JP2000090633A - 磁気テ―プカセット - Google Patents

磁気テ―プカセット

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JP2000090633A
JP2000090633A JP11138724A JP13872499A JP2000090633A JP 2000090633 A JP2000090633 A JP 2000090633A JP 11138724 A JP11138724 A JP 11138724A JP 13872499 A JP13872499 A JP 13872499A JP 2000090633 A JP2000090633 A JP 2000090633A
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magnetic tape
opening
inner lid
cassette
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JP11138724A
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English (en)
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Kazuo Hiraguchi
和男 平口
Shozo Omori
昭三 御守
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP01122455A priority patent/EP1168338A2/en
Priority to PCT/JP1999/003120 priority patent/WO1999065028A2/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉蓋の組付け性を向上可能な磁気テープカ
セットを提供すること。 【解決手段】 開口部12を前面に形成した上下ハーフ
3,4からなるカセット本体と、開口部12を開閉自在
に覆う開閉蓋27とを備えた磁気テープカセット1に関
する。開閉蓋27は、磁気テープの前面を覆うアウター
リッド29と、磁気テープの上縁を覆うトップリッド3
0と、磁気テープの後面を覆うインナーリッド31とか
ら構成される。このインナーリッド31の下縁側両端部
から突出したスライドピン31cが、下ハーフ4の内側
面部に形成された内蓋用カム溝8に摺動自在に係合す
る。本発明の特徴的構成として、開閉蓋27を完全に開
いた状態において、インナーリッド31のスライドピン
31cを位置規制する位置規制手段7が上ハーフ3の前
面に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープカセッ
トに関する。さらに詳しくは、3枚式の開閉蓋を備えた
デジタルビデオカセット(DVC)に好適な磁気テープ
カセットに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体の高密度化等による近年の
技術革新に伴い、磁気テープカセット及びビデオテープ
レコーダー(以下「VTR」という。)等がコンパクト
になってきている。その結果として、VTRは風景や人
物等の撮影のように屋外で使用される場面が非常に多く
なっている。このため、磁気テープカセットは、屋外で
の使用等を考慮し、耐塵埃対策として磁気テープの前面
及び裏面をそれぞれ覆う2枚または3枚式のリッドが実
用化されている。
【0003】図12に、開閉蓋が3枚式のリッドで構成
されるDVC用磁気テープカセットの従来例の斜視図を
示す。図12に示すように、この磁気テープカセット2
0は、前面にVTR等の装置側のテープ引き出し部材挿
入用の開口部22を備えたカセット本体24と、カセッ
ト本体24の前面に設けられたテープガイドによって開
口部22に張架された磁気テープ25と、携帯時等に開
口部22に張架されている磁気テープ25が覆われるよ
うに前記カセット本体24の前面側に組み付けられた開
閉蓋27とを備えた構成をなしている。
