JP2000091233A - 半導体製造装置 - Google Patents
半導体製造装置Info
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- JP2000091233A JP2000091233A JP10256976A JP25697698A JP2000091233A JP 2000091233 A JP2000091233 A JP 2000091233A JP 10256976 A JP10256976 A JP 10256976A JP 25697698 A JP25697698 A JP 25697698A JP 2000091233 A JP2000091233 A JP 2000091233A
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- Japan
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- support
- filament
- halogen lamp
- support rod
- wire
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 サポートの数を増やすことなくフィラメント
の変形を抑制してハロゲンランプの寿命を延ばし、ひい
ては当該ハロゲンランプを用いたエピタキシャル成長装
置等の半導体製造装置の性能を向上させること。 【解決手段】 本発明は、エピタキシャル成長装置10
等において、ハロゲンランプ20のフィラメント24を
支持するためのサポート26を、一端が封体22に対し
て固定され他端が支持点の隣接位置まで延びるサポート
ロッド48と、一端がサポートロッド48の他端に固定
され他端がフィラメント24に前記支持点で接続される
ようになっているサポートワイヤ50とから構成し、サ
ポートワイヤをサポートロッドよりも剛性が低くしたこ
とを特徴とする。フィラメントの支持については、主と
して、剛性のあるサポートロッドによって行われ、フィ
ラメントとの連結は剛性の低いサポートワイヤにより行
われる。
の変形を抑制してハロゲンランプの寿命を延ばし、ひい
ては当該ハロゲンランプを用いたエピタキシャル成長装
置等の半導体製造装置の性能を向上させること。 【解決手段】 本発明は、エピタキシャル成長装置10
等において、ハロゲンランプ20のフィラメント24を
支持するためのサポート26を、一端が封体22に対し
て固定され他端が支持点の隣接位置まで延びるサポート
ロッド48と、一端がサポートロッド48の他端に固定
され他端がフィラメント24に前記支持点で接続される
ようになっているサポートワイヤ50とから構成し、サ
ポートワイヤをサポートロッドよりも剛性が低くしたこ
とを特徴とする。フィラメントの支持については、主と
して、剛性のあるサポートロッドによって行われ、フィ
ラメントとの連結は剛性の低いサポートワイヤにより行
われる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エピタキシャル成
長装置や高速熱処理装置等の半導体製造装置に関し、特
に、処理チャンバ内を加熱するための加熱源として用い
られるハロゲンランプの改良に関する。
長装置や高速熱処理装置等の半導体製造装置に関し、特
に、処理チャンバ内を加熱するための加熱源として用い
られるハロゲンランプの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】エピタキシャル成長装置等の半導体製造
装置においては、処理チャンバ内を高温に加熱する必要
があるが、その加熱源としてはハロゲンランプが広く用
いられている。
装置においては、処理チャンバ内を高温に加熱する必要
があるが、その加熱源としてはハロゲンランプが広く用
いられている。
【0003】図3は、エピタキシャル成長装置等で用い
られる従来一般のハロゲンランプ1を示している。図示
のハロゲンランプ1は横置きタイプ(封体3の長手方向
軸線を水平に向けて配置するタイプ)であり、タングス
テン製のフィラメント2が封体3内にその長手方向に沿
って配置されている。このようなハロゲンランプ1は点
灯・消灯又は供給電力の昇降が繰り返されるため、フィ
ラメント2に高い熱ストレスが加わる。このため、フィ
ラメント2の結晶組織が崩れ、自重により中間部が撓ん
で、やがて断線に至る。
られる従来一般のハロゲンランプ1を示している。図示
のハロゲンランプ1は横置きタイプ(封体3の長手方向
軸線を水平に向けて配置するタイプ)であり、タングス
テン製のフィラメント2が封体3内にその長手方向に沿
って配置されている。このようなハロゲンランプ1は点
灯・消灯又は供給電力の昇降が繰り返されるため、フィ
