池の充放電
能力を検出し、この蓄電池充放電能力に基づいて車両の
運行方法を変えるようにしたものである。かかる方法に
より、蓄電池充放電能力が、周辺温度の影響を受けた場
合や、経年変化した場合にも、効率的な走行を実現した
車両の制御を行い得るものとなる。
【0012】(6)上記(5)記載の車両制御方法にお
いて、好ましくは、上記蓄電池の充放電効率から可変的
に充電開始閾値と充電終了閾値を定め、蓄電池の電力残
量を測定し、電力残量が上記充電開始閾値以下ならば回
転機を発電機として用い蓄電池への充電を行い、電力残
量が上記充電終了閾値以上ならば回転機による発電停止
する運行方法を行うようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図12を用いて、本
発明の一実施形態による車両制御方法について説明す
る。最初に、図1を用いて、本実施形態による車両制御
方法を適用する車両制御システムの構成について説明す
る。
【0014】本実施形態による車両システムは、動力源
として、内燃機関であるところのエンジン10と、回転
機であるところのモータ30,40を備えている。ま
た、動力伝達機構として、動力分配機構であるところの
遊星歯車機構50を備えている。エンジン10は、エン
ジン制御装置210によって制御される。モータ30,
40は、それぞれ、モータ制御装置230,240によ
って制御される。
【0015】遊星歯車機構50は、サンギヤ51と、リ
ングギヤ52と、これらと同軸上で回転するキャリア5
3に支持されたピニオン53A,53Bからなる歯車列
である。なお、ピニオンは、2個のみを図示している
が、他に図示しない2個のピニオンを備えている。ま
た、サンギヤ51はサンギヤ軸54に結合され、リング
ギヤ52はリングギヤ軸55に結合され、キャリア53
はキャリア軸56に結合されている。なお、これら軸間
の力学的な関係については後述する。エンジンクランク
軸は、キャリア軸56と同体である。モータ30の回転
軸は、リングギヤ軸55と同体である。モータ40の回
転軸は、サンギヤ軸54と同体である。
【0016】リングギヤ軸55は、動力取出しギヤ62
を介して、ディファレンシャルギヤ64に結合されてい
る。したがって、エンジン10,モータ30,40によ
り出力される動力は、動力分配機構である遊星歯車機構
50を通して、最終的に左右の駆動輪66A,66Bに
伝達される。
【0017】車両制御装置100は、エンジン制御装置
210と、モータ制御装置230,250と電気信号的
接続されており、これらの各制御装置210,230,
250を統括制御する。車両制御装置100は、CPU
102と、ROM103と、RAM104と、タイマ1
05と、I/OLSI106と、それらの接続するバス
107とによって構成されている。CPU102は、R
OM103に格納された制御プログラムに基づいて、エ
ンジン制御装置210とモータ制御装置230,250
を制御する。各種入力信号は、IO/LSI106を介
して車両制御装置100に入力され、RAM104に一
時的に格納される。CPU102は、RAM104に格
納された車両の状態を表す入力信号に基づいて制御信号
を算出し、この制御信号は、IO/LSI106を介し
てエンジン制御装置210とモータ制御装置230,2
50に出力される。タイマ105は、所定の周期でCP
U102に割り込み要求を発生し、これに応じてCPU
102は、ROM103に格納された制御プログラムを
実行する。
【0018】本実施形態の車両システムには、第1のト
ルクセンサ71や、第2のトルクセンサ72や、アクセ
ルペダル踏み角センサ73や、ブレーキペダル踏み角セ
ンサ74や、第1の電力計75や、第2の電力計76
や、蓄電池電力残量検出器77を備えている。第1のト
ルクセンサ71は、動力伝達軸の一つであるリングギヤ
軸55上の遊星歯車機構の直後に設置されており、リン
グギヤ軸55の軸トルクを検出する。第2のトルクセン
サ72は、サンギヤ軸54上に設置されており、サンギ
ヤ軸54の軸トルクを検出する。アクセルペダル踏み角
センサ73は、アクセルペダルの踏み込み角を検出す
る。ブレーキペダル踏み角センサ74は、ブレーキペダ
ルの踏み込み角を検出する。第1の電力計75は、モー
タ30と蓄電池70の間に接続されており、モータ30
と蓄電池70の間の充放電量を検出する。第2の電力計
76は、モータ40と蓄電池70の間に接続されてお
り、モータ40と蓄電池70の間の充放電量を検出す
る。蓄電池電力残量検出器77は、蓄電池70の電力残
量を検出する。なお、図示は省略しているが、これらの
センサ以外にも、エンジン水温センサ,モータ30の温
度センサ,モータ40の温度センサ,外気温度センサな
どが設置されている。また、各動力源の回転数も機器に
内在するレフカウンタを用いることでセンシングでき
る。これらのセンサの計測値は、直接あるいは、エンジ
ン制御装置210,モータ制御装置230,240など
を介して車両制御装置100に入力される。
【0019】蓄電池70は、モータ30,40とそれぞ
れ電気的な接続を持ち、これらの間では電気エネルギが
相互に授受される。回転機であるところのモータ30
は、回転軸に力学的な回転力を供給する電動機としての
働きと、回転軸から外力を受け発電を行う発電機として
の機能を有している。電動機として蓄電池70の電気エ
ネルギを消費して回転力を発生するときの回転力の大き
さは、モータ制御装置230により制御される。発電機
として外力をうけ電気エネルギを蓄電池70に供給する
ときの発電エネルギの大きさも、モータ制御装置230
により制御される。モータ40も、モータ30と同様に
電動機ならびに発電機として働き、その回転力、発電量
はモータ制御装置240により制御される。
【0020】モータ制御装置230,240は、車両制
御装置100からそれぞれモータ30,40が発生すべ
き回転力,発電量の指令値を供給され、これに従い制御
を行うものである。
【0021】次に、図2を用いて、本実施形態による車
両制御方法を適用する車両制御システムのエンジン制御
システムの構成について説明する。エンジン10の吸気
管12には、スロットルバルブ13が回転可能に支承さ
れている。スロットルバルブ13の開度は、スロットル
制御機構14によって制御される。スロットル制御機構
14は、エンジン制御装置230から供給されるスロッ
トルバルブ開度指令の制御信号に基づいて、スロットル
バルブ13の開度を制御する。
【0022】エンジン10の各シリンダの上流には、分
岐した吸気管12内に燃料を噴射する燃料噴射器15
A,15B,15C,15Dが設けられている。燃料噴
射器15は、エンジン制御装置230から供給される燃
料噴射信号によって、燃料噴射量を制御する。各シリン
ダ上部には、点火装置16A,16B,16C,16D
が設けられている。点火装置16は、エンジン制御装置
230から供給される点火信号従い燃料に点火する。エ
ンジン制御装置230は、最も燃焼効率がよくなるタイ
ミングで点火装置に点火を指示する。なお、ここでは、
4気筒のエンジンとして図示しているが、気筒数は、こ
れに限るものでない。
【0023】次に、エンジン等の車両の状態を検出する
各種のセンサについて説明する。吸気管12に取り付け
られた空気量センサ17は、吸気管12からエンジン1
0に吸入される空気量を検出して、吸入空気量の検出信
号をエンジン制御装置230に出力する。クランク角セ
ンサ87は、エンジンのクランク軸の回転数を検出し
て、エンジン回転数の検出信号をエンジン制御装置23
0に出力する。水温センサ19は、エンジンの冷却水の
温度を検出して、水温の検出信号をエンジン制御装置2
30に出力する。
【0024】車速センサ21は、車軸の回転数を検出し
て、車速Vの検出信号をエンジン制御装置230に出力
する。空燃比センサ22は、排気管23に取り付けら
れ、排気ガスに基づいて空燃比を検出して、空燃比の検
出信号をエンジン制御装置230に出力する。スロット
ルセンサ24は、スロットルバルブ13の開度を検出し
て、スロットル開度の検出信号をエンジン制御装置23
0に出力する。
【0025】エンジン制御装置230には、吸入空気
量,エンジン回転数,水温,車速V,空燃比等の各種の
検出信号が入力する。エンジン制御装置230は、これ
らの検出信号に基づいて、スロットルバルブ開度指令を
