JP2000088583A - 圧電振動素子 - Google Patents

圧電振動素子

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JP2000088583A
JP2000088583A JP10263564A JP26356498A JP2000088583A JP 2000088583 A JP2000088583 A JP 2000088583A JP 10263564 A JP10263564 A JP 10263564A JP 26356498 A JP26356498 A JP 26356498A JP 2000088583 A JP2000088583 A JP 2000088583A
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glass
electrode
vibrating body
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Hirobumi Suzuki
鈴木  博文
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号入出力用の電極が形成された圧電体から
なる振動体を備える角速度センサにおいて、不要振動が
実用上影響の無い程度まで低減するような電極構成を実
現する。 【解決手段】 振動体1は、角柱状に形成された一対の
アーム部4、5とこれら各アーム部4、5を連結する連
結部6とにより音叉形状に形成されたPZT等の圧電体
からなり、振動体1には、駆動用の駆動電極10、1
1、角速度検出信号の出力用の検出用パット電極16、
17等、信号入出力用の電極10〜24が形成されてい
る。各電極10〜24は、導電性を有するAg/Pdの
導体を電極母材とし、振動体1との接着性を確保するた
めのガラス成分及び無機酸化物が電極材料総量に対して
1重量%以上5重量%以下含有された構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、角速度セ
ンサ、メカニカルフィルタ、超音波トランス等に適用さ
れ、外部信号を入出力するための電極が形成された圧電
体からなる圧電振動体を備える圧電振動素子に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧電振動素子は、一般に、圧電
体(PZT等)からなる圧電振動体と、圧電振動体に形
成され圧電振動体に対して信号(電気信号)を入出力す
るための電極とを備え、外部からの信号入力により圧電
振動体を振動させたり、圧電振動体の振動により発生す
る電気信号を外部へ出力するようになっている。
【0003】ここで、圧電振動体の電極としては、A
g、Au、Ag/Pt、Ag/Pd等の金属等を電極母
材として、これにガラス成分及び無機酸化物(ガラスフ
リット)を混合したものをペースト状とし、圧電振動体
上に、膜状に印刷・焼付けして形成するのが一般的であ
る。また、電極の機能としては、外部より入出力される
電気信号を圧電振動体内部に伝えることと共に、圧電振
動体の振動を阻害しないこと及び該振動により圧電振動
体から剥離しないようにある程度の密着力があることが
要求される。そのため、振動体との接着性を確保すべく
ガラス成分及び無機酸化物が含有される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧電振
動体においては、製造工程において圧電振動体内部に歪
みが生じ、作動時に正規の振動方向以外の方向に振動す
る、つまり不要振動が発生するという問題がある。この
不要振動は、従来、圧電振動体を切削加工等する際の形
状加工誤差によるものと考えられていた。しかし、いく
ら上記誤差を低減しても、確実に不要振動を低減するこ
とはできなかった。
【0005】本発明者は、圧電振動体内部の歪みに起因
する不要振動発生という問題点について、鋭意検討した
結果、電極形成工程に問題があることを見出した。即
ち、上述のように、電極にはガラス成分及び無機酸化物
(以下、ガラス等という)があるため、焼付けの際に、
このガラス等が圧電振動体内部に拡散する。ガラス等
は、圧電振動体を構成する圧電体とは物性値(熱膨張係
数等)が異なるため、振動体に内部応力による歪みが発
生する。
【0006】そして、このガラス等の拡散による歪み