【0004】前記カートリッジ本体24は、上ハーフ2
4aと下ハーフ24bとで構成されている。また、開閉
蓋27は、アウターリッド(前蓋)29、トップリッド
(上蓋)30及びインナーリッド(後蓋)31の3枚式
のリッドで構成されている。
【0005】図13に、前記開閉蓋27の分解斜視図を
示す。図12及び図13に示すように、アウターリッド
29は、開口部22に張架された磁気テープ25の前面
側を覆う前蓋板29aと、前蓋板29aの両側から張り
出した側板部29bとを備えている。そして、側板部2
9bの内壁面には支軸ピン29cが突設されており、当
該支軸ピン29cが上ハーフ24aの前面寄りの両側面
部のピン支持孔に回動可能に嵌合支持される。そこで、
アウターリッド29は、支軸ピン29cを中心に回動自
在となる。
【0006】前記トップリッド30は、開口部22に張
架された磁気テープ25の上方を覆う上蓋板30aと、
上蓋板30aの前縁側の両端を前蓋板29aの上端縁の
連結孔29dに回動自在に連結する前蓋連結部30b
と、上蓋板30aの後端縁から延出したアーム部30c
に突設されて上ハーフ24aの両側面部に形成されてい
る上蓋用カム溝に摺動自在に係合するスライドピン30
dとを備えている。
【0007】前記トップリッド30は、アウターリッド
29の開蓋時には、前記支軸ピン29c回りの旋回移動
に伴って、前記スライドピン30dが前記上蓋用カム溝
に沿って移動し、図12に示すように、カートリッジ本
体24の上面と略平行に、カートリッジ本体24の後端
側に移動する。
【0008】前記インナーリッド31は、開口部に張架
された磁気テープ25の後面側を覆う内蓋板31aと、
内蓋板31aの上縁を上蓋板30aに回動自在に連結す
る上蓋連結部31bと、前記内蓋板31aの下縁側両端
部から突出してカートリッジ本体24の内側面部に形成
されている断面S字形状の内蓋用カム溝51に係合する
スライドピン31cとを備えている。
【0009】前記インナーリッド31は、アウターリッ
ド29の開蓋時には、トップリッド30の移動に上蓋連
結部31bが追従し、上蓋連結部31bの移動に伴っ
て、スライドピン31cが内蓋用カム溝51上を移動す
る。
【0010】上述の如き磁気テープカセット20は、V
TR装置に装填されると、装置側に装備された開蓋ピン
(図示せず)によってアウターリッド29の側板部29
bが上方に突き上げられ、その時のアウターリッド29
の開蓋動作に連動して、トップリッド30及びインナー
リッド31が開蓋動作をする。VTR装置から磁気テー
プカセット20を取り出すには、装填時とは逆に、各リ
ッドが閉蓋動作する。
【0011】図14(a)に前記上ハーフ24aを長手
方向中心に沿って切断した拡大一部断面図を、図14
(b)に前記下ハーフ24bを長手方向中心に沿って切
断した拡大一部断面図を示す。図14(a)に示すよう
に、前記上ハーフ24aにはテープ走行区域上に上蓋4
1が設けられている。また、それぞれ上蓋41の磁気テ
ープカセット20の側面と反対側には、前記インナーリ
ッド31のスライドピン31cがカートリッジ上方側へ
移動するのを規制する平板状のカム蓋43と、上ハーフ
前面壁47が設けられている。この上ハーフ前面壁47
には、基準孔49aが穿設された寸法基準用突起49が
カセット前方へ突出して設けられている。
【0012】一方、図14(b)に示すように、下ハー
フ24bにはインナーリッド31のスライドピン31c
が摺動する内蓋用カム溝51が設けられている。前記上
ハーフ24a同様に、下ハーフ24bにも、当該内蓋用
カム溝51の近傍に、基準孔59aが穿設された寸法基
準用突起59がカセット前方へ突出して設けられてい
る。
【0013】以上のような、3枚式の開閉蓋27を有し
た磁気テープカセット20を組み立てる場合には、予め
アウターリッド29、トップリッド30及びインナーリ
ッド31を仮組みしておく。その後、上ハーフ24aに
形成された上蓋用カム溝にトップリッド30のスライド
ピン30dを嵌入させるとともに、上ハーフ20の前面
寄りの両側面部に形成されたピン支持孔にアウターリッ
ド29の支軸ピン29cを嵌合させ、3枚のリッド2
9,30,31を上ハーフ24aに組み付けた状態す
