JP2000089320A - リモートユニット及びリモコン撮影システム - Google Patents

リモートユニット及びリモコン撮影システム

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JP2000089320A
JP2000089320A JP10252701A JP25270198A JP2000089320A JP 2000089320 A JP2000089320 A JP 2000089320A JP 10252701 A JP10252701 A JP 10252701A JP 25270198 A JP25270198 A JP 25270198A JP 2000089320 A JP2000089320 A JP 2000089320A
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displacement
unit
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remote unit
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JP10252701A
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Akira Inoue
晃 井上
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作に習熟を要することなく、カメラを操作し
ている場合と同等の感覚でカメラが載置された雲台を遠
隔制御する。 【解決手段】カメラ1、このカメラ1を載置してその撮
影方向を変化させる電動雲台2及び上記カメラ1と電動
雲台2を制御するリモートユニット3からなるシステム
において、上記リモートユニット3は、撮影者の移動操
作による変位量を検出するx方向角速度センサ31、y
方向角速度センサ32と、検出した変位量から変位デー
タでなる雲台制御信号aを算出し、上記電動雲台2を介
して上記雲台3に出力するデータ送受信回路36とを備
え、上記電動雲台2は、リモートユニット3からの雲台
制御信号fの変位データを入力し、撮影方向を制御する
ための制御データに変換してx方向駆動モータ61,y
方向駆動モータ63に供して設置されたカメラの撮影方
向を変化させる雲台制御回路65を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動雲台に載置さ
れたカメラを遠隔制御するリモートユニット及びこのリ
モートユニットを含むリモコン撮影システムに関する。
【0002】
【従来の技術】カメラを電動雲台に載置し、リモートコ
ントローラ(以下「リモコン」と略称する)で電動雲台
を駆動させてカメラの撮影方向を制御し、さらにカメラ
のズーム等を指定して撮影するようなリモコン撮影シス
テムが従来から種々提案されている。
【0003】この種のシステムにおいて、一般にリモコ
ンの操作部は、主に雲台を制御してのカメラのパン角
度、チルト角度を設定する雲台操作部と、ズームボタン
等のカメラの撮影条件やレリーズボタンからなるカメラ
操作部とを有している。
【0004】上記雲台操作部として、特開平10−13
6246号では、それぞれ雲台制御用のボタンを箱型形
状のリモコン装置に配置したものを開示している。これ
に対して、リモコンの操作性の改善を試みた提案とし
て、特開平8−178181号の操作手段をマウスとし
たものや、特開平5−104480号の座標検出センサ
を内蔵したグローブで操作者の指の動きによりカメラ雲
台を制御するものが開示されている。
【0005】また、カメラのレリーズやズームボタン等
のカメラ操作部も、上記特開平10−136246号の
ようにリモコン装置に操作ボタンとして配置されるのが
一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、操作ボ
タンで雲台を制御するようなリモコン装置の場合、雲台
でのパンやチルトの量を制御するためには、通常のリモ
コン装置を用いずに直接雲台を操作する場合と異なる感
覚での操作が必要となり、その操作に充分な習熟を必要
とした。
【0007】また、上記特開平8−178181号で操
作手段として用いたマウスは、基本的に屋内、特に机上
での使用を前提としたものであって、野外での使用は困
難である。さらに、上記特開平5−104480号で操