ラメント2に高い熱ストレスが加わる。このため、フィ
ラメント2の結晶組織が崩れ、自重により中間部が撓ん
で、やがて断線に至る。
【0004】そこで、従来においては、フィラメント2
の中間部をサポート4により支持することとしている。
従来のサポート4はタングステン製のワイヤであり、図
示するように、一端が封体の根本部で固定され、フィラ
メント2に対してほぼ平行に延びている。そして、サポ
ート4の自由端側はフィラメント2に向けてほぼ直角に
屈曲され、その先端でフィラメント2を巻き付けて支持
している。
の中間部をサポート4により支持することとしている。
従来のサポート4はタングステン製のワイヤであり、図
示するように、一端が封体の根本部で固定され、フィラ
メント2に対してほぼ平行に延びている。そして、サポ
ート4の自由端側はフィラメント2に向けてほぼ直角に
屈曲され、その先端でフィラメント2を巻き付けて支持
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サポート4は、自由端側の部分の屈曲加工とフィラメン
ト2に対する巻付け加工とを可能とすべく比較的細いタ
ングステンワイヤを用いていたため、支持が不十分であ
るという問題点があった。即ち、従来のサポート4の太
さでは、使用に伴って生ずるフィラメント2の変形を支
えることができず、最終的にはフィラメント2同士が接
触したりフィラメント2と封体3とが接触したりして、
比較的短時間で断線していた。従って、このようなハロ
ゲンランプ1を使用している半導体製造装置は、頻繁に
ハロゲンランプ1の交換のために運転を停止する必要が
あり、生産性が悪いという問題点があった。
サポート4は、自由端側の部分の屈曲加工とフィラメン
ト2に対する巻付け加工とを可能とすべく比較的細いタ
ングステンワイヤを用いていたため、支持が不十分であ
るという問題点があった。即ち、従来のサポート4の太
さでは、使用に伴って生ずるフィラメント2の変形を支
えることができず、最終的にはフィラメント2同士が接
触したりフィラメント2と封体3とが接触したりして、
比較的短時間で断線していた。従って、このようなハロ
ゲンランプ1を使用している半導体製造装置は、頻繁に
ハロゲンランプ1の交換のために運転を停止する必要が
あり、生産性が悪いという問題点があった。
【0006】この問題点に対してはサポート4の数を増
やすことも考えられるが、サポート4の数を増やした場
合には、ハロゲンランプ1の熱特性が変化し、ウェハ処
理に悪影響を及ぼすという新たな問題が生じてしまう。
やすことも考えられるが、サポート4の数を増やした場
合には、ハロゲンランプ1の熱特性が変化し、ウェハ処
理に悪影響を及ぼすという新たな問題が生じてしまう。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、サポートの数を増やすことなくフ
ィラメントの変形を抑制してハロゲンランプの寿命を延
ばし、ひいては当該ハロゲンランプを用いた半導体製造
装置の性能を向上させることにある。
であり、その目的は、サポートの数を増やすことなくフ
ィラメントの変形を抑制してハロゲンランプの寿命を延
ばし、ひいては当該ハロゲンランプを用いた半導体製造
装置の性能を向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、処理チャンバ内に配置されたウェハを加
熱するための加熱源としてハロゲンランプを備えている
半導体製造装置において、ハロゲンランプが、封体内に
配置されたフィラメントをその中間の所定の支持点にて
支持するサポートを有しており、前記サポートは、一端
が封体に対して固定され他端が前記支持点の隣接位置ま
で延びているサポートロッドと、一端がサポートロッド
の他端に固定され他端がフィラメントに前記支持点で接
続されるよう曲げ加工されているサポートワイヤとから
成ることを特徴としている。更に、本発明は、サポート
ロッドの剛性をサポートワイヤよりも高くし、その一方
で、サポートワイヤの曲げ加工性をサポートロッドより
も高くしたことを特徴としている。
に、本発明は、処理チャンバ内に配置されたウェハを加
熱するための加熱源としてハロゲンランプを備えている
半導体製造装置において、ハロゲンランプが、封体内に
配置されたフィラメントをその中間の所定の支持点にて
支持するサポートを有しており、前記サポートは、一端
が封体に対して固定され他端が前記支持点の隣接位置ま
で延びているサポートロッドと、一端がサポートロッド
の他端に固定され他端がフィラメントに前記支持点で接
続されるよう曲げ加工されているサポートワイヤとから
成ることを特徴としている。更に、本発明は、サポート
ロッドの剛性をサポートワイヤよりも高くし、その一方
で、サポートワイヤの曲げ加工性をサポートロッドより