る。次いで、図15に示すように、開閉蓋27を完全に
開いた位置にした状態で、支持台に置かれた下ハーフ2
4bへ上ハーフ24aの組み付けをそれぞれの寸法基準
用突起59,49の基準孔59a,49aの位置合せを
しながら行っている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記下ハー
フ24bに前記上ハーフ24aを組み付ける際、その組
付けを手組みで行うと、上ハーフ24aが地面に対して
平行に位置しないまま上ハーフ24aを手で把持して下
ハーフ24bへ組付けることがある。ここで、インナー
リッド31は、トップリッド30に上蓋連結部31bの
みが回動自在に連結されているため、上蓋連結部31b
を中心として、インナーリッド31が適正な位置から動
いてしまうことがあった。その結果、インナーリッド3
1のスライドピン31cが動き、スライドピン31cを
カム溝51へ確実に組付けられず、下ハーフ24bに上
ハーフ24aを確実に組み付けられないことがあった。
【0015】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
で、開閉蓋の組付け性を向上可能な磁気テープカセット
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、請
求項1の磁気テープカセット、すなわち、テープ引き出
し部材挿入用の開口部を前面に形成した上下ハーフから
なるカセット本体と、前記下ハーフの前面に設けられた
テープガイドによって前記開口部に張架された磁気テー
プと、前記開口部を開閉自在に覆う開閉蓋とを備え、前
記開閉蓋は、前記磁気テープの後面を覆うインナーリッ
ドを備え、前記インナーリッドの下縁側両端部から突出
したスライドピンが、前記下ハーフの内側面部に形成さ
れた内蓋用カム溝に摺動自在に係合する磁気テープカセ
ットにおいて、前記開閉蓋を完全に開いた状態におい
て、前記インナーリッドの前記スライドピンと当接して
位置規制する位置規制手段が前記上ハーフの前面に設け
られていることを特徴とする磁気テープカセットを提供
することによって達成される。
【0017】本発明によれば、開閉蓋を完全に開いた状
態で、上ハーフを下ハーフに組付ける際、上ハーフに設
けられた位置規制手段とインナーリッドのスライドピン
が当接することにより、当該スライドピンが位置規制さ
れ、この当接位置を基準として、スライドピンが確実に
下ハーフの内蓋用カム溝に挿入される。したがって、開
閉蓋を構成するインナーリッドの組付け性を向上するこ
とができる。
【0018】ここで、位置規制手段としては例えば下記
のものが挙げられる。 (1) カセット前面壁を従来と比較してカセット前方
に突出させることで、カセット前面壁を位置規制手段と
して機能させる。 (2) スライドピンの位置規制能力を向上させるため
に、当該スライドピンの曲率に合わせた保持用の曲面凹
部をカセット前面壁に形成し、当該曲面凹部を位置規制
手段として機能させる。 (3) カセット前面壁の位置を従来のものと変更せ
ず、スライドピンに当接可能な突起をカセット前面壁に
別途設け、この突起を位置規制手段として機能させる。 (4) インナーリッドが連結されるトップリッドのス
ライドピンが嵌入する上ハーフの上蓋用カム溝を所定長
さ深く切り込むことで、カセット前面壁の位置を従来の
ものと変更せず、位置規制手段として機能させる。
【0019】また、請求項2のような構成、すなわち、
前記位置規制手段のスライドピン当接面が前記内蓋用カ
ム溝の上縁壁以上にカセット前方に位置することで、ス
ライドピンが内蓋用カム溝の上縁壁に当接することな
く、一層確実にインナーリッドの組付けを行うことがで
きる。
【0020】また、請求項3のような構成、すなわち、
前記位置規制手段のスライドピン当接面が、前記下ハー
フに設けられた寸法基準突起の基準孔の中心線を含みつ
つカセット後面に平行な平面と略同一平面上に位置する
ことで、寸法基準孔の位置合わせを行うことによってイ
ンナーリッドの組付けを一層確実に行うことができる。
【0021】なお、上述した請求項1〜3の何れの構成
においても、好ましくは、上ハーフ前面壁のカセット側
