JP2000088800A - ガス検出装置 - Google Patents

ガス検出装置

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JP2000088800A
JP2000088800A JP10279390A JP27939098A JP2000088800A JP 2000088800 A JP2000088800 A JP 2000088800A JP 10279390 A JP10279390 A JP 10279390A JP 27939098 A JP27939098 A JP 27939098A JP 2000088800 A JP2000088800 A JP 2000088800A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いガス検出感度および応答性が得られ、検
出精度の良好なガス検出装置を提供する。 【解決手段】 酸素ポンプセル4の電極41、42に所
定の電圧を印加し、このときに流れる電流より大きい所
定の電流を、H2 O分解セル2に流して、第1室内に一
定量のH2 を発生させる。NOx検知セル3の電極3
1、32の間に発生する起電力は、第1室51内のH2
量に対応し、NOx活性な電極31上で、NOxとH2
が反応すると、平衡酸素濃度が増加して起電力が減少す
る。よって、この起電力の変化量を測定することでNO
x濃度を精度よく検出でき、感度および応答性も良好で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定ガス中の特
定ガス成分濃度を測定するためのガス検出装置、特に内
燃機関の排気ガス中の窒素酸化物濃度を検出するのに適
したガス検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両等の内燃機関から排出される排気エ
ミッションを低減するために、従来より、三元触媒を用
いた排ガス浄化システムが採用されている。このシステ
ムは、空燃比を理論空燃比近傍にフィードバック制御す
るとともに、排気系に設置した三元触媒により排気エミ
ッション成分(NOx、HC、CO)を除去するもので
ある。また、近年、排気エミッションの規制が強化され
てきており、米国では、排気エミッション成分関連部品
の故障、例えば、三元触媒の劣化を検知して運転者に知
らせることを義務付ける自己診断規制(OBD−II)
が導入されている。
【0003】三元触媒の劣化を検知する方法としては、
いわゆる2O2 センサシステムが知られている。これ
は、三元触媒の上流および下流に配置した2つの酸素セ
ンサを用いるもので、その出力信号を比較することによ
り劣化を間接的に検知することができる。しかしなが
ら、近年、有害成分の排出規制がさらに強化される傾向
にあり、検出を間接的に行う2O2 センサシステムで
は、検出精度が不十分である。このため、排気ガス中の
窒素酸化物(NOx)等、排気エミッション成分を直接
検出可能なガス検出装置の開発が必要となっている。
【0004】排気ガス中の窒素酸化物(NOx)等を直
接検出するガス検出装置には、例えば、特開平8−27
1476号公報に記載されるような、酸素イオン導電性
の固体電解質を用いた固体電解質式のガス検出装置があ
る。かかる装置の構成を図16に示すと、ガス検出装置
200は、固体電解質201と固体電解質202の間に
配したスペーサ内に形成した、第一の内部空所203と
第二の内部空所204を有し、被測定ガスは第一の拡散
律速通路205を通じて第一の内部空所203に導入さ
れる。第一の内部空所203内の酸素濃度は、酸素セン
サセル200Aにより検出され、これにより検出される
酸素濃度が所定値となるように、第一のポンプセル20
0Bの駆動電圧がフィードバック制御される。酸素セン
サセル200Aは、固体電解質202の表面に設けた電
極202a、202bを大気通路207および第一の内
部空所203にそれぞれ露出してなる。第一のポンプセ
ル200Bは、固体電解質201とその両面の電極20
1a、201bよりなり、電極201aは被測定ガス
に、電極201bは第一の内部空所203に露出してい
る。
【0005】第二の拡散律速通路206を通じて第一の
内部空所203に連通する第二の内部空所204には、
第二の内部空所204内の酸素を排出する第二のポンプ
セル200Cが設けられる。第二のポンプセル200C
は、固体電解質202と電極202a、202cとで構
成され、第二の内部空所204に露出する電極202c
は、NOxに対して還元活性を有している。第二の内部
空所204では、被測定ガス中のNOxが還元分解して
新たな酸素が生成し、第二のポンプセル200Cを流れ
るポンプ電流が増減する。第一の内部空所203より第
二の内部空所204に拡散する被測定ガス中の酸素濃度
は一定であるから、このポンプ電流の増減はNOxの還