も高くしたことを特徴としている。
【0009】このような構成において、フィラメントの
支持については、主として、剛性のあるサポートロッド
によって行われる。従って、フィラメントの変形に十分
に対抗することができる。また、サポートロッドとフィ
ラメントとの連結は曲げ加工性の高いサポートワイヤに
より容易に行われる。
支持については、主として、剛性のあるサポートロッド
によって行われる。従って、フィラメントの変形に十分
に対抗することができる。また、サポートロッドとフィ
ラメントとの連結は曲げ加工性の高いサポートワイヤに
より容易に行われる。
【0010】サポートは、サポートロッドとサポートワ
イヤとを別個に形成した後に一体化させた型式のものが
考えられるが、サポートロッドとサポートワイヤを1本
の線材ないしは棒材から一体形成することも可能であ
る。
イヤとを別個に形成した後に一体化させた型式のものが
考えられるが、サポートロッドとサポートワイヤを1本
の線材ないしは棒材から一体形成することも可能であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って本発明の好適
な実施形態について詳細に説明する。
な実施形態について詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明に従って構成されたエピタ
キシャル成長装置10を概略的に示している。図示のエ
ピタキシャル成長装置10はシリコンウェハ(図示せ
ず)を一枚ずつ処理する枚葉式であり、石英ガラスで構
成された処理チャンバ12と、この処理チャンバ12内
に配置されたウェハ支持用のサセプタ14とを備えてい
る。処理チャンバ14の側部には処理ガスの導入口16
が形成され、これに対向する位置には排気口18が形成
されている。また、処理チャンバ12の上側領域及び下
側領域には、それぞれ、複数本のハロゲンランプ20が
放射状に配置されている。
キシャル成長装置10を概略的に示している。図示のエ
ピタキシャル成長装置10はシリコンウェハ(図示せ
ず)を一枚ずつ処理する枚葉式であり、石英ガラスで構
成された処理チャンバ12と、この処理チャンバ12内
に配置されたウェハ支持用のサセプタ14とを備えてい
る。処理チャンバ14の側部には処理ガスの導入口16
が形成され、これに対向する位置には排気口18が形成
されている。また、処理チャンバ12の上側領域及び下
側領域には、それぞれ、複数本のハロゲンランプ20が
放射状に配置されている。
【0013】図2は、このようなエピタキシャル成長装
置10に用いられるハロゲンランプ20を拡大して示す
一部断面側面図である。図示のハロゲンランプ20は横
置きタイプであり、石英ガラスから作られた透明な封体
22と、この封体22の内部に配設されたフィラメント
24と、このフィラメント24の中間部を支持するため
のサポート26a、26bとを備えている。
置10に用いられるハロゲンランプ20を拡大して示す
一部断面側面図である。図示のハロゲンランプ20は横
置きタイプであり、石英ガラスから作られた透明な封体
22と、この封体22の内部に配設されたフィラメント
24と、このフィラメント24の中間部を支持するため
のサポート26a、26bとを備えている。
【0014】封体22は略円筒形の真空密閉容器であ
る。封体22の一方の端部は、封体22内にフィラメン
ト等の内部構成部材を配置した後に封止される。また、
図2おいて、符号28は封体22の一端に設けられた排
気管であるが、この排気管28は、これを用いて封体2
2内を真空にしハロゲン系ガスを封入した後に閉じられ
る。
る。封体22の一方の端部は、封体22内にフィラメン
ト等の内部構成部材を配置した後に封止される。また、
図2おいて、符号28は封体22の一端に設けられた排
気管であるが、この排気管28は、これを用いて封体2
2内を真空にしハロゲン系ガスを封入した後に閉じられ
る。
【0015】フィラメント24は、細いタングステンワ
イヤを小さな直径でコイル状に巻いたものを、大きな直
径で更にコイル状に巻いたものである。フィラメント2
4の両端は、それぞれ、太いタングステン製コネクティ
ングワイヤ30,32の一端に巻き付けられて固定され
ている。コネクティングワイヤ30,32の他端は封体
22の封止端部34に埋設されており、また、封止端部
34の近傍で石英ガラス製のバインダ36により拘束さ
れている。一方のコネクティングワイヤ30は短く、他
方のコネクティングワイヤ32は封体22の内壁面に沿
って排気管28の内部まで延びている。従って、コネク
ティングワイヤ30,32により支持されたフィラメン
ト24は、封体22のほぼ中心にその長手方向に沿って
配置される。
イヤを小さな直径でコイル状に巻いたものを、大きな直
径で更にコイル状に巻いたものである。フィラメント2