は、電極焼付け時の圧電体の反りや、電極焼付けの後工
程である圧電振動体の分極処理工程においてドメインが
反転する時にその歪みが開放され、圧電体の反りという
現象として現れる。また、上記歪みは、圧電体の反りと
いう振動体の巨視的な形状変化のみならず、圧電振動体
の結晶形の歪みといった微視的な形状変化、更には、分
極自体の歪みをも引き起こす。
【0007】このように、本発明者は、電極形成工程に
おけるガラス等の圧電振動体内部への拡散によって、圧
電振動体内部に歪みが生じ不要振動が発生することを見
出した。特に、圧電振動素子の一層の測定精度向上が要
望される現状においては、振動体における不要振動の低
減は、より不可欠なものとなってくる。本発明は上記問
題点に鑑みて、信号入出力用の電極が形成された圧電振
動体を備える圧電振動素子において、不要振動が実用上
影響の無い程度まで低減するような電極構成を実現する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、圧電振動体
に形成される電極に含有されるガラス成分及び無機酸化
物(ガラス等)の量(以下、ガラス量という)と、圧電
振動体の不要振動及び圧電振動体へのガラス等の拡散深
さとの関係について鋭意検討を行なった。その結果を図
4及び図5に示す。
【0009】ここで、実用上影響の無い不要振動のレベ
ルとしては、20dBV以下とした。この値は、現在最
も高性能な特性を要求され、不要振動低減の要求が最も
厳しい圧電振動素子の一つである車両用の角速度センサ
における値であり、不要振動がこの値以下であれば、他
の圧電振動素子においても実用上問題ないものとでき
る。
【0010】図5に示す様に、電極中のガラス量の減少
に伴い、圧電振動体へのガラス等の拡散深さも減少し、
また、図4に示す様に、電極中のガラス量が電極材料の
総量の5重量%以下であれば、不要振動を、圧電振動素
子において実用上影響が無い20dBV以下とできる。
請求項1記載の発明は、上記検討結果に基づいてなされ
たもので、信号入出力用の電極(10〜24)が形成さ
れた圧電振動体(1)を備える圧電振動素子において、
電極(10〜24)は、導電性を有する電極母材に圧電
振動体(1)との接着性を確保するためのガラス成分及
び無機酸化物を5重量%以下含有させてなるものである
ことを特徴としている。
【0011】本発明では、電極(10〜24)におい
て、ガラス等を5重量%以下の含有量としているから、
ガラス等の圧電振動体(1)内への拡散を抑制すること
ができ、不要振動が実用上影響の無い程度まで低減する
ような電極構成を実現することができる。また、本発明
者は、請求項1記載の電極(10〜24)において、ガ
ラス量が1重量%以上であれば、圧電振動体(1)の振
動に抗して安定して電極の接着性が確保できることを実
験的に確認している(請求項2)。
【0012】また、ガラス成分としては、PbO−Al
2 3 −SiO系ガラス、ZnO−PbO−SiO2
ガラス、PbO−B2 3 −SiO2 系ガラス、及びこ
れらを混合したガラスのうちから選択されたもの、無機
酸化物としては、Bi2 3、ZnO、NiO、CaO
及びこれらの混合物から選択されたものを用いることが
できる(請求項3)。また、電極母材としては、Ag、
Au、Pd、Pt及びこれらの混合物から選択された金
属を用いることができる(請求項4)。
【0013】また、請求項5記載の発明は、圧電振動素
子として、角柱状に形成された一対のアーム部(4、
5)とこれら各アーム部(4、5)を連結する連結部
(6)とにより音叉形状に形成された圧電体からなる圧
電振動体(1)、及び圧電振動体(1)に形成された電
極(10〜24)を備える角速度センサに適用したもの
である。本発明においても、請求項1記載の発明と同様
の作用効果を奏する角速度センサを提供することができ
る。
【0014】なお、上記した括弧内の符号は、後述する
実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例であ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。本実施形態は、本発明の圧電振動素
子を圧電振動型の角速度センサとして適用した例を説明
する。この角速度センサは、例えば、ビデオの手ぶれ防
止、ナビゲーションシステムおよび自動車の車両姿勢制
御等に利用される角速度センサとして使用される。な