元に基づくものであり、これを測定することでNOx濃
度を検出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記構成
のガス検出装置では、NOxを電極202cで分解して
酸素を生成し、これに伴う酸素濃度の変化からNOx濃
度を検出している。しかしながら、NOxを酸素に分解
して検出するため、被測定ガス中の酸素に対する選択性
がなく、第二の内部空所204に拡散する被測定ガス中
の酸素濃度を一定にする必要がある。上記構成では、第
一の内部空所203と第二の内部空所204を分離する
第二の拡散律速通路206を設けて、被測定ガス中の酸
素濃度が一定になるようにしているが、他方で、検出感
度が小さく、応答性も十分ではないという問題が生じ
た。なお、検出感度、応答性を重視して第二の拡散律速
通路206を省略すると、流出入する酸素により第二の
酸素ポンプセル200Cの電極近傍における酸素濃度が
変動し、検出誤差が生じることになる。このため、検出
感度および応答性と検出精度の両立が大きな課題となっ
ている。
【0007】本発明は、上記課題を解決しようとするも
ので、その目的は、高いガス検出感度および応答性が得
られ、しかも検出精度の良好なガス検出装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のガス
検出装置は、被測定ガス中の特定ガス成分を検出するガ
ス検出装置であって、被測定ガスが拡散抵抗手段を介し
て導入される第1室と、酸素イオン導電性の固体電解質
の相対向する両面に一対の電極を設けて、その一方の電
極を上記第1室に露出させるとともに上記特定ガス成分
に対し不活性な電極で構成し、上記一対の電極に所定の
電流を流して、上記第1室内に上記特定ガス成分と反応
可能なガス成分を所定量、発生または残留させる第1ポ
ンプ部と、酸素イオン導電性の固体電解質の相対向する
両面に一対の電極を設けて、その一方の電極を上記第1
室に、他方の電極を基準酸素濃度ガスが存在する基準酸
素濃度ガス室に露出させるとともに、上記一方の電極を
上記特定ガス成分に対して活性な電極で構成して、上記
特定ガス成分と上記ガス成分の反応に基づく、上記一対
の電極間に発生する起電力の変化から上記特定ガス成分
濃度を測定するガス検知部とを有している。
【0009】リーン状態の排気ガスを被測定ガスとし、
特定ガス成分としてNOxを検出する場合、上記第1ポ
ンプ部の一対の電極間に上記第1室から酸素を排出する
ように所定の電流を流して、上記第1室内のH2 Oを分
解し、NOxと反応可能な一定量のH2 を発生させる。
排気ガスがリッチ状態の場合には、上記第1室内に酸素
を汲み入れるように所定の電流を流し、一定量の未燃ガ
スを残留させる。上記ガス検知部の一対の電極間に発生
する起電力は、上記第1室内のH2 または未燃ガス量に
対応し、NOxが存在すると上記一方の電極でNOxと
2 または未燃ガスが反応して平衡酸素濃度が増加する
ために、起電力が減少する。よって、起電力の変化量か
らNOx濃度を測定することができる。このように、酸
素濃度によらず、精度よいNOxの検出が可能である。
また、起電力を測定する方式であるので、検出感度が高
く、応答性も良好である。
【0010】請求項2の構成では、さらに、被測定ガス
が拡散抵抗手段を介して導入される、上記第1室と独立
な第2室と、酸素イオン導電性の固体電解質の相対向す
る両面に一対の電極を設けて、その一方の電極を上記第
2室に露出させるとともに上記特定ガス成分に対し不活
性な電極で構成した第2ポンプ部を設ける。そして、上
記第2ポンプ部の一対の電極間に所定の電圧を印加した
ときに両電極間を流れる電流値を基に、上記第1ポンプ
部の一対の電極への通電量を決定する。
【0011】例えば、上記第2ポンプ部の一対の電極間
に、H2 Oの分解域以下の所定の電圧を印加し、上記第
2室内の酸素を排出するように電流を流すと、酸素濃度
に比例した限界電流が流れる。よって、この電流値に一
定の電流を加えた電流を、上記第1ポンプ部に流せば、
一定量のH2 を発生させることができる。このように、
第2ポンプ部を流れる電流を基に上記第1ポンプ部の一
対の電極への通電量を設定することで、上記第1室内の
2 発生量の制御が容易になり、高い検出精度が得られ
る。
【0012】請求項3の構成では、酸素イオン導電性の
固体電解質の相対向する両面に一対の電極を設けて、そ
の一方の電極を上記第2室に、他方の電極を基準酸素濃
度ガスが存在する基準酸素濃度ガス室に露出させ、上記
一対の電極間に発生する起電力から上記第2室内の酸素
濃度を検知する酸素検知部を設ける。そして、上記起電
力が所定の値となるように、上記第2ポンプ部の一対の
電極に印加する電圧を制御することで、排気ガスがリッ
チ状態でも上記第2室内を一定酸素濃度に保持すること
ができる。この時、上記第2ポンプ部を流れる電流より
