JP2004006228A - ヒータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒータからの汚染物質拡散、特に、発熱体からの不純物金属等の汚染物質の拡散がなく、処理対象物の汚染が抑制されると共に、輻射熱の方向性を有し、垂直面方向の輻射熱をより増大させることができるヒータを提供する。
【解決手段】カーボンワイヤー発熱体5を収容した石英ガラス管20からなるヒータ部2と、前記ヒータ部の石英ガラス管の両端に設けられた封止端子部3と、前記封止端子部に設けられた接続端子34とからなるヒータであって、前記石英ガラス管を上下方向に螺旋状に巻回し、上下方向に延設される石英ガラス管21,23を直線状に形成すると共に、上下部の石英ガラス管22,24を円弧状に形成したヒータ部と、ヒータ部の石英ガラス管の両端部が同一面側に延設され、その端部に形成された封止端子部3,3、とを備えている。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はヒータに関し、より詳細には、半導体プロセスにおいて好適に用いることのできる輻射熱の方向性を有し、垂直面方向の輻射熱を増大したヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造プロセスでは、酸化、拡散あるいはCVD処理等の各種熱処理工程において夫々の熱処理雰囲気中における厳密な温度管理が求められている。また、前記熱処理工程での加熱手段は、不純物金属等の半導体性能を劣化させる物質の発生源とならないことも必須の要件とされ、このことより、従来から、例えば、タングステン等からなる発熱体の外側を石英ガラス管で覆った棒状、あるいは板状ヒータ等が多く用いられている。
【0003】
ところで、棒状、板状ヒータは、例えば、半導体製造プロセス分野等において使用した場合、タングステン等からなる発熱体を覆っている石英ガラス管が万一破損すると、雰囲気あるいは洗浄液、研磨液等を金属汚染することとなり、ひいてはウエハが汚染するという問題があった。また、前記石英ガラス管が破損しなくとも、前記発熱体から前記石英ガラス管を介して、金属汚染するという問題があった。
【0004】
本発明者等は、不純物金属汚染防止の観点から、特に、金属質発熱体に比べて、半導体製造用ヒータとして好適に使用することができるカーボンワイヤー発熱体を用いたヒータを提案した(特開2000−21890号公報)。
このカーボンワイヤー発熱体は、極細いカーボン繊維を束ねたカーボンファイバー束を複数束編み上げて作製したものであり、従来の金属発熱体に比べて、熱容量が小さく昇降温特性に優れ、また非酸化性雰囲気中では高温耐久性にも優れている。また、細いカーボン繊維の繊維束を複数本編んで作製されたものであるため、ムクのカーボン材からなる発熱体に比べフレキシビリティに富み、半導体製造用ヒータとして種々の構造、形状に容易に加工できるという利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、最近、特に半導体製造工業分野においては、半導体回路の大容量集積化のためウエハの大口径化傾向になり、加えてコスト削減のため歩留まり向上要求が強くなり、これらの要求に対応するため、従来より、更に一層厳密な温度調節管理が要求されるようになっている。そのため、処理炉等を所望の状態に加熱できるヒータ、つまり輻射熱の方向性を有するヒータの出現が望まれていた。特に、処理炉の横方向から処理炉を加熱するヒータにおいて、垂直面方向(横方向)の輻射熱を増大したヒータの出現が望まれていた。
【0006】
例えば、図11(a)に示すように、前記した棒状ヒータ70を垂直状態に立設すると、垂直面方向の輻射熱は大きくなる。
しかしながら、発熱体71が一本であるため、輻射熱が伝わる領域は狭い。そのため、輻射熱が伝わる領域を拡げるためには、前記棒状ヒータ70に隣接して複数の棒状ヒータを設ける必要がある。この場合、棒状ヒータの数に応じた接続端子72が必要となり、コスト高になるという技術的課題があった。
【0007】
また、図11(b)に示すように、板状ヒータ75の発熱体76を蛇行して形成することにより、垂直面方向の輻射熱の伝える領域を拡げることができる。しかも、この場合、棒状ヒータ70の場合のように接続端子72の数が多くなることもない。しかしながら、上下に蛇行する発熱体76は一定の間隔tをもって形成されているため、垂直面方向の輻射熱をより増大させるには限界があった。
【0008】