4の両端は、それぞれ、太いタングステン製コネクティ
ングワイヤ30,32の一端に巻き付けられて固定され
ている。コネクティングワイヤ30,32の他端は封体
22の封止端部34に埋設されており、また、封止端部
34の近傍で石英ガラス製のバインダ36により拘束さ
れている。一方のコネクティングワイヤ30は短く、他
方のコネクティングワイヤ32は封体22の内壁面に沿
って排気管28の内部まで延びている。従って、コネク
ティングワイヤ30,32により支持されたフィラメン
ト24は、封体22のほぼ中心にその長手方向に沿って
配置される。
【0016】なお、コネクティングワイヤ30,32は
封体22の封止端部34内でモリブデン箔38,40を
介してコネクティングピン42,44に接続されてい
る。コネクティングピン42,44は封止端部34を取
り囲むセラミック製のベース46により支持され、電源
(図示せず)に接続可能となっている。
封体22の封止端部34内でモリブデン箔38,40を
介してコネクティングピン42,44に接続されてい
る。コネクティングピン42,44は封止端部34を取
り囲むセラミック製のベース46により支持され、電源
(図示せず)に接続可能となっている。
【0017】フィラメント24の中間部は、封体22内
に設けられたサポート26a,26bによって支持され
ている。図示実施形態において、サポート26a,26
bは上下1対あり、上側に配置されるサポート26a
は、フィラメント24の全長の、封止端部34側から約
3分の1の位置を支持し、下側に配置されるサポート2
6bは封止端部34側から約3分の2の位置を支持する
ようになっている。
に設けられたサポート26a,26bによって支持され
ている。図示実施形態において、サポート26a,26
bは上下1対あり、上側に配置されるサポート26a
は、フィラメント24の全長の、封止端部34側から約
3分の1の位置を支持し、下側に配置されるサポート2
6bは封止端部34側から約3分の2の位置を支持する
ようになっている。
【0018】各サポート26a,26bは、一端がバイ
ンダ36に埋設されたサポートロッド48を有してい
る。前述したように、バインダ36はコネクティングワ
イヤ30,32を介して封体22に固定されているの
で、バインダ36に埋設されたサポートロッド48は封
体22によって片持ち支持された状態となる。サポート
ロッド48はフィラメント24と実質的に同一の材料で
あるタングステンから成る比較的太い剛性の高い棒状体
であり、封体22の内壁面に沿って延び、その先端はフ
ィラメント24の支持点の隣接位置にまで達している。
ンダ36に埋設されたサポートロッド48を有してい
る。前述したように、バインダ36はコネクティングワ
イヤ30,32を介して封体22に固定されているの
で、バインダ36に埋設されたサポートロッド48は封
体22によって片持ち支持された状態となる。サポート
ロッド48はフィラメント24と実質的に同一の材料で
あるタングステンから成る比較的太い剛性の高い棒状体
であり、封体22の内壁面に沿って延び、その先端はフ
ィラメント24の支持点の隣接位置にまで達している。
【0019】また、サポート26a,26bは、サポー
トロッド48の先端に固定されたサポートワイヤ50を
有している。サポートワイヤ50もサポートロッド48
と同様にタングステンから作られている。一方、サポー
トワイヤ50はサポートロッド48よりも細く、剛性は
サポートロッド48に比して低いが、曲げ加工性に富ん
でいる。
トロッド48の先端に固定されたサポートワイヤ50を
有している。サポートワイヤ50もサポートロッド48
と同様にタングステンから作られている。一方、サポー
トワイヤ50はサポートロッド48よりも細く、剛性は
サポートロッド48に比して低いが、曲げ加工性に富ん
でいる。
【0020】図示実施形態において、サポートワイヤ5
0の一端はコイル状に巻かれており、このコイル部分5
2の内径はサポートロッド48の外径よりも僅かに小さ
くされている。従って、コイル部分52にサポートロッ
ド48の先端を挿入すると、コイル部分52はそのばね
力によりサポートロッド48を締め付け、サポートワイ
ヤ50はそのままサポートロッド48に固定される。サ
ポートロッド48の先端に固定されたサポートワイヤ5
0は、フィラメント24の対応の支持点に向かって延
び、従来と同様、その先端のループ状部分54でフィラ
メント24に接続されている。このようにサポートワイ
ヤ50はサポートロッド48に比して複雑な形状を採っ
ているが、前述したように剛性が低く曲げ加工性が高い
ので、容易に所望の形状に加工することが可能となって
いる。
0の一端はコイル状に巻かれており、このコイル部分5
2の内径はサポートロッド48の外径よりも僅かに小さ
くされている。従って、コイル部分52にサポートロッ