所定の値だけ小さい電流を上記第1ポンプ部に流せば、
上記第1室に一定量の未燃ガスが残ることになる。よっ
て、広い空燃比範囲での検出が可能である。
【0013】請求項4の構成では、上記第1室内に発生
する上記ガス成分の量を測定するためのガス成分検知手
段を設ける。上記ガス成分検知手段の検知結果が一定と
なるように、第1ポンプ部への印加電圧を調整すること
で、上記第1室内に一定量の上記ガス成分を発生させる
ことができる。このように、直接、H2 等のガス成分の
発生量を検出する構成としてもよく、同様の効果が得ら
れる。
【0014】請求項5の構成では、上記第1ポンプ部の
上記一方の電極の分極を測定するための基準極を設け
る。上記一方の電極の分極の大きさに応じて、上記第1
室内に発生する上記ガス成分の量が増加し、また、上記
基準極と上記一方の電極の間の電圧を測定することで、
分極の大きさを知ることができる。よって、上記基準極
と上記一方の電極の間の電圧が所定の値となるように、
第1ポンプ部への印加電圧を調整すれば、上記第1室内
に一定量の上記ガス成分を発生させることができる。こ
のように、分極の大きさから上記第1室内のH2 等の発
生量を知る構成としてもよく、同様の効果が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を窒素酸化物(NO
x)の検出に適用した第1の実施の形態について、図1
〜図5により説明する。図3は窒素酸化物(NOx)検
出装置の全体構成を示す断面図で、筒状ハウジングH内
に絶縁材に外周を保持せしめて本発明のガス検出装置1
が収納されている。該ガス検出装置1は細長い平板状
で、その先端部(図の下端部)は、上記ハウジングHよ
り突出して図の下方に延び、ハウジングHの下端に固定
される容器状の排気カバーH1内に位置している。上記
排気カバーH1は、ステンレス製の内部カバーH11と
外部カバーH12の二重構造となっており、これらカバ
ーH11、H12の側壁と底壁には、被測定ガスである
排気ガスを排気カバーH1内に取り込むための排気口H
13、H14がそれぞれ形成してある。
【0016】上記ハウジングHの上端には、筒状のメイ
ンカバーH21とその後端部を被うサブカバーH22か
らなる大気カバーH2が固定されている。これらメイン
カバーH21とサブカバーH22は、その側壁の対向位
置に大気口H23、H24をそれぞれ有して、これら大
気口H23、H24より基準酸素濃度ガスである大気を
大気カバーH2内に取り込むようになしてある。また、
上記大気口H23、H24の形成位置において、上記メ
インカバーH21とサブカバーH22の間に、防水のた
めに撥水性のフィルタH25を設置してある。上記大気
カバーH2は、上端が開口しており、上記ガス検出装置
1の後端部に接続されるリード線H3が、この上端開口
より外部に延びている。
【0017】図1、2は本発明のガス検出装置1の先端
部の模式的な断面図および展開図である。図において、
上記ガス検出装置1は、上から順に、固体電解質Aと一
対の電極21、22からなり第1ポンプ部となるH2
分解セル2、第1室51を形成するスペーサ5、固体電
解質Bと一対の電極31、32からなるガス検知部とし
てのNOx検知セル3、基準酸素濃度ガス室となる大気
室61を形成するスペーサ6、各セルを加熱するための
ヒータ8、第2室71を形成するスペーサ7、固体電解
質Cと一対の電極41、42からなり第2ポンプ部とな
る酸素ポンプセル4を積層して構成される。
【0018】最上層の上記H2 O分解セル2は、その下
方の第1室51内のH2 Oを分解して所定量のH2 を発
生させるもので、シート状に成形した酸素イオン導電性
の固体電解質Aと、その両面の対向位置にスクリーン印
刷等により形成した一対の電極21、22からなる。酸
素イオン導電性の固体電解質Aとしては、例えばイット
リア添加ジルコニア等が用いられる。上記一対の電極2
1、22のうち、上方の電極21は、通常の電極材料、
例えば、多孔質Pt電極等よりなり、排気ガスが存在す
る排気カバーH1内空間(図3)に露出している。
【0019】上記一対の電極21、22のうち、下方の
電極22は、アルミナ製のスペーサ5に設けた抜き穴5
a(図2)にて形成される上記第1室51(図1)に露
出するように形成される。この電極22は、NOxに対
しては不活性であるが、O2に対しては活性であるよう
に、電極活性を調整してあり、具体的には、PtにAu
を1〜5重量%程度添加した多孔質電極が好適に用いら
れる。これにより、NOx濃度に影響を与えることな
く、一定量のH2 を発生させることができる。PtにA
uを添加する方法としては、Pt粉末とAu粉末を混合
したり、PtとAuを合金化する等の方法が採られる。
あるいは、Ptの粒径を大きくして表面積を小さくし活
性を低下させた電極を用いることもできる。
【0020】上記H2 O分解セル2の上記固体電解質A