お、以下の各図において、便宜上、電極部分にはハッチ
ングを施してあるが断面を示すものではない。
【0016】図1は、本実施形態に係る角速度センサの
構成を示す斜視図である。この角速度センサは、圧電体
(本例ではPZT(チタン酸ジルコン鉛))からなる振
動体(圧電振動体)1と、この振動体1に形成された電
極と、この振動体1を支持固定する基板2とを備え、振
動体1に形成された電極と基板2のリード端子(接続端
子)Pとがリード線Sにて電気的に接続された構成とな
っている。
【0017】振動体1は、一対の四角柱状のアーム部
(振動部)4、5と、両アーム部4、5の一端を連結す
る連結部6からなる音叉形状を構成し、切削加工等によ
り形成される。また、連結部6には、例えば42アロイ
等からなる略エ字型の支持部3がエポキシ接着剤で接合
されている。そして、振動体1は、支持部3を介して基
板2に溶接固定され、基板2に形成された凹部2aによ
って、振動体1自身は基板2に対して平行に浮遊した形
となっている。
【0018】ここで、振動体1において、両アーム部
4、5の長手方向と平行且つ両アーム部4、5の中央に
位置するz軸方向に延びる各振動体面を、以下のように
定義する。両アーム部4、5と連結部6とが同一平面を
形成し対向する略コ字形状の一対の面であるX1、X2
面のうち、基板2とは反対側の面をX1面(一方の振動
体面)、X1面と対向する他方の面をX2面(他方の振
動体面)とする。また、振動体1の外周に位置し、アー
ム部4、5の配列方向に平行なy軸と略直交する面であ
るY1、Y2面のうち、アーム部4側をY1面、アーム
部5側をY2面とする。
【0019】そして、X1面およびX2面と略直交する
方向をx軸として、上記y軸およびz軸とともに、図1
に示すxyz直交座標系が構成される。以下、本実施形
態において、このxyz直交座標を用いて説明する。ま
た、以下、x軸方向というのは、x軸と平行な方向であ
ることを意味する。y軸、z軸方向についても同様であ
る。
【0020】次に、振動体1に形成された電極構成につ
いて説明する。図2は、振動体1の外周面上に形成され
た各電極の構成を、振動体1の前後、左右から見た展開
図である。(a)はX1面、(b)はX2面、(c)は
Y1面、(d)はY2面上の電極構成を示すものであ
る。なお、図中、便宜上、電極10〜24は片側斜線、
電極110〜117はクロスハッチングで表してある。
【0021】アーム部4、5のX1面には、連結部6側
から順に、駆動電極10、11、参照電極12、13、
取出し電極14、15、および検出用パット電極(検出
電極)16、17が、それぞれ形成されている。振動体
1を駆動するための駆動電極10および11は、連結部
6を通って、各アーム部4、5のY1、Y2面側と、ア
ーム部4、5の互いに対向する対向面側とに、それぞれ
位置している。そして、駆動状態をモニタし自励発振さ
せるための帰還用としての参照電極12、13は、それ
ぞれ、各アーム部4、5の対向面側の略中央に位置して
いる。
【0022】角速度の検出信号を出力するための検出用
パット電極(検出電極)16、17は、それぞれ、各ア
ーム部4、5の先端部に位置している。また、後述する
共通電極20と電気的に導通する取出し電極14、15
は、これら参照電極12、13と検出用パット電極1
6、17との間に位置した形となっている。また、上記
したX1面上の各電極10〜17の表面のうちリード線
Sが結線される部分には、ワイヤボンディング(以下、
WBという)用電極110〜117が形成され、二層構
造となっている。つまり、図1に示すx軸方向におい
て、振動体1側の各電極10〜17を第1の電極とし、
これに対してリード線Sが接続される側のWB用電極1
10〜117が第2の電極として積層された二層構造と
なっている(図3参照)。
【0023】また、アーム部4、5のY1、Y2面に
は、角速度発生時にコリオリ力により生じる検出振動を
検出するための角速度検出電極18、19が、それぞ
れ、X2面側に偏った位置に形成されている。これら角
速度検出電極18、19は、それぞれ、第1の接続電極
21、22によって、X1面の検出用パット電極16、
17と電気的に導通している。
【0024】一方、振動体1のX2面には、上記の駆動
電極10、11、参照電極12、13、検出用パット電
極16、17および角速度検出電極18、19の基準電
位用電極である共通電極20がほぼ全面に形成されてい