作手段として用いたグローブは、操作に慣れが必要であ
ると共に、そのグローブを装着した手をリモコンの操作
のみを行なうものとして制限するため、他の動作を行な
うことができなくなってしまうという不具合を生じる。
【0008】加えて、カメラ操作部がリモコン装置に単
に配列設定されているものでは、撮影者はその機能を理
解するのに時間がかかり、使いこなすことができるまで
に相応の期間を要することとなる。
【0009】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、操作に習熟を要す
ることなく、カメラを操作している場合と同等の感覚で
操作することが可能な、カメラが載置された雲台を遠隔
制御するためのリモートユニット及びこのリモートユニ
ットを含むリモコン撮影システムを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
電子的撮像手段を有するカメラ、このカメラを載置して
その撮影方向を変化させる雲台、及び上記カメラと雲台
を制御するリモートユニットからなるリモコン撮影シス
テムにおいて、上記リモートユニットは、撮影者の移動
操作による変位量を検出する検出手段と、この検出手段
による変位量を変位データとして上記カメラに出力する
出力手段とを備え、上記カメラは、上記リモートユニッ
トから出力された変位データを入力する入力手段と、こ
の入力手段で入力された変位データを上記雲台を制御す
るための制御データに変換する変換手段と、この変換手
段で得た制御データを上記雲台に出力する転送手段とを
備えたことを特徴とする。
【0011】このようなシステム構成とすれば、カメラ
を動かす感覚でリモートユニットを変位させることでカ
メラの撮影方向を変更させることができるため、手動の
ボタン操作等が不要で、きわめて容易にカメラが載置さ
れた雲台を遠隔制御することができる。
【0012】請求項2記載の発明は、電子的撮像手段を
有するカメラ、このカメラを載置してその撮影方向を変
化させる雲台、及び上記カメラと雲台を制御するリモー
トユニットからなるリモコン撮影システムにおいて、上
記リモートユニットは、撮影者の移動操作による変位量
を検出する検出手段と、この検出手段による変位量を変
位データとして上記雲台に出力する出力手段とを備え、
上記雲台は、上記リモートユニットから出力された変位
データを入力する入力手段と、この入力手段で入力され
た変位データを撮影方向を制御するための制御データに
変換する変換手段と、この変換手段で得た制御データに
より設置されたカメラの撮影方向を変化させる駆動手段
とを備えたことを特徴とする。
【0013】このようなシステム構成とすれば、カメラ
を動かす感覚でリモートユニットを変位させることでカ
メラの撮影方向を変更させることができるため、手動の
ボタン操作等が不要で、きわめて容易にカメラが載置さ
れた雲台を遠隔制御することができる。
【0014】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明において、上記検出手段は、検出した変
位量から撮影者の手振れによる変位量成分を除去する補
正手段を有することを特徴とする。
【0015】このようなシステム構成とすれば、上記請
求項1または2記載の発明の作用に加えて、手振れによ
る変位の影響を容易に除去補正できるので、リモートユ
ニットの操作に必要以上に過敏に反応してカメラの撮影
方向が変更されてしまうようなことがなく、より取扱い
易いものとすることができる。
【0016】請求項4記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明において、上記検出手段は、検出した変
位量の時間当たりの変化を所定値以下に抑制することを
特徴とする。
【0017】このようなシステム構成とすれば、上記請
求項1または2記載の発明の作用に加えて、雲台の駆動
速度を一定値以下に抑制して、動画像であれば目で追い
きれないような急激な画像の移動を回避させることがで
きる。
【0018】請求項5記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明において、上記変換手段は、上記入力手
段で入力された変位データの時間当たりの変化を所定値
以下に抑制して制御データに変換することを特徴とす
る。
【0019】このようなシステム構成とすれば、上記請
求項1または2記載の発明の作用に加えて、雲台の駆動