および一対の電極21、22を貫通して、所定の大きさ
の拡散抵抗手段であるピンホール23が形成してある。
このピンホール23の大きさは、これを通過して上記第
1室51に導入される排気ガスの拡散速度が所定の速度
となるように、適宜設定される。また、排気ガス側の上
記電極21およびピンホール23を被覆して、多孔質ア
ルミナ等よりなる多孔質保護層24が形成してあり、電
極21の被毒やピンホール23が排気ガスに含まれるス
ス等で目詰まりするのを防止している。
【0021】上記固体電解質Aの上下表面には、一対の
電極21、22間に所定の電流を流すためのリード21
a、22aが形成されている。なお、上記固体電解質A
の電極形成部以外、特にリード形成部においては、固体
電解質Aとリード21a、22aの間にアルミナ等の絶
縁層を介在させるのがよい。
【0022】最下層の上記酸素ポンプセル4は、排気ガ
ス中の酸素濃度を測定するためのもので、シート状に成
形した酸素イオン導電性の固体電解質Cと、その両面の
対向位置に、スクリーン印刷等により形成した一対の電
極41、42からなる。酸素イオン導電性の固体電解質
Cとしては、例えばイットリア添加ジルコニア等が用い
られる。上記一対の電極41、42のうち、下方の電極
41は、被測定ガス存在空間、すなわち図3における排
気カバーH1内空間に露出しており、通常の電極材料、
例えば、多孔質Pt電極等で構成される。
【0023】上記一対の電極41、42のうち、上方の
電極42は、アルミナ製のスペーサ7に設けた抜き穴7
a(図2)にて形成される第2室71(図1)に露出す
るように形成してある。上記電極42としては、上記H
2 O分解セル2の電極22と同様の電極活性を有するも
のを用いる。具体的には、NOxに対して不活性であ
り、O2 に対しては活性であるような電極、例えばPt
にAuを1〜5重量%程度添加した多孔質電極が好適に
用いられる。これによりNOx濃度の影響を受けること
なく、排気ガス中の酸素濃度を測定することができる。
【0024】上記酸素ポンプセル4の上記固体電解質C
と一対の電極41、42を貫通して、所定の大きさの拡
散抵抗手段であるピンホール43が形成されている。こ
のピンホール43の大きさは、通常、上記H2 O分解セ
ル2のピンホール23と同じ大きさに形成され、上記第
2室71に、上記第1室51と同じ拡散抵抗で排気ガス
が導入されるようにすることが望ましい。また、排気ガ
ス側の上記電極41およびピンホール43を被覆して、
多孔質アルミナ等よりなる多孔質保護層44が形成して
あり、電極41の被毒やピンホール43が排気ガスに含
まれるスス等で目詰まりするのを防止している。
【0025】上記固体電解質Cの上下表面には、図2の
ように、上記一対の電極41、42に接続するリード4
1a、42aが形成されている。この場合も、上記固体
電解質Cの電極形成部以外、特にリード形成部におい
て、固体電解質Cとリード41a、42aの間にアルミ
ナ等の絶縁層を介在させるのがよい。
【0026】上記H2 O分解セル2の下方には、NOx
検知セル3が配設される。NOx検知セル3は、NOx
とH2 の反応による起電力の変化からNOx濃度を検出
するもので、シート状の固体電解質3と、その両面の対
向位置にスクリーン印刷等により形成した一対の電極3
1、32からなる。この一対の電極31、32のうち、
上方の電極31は、上記第1室51に露出するように形
成され、また、NOxに対し活性な電極で構成されてい
る。具体的には、例えば、多孔質Pt電極を用いてNO
xに対して活性を有するように調整したものが用いられ
る。
【0027】上記一対の電極31、32のうち、下方の
電極32は、その下方の大気室61(図1)に露出する
ように形成され、例えば、多孔質Pt電極等、通常の電
極材よりなる。大気室61は、アルミナ等よりなるスペ
ーサ6に設けた抜き孔6a、6b(図2)にて形成さ
れ、抜き孔6bはスペーサ6の右端に開口して大気カバ
ーH2内空間(図3)に通じている。これにより大気室
61には基準酸素濃度ガスとなる大気が導入される。
【0028】上記固体電解質Bの上下表面には、一対の
電極31、32に接続するリード31a、32aが形成
されている。この場合も、上記固体電解質Bの電極形成
部以外、特にリード形成部において、固体電解質Bとリ
ード31a、32aの間にアルミナ等の絶縁層を介在さ
せるのがよい。
【0029】上記スペーサ6、7間に位置する上記ヒー
タ8は、アルミナ製のヒータシート82の上面にヒータ
電極81を形成してなる。ヒータ電極81としては、通
常、Pt電極が用いられ、その上面にはアルミナ等から
なる絶縁層83が形成される。上記ヒータ電極81には
リード81aが接続され、該リード81aはヒータシー
ト82、スペーサ7、固体電解質Cに設けたスルーホー
ルを通じて、センサ基部の端子まで接続される。上記酸
素ポンプセル4、H2 O分解セル2、NOx検知セル3