ド48の先端を挿入すると、コイル部分52はそのばね
力によりサポートロッド48を締め付け、サポートワイ
ヤ50はそのままサポートロッド48に固定される。サ
ポートロッド48の先端に固定されたサポートワイヤ5
0は、フィラメント24の対応の支持点に向かって延
び、従来と同様、その先端のループ状部分54でフィラ
メント24に接続されている。このようにサポートワイ
ヤ50はサポートロッド48に比して複雑な形状を採っ
ているが、前述したように剛性が低く曲げ加工性が高い
ので、容易に所望の形状に加工することが可能となって
いる。
【0021】上記構成のハロゲンランプ20を用いたエ
ピタキシャル成長装置10において、サセプタ14上に
シリコンウェハを載置した後、ハロゲンランプ20を点
灯してシリコンウェハを加熱すると共に、排気口18か
ら排気を行いながらトリクロルシラン(SiHCl3)
ガスやジクロルシラン(SiH2Cl2)ガス等を処理ガ
スとして導入口16から導入すると、所定温度に加熱さ
れたシリコンウェハの表面に沿って処理ガスが層流状態
で流れ、シリコンウェハ上にシリコンの単結晶がエピタ
キシャル成長する。
ピタキシャル成長装置10において、サセプタ14上に
シリコンウェハを載置した後、ハロゲンランプ20を点
灯してシリコンウェハを加熱すると共に、排気口18か
ら排気を行いながらトリクロルシラン(SiHCl3)
ガスやジクロルシラン(SiH2Cl2)ガス等を処理ガ
スとして導入口16から導入すると、所定温度に加熱さ
れたシリコンウェハの表面に沿って処理ガスが層流状態
で流れ、シリコンウェハ上にシリコンの単結晶がエピタ
キシャル成長する。
【0022】かかるエピタキシャル成長プロセス毎にハ
ロゲンランプ20に供給される電力が昇降され、急激な
昇降温による熱ストレスがフィラメント24に加わる。
これにより、ハロゲンランプ20が長期にわたり使用さ
れると、フィラメント24のタングステンの結晶組織が
崩れ、自重により下方に撓み始める。この時、上側のサ
ポート26aのサポートワイヤ50には主として引張り
力が作用し、サポートロッド48の先端には下方への曲
げ荷重が作用する。サポートワイヤ50は細いタングス
テンワイヤであるが、引張り力に対しては過度に細くな
い限りは、十分に対抗することができる。また、サポー
トロッド48は剛性の高いものが用いられているため、
曲げ荷重にも十分に耐えることができる。具体的には、
全長が約3.5cmの8重巻きフィラメント24の3巻
き目を、バインダ36からの長さが約2.5cmのサポ
ートロッド48、及び、サポートロッド48とフィラメ
ント24との間の長さが約6mmのサポートワイヤ50
から成るサポート26aで支持する場合、サポートワイ
ヤ50の直径は約0.7mm、サポートロッド48の直
径は約1.2mmであればよい。なお、下側のサポート
26bは上側のサポート26aの補助として機能するも
のであるため、そのサポートロッド48とサポートワイ
ヤ50の各直径は上側のものと同等とれば足りる。
ロゲンランプ20に供給される電力が昇降され、急激な
昇降温による熱ストレスがフィラメント24に加わる。
これにより、ハロゲンランプ20が長期にわたり使用さ
れると、フィラメント24のタングステンの結晶組織が
崩れ、自重により下方に撓み始める。この時、上側のサ
ポート26aのサポートワイヤ50には主として引張り
力が作用し、サポートロッド48の先端には下方への曲
げ荷重が作用する。サポートワイヤ50は細いタングス
テンワイヤであるが、引張り力に対しては過度に細くな
い限りは、十分に対抗することができる。また、サポー
トロッド48は剛性の高いものが用いられているため、
曲げ荷重にも十分に耐えることができる。具体的には、
全長が約3.5cmの8重巻きフィラメント24の3巻
き目を、バインダ36からの長さが約2.5cmのサポ
ートロッド48、及び、サポートロッド48とフィラメ
ント24との間の長さが約6mmのサポートワイヤ50
から成るサポート26aで支持する場合、サポートワイ
ヤ50の直径は約0.7mm、サポートロッド48の直
径は約1.2mmであればよい。なお、下側のサポート
26bは上側のサポート26aの補助として機能するも
のであるため、そのサポートロッド48とサポートワイ
ヤ50の各直径は上側のものと同等とれば足りる。
【0023】このようにして、フィラメント24の熱ス
トレスによる変形はサポート26a,26bによって抑
制することが可能となる。フィラメント24は、変形が
大きくなってフィラメント24の巻線同士が接触したり
封体22の内壁面に接触したりしたとき等に断線するの
で、変形が抑えられれば、従来に比してハロゲンランプ
20の寿命は大幅に延びることとなる。従って、ハロゲ
ンランプ20の交換のためにエピタキシャル成長装置1
0を停止しなければならない回数も大幅も低減される。
