JP2000089080A - レンズの移動機構 - Google Patents

レンズの移動機構

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JP2000089080A
JP2000089080A JP10255533A JP25553398A JP2000089080A JP 2000089080 A JP2000089080 A JP 2000089080A JP 10255533 A JP10255533 A JP 10255533A JP 25553398 A JP25553398 A JP 25553398A JP 2000089080 A JP2000089080 A JP 2000089080A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光軸方向の前方に位置する第1移動レンズ枠用
の第1カム溝の終端部と、第1移動レンズ枠よりも光軸
方向の後方に位置する第2移動レンズ枠用の第2カム溝
の始端部とを連通して、第1カム溝と第2カム溝とを1
本のカム溝で形成することにより、カム筒の製作を容易
にすると共にカム筒を小型化する。 【解決手段】本発明は、レンズ鏡胴10を構成するカム
筒16に形成される1群レンズ22用のカム溝40と、
2群レンズ26用のカム溝42において、カム溝40の
終端部40Cとカム溝42の始端部40Cとを連通し、
カム溝40とカム溝42とを1本のカム溝で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズの移動機構に
係り、特に複数の移動レンズをカム機構によって前後移
動させてズーミングを行うレンズの移動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】実公平7-10325 号公報に開示されたズー
ムレンズは、カム筒の端面にカム溝に連通するカムピン
挿入溝を形成し、この挿入溝を介してカム溝に移動レン
ズ枠のカムピンを嵌合させることにより、移動レンズ枠
の組立性を向上させている。図12は、カムピン挿入溝
1、2が形成されたカム筒3の一例を示す展開図であ
る。同図に示すカム筒3は、1群レンズ枠の3本のカム
ピン(図示せず)が嵌合される3本のカム溝4と、2群
レンズ枠の3本のカムピン(図示せず)が嵌合される3
本のカム溝5とがそれぞれ120°間隔で形成された沈
胴式のカム筒である。
【0003】前記カム筒3にレンズ枠を組み付ける場合
には、まず、2群レンズ枠の3本のカムピンを、3本の
カムピン挿入用溝2を介して3本のカム溝4に嵌合す
る。次に、1群レンズ枠のカムピンを、3本のカムピン
挿入用溝1を介して3本のカム溝4に嵌合する。以上で
2群レンズ及び1群レンズ枠が、カム筒3に組み付けら
れる。
【0004】前記カム筒3によれば、カム筒3をWID
E〜TELEまでの範囲で回動させると、1群レンズ枠
と2群レンズ枠とが非線形形状のカム溝4A、5Aに沿
って光軸方向に前後移動するので、ズーミングを行うこ
とができる。そして、カム筒3をTELE位置から沈胴
位置に向けて回動させると、1群レンズ枠と2群レンズ
枠とが直線溝4B、5Bに沿って光軸の後方に移動して
カメラ本体に沈胴し、また、カム筒3を沈胴位置からT
ELE位置に向けて回動させると、1群レンズ枠と2群
レンズ枠とが直線溝4B、5Bに沿って光軸の前方に移
動してカメラ本体から繰り出され、TELE位置に保持
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示すズームレンズのカム筒3は、移動レンズ群の数A
と移動レンズ枠のカムピンの本数Bに対応した6(A×
B)本のカム溝4、5が形成されているので、カム溝
4、5の本数が多くなり、カム溝4、5の設計(プログ
ラム)や加工等に手間がかかるという欠点があった。
【0006】また、前記カム筒3は、6本のカムピン挿
入溝1、2が形成されているので、その分だけカム筒3
の展開長が長くなり、カム筒3が大径化するという欠点
があった。本発明はこのような事情に鑑みてなされたも