の各電極のリード部も、同様にして、センサ基部の端子
に接続される。
【0030】上記構成のガス検出装置1の作動について
図4を使って説明する。ここでは、被測定ガスである排
気ガスはリーン状態のみを想定しており、上記酸素ポン
プセル4は、排気ガスに含まれる酸素濃度を測定するた
めの限界電流式の酸素濃度センサとして作動する。排気
ガスは、ピンホール43を通り第2室71に導入され
る。ここで、上記一対の電極41、42に、排気ガス側
の上記電極41が+極となるようにして所定の電圧を加
えると、上記第2室71側の上記電極42上で酸素が還
元されて酸素イオンとなり、ポンピング作用により上記
電極41側に排出される。
【0031】この時の酸素ポンプセル4に加える電圧と
流れる電流の関係を図4に示す。酸素ポンプセル4に加
える電圧は、一対の電極41、42間を流れる電流がピ
ンホール43で酸素の拡散が律速されるような値、いわ
ゆる限界電流となるように設定する。これを図4にV1
で示す。この電圧は一定でもよいが、広い酸素濃度領域
で作動させるのであれば、酸素濃度に応じて電圧を変化
させることも可能である。ここで、上記第2室71側の
上記電極42は、NOxに対して不活性としてあるの
で、上記第2室71内でNOxの還元による酸素は生成
しない。従って、酸素ポンプセル4には、NOx濃度に
よらない、酸素濃度に比例した電流I1 が流れる。な
お、上記電極42上でH2 等の未燃ガスが燃焼する際に
酸素が使用されるので、正確には、電流I1 は未燃ガス
の燃焼後に残る酸素の濃度に応じた電流となる。
【0032】次に、上記H2 O分解セル2に、上記酸素
ポンプセル4に流れる酸素電流I1より、所定の値だけ
大きい電流I1 +I2 を流す。上記ピンホール43とピ
ンホール23は、同一の拡散抵抗に設定してあるので、
上記H2 O分解セル2に流す電流をI1 +I2 とすれ
ば、上記H2 O分解セル2の設定電圧は図4のようにH
2 O分解域となり、上記電極22で排気ガス中に多量に
含まれるH2 Oが分解されて、H2 を発生する。上記電
極22は、上記電極42と同様にNOxに対して不活性
に調整してあるので、以上のような電流設定により電極
22上では、酸素濃度、NOx濃度、H2 O濃度に依存
せず、一定量のH2 Oを分解する。言い換えると一定量
のH2 を内部空間51内に発生することとなる。
【0033】上記NOx検知セル3の一対の電極31、
32の間には、両電極上の酸素濃度の違いに基づいた起
電力が発生する。電極31上では、H2 とO2 が下記式
【化1】 で示される平衡状態にあるため、NOx検知セル3の起
電力は上記第1室51内のH2 量に対応する。ここで、
排気ガス中にNOxが含まれると、電極31はNOxに
対して活性であるので、電極31上でH2 とNOxが反
応する。NOxと反応してH2 が減少すると、H2 とO
2 の平衡がずれてO2 量が増加し、NOx検知セル3の
起電力が減少する。この起電力の変化量から排気ガス中
に含まれるNOx濃度を検知することができる。
【0034】なお、上記H2 O分解セル2で発生するH
2 の量を、過剰に大きな値に設定すると、上記NOx検
知セル3の起電力が約1Vで飽和してしまい、排気ガス
中に含まれるNOx濃度が変化してもNOx検知セル3
の起電力が変化しなくなるため、好ましくない。従っ
て、NOx検知セル3の起電力の変化を十分検出可能な
ように、上記H2 O分解セル2の設定電圧を、適宜、調
整するのがよい。
【0035】また、ピンホール23とピンホール43の
拡散抵抗の大きさに差があると、上記酸素ポンプセル4
と上記H2 O分解セル2で酸素の限界電流の値に差が生
じ、、上記H2 O分解セル2で発生するH2 の量が酸素
濃度に比例して変動してしまう。すると、NOx検知セ
ル3の起電力も変動してしまい、誤差要因となるので、
この場合は、ピンホール23とピンホール43の拡散抵
抗の大きさの差を予め求めておき、酸素ポンプセル4で
計測する酸素濃度からセンサ出力を補正することによ
り、より精度が向上する。
【0036】以上の原理により、本発明によれば、排気
ガス中の酸素濃度変化等の影響をうけることなく、NO
x濃度を精度よく測定することができる。また、本発明
のガス検出装置によるNOxの感度は図5に示すよう
に、mVオーダーの比較的大きいものとなる。よって、
高いガス検出感度と高い応答性が得られ、しかも検出精
度の良好なガス検出装置を実現することができる。
【0037】本発明の第2の実施の形態を図6、7で説
明する。上記第1の実施の形態では、各セルに対応する
3枚の固体電解質を使用したが、本実施の形態では固体
電解質を2枚としており、また、上記第1の実施の形態
の構成に加えて、上記第2室71内の酸素濃度を検知す
るための酸素検知部たる酸素検知セル9を設けている。
図6、7において、上記酸素ポンプセル4は、上記H2
O分解セル2と共通の固体電解質Aと、その両面の対向