トレスによる変形はサポート26a,26bによって抑
制することが可能となる。フィラメント24は、変形が
大きくなってフィラメント24の巻線同士が接触したり
封体22の内壁面に接触したりしたとき等に断線するの
で、変形が抑えられれば、従来に比してハロゲンランプ
20の寿命は大幅に延びることとなる。従って、ハロゲ
ンランプ20の交換のためにエピタキシャル成長装置1
0を停止しなければならない回数も大幅も低減される。
【0024】以上、本発明の好適な実施形態について詳
細に説明したが、本発明は上記実施形態に限られないこ
とは言うまでもない。
細に説明したが、本発明は上記実施形態に限られないこ
とは言うまでもない。
【0025】例えば、上記実施形態では、従来構成のハ
ロゲンランプに対応させてサポートの数を2本としてい
るが、上側のサポート24aのみでもフィラメント24
を十分に支持することができ、或いはフィラメントが長
い場合には3本以上のサポートを設けてもよい。勿論、
具体例としてサポートの寸法を記載したが、その寸法も
例示に過ぎない。
ロゲンランプに対応させてサポートの数を2本としてい
るが、上側のサポート24aのみでもフィラメント24
を十分に支持することができ、或いはフィラメントが長
い場合には3本以上のサポートを設けてもよい。勿論、
具体例としてサポートの寸法を記載したが、その寸法も
例示に過ぎない。
【0026】また、上記実施形態では、サポート24
a,24bは、別個に形成されたサポートロッド48と
サポートワイヤ50を結合して成るものであるが、サポ
ートロッドとサポートワイヤとを1本の線材又は棒材か
ら線引き加工若しくは切削加工し、サポートを分離不可
能な一体物として構成してもよい。
a,24bは、別個に形成されたサポートロッド48と
サポートワイヤ50を結合して成るものであるが、サポ
ートロッドとサポートワイヤとを1本の線材又は棒材か
ら線引き加工若しくは切削加工し、サポートを分離不可
能な一体物として構成してもよい。
【0027】更に、本発明は、加熱源としてハロゲンラ
ンプを用いている半導体製造装置ならばどのような型式
のものでも適用可能であり、例えば高速熱処理アニール
装置にも適用することができる。
ンプを用いている半導体製造装置ならばどのような型式
のものでも適用可能であり、例えば高速熱処理アニール
装置にも適用することができる。
【0028】
【実施例】次に、本発明に従って構成されたエピタキシ
ャル成長装置を実際に運転し、そこで用いられたハロゲ
ンランプの平均寿命を測定した実施例について述べる。
ャル成長装置を実際に運転し、そこで用いられたハロゲ
ンランプの平均寿命を測定した実施例について述べる。
【0029】この実施例におけるエピタキシャル成長装
置は、基本的には、アプライドマテリアルズ社から販売
されている製品名「Epi Centura」を用いて
おり、ハロゲンランプのみを図2に示す上記形態のもの
とした。ハロゲンランプは、封体の内部空間の直径が約
2cm、長さが約6cmのものであり、フィラメント
が、線径0.3mmのタングステンワイヤを約2.1m
mの直径でコイル状にし、それを更に直径約8mmの8
重巻きコイルとしたものを用いた。このハロゲンランプ
のサポートは上下にそれぞれ1本ずつ設けられており、
上側のサポートについては、バインダからの長さが約
2.5cm、直径が約1.2mmのタングステン製サポ
ートロッド、及び、サポートロッドとフィラメントとの
間の長さが約6mm、直径が約0.7mmのタングステ
ン製サポートワイヤから構成されている。また、下側の
サポートは、バインダからの長さが約3.5cm、直径
が約1.2mmのタングステン製サポートロッド、及
び、サポートロッドとフィラメントとの間の長さが約6
mm、直径が約0.7mmのタングステン製サポートワ
イヤから構成されたものである。
置は、基本的には、アプライドマテリアルズ社から販売
されている製品名「Epi Centura」を用いて
おり、ハロゲンランプのみを図2に示す上記形態のもの
とした。ハロゲンランプは、封体の内部空間の直径が約
2cm、長さが約6cmのものであり、フィラメント
が、線径0.3mmのタングステンワイヤを約2.1m
mの直径でコイル状にし、それを更に直径約8mmの8
重巻きコイルとしたものを用いた。このハロゲンランプ
のサポートは上下にそれぞれ1本ずつ設けられており、
上側のサポートについては、バインダからの長さが約
2.5cm、直径が約1.2mmのタングステン製サポ
ートロッド、及び、サポートロッドとフィラメントとの
間の長さが約6mm、直径が約0.7mmのタングステ
ン製サポートワイヤから構成されている。また、下側の
サポートは、バインダからの長さが約3.5cm、直径
が約1.2mmのタングステン製サポートロッド、及
