JP2000088443A - 貯蔵庫の断熱扉 - Google Patents

貯蔵庫の断熱扉

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JP2000088443A
JP2000088443A JP10263400A JP26340098A JP2000088443A JP 2000088443 A JP2000088443 A JP 2000088443A JP 10263400 A JP10263400 A JP 10263400A JP 26340098 A JP26340098 A JP 26340098A JP 2000088443 A JP2000088443 A JP 2000088443A
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door
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optical semiconductor
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plates
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Seiji Tadasue
政治 忠末
Shuji Kado
修治 嘉戸
Hidemasa Anzai
英将 安在
Koichi Ito
伊藤  公一
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曇りのできない貯蔵庫の断熱扉を提供する。 【解決手段】 冷蔵ショーケースの断熱扉Aは、2枚の
透明なガラス板1A,1Bが間隔を開けて配設されて枠
内に気密に嵌着され、両ガラス板1A,1Bの間に複数
のスペーサ3が介設されて、その間隙が真空状態とされ
ている。庫外側のガラス板1Aにおける外表面には、酸
化チタンを主成分とした光半導体層5が形成されてい
る。冷蔵ショーケースが稼働されると、庫内側の冷熱が
スペーサ3を介して庫外側のガラス板1Aにおけるスペ
ーサ3の当てられた部位付近に伝達されて冷却され、そ
の外表面に結露傾向が生じるが、そこに形成された光半
導体層5に店内の蛍光灯等の外部光源により光が照射さ
れると、光半導体層5が持つところの、光励起により表
面に親水性を示すという機能によって、表面に生成され
た結露水が水膜W状とされ、曇りができることが防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫や温蔵庫等
の貯蔵庫に設けられたいわゆるガラス張り式の断熱扉に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば冷蔵ショーケースの扉には、断熱
効果を有しかつ貯蔵物が外部から目視できるように、二
重ガラス製の断熱扉が使用されている。具体的には、断
熱性能がより効果的に得られるように、2枚の透明なガ
ラス板の間隙を真空に近い状態に保持した構造のものが
使用されている。ただし係る構造のものでは、2枚のガ
ラス板同士がくっつき合うことなくその間が真空に近い
状態に保てるように、ガラス板の間に適当数のスペーサ
を入れる必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構造の断熱扉で
は、全体としては確かに優れた断熱性能を発揮するが、
問題が一つあった。それは、庫外側のガラス板のうちで
スペーサが当てられた部位では、このスペーサを介して
庫内の冷熱が伝達されることにより冷却され、スペーサ
が当てられた部位の庫外側の表面に結露が生じて曇りが
できる点である。このような曇りができると、庫内の貯
蔵物が見づらくなる。なお、温蔵庫に上記構造の断熱扉
を設けた場合には、庫内側のガラス板におけるスペーサ
が当てられた部位の庫内側の表面に同様に曇りができる
という問題がある。
【0004】また近年、病院や学校等に備えられる配膳
車として、温冷配膳車が急速に普及しつつある。この温
冷配膳車は、内部が温蔵室と冷蔵室とに区画されてい
て、一つのトレイに載せた温食と冷食とがそれぞれ温蔵
室と冷蔵室とに分けて収容され、温食は暖かいまま、ま
た冷食は冷却した状態で提供するようにしたものであ
る。この種の温冷配膳車にも同様に、いわゆるガラス張
り式の断熱扉が備えられているが、配膳車として移動さ