位置に形成した一対の電極41、42とで構成され、上
方の電極41は排気カバーH1内空間(図3)に、下方
の電極42は、スペーサ5に設けた第2室71に露出し
ている。第2室71は、スペーサ5内に、上記第1室5
1を構成する抜き孔5aと独立に設けた抜き孔5bによ
って形成される(図7)。また、上記電極41の表面
は、上記電極21と共通の多孔質保護層24で被覆され
ている。
【0038】上記酸素検知セル9は、上記酸素ポンプセ
ル4の下方に位置し、NOx検知セル3と共通な固体電
解質Bと、その両面の対向位置に形成した一対の電極9
1、92からなる。上方の電極91は上記第2室71
に、下方の電極92は大気室61に露出している。上記
第2室71に露出する上記電極91は、NOxに対して
不活性に調整された電極、例えば、多孔質Pt−Au電
極からなり、上記電極92は、例えば、多孔質Pt電極
等で構成され、この時、一対の電極91、92間には、
上記第2室71と大気室61の酸素濃度差に基づいた起
電力が発生する。上記H2 O分解セル2とNOx検知セ
ル3、およびヒータ部8の構成は、上記第1の実施の形
態と同様である。
【0039】上記第2の実施の形態の作動について、上
記第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。上記
第1の実施の形態では、酸素ポンプセル4に加える電圧
V1を予め設定しておいたが、本実施の形態では、酸素
検知セル9の一対の電極91、92間に生じる起電力が
所定の値となるように、酸素ポンプセル4に加える電圧
V1 をフィードバック制御して決める。つまり、上記酸
素ポンプセル4および酸素検知セル9は、いわゆる2セ
ルA/Fセンサと呼ばれる酸素センサと同じ動作をし、
上記酸素ポンプセル4は、リーン状態では上記第2室7
1内の酸素を排出しリッチ状態では酸素を汲み入れて、
第2室71内の酸素濃度を一定に保持する。
【0040】このように、酸素検知セル9を設けた構成
では、排気ガスがリッチ状態でも第2室71内を一定酸
素濃度に維持できる。この場合、上記H2 O分解セル2
に、酸素ポンプセル4に流れる電流より所定の値だけ小
さい電流を、上記第1室51内に酸素を汲み入れるよう
に流すと、第1室51に一定量の未燃ガスが残ることに
なる。この未燃ガスはH2 に限らず、CO、HC等でも
よく、またその混合ガスであってもよい。このように、
リッチ状態ではH2 Oの分解によりH2 を発生させる代
わりに、第1室51に、NOxと反応可能な一定量の未
燃ガスを残留させる。そして、この一定量の未燃ガスと
NOxが反応することにより、NOx検知セル3の起電
力が変化する。この時のNOx検知セル3の特性は上記
第1の実施の形態と同様であり、高い感度で精度よくN
Ox濃度を検知することができる。
【0041】よって、本実施の形態では、排気ガスがリ
ッチ状態でもNOx濃度を検知することができ、広い空
燃比範囲で検出が可能になる。また、固体電解質を一部
共通としたので、構成が簡単で、コンパクトになる。
【0042】本発明の第3の実施の形態を図8、9で説
明する。本実施の形態では、上記第1の実施の形態にお
ける酸素ポンプセル4を省略した構成になっている。H
2 O分解セル2、NOx検知セル3、その他の構成は、
上記第1の実施の形態と同様である。
【0043】本実施の形態では、上記H2 O分解セル2
に印加する電圧を、予め設定した所定の電圧V2 (図
4)とすることで、上記第1室51内に一定量のH2
発生させる。設定電圧V2 は、一定としても、H2 O分
解セル2の電流値に応じて適宜変化させてもよい。ま
た、別に設けた酸素センサの出力信号から、その値を決
定してもよい。このようにしても、NOx検知セル3
は、上記第1の実施の形態と同様の特性を示す。よっ
て、より簡易な構成で、NOx濃度の検出が可能であ
り、製造が容易でコストの低減が可能である。
【0044】図10、11に、本発明の第4の実施の形
態を示す。本実施の形態では、上記第3の実施の形態
に、ガス検知手段としてのH2 検知セル10を追加した
構成となっている。H2 検知セル10は、NOx検知セ
ル3と共通の固体電解質Bを用いて、その両面の対向位
置に一対の電極101、102を形成してなり、上方の
電極101は第1室51に、下方の電極102は大気室
61に露出している。上記電極101は、NOxに対し
て不活性に調整された電極、例えば、多孔質Pt−Au
電極からなり、上記電極102は、例えば、多孔質Pt
電極等で構成される。なお、本実施の形態において、N
Ox検知セル3の一対の電極31、32は、H2 検知セ
ル10を配置するために、上記各実施の形態より小さく
形成され、上記電極101、102は、これら電極3
1、32にそれぞれ隣接して形成される。その他の構成
は、上記第3の実施の形態と同様である。
【0045】本実施の形態において、上記H2 検知セル