る。そして、共通電極20は、Y1、Y2面の第2の接
続電極23、24を介して、X1面の取出し電極14、
15と電気的に導通している。
【0025】以上の各電極10〜24は、パラジウム
(Pd)を含む銀(Ag)つまり導電性を有するAg/
Pdの導体を電極母材とし、ガラス成分及び無機酸化物
が電極材料総量に対して1重量%以上5重量%以下含有
された材料から構成され、本発明の電極に相当する。ま
た、WB用電極110〜117は、同じAg/Pdの導
体を電極母材とし、ガラス成分及び無機酸化物が電極材
料総量に対して1重量%未満か若しくは含有しない材料
から構成されている。
【0026】そして、電極10〜24は、Ag/Pd導
体とガラス成分及び無機酸化物(ガラス等)を粉末状態
で、所望組成比に混合し、これにバインダとしての樹脂
(例えばテルビノール等)を混ぜてペーストとし、振動
体1上にスクリーン印刷し、焼成硬化(例えば850
℃)により形成(例えば厚さ10μm)する。ガラス等
は、焼成時に溶けて圧電振動体と電極との接着性を向上
させる。WB用電極110〜117も同様にして、電極
10〜17上に形成することができる。
【0027】ここで、ガラス成分としては、PbO−A
2 3 −SiO系、ZnO−PbO−SiO2 系、P
bO−B2 3 −SiO2 系等を採用できる。無機酸化
物としては、Bi2 3 、ZnO、NiO、CaO等を
採用できる。また、電極母材としては、Ag/Pdの他
に、Ag、Au、Pd、Pt、又はこれらの混合物(A
g/Pt等)等の導電性金属等を採用できる。
【0028】また、振動体1は、図1の白抜き矢印に示
すように、X1、X2面に直交するx軸方向に分極処理
(なお、向きは逆であってもよい)されている。これ
は、X1、X2面の電極を利用するか、X1、X2面の
各面に金属箔等を当てて、x軸方向に直流電界を印加す
ることにより行なうことが出来る。そして、図3に示す
ように、X1面上の駆動電極10、11、参照電極1
2、13、取出し電極14、15および検出電極16、
17の各電極は、それぞれ、上記したWB用電極110
〜117を介して、導電性のリード線Sと電気的に接続
されている。
【0029】これらリード線Sは、さらに、振動体1の
X2面と対向する基板2の面K1に設けられた各リード
端子Pと結線されており、各電極10〜17および11
0〜117は、リード端子Pと電気的に接続される。こ
れらリード線Sは、線径がφ50μm以下であり主成分
がAlよりなる金属線(本例では線径が30μm)であ
り、その結線は超音波WBによりなされる。
【0030】リード端子Pは、図1に示すように、振動
体1の両側に複数個(例えば左右4本ずつ)、基板2を
貫通して設けられている。各リード端子Pの外周には、
絶縁ガラス2bが配置され、リード端子Pと基板2との
電気絶縁を保つ役割を果している。また、リード端子P
は、基板2のうち振動体1とは反対の面側にて、外部回
路として設けられる図示しない駆動・検出回路に、電気
的に接続されている。従って、駆動・検出回路からの信
号は、リード端子Pから各電極10〜17および110
〜117を介し、振動体1に対して入出力される。
【0031】この駆動・検出回路は、振動体1への駆動
信号(交流電圧)を発生させ振動体1のアーム部4、5
を所定の駆動周波数で駆動振動させると共に、アーム部
4、5の振動状態から発生する電気信号を駆動周波数で
同期検波する等の検出処理を行い、角速度センサに発生
するz軸回りの角速度Ωz(図1参照)を検出するよう
に構成されている。
【0032】また、振動体1は、基板2外周に接着され
る図示しないシェル(蓋体)により覆われて、このシェ
ルと上記の絶縁ガラス2bによって、振動体1は外部に
対して気密となっている。このように、振動体1は基板
2に組み付けられ、電気的配線を施されて、角速度セン
サとして構成されている。また、基板2には、角速度セ
ンサを被測定物(車両等)の適所に取付けるための図示
しない取付部が形成されており、この取付部は、防振ゴ
ム等を介して締結、接着等により被測定物に取り付けら
れる。なお、本実施形態の角速度センサは、例えば図1
に示すz軸方向を上下方向として取り付けられる。
【0033】以上の構成に基づき、本実施形態の角速度
センサの作動について説明する。取出し電極14、15
を介して、共通電極20と駆動電極10および駆動電極
11との間に、それぞれ位相の180度異なる交流電圧