スロットル制御機構14に出力してスロットルバルブ1
3の開度を制御したり、燃料噴射器15や他のパワート
レインを制御する。エンジン制御装置230は、相互に
バスによって接続されたCPU232,ROM233,
RAM234,タイマ235,IO/LSI236から
構成されている。CPU232は、ROM233に格納
された制御プログラムに基づいて、エンジン10を制御
する。各種入力信号は、IO/LSI236を介してエ
ンジン制御装置230内に入力され、RAM234に一
時的に格納される。CPU232は、RAM234に格
納されたエンジン等の状態を表す入力信号に基づいて、
制御信号を算出し、この制御信号は、IO/LSI23
6を介して出力される。タイマー235は、所定の周期
で、CPU232に割り込み要求を発生し、これに応じ
てCPU232はROM233に格納された制御プログ
ラムを実行する。本実施形態による制御方法は、制御プ
ログラムとしROM233に格納されている。
【0026】次に、図3を用いて、本実施形態におい
て、動力分配機構として用いる遊星歯車機構50の各軸
の軸回転数や軸トルクの関係について説明する。
【0027】最初に、遊星歯車機構50のサンギヤ軸5
4,リングギア軸55,キャリア軸56の軸回転数の関
係について説明する。図3における縦軸は、3軸の回転
数軸を示している。サンギヤ軸54の回転数NsをS軸
上に、リングギヤ軸55の回転数NrをR軸上に、キャ
リア軸56の回転数NcをC軸上にプロットする。
【0028】リングギヤ52の歯数に対するサンギヤ5
1の歯数の比はkとして、(数1)によって、
【0029】
【数1】
【0030】として、与えられる。このとき、図3に例
示される共線図上の横軸で、S軸とR軸を1対kで内分
する位置にC軸は置かれる。
【0031】共線図上では、常に、それぞれの軸回転数
Ns,Nc,Nrは動作共線と呼ばれる一つの線分上に
取られるという性質がある。この関係は、(数2)によ
って、
【0032】
【数2】
【0033】として、表される。
【0034】次に軸トルクの関係について説明する。遊
星歯車機構50によりキャリヤ軸56の軸トルクTe
は、サンギヤ軸54に作用する軸トルクTesとリング
ギヤ軸55に作用する軸トルクTerとに分割される。
この分割作用する軸トルクは、(数1)のkを用いて、
(数3),(数4)によって、
【0035】
【数3】
【0036】
【数4】
【0037】として、表される。リングギヤ軸55には
モータ30からのトルクTaと車輪66からの負荷トル
クTloadが加わる。サンギヤ軸54には、モータ40か
らのトルクTbが加わる。
【0038】図3に例示される共線図において、これら
のトルクは動作共線に加わる力のベクトルとして表され
る。キャリア軸56から加わりサンギヤ軸54とリング
ギヤ軸55に分割された力と、他の力との合力がつりあ
った場合に動作共線は不動となり、各軸回転数は定常の
値を取る。
【0039】モータが電動機として働いているとき、す
なわち、力行しているとき、モータの動力は、共線図の
各軸の0点から回転数をプロットした点へのベクトルと
同じ方向のベクトルが示す力として動作共線に作用す
る。モータが発電機として働いているとき、すなわち、
回生しているとき、モータの回生力(発電に要する力)
は共線図の各軸の0点から回転数をプロットした点への
ベクトルと逆向きのベクトルが示す力として動作共線に
作用する。
【0040】図3に例示した共線図では、モータ30は
力行しており、その動力Taは、R軸上で0点からみた
回転数と同じ方向のベクトルとして表されている。ま
た、車輪を通してかかる負荷トルクTloadは、これに正
反する向きのベクトルとして表される。図3に例示した
共線図では、モータ40は回生しており、その回生力T
bは、S軸上で0点からみた回転数と逆方向のベクトル
として表されている。
【0041】また、遊星歯車機構の3軸に代表される回
転系は各々慣性モーメントを有している。サンギヤ51
とサンギヤ軸54とモータ40からなる回転系の慣性モ
ーメントをIsと表すものとする。キャリヤ53とピニ
オン53A,53Bとキャリヤ軸56とモータ40から
なる回転系の慣性モーメントをIcと表すものとする。
リングギヤ52とリングギヤ軸55とモータ30と車軸
67と車輪66からなる回転系の慣性モーメントをIr
と表すものとする。
【0042】また、各回転系の回転数の時間変化は、
(数1)及び(数2)で与えられる関係のもと、3軸に
加わるトルクの合力と慣性モーメントにより、(数5)
により、
【0043】
【数5】
【0044】として、定まる。
【0045】次に、図4を用いて、本実施形態による車
両制御方法を実行する車両制御装置100のシステム構
成について説明する。
【0046】本実施形態による車両制御装置100は、
目標駆動トルク決定部110と、乗算器115と、最適
配分決定部120と、蓄電池充電要求判定部125と、
エンジン操作量決定部130と、スロットル開度算出部
135と、モータ電流制御操作量決定部140,145
と、エンジン出力特性学習部150と、モータ出力特性
学習部155,160と、蓄電池充放電効率学習部16
5とから構成されている。かかる構成の中で、特に、エ
ンジン出力特性学習部150と、モータ出力特性学習部
155,160と、蓄電池充放電効率学習部165から
なる学習部が、本実施形態による車両の構成部品の特性
変化の学習のために機能する部分である。なお、車両制
御装置100を構成する各部の詳細な動作については、
図5〜図12を用いて詳述する。
【0047】次に、図5を用いて、図4に示した本実施
形態による車両制御方法を実行する車両制御装置100
の処理内容について説明する。
【0048】(ステップS310)ステップS310に
おいて、図4に示した車両制御装置100の目標駆動ト
ルク決定部110は、車軸67に供給すべき駆動トルク
の目標値(目標駆動トルク)tTdを、ブレーキペダル
踏み角センサ74によって検出されたブレーキペダル踏
み角BPSと、アクセルペダル踏み角センサ73によっ
て検出されたアクセルペダル踏み角APSと、車速セン
サ21によって検出された車速Vに基づいて決定する。
【0049】ここで、図6を用いて、アクセルペダル踏
み角APSと車速Vと、このときの目標駆動トルクtT
dの関係について説明する。図6は、本発明の一実施形
態による車両制御方法に用いるアクセルペダル踏み角A
PSと車速Vと、このときの目標駆動トルクtTdの関
係の説明図である。
【0050】図6において、横軸は車速Vを示してお
り、縦軸は目標駆動トルクtTdを示している。目標駆
動トルクtTdは、車速Vによって決定されるととも
に、同じ車速でもアクセルペダル踏み角APSが大きい
ほど、目標駆動トルクtTdも大きくなるように決定さ
れる。なお、図6に示したアクセルペダル踏み角APS
と車速Vと目標駆動トルクtTdの関係は、マップとし
て、ROM103に格納されている。
【0051】そこで、目標駆動トルク決定部110は、
ブレーキペダル踏み角BPSが0のとき、アクセルペダ
ル踏み角APSと車速Vに基づいて、図6に示す関係か
ら目標駆動トルクtTdを決定して、乗算器115に出
力する。
【0052】次に、図7を用いて、ブレーキペダル踏み
角BPSとブレーキアシスト量tBrの関係について説
明する。図7において、横軸はブレーキペダル踏み角B
PSを示しており、縦軸はブレーキアシスト量tBrを
示している。ブレーキペダル踏み角BPSに対してブレ
ーキアシスト量tBrは比例して決定される。なお、図
7に示したブレーキペダル踏み角BPSとブレーキアシ
スト量tBrの関係は、マップとして、ROM103に
格納されている。
【0053】そこで、目標駆動トルク決定部110は、
入力信号であるブレーキペダル踏み角BPSに基づい
て、図7に示した関係を用いて、ブレーキアシスト量t
Brを求める。そして、ブレーキペダルが踏込まれてい
るときは、図6により求めた目標駆動トルクtTdか
ら、図6により求めたブレーキアシスト量tBrを差し
引いた値を、新たな目標駆動トルクtTdとして、乗算
器115に出力する。
【0054】乗算器115は、目標駆動トルク決定部1
10によって求められた目標駆動トルクtTdと、車輪
回転数Ndの積をとり、車輪軸に供給すべき出力の目標