本発明は上記技術的課題を解決するためになされたものであり、ヒータからの汚染物質拡散、特に、発熱体からの不純物金属等の汚染物質の拡散がなく、処理対象物の汚染が抑制されると共に、輻射熱の方向性を有し、垂直面方向の輻射熱をより増大させることができるヒータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた本発明にかかるヒータは、カーボンワイヤー発熱体を収容した石英ガラス管からなるヒータ部と、前記ヒータ部の石英ガラス管の両端に設けられた封止端子部と、前記封止端子部に設けられた接続端子とからなるヒータにおいて、前記石英ガラス管を上下方向に螺旋状に巻回し、上下方向に延設される石英ガラス管を直線状に形成すると共に、上下部の石英ガラス管を円弧状に形成したヒータ部と、ヒータ部の石英ガラス管の両端部が同一面側に延設され、その端部に形成された封止端子部とを備えることを特徴としている。
【0010】
このように、石英ガラス管を上下方向に螺旋状に巻回し、上下方向に延設される石英ガラス管を直線状に形成すると共に、上下部の石英ガラス管を円弧状に形成し、この石英ガラス管の両端部が同一面側に延設され、その端部に封止端子部が形成されている。
したがって、カーボンワイヤー発熱体からの熱輻射は、円弧状の石英ガラス管からなされる熱輻射は少なく、主に上下方向に延設された直線状の石英ガラス管からなされる。そのため、垂直面方向、即ち、横方向の輻射熱をより増大させることができる。
【0011】
また、ヒータ部は、石英ガラス管を上下方向に螺旋状に巻回して形成されるため、前記直線状の石英ガラス管は輻射方向に対して前後に配設され、しかも、垂直面方向(横向方向)から見た場合、前側の複数の直線状の石英ガラス管の各間に後側の直線状の石英ガラス管が位置する構造となる。即ち、前後に配置された直線状の石英ガラス管からの輻射によって、垂直面方向(横方向)の輻射熱をより増大させることができ、しかも、その間隔を調整することで、垂直面方向での局部的バラツキの小さい熱輻射とすることができる。
【0012】
更に、ヒータ部の石英ガラス管の両端部が同一面側に延設され、その端部に封止端子部が形成されている。
このように封止端子部がヒータ部の同一面側に形成されているため、電源との接続を容易になすことができる。前記ヒータ部を挟んで封止端子部の形成側と反対側が照射側となる。したがって、封止端子部の形成側に反射板等を配置することにより、輻射をより増大させることができる。
【0013】
ここで、前記円弧状に形成された石英ガラス管の曲率半径が、石英ガラス管の外径の2倍以上〜5倍以下であることが望ましい。
このように、曲率半径が石英ガラス管外径の2倍未満である場合には、円弧状になす際、石英ガラス管の内部が変形し、カーボンワイヤー発熱体が石英ガラス管の内壁に接触する虞があるため、好ましくない。
また、曲率半径が石英ガラス管外径の5倍を超えるとヒータの幅が大きくなると共に、上下方向の輻射が増大するため、好ましくない。
【0014】
また、前記石英ガラス管の円弧状に形成されたヒータ部の外周部側の肉厚と内周部側の肉厚の比率が、1:1.1乃至2であることが望ましい。
このように、内周部側の肉厚を大きく形成したため、内周部側の熱容量が大きく、内周部側の輻射を少なくすることができる。
また、前後に配置された直線状の石英ガラス管からの輻射熱が垂直面方向に直交する方向(縦方向)に放射されるのを抑制することができる。
更に、この構造は、螺旋状に巻回した石英ガラス管内にカーボンワイヤー発熱体を所定の引張り力によって収容した本発明のヒータにおいて、応力の大きな部分を補強し、破損等の発生をより防止することができる。
【0015】
更に、前記円弧状の石英ガラス管は、隣接する円弧状の石英ガラス管と少なくとも、石英ガラス管の外径の1倍乃至3倍の間隔をもって形成されることが望ましい。
石英ガラス管を密に巻回することは、垂直面方向(横方向)輻射熱を増大させることになり、好ましい。
しかし、前記したようにヒータ部は、石英ガラス管を上下方向に螺旋状に巻回して形成されるため、前記直線状の石英ガラス管は輻射方向に対して、前後に配設される。したがって、あまり密に巻回すると、後に配置された直線状の石英ガラス管から輻射熱を有効に活用できず、また巻回した石英ガラス管の内周側が異常に高温になる。これを回避するために、石英ガラス管は、石英ガラス管の外径の1倍以上の間隔を設けて、巻回するのが好ましい。
また、3倍以下とすることで、垂直方向での局部的バラツキのより小さい熱輻射とすることができる。
【0016】
また、前記上部に形成された円弧状の石英ガラス管に内接して設けられたヒータ上部保持部材と、前記下部に形成された円弧状の石英ガラス管に外接して設けられたヒータ下部保持部材と、前記ヒータ上部保持部材とヒータ下部保持部材とを連結する連結部材とからなるヒータ保持部を備えることが望ましい。