速度を一定値以下に抑制して、動画像であれば目で追い
きれないような急激な画像の移動を回避させることがで
きる。
【0020】請求項6記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明において、上記リモートユニットは、上
記カメラに備えられた操作部の少なくとも一部と同一の
機能を有するスイッチ群からなる操作部を、さらに当該
ユニット本体の上記カメラと略同一位置に配設したこと
を特徴とする。
【0021】このようなシステム構成とすれば、上記請
求項1または2記載の発明の作用に加えて、雲台に対す
る操作のみならず、カメラに対する操作に関しても、カ
メラを直接操作する場合と同等の感覚で操作することが
できるので、より操作性を向上させることができる。
【0022】請求項7記載の発明は、上記請求項1乃至
3いずれか記載の発明において、上記カメラの撮影方向
の初期値を記憶する記憶手段をさらに上記リモートユニ
ット、カメラ及び雲台のいずれかに備え、上記リモート
ユニットは、上記記憶手段の記憶内容に従って上記カメ
ラの撮影方向をリセットさせるリセット操作手段をさら
に備えたことを特徴とする。
【0023】このようなシステム構成とすれば、上記請
求項1乃至3いずれか記載の発明の作用に加えて、容易
にカメラの撮影方向を初期状態に戻すことができるの
で、より操作性を向上させることができる。
【0024】請求項8記載の発明は、上記請求項1乃至
6いずれか記載の発明において、上記リモートユニット
は、上記カメラの電子的撮像手段で得られる映像を表示
する画像表示手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0025】このようなシステム構成とすれば、上記請
求項1乃至6いずれか記載の発明の作用に加えて、リモ
ートユニット側でカメラのモニタ画像を確認しながら操
作できるので、より確実な撮影範囲の設定が可能とな
る。
【0026】請求項9記載の発明は、電子的撮像手段を
有するカメラ及びこのカメラが載置された雲台を遠隔制
御するためのリモートユニットであって、撮影者の移動
操作による変位量を検出する検出手段と、この検出手段
による変位量を変位データとして上記カメラまたは雲台
に出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0027】このような構成とすれば、カメラを動かす
感覚でリモートユニットを変位させることでカメラの撮
影方向を変更させることができるため、手動のボタン操
作等が不要で、きわめて容易にカメラが載置された雲台
を遠隔制御することができる。
【0028】請求項10記載の発明は、上記請求項9記
載の発明において、上記検出手段は、検出した変位量か
ら撮影者の手振れによる変位量成分を除去する補正手段
を有することを特徴とする。
【0029】このような構成とすれば、上記請求項9記
載の発明の作用に加えて、手振れによる変位の影響を容
易に除去補正できるので、リモートユニットの操作に必
要以上に過敏に反応してカメラの撮影方向が変更されて
しまうようなことがなく、より取扱い易いものとするこ
とができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下本発明を一時的に動画も撮像
することが可能なデジタルスチルカメラを用いたリモコ
ン撮影システムに適用した場合の実施の一形態について
図面を参照して説明する。
【0031】「構成」図1はその外観構成を示すもの
で、1がカメラ、2がこのカメラ1を載置し、図示しな
い三脚等に取付けられる電動雲台、3が上記カメラ1及
び電動雲台2の遠隔制御を行なうリモートユニットであ
る。
【0032】カメラ1とリモートユニット3とがケーブ
ル4により有線接続され、またカメラ1と電動雲台2は
カメラ1の電動雲台2への載置により当接される両対面
に設けられた、ここでは図示しない外部接点により直接
接続されることで、カメラ1、電動雲台2及びリモート
ユニット3が相互に接続されている。
【0033】カメラ1は、筺体の前面にズームレンズ1
1を装着し、また筺体上面には撮像のためのレリーズボ
タン12、モードスイッチ13、リセットスイッチ14
を含むスイッチ部16と、カメラの各種状態を表示する
ための液晶表示パネルでなるコントロールパネル17と
を設ける。
【0034】さらにカメラ1の筺体背面には、ファイン
ダとして使用されるTFT(薄膜トランジスタ)モニタ