せて用いる関係上、軽量であることが要求され、またコ
スト面も考慮して、従来の温冷配膳車の断熱扉として
は、2枚の透明な樹脂板を間隔を開けて配設して、これ
らを枠内に装着した構造のものが一般的に使用されてい
た。係る構造の断熱扉でも、断熱機能と、保存された給
食を外部から目視できるという機能は十分に果たされ
る。
【0005】しかしながら、樹脂板はガラス板に比べて
熱変形しやすいので、枠との間でどうしても隙間ができ
やすい。そうすると例えば冷蔵室側に関しては、厨房や
配膳室の高温多湿の空気が上記の隙間を通して侵入しよ
うとし、その際2枚の樹脂板の間にも入り込む。そうす
ると、樹脂板の内表面が曇るおそれがある。また、温蔵
室側では、室内が高温となっているから庫内空気が隙間
から外部に出ようとし、また運転が停止されると、温蔵
室内が負圧に傾くことで逆に外部の空気が室内に侵入し
ようとし、そのとき同様に2枚の樹脂板の間にそれらの
空気が入り込んで、樹脂板の内表面を曇らせるおそれが
ある。本発明は上記のような事情に基づいて完成された
ものであって、その目的は、曇りのできない貯蔵庫の断
熱扉を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明に係る貯蔵庫の断熱扉
は、ガラス板、樹脂板等の透明な戸板を間隔を開けて複
数層に配設し、隣り合う戸板の間に介在部材を挟んだ状
態でこれらの戸板の間隙を低圧に保持してなる断熱扉に
おいて、前記戸板における前記介在部材の当てられた部
位の外表面に、光励起に対応して表面が親水性を示す光
半導体層が形成されているところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明に係る貯蔵庫の断熱扉は、
ガラス板、樹脂板等の透明な戸板を間隔を開けて複数層
に配設し、これらの戸板を枠内に装着してなる断熱扉に
おいて、前記戸板の内表面に、光励起に対応して表面が
親水性を示す光半導体層が形成されているところに特徴
を有する。請求項3の発明は、請求項1または請求項2
に記載のものにおいて、前記光半導体層が酸化チタンを
主成分として構成されているところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>断熱扉の両
側に温度差が生ずると、高温雰囲気に面している側の戸
板では、介在部材の当てられている部位においてこの介
在部材を介して低温雰囲気側の冷熱が伝達されて冷却さ
れ、その外表面に結露傾向が生じる。しかしながら、こ
こに形成された光半導体層の持つ親水性機能により結露
が水膜状とされて水滴状とはならず、曇りができること
が防止される。
【0009】<請求項2の発明>断熱扉の両側の温度差
等により、戸板と枠との間の隙間を通して空気が出入り
すると、その一部が戸板の間に入り込んで戸板の内表面
に結露傾向が生じる。しかしながら、ここに形成された
光半導体層の持つ親水性機能により結露が水膜状とされ
て水滴状とはならず、曇りができることが防止される。 <請求項3の発明>光半導体層として形成された酸化チ
タンは光励起により酸化機能を発揮するので、有機物を
分解して抗菌、脱臭等に有効であり、衛生的にも優れた
ものとすることがてきる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1及び図2
によって説明する。第1実施形態では、冷蔵ショーケー
スの断熱扉Aを例示している。この断熱扉Aは、図1に
示すように、2枚の透明なガラス板1A,1Bが間隔を
開けて配設されて、枠2内に気密に嵌着されている。両
ガラス板1A,1Bの間には複数のスペーサ3が所定箇
所に点在して介設されているとともに、両ガラス板1
A,1Bの間隙は真空状態とされ、あるいは低圧のガス
が封入されている。同図では、左側が庫外に、右側が庫
内となっており、上記構成により十分な断熱機能が発揮
され、またスペーサ3により両ガラス板1A,1Bがく
っつき合うのを阻止して、両ガラス板1A,1Bの間が
真空状態あるいはごく低圧の状態に保持にされるように
なっている。
【0011】さて、上記した2枚のガラス板1A,1B
のうちの庫外側のガラス板1Aにおける外表面には、図
2に詳細に示すように、酸化チタンを主成分とした光半
導体層5が形成されている。なお、この光半導体層5の
膜厚は強調するために実際よりも厚く図示されている。
