JP3193687U - ショーケース - Google Patents

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伸吾 稲村
伸吾 稲村
勝弘 高久
勝弘 高久
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株式会社アリガ
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Abstract

【課題】高い断熱効果を有し、省エネルギーに貢献するショーケースを提供する。【解決手段】商品を格納する格納室の少なくとも一面がガラス面20で構成されたショーケースであって、当該ガラス面20は、二層以上の複層ガラス21a、21bからなり、当該複層ガラス21a、21bの少なくとも一部を構成するガラス21aとガラス21bとの間に形成される中空部25に不活性ガスを充填することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本考案は、高い断熱効果を有し、省エネルギーに貢献するショーケースに関する。
近年、エネルギー資源の有効利用が注目されており、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどに設置されるショーケースにおいても省エネルギーが要求されている。具体的には、効率的に冷却できる冷却装置や、高い断熱性を有するショーケースが求められている。
従来のショーケースは、透明なガラスとショーケースのフレームや底板などで構成されている。フレームや底板等は、食品衛生上等の問題がなければ、それを構成する材料などは特に限定されない。したがって、フレームや底板等に断熱性を持たせたい場合には、これらに、例えば高い断熱効果を有する材料や構造を用いればよいことになる。
一方、ガラスは、ショーケース内に置かれる商品が良く見えるように、透明でなければならないという制約がある。そこで、ショーケースに断熱性を持たせたい場合には、例えば可視光の透過率が高く、かつ赤外線を反射する赤外線反射フィルムが貼り付けられたガラス(特許文献1参照)や、空気を封入した複層のガラスを用いるという方法がある(特許文献2参照)。
特開2010−159341 特開2005−241164
しかしながら、赤外線反射フィルムが貼り付けられたガラスを用いる方法では、赤外線反射フィルムに貴金属等が用いられることが多いためコストが高く、また赤外線しか反射することができず、熱そのものを遮蔽することができないという問題点があった。
また、空気を封入した複層のガラスを用いた方法では、使用環境によっては断熱性が低いため、複層ガラスの表面に結露が発生してしまい、その結果ショーケース内の商品を綺麗に見せることができなくなってしまうという問題があった。
本考案は、上記な事情に鑑み、高い断熱効果を有し、省エネルギーに貢献するショーケースを提供することを目的とする。
本考案の考案者は、省エネルギーに貢献するショーケースについて、鋭意研究を続けた結果、以下のような画期的なショーケースを考案することに至った。
本考案に係る第1の態様は、商品を格納する格納室の少なくとも一面がガラス面で構成されたショーケースであって、当該ガラス面は、二層以上の複層ガラスからなり、当該複層ガラスの少なくとも一部を構成するガラスとガラスとの間に形成される中空部に不活性ガスを充填することを特徴とするショーケースにある。
かかる第1の態様では、ガラス面が高い断熱性を有するので、高い断熱効果を有し、省エネルギーに貢献するショーケースを提供することができる。
本考案に係る第2の態様は、前記不活性ガスがクリプトンであることを特徴とする第1の態様に記載のショーケースにある。
かかる第2の態様では、ガラス面がより高い断熱性を有するので、より高い断熱効果を有し、省エネルギーに貢献するショーケースを提供することができる。
実施形態1に係るショーケースの概略斜視図である。 実施形態1に係るショーケースの概略中央断面図である。 実施形態1に係る複層ガラスの概略斜視図である。 実施形態2に係る複層ガラスの概略斜視図である。