パネル18と、上記スイッチ部16の一部を構成する、
上右端部のズームボタン15とを設ける。
【0035】このカメラ1とケーブル4で有線接続され
たリモートユニット3も、ズームレンズ11がないこと
を除いて外観上はカメラ1と同様の形状、構成を有する
ものであり、筺体上面にレリーズボタン22、モードス
イッチ23、リセットスイッチ24を含むスイッチ部2
6と、コントロールパネル27を、また筺体背面にTF
Tモニタパネル28とズームボタン25とをそれぞれ設
ける。
【0036】図2は上記システムの回路構成を示すもの
である。リモートユニット3内には、撮像画面の横方向
に相当するx方向の移動操作に応じた角速度を検出する
x方向角速度センサ31、同じく撮像画面の縦方向に相
当するy方向の移動操作に応じた角速度を検出するy方
向角速度センサ32の2つのセンサが設けられており、
それぞれの検出出力は手振れ補正回路33,34にて手
振れによる一定値以下の微小な変位成分が除去補正され
た後に、共に移動角度演算回路35に送られる。
【0037】この移動角度演算回路35は、手振れによ
る成分が補正された上記x方向角速度センサ31及びy
方向角速度センサ32の検出出力により、このリモート
ユニット3の使用者によるx方向及びy方向の各移動角
度を算出するもので、得られた移動角度が雲台制御信号
aとしてデータ送受信回路36へ送られる。
【0038】また、上記レリーズボタン22、モードス
イッチ23、リセットスイッチ24、及びズームボタン
25を含むスイッチ部26での各操作信号はユニット制
御回路37に送られる。このユニット制御回路37で
は、カメラ1側からケーブル4、データ送受信回路36
を介して送られてくるカメラ状態/雲台状態信号bに基
づいて上記スイッチ部26からの操作信号に対応したカ
メラ制御信号cを作成し、データ送受信回路36を介し
てカメラ1側へ送出させる。
【0039】また、データ送受信回路36は、カメラ1
側から入力した静止画あるいは動画の画像データdをモ
ニタ制御回路38に送出し、上記TFTモニタパネル2
8にて表示出力させる。
【0040】一方、カメラ1においては、上記リモート
ユニット3のデータ送受信回路36に対し、ケーブル4
を介してデータ送受信回路41を設けて直接データの送
受を行なうもので、データ送受信回路41ではカメラ制
御信号eをカメラ制御回路42に送出すると共に、雲台
制御信号fをこのカメラ制御回路42を介して電動雲台
2側へ送出する。
【0041】カメラ制御回路42は、カメラ1内の制御
動作全般を司るものであり、上記レリーズボタン12、
モードスイッチ13、リセットスイッチ14、及びズー
ムボタン15を含むスイッチ部16での各操作信号及び
上記カメラ制御信号eに基づいて、上記ズームレンズ1
1を構成する光学系43に対し、ズーム駆動回路44に
よりレンズのズーム位置を調整させ、またAF駆動回路
45により合焦位置を調整させ、さらにシャッタ・絞り
駆動回路46によりプログラム設定されたシャッタ速度
及び絞り値で露光させる。
【0042】こうして露光により得られた画像は電子的
撮像素子としてのCCD48上に結像される。このCC
D48は、やはりカメラ制御回路42の制御によりCC
D駆動回路47の駆動を受けて動作するもので、得られ
たアナログ値の画像データはA/D変換器49にてデジ
タル化された後に随時AF/AE回路50、動画データ
作成回路51、及び静止画データ作成回路52へ送出さ
れる。
【0043】AF/AE回路50は、送られてきた画像
データのコントラストと輝度レベルにより合焦状態及び
露光状態を判断し、各判断結果を上記カメラ制御回路4
2へ出力することで、自動合焦動作及び自動露光動作を
カメラ制御回路42により実行させる。
【0044】動画データ作成回路51は、A/D変換器
49を介して順次送られてくる画像データから、例えば
MotionJPEG(静止画像の国際標準であるJP
EG(Joint Photographic cod
ing Experts Group)を動画に応用し
た国際標準)に則ってデータ圧縮を施していない状態で
の動画データを作成し、画像処理回路53へ送出する。
【0045】静止画データ作成回路52は、A/D変換
器49を介して順次送られてくる画像データに対し、カ
メラ制御回路42からの指示に基づいたタイミングで例
えばJPEGに則ったデータ圧縮を施していない状態で
の静止画データを作成し、画像処理回路53へ送出する
一方、カメラ制御回路42からの指示により例えばメモ