値(目標駆動出力)tPdを算出して、最適出力配分決
定部120に出力する。
【0055】(ステップS315)ステップS315に
おいて、図4に示した車両制御装置100の蓄電池充電
要求判定部125は、蓄電池電力残量検出器77によっ
て検出された蓄電池70の電力残量Ebatに基づいて、
蓄電池の充放電効率から定まる値EsとEeを用いて、
充電要求信号Dbatを最適出力配分決定部120に出力
する。
【0056】ここで、図8を用いて、蓄電池充放電効率
と値Es,Eeの関係について説明する。図8は、本発
明の一実施形態による車両制御方法に用いる蓄電池充放
電効率と値Es,Eeの関係の説明図である。
【0057】図8において、横軸は蓄電池充電量(電力
残量)を示しており、縦軸は蓄電池充放電効率を示して
いる。図中のα1、α2は蓄電池をどの効率範囲で利用
すべきかの設計値であり、ここで、α1は90%であ
り、α2は95%である。そして、蓄電池充放電効率が
α1となるときの蓄電池充電量をEsとし、蓄電池充放
電効率がα2となるときの蓄電池充電量をEeとしてい
る。
【0058】そして、蓄電池充電要求判定部125は、
蓄電池電力残量検出器77によって検出された蓄電池7
0の電力残量Ebatに基づいて、蓄電池の電力残量Ebat
が蓄電池充電量Es以下ならば、充電を開始する充電要
求信号Dbat=1を発生する。また、電力残量Ebatが蓄
電池充電量Ee以上であれば、充電を終了するよう充電
要求信号Dbat=0を発生する。
【0059】なお、ここで、蓄電池充電量Eeで充電要
求信号Dbatを0にしたのは、ブレーキ操作時にモータ
40の回生によるブレーキアシストが常に可能なように
充電量に余裕を持たせるためである。なお、充電要求信
号Dbatが0であっても、ブレーキ要求などによっては
充電が行われることがある。
【0060】図8にて説明した蓄電池充放電効率と値E
s,Eeの関係については、図4に示した蓄電池充放電
効率テーブル410として、図1に示したRAM105
の中に格納されている。
【0061】ここで、図9を用いて、本実施形態に用い
る蓄電池充放電効率テーブル410の構成について説明
する。蓄電池充放電効率テーブル410は、図8に例示
した蓄電池の充放電効率の曲線を、テーブルデータ化し
たものである。そして、蓄電池充放電効率テーブル41
0は、電力残量Wと充放電効率Eを対応させたテーブル
であり、さらに、インデックス番号を付与している。こ
こで、蓄電池充放電効率テーブル410の電力残量の軸
は、等間隔である必要はなく、図示したように、充放電
効率が急変するところでは密に間隔をとってよいもので
ある。
【0062】さらに、図10を用いて、蓄電池充放電効
率と値Es,Eeの関係の他の例について説明する。図
10は、本発明の一実施形態による車両制御方法に用い
る蓄電池充放電効率と値Es,Eeの関係の他の例の説
明図である。
【0063】図10において、横軸は蓄電池充電量(電
力残量)を示しており、縦軸は蓄電池充放電効率を示し
ている。本例による蓄電池充放電効率は、図8に示した
例とは異なり、上に凸な充放電効率曲線を持つ蓄電池を
用いる場合である。このような特性を有する場合には、
単一の蓄電池充放電効率αから蓄電池充電量Es,Ee
を定めてもよいものである。
【0064】そして、蓄電池充電要求判定部125は、
蓄電池電力残量検出器77によって検出された蓄電池7
0の電力残量Ebatに基づいて、蓄電池の電力残量Ebat
が蓄電池充電量Es以下ならば、充電を開始する充電要
求信号Dbat=1を発生する。また、電力残量Ebatが蓄
電池充電量Ee以上であれば、充電を終了するよう充電
要求信号Dbat=0を発生する。
【0065】(ステップS320)ステップS320に
おいて、図4に示した車両制御装置100の蓄電池充電
効率学習部165は、蓄電池充放電効率の学習を行う。
蓄電池充電効率学習部165は、第1の電力計75と第
2の電力計76によって検出された所定の時間(例え
ば,10秒)毎に充放電された電気量Weと、蓄電池電
力残量検出器77により検出された電力残量Ebatに基
づいて、図9に示した蓄電池充放電効率テーブル410
を逐次更新する。すなわち、電力計75,76と電力残
量検出器77の測定値から求めた現在の充放電効率がm
Eであり、電力残量をWe[%]であるとき、蓄電池充
放電効率テーブル410で、以下の(数6)を満たすイ
ンデックスi、i+1の充放電効率の値E[i]、E
[i+1]を以下に示す(数7),(数8)にしたがっ
て更新する。
【0066】
【数6】
【0067】
【数7】
【0068】
【数8】
【0069】なお、蓄電池充放電効率テーブル410で
の現在の電力残量Weに対する充放電効率Eは、(数
9)に示す線形補完式により、
【0070】
【数9】
【0071】として対応づけられている。
【0072】(ステップS325)ステップS325に
おいて、図4に示した車両制御装置100の最適出力配
分決定部120は、乗算器115によって算出された目
標駆動出力tPdと、蓄電池充電要求判定部125によ
って決定された充電要求Dbatと、車速センサ21によ
って検出された車速Vに基づいて、エンジン10,モー
タ30,モータ40の最適な運転目標値tTe,tT
a,tTbを設定する。
【0073】最適出力配分決定部120は、車速Vと、
(数1)〜(数5)と、各動力機の最大/最小出力を制
約条件とし、充電要求Dbatと車速Vとから求まる必要
充電出力と目標駆動出力tPdを満たし、燃費を最小と
するための動力の組合せを求めることで、最適な運転目
標値tTe,tTa,tTbを一意に決定する。求めら
れた組合せは、エンジン10については発生すべき目標
トルク値tTeとして定まり、エンジン操作量決定部1
30に出力される。モータ30については、目標トルク
値tTaとして定まり、モータ電流制御操作量決定部1
40に出力される。モータ40については、目標トルク
値tTbとして定まり、モータ電流制御操作量決定部1
45に出力される。
【0074】(ステップS330)ステップS330に
おいて、図4に示した車両制御装置100のエンジン操
作量決定部130は、最適出力配分決定部120で決定
したエンジン目標トルクtTeを、定常状態で実現する
シリンダ吸入空気量oQcを算出する。
【0075】ここで、図11を用いて、エンジントルク
tTeとエンジン回転数Ncと、このときの空気流量Q
cの関係について説明する。図11は、本発明の一実施
形態による車両制御方法に用いるエンジントルクtTe
とエンジン回転数Ncと、このときの空気流量Qcの関
係の説明図である。
【0076】図11において、横軸はエンジントルクt
Teを示しており、縦軸は空気流量Qcを示している。
そして、図示するように、エンジン回転数Ncを固定す
ると、シリンダ吸入空気量Qcが大きくなるほど、エン
ジンの出力トルクtTeが大きくなる。入力されたエン
ジン目標トルクtTeと、エンジン回転数計測値Nc
(すなわちキャリヤ軸回転数)をもとに、目標エンジン
トルクtTeを実現するために必要な吸入空気量oQc
を検索する。
【0077】ここで、図11の関係は、制御プログラム
では、代表的な回転数Nkと代表的な吸入空気量Qiでの
出力トルクT(Qi,Nk)を保持したエンジン出力トル
クマップ420(図5)として、図4に示したRAM1
05に格納されている。そのため、吸入空気量oQcを
検索するには、計測回転数Ncを挟む代表回転数Nk,
Nk+1上の格子点の値を吸入空気の小さい方から参照し
ていき、与えられたエンジン目標トルクtTeについ
て、以下の(数10)を満たす吸入空気量oQcを見つ
けることにより行われる。
【0078】
【数10】
【0079】求められた吸入空気量oQcは、スロット
ル開度算出部135に出力される。
【0080】(ステップS335)ステップS335に
おいて、図4に示した車両制御装置100のスロットル
開度算出部135は、エンジン10のシリンダに、吸入
空気量oQcだけ空気が流入するように、スロットル開
度Θを算出する。ここで、スロットルバルブを通過する
空気がシリンダに吸入されるまでには、空気流入遅れが
ある。そこで、スロットル開度算出部135は、吸入空
気量をスロットルの開度に単純に置きかえるだけではな
く、進み補正することで空気流入遅れをキャンセルして
いる。