面方向の端部がスライドピン当接面に対してカセット内
方に向って段差となって形成されており、当該端部が内
蓋用カム溝の上縁壁の背面に組み付けたときに位置する
ようにするとともに、段差の境界面を傾斜面とすること
で、防塵性を確保できるとともに、下ハーフに上ハーフ
を組付ける際において、内蓋用カム溝の上縁壁と上ハー
フ前面壁との衝突を防止すること等ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態を詳細に説明する。なお、従来と同一の構
成については同一符号を付して説明する。図1は本発明
の一実施形態に係る磁気テープカセットの分解斜視図で
あり、図2は上ハーフの長手方向中心に沿って切断した
一部拡大断面図であり、図3は上ハーフの一部拡大裏面
図である。
【0023】図1に示すように、本実施形態の磁気テー
プカセット1は、前面にVTR等の装置側のテープ引き
出し部材挿入用の開口部12を形成した上ハーフ3及び
下ハーフ4とからなるカセット本体と、下ハーフ4内に
回動自在に配置された一対のリール23,25と、当該
リール23,25に巻回されて下ハーフ4の前面に設け
られたテープガイド9a,9bによって前記開口部12
に張架された磁気テープ11と、携帯時等に前記磁気テ
ープ11が覆われるように前記カセット本体の前面側に
組み付けられた開閉蓋27とを備えた構成をなしてい
る。なお、これら上下ハーフ3,4間には、前記リール
23,25以外にも種々の部品が収納されるが、その説
明を省略する。また、開閉蓋27の構成は、従来と同一
なのでその説明を省略する。
【0024】図1〜図3に示すように、前記上ハーフ3
にはテープ走行区域上で磁気テープカセット1の前面か
つ両側面側に位置する平板状の上蓋5が2つ設けられて
いる。そして、それぞれの上蓋5の磁気テープカセット
1の側面と反対側には、前記インナーリッド31のスラ
イドピン31cがカートリッジ上方側へ移動するのを規
制するカム蓋6と、位置規制手段としての上ハーフ前面
壁7が設けられている。この上ハーフ前面壁7にはそれ
ぞれ、基準孔13aが穿設された寸法基準用突起13が
カセット前方へ突出して設けられている。
【0025】本実施形態の特徴的構成として、前記上ハ
ーフ前面壁7は、曲面形状からなり、その位置は従来と
比較してカセット前方側に突出している。突出させたこ
とにより、図3に示すように、開閉蓋27を開いた状態
で、上ハーフ前面壁7が、インナーリッド31のスライ
ドピン31cと当接するようになっている。なお、上ハ
ーフ前面壁7を突出させると、当該上ハーフ前面壁7が
下ハーフ前面壁4aと面一とならず、結果として防塵性
を確保できないおそれがある。そこで、その対策とし
て、上ハーフ前面壁7を下側にいくに従って徐々に傾斜
させることで上ハーフ前面壁7と下ハーフ前面壁4aと
の合せ面を面一とし、防塵性を確保することが好まし
い。
【0026】次に、本発明の一実施形態に係る磁気テー
プカセットの組立方法を説明する。先ず、アウターリッ
ド29、トップリッド30及びインナーリッド31を仮
組みしておく。その後、上ハーフ3に装備された上蓋用
カム溝33にトップリッド30のスライドピン30dを
嵌入させるとともに、上ハーフ3の前面寄りの両側面部
のピン支持孔32にアウターリッド29の支軸ピン29
cを嵌合させる。次いで、図4に示すように、開閉蓋2
7を完全に開いた状態にして、前記上ハーフ3と前記下
ハーフ4との組付けをそれぞれの寸法基準用突起13,
15の基準孔13a,15aの位置合せをしながら行
う。
【0027】ここで、開閉蓋27を完全に開いた状態に
すると、上ハーフ3に設けられた上ハーフ前面壁7とイ
ンナーリッド31のスライドピン31cが当接すること
により、インナーリッド31が位置規制される。したが
って、この当接位置を基準とすることができるので、イ
ンナーリッド31のスライドピン31cが確実に下ハー
フ4の内蓋用カム溝8に挿入され、組付け性を向上する
ことができる。なお、組付け性向上という観点から、内
蓋用カム溝8には、その上縁壁8aの先端にテーパ状の
案内部8bを設けることが好ましい。
【0028】上述した実施形態においては、位置規制手