リカード等を用いた記録媒体54に画像処理回路53か
ら送られてくる静止画データを記録設定する。
【0046】画像処理回路53は、動画データ作成回路
51から送られてくる動画データまたは静止画データ作
成回路52から送られてくる静止画データのデータ圧縮
処理等を行ない、データ圧縮を施していない状態でのこ
れらデータを適宜切換えて上記TFTモニタパネル18
にて表示出力させる一方、このTFTモニタパネル18
で表示させているのと同様の画像データiをデータ送受
信回路41に出力してリモートユニット3側に送らせ、
上記TFTモニタパネル28にて表示出力させる。
【0047】また、カメラ制御回路42の指示により静
止画データあるいは動画データを記録する場合には、デ
ータ圧縮した状態の該当データを静止画データ作成回路
52を介して記録媒体54に随時記録設定させる。
【0048】電動雲台2は、x方向駆動モータ61、x
方向検出エンコーダ62、y方向駆動モータ63、y方
向検出エンコーダ64、及び雲台制御回路65から構成
される。
【0049】雲台制御回路65は、上記リモートユニッ
ト3からカメラ1のデータ送受信回路41、カメラ制御
回路42を介して送られてきた雲台制御信号fに基づい
てx方向駆動モータ61及びy方向駆動モータ63をそ
れぞれ駆動制御し、またx方向検出エンコーダ62及び
y方向検出エンコーダ64で検出されるその時点でのx
方向及びy方向の駆動位置から雲台制御信号gを作成し
て、上記カメラ1のカメラ制御回路42及びデータ送受
信回路41を介してリモートユニット3に送出させる。
【0050】「動作」次に、上記のような構成を有する
リモコン撮影システムでの動作について説明する。
【0051】カメラ1のモードスイッチ13にて静止画
の撮影モードを設定すると、CCD48で連続的に得ら
れる画像データにより動画データ作成回路51がファイ
ンダ用の画像データとして動画データを作成し、画像処
理回路53に送出する。
【0052】画像処理回路53はこの動画データをもっ
てTFTモニタパネル18を表示駆動させ、ズームレン
ズ11での撮影範囲をファインダ表示する。この時、画
像処理回路53はTFTモニタパネル18で表示させて
いるのと同様の画像データiをデータ送受信回路41に
出力してリモートユニット3側に送らせる。
【0053】リモートユニット3では、データ送受信回
路36から送られてくる画像データdを基にモニタ制御
回路38がTFTモニタパネル28を表示駆動すること
で、リモートユニット3のTFTモニタパネル28でも
カメラ1のTFTモニタパネル18と同様のファインダ
表示を得ることができる。
【0054】しかるに、このリモートユニット3を把持
している使用者が所望の撮影範囲を得ようとしてリモー
トユニット3をあたかもカメラ1自体の撮影方向を変化
させるように移動操作すると、リモートユニット3内の
x方向角速度センサ31、y方向角速度センサ32がそ
れぞれその変位量に応じた検出信号を出力する。
【0055】図3(a)は上記リモートユニット3への
移動操作により与えられるx方向あるいはy方向の変位
量を例示するものである。このような変位量に対し、x
方向角速度センサ31またはy方向角速度センサ32で
の検出出力は図3(b)に示すような波形となる。図示
する如く、このセンサ出力には、使用者の手振れによっ
て生じる、通常10[Hz]程度の微小な振幅成分Hを
含んでいるので、手振れ補正回路33,34にてこれを
除去補正する。
【0056】手振れ補正回路33,34の具体的な構成
としては、例えばローパスフィルタを用いたハードウェ
ア的な構成としてもよいし、あるいは上記10[Hz]
近傍の周波数での繰返し振幅する成分をソフトウェア的
な信号処理により除去するものとしてもよい。
【0057】こうして手振れ補正回路33,34で手振
れによる振幅成分を除去したパルス状の信号の波形が図
3(c)に示すようになるもので、このような信号を入
力した移動角度演算回路35では、それぞれの信号の時
間幅及び波高値に応じて、x方向及びy方向への駆動方
向及び駆動量を表す雲台制御信号aを算出し、データ送
受信回路36へ出力する。
【0058】この雲台制御信号aは、リモートユニット
3のデータ送受信回路36からケーブル4を介してカメ
ラ1のデータ送受信回路41に入力され、さらに雲台制
御信号fとしてカメラ制御回路42を介して電動雲台2
の雲台制御回路65に与えられる。
【0059】雲台制御回路65では、この雲台制御信号