ので、カム溝の本数を少なくしてカム筒の製作を容易に
すると共にカム筒の小型化を図ることができるレンズの
移動機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、カム溝が形成されたカム筒と、該カム筒の
前記カム溝に嵌合されるカムピンが突設されると共にカ
ム筒の回動に伴いカム溝に沿って光軸方向に前後移動す
る複数の移動レンズ枠とを備えたレンズの移動機構にお
いて、前記カム筒のカム溝は、光軸方向の前方に位置す
る第1移動レンズ枠用の第1カム溝の終端部と、前記第
1移動レンズ枠よりも光軸方向の後方に位置する第2移
動レンズ枠用の第2カム溝の始端部とが連通され、第1
カム溝と第2カム溝とが1本のカム溝で形成されている
ことを特徴としている。
【0008】また、本発明は前記目的を達成するため
に、直進溝が形成された固定筒と、該固定筒の外周部に
回動自在に設けられると共にカム溝が形成されたカム筒
と、前記固定筒の直進溝及び前記カム筒のカム溝に嵌合
されるカムピンが突設されると共にカム筒の回動に伴い
カム溝及び直進溝に沿って光軸方向に前後移動する複数
の移動レンズ枠とを備えたレンズの移動機構において、
前記カム筒の端面には、前記移動レンズ枠のカムピンを
前記カム溝に挿入するための挿入溝が形成され、前記カ
ム筒を回動させてカム溝が前記固定筒の直進溝と合致し
た位置で、最初の移動レンズ枠のカムピンを、前記挿入
溝を介して前記カム溝及び直進溝に嵌合させたのち、前
記カム筒を所定角度回動させてカム溝が前記固定筒の直
進溝と合致した位置で、次の移動レンズ枠のカムピン
を、前記挿入溝を介して前記カム溝及び直進溝に嵌合さ
せた時に所定の光学性能を有することを特徴としてい
る。
【0009】請求項1記載の発明によれば、カム筒に形
成されるカム溝を工夫して、光軸方向の前方に位置する
第1移動レンズ枠用の第1カム溝の終端部と、前記第1
移動レンズ枠よりも光軸方向の後方に位置する第2移動
レンズ枠用の第2カム溝の始端部とを連通することによ
り、第1カム溝と第2カム溝とを1本のカム溝で形成し
ている。これにより、請求項1記載の発明は、カム筒に
形成されるカム溝の本数を削減することができるのでカ
ム筒の製作が容易になる。例えば、2群の移動レンズで
移動レンズ枠毎に3本のカムピンが設けられているレン
ズ鏡胴の場合、従来では6本のカム溝を製作する必要が
あったが、請求項1記載の発明では、3本のカム溝を製
作するだけで良い。また、請求項1記載の発明は、第1
カム溝と第2カム溝とを連通した分の長さだけカム筒の
展開長を短くできるので、カム筒を小型化することがで
きる。
【0010】請求項2記載の発明によれば、まず、カム
筒を回動させてカム溝が固定筒の直進溝と合致した位置
で、最初の移動レンズ枠のカムピンを前記カム溝及び直
進溝に嵌合させる。次に、カム筒を所定の方向に回動さ
せていくと、前記最初の移動レンズ枠はカム溝と直進溝
とにガイドされてカム筒に収納されていく。そして、カ
ム筒を所定角度回動させてカム溝が固定筒の直進溝と合
致した位置で、次の移動レンズ枠のカムピンを前記カム
溝及び直進溝に嵌合させて、次の移動レンズ枠をカム筒
に取り付ける。この時、請求項2記載の発明は、最初の
移動レンズ枠に保持された移動レンズと、次の移動レン
ズ枠に保持された移動レンズとによって、所定の焦点距
離でピントが合った状態になる。したがって、請求項2
記載の発明は、最初の移動レンズ枠用のカム溝を、次の
移動レンズ枠用のカム溝として共用したので、カム溝の
本数を削減することができ、また、カム筒を小型化する
ことができる。
【0011】請求項3記載の発明は、前記カム筒をモー
タで回動させるようにしたものである。即ち、請求項
1、2記載の発明のカム筒は、手動で回動させるもので
あっても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るレンズの移動機構の好ましい実施の形態を詳述する。
図1〜図3は、デジタルカメラ等の電子カメラに本発明
の実施の形態が適用されたレンズ鏡胴10の断面図であ
り、図1はカメラ本体12に対するレンズ鏡胴10の沈
胴位置を示す断面図、図2はレンズ鏡胴10のTELE