【0081】エンジン10では、エンジンに備え付けら
れたエンジン制御装置210の制御のもと、スロットル
開度Θにしたがってスロットルバルブ13が開閉され
る。また、空気量センサ17から検出した吸入空気量に
空気吸入遅れに関する補正を加え、シリンダでの空気と
燃料の混合比が理論空燃比であるところの「14.7」
になるよう燃料を噴射する。さらに、燃焼効率が最大と
なるタイミングで点火が行われる。これにより物理的な
動力が発生する。
【0082】(ステップS340)ステップS340に
おいて、図4に示した車両制御装置100のエンジン出
力特性学習部150は、リングギヤ軸55上に設置した
トルクセンサ71により計測した出力軸トルクmTrを
用いて、図11に示したエンジンの出力トルク特性を自
動学習する。
【0083】次に、エンジンの出力トルク特性の学習の
方法について説明する。出力トルク特性の学習は、制御
プログラム内のエンジン出力トルクマップ420の値を
随時更新することで行われる。まず、最適出力配分決定
部120によって求められた出力軸トルク目標値tTe
から、リングギヤ軸55に分配されるエンジントルク目
標値tTerは、以下の(数11)によって、
【0084】
【数11】
【0085】として、求められる。
【0086】(数11)によって求められたエンジント
ルク目標値tTerと、最適出力配分決定部120によ
って求めたモータ目標値tTaの和である出力軸トルク
目標値tTrと、実際に計測された出力軸トルク計測値
mTrとから、評価関数Jを以下の(数12)と、
【0087】
【数12】
【0088】する。
【0089】いま、エンジン操作量決定部130で求め
たシリンダ吸入空気量oQcと、エンジン回転数Ncに
ついて、図11に示したエンジン出力トルクマップ42
0上で点(oQc,Nc)を取り囲む4格子点、(Q
i,Nk),(Qi+1,Nk),(Qi,Nk+
1),(Qi+1,Nk+1)のそれぞれの値T(Q
i,Nk),T(Qi+1,Nk),T(Qi,Nk+
1),T(Qi+1,Nk+1)を(数13)の一般式
にしたがって更新することで学習を行う。ここで、更新
前の値をTold、更新後の値をTnewと記述する。
【0090】
【数13】
【0091】(数13)の一般式を各点について具体的
に記述した式を、(数14),(数15),(数1
6),(数17)に示す。
【0092】
【数14】
【0093】
【数15】
【0094】
【数16】
【0095】
【数17】
【0096】ただし、(数14)から(数17)におけ
るεは、微少な正のをあらわしている。求められた値T
newによって、エンジン出力特性学習部150は、エン
ジン出力トルクマップ420を更新する。
【0097】なお、エンジントルクを回転数と吸入空気
量を軸にトルクを記載したマップに代えて、回転数と燃
料噴射量を軸にトルクを記載したマップを用いることも
できる。このようなマップは、筒内噴射エンジンでは、
発生トルクに対して燃料噴射量が寄与する割合が大き
く、このようなエンジンを搭載した車両においては特に
有効である。
【0098】(ステップS345)ステップS345に
おいて、図4に示した車両制御装置100のモータ電流
制御操作量決定部140は、最適出力配分決定部120
で決定したモータ20の目標値tTaを実現するモータ
電力量Aaを算出する。
【0099】ここで、図12を用いて、モータ30の回
転数Nr(即ち、リングギヤ軸55の回転数)と、モー
タ30の消費電力Aaと、モータ30の発生トルクTa
の関係について説明する。図12は、本発明の一実施形
態による車両制御方法に用いるモータ30の回転数Nr
と消費電力Aaと発生トルクTaの関係の説明図であ
る。
【0100】図12において、横軸はモータの回転数N
rを示しており、縦軸はモータの消費電力Aaを示して
いる。図示する関係は制御プログラム中に、回転数Nr
と電力量Aaの代表点での出力トルクTaのモータ出力
トルクマップ430として保持されている。モータ電流
制御操作量決定部140は、センサにより計測されたモ
ータ回転数Nrと、最適出力配分決定部120から与え
られたモータ目標値tTaとから、モータ目標値tTa
を実現する消費電力Aaを、マップの検索により求めて
いる。ここで求められた消費電力Aaがモータ30に出
力される。
【0101】なお、図12に示すように、回転の向きと
同じ方向のトルクを発生する,即ち、力行するために
は、蓄電池から電気的エネルギを消費する。回転と逆向
きのトルクを発生する,即ち、回生するためには、モー
タにおいて発電(マイナスの消費電力の発生)が行われ
る。
【0102】(ステップS350)ステップS350に
おいて、図4に示した車両制御装置100のモータ出力
特性学習部155は、モータ30の出力トルク特性の学
習を行う。ここでの学習も、エンジン出力特性学習部1
50と同様に、(数12)で与えられる評価関数Jを用
いて、図12に示したモータ30の出力トルク特性をあ
らわす制御プログラム内のマップ430のデータを随時
更新するものである。
【0103】モータ30のトルクマップ430上で、モ
ータの消費電力Aaと回転数Nrから定まる点(Aa,
Nr)を取り囲む4格子点、(Ai,Nk),(Ai+
1,Nk),(Ai,Nk+1),(Ai+1,Nk+
1)のそれぞれの値Ta(Ai,Nk),Ta(Ai+
1,Nk),Ta(Ai,Nk+1),Ta(Ai+1,
Nk+1)の値を更新する一般式を(数18)に示す。
【0104】
【数18】
【0105】(数18)から定まる各格子点の値の具体
的な更新式を、(数19)〜(数22)に示す。
【0106】
【数19】
【0107】
【数20】
【0108】
【数21】
【0109】
【数22】
【0110】ただし、(数19)〜(数22)のεは、
微少な正の数を表している。
【0111】(ステップS355)ステップS355に
おいて、図4に示した車両制御装置100のモータ電流
制御操作量決定部145は、最適出力配分決定部120
で決定したモータ40の目標値tTbを実現するモータ
40の電力量Abを算出する。算出の方法は、モータ電
流制御操作量決定部135と同様であり、モータ40の
回転数Ns(即ち、サンギヤ軸54の回転数)と、モー
タ40の消費電力Abと、モータ40の発生トルクTb
の関係を示す図12に示したような関係を用いて、算出
される。算出された電力量Abは、モータ40に出力さ
れる。
【0112】(ステップS360)ステップS350に
おいて、図4に示した車両制御装置100のモータ出力
特性学習部160は、モータ40の出力トルク特性の学
習を行う。サンギヤ軸54に設置した第2のトルクセン
サ72の計測値mTsと、最適出力配分決定部120に
よって算出されたモータ40の目標トルクtTbとか
ら、(数23)の評価関数J2を用いて、図12と同様
なモータ40の出力トルク特性をあらわす制御プログラ
ム内のモータ出力マップデータ440を随時更新するも
のである。
【0113】
【数23】
【0114】即ち、(数24)により、モータ40の消
費電力Abと回転数Nsから定まる点(Ab,Ns)を
取り囲む4格子点、(Ai,Nk),(Ai+1,N
k),(Ai,Nk+1),(Ai+1,Nk+1)の
それぞれの値Tb(Ai,Nk),Tb(Ai+1,N
k),Tb(Ai,Nk+1),Tb(Ai+1,Nk
+1)の値を更新する。
【0115】
【数24】
【0116】(数24)を展開して求めた各格子点につ
いての具体的な更新式を、(数25)〜(数28)に示
す。
【0117】
【数25】
【0118】
【数26】
【0119】
【数27】
【0120】
【数28】
【0121】なお、以上の説明では、2つのトルクセン
サ71,72を用いるものとして説明したが、例えば、
サンギヤ軸54上の第2のトルクセンサ72用いないよ
うにしてもよいものである。この場合、モータ40の特
性の学習には、リングギヤ軸55に設置に設置した第1
のトルクセンサ71の計測値mTrと、図3に示した動
作共線での力のバランスと、(数5)の慣性モーメント
の関係から推定したサンギヤ軸トルク推定値mTs2
を、(数19)に示したmTsの代わりに用いるように
する。これにより若干の精度劣化はあるものの、部品点
数を省略した車両でも学習が行える。