このように、ヒータ保持部を設けることにより、ヒータ部の機械的強度を増加させることができ、破損を防止できる。また、ヒータ下部保持部材が設けられているため、設置性が向上する。更に、ヒータ保持部が円弧状に形成された石英ガラス管に取り付けられている、円弧状部の熱容量は大きくなり、上下方向の輻射をより少なくすることができる。
【0017】
また、前記ヒータ上部保持部材を、上部に形成された円弧状の石英ガラス管の内側に溶接すると共に、前記ヒータ下部保持部材を、下部に形成された円弧状の石英ガラス管の外側に溶接するのが好ましい。
また、前記上部に形成された円弧状の石英ガラス管の内側に所定の間隔をおいて設けられたヒータ上部保持部材と、前記下部に形成された円弧状の石英ガラス管に外接して設けられたヒータ下部保持部材と、前記ヒータ上部保持部材とヒータ下部保持部材とを連結する連結部材とからなるヒータ保持部を備えることが望ましい。
このように、上部に形成された円弧状の石英ガラス管の内側とヒータ上部保持部材との間に、所定の間隔が設けられているため、振動等による石英ガラス管とヒータ上部保持部材との衝突を回避でき、破損を防止できる。この間隔は、0.2mm以上であることが望ましい。
【0018】
また、前記ヒータ下部保持部材の下面が、封止端子部の下面より上方に位置していることが望ましい。
ヒータ下部保持部材の下面が、封止端子部の下面より上方に位置しているため、水平面にヒータを設置した場合、ヒータ下部保持部材の下面が設置面に接触することはない。したがって、地震等によって上下の振動が加わっても、ヒータ下部保持部材の下面が設置面に接触することはなく、封止端子部と石英ガラス管とを連結する部分の破損を防止できる。
なお、前記ヒータ下部保持部材の下面が、封止端子部の下面より0.5mm以上、上方に位置していることが望ましい。0.5mm以上高低差がある場合には、地震等の上下振動によっても、ヒータ下部保持部材の下面がヒータ下部保持部材の下面が設置面に接触することはなく、破損を防止できる。
【0019】
また、前記ヒータ上部保持部材、ヒータ下部保持部材が、パイプ状の部材あるいは中実の部材のいずれかもしくはこれらの組み合わせからなることが望ましい。前記ヒータ上部保持部材は、パイプ状の部材のみならず中実の部材、もしくは中実の部材とパイプ状の部材を組み合わせたもののいずれであっても良い。同様に、前記ヒータ下部保持部材も、パイプ状の部材のみならず中実の部材、もしくは中実の部材とパイプ状の部材を組み合わせたもののいずれであっても良い。
【0020】
また、前記カーボンワイヤー発熱体が、直径5乃至15μmのカーボンファイバーを束ねたファイバー束を複数束編み上げてなる編紐形状、あるいは組紐形状のカーボンワイヤー発熱体であることが望ましく、また、前記カーボンワイヤー発熱体が、カーボンファイバーの含有不純物量が灰分重量として10ppm以下であることが望ましい。
このように、カーボンワイヤー発熱体が編紐形状や組紐形状に形成されているものは、引張強度が高く、高熱での耐久性に優れ、しかも容易に変形させることができるため、ヒータ部を構成する螺旋状の石英ガラス管の内部に容易に収容することができる。また、前記カーボンワイヤー発熱体を構成するカーボンファイバーの含有不純物量が灰分重量として10ppm以下と高純度であるため、不純物の拡散を防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる一実施形態を図1乃至図6に基づいて説明する。なお、図1は、本発明にかかるヒータの一実施形態を示す斜視図であり、図2は図1に示したヒータにおける封止端子部を断面で示した側面図である。また、図3は石英ガラス管の断面を示す図であって、(a)は図2におけるI−I断面図、(b)は図2におけるII−II断面図であり、図4は図1のヒータ部で用いられるカーボンワイヤー発熱体の一例を示す平面図、図5は図1の封止端子部の内部構造を示す断面図であって、(a)は縦断面図、(b)は横断面図である。図6は封止端子部を構成する封止管を示す斜視図である。
【0022】
このヒータ1は、図1に示すようにヒータ部2と、前記ヒータ部2の両端に設けられた封止端子部3と、前記ヒータ部2を保持するヒータ保持部4とを備えている。
このヒータ部2は、その発熱部が、カーボンファイバー束からなるカ−ボンワイヤー発熱体5を収容した石英ガラス管20からなり、直線部と円弧部とによって螺旋状になるように形成されている。
即ち、石英ガラス管20を上下方向に螺旋状に巻回し、上下方向に延設される石英ガラス管20を直線状に形成すると共に、上下部の石英ガラス管20を円弧状に形成している。
【0023】
更に詳すると、この石英ガラス管20は、図1、図2に示すように、封止端子部3に接続され水平方向に延設された導出部25と、前記導出部25に続き上方に直線状に延設された第一の直線部21と、前記第一の直線部21に続いて延設された上部円弧部22と、前記上部円弧部22に続き下方に直線状に延設された第二の直線部23と、前記第二の直線部23に続いて延設された下部円弧部24とを備えている。