段として、上ハーフ前面壁7を従来の上ハーフ前面壁と
比較して突出させて、インナーリッド31のスライドピ
ン31cを位置規制することとしたが、上述した位置規
制手段に限定されることなく、種々の変形・改良が可能
である。
【0029】例えば、第1実施形態の変形例として図5
に示す上ハーフ52が挙げられる。図5に示すように、
本変形例の磁気テープカセット50の上ハーフ52に
は、位置規制手段としての上ハーフ前面壁57が設けら
れている。当該上ハーフ前面壁57には、その一部がイ
ンナーリッド31のスライドピン31cと略同一曲率か
らなる曲面凹部57cが形成されている。この曲面凹部
57cによってスライドピン31cを保持して位置決め
できるようになっている。
【0030】また、他の位置規制手段の変形例として、
上ハーフ前面壁を従来と同じ位置にして、別途突起を設
け、この突起で位置規制することも可能である。また、
トップリッド30のスライドピン30dが嵌入する上ハ
ーフ3の上蓋用カム溝33を所定長さ深く切り込むこと
によって、従来と同じ位置の上ハーフ前面壁とインナー
リッドのスライドピンを当接させ、位置規制するように
してもよい。
【0031】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。図6は、本発明の第2実施形態に係る磁気テープ
カセットの一部拡大斜視図であり、図7は当該磁気テー
プカセットの部分断面図である。
【0032】図6及び図7に示すように、本実施形態の
磁気テープカセット50の上ハーフ64には、前記イン
ナーリッド31のスライドピン31cがカートリッジ上
方側へ移動するのを規制するカム蓋66と、位置規制手
段としての上ハーフ前面壁67が設けられている。当該
上ハーフ前面壁67には、基準孔63aが穿設された寸
法基準用突起63がカセット前方へ突出して設けられて
いる。
【0033】本実施形態の特徴的構成として、前記上ハ
ーフ前面壁67は、第1実施形態及びその変形例と異な
り、そのスライドピン当接面67aが内蓋用カム溝8の
下ハーフ底面に対して垂直に延びる上縁壁8aよりカセ
ット前方へ突出している。突出させたことにより、開閉
蓋27を開いた状態では、第1実施形態及びその変形例
と同様に、スライドピン当接面67aがインナーリッド
31のスライドピン31cと当接することで、当該スラ
イドピン31cを位置決めできる。さらに、上縁壁8a
よりもカセット前方へ突出させたことにより、下ハーフ
に上ハーフを組付けるときに、スライドピン31cが、
前記内蓋用カム溝8の上縁壁8aに当接せずに、換言す
れば上縁壁8aが障害となることなく、内蓋用カム溝8
の真上に位置することで、内蓋用カム溝8に確実に挿入
できる。したがって、第1実施形態より一層組み込み適
性を向上できる。なお、上ハーフ前面壁67のスライド
ピン当接面67aと内蓋用カム溝8の上縁壁8aは、同
一平面上であってもよい。
【0034】次に、本発明の第3実施形態について説明
する。図8は、本発明の第3実施形態に係る磁気テープ
カセットの部分断面図である。
【0035】図8に示すように、本実施形態の磁気テー
プカセット70の上ハーフには、位置規制手段としての
上ハーフ前面壁77が設けられている。第2実施形態と
異なり、本実施形態の上ハーフ前面壁77はその一部7
7bを部分的に内蓋用カム溝8の上縁壁8aよりカセッ
ト前方へ突出させることで、スライドピン当接面として
機能させる。すなわち、突出させたことにより、第2実
施形態と同様に上ハーフ前面壁77の一部77bが、開
閉蓋27を開いた状態では、インナーリッド31のスラ
イドピン31cと当接して当該スライドピン31cの位
置決めできる。さらに、スライドピン31cが前記内蓋
用カム溝8の上縁壁8aに当接せずに内蓋用カム溝8に
確実に挿入できるので、第1実施形態より一層組み込み
適性を向上できる。なお、上ハーフ前面壁77の一部7
7bと内蓋用カム溝8の上縁壁8aは、同一平面上であ
ってもよい。
【0036】次に、本発明の第4実施形態について説明
する。図9は、本発明の第4実施形態に係る磁気テープ
カセットの部分断面図である。
【0037】図9に示すように、本実施形態の磁気テー