fに応じてx方向駆動モータ61及びy方向駆動モータ
63をそれぞれ駆動するようになるもので、結果的に上
記リモートユニット3の移動操作に対応してカメラ1の
撮影方向が変更設定され、使用者はカメラ1を直接持っ
ている場合と同様の移動操作でリモートユニット3によ
りカメラ1の撮影方向を容易に変更させることができる
ものである。
【0060】この場合、上述した如くリモートユニット
3の移動操作で生じる変位量中の手振れ成分を除去補正
するようにしたため、カメラ1の撮影方向がリモートユ
ニット3の移動操作に必要以上に過敏に反応して変更さ
れてしまうようなことがなく、リモートユニット3での
操作で生じている手振れがカメラ1に伝搬するのを防止
することができる。
【0061】また、上記移動操作と同様に、リモートユ
ニット3にはカメラ1のスイッチ部16と同様の構成、
配置のスイッチ部26を設け、リモートユニット3側で
カメラ1に対する同一の操作感覚で遠隔操作を行なうこ
とができるようにしたため、上記撮影方向を変更するた
めの移動操作と合わせて、リモートユニット3を使用し
ていることを意識せず、違和感なく操作を行なうことが
できるものである。
【0062】この際、カメラ1のTFTモニタパネル1
8と同様にリモートユニット3のTFTモニタパネル2
8でもズームレンズ11で撮像している内容をあたかも
一眼レフのように実画像としてファインダ表示させるこ
とができ、所望する撮影範囲及びタイミングでの撮影を
きわめて容易に実行することができるようになる。
【0063】なお、上記電動雲台2の雲台制御回路65
内にx方向駆動モータ61及びy方向駆動モータ63そ
れぞれの初期回動位置を記憶するメモリを備え、上記カ
メラ1のスイッチ部16のリセットスイッチ14、また
はリモートユニット3のスイッチ部26のリセットスイ
ッチ24の操作により上記メモリの記憶内容を用いてx
方向駆動モータ61、y方向駆動モータ63を初期回動
位置までリセット駆動させるようにすれば、簡単なスイ
ッチ操作でカメラ1の撮影方向を初期の方向にリセット
させることができるため、特に定点からの撮影対象の移
動を追尾して撮影しなければならない場合などに、より
操作性を向上させることができる。
【0064】また、上記動作では、カメラ1のTFTモ
ニタパネル18とリモートユニット3のTFTモニタパ
ネル28とでそれぞれ同時に表示を行なうものとして説
明したが、動作電源の容量に制限がある場合も考えて、
リモートユニット3を使用している間はカメラ1のTF
Tモニタパネル18での表示は行なわないものとしても
よい。
【0065】さらに、カメラ1のデータ送受信回路41
から出力される雲台制御信号fをカメラ制御回路42を
回して直接リモートユニット3の雲台制御回路65に送
出し、この雲台制御回路65でx方向駆動モータ61ま
たはy方向駆動モータ63を駆動制御するものとしてい
るが、x方向駆動モータ61及びy方向駆動モータ63
を駆動するための制御信号をカメラ1側のカメラ制御回
路42で生成して電動雲台2へ送出するものとしてもよ
い。
【0066】また、電動雲台2の移動角度演算回路35
で得た雲台制御信号a、あるいはカメラ1、電動雲台2
のいずれかで発生したx方向駆動モータ61、y方向駆
動モータ63に与える駆動信号の時間当たりの変化量に
上限値を設定し、この上限値を越えるような信号が発生
した場合にはこれをり該上限値まで抑制するようにすれ
ば、雲台の駆動速度を一定値以下に抑制して、目で追い
きれないような急激な画像の移動を回避させることがで
きる。
【0067】なお、上記実施の形態では、デジタルスチ
ルカメラを用いたリモコン撮影システムに適用場合を例
示したが、本発明はカメラとしてデジタルスチルカメラ
に限定するものではなく、アナログ/デジタルビデオカ
メラであってもよいし、さらにはカメラを不要として電
動雲台2に対する制御を行なうリモートユニット3単体
でも機能するものとしてもよい。その他、本発明はその
上記要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施するこ
とができるものとする。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、カメラを
動かす感覚でリモートユニットを変位させることでカメ
ラの撮影方向を変更させることができるため、手動のボ
タン操作等が不要で、きわめて容易にカメラが載置され
た雲台を遠隔制御することができる。