(駆動電圧)を印加することにより、各アーム部4、5
をy軸方向に駆動振動させる。この時、参照電極12、
13と共通電極20との間を流れる出力電流を検知し、
振動状態をモニタしながらフィードバックを行う。その
結果、周囲温度が変化してもアーム部4、5のy軸方向
の振幅(駆動振幅)が一定となるように自励発振制御を
行うことができる。
【0034】上記の駆動振動時に、振動体1に対して、
各アーム部4、5の中心位置におけるz軸(検出軸)回
りに角速度Ωzが入力された時、いわゆるコリオリ力に
よりアーム部4、5はたわみ振動を生じ、x軸方向に角
速度Ωzに比例した検出振動を発生する。この検出振動
によって、角速度検出電極18、19と共通電極20と
の間に発生する出力電流(検出信号)を、第1の接続電
極21、22および検出用パット電極16、17を介し
て検出して、電圧値に変換することにより上記の角速度
Ωzを検出する。
【0035】次に、上記したX1面上の電極10〜24
および110〜117電極構成の詳細を述べるが、その
前に、リード線Sを、主成分がアルミニウム(Al)よ
りなる線(以下、アルミ線と略す)とした根拠および線
径をφ50μm以下とした根拠について述べる。従来に
おいては、WBには金(Au)線が用いられており、こ
の場合、被WB体への加熱(200〜300℃)が必要
になる。分極処理された後にWBは行われるので、PZ
Tセラミクスは、そのような高温になると分極が劣化
し、圧電特性が劣化する。その結果として角速度センサ
の特性が劣化する。そのため、本実施形態では、加熱を
必要としないアルミ線の超音波WB法を採用している。
【0036】さらに、超音波WB法においては、接合は
線に荷重(線径φ30μmの場合、約30gf)をかけ
て行われる。また、上述したように、PZTセラミクス
で形成した振動体1を、42アロイで形成した支持部3
にエポキシ接着剤で接合し、基板2に対し振動部材1が
浮遊するように、支持部3を基板2に溶接固定してい
る。
【0037】すなわち、PZTセラミクスという強度が
比較的小さい材質を、同じくエポキシ接着材という強度
の小さい材質で、基板2に対し、片持ち支持する構成と
なっている。このような構成においてWBする為、WB
時にかける荷重が過大であると、振動体1自身もしくは
上記の接着部の破壊が発生する。アルミ線の線径が太け
れば太い程、その荷重は大きくなる。
【0038】また、アルミ線の線径が太いと、振動体1
が振動しにくくなる等、振動体1の振動状態に影響があ
り、結果として温度ドリフトの増大等、角速度センサの
性能低下につながる。高性能を要する車両挙動制御シス
テム等の角速度センサとしては、温度ドリフトは、例え
ば10°/秒以下(−40℃〜85℃において)が好ま
しいとされるが、リード線の種々の線径と温度ドリフト
性能との関係を検討した結果、上記の温度ドリフト性能
を実現するには、リード線の線径は、φ50μm以下
が、望ましいことがわかった。但し、リード線自身の加
工性より、無制限に細い径にはできず、実用上は、30
μm程度以上が適当である。
【0039】以上述べてきたように、本実施形態では、
WB時の加熱による圧電特性劣化、および線径の過大に
よるWBの荷重増大、温度ドリフト性能への悪影響とい
った不具合を無くすために、リード線Sは、超音波WB
法よって線径φ50μm以下(本例では、φ30μm)
のアルミ線を用いて形成されている。次に、上述したX
1面上の電極10〜17における二層構造部分の構成の
詳細について説明する。この二層構成は、上述した線径
φ50μm以下という細いアルミ線との接合、および、
振動体1という圧電振動部材上への形成という制約条件
を鑑みて、検討されたものである。なお、上述したよう
に、二層構造において、振動体1側である電極10〜1
7を第1の電極とし、リード線Sが接続される側のWB
用電極110〜117を第2の電極として述べる。
【0040】上記の様に、圧電振動体のWBにおいて
は、そのワイヤ線径を大きくすることができない。即
ち、接合部の面積を大きくすることができない。このよ
うな制約においても、本電極構成はPdを含む銀厚膜
(Ag/Pd厚膜)とすることで、充分な接合強度を得
ることができる。これは、本電極構成が以下の〜の
要件を備えているからである。
【0041】Ag/Pd厚膜の表面の面粗度が小さ
い。これは、例えば、銀粉の平均粒径を0.1〜2μm
としたうえで、銀粉の表面にPdをコーティングするこ