プカセット90の上ハーフには、位置規制手段としての
上ハーフ前面壁97が設けられている。この上ハーフ前
面壁97には、基準孔103aが穿設された寸法基準用
突起103がカセット前方へ突出して設けられている。
また、下ハーフ94には、前記寸法基準用突起103に
対応して、基準孔95aが穿設された寸法基準用突起9
5が設けられている。
【0038】本実施形態の特徴的構成として、前記上ハ
ーフ前面壁97のスライドピン当接面97aは、上述し
た実施形態と異なり、前記寸法基準突起95の基準孔9
5aの中心線Cを含むカセット後面に対して平行な平面
と略同一平面上に位置するとともに内蓋用カム溝98の
上縁壁98aも略同一平面上に位置する。なお、前記略
同一平面とは、同一平面のみならずカセット前後方向に
対して、1.0mm以内を含む概念である。こうするこ
とで、上ハーフと下ハーフを組付ける際、開閉蓋27を
完全に開いた状態にして、前記上ハーフと前記下ハーフ
との組付けをそれぞれの寸法基準用突起103,95の
基準孔103a,95aの位置合せを行うことで、換言
すれば基準孔の位置合わせを行えば、インナーリッド3
1のスライドピン31cの挿入位置が内蓋用カム溝98
とそろうので、組み込み適性を向上できる。
【0039】なお、上述した何れの実施形態において
も、防塵性及び上ハーフの組み込み適性向上の観点から
上ハーフ前面壁を図10及び図11のような構成とする
ことが好ましい。ここで、図10は内蓋用カム溝及び上
ハーフ前面壁近傍の拡大斜視図であり、図11は図10
のD方向から見た上ハーフ前面壁の概略正面図である。
図10及び図11に示すように上ハーフには、上述した
実施形態と同様に位置規制手段としての上ハーフ前面壁
117が設けられている。この上ハーフ前面壁117に
は、基準孔113aが穿設された寸法基準用突起113
がカセット前方へ突出して設けられている。
【0040】また、前記上ハーフ前面壁117は、カセ
ット側面方向の端部117cがスライドピン当接面11
7aに対してカセット内方に向って段差となって形成さ
れている。下ハーフに上ハーフを組付ける際、前記端部
117cは、上縁壁8aの背面8cの後部に組み付けた
ときに位置するようになっているので、換言すれば所謂
いんろう部として構成され、防塵性が確保できるように
なっている。また、その段差の境界面117bは、下ハ
ーフ方向に向って徐々に傾斜する傾斜面として形成され
ている。このように境界面117bが傾斜面となってい
ることで、下ハーフに上ハーフを組付ける際において、
内蓋用カム溝8の上縁壁8aと上ハーフ前面壁117と
の衝突を防止することができるとともに、仮に下ハーフ
から上ハーフがカセット側面方向にずれて組み付けたと
きにも、境界面117bによって案内されなら円滑に組
付け可能となる。
【0041】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されることなく、適宜変更、改良等が可能である。例え
ば、本発明はDVC用磁気テープカセットに限定される
ことなく、磁気テープの後面を覆うインナーリッドを具
備する磁気テープカセットであれば、アウターリッドと
トップリッドとが一体に形成された2枚式の開閉蓋から
なるものであってもよい。さらに、図5に示した第1実
施形態の変形例、すなわち上ハーフ前面壁に形成した曲
面凹部による位置規制手段を上述した第2から第4実施
形態に適用することも当然可能である。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1の磁気テ
ープカセットには、開閉蓋を完全に開いた状態におい
て、インナーリッドのピンと当接して位置規制する位置
規制手段が上ハーフの前面に設けられているので、イン
ナーリッドのスライドピンが位置規制され、この当接位
置を基準として、インナーリッドのスライドピンが確実
に下ハーフの内蓋用カム溝に挿入できる。したがって、
開閉蓋を構成するインナーリッドの組付け性を向上する
ことができる。
【0043】また、請求項2の磁気テープカセットは、
位置規制手段のスライドピン当接面が内蓋用カム溝の上
縁壁以上にカセット前方に位置するので、内蓋用カム溝
の上縁壁に当接することなく、一層確実にインナーリッ