【0069】請求項2記載の発明によれば、カメラを動
かす感覚でリモートユニットを変位させることでカメラ
の撮影方向を変更させることができるため、手動のボタ
ン操作等が不要で、きわめて容易にカメラが載置された
雲台を遠隔制御することができる。
【0070】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の効果に加えて、手振れによる変
位の影響を容易に除去補正できるので、リモートユニッ
トの操作に必要以上に過敏に反応してカメラの撮影方向
が変更されてしまうようなことがなく、より取扱い易い
ものとすることができる。
【0071】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の効果に加えて、雲台の駆動速度
を一定値以下に抑制して、動画像であれば目で追いきれ
ないような急激な画像の移動を回避させることができ
る。
【0072】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の効果に加えて、雲台の駆動速度
を一定値以下に抑制して、動画像であれば目で追いきれ
ないような急激な画像の移動を回避させることができ
る。
【0073】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の効果に加えて、雲台に対する操
作のみならず、カメラに対する操作に関しても、カメラ
を直接操作する場合と同等の感覚で操作することができ
るので、より操作性を向上させることができる。
【0074】請求項7記載の発明によれば、上記請求項
1乃至3いずれか記載の発明の効果に加えて、容易にカ
メラの撮影方向を初期状態に戻すことができるので、よ
り操作性を向上させることができる。
【0075】請求項8記載の発明によれば、上記請求項
1乃至6いずれか記載の発明の効果に加えて、リモート
ユニット側でカメラのモニタ画像を確認しながら操作で
きるので、より確実な撮影範囲の設定が可能となる。
【0076】請求項9記載の発明によれば、カメラを動
かす感覚でリモートユニットを変位させることでカメラ
の撮影方向を変更させることができるため、手動のボタ
ン操作等が不要で、きわめて容易にカメラが載置された
雲台を遠隔制御することができる。
【0077】請求項10記載の発明によれば、上記請求
項9記載の発明の効果に加えて、手振れによる変位の影
響を容易に除去補正できるので、リモートユニットの操
作に必要以上に過敏に反応してカメラの撮影方向が変更
されてしまうようなことがなく、より取扱い易いものと
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るシステムの外観構
成を示す斜視図。
【図2】同実施の形態に係る回路構成を示すブロック
図。
【図3】同実施の形態に係る動作を説明するための図。
【符号の説明】
11…ズームレンズ 12…レリーズボタン 13…モードスイッチ 14…リセットスイッチ 15…ズームボタン 16…スイッチ部 17…コントロールパネル 18…TFTモニタパネル 22…レリーズボタン 23…モードスイッチ 24…リセットスイッチ 25…ズームボタン 26…スイッチ部 27…コントロールパネル 28…TFTモニタパネル 31…x方向角速度センサ 32…y方向角速度センサ 33,34…手振れ補正回路 35…移動角度演算回路 36…データ送受信回路 37…ユニット制御回路 38…モニタ制御回路 41…データ送受信回路 42…カメラ制御回路 43…光学系 44…ズーム駆動回路 45…AF駆動回路 46…シャッタ・絞り駆動回路 47…CCD駆動回路 48…CCD 49…A/D変換器 50…AF/AE回路 51…動画データ作成回路 52…静止画データ作成回路 53…画像処理回路 54…記録媒体 61…x方向駆動モータ 62…x方向検出エンコーダ 63…y方向駆動モータ 64…y方向検出エンコーダ 65…雲台制御回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子的撮像手段を有するカメラ、このカ
    メラを載置してその撮影方向を変化させる雲台、及び上
    記カメラと雲台を制御するリモートユニットからなるリ
    モコン撮影システムにおいて、 上記リモートユニットは、 撮影者の移動操作による変位量を検出する検出手段と、 この検出手段による変位量を変位データとして上記カメ