上記した光半導体層5の形成方法としては、以下に挙げ
るものがある。 第1例:塗膜形成要素としてシリコーンにアナターゼ型
チタニアルゾルを添加して、チタニア含有塗料用組成物
を調整し、これをガラス板1Aの外表面に塗布し、所定
の温度で硬化させてアナターゼ型チタニア粒子がシリコ
ーン塗膜中に分散された光半導体層5を形成する。
【0012】第2例:まずガラス板1Aの外表面に無定
形シリカの薄膜を形成し、次にテトラエトキシチタンT
i(OC254とエタノールとの混合物からなるチタ
ニアコーティング溶液を調整し、この溶液をガラス板1
Aの外表面に塗布して乾燥させる。テトラエトキシチタ
ンの加水分解によって、水酸化チタンが生成し、さらに
脱水縮重合によって無定形チタニアが生成する。 第3例:上記の第2例と同様に、ガラス板1Aの外表面
上に無定形シリカの薄膜を形成し、スパッタリング法に
より無定形TiO2からなる薄膜を形成してもよい。 上記の各例のように形成された酸化チタンを主成分とし
た光半導体層5は、透明で、光励起に対応して表面が親
水性を示すものである。
【0013】続いて、第1実施形態の作用を説明する。
冷蔵ショーケースが稼働されると、庫内側が冷却状態と
される。したがって断熱扉Aでは、庫内側のガラス板1
Bが冷却され、その冷熱がスペーサ3を介して庫外側の
ガラス板1Aにおけるスペーサ3の当てられた部位付近
に伝達されて冷却され、その外表面(庫外側の表面)に
結露傾向が生じる。結露が生じると、それが曇りとなっ
て内部が見づらくなることが懸念される。
【0014】ここで、庫外側のガラス板1Aの外表面に
は、酸化チタンを主成分とした光半導体層5が形成され
ている。この光半導体層5に対して店内の蛍光灯等の外
部光源により光が照射されると、光半導体層5が持つと
ころの、光励起により表面に親水性を示すという機能に
よって、図2に示すように、表面に生成された結露水が
水膜W状とされ、曇りができることが防止される。ま
た、水膜W状とされることで乾燥も早く、水滴がガラス
板1Aの外表面を伝って流下するといったこともない。
【0015】また、この種の冷蔵ショーケースの断熱扉
では、貯蔵物を出し入れする際等に、ガラス板1Aの外
表面に肉汁等が付着することがあり得る。しかしなが
ら、酸化チタンを主成分とした光半導体層5は、併せて
光励起による酸化機能を有するから、雑菌類の繁殖を抑
制する抗菌作用を呈し、衛生的である。また、上記のよ
うに水膜Wが形成されるために、肉汁等がこびりつくこ
とが防がれ、簡単な水洗いだけで除去することができ
る。
【0016】<第2実施形態>図3及び図4は本発明の
第2実施形態を示す。上記構造の断熱扉Aにおいて結露
すなわち曇りが生じやすいのは、主に庫外側のガラス板
1Aにおけるスペーサ3の当てられた部位付近の外表面
であるから、図3および図4に示すように、その部分の
みに光半導体層5を形成するようにしてもよい。これに
よっても、冷蔵ショーケースの断熱扉Aにおいて、曇り
が生じることを有効に防止できる。
【0017】<第3実施形態>温蔵ショーケースに二重
ガラス製の断熱扉Aを設けた場合は、庫内側が加熱状態
とされるので、庫外側のガラス板1Aが相対的に冷却状
態となって、その冷熱がスペーサ3を介して庫内側のガ
ラス板1Bにおけるスペーサ3の当てられた部位付近に
伝達されて冷却され、その外表面(庫内側の表面)に結
露傾向が生じる。したがって、温蔵庫の断熱扉Aでは、
第1実施形態とは逆に、庫内側のガラス板1Bにおける
外表面に、酸化チタンを主成分とした光半導体層5を形
成すればよい。これにより、温蔵ショーケースの断熱扉
Aにおいて、結露すなわち曇りが生じることが防止され
る。また、第2実施形態とは逆に、庫内側のガラス板1
Bにおけるスペーサ3の当てられた部位付近の外表面に
のみ、光半導体層5を形成するようにしてもよい。
【0018】<第4実施形態>図5は本発明の第4実施
形態を示す。この第4実施形態では、庫外側と庫内側の
両ガラス板1A,1Bのそれぞれの外表面に、酸化チタ
ンを主成分とした光半導体層5が形成されている。係る
構造とすることによって、冷蔵ショーケースと温蔵ショ
ーケースに兼用して、それぞれに生ずる可能性のある曇
りを防止できる。また、断熱扉の内外両面において、光
半導体層5が酸化機能を呈することで、衛生上より好ま
しいものとなる。なお、曇り防止の機能のみに照らせ
ば、庫外側と庫内側のガラス板1A,1Bにおいて、そ