とにより、焼結時のAgの粒成長を抑制することによっ
て達成される。本実施形態では、φ50μm以下の細線
に好ましい面粗度としてRz(平均面粗度)を3μm以
下とし、接続面の平滑化を図っている。
【0042】高温環境にて進行するAg/Al間の拡
散がPdが添加されていることにより、抑えられ、接合
強度の劣化が抑制される。このことも、電極とリード線
との接合界面の観察、及び耐久試験等により確認された
もので、接合界面におけるAg/Al拡散層の生成が、
純Ag導体の場合に比べ低く抑えられており、Pd添加
量が多いほど、拡散層の抑制効果が大きいことがわかっ
た。
【0043】リード線Sと接合する第2の電極に、リ
ード線Sとの接合の障害となるようなガラス成分及び無
機酸化物(ガラス等)を殆ど含有していない(1重量%
未満)。これは、超音波WBによるリード線(S)と電
極との接合は、金属原子間の結合で達成されるため、ガ
ラス等の無機分子の存在は、接合の障害となるからであ
る。そこで、本実施形態では、上述のように、第1の電
極はガラス等を含有するAg/Pd厚膜、第2の電極
は、ガラスレス(ガラス等が1重量%未満、好ましくは
0重量%)のAg/Pd厚膜としている。
【0044】ところで、上述のように、振動体1上に直
接形成される第1の電極(電極10〜17)及び電極1
8〜24、即ち本発明でいう電極のガラス量(電極材料
総量に対するガラス等の含有量)は、1重量%以上5重
量%以下としているが、次に、その根拠について述べ
る。ガラス量が多いと電極を焼き付ける際に振動体1が
反る。これにより、振動体1が正規の駆動方向(本実施
形態ではy軸方向)に正しく振動せず、結果として、不
要振動(y軸方向から外れた斜め振動)を発生させるこ
とになるので、ガラス量は、少ない方が望ましい。
【0045】但し、本発明者の検討によれば、ガラスを
1重量%以上含まないと、圧電体(本例ではPZTセラ
ミクス)と電極自身との結合強度を確保できず、振動体
1の振動に抗して安定して電極の接着性が確保できない
ことを、耐久試験等により実験的に確認している。そこ
で、電極10〜24において、ガラス量が1重量%以上
の構成とした振動体(PZT)1について、不要振動の
度合を調査した。
【0046】この調査は、上記ガラス成分(PbO−A
2 3 −SiO系、ZnO−PbO−SiO2 系、P
bO−B2 3 −SiO2 系等)、無機酸化物(Bi2
3、ZnO、NiO、CaO等)及び電極母材(Ag
/Pd、Ag、Au等)について行なった。ここで、図
4を参照して、振動体1に歪みが発生した場合の不要振
動の測定方法を示しておく。尚、図4ではWB用電極は
省略してある。
【0047】図4に示す様に、不要振動測定回路は、自
励発振回路40と検出回路50とを備える。自励発振回
路40は振動体1を駆動周波数にて振動させるための回
路であり、振幅制御回路42、反転回路44、チャージ
アンプ回路46及びバッファ回路48を備え、上記作動
の説明にて述べたように、振動体1を自励発振制御によ
り駆動振動させるようになっている。
【0048】即ち、自励発振回路40は、振幅制御回路
42からの出力(交流電圧)を駆動電極10に、その出
力を反転回路44にて反転させた位相差180度の交流
電圧を駆動電極12に、それぞれ印加すると共に、その
電圧印加によって生じる振動体1の振動状態を、モニタ
電極12、13に発生する電荷をチャージアンプ回路4
6にて電圧信号に変換し、更にこの信号をバッファ回路
48を介して、振幅制御回路42にフィードバックする
ことにより、振幅制御回路42の動作によって、バッフ
ァ回路48からの信号レベルが一定となるように、振動
体1を自励発振させる。
【0049】検出回路50は、電流−電圧変換回路5
2、54及び差動増幅器56を備え、駆動振動中に振動
体1に発生する不要振動を、各検出用パット電極16、
17からの出力として、各々、電流−電圧変換回路5
2、54に取り込み、これを差動増幅器56に入力し、
差分をとり、検出信号としてロックインアンプ60に入
力するようになっている。
【0050】この時、振幅制御回路42への入力信号を
基準信号Vrとして、ロックインアンプ60に上記検出
信号とともに入力し、ロックインアンプ60において同
期検波を行い、検出信号の中から、その基準信号Vrに
対して位相差が90度の直交信号成分V1(=Asin
φ)、基準信号Vrと同位相の信号成分V2(=Aco