端位置を示す断面図、図3はレンズ鏡胴10のWIDE
端位置を示す断面図である。
【0013】図1〜図3に示すように、前記電子カメラ
は、カメラ本体12とレンズ鏡胴10とが一体型のカメ
ラであり、未使用時にはレンズ鏡胴10が図1に示す沈
胴位置に移動され、使用時にはフォーカス、及びズーム
倍率に応じてレンズ鏡胴10が図2、図3の如くカメラ
本体12から繰り出される。前記レンズ鏡胴10は主と
して、固定筒14、カム筒16、カム筒駆動モータ1
8、移動筒(移動レンズ枠に相当)20、1群レンズ2
2、ピント微調整機構24、及び2群レンズ26等から
構成される。1群レンズ22は、1群レンズ枠28に保
持され、また、2群レンズ26は、2群レンズ枠(移動
レンズ枠)30にそれぞれ保持されている。
【0014】前記レンズ鏡胴10は、1群レンズ22と
2群レンズ26とを前記カム筒16によって光軸L方向
に前後移動させて焦点距離を変えるメカニカルコンペン
セーションタイプのズームレンズであり、このズームレ
ンズの結像位置にはCCD32が設けられている。前記
CCD32は、カメラ本体12に固定されたフレーム3
4に取り付けられている。このCCD32に結像された
被写体像は、CCD32によって電気信号に変換された
後、カメラ本体12に内蔵された図示しない画像処理装
置によって画像信号に変換される。そして、前記画像信
号は、カメラ本体12に内蔵された図示しない液晶表示
パネル駆動回路を経由して、液晶表示パネルに画像とし
て表示されたり、カメラ本体12に着脱自在に装着され
たメモリカード等の外部記憶媒体に記憶されたりする。
【0015】前記固定筒14は、CCD32と同様にフ
レーム34に取り付けられている。また、固定筒14の
内周面には光軸方向に直進溝15が形成され、この直進
溝15に、移動筒20に突設されたカムピン36、及び
2群レンズ枠30に突設されたカムピン38がそれぞれ
嵌合されている。図1〜図3では前記カムピン36、3
8をそれぞれ1本のみ図示したが、前記カムピン36、
38は図7に示すように、移動筒20及び2群レンズ枠
30の外周部に等間隔(120°間隔)で3本ずつ突設
され、これに対応して直進溝15も等間隔で3本形成さ
れている。これにより、移動筒20と2群レンズ枠30
は、3本のカムピン36、38を介して直進溝15に安
定して支持されるので、光軸Lに対して倒れることなく
前後移動することができる。
【0016】前記カムピン36、38は図1〜図3に示
すように、前記直進溝15を貫通してカム筒16のカム
溝40、42に嵌合される。カム溝40、42は、移動
筒20と2群レンズ枠30の移動軌跡に応じて決定され
る非線形形状に形成されており、このカム溝40、42
の形状に沿って移動筒20と2群レンズ枠30とが移動
されることによりズーミングが行われる。このカム溝4
0、42については後述する。
【0017】前記カム筒16は、固定筒14の外周部に
回動自在に設けられている。また、カム筒16の図1〜
図3上左側外周面にはギア44が形成され、このギア4
4に駆動力伝達ギア46が噛合されている。駆動力伝達
ギア46は回転軸48を介して減速ギアトレイン50の
図示しない出力側ギアに連結され、この減速ギアトレイ
ン50の図示しない入力側ギアが前記カム筒駆動モータ
18の出力軸に連結されている。したがって、カム筒駆
動モータ18を駆動すると、その駆動力が減速ギアトレ
イン50から駆動力伝達ギア46に伝達されて、カム筒
16が回転される。これにより、移動筒20と2群レン
ズ枠30とが直進溝15にガイドされながらカム溝4
0、42の形状に沿って移動するのでズーミングが行わ
れる。なお、前記カム筒16には、カム筒16の回転位
置を検出するエンコーダ52が取り付けられている。
【0018】前記ピント微調整機構24は、1群レンズ
22を光軸L方向に微小量移動させてピントの微調整を
行うための機構であり、主としてモータ54、検出対象
部材56、及びフォトインタラプタ58等から構成され
ている。前記1群レンズ枠28の外周面には図3に示す
ように、雄ねじ60が形成されている。この雄ねじ60