れぞれスペーサ3の当てられた部位付近の外表面のみに
光半導体層5を形成するようにしてもよい。
【0019】<第5実施形態>図6は本発明の第5実施
形態を示す。この第5実施形態では、両ガラス板1A,
1Bの間に、乾燥剤8を内部に入れたスペーサ7が介設
された断熱扉Bが例示されている。このようなスペーサ
7を用いた断熱扉Bにおいても、断熱扉Bの両側に温度
差が生じた場合に、高温雰囲気に面している側のガラス
板1Aまたは1Bでは、スペーサ7の当てられている部
位においてこのスペーサ7を介して低温雰囲気側の冷熱
が伝達されて冷却され、その外表面に結露傾向が生じる
ので、この部分に、酸化チタンを主成分とした光半導体
層5を形成することによって、結露すなわち曇りが生じ
ることが防止できる。
【0020】<第6実施形態>なお、上記の第1実施形
態ないし第5実施形態において、両ガラス板1A,1B
の内表面(互いに対向した面)にも、酸化チタンを主成
分とした光半導体層5を形成するとよい。例えば、断熱
扉の長年の使用によって、ガラス板1A,1Bと枠2と
の間に隙間ができてしまうと、ガラス板1A,1Bの外
表面に付着した肉汁等が上記の隙間から両ガラス板1
A,1Bの間隙に入り込んで、ガラス板1A,1Bの内
表面に付着し、かび等が発生する原因となる。しかしな
がら、仮に肉汁等がガラス板1A,1Bの内表面に付着
したとしても、そこに形成された光半導体層5の持つ酸
化機能(殺菌機能)によって、衛生的に優れたものにで
きる。
【0021】<第7実施形態>続いて、本発明の第7実
施形態を図7ないし図10によって説明する。この第7
実施形態では、温冷配膳車に設けられた断熱扉Cを例示
している。この実施形態の温冷配膳車は、図7に示すよ
うに、その内部が横方向に4つの部屋に区画され、外側
の2部屋が温蔵室11に、また中央の2部屋が冷蔵室1
2となっていて、隣り合う温蔵室11と冷蔵室12とが
対となっている。この対をなす温蔵室11と冷蔵室12
とに、一つのトレイに載せられた温食と冷食とがそれぞ
れ分けて収容され、温食は保温、また冷食は保冷されて
供するようになっている。これらの対をなす温蔵室11
と冷蔵室12に、観音開き式に断熱扉Cが装着されてい
る。
【0022】この断熱扉Cも、いわゆる二重のガラス張
り式ではあるが、配膳車として移動させて用いる関係
上、軽量であることが要求され、またコスト面も考慮し
て以下のような構造とされている。すなわち戸板には、
アクリル樹脂等の透明な樹脂板が使用され、図9に示す
ように、2枚の透明な樹脂板13が間隔を開けて配設さ
れて、その外周縁がパッキン14を介して枠15内に嵌
められた構造となっている。
【0023】係る構造の断熱扉Cでも、断熱機能と、保
存された給食を外部から目視できるという機能は十分に
果たされるが、樹脂板はガラス板に比べて熱変形しやす
いので、図10に示すようにパッキン14との間でどう
しても隙間17ができやすい。そうすると冷蔵室12側
では、温冷配膳車の置かれた厨房や配膳室(図10の下
側)の高温多湿の空気が、上記の隙間17を通して冷蔵
室12内に侵入しようとし、その際、同図の矢線に示す
ように両樹脂板13の間にも入り込み、両樹脂板13の
内表面に結露が生じて曇るおそれがある。また、温蔵室
11側では、温蔵室11内(図10の上側)が高温とな
っているから庫内空気が隙間17から外部に出ようと
し、また運転が停止されると、温蔵室11内が負圧に傾
くことで逆に外部の空気が室内に侵入しようとし、その
とき同様に両樹脂板13の間にそれらの空気が入り込ん
で、両樹脂板13の内表面を曇らせるおそれがある。
【0024】そこで、この実施形態では、図10に示す
ように、両樹脂板13の内表面(互いに対向した面)
に、酸化チタンを主成分とした光半導体層5が形成され
ている。この光半導体層5の形成方法としては、前記第
1実施形態に示した例が適用される。本実施形態の作用
は以下のようである。温蔵室11または冷蔵室12と、
庫外との温度差等により、樹脂板13とパッキン14と
の間の隙間17を通して空気が出入りすると、その一部
が両樹脂板13の間に入り込んで樹脂板13の内表面に
結露傾向が生じる。しかしながら、ここに形成された光
半導体層5の持つ親水性機能により結露が水膜状とされ
て水滴状とはならず、曇りができることが防止される。
【0025】また、このような温冷配膳車では、樹脂板
13の外表面に肉汁等が付着しやすく、それが上記した