【0122】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、蓄電池充放電効率学習部165を用いて、蓄電池充
放電効率テーブル410を逐次更新し、エンジン出力特
性学習部150を用いて、エンジン出力トルクマップ4
20を更新し、モータ出力特性学習部155,160を
用いて、モータ出力トルクマップ430,440を更新
することにより、動力源や動力伝達機構を構成する車両
の構成部品の特性変化が生じた場合でも、目標の動力を
得ることができ、円滑な走行を可能にすることができ
る。
【0123】次に、図13を用いて、本発明の第2の実
施形態による車両制御方法について説明する。図13
は、本発明の第2の実施形態による車両制御方法を実行
する車両制御装置の処理内容を示すフローチャートであ
る。なお、本実施形態による車両制御方法を適用する車
両制御システムの構成は、図1に示したものと同様であ
り、本実施形態による車両制御方法を適用する車両制御
システムのエンジン制御システムの構成は、図2に示し
たものと同様であり、本実施形態による車両制御方法を
実行する車両制御装置のシステム構成は、図4に示した
ものと同様である。さらに、図5に示したフローチャー
トと同一符号は同一処理を示している。
【0124】本実施形態に車両制御装置100の処理内
容としては、図5に示した処理内容に、さらに、ステッ
プS337,S347の処理を追加したものである。
【0125】ステップS337において、エンジン出力
特性学習部150(図4)は、エンジン出力のみの走行
か否かを判断する。エンジン出力のみの走行である場合
には、ステップS340において、エンジン出力特性の
学習を行う。エンジン出力のみの走行でない場合には、
ステップS340をスキップして、ステップS345の
処理に進む。これにより、エンジン出力トルク特性デー
タの学習は、車両がエンジン10(図4)からの出力の
みで走行しているとき、即ち、モータ30(図4)が停
止しているときにのみ行われる。これは、中程度の走行
負荷のもと一定速度で走行しているときに該当する。こ
のように、モータ30の停止中にエンジン出力トルク特
性の学習をすることにより、モータ30の出力特性が変
化したとき、誤学習によりエンジン出力トルク特性デー
タが一時的に誤って学習されるといった危険を回避する
ことが可能になる。
【0126】また、ステップS347において、モータ
出力特性学習部155(図4)は、モータ30のみの走
行かあるは回生かを判断する。モータ30のみによる走
行か回生動作中である場合には、ステップS350にお
いて、モータ出力特性の学習を行う。モータ30のみに
よる走行か回生動作中でない場合には、ステップS35
0をスキップして、ステップS355の処理に進む。こ
れにより、モータ30の出力トルク特性データの学習
も、車両がモータ30からの出力のみで走行あるいは回
生しているとき、すなわちエンジン10の出力が0の場
合に限定される。これは、軽微な走行負荷のもと低速で
走行しているとき、あるいはモータ30が回生すること
で制動をしているときに該当する。このように、エンジ
ン10の停止中にモータ30の出力トルク特性の学習を
することにより、エンジン10の出力特性が変化したと
き、誤学習によりモータ出力トルク特性データが一時的
に誤って学習されるといった危険を回避することが可能
になる。
【0127】なお、以上の説明では、2つのトルクセン
サ71,72を用いるものとして説明したが、例えば、
サンギヤ軸54上の第2のトルクセンサ72用いないよ
うにしてもよいものである。この場合、モータ40の特
性の学習には、リングギヤ軸55に設置に設置した第1
のトルクセンサ71の計測値mTrと、図3に示した動
作共線での力のバランスと、(数5)の慣性モーメント
の関係から推定したサンギヤ軸トルク推定値mTs2
を、(数19)に示したmTsの代わりに用いるように
する。これにより若干の精度劣化はあるものの、部品点
数を省略した車両でも学習が行える。
【0128】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、エンジン10とモータ30のそれぞれの出力トルク
特性を学習するタイミングを限定することで、誤学習に
よりエンジン10やモータ30の出力トルク特性データ
が一時的に誤って学習されるといった危険を回避するこ
とができる。
【0129】次に、図14〜図16を用いて、本発明の
第3の実施形態による車両制御方法について説明する。
図14は、本発明の第3の実施形態による車両制御方法
を実行する車両制御装置の処理内容を示すフローチャー
トである。なお、本実施形態による車両制御方法を適用
する車両制御システムの構成は、図1に示したものと同
様であり、本実施形態による車両制御方法を適用する車
両制御システムのエンジン制御システムの構成は、図2
に示したものと同様であり、本実施形態による車両制御
方法を実行する車両制御装置のシステム構成は、図4に
示したものと同様である。さらに、図5に示したフロー
チャートと同一符号は同一処理を示している。
【0130】図5に示した実施形態との主たる相違点
は、図5において用いていたエンジン出力トルクマップ
420に代えて、エンジン出力理論式パラメータae,
be420Aを用い、また、モータ出力トルクマップ4
30,440に代えて、モータ出力理論式パラメータ4
30A,440Aを用いるようにしたことにある。
【0131】車両に搭載されたエンジンの出力特性は、
図11に示したトルクマップに代表され、モータの出力
特性は、図12に示したトルクマップに代表されるが、
これらは、理論的な式として定めることができる。例え
ば、エンジンについて、図11のトルクマップにより
(数10)で与えられていたエンジンの(目標)トルク
と(目標)シリンダ吸入空気量及びエンジン回転数Nc
の関係は、理論式を用いることで、以下の(数29)と
表すこともできる。
【0132】
【数29】
【0133】従って、この(数29)の係数ac,be
を学習することで、第1の実施形態と同様に、エンジン
の特性変化を学習することができる。
【0134】エンジン10の特性に関わるパラメータa
c,beの学習を定める式を、(数30)、(数31)
で示すことができる。
【0135】
【数30】
【0136】
【数31】
【0137】同様に、回転数に関わる理論式から、モー
タ30,40のそれぞれの(目標)出力トルクと消費電
流量とモータ回転数の関係は、(数29)に類する代数
式で表現できる。この式のパラメータを学習することで
第一の実施形態と同様に、モータの特性変化を学習する
ことができる。
【0138】図14のフローチャートに示すステップS
330A〜S360Aについて説明する。 (ステップS330A)ステップS330Aにおいて、
図4に示した車両制御装置100のエンジン操作量決定
部130は、最適出力配分決定部120で決定したエン
ジン目標トルクtTeを、定常状態で実現するシリンダ
吸入空気量oQcを、(数30)及びエンジン出力理論
式パラメータ420Aに格納されたエンジン出力理論式
パラメータae,beを用いて算出する。
【0139】(ステップS335A)ステップS335
Aにおいて、図4に示した車両制御装置100のスロッ
トル開度算出部135は、エンジン10のシリンダに、
吸入空気量oQcだけ空気が流入するように、スロット
ル開度Θを算出する。エンジン10では、エンジンに備
え付けられたエンジン制御装置210の制御のもと、ス
ロットル開度Θにしたがってスロットルバルブ13が開
閉される。また、シリンダでの空気と燃料の混合比が理
論空燃比であるところの「14.7」になるよう燃料を
噴射する。さらに、燃焼効率が最大となるタイミングで
点火が行われる。これにより物理的な動力が発生する。
【0140】(ステップS340A)ステップS340
Aにおいて、図4に示した車両制御装置100のエンジ
ン出力特性学習部150は、リングギヤ軸55上に設置
したトルクセンサ71により計測した出力軸トルクmT
rを用いて、図11に示したエンジンの出力トルク特性
を自動学習する。そして、(数30),(数31)を用
いて、更新されたエンジン出力理論式パラメータae
new,benewを算出して、更新されたパラメータを、エ
ンジン出力理論式パラメータ420Aに格納することに
よって、パラメータの更新を行う。