は、移動筒20の内周面に形成された雌ねじ62に螺合
されている。これにより、1群レンズ枠28が光軸Lを
中心に回動されると、前記雄ねじ60と雌ねじ62の作
用によって1群レンズ枠28が光軸L方向に前後移動す
る。この1群レンズ枠28(1群レンズ22)の移動に
よってピントの微調整が行われる。
【0019】前記1群レンズ枠28の外周には、検出対
象部材56が配置されている。この検出対象部材56は
図4、図5に示すように、環状に形成された本体56A
と羽根56Bとから構成されている。前記本体56Aの
内周面にはキー57、57が対向して形成され、このキ
ー57、57は1群レンズ枠28の外周面に光軸L方向
に形成されたキー溝29、29に嵌合されている。この
キー57とキー溝29との嵌合作用によって、前記検出
対象部材56は、1群レンズ枠28と共に回動可能で1
群レンズ枠28に対して光軸L方向に移動することがで
きる。
【0020】また、前記本体56Aは図4に示すよう
に、本体56Aと1群レンズ枠28との間に嵌入された
ウェーブワッシャ64の付勢力によって、移動筒20の
内周面に形成されたフランジ66に押圧当接されてい
る。これによって、検出対象部材56は、光軸L方向に
対する位置ズレが規制されるので、1群レンズ枠28の
回動時においても光軸Lと直交する同一平面内で回動す
ることができる。なお、1群レンズ枠28は自身の回動
によって前後移動するが、前記検出対象部材56は前後
移動しない。検出対象部材56は、ウェーブワッシャ6
4で位置ズレが規制され、また、キー57とキー溝29
とによって1群レンズ枠28に対する前後移動が許容さ
れているからである。
【0021】検出対象部材56の本体56Aの外周面に
は、ギア68が形成されている。このギア68は駆動力
伝達ギア70に噛合され、この駆動力伝達ギア70は減
速ギアトレイン72(図1〜図5では1枚のギア72の
み図示)を介してモータ54の出力軸55に連結されて
いる。したがって、モータ54を駆動すると、その駆動
力が減速ギアトレイン72から駆動力伝達ギア70に伝
達されるので、検出対象部材56が光軸Lを中心に回動
する。これにより、検出対象部材56の回転力が、前記
キー57とキー溝29と介して1群レンズ枠28に伝達
するので、1群レンズ枠28が光軸L方向に前後移動
し、1群レンズ22によるピントの微調整が行われる。
【0022】検出対象部材56の本体56Aの外周面に
は、羽根56Bが突出形成されている。この羽根56B
は、フォトインタラプタ58によって実際に検出される
検出対象物である。前記フォトインタラプタ58は、前
記羽根56Bを検出することにより1群レンズ枠28
(1群レンズ22)のホームポジションを検出する非接
触式スイッチであり、その本体58Aの凹部側面に発光
素子59Aと受光素子59Bとが対向して設けられてい
る。したがって、本体58Aの凹部に前記羽根56Bが
進入すると、発光素子59Aからの光線が羽根56Bに
遮られて受光素子59Bで受光されなくなるので、この
時の1群レンズ22の位置を、ホームポジションとして
取得している。このホームポジションを基準として前記
1群レンズ22が前後移動される。
【0023】図6は、前記カム筒16の展開図である。
同図に示すカム筒16は、その表面に1群レンズ22用
の3本のカム溝(第1カム溝に相当)40、40、40
と、2群レンズ26用の3本のカム溝(第2カム溝に相
当)42、42、42が形成されている。前記カム溝4
0は、カム筒16の円周方向に120°間隔で形成され
ると共に、ズーミングを行うための非線形形状のカム溝
40Aと、1群レンズ22を沈胴させるための直線溝4
0Bとから形成されている。また、前記カム溝42も同
様に、カム筒16の円周方向に120°間隔で形成され
ると共に、ズーミングを行うための非線形形状のカム溝
42Aと、2群レンズ26を沈胴させるための直線溝4
2Bとから形成されている。
【0024】ところで、前記カム溝40とカム溝42と
は、カム溝40の終端部40Cと、カム溝42の始端部
42Cとが連通されて、カム溝40とカム溝42とが1
本のカム溝で形成されている。したがって、前記カム筒