び、サポートロッドとフィラメントとの間の長さが約6
mm、直径が約0.7mmのタングステン製サポートワ
イヤから構成されたものである。
【0030】このような構成の本発明によるエピタキシ
ャル成長装置を通常のエピタキシャル成長プロセスに従
って連続運転したところ、ハロゲンランプの平均寿命は
3542時間という結果が得られた。
ャル成長装置を通常のエピタキシャル成長プロセスに従
って連続運転したところ、ハロゲンランプの平均寿命は
3542時間という結果が得られた。
【0031】また、この実施例と比較するために、ハロ
ゲンランプを従来のものにして同様な実験を行った。こ
の比較例におけるハロゲンランプは、図3に示す従来構
成のものであり、サポート以外は上記仕様と同一のもの
を使用した。サポートは、0.7mm径のタングステン
ワイヤから成り、支持点は上記実施例におけるハロゲン
ランプと同じ位置とした。
ゲンランプを従来のものにして同様な実験を行った。こ
の比較例におけるハロゲンランプは、図3に示す従来構
成のものであり、サポート以外は上記仕様と同一のもの
を使用した。サポートは、0.7mm径のタングステン
ワイヤから成り、支持点は上記実施例におけるハロゲン
ランプと同じ位置とした。
【0032】この比較例では、ハロゲンランプの平均寿
命は1068時間であった。従って、本発明によれば、
ハロゲンランプの平均寿命は従来の約3倍となり、半導
体製造装置の稼働時間が延びるという効果が得られるこ
とが分かる。
命は1068時間であった。従って、本発明によれば、
ハロゲンランプの平均寿命は従来の約3倍となり、半導
体製造装置の稼働時間が延びるという効果が得られるこ
とが分かる。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ハ
ロゲンランプのサポートの数を増やすことなしに、フィ
ラメントの変形を抑制することができる。従って、ハロ
ゲンランプの性能を維持したまま、その寿命を大幅に延
ばすことができ、それを用いた半導体製造装置の処理能
力も向上されることとなる。
ロゲンランプのサポートの数を増やすことなしに、フィ
ラメントの変形を抑制することができる。従って、ハロ
ゲンランプの性能を維持したまま、その寿命を大幅に延
ばすことができ、それを用いた半導体製造装置の処理能
力も向上されることとなる。
【図1】本発明により構成されたエピタキシャル成長装
置を概略的に示す説明図である。
置を概略的に示す説明図である。
【図2】図1のエピタキシャル装置で用いられるハロゲ
ンランプを示す一部断面側面図である。
ンランプを示す一部断面側面図である。
【図3】従来一般のハロゲンランプを示す一部断面側面
図である。
図である。
【符号の説明】 10…エピタキシャル成長装置、12…処理チャンバ、
14…サセプタ、20…ハロゲンランプ、22…封体、
24…フィラメント、26a,26b…サポート、48
…サポートロッド、50…サポートワイヤ、52…コイ
ル部分、54…ループ状部分。
14…サセプタ、20…ハロゲンランプ、22…封体、
24…フィラメント、26a,26b…サポート、48
…サポートロッド、50…サポートワイヤ、52…コイ
ル部分、54…ループ状部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 庸司 千葉県成田市新泉14−3野毛平工業団地内 アプライド マテリアルズ ジャパン 株式会社内 Fターム(参考) 5F045 AB02 AC05 BB08 DP15 EK01 EK12
Claims (2)
- 【請求項1】 処理チャンバ内に配置されたウェハを加
熱するための加熱源としてハロゲンランプを備えている
半導体製造装置において、 前記ハロゲンランプは、封体内に配置されたフィラメン
トをその中間の所定の支持点にて支持するサポートを有
しており、 前記サポートは、一端が前記封体に対して固定され他端
が前記支持点の隣接位置まで延びているサポートロッド
と、一端が前記サポートロッドの前記他端に固定され他
端が前記フィラメントに前記支持点で接続されるよう曲
げ加工されているサポートワイヤとから成り、 前記サポートロッドは剛性が前記サポートワイヤよりも
高く、前記サポートワイヤは曲げ加工性が前記サポート
ロッドよりも高いことを特徴とする半導体製造装置。 - 【請求項2】 前記サポートロッド及び前記サポートワ
イヤが一体的に形成されていることを特徴とする請求項