そして、石英ガラス管20は、前記第一の直線部21、上部円弧部22、第二の直線部23、下部円弧部24から、再び第一の直線部21に延設され、複数回繰返して巻回され、螺旋状に形成されている。そして最終的に、下部円弧部24から他方の封止端子部3に接続される導出部25に延設されている。
【0024】
この石英ガラス管20の内部には、後に詳述するカーボンワイヤー発熱体5が収容されており、このカーボンワイヤー発熱体5は、一の封止端子部3から、導出部25、第一の直線部21と、上部円弧部22、第二の直線部23、下部円弧部24を介して複数回、巻回した後、他方の封止端子部3に導出される。
なお、前記導出部25は同一面側に延設され、封止端子部3はヒータ部2の一方の側に形成される。
【0025】
このように前記ヒータ部2は、石英ガラス管20を上下方向に螺旋状に巻回して形成されるため、前記直線状の石英ガラス管20(21、23)は輻射方向に対して、前後に配設される。即ち、前後に配置された直線状の石英ガラス管20(21、23)からの輻射によって、図2の矢印で示すように垂直面方向(横方向)の輻射熱をより増大させることができる。
更に、封止端子部3がヒータ部2の同一面側に形成されているため、電源(図示せず)との接続が容易になすことができる。前記ヒータ部2を挟んで封止端子部3の形成側と反対側が放射側となる。したがって、封止端子部3の形成側に反射板36を配置することにより、輻射をより増大させることができる。この反射板36は、2枚の石英ガラス板状体内に熱膨張黒鉛シートを外気と絶縁し、封したものを用いるのが、高純度維持性及び反射効率を向上せしめる観点から好ましく、また、前記封止端子部3、前記導出部25もしくは前記ヒータ保持部4に溶接等で一体に設けることが省スペース設置容易性の観点から好ましい。
【0026】
また、前記石英ガラス管20の第一、第二の直線部21、23の肉厚は、図3(b)に示すように、略均一に形成されている。
一方、上部円弧部22および下部円弧部24の肉厚は、図3(a)に示すように内周部側の肉厚Bが外周部側の肉厚Aよりも厚く形成されている。具体的には、内周部側の肉厚Bは、外周部側の肉厚Aの1.1乃至2倍、厚く形成されている。なお、前記した第一、第二の直線部21、23、上部円弧部22、下部円弧部24の外径、内径は同一の寸法に形成されている。
【0027】
このように、内周部側の肉厚Bが厚く形成されているため、他の部分に比べて熱容量が大きくなる。そのため、上部円弧部22、下部円弧部24にあっては、外周方向の熱輻射に比べて、内周方向の熱輻射は弱くなる。
また、前後に配置された直線状の石英ガラス管からの輻射熱が垂直面方向に直交する方向(縦方向)に放射されるのを抑制することができる。
更に、この構造は、螺旋状に巻回した石英ガラス管内にカーボンワイヤー発熱体を所定の引張り力によって収容した本発明のヒータにおいて、応力の大きな部分を補強し、破損等の発生をより防止することができる。
【0028】
また、上部円弧部22、下部円弧部24の曲率半径rを石英ガラス管20の外径の2倍以上〜5倍以下に形成されている。
この曲率半径rが、石英ガラス管20の2倍未満である場合には、円弧部形成の際、石英ガラス管20の内部が変形することがある。そのため、収容したカーボンワイヤー発熱体5が石英ガラス管20の内壁に接触する虞があるため、好ましくない。一方、曲率半径rが石英ガラス管外径の5倍を超えるとヒータの幅が大きくなると共に、上下方向の輻射が増大するため、好ましくない。
【0029】
また、第一、第二の直線部21、23の長さは、石英ガラス管20の外径の4倍以上、言い換えると、上部円弧部22、下部円弧部24の長さの2倍以上の長さを備えている。
このように、第一、第二の直線部21、23が、上部円弧部22、下部円弧部24の長さの2倍以上の長さを備えているため、垂直面方向(横方向)の輻射熱を上下方向の輻射熱よりも増大させることができる。
【0030】
また、上部円弧部22、下部円弧部24における石英ガラス管20の間隔T(図1参照)は、適宜選択することができるが、間隔が狭いほど垂直面方向(横方向)の輻射熱を増大させることができる。
しかし、前記ヒータ部2は、石英ガラス管20を上下方向に螺旋状に巻回して形成されるため、前記直線状の石英ガラス管20(21、23)は輻射方向に対して、前後に配設される。したがって、あまり密に巻回すると、後に配置された直線状の石英ガラス管20(21)から輻射熱を有効に活用できず、また巻回した石英ガラス管20の内側が異常に高温になる。
そのため、前記円弧状の石英ガラス管20(22、24)は、隣接する円弧状の石英ガラス管と少なくとも、石英ガラス管20の外径の1倍乃至3倍の間隔をもって巻回されることが望ましい。