16には、3本のカム溝が形成されている。ここで、図
12に示した従来のカム筒3と比較すると、このカム筒
3に形成されたカム溝4、5は6本なので、図6のカム
筒16によれば、カム溝の本数が半分に削減されてい
る。
【0025】よって、前記カム筒16によれば、6本の
カム溝4、5を製作する必要があった従来のカム筒3と
比較して、3本のカム溝を製作するだけで良いので、カ
ム筒16の製作が容易になる。また、前記カム筒16に
よれば、カム溝40とカム溝42とを連通した分の長さ
(図12上においてL×2の長さ)だけ、カム筒16の
展開長を従来のカム筒3よりも短くできるので、カム筒
16を小型化することができる。したがって、このカム
筒16を適用すれば、レンズ鏡胴10の小型化が図ら
れ、ひいてはカメラの小型化を図ることができる。
【0026】一方、図6に示すように前記カム溝40に
は、カムピン挿入溝41が形成されている。これらの挿
入溝41は図7に示すように、カム筒16の端面に開口
されている。したがって、移動枠20のカムピン36
や、2群レンズ枠30のカムピン38を前記挿入溝41
を介してカム溝40、42に嵌合することができる。次
に、前記レンズ鏡胴10の組立手順について図7〜図9
を参照しながら説明する。
【0027】まず、図7において、固定筒14の外周部
にカム筒16を挿入し、固定筒14にカム筒16を回転
自在に装着する。次に、カム筒16をモータ18で回転
していき、カム筒16の挿入溝41、41、41が固定
筒14の直進溝15、15、15に合致した位置でカム
筒16の回転を停止する。次いで、2群レンズ枠30の
カムピン38、38、38を図8に示すように、前記直
進溝15、15、15の開口端15A、15A、15A
に合わせた後、2群レンズ枠30をカム筒16に向けて
押し込む。これにより、前記カムピン38、38、38
は、前記開口端15A、15A、15Aから前記挿入溝
41、41、41を介してカム溝40、40、40に嵌
合される。なお、この時、前記カムピン38、38、3
8は、前記直進溝15、15、15にも嵌合される。こ
れによって、2群レンズ枠30が固定筒14とカム筒1
6に組み付けられる。
【0028】次に、カム筒16をモータ18で同方向に
回転していき、カム筒16の挿入溝41、41、41が
固定筒14の直進溝15、15、15に次に合致した時
に、即ち、カム筒16を図8の位置から120°回転さ
せた時にカム筒16の回転を停止する。この間、前記2
群レンズ枠30は、図6に示すカム溝40にガイドされ
て光軸Lの後方に移動されていき、そして、カム筒16
が120°回転して停止した時にカム溝42のWIDE
端位置に位置する。
【0029】この状態において図9に示すように、移動
枠20のカムピン36、36、36を、直進溝15、1
5、15の開口端15A、15A、15Aに合わせた
後、移動枠20をカム筒16に向けて押し込む。これに
より、前記カムピン36、36、36は、開口端15
A、15A、15Aから挿入溝41、41、41を介し
てカム溝40、40、40に嵌合される。この時、前記
カムピン36、36、36は、前記直進溝15、15、
15にも嵌合される。これによって、移動枠30が固定
筒14とカム筒16に組み付けられ、そして、この組み
付け位置において前記移動枠20は図6に示すWIDE
端位置に位置する。この位置において、前記2群レンズ
枠30もWIDE端位置に位置しているので、前記レン
ズ鏡胴10は、移動枠20を組み付けた位置でWIDE
の特性を有する。したがって、このレンズ鏡胴10によ
れば、移動枠20を組み付けるとWIDEの特性を有す
るので、ズーミング設定が容易になる。以上で、レンズ
鏡胴10の組み立てが終了する。
【0030】このように組み立てられたレンズ鏡胴10
によれば、カム筒16を図6に示すWIDE〜TELE
までの範囲で回動させると、移動枠20と2群レンズ枠
30とが非線形形状のカム溝40A、42Aに沿って光
軸方向に前後移動するので、ズーミングを行うことがで
きる。そして、カム筒16をTELE位置から沈胴位置
に向けて回動させると、移動枠20と2群レンズ枠30
とが直線溝40B、42Bに沿って光軸Lの後方に移動