10は、上記第1室51内の酸素と未燃ガスの比率によ
り、一対の電極101、102間に起電力を発生する。
上記H2 O分解セル2により上記第1室51内の酸素を
排気していくと、H2 Oの分解とともにH2 の比率が増
加する。H2 の比率が増加すると、一対の電極101、
102間の起電力は500mV〜950mVとなり、そ
の起電力の値からH2量を検出できる。また、電極10
1はNOxに対し不活性に調整されているので、NOx
濃度によらない検出が可能である。そこで、本実施の形
態では、上記第1室51内に一定量のH2 を満たすため
に、上記H2 検知セル10の起電力が500mV〜95
0mVの範囲で一定となるように、上記H2 O分解セル
2の印加電圧を調整する。これにより、上記第1室51
内に一定量のH2 を発生させ、同様にしてNOx濃度を
検知することができる。この時、NOx検知セル3は上
記第1の実施の形態と同様の特性を示し、高感度かつ精
度よい検出が可能である。
【0046】図12、13に、本発明の第5の実施の形
態を示す。本実施の形態は、上記第3の実施の形態にお
ける上記H2 O分解セル2の電極22の分極を測定する
ために、上記H2 O分解セル2に隣接して基準極11を
設けた構成となっている。上記基準極11は、例えば、
多孔質Pt電極からなり、上記スペーサ5内に形成され
る空間12に露出している。この空間12は、固体電解
質Bを貫通する連通孔13を通じて大気室61に連通し
ている。その他の構成は、上記第3の実施の形態と同様
である。
【0047】上記第3の実施の形態では、上記H2 O分
解セル2に加えるV2 を所定の値に設定することで、第
1室51内に一定量のH2 を発生したが、本実施の形態
では、上記電極22の分極の大きさを所定の値に設定し
て一定量のH2 を発生させる。上記電極22の分極の大
きさは、共通の固体電解質Bに形成した基準極11との
間の電圧を測定することで分かる。すなわち、上記基準
極11は、大気室61から連通孔13を通じて上記空間
12に導入される、一定酸素濃度の大気に露出しており
一定の電位を示す。上記H2 O分解セル2で上記第1室
51内の酸素を排気していくと、酸素濃度が減少するの
に応じて、上記電極22の分極は大きくなる。H2 O分
解域では、さらに大きな値を示すため、この値からH2
Oの分解量、つまりH2 発生量を決めることができる。
【0048】このように、上記基準極11を用いて上記
電極22の分極の大きさを所定の値に設定し、一定量の
2 を発生させる構成としてもよく、NOx検知セル3
の特性は、上記第1の実施の形態と同様となる。また、
上記構成によれば、排気ガスがリッチ状態でも作動させ
ることができ、簡単な構造で、広い空燃比での測定が可
能となる。
【0049】図14、15に、本発明の第6の実施の形
態を示す。本実施の形態では、上記第1の実施の形態に
おける上記H2 O分解セル2と酸素ポンプセル4の固体
電解質を共通にした構成とする。すなわち、上記酸素ポ
ンプセル4を、上記H2 O分解セル2と共通の固体電解
質Aの両面に一対の電極41、42を設けて構成し、上
方の電極41を排気ガスに、下方の電極42を、上記ス
ペーサ5に形成した第2室71に露出する。第2室71
は、上記スペーサ5に設けた抜き孔5bで構成され、上
記固体電解質Aと一対の電極41、42を貫通するピン
ホール43より被測定ガスが導入されるようになしてあ
る。また、第2室71は、上記スペーサ5に形成した抜
き孔5cよりなる連通孔52によって、上記H2 O分解
セル2の第1室51と連通している。上記酸素ポンプセ
ル4の電極41、上記H2 O分解セル2の電極21の表
面は共通の多孔質保護層24で被覆されている。
【0050】本実施の形態の作動について説明する。上
記H2 O分解セル2には、電極21が+極となるように
して所定の電圧を加え、上記第1室51内のH2 Oを分
解する。印加電圧は、H2 O分解域となるように、通常
500mV〜950mVの範囲で設定することが望まし
い。そして、上記H2 O分解セル2に流れる電流が一定
値となるように、すなわち、H2 Oの分解量が一定とな
るように酸素ポンプセル4に加える電圧をフィードバッ
ク制御する。上記H2 O分解セル2に流れる電流は、酸
素ポンプセル4において上記ピンホール43で酸素が拡
散律速された限界電流が流れるように設定する。この結
果、上記電極22では、一定量のH2 Oが分解して、一
定量のH2 が発生する。このようにしても、NOx検知
セル3の特性は上記第1の実施の形態と同様となり、簡
単な構成で、高感度かつ精度よいNOx濃度の検出が可
能である。
【0051】上記各実施の形態において、第1室51、
第2室71へ被測定ガスを導入するための拡散抵抗手段
は、拡散性(酸素濃度差に速度が依存)であればよく、
ピンホールに代えて多孔質層を用いてもよい。また、上
記各実施の形態では、本発明をNOx濃度を測定するガ