sφ)、又は、これらを合成した信号を取り出す(V
out )。これをもって、振動体1の駆動時における、角
速度が無い状態での不要振動(オフセット電圧)を測定
できる。
【0051】上記不要振動測定方法にて、不要振動の度
合を調査した結果は、上記したガラス等、電極母材の種
類によらず同傾向を示すが、その一例を図5に示す。こ
れは、PbO−Al2 3 −SiO2 系ガラスにBi2
3 、ZnO、NiOを微量添加したものをガラス等と
し、これを電極母材としてのAg/Pdに、重量%にて
添加したものにおける調査であり、ガラス量(単位:重
量%)と不要振動V1(単位:dBV)との関係を表し
ている。
【0052】ここで、本発明における実用上影響の無い
不要振動のレベルは、20dBV以下としている。本実
施形態の角速度センサは、車両姿勢制御等に利用可能で
あるが、この車両用角速度センサは、現在最も高性能な
特性を要求される圧電振動素子の一つであり、不要振動
低減の要求が最も厳しい。車両用角速度センサにおい
て、不要振動が大きいと、例えば温度ドリフト特性に悪
影響を及ぼす。温度ドリフトとは、振動体1に角速度が
加わっていない状態での出力(オフセット電圧)の温度
依存性を示したものであり、その値が小さい程、高性能
な角速度センサと言うことができる。
【0053】本発明者の検討によれば、不要振動による
温度ドリフト特性の値としては、実用上、例えば−40
℃〜85℃において温度ドリフト幅が2°/秒であるこ
とが好ましく、そのレベルの温度ドリフト特性を実現す
るためには、不要振動を20dBV以下とする必要があ
る。従って、圧電振動素子の中でも不要振動低減の要求
が最も厳しいものの一つである車両用角速度センサの実
用レベルが、不要振動の指標となっている。
【0054】図5に示す様に、電極10〜24中のガラ
ス量が、電極材料の総量の5重量%以下であれば、不要
振動を、圧電振動素子において実用上影響が無い20d
BV以下とできている。また、図6は、同じ調査例にお
いて、電極10〜24中のガラス量(単位:重量%)
と、振動体1へのガラス等の拡散深さ(単位:mm)と
の関係を、顕微鏡観察等により調べたもので、ガラス量
の減少に伴い、振動体1へのガラス等の拡散深さも減少
している。
【0055】なお、上記したガラス等、電極母材の種類
によっては、上記ガラス等の拡散現象は多少定量的に異
なるが、不要振動とガラス量との関係は同傾向であっ
た。これは、拡散深さによらずガラス量の増加に伴い、
振動体1内に拡散するガラス等の量が増加するためと推
定される。これら本発明者の検討に基づき、本実施形態
では、振動体1上に直接形成される電極10〜24のガ
ラス量を5重量%以下とすることにより、不要振動が実
用上影響の無い程度まで低減することができる。
【0056】さらに、不要振動低減のみに着目すれば、
ガラス量は0でもよいが、電極と圧電体との接着性を確
保するには、ガラス等を含有した電極構成とすることが
必要であり、本実施形態では、振動体1の振動に抗して
安定して電極の接着性を確保することも考慮している。
以上が、本実施形態において、ガラス量を1重量%〜5
重量%以下とした根拠である。
【0057】このように、本実施形態によれば、電極1
0〜24において、ガラス等を5重量%以下の含有量と
しているから、ガラス等の振動体1内への拡散を抑制す
ることができ、不要振動が実用上影響の無い程度まで低
減するような電極構成を実現することができる。さら
に、ガラス量が1重量%以上であるから、振動体1の振
動に抗して安定して電極10〜24の接着性が確保でき
る。
【0058】(他の実施形態)なお、上記音叉形状をな
す振動体1においては、各電極の配置構成、形状等は適
宜設計変更してよいことは勿論である。また、振動体1
は上記音叉形状に形状限定されるものではない。例え
ば、一本の角柱アーム部からなるものでも良い。また、
例えば、一対のアーム部と該各アーム部の一端を互いに
連結する連結部とからなる二組の音叉部を、各音叉部の
連結部を共通にして一体化することにより櫛形又はH字
形に形成された形状でもよい。
【0059】また、本発明にて規定したガラス量は、不
要振動低減の要求が最も厳しい上記角速度センサに基づ
いて規定したものであるから、上記角速度センサのみな
らず、それ以外の信号入出力用の電極が形成された圧電
振動体を備える圧電振動素子、即ち圧電を利用して振動
させるものに対しても効果がある。例えば、メカニカル