ドの組付けを行うことができる。
【0044】また、請求項3の磁気テープカセットは、
位置規制手段のスライドピン当接面が、下ハーフに設け
られた寸法基準突起の基準孔の中心線を含みつつカセッ
ト後面に対して平行な平面と略同一平面上に位置するの
で、寸法基準孔の位置合わせを行うことによってインナ
ーリッドの組付けを一層確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気テープカセット
の分解斜視図である。
【図2】上ハーフを長手方向中心に沿って切断した一部
拡大断面図である。
【図3】上ハーフの一部拡大裏面図である。
【図4】本発明の一実施形態における磁気テープカセッ
トの組立方法を示す。
【図5】前記第1実施形態の変形例である磁気テープカ
セットの部分断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る磁気テープカセッ
トの一部拡大斜視図である。
【図7】図6の磁気テープカセットの部分断面図であ
る。
【図8】本発明の第3実施形態に係る磁気テープカセッ
トの部分断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る磁気テープカセッ
トの部分断面図である。
【図10】内蓋用カム溝及び上ハーフ前面壁近傍の拡大
斜視図である。
【図11】図10のD方向から見た上ハーフ前面壁の概
略正面図である。
【図12】従来の3枚式のリッドからなる開閉蓋を備え
たDVC用磁気テープカセットの組立状態の斜視図であ
る。
【図13】3枚式リッドの分解斜視図である。
【図14】(a)は、従来の上ハーフを長手方向中心に
沿って切断した拡大一部断面図であり、(b)は、下ハ
ーフを長手方向中心に沿って切断した拡大一部断面図で
ある。
【図15】従来の磁気テープカセットの組立方法を示
す。
【符号の説明】
1,50,60,70,90 磁気テープカセット 2 カートリッジ本体 3 上ハーフ 4 下ハーフ 5 上蓋 6 カム蓋 7,57,67,77,97,117 上ハーフ前面壁 8 内蓋用カム溝 8a 上縁壁 11 磁気テープ 22 開口部 27 開閉蓋 29 アウターリッド 30 トップリッド 31 インナーリッド 31c スライドピン 67a,97a スライドピン当接面 95 寸法基準用突起 95a 基準孔 98 内蓋用カム溝 103 寸法基準用突起 103a 基準孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ引き出し部材挿入用の開口部を前
    面に形成した上下ハーフからなるカセット本体と、前記
    下ハーフの前面に設けられたテープガイドによって前記
    開口部に張架された磁気テープと、前記開口部を開閉自
    在に覆う開閉蓋とを備え、 前記開閉蓋は、前記磁気テープの後面を覆うインナーリ
    ッドを備え、 前記インナーリッドの下縁側両端部から突出したスライ
    ドピンが、前記下ハーフの内側面部に形成された内蓋用
    カム溝に摺動自在に係合する磁気テープカセットにおい
    て、 前記開閉蓋を完全に開いた状態において、前記インナー
    リッドの前記スライドピンと当接して位置規制する位置
    規制手段が前記上ハーフの前面に設けられていることを
    特徴とする磁気テープカセット。
  2. 【請求項2】 前記位置規制手段のスライドピン当接面
    が、前記内蓋カム溝の上縁壁以上にカセット前方に位置
    することを特徴とする請求項1記載の磁気テープカセッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記位置規制手段のスライドピン当接面
    が、前記下ハーフに設けられた寸法基準突起の基準孔の
    中心線を含みつつカセット後面に対して平行な平面と略
    同一平面上に位置することを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の磁気テープカセット。
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