【0031】
また、前記ヒータ保持部4は、上部に形成された円弧状の石英ガラス管20(22)に内接して設けられたヒータ上部保持パイプ41と、前記下部に形成された円弧状の石英ガラス管20(24)に外接して設けられたヒータ下部保持パイプ42と、前記ヒータ上部保持パイプ41とヒータ下部保持パイプ42とを連結する連結部材43とを備えている。
そして、上部円弧状の石英ガラス管20(22)とヒータ上部保持パイプ41は溶接され、また、下部円弧状の石英ガラス管20(24)とヒータ下部保持パイプ42は溶接され、更に、連結部材43が前記ヒータ上部保持パイプ41とヒータ下部保持パイプ42に溶接されている。
【0032】
したがって、ヒータ保持部4はヒータ部2と一体になされる。このようにヒータ保持部4を設けることにより、ヒータ部2の機械的強度を増加させることができ、破損を防止できる。また、ヒータ下部保持パイプ42が設けられているため、設置性が向上する。更に、ヒータ保持部4が円弧状に形成された石英ガラス管20(22,24)に取り付けられている、円弧状部の熱容量は大きくなり、内周部側の輻射をより少なくすることができる。
【0033】
次に、封止端子部3の構造について、図2、図5、図6に基づいて説明する。この封止端子部3は接続線34を1本有するものであり、1つのヒータ部2に対して、図1に示すように封止端子部3が2個必要となる。これら封止端子部3は構造が同じため、一の封止端子部3について説明する。
この封止端子部3は、封止端子部を構成するガラス管31と、前記ガラス管31の内部に収容された直管32と、前記直管32に圧縮収納された複数のワイヤーカーボン材33と、前記ガラス管31の端部を封止する封止ガラス管35と、封止ガラス管35に設けられたタングステン(W)からなる接続線34とを備えている。
【0034】
前記石英ガラス管20の導出部から導出したカーボンワイヤー発熱体5は、ガラス管31内の直管32に圧縮収納された複数のワイヤーカーボン材33に圧縮状態で挟み込ませた構造によって接続され、前記ワイヤーカーボン材33に封止端子部3の接続導線34が接続する構造を有している。
【0035】
封止ガラス管35は、ガラス管31との融着側から、石英ガラス部35a、グレイデッド(Graded)シール部35b、タングステン(W)ガラス部35cによって構成されている。
そして、直管32内に圧縮収納されているカーボンワイヤーに接続されるタングステン(W)からなる接続線34は、図6に示すように、タングステン(W)ガラス部35cのピンチシール部35dでピンチシールされる。
【0036】
すなわち、ピンチシール部35dを、接続線を構成するタングステン(W)の熱膨張係数に近いタングステン(W)ガラスで形成すると共に、ガラス管31の融着側を石英ガラスで形成している。
このように、ピンチシール部35dを、接続線34を構成するタングステン(W)の熱膨張係数に近いタングステン(W)ガラスで形成したため、接続線34の高温時熱膨張に伴うガラス部(ピンチシール部35d)の破損を防止することができる。
また、ガラス管31と融着される封止ガラス管35(石英ガラス部35a)を、ガラス管31と同等あるいは同一の石英ガラスとすることで、熱膨張に伴う破損を防止することができる。また高純度の石英ガラスを用いることにより、金属汚染を防止することができる。
【0037】
更に、石英ガラス部35aとタングステン(W)ガラス部35cとを間にグレイデッド(Graded)シール部35bを形成している。
すなわち、SiO2 成分とWガラス成分が徐々に変化する前記石英ガラス部35aと接する側を石英ガラス組成もしくは、これと熱膨張係数が近似する材料とし、前記Wガラス部35bと接する側に向け、上記熱膨張係数をWガラスのそれにより近似するように傾斜分布させた材料からなるグレイデッド(Graded)シール部35bを石英ガラス部35aとタングステン(W)ガラス部35cとを間に設けることにより、高温時熱膨張に伴うガラス管35の破損を防止することができる。
【0038】
次に、図4に基づいてカーボンワイヤー発熱体5について説明する。
このカーボンワイヤー発熱体5は、極細いカーボン単繊維を束ねたカーボンファイバー束を、編紐形状、あるいは組紐形状に複数束編み上げて作製したものであり、従来の金属製やSiC製の発熱体に比べて、熱容量が小さく昇降温特性に優れ、また非酸化性雰囲気中では高温耐久性にも優れている。
【0039】
また、細いカーボン単繊維の繊維束を複数本編んで作製されたものであるため、ムクのカーボン材からなる発熱体に比べフレキシビリティに富み、形状変形順応性や加工性に優れている。