【0141】(ステップS345A)ステップS345
Aにおいて、図4に示した車両制御装置100のモータ
電流制御操作量決定部140は、最適出力配分決定部1
20で決定したモータ20の目標値tTaを実現するモ
ータ電力量Aaを、モータ出力理論式パラメータ430
Aに格納されたパラメータを用いて算出する。
【0142】(ステップS350A)ステップS350
Aにおいて、図4に示した車両制御装置100のモータ
出力特性学習部155は、モータ30の出力トルク特性
の学習を行う。そして、(数30),(数31)同様の
代数式を用いて、更新されたモータ出力理論式パラメー
タを算出して、更新されたパラメータを、モータ出力理
論式パラメータ430Aに格納することによって、パラ
メータの更新を行う。
【0143】さらに、ステップS355A,S360A
における処理も、ステップS345A,S350Aの処
理と同様に行われ、モータ40の特性変化の学習が行わ
れる。
【0144】なお、動力源の出力特性の非線形性が強い
場合、例えば、パラメータae,beが回転数の影響を
強く受けるような車両においては、パラメータの値を回
転数毎に足めたテーブルを用意し、このテーブルを学習
するようにしてもよいものである。これにより、非線形
性が強い動力源を用いた車両においても良好な倒御を行
うことが可能となる。
【0145】ここで、図15及び図16を用いて、エン
ジンのパラメータテーブルの一例について説明する。図
15及び図16は、本発明の一実施形態による車両制御
方法に用いるエンジンのパラメータの構成の説明図であ
る。
【0146】図15に示すパラメータテーブルは、エン
ジン回転数とパラメータaeを対応させたテーブルであ
り、さらに、インデックス番号を付与している。また、
図16に示すパラメータテーブルは、エンジン回転数と
パラメータbeを対応させたテーブルであり、さらに、
インデックス番号を付与している。また、モータのパラ
メータテーブルも同様に構成される。
【0147】エンジン回転数がNeであるとき、aeは
Nk≦N6<Nk+1をみたすインデックスkでの値A
k,Ak十1を用いて、(数32)のように、
【0148】
【数32】
【0149】として線形補完して読み取られる。
【0150】同様に、パラメータbeも、テーブルデー
タを線形補完して読み取られる。ここで、パラメータa
eに関わるテーブルデータAk,Ak+1の学習は、
(数33),(数34)により、
【0151】
【数33】
【0152】
【数34】
【0153】として行われる。
【0154】パラメータbeに関するテーブルデータの
学習も、同様に、(数35),(数36)により
【0155】
【数35】
【0156】
【数36】
【0157】として行われる。
【0158】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、動力源や動力伝達機構を構成する車両の構成部品の
特性変化が生じた場合でも、目標の動力を得ることがで
き、円滑な走行を可能にすることができる。また、エン
ジン出力トルクやモータ出力トルクを、マップに代えて
パラメータを用いて求めることにより、車両制御装置の
処理を軽減することができる。
【0159】次に、図17〜図19を用いて、本発明の
第4の実施形態による車両制御方法について説明する。
図17は、本発明の第4の実施形態による車両制御方法
を適用する車両制御システムの構成について説明する。
なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0160】図1に示した実施形態との主たる相違点
は、図1において用いていた動力源であるモータ40を
なくし、動力源として、内燃機関であるところのエンジ
ン10と、回転機であるところのモータ30を備えてい
る。モータ30は、エンジンの出力軸56上に設置され
る。また、図1において用いていた動力伝達機構である
遊星歯車機構50の代わりに、無段変速機80を備えて
いる。エンジン10及びモータ30の出力は、駆動軸5
5に伝達され、車輪66A,66Bを駆動する。
【0161】エンジン10は、エンジン制御装置210
によって制御される。モータ30は、モータ制御装置2
30によって制御される。無段変速機80は、変速機制
御装置280によって制御される。
【0162】車両制御装置100Aは、エンジン制御装
置210と、モータ制御装置230と、変速機制御装置
280と電気信号的接続されており、これらの各制御装
置210,230,280を統括制御する。車両制御装
置100Aは、変速機制御装置280に対して、変速比
iの指令値を出力する。その他の構成は、図1に示した
ものと同様である。
【0163】次に、図18を用いて、本実施形態による
車両制御方法を実行する車両制御装置100Aのシステ
ム構成について説明する。
【0164】本実施形態による車両制御装置100A
は、目標駆動トルク決定部110と、乗算器115と、
最適配分決定部120Aと、蓄電池充電要求判定部12
5と、エンジン操作量決定部130と、スロットル開度
算出部135と、モータ電流制御操作量決定部140
と、エンジン出力特性学習部150と、モータ出力特性
学習部155と、蓄電池充放電効率学習部165とから
構成されている。即ち、図4に示した構成と比べて、モ
ータ電流制御操作量決定部145と、モータ出力特性学
習部160がない構成となっている。
【0165】最適配分決定部120Aは、乗算器115
によって算出された目標駆動出力tPdと、蓄電池充電
要求判定部125によって決定された充電要求Dbat
と、車速センサ21によって検出された車速Vに基づい
て、エンジン10,モータ30及び無段変速機80の最
適な運転目標値tTe,tTa,iを設定する。なお、
車両制御装置100Aを構成する各部の詳細な動作につ
いては、図19のフローチャートを用いて詳述する。
【0166】次に、図19を用いて、図18に示した本
実施形態による車両制御方法を実行する車両制御装置1
00Aの処理内容について説明する。なお、図19に示
すフローチャートにおいて、図5と相違する点は、ステ
ップ325Aの最適出力配分決定処理だけであり、この
点について以下に説明する。また、図5に示したステッ
プS355,S360の処理がなくなっているが、これ
は、モータ40を用いないためである。
【0167】(ステップS325A)ステップS325
Aにおいて、図18に示した車両制御装置100の最適
出力配分決定部120Aは、乗算器115によって算出
された目標駆動出力tPdと、蓄電池充電要求判定部1
25によって決定された充電要求Dbatと、車速センサ
21によって検出された車速Vに基づいて、エンジン1
0,モータ30及び無段変速機80の最適な運転目標値
tTe,tTa,iを設定する。
【0168】最適出力配分決定部120Aは、車速V
と、(数1)〜(数5)と、各動力機の最大/最小出力
を制約条件とし、充電要求Dbatと車速Vとから求まる
必要充電出力と目標駆動出力tPdを満たし、燃費を最
小とするための動力の組合せを求めることで、最適な運
転目標値tTe,tTa,iを一意に決定する。求めら
れた組合せは、エンジン10については発生すべき目標
トルク値tTeとして定まり、エンジン操作量決定部1
30に出力される。モータ30については、目標トルク
値tTaとして定まり、モータ電流制御操作量決定部1
40に出力される。無段変速機80については、変速比
iとして定まり、無段変速機80に出力される。
【0169】車両の構成部品の特性変化の学習に関わる
処理は、図1〜図12に示した第1の実施形態における
学習基本式である(数12),(数13),(数18)
により定められるものである。ここで、mTrは、図1
7に示したモータ30と無段変速機80の間に設置され
たトルクセンサ71の計測値であり、tTrは、第1の
実施形態と同様に、エンジンの出力トルク目標値tTe
rとモータ30の出力トルク目標値tTaの和である。
ただし、車両の構成の変更に伴い、エンジン出力をトル
クセンサで計測するまでに遊星歯車機構による変速は行
われていないものである。よって、基本式から導かれる
具体的な更新式であるところの(数14)〜(数17)
は、遊星歯車機構の歯車数比kによらない式に変更され
る。(数14)は、以下の(数37)に置き換わる。
【0170】
【数37】