フィルタ、超音波トランス、超音波ソナー、超音波マイ
ク、圧電ブザー、ノックセンサ等の圧電振動素子に対し
ても、本発明は同様に適用可能である。
【0060】なお、電極中のガラス量以外にも、例え
ば、圧電体の焼結状態、電極材の種類、圧電体の表面状
態、焼付け時の炉の影響など、歪みに影響する要因は多
々あると考えられる。しかし、本発明者は、電極中のガ
ラス量が、圧電振動体の歪みに対して最も影響が大きい
ことを確認しており、本発明は、この知見に基づいて、
電極のガラス量を好適範囲に規定したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る角速度センサの構成を
示す斜視図である。
【図2】図1の振動体の外周面上に形成された各電極の
構成を、振動体の前後、左右から見た展開図である。
【図3】図1の振動体におけるリード線と電極との接続
構成を示す断面図である。
【図4】不要振動の測定方法を示す説明図である。
【図5】ガラス量と不要振動V1との関係を表すグラフ
である。
【図6】ガラス量とガラス等の振動体内への拡散深さと
の関係を表すグラフである。
【符号の説明】
1…振動体、4、5…アーム部、6…連結部、10、1
1…駆動電極、12、13…参照電極、14、15…取
出し電極、16、17…検出用パット電極、18、19
…角速度検出電極、20…共通電極、21、22…第1
の接続電極、23、24…第2の接続電極。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体からなる圧電振動体(1)と、 前記圧電振動体に形成され、前記圧電振動体に対して信
    号を入出力するための電極(10〜24)とを備える圧
    電振動素子において、 前記電極は、導電性を有する電極母材に前記圧電振動体
    との接着性を確保するためのガラス成分及び無機酸化物
    を、5重量%以下含有させてなるものであることを特徴
    とする圧電振動素子。
  2. 【請求項2】 前記ガラス成分及び無機酸化物の含有量
    が、1重量%以上であることを特徴とする請求項1に記
    載の圧電振動素子。
  3. 【請求項3】 前記ガラス成分は、PbO−Al2 3
    −SiO系ガラス、ZnO−PbO−SiO2 系ガラ
    ス、PbO−B2 3 −SiO2 系ガラス、及びこれら
    を混合したガラスのうちから選択されたものであり、前
    記無機酸化物は、Bi2 3 、ZnO、NiO、CaO
    及びこれらの混合物から選択されたものであることを特
    徴とする請求項1または2に記載の圧電振動素子。
  4. 【請求項4】 前記電極母材は、Ag、Au、Pd、P
    t及びこれらの混合物から選択された金属であることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の圧
    電振動素子。
  5. 【請求項5】 角柱状に形成された一対のアーム部
    (4、5)とこれら各アーム部を連結する連結部(6)
    とにより音叉形状に形成された圧電体からなる圧電振動
    体(1)と、 前記圧電振動体に形成された電極(10〜24)とを備
    え、 前記電極を介して前記圧電振動体に対して信号を入出力
    することにより、前記両アーム部の配列方向に平行なy
    軸方向へ、前記アーム部を励振させるとともに、 前記アーム部の長手方向に平行なz軸回りの角速度が入
    力された時に、前記y軸および前記z軸と直交するx軸
    方向へ生じる前記アーム部の振動状態を、検出するよう
    にした角速度センサであって、 前記電極(10〜24)は、導電性を有する電極母材に
    前記圧電振動体との接着性を確保するためのガラス成分
    及び無機酸化物を、5重量%以下含有させてなるもので
    あることを特徴とする角速度センサ。
  6. 【請求項6】 前記ガラス成分及び無機酸化物の含有量
    が、1重量%以上であることを特徴とする請求項5に記
    載の角速度センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113825570A (zh) * 2020-04-17 2021-12-21 株式会社村田制作所 振动装置

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