してカメラ本体12に沈胴する。
【0031】図10は、第2の実施の形態に係るカム筒
16Aの展開図であり、図6に示した第1の実施の形態
に係るカム筒16と同一若しくは類似の部材については
同一の符号を付してその説明は省略する。図6のカム筒
16に対する図10のカム筒16Aの相違点は、カム筒
16Aにカム溝42の沈胴用直進溝を形成していない点
である。即ち、図10のカム筒16Aは、沈胴しないカ
ム筒16Aである。このカム筒16Aも前記カム筒16
と同様に、カム溝40とカム溝42とが1本のカム溝で
形成されているので、カム筒16Aの製作が容易にな
り、また、カム溝40とカム溝42とを連通した分の長
さだけカム筒16Aを小型化することができる。
【0032】図11は、第3の実施の形態に係るカム筒
16Bの展開図であり、図6に示した第1の実施の形態
に係るカム筒16と同一若しくは類似の部材については
同一の符号を付してその説明は省略する。図6のカム筒
16に対する図11のカム筒16Bの相違点は、連通溝
41Aをカム筒16Bに形成した点である。連通溝41
は、挿入溝41とカム溝42の始端部42Cとを連通す
る溝であり、光軸Lと平行に形成されると共にカムピン
38が挿通可能な大きさに形成されている。
【0033】次に、前記カム筒16Bに対する2群レン
ズ枠30と移動枠20との組付方法について説明する。
まず、カム筒16Bを回転していき、カム筒16の挿入
溝41、41、41が固定筒14の直進溝15、15、
15(図7参照)に合致した位置でカム筒16の回転を
停止する。
【0034】次いで、2群レンズ枠30のカムピン3
8、38、38を直進溝15、15、15の開口端15
A、15A、15Aに合わせた後、2群レンズ枠30を
カム筒16に向けて押し込む。これにより、前記カムピ
ン38、38、38は、前記開口端15A、15A、1
5Aから前記挿入溝41、41、41、及び前記連通溝
41A、41A、41Aを介してカム溝42、42、4
2に嵌合される。これにより、2群レンズ枠30がカム
筒16に組み付けられる。
【0035】そして、この状態で、移動枠20のカムピ
ン36、36、36を、直進溝15、15、15の開口
端15A、15A、15Aに合わせた後、移動枠20を
カム筒16に向けて若干量押し込む。これにより、前記
カムピン36、36、36が、開口端15A、15A、
15Aから挿入溝41、41、41を介してカム溝4
0、40、40に嵌合される。これによって、移動枠3
0が固定筒14とカム筒16に組み付けられる。
【0036】したがって、前記カム筒16Bによれば、
2群レンズ枠30と移動枠30とを同時に組み付けるこ
とができるので、組立性を向上させることができる。ま
た、前記カム筒16Bも前記カム筒16と同様に、カム
溝40とカム溝42とが1本のカム溝で形成されている
ので、カム筒16Bの製作が容易になり、また、カム溝
40とカム溝42とを連通した分の長さだけカム筒16
Bを小型化することができる。
【0037】なお、本実施の形態では、2群構成のレン
ズ鏡胴10について説明したが、3群構成のレンズ鏡胴
でも本発明を適用することができる。また、本実施の形
態では、1つのレンズ枠(例えば移動枠20)に3本の
カムピン36を突設しているので、カム筒16に3本の
カム溝40を形成したが、カムピン36が1本であれば
カム溝40は1本で良い。即ち、カム溝40は、カムピ
ン36の本数に対応した本数に形成すれば良い。
【0038】更に、本実施の形態では、電子カメラに適
用されたレンズの移動機構について説明したが、これに
限られるものではなく、写真フイルムを使用するカメラ
のレンズにも適用することができる。また、本実施の形
態では、カム筒をモータで回動させるカメラについて説
明したが、手動で回動させるカメラに適用しても良い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
に係るレンズの移動機構によれば、第1移動レンズ枠用
の第1カム溝の終端部と、第2移動レンズ枠用の第2カ
ム溝の始端部とを連通し、第1カム溝と第2カム溝とを
1本のカム溝で形成したので、カム溝の本数を削減する