【0171】なお、本実施形態は、エンジン10とモー
タ30との間にクラッチを設けた車両に対しても適用で
きるものである。このような車両では、クラッチを切断
することでモータ30のみでの走行が可能となる。モー
タ30の出力トルク特性データの学習を、クラッチ切断
時のみに限定することで、第2の実施の形態と同様に誤
学習を回避することが可能となる。また、トルクセンサ
を駆動軸55上に設置してもよいものである。この場
合、無投変速機による出力の損失分を併せて学習させる
ことも可能である。
【0172】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、蓄電池充放電効率学習部165を用いて、蓄電池充
放電効率テーブル410を逐次更新し、エンジン出力特
性学習部150を用いて、エンジン出力トルクマップ4
20を更新し、モータ出力特性学習部155を用いて、
モータ出力トルクマップ430を更新することにより、
動力源や動力伝達機構を構成する車両の構成部品の特性
変化が生じた場合でも、目標の動力を得ることができ、
円滑な走行を可能にすることができる。
【0173】次に、図20及び図21を用いて、本発明
の第5の実施形態による車両制御方法について説明す
る。図20は、本発明の第5の実施形態による車両制御
方法を適用する車両制御システムの構成について説明す
る。なお、図17と同一符号は、同一部分を示してい
る。
【0174】図17に示した実施形態との主たる相違点
は、図17において用いていた動力源であるモータ30
をなくし、動力源として、内燃機関であるところのエン
ジン10のみの単一動力源としたことである。また、図
17と同様に、動力伝達機構である無段変速機80を備
えている。エンジン10は、エンジン制御装置210に
よって制御される。無段変速機80は、変速機制御装置
280によって制御される。
【0175】車両制御装置100Bは、エンジン制御装
置210と、変速機制御装置280と電気信号的接続さ
れており、これらの各制御装置210,280を統括制
御する。車両制御装置100Bは、変速機制御装置28
0に対して、変速比iの指令値を出力する。その他の構
成は、図17に示したものと同様である。
【0176】本実施形態による車両制御方法を実行する
車両制御装置100Bのシステム構成は、図18に示し
たシステムブロック図に示した蓄電池充電要求判定部1
25,モータ電流制御操作量決定部140,モータ出力
特性学習部155,蓄電池充放電効率学習部165がな
くなり、図18に示した最適配分決定部120Aに代え
て、最適配分決定部120Bを備えたものである。最適
配分決定部120Bは、乗算器115によって算出され
た目標駆動出力tPdと、車速センサ21によって検出
された車速Vに基づいて、エンジン10及び無段変速機
80の最適な運転目標値tTe,iを設定する。なお、
車両制御装置100Bを構成する各部の詳細な動作につ
いては、図21のフローチャートを用いて詳述する。
【0177】次に、図21を用いて、図20に示した本
実施形態による車両制御方法を実行する車両制御装置1
00Bの処理内容について説明する。なお、図21に示
すフローチャートにおいて、図19相違する点は、ステ
ップ325Bの最適出力配分決定処理だけであり、この
点について以下に説明する。また、図19に示したステ
ップS345,S350の処理がなくなっているが、こ
れは、モータ30を用いないためである。
【0178】(ステップS325B)ステップS325
Bにおいて、図20に示した車両制御装置100Bの最
適出力配分決定部120Bは、乗算器115によって算
出された目標駆動出力tPdと、車速センサ21によっ
て検出された車速Vに基づいて、エンジン10及び無段
変速機80の最適な運転目標値tTe,iを設定する。
【0179】最適出力配分決定部120Bは、車速V
と、(数1)〜(数5)と、各動力機の最大/最小出力
を制約条件とし、車速Vとから求まる目標駆動出力tP
dを満たし、燃費を最小とするための動力の組合せを求
めることで、最適な運転目標値tTe,iを一意に決定
する。求められた組合せは、エンジン10については発
生すべき目標トルク値tTeとして定まり、エンジン操
作量決定部130に出力される。無段変速機80につい
ては、変速比iとして定まり、無段変速機80に出力さ
れる。
【0180】ステップS340におけるエンジン出力ト
ルクの学習は、上述した学習基本式である(数12),
(数13)に従って行われる。具体的なデータの更新式
は、(数37)に代表される式による。ただし、mTr
は、図20でエンジン10と無段変速機80の間に設置
されたトルクセンサ71の計測値であり、tTrはエン
ジン10の出力トルク目標値tTerである。
【0181】なお、本実施形態は、エンジンを回転機に
置き換えた電気自動車においても同様に有効なものであ
る。
【0182】以上の説明したように、本実施形態によれ
ば、単一の動力源を持つ車両においても、燃費などを考
慮しつつ最適な動力源目標トルクを算出し、これを制御
することが可能となる。さらに、このとき動力源の出カ
トルクマツブを随時学習することで、経年変化や周辺環
境の影響によらずに、常に円滑かつ効率的な走行が可能
となる。
【0183】次に、図22を用いて、本発明の第6の実
施形態による車両制御方法について説明する。本実施形
態による車両制御方法を適用する車両制御システムの構
成は、図20に示したものと同様である。図20と異な
る点は、エンジン10として、通常の燃料を吸気弁の手
前に噴射するポート噴射式エンジンに代えて、燃料を気
筒内に直接噴射する筒内質射エンジンに変更したもので
ある。
【0184】このような車両では、空燃比をストイキに
とる場合と、リーンにとる場合でエンジン出力トルクの
特性が異なる。従って、2つの出カトルクマップを準備
し、ストイキの場合の出カトルクマップとリーンの場合
の出力トルクマップとすることで、特に円滑な制御が実
現でき、有効性が高められる。
【0185】本実施形態による車両制御方法を実行する
車両制御装置100Bのシステム構成は、図20に示し
たものと同様である。
【0186】ここで、図22を用いて、本実施形態によ
る車両制御方法を実行する車両制御装置の処理内容につ
いて説明する。なお、図22に示すフローチャートにお
いて、図21と相違する点は、ステップS330A以降
の処理であり、この点について以下に説明する。
【0187】(ステップS330A)ステップS330
Aにおいて、車両制御装置のエンジン操作量決定部13
0は、最適出力配分決定部120で決定したエンジン目
標トルクtTeを、定常状態で実現するシリンダ吸入空
気量oQcを算出する。このとき、車両の運転状態に応
じて、ストイキ運転時には、ストイキ運転時エンジン出
力トルクマップ420Aを使用し、リーン運転時には、
リーン運転時エンジン出力トルクマップ420Bを使用
する。
【0188】(ステップS335)ステップS335に
おいて、車両制御装置のスロットル開度算出部135
は、エンジン10のシリンダに、吸入空気量oQcだけ
空気が流入するように、スロットル開度Θを算出する。
【0189】(ステップS336)ステップS336に
おいて、エンジン特性学習部150は、ストイキ運転か
否かを判断し、ストイキ運転時であれば、ステップS3
40Aに進み、そうでなければ、ステップS337に進
む。
【0190】(ステップS340A)ストイキ運転時に
は、ステップS340Aにおいて、車両制御装置のエン
ジン出力特性学習部150は、トルクセンサにより計測
した出力軸トルクmTrを用いて、エンジンの出力トル
ク特性を自動学習する。
【0191】(ステップS337)ステップS337に
おいて、エンジン特性学習部150は、リーン運転か否
かを判断し、リーン運転時であれば、ステップS340
Bに進み、そうでなければ、学習は行わずに処理を終了
する。
【0192】(ステップS340B)リーン運転時に
は、ステップS340Bにおいて、車両制御装置のエン
ジン出力特性学習部150は、トルクセンサにより計測
した出力軸トルクmTrを用いて、エンジンの出力トル
ク特性を自動学習する。
【0193】以上の説明したように、本実施形態によれ
ば、単一の動力源を持つ車両においても、燃費などを考
慮しつつ最適な動力源目標トルクを算出し、これを制御