隙間17から両樹脂板13の間に入り込んで樹脂板13
の内表面に付着し、かび等が発生する原因となる。しか
しながら、仮に肉汁等が樹脂板13の内表面に付着した
としても、そこに形成された光半導体層5の持つ酸化機
能(殺菌機能)によってかび等の発生が抑えられ、衛生
的に優れたものにできる。
【0026】<第8実施形態>上記した構造の断熱扉C
でも、庫外側と庫内側とで温度差が生ずると、高温雰囲
気に面している側(温蔵室11では庫内側、冷蔵室12
では庫外側)の樹脂板13は、特に枠15に嵌められた
外周縁の付近において、パッキン14と枠15とを介し
て低温雰囲気側の冷熱が伝達されて冷却され、その外表
面に結露傾向が生じる。そのため、図11に示すよう
に、両樹脂板13における外周縁に近い部分の外表面
に、同じく光半導体層5を形成しておくと、それの持つ
親水性機能により結露が水膜状とされて水滴状とはなら
ず、曇りができることを防止できる。
【0027】なお、両樹脂板13の外表面の全面にわた
って、酸化チタンを主成分とした光半導体層5を形成し
ておくと、樹脂板13の外表面に肉汁等が付着した場合
に、光半導体層5の持つ酸化機能によって雑菌類の繁殖
を抑制する抗菌作用を呈し、衛生的である。また水膜が
形成されるために、肉汁等がこびりつくことが防がれ、
簡単な水洗いだけで除去することができる。
【0028】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記各実施形態では二層構造の断熱扉を例示した
が、3枚以上のガラス板または樹脂板を間隔を開けて配
した三層構造以上の断熱扉についても、本発明は同様に
適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る断熱扉の部分断
面図
【図2】 その拡大図
【図3】 第2実施形態に係る断熱扉の部分正面図
【図4】 その部分断面図
【図5】 第4実施形態に係る断熱扉の部分断面図
【図6】 第5実施形態に係る断熱扉の部分断面図
【図7】 本発明の第7実施形態に係る温冷配膳車の正
面図
【図8】 その断熱扉の正面図
【図9】 図8のX−X線断面図
【図10】 図9の拡大図
【図11】 第8実施形態に係る断熱扉の部分断面図
【符号の説明】
A…断熱扉 1A,1B…ガラス板 3…スペーサ 5
…光半導体層 W…水膜 B…断熱扉 7…スペーサ
C…断熱扉 13…樹脂板 14…パッキン15…枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安在 英将 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内 (72)発明者 伊藤 公一 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内 Fターム(参考) 3L102 JA03 JA10 KA01 KE10 KE14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス板、樹脂板等の透明な戸板を間隔
    を開けて複数層に配設し、隣り合う戸板の間に介在部材
    を挟んだ状態でこれらの戸板の間隙を低圧に保持してな
    る断熱扉において、 前記戸板における前記介在部材の当てられた部位の外表
    面に、光励起に対応して表面が親水性を示す光半導体層
    が形成されていることを特徴とする貯蔵庫の断熱扉。
  2. 【請求項2】 ガラス板、樹脂板等の透明な戸板を間隔
    を開けて複数層に配設し、これらの戸板を枠内に装着し
    てなる断熱扉において、 前記戸板の内表面に、光励起に対応して表面が親水性を
    示す光半導体層が形成されていることを特徴とする貯蔵
    庫の断熱扉。
  3. 【請求項3】 前記光半導体層が酸化チタンを主成分と
    して構成されていることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の貯蔵庫の断熱扉。
JP10263400A 1998-09-17 1998-09-17 貯蔵庫の断熱扉 Pending JP2000088443A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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