ス検出装置に適用した例について説明したが、本発明の
用途は必ずしもこれに限るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態を示すガス検
出装置の要部断面図である。
【図2】図2は第1の実施の形態のガス検出装置の展開
図である。
【図3】図3は第1の実施の形態のガス検出装置を含む
NOx検出装置の全体断面図である。
【図4】図4は第1の実施の形態におけるガス検出装置
の作動原理を説明するための図である。
【図5】図5は第1の実施の形態のガス検出装置のNO
x濃度とセンサ出力の関係を示す図である。
【図6】図6は本発明の第2の実施の形態を示すガス検
出装置の要部断面図である。
【図7】図7は第2の実施の形態のガス検出装置の展開
図である。
【図8】図8は本発明の第3の実施の形態を示すガス検
出装置の要部断面図である。
【図9】図9は第3の実施の形態のガス検出装置の展開
図である。
【図10】図10は本発明の第4の実施の形態を示すガ
ス検出装置の要部断面図である。
【図11】図11は第4の実施の形態のガス検出装置の
展開図である。
【図12】図12は本発明の第5の実施の形態を示すガ
ス検出装置の要部断面図である。
【図13】図13は第5の実施の形態のガス検出装置の
展開図である。
【図14】図14は本発明の第6の実施の形態を示すガ
ス検出装置の要部断面図である。
【図15】図15は第6の実施の形態のガス検出装置の
展開図である。
【図16】図16は従来のガス検出装置の要部断面図で
ある。
【符号の説明】
A、B、C 固体電解質 1 ガス検出装置 2 H2 O分解セル(第1ポンプ部) 21、22 一対の電極 23 ピンホール(拡散抵抗手段) 24 多孔質保護層 3 NOx検知セル(ガス検知部) 31、32 一対の電極 4 酸素ポンプセル(第2ポンプ部) 41、42 一対の電極 43 ピンホール(拡散抵抗手段) 44 多孔質保護層 5 スペーサ 51 第1室 6 スペーサ 61 大気室(基準酸素濃度ガス室) 7 スペーサ 71 第2室 8 ヒータ 9 酸素検知セル(酸素検知部) 91、92 一対の電極 10 H2 検知セル(ガス成分検知手段) 11 基準極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定ガス中の特定ガス成分を検出する
    ガス検出装置であって、 被測定ガスが拡散抵抗手段を介して導入される第1室
    と、 酸素イオン導電性の固体電解質の相対向する両面に一対
    の電極を設けて、その一方の電極を上記第1室に露出さ
    せるとともに上記特定ガス成分に対し不活性な電極で構
    成し、上記一対の電極に所定の電流を流して、上記第1
    室内に上記特定ガス成分と反応可能なガス成分を所定
    量、発生または残留させる第1ポンプ部と、 酸素イオン導電性の固体電解質の相対向する両面に一対
    の電極を設けて、その一方の電極を上記第1室に、他方
    の電極を基準酸素濃度ガスが存在する基準酸素濃度ガス
    室に露出させるとともに、上記一方の電極を上記特定ガ
    ス成分に対して活性な電極で構成し、上記特定ガス成分
    と上記ガス成分の反応による、上記一対の電極間の起電
    力の変化から上記特定ガス成分濃度を測定するガス検知
    部とを有することを特徴とするガス検出装置。
  2. 【請求項2】 被測定ガスが拡散抵抗手段を介して導入
    される第2室と、 酸素イオン導電性の固体電解質の相対向する両面に一対
    の電極を設けて、その一方の電極を上記第2室に露出さ
    せるとともに上記特定ガス成分に対し不活性な電極で構
    成した第2ポンプ部を設け、上記第2ポンプ部の一対の
    電極間に所定の電圧を印加したときに両電極間を流れる
    電流値に基づいて、上記第1ポンプ部の一対の電極への
    通電量を決定する請求項1記載のガス検出装置。
  3. 【請求項3】 酸素イオン導電性の固体電解質の相対向
    する両面に一対の電極を設けて、その一方の電極を上記
    第2室に、他方の電極を上記基準酸素濃度ガス室に露出
    させ、上記一対の電極間に発生する起電力から上記第2
    室内の酸素濃度を検知する酸素検知部を設けて、上記起
    電力が所定の値となるように、上記第2ポンプ部の一対
    の電極に印加する電圧を制御する請求項2記載のガス検
    出装置。
  4. 【請求項4】 上記第1室内に発生する上記ガス成分の
    量を測定するためのガス成分検知手段を設けた請求項1
    記載のガス検出装置。
  5. 【請求項5】 上記第1ポンプ部の上記一方の電極の分
    極を測定するための基準極を設けた請求項1記載のガス
    検出装置。
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