ことができる。これにより、請求項1記載の発明は、カ
ム筒の製作が容易になり、また、第1カム溝と第2カム
溝とを連通した分の長さだけカム筒の展開長を短くでき
るので、カム筒を小型化することができる。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、カム
筒に最初に取り付けられる移動レンズ枠用のカム溝を、
次に取り付けられる移動レンズ枠用のカム溝として共用
したので、カム溝の本数を削減することができる。これ
により、請求項2記載の発明も、カム筒の製作が容易に
なり、また、カム筒を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のレンズの移動機構が適用された
レンズ鏡胴の沈胴位置における状態を示した断面図
【図2】図1に示したレンズ鏡胴のTELE端位置の状
態を示した断面図
【図3】図1に示したレンズ鏡胴のWIDE端位置の状
態を示した断面図
【図4】図1に示したレンズ鏡胴のピントの微調整機構
を示す断面図
【図5】図1に示したレンズ鏡胴のピントの微調整機構
を示す正面図
【図6】第1の実施の形態のカム筒の展開図
【図7】図1に示したレンズ鏡胴の組立斜視図
【図8】図1に示したレンズ鏡胴の組立斜視図
【図9】図1に示したレンズ鏡胴の組立斜視図
【図10】第2の実施の形態のカム筒の展開図
【図11】第3の実施の形態のカム筒の展開図
【図12】従来のカム筒の展開図
【符号の説明】
10…レンズ鏡胴 14…固定筒 16…カム筒 20…移動筒 22…1群レンズ 26…2群レンズ 28…1群レンズ枠 36、38…カムピン 40、42…カム溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三沢 充史 埼玉県朝霞市泉水3丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H044 BD08 BD09 BE02 BF03 DB02 DD03 DD12 EF07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カム溝が形成されたカム筒と、該カム筒の
    前記カム溝に嵌合されるカムピンが突設されると共にカ
    ム筒の回動に伴いカム溝に沿って光軸方向に前後移動す
    る複数の移動レンズ枠とを備えたレンズの移動機構にお
    いて、 前記カム筒のカム溝は、光軸方向の前方に位置する第1
    移動レンズ枠用の第1カム溝の終端部と、前記第1移動
    レンズ枠よりも光軸方向の後方に位置する第2移動レン
    ズ枠用の第2カム溝の始端部とが連通され、第1カム溝
    と第2カム溝とが1本のカム溝で形成されていることを
    特徴とするレンズの移動機構。
  2. 【請求項2】直進溝が形成された固定筒と、該固定筒の
    外周部に回動自在に設けられると共にカム溝が形成され
    たカム筒と、前記固定筒の直進溝及び前記カム筒のカム
    溝に嵌合されるカムピンが突設されると共にカム筒の回
    動に伴いカム溝及び直進溝に沿って光軸方向に前後移動
    する複数の移動レンズ枠とを備えたレンズの移動機構に
    おいて、 前記カム筒の端面には、前記移動レンズ枠のカムピンを
    前記カム溝に挿入するための挿入溝が形成され、 前記カム筒を回動させてカム溝が前記固定筒の直進溝と
    合致した位置で、最初の移動レンズ枠のカムピンを、前
    記挿入溝を介して前記カム溝及び直進溝に嵌合させたの
    ち、 前記カム筒を所定角度回動させてカム溝が前記固定筒の
    直進溝と合致した位置で、次の移動レンズ枠のカムピン
    を、前記挿入溝を介して前記カム溝及び直進溝に嵌合さ
    せた時に所定の光学性能を有することを特徴とするレン
    ズの移動機構。
  3. 【請求項3】前記カム筒は、モータによって回転駆動さ
    れることを特徴とする請求項1、または2記載のレンズ
    の移動機構。
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