することが可能となる。さらに、このとき動力源の出カ
トルクマツブを随時学習することで、経年変化や周辺環
境の影響によらずに、常に円滑かつ効率的な走行が可能
となる。また、2つの出カトルクマツブを準備し、スト
イキの場合の出カトルクマップとリーンの場合の出力ト
ルクマップとすることで、特に円滑な制御が実現でき、
有効性が高められる。
【0194】
【発明の効果】本発明によれば、車両の構成部品の特性
変化が生じた場合でも、円滑な走行の可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による車両制御方法を適用
する車両制御システムの構成を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施形態による車両制御方法を適用
する車両制御システムのエンジン制御システムの構成図
である。
【図3】本発明の一実施形態による車両制御方法を適用
する車両制御システムに用いる遊星歯車機構の軸回転数
や軸トルクの関係を示す共線図である。
【図4】本発明の一実施形態による車両制御方法を実行
する車両制御装置のシステムブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態による車両制御方法を実行
する車両制御装置の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図6】本発明の一実施形態による車両制御方法に用い
るアクセルペダル踏み角APSと車速Vと、このときの
目標駆動トルクtTdの関係の説明図である。
【図7】本発明の一実施形態による車両制御方法に用い
るブレーキペダル踏み角BPSとブレーキアシスト量t
Brの関係の説明図である。
【図8】本発明の一実施形態による車両制御方法に用い
る蓄電池充放電効率と値Es,Eeの関係の説明図であ
る。
【図9】本発明の一実施形態による車両制御方法に用い
る蓄電池充放電効率テーブルの構成の説明図である。
【図10】本発明の一実施形態による車両制御方法に用
いる蓄電池充放電効率と値Es,Eeの関係の他の例の
説明図である。
【図11】本発明の一実施形態による車両制御方法に用
いるエンジントルクtTeとエンジン回転数Ncと、こ
のときの空気流量Qcの関係の説明図である。
【図12】本発明の一実施形態による車両制御方法に用
いるモータ30の回転数Nrと消費電力Aaと発生トル
クTaの関係の説明図である。
【図13】本発明の第2の実施形態による車両制御方法
を実行する車両制御装置の処理内容を示すフローチャー
トである。
【図14】本発明の第3の実施形態による車両制御方法
を実行する車両制御装置の処理内容を示すフローチャー
トである。
【図15】本発明の一実施形態による車両制御方法に用
いるエンジンのパラメータの構成の説明図である。
【図16】本発明の一実施形態による車両制御方法に用
いるエンジンのパラメータの構成の説明図である。
【図17】本発明の第4の実施形態による車両制御方法
を適用する車両制御システムの構成を示す構成図であ
る。
【図18】本発明の第4の実施形態による車両制御方法
を実行する車両制御装置のシステムブロック図である。
【図19】本発明の第4の実施形態による車両制御方法
を実行する車両制御装置の処理内容を示すフローチャー
トである。
【図20】本発明の第5の実施形態による車両制御方法
を適用する車両制御システムの構成を示す構成図であ
る。
【図21】本発明の第5の実施形態による車両制御方法
を実行する車両制御装置の処理内容を示すフローチャー
トである。
【図22】本発明の第6の実施形態による車両制御方法
を実行する車両制御装置の処理内容を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
10…エンジン 30,40…モータ 50…遊星歯車機構 70…蓄電池 71,72…トルクセンサ 80…無段変速機 75,76…電力計 77…蓄電池電力残量検出器 100…車両制御装置 110…目標駆動トルク決定部 115…乗算器 120…最適配分決定部 125…蓄電池充電要求判定部 130…エンジン操作量決定部 135…スロットル開度算出部 140,145…モータ電流制御操作量決定部 150…エンジン出力特性学習部 155,160…モータ出力特性学習部 165…蓄電池充放電効率学習部 210…エンジン制御装置 230,240…モータ制御装置 280…変速機制御装置
フロントページの続き (72)発明者 瀬古沢 照治 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 金子 悟 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 山田 昭彦 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 3G093 AA06 AA07 AA16 AB00 BA14 BA16 DA00 DA01 DA06 DA09 DA13 DB00 DB05 DB15 EB09 EC01 FA00 FA09 FA10 FA11 FB05 5H115 PA12 PC06 PG04 PI16 PI29 PO02 PU01 PU22 PU24 PU25 QI04 QI12 QN03 QN13 QN28 RE03 RE05 RE06 RE12 RE13 SE04 SE05 SE06 SE08 SE09 TB01 TE02 TE03 TE04 TE06 TE08 TI02 TO04 TO05 TO14 TO21 TO23 TO30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動力源から出力された動力を動力伝達軸を
    介して車輪に伝達して車両を駆動する車両を制御する車
    両制御方法において、 上記動力伝達軸上に設置されたトルクセンサを備え、 このトルクセンサを用いて、上記動力源の出力トルクを
    測定し、目標駆動力から定まるトルク目標値とトルク測
    定値との差から、車両構成部品の特性に関するデータの
    少なくとも一つを学習するとともに、この学習によって
    得られた車両構成部品の特性に基づいて、車両を制御す
    ることを特徴とする車両制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車両制御方法において、 上記動力源として、原動機及び2つの回転機を備え、こ
    れらの動力源から動力分配機構を介して、車両駆動力を
    得るとともに、 上記車両構成部品の特性として、上記原動機及び2つの
    回転機及び蓄電池の特性を学習することを特徴とする車
    両制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の車両制御方法において、 上記動力源として、原動機及び回転機を備え、これらの
    動力源から変速機を介して、車両駆動力を得るととも
    に、 上記車両構成部品の特性として、上記原動機及び回転機
    及び蓄電池の特性を学習することを特徴とする車両制御
    方法。
  4. 【請求項4】請求項2若しくは請求項3のいずれかに記
    載の車両制御方法において、 上記複数の動力源のいずれかの出力が停止している間
    に、その他の動力源に関する特性を学習することを特徴
    とする車両制御方法。
  5. 【請求項5】請求項2若しくは請求項3のいずれかに記
    載の車両制御方法において、さらに、 上記蓄電池の充放電能力を検出し、この蓄電池充放電能
    力に基づいて車両の運行方法を変えることを特徴とする
    車両制御方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の車両制御方法において、 上記蓄電池の充放電効率から可変的に充電開始閾値と充
    電終了閾値を定め、蓄電池の電力残量を測定し、電力残
    量が上記充電開始閾値以下ならば回転機を発電機として
    用い蓄電池への充電を行い、電力残量が上記充電終了閾
    値以上ならば回転機による発電停止する運行方法を行う
    ことを特徴とした車両制御方法。
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