以下、実施形態を用いて本考案について説明するが、本考案はこれに限定されるものではない。なお、本考案において、ショーケース内に置かれる商品とは、10℃〜30℃で保存されるものだけでなく、それ以下の温度、例えば−20℃〜10℃で保存されるものや、それ以上の温度、例えば30℃〜60℃で保存されるものを含むものである。
(実施形態1)
図1に本実施形態に係るショーケースの概略斜視図を示し、図2に本実施形態に係るショーケースの概略中央断面図を示す。これらの図に示すように、ショーケース1は、コンプレッサ、コンデンサ、コンデンサファン等の冷却装置が格納された基台2と、基台2の上部に載置され、商品が格納される格納室5を備えたケース本体3とで構成されている。
格納室5は、底板10と、棚板6a、6bが取り付けられた背面板11と、複層ガラスで構成された正面ガラス12、側面ガラス13a、13bおよび上面ガラス14とで直方体状に形成されている。そして、これらはフレーム15を介して相互に固定されている。
なお、格納室5は、棚板6a、6bによって仕切られるようになっており、底板と棚板6a、6b上にそれぞれ商品を置くことができるので、格納室5の内部空間を効率的に利用できるようになっている。また、背面板11には、複層ガラスで構成された引き戸16がはめ込まれており、商品の出し入れができるようになっている。
底板、棚板6a、6bおよびフレーム15は特に限定されないが、断熱性のある材料等で構成されたものが好ましく、特にガラスやステンレス好ましい。
次に、正面ガラス12、側面ガラス13a、13b、上面ガラス14および引き戸16を構成する複層ガラスについて説明する。図3は、複層ガラスの概略斜視図である。図3に示すように、複層ガラス20は、スペーサ22を介して2枚のガラス板21a、21bで構成されており、内部に中空部25を有している。
中空部25には、不活性ガスが充填されており、より断熱効果が得られるようになっている。不活性ガスとしては、化学反応を起こしにくい気体であれば限定されないが、例えば、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)などの希ガスが好ましく、特にクリプトンが好ましい。クリプトンは、断熱効果が高いことに加え、分子量および原子半径が大きいことから、スペーサ22から外部に漏れにくい。
その結果、不活性ガスとしてクリプトンを用いることにより、スペーサ22を介して、外部の水蒸気が中空部25内に入りにくくすることができるので、ショーケースの温度が低下した際に、中空部25内に結露が生じにくくなるという効果を奏する。
複層ガラス20を構成するガラスは、断熱性の高いものであれば特に限定されない。また、スペーサ22は中空部25の不活性ガスが外部に漏れるのを防ぐことができ。かつ中空部25の幅を一定に保つことができるものであれば特に限定されず、例えばシリコンゴムであってもよい。
そして、このショーケースでは、基台2に格納された冷却装置により冷やされた空気(冷風)が、格納室5内に送られて格納室5内に置かれた商品を冷やした後、再度冷却装置に送られる。このように、冷気を循環することにより、格納室5内の温度を一定に保つようになっている。なお、この際に、冷風が正面ガラス12、側面ガラス13a、13b、上面ガラス14および引き戸16に接触することになるが、これらは高い断熱性を有することから、外部からの熱の流入を防ぐことができる。
したがって、上述したような構成とすることにより、高い断熱効果を有し、省エネルギーに貢献するショーケースを提供することができる。
次に、本考案の効果を確認するため、不活性ガスとして、アルゴンおよびクリプトンを用い、外気温:28℃、外部湿度:60%、格納室内温度:2℃、格納室内の風速2m/s、中空部の気圧が1atmという条件で、2層からなる複層ガラスであって、その複層ガラス表面法線が水平方向になるように配置した場合における熱貫流率と外気側のガラスの表面温度を計算した。また、それら結果と、不活性ガスの代わりに空気を中空部に充填した際の熱貫流率の値および外気側のガラスの温度とを比較した。
なお、計算方法としては、JIS R 3107およびJIS R 3106に規定されている計算方法および数値を用いた。ここで、外気の対流を考慮するために、Jurgesの式(αc=4.8+3.4v)を用いて対流熱伝達率αcを算出し、この逆数を屋外側表面熱伝達抵抗としている。ここで、Jurgesの式におけるvは外気の風速を示す。