具体的には、前記カーボンワイヤー発熱体5として、直径5乃至15μmのカーボンファイバー、例えば、直径7μmのカーボンファイバーを約3000乃至3500本程度束ねたファイバー束を10束程度用いて直径約2mmの編紐、あるいは組紐形状に編み込んだ等のカーボンワイヤー発熱体が用いられる。
前記の場合において、ワイヤーの編み込みスパンは2乃至5mm程度である。なお、前記編紐あるいは組紐形状のカーボンワイヤー発熱体5は、表面にカーボンファイバーの毛羽立ち5aを有することが好ましく、前記毛羽立ちとは、カーボンファイバー(単繊維)が切断されたものの一部が、カーボンワイヤーの外周面から突出したものである。
【0040】
そして、このようなカーボンワイヤー発熱体5を、石英ガラス管20の内部において、前記毛羽立ち5aのみが石英ガラス管の内壁と接触し、カーボンワイヤー発熱体の本体は実質的に接触しないように挿入することが好ましい。
そのようにすることによって、石英ガラス(SiO)とカーボンワイヤー発熱体の炭素(C)との高温下における反応が極力抑えられ、石英ガラスの劣化、カーボンワイヤーの耐久性の低下が抑制される。
このカーボンファイバーによる表面の毛羽立ちは0.5乃至2.5mm程度であることが好ましい。
このような構成とするためには、前記カーボンワイヤー発熱体の直径及び本数に対し、上記封入石英ガラス管の内径を適宜選定すれば良い。
【0041】
また、発熱性状の均質性、耐久安定性等の観点及びダスト発生回避上の観点から、前記カーボンファイバーは、高純度であることが好ましく、カーボンファイバー中に含まれる不純物量が灰分重量として10ppm以下であることが好ましい。
より好ましくは、カーボンファイバー中に含まれる不純物量が灰分重量として3ppm以下である。
【0042】
また、前記カーボンワイヤー発熱体5は、図5に示すように、封止端子部3において、複数のワイヤーカーボン材33に圧縮状態で挟み込まれ、前記複数のワイヤーカーボン材33を介して接続線34に電気的に接続される。
このように、前記カーボンワイヤー発熱体5が直接接続線と接続されるのではなく、圧縮収容された前記複数のワイヤカーボン材33を介して接続されているため前記発熱体が高温になっても複数のワイヤーカーボン材33とカーボンワイヤー発熱体5との接続が緩んでしまうことが無く、また、ワイヤカーボン材33の内で温度が充分に低下するため接続線との接続が緩まず、良好な電気的接続状態が維持される。
しかも、複数のワイヤーカーボン材33の炭素成分が還元作用を奏し導線の酸化の増大を抑制することができ、その結果これに伴うスパークの発生が防止できる。
【0043】
次に図1及び2に基づいて本発明にかかる製造方法について説明する。
(1)まず、導出部25と、第一の直線部21と、上部円弧部22と、第二の直線部23と、下部円弧部24を形成しつつ、石英ガラス管20を螺旋状に巻回する。その後、導出部25に石英ガラス管20より大径の石英ガラス管31を溶着する。
(2)前記石英ガラス管20の両端部に設けられた前記石英ガラス管31間に、カーボンワイヤー発熱体5を渡す。
(3)次に、直管32に前記カーボンワイヤー発熱体5を挿通させると共に、ワイヤーカーボン部材33の挿入側がU字状の状態で該直管32内部に収容する。このとき、導入糸をワイヤーカーボン部材挿入側のU字状部に通し、該導入糸を引くことにより、直管32にワイヤーカーボン部材33を圧縮収容することができる。これにより、カーボンワイヤー発熱体5は強固に固定される。そして末端部からはみ出したワイヤーカーボン部材及びカーボンワイヤー発熱体を切断する。
【0044】
(4)そして、ワイヤーカーボン部材33及びカーボンワイヤー発熱体5が圧縮封入された直管32を石英ガラス管31内部に挿入する。
(5)次に、封止ガラス管35の接続端子34を内部に挿入し、前記カーボンワイヤー発熱体5と接続端子34とを電気的に接続する。
(6)次に、図示しないガス導入口から不活性ガス、例えば窒素ガスを導入しながら、石英ガラス管31と封止ガラス管35とを溶着し、封止端子部3を形成する。なお、上記窒素ガスは、加熱によるカーボンワイヤー発熱体5及びワイヤーカーボン部材33の劣化を防止する。
(7)そして、他方の封止端子部3を同様にして形成した後、前記ガス導入口から石英ガラス管20内部を、100torr以下に減圧した後、ガス導入口を酸水素バーナーで加熱し封じることによってヒータとして完成する(図1)。
このような上記製造方法により、本発明にかかるヒータを容易に製造することができる。
【0045】
次に、本発明にかかる他の実施形態を図7乃至図10に基づいて説明する。なお、図1乃至図6に示した部材と同一、あるいは相当する部材は同一符号を付することにより、詳細な説明を省略する。
この実施形態は、上部に形成された円弧状の石英ガラス管22の破損防止、及び封止端子部3と石英ガラス管21とを連結する部分Bの破損を防止した点に特徴がある。