    ラに出力する出力手段とを備え、 上記カメラは、 上記リモートユニットから出力された変位データを入力
    する入力手段と、 この入力手段で入力された変位データを上記雲台を制御
    するための制御データに変換する変換手段と、 この変換手段で得た制御データを上記雲台に出力する転
    送手段とを備えたことを特徴とするリモコン撮影システ
    ム。
  2. 【請求項2】 電子的撮像手段を有するカメラ、このカ
    メラを載置してその撮影方向を変化させる雲台、及び上
    記カメラと雲台を制御するリモートユニットからなるリ
    モコン撮影システムにおいて、 上記リモートユニットは、 撮影者の移動操作による変位量を検出する検出手段と、 この検出手段による変位量を変位データとして上記雲台
    に出力する出力手段とを備え、 上記雲台は、 上記リモートユニットから出力された変位データを入力
    する入力手段と、 この入力手段で入力された変位データを撮影方向を制御
    するための制御データに変換する変換手段と、 この変換手段で得た制御データにより設置されたカメラ
    の撮影方向を変化させる駆動手段とを備えたことを特徴
    とするリモコン撮影システム。
  3. 【請求項3】 上記検出手段は、検出した変位量から撮
    影者の手振れによる変位量成分を除去する補正手段を有
    することを特徴とする請求項1または2記載のリモコン
    撮影システム。
  4. 【請求項4】 上記検出手段は、検出した変位量の時間
    当たりの変化を所定値以下に抑制することを特徴とする
    請求項1または2記載のリモコン撮影システム。
  5. 【請求項5】 上記変換手段は、上記入力手段で入力さ
    れた変位データの時間当たりの変化を所定値以下に抑制
    して制御データに変換することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のリモコン撮影システム。
  6. 【請求項6】 上記リモートユニットは、上記カメラに
    備えられた操作部の少なくとも一部と同一の機能を有す
    るスイッチ群からなる操作部を、さらに当該ユニット本
    体の上記カメラと略同一位置に配設したことを特徴とす
    る請求項1または2記載のリモコン撮影システム。
  7. 【請求項7】 上記カメラの撮影方向の初期値を記憶す
    る記憶手段をさらに上記リモートユニット、カメラ及び
    雲台のいずれかに備え、 上記リモートユニットは、上記記憶手段の記憶内容に従
    って上記カメラの撮影方向をリセットさせるリセット操
    作手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3
    いずれか記載のリモコン撮影システム。
  8. 【請求項8】 上記リモートユニットは、上記カメラの
    電子的撮像手段で得られる映像を表示する画像表示手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至6いずれ
    か記載のリモコン撮影システム。
  9. 【請求項9】 電子的撮像手段を有するカメラ及びこの
    カメラが載置された雲台を遠隔制御するためのリモート
    ユニットであって、 撮影者の移動操作による変位量を検出する検出手段と、 この検出手段による変位量を変位データとして上記カメ
    ラまたは雲台に出力する出力手段とを備えたことを特徴
    とするリモートユニット。
  10. 【請求項10】 上記検出手段は、検出した変位量から
    撮影者の手振れによる変位量成分を除去する補正手段を
    有することを特徴とする請求項9記載のリモートユニッ
    ト。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002354328A (ja) * 2001-05-30 2002-12-06 Minolta Co Ltd 画像撮影装置、その操作装置、及び画像撮影システム
KR101247316B1 (ko) 2011-03-15 2013-03-25 삼성테크윈 주식회사 감시시스템
JP2021034824A (ja) * 2019-08-21 2021-03-01 キヤノン株式会社 撮像装置、制御装置、プログラム、記憶媒体及び制御方法

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