1に記載の半導体製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25697698A JP2945661B1 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 半導体製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25697698A JP2945661B1 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 半導体製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2945661B1 JP2945661B1 (ja) | 1999-09-06 |
JP2000091233A true JP2000091233A (ja) | 2000-03-31 |
Family
ID=17299999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25697698A Expired - Fee Related JP2945661B1 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 半導体製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2945661B1 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6613638B2 (en) | 2000-09-29 | 2003-09-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Soi annealing method for reducing HF defects, with lamp, without crystal original particle (COP) |
CN105518822A (zh) * | 2013-09-05 | 2016-04-20 | 岩崎电气株式会社 | 卤素灯 |
WO2023200461A1 (en) * | 2022-04-15 | 2023-10-19 | Applied Materials, Inc. | High power tungsten halogen lamp lifetime improvement through j-hook design |
US11881392B2 (en) | 2022-05-19 | 2024-01-23 | Applied Materials, Inc. | High power tungsten halogen lamp lifetime improvement through J-hook design |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5765354B2 (ja) * | 2013-03-13 | 2015-08-19 | 岩崎電気株式会社 | ハロゲンランプ |
-
1998
- 1998-09-10 JP JP25697698A patent/JP2945661B1/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6613638B2 (en) | 2000-09-29 | 2003-09-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Soi annealing method for reducing HF defects, with lamp, without crystal original particle (COP) |
US6858508B2 (en) | 2000-09-29 | 2005-02-22 | Canon Kabushiki Kaisha | SOI annealing method |
CN105518822A (zh) * | 2013-09-05 | 2016-04-20 | 岩崎电气株式会社 | 卤素灯 |
WO2023200461A1 (en) * | 2022-04-15 | 2023-10-19 | Applied Materials, Inc. | High power tungsten halogen lamp lifetime improvement through j-hook design |
WO2023200457A1 (en) * | 2022-04-15 | 2023-10-19 | Applied Materials, Inc. | High power tungsten halogen lamp lifetime improvement through j-hook design |
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---|---|
JP2945661B1 (ja) | 1999-09-06 |
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