【0046】
図7に示すように石英ガラス管20,21に矢印P,Pで示すような地震等の振動あるいは作業者による不用意な外力が作用すると、石英ガラス管20,21のA,Aにおいて応力が集中し、破損する場合がある。また、図7に示すように、ヒータ下部保持パイプ42の下面が、封止端子部3の封止ガラス管35の下面より下方に位置(長さl突出している)している場合には、ヒータ1を設置した場合、ヒータ下部保持パイプ42の下面が設置面に接触する。
その結果、振動等により外力Pが封止端子部3と石英ガラス管21とを連結する部分Bに作用すると、振動等により部分Bにおいて破損する場合がある。
【0047】
この実施形態は、振動等の外力に対して破損しやすい部分を改良したもので、図8に示すように、上部に形成された円弧状の石英ガラス管22の内側に所定の間隔tをおいて中実のヒータ上部保持棒状体51が設けられている。
また、図9に示すように、中実の前記ヒータ下部保持棒状体54の下面が、封止端子部3の下面より所定距離t、上方に位置して形成されている。
【0048】
更に、前記した第一の実施形態と異なり、図10に示すように、前記ヒータ上部保持棒状体51は、上部に形成された円弧状の石英ガラス管22と小径の中実の円弧状石英ガラス棒45によって固定されている。また同様に、ヒータ下部保持棒状体54は、下部に形成された円弧状の石英ガラス管24と小径の中実の円弧状石英ガラス棒46によって固定されている。
【0049】
このように、上部に形成された円弧状の石英ガラス管22の内側とヒータ上部保持棒状体51との間に、所定の間隔tが設けられているため、振動等による石英ガラス管22とヒータ上部保持棒状体51との衝突を回避でき、破損を防止できる。特に、石英ガラス管22と第二の直線部23との接続部分に対する、ヒータ上部保持棒状体51の衝突を回避できる。この間隔tは、衝突を回避する点から、0.2mm以上であることが望ましい。
【0050】
また、ヒータ下部保持棒状体54の下面が、封止端子部3の下面より、所定距離t、上方に位置しているため、水平面にヒータを設置した場合であっても、ヒータ下部保持棒状体54の下面が設置面に接触することはない。
したがって、地震等によって上下の振動が加わっても、ヒータ下部保持棒状体54の下面が設置面に接触することはなく、封止端子部3と石英ガラス管24とを連結する部分B(導出部25)の破損を防止できる。
なお、所定距離tは、0.5mm以上であることが望ましい。0.5mm以上高低差がある場合には、地震等の上下振動によっても、ヒータ下部保持棒状体54の下面が設置面に接触することがないためである。
【0051】
更に、上記したように前記ヒータ上部保持棒状体51は、上部に形成された円弧状の石英ガラス管22と小径の中実の円弧状石英ガラス棒45によって固定され、ヒータ下部保持棒状体54は、下部に形成された円弧状の石英ガラス管24と小径の中実の円弧状石英ガラス棒46によって固定されている。
そのため、ヒータ部2を保持できると共に、大きな外力が万一作用したとしても、中実の円弧状石英ガラス棒45、46が破損することによって、ヒータ部2の破損を回避することができる。
【0052】
【発明の効果】
上述した通り、本発明にかかるヒータによれば、ヒータからの汚染物質拡散、特に、発熱体からの不純物金属等の汚染物質の拡散がなく、処理対象物の汚染が抑制されると共に、輻射熱の方向性を有し、垂直面方向の輻射熱を増大したヒータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかるヒータの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示したヒータにおける封止端子部を断面で示した側面図である。
【図3】図3は、石英ガラス管の断面を示す図であって、(a)は図2におけるI−I断面図、(b)は図2におけるII−II断面図である。
【図4】図4は、図1のヒータで用いられるカーボンワイヤー発熱体の一例を示す平面図である。
【図5】図5は、図1の封止端子部の内部構造を示す断面図であって、(a)は縦断面図、(b)は横断面図である。
【図6】図6は、封止端子部を構成する封止管を示す斜視図である。
【図7】図7は、本発明にかかる一実施形態の課題を説明するための側面図である。
【図8】図8は、本発明にかかる第二の実施形態を説明するための要部拡大図である。
【図9】図9は、本発明にかかる第二の実施形態を説明するための要部拡大図である。
【図10】図10は、本発明にかかる第二の実施形態を説明するための正面図である。
【図11】図11は、従来のヒータを示す概略図であって、(a)は棒状ヒータ、(b)は板状ヒータを示す図である。
【符号の説明】
1          ヒータ
2          ヒータ部
3          封止端子部
4          ヒータ保持部
5          カーボンワイヤー発熱体
20         石英ガラス管
21         第一の直線部
22         上部円弧部
23         第二の直線部
24         下部円弧部
25         導出部
31         ガラス管
32         直管
33         ワイヤーカーボン材
34         接続線
35         封止ガラス管
41         ヒータ上部保持パイプ
42         ヒータ下部保持パイプ
43         連結部材
44         ヒータ下部保持パイプ
45         円弧状石英ガラス棒
46         円弧状石英ガラス棒
51         ヒータ上部保持棒状体
54         ヒータ下部保持棒状体
A          外周部側肉厚
B          内周部側肉厚
T          間隔
r          曲率半径
         間隔
         間隔

Claims (11)

  1. カーボンワイヤー発熱体を収容した石英ガラス管からなるヒータ部と、前記ヒータ部の石英ガラス管の両端に設けられた封止端子部と、前記封止端子部に設けられた接続端子とからなるヒータにおいて、
    前記石英ガラス管を上下方向に螺旋状に巻回し、上下方向に延設される石英ガラス管を直線状に形成すると共に、上下部の石英ガラス管を円弧状に形成したヒータ部と、
    ヒータ部の石英ガラス管の両端部が同一面側に延設され、その端部に形成された封止端子部と
    を備えることを特徴とするヒータ。
  2. 前記円弧状に形成された石英ガラス管の曲率半径が、石英ガラス管の外径の2倍以上〜5倍以下であることを特徴とする請求項1に記載されたヒータ。
  3. 前記石英ガラス管の円弧状に形成されたヒータ部の外周部側の肉厚と内周部側の肉厚の比率が、1:1.1乃至2であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたヒータ。
  4. 前記円弧状の石英ガラス管は、隣接する円弧状の石英ガラス管と少なくとも、石英ガラス管の外径の1倍乃至3倍の間隔をもって形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたヒータ。
  5. 前記上部に形成された円弧状の石英ガラス管に内接して設けられたヒータ上部保持部材と、前記下部に形成された円弧状の石英ガラス管に外接して設けられたヒータ下部保持部材と、前記ヒータ上部保持部材とヒータ下部保持部材とを連結する連結部材とからなるヒータ保持部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたヒータ。
  6. 前記ヒータ上部保持部材が上部に形成された円弧状の石英ガラス管の内側に溶接されると共に、前記ヒータ下部保持部材が下部に形成された円弧状の石英ガラス管の外側に溶接されることを特徴とする請求項5に記載されたヒータ。
  7. 前記上部に形成された円弧状の石英ガラス管の内側に所定の間隔をおいて設けられたヒータ上部保持部材と、前記下部に形成された円弧状の石英ガラス管に外接して設けられたヒータ下部保持部材と、前記ヒータ上部保持部材とヒータ下部保持部材とを連結する連結部材とからなるヒータ保持部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたヒータ。
  8. 前記ヒータ下部保持部材の下面が、封止端子部の下面より上方に位置していることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに記載されたヒータ。
  9. 前記ヒータ上部保持部材、ヒータ下部保持部材が、パイプ状の部材あるいは中実の部材のいずれかもしくはこれらの組み合わせからなることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに記載されたヒータ。
  10. 前記カーボンワイヤー発熱体が、直径5乃至15μmのカーボンファイバーを束ねたファイバー束を複数束編み上げてなる編紐形状、あるいは組紐形状のカーボンワイヤー発熱体であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載されたヒータ。
  11. 前記カーボンワイヤー発熱体が、カーボンファイバーの含有不純物量が灰分重量として10ppm以下であることを特徴とする請求項10に記載されたヒータ。
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