<実施例1>
外気の風速を0.3m/s、外気に接するガラスの厚さを10mm、中空部を6mm、格納庫内の空気に接するガラスの厚さを6mmとして、熱貫流率および外気側のガラスの表面温度を計算した。その結果を表1に示す。
Figure 0003193687
ここで、改善率とは、(空気の熱貫流率−不活性ガスの熱貫流率)/空気の熱貫流率×100で算出される値である。また、温度差とは、不活性ガスの表面温度―空気の表面温度で算出される値である。
<実施例2>
外気の風速を0.3m/s、外気に接するガラスの厚さを6mm、中空部を9mm、格納庫内の空気に接するガラスの厚さを6mmとして、熱貫流率および外気側のガラスの表面温度を計算した。その結果を表2に示す。
Figure 0003193687
<実施例3>
外気の風速を0.3m/s、外気に接するガラスの厚さを15mm、中空部を6mm、格納庫内の空気に接するガラスの厚さを5mmとして、熱貫流率および外気側のガラスの表面温度を計算した。その結果を表3に示す。
Figure 0003193687
<実施例4>
外気の風速を0.3m/s、外気に接するガラスの厚さを3mm、中空部を6mm、格納庫内の空気に接するガラスの厚さを3mmとして、熱貫流率および外気側のガラスの表面温度を計算した。その結果を表4に示す。
Figure 0003193687
<実施例5>
外気の風速を2m/s、外気に接するガラスの厚さを10mm、中空部を6mm、格納庫内の空気に接するガラスの厚さを6mmとして、熱貫流率および外気側のガラスの表面温度を計算した。その結果を表5に示す。
Figure 0003193687
<実施例6>
外気の風速を2m/s、外気に接するガラスの厚さを6mm、中空部を9mm、格納庫内の空気に接するガラスの厚さを6mmとして、熱貫流率および外気側のガラスの表面温度を計算した。その結果を表6に示す。
Figure 0003193687
<実施例7>
外気の風速を2m/s、外気に接するガラスの厚さを15mm、中空部を6mm、格納庫内の空気に接するガラスの厚さを5mmとして、熱貫流率および外気側のガラスの表面温度を計算した。その結果を表7に示す。
Figure 0003193687
<実施例8>
外気の風速を2m/s、外気に接するガラスの厚さを3mm、中空部を6mm、格納庫内の空気に接するガラスの厚さを3mmとして、熱貫流率および外気側のガラスの表面温度を計算した。その結果を表8に示す。
Figure 0003193687
これらの結果から分かるように、アルゴンおよびクリプトンを用いた場合の熱貫流率は、空気の熱貫流率よりも低く、断熱性が高いことが分かった。特に、クリプトンを用いた場合は、より断熱性が高いことが分かった。
また、アルゴンおよびクリプトンを用いた場合の表面温度は、空気を用いた場合の表面温度より高いことが分かった。特に、クリプトンを用いた場合は、より表面温度が高いことが分かった。したがって、アルゴンおよびクリプトン(特にクリプトン)を用いることによりショーケースの表面温度を外気温に近くすることができるので、ショーケースの温度を低くした際に、空気を用いた場合よりも結露を防止することができることが分かった。
(実施形態2)
実施形態1では、2枚のガラス21a、21bを用いて複層ガラス20を構成したが、本考案に係るショーケースはこれに限定されない。例えば、図4に示すように、3枚のガラス31a、31b、31cを用いて中空部35a、35bが2つできるように複層ガラス30を構成してもよい。
このように複層ガラス30を構成することにより、より断熱性を向上させることができるので、より省エネルギーに貢献するショーケースを提供することができる。
なお、中空部35a、35bは、共に不活性ガスが充填されていてもよいし、いずれか一方が不活性ガスで充填され、他の一方は乾燥空気等が充填されていてもよい。このように構成しても、断熱性を向上させることができる。
(その他の実施形態)
実施形態1および2では、格納庫がガラス等で密閉されている、いわゆるクローズドショーケースを例にとり本考案を説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。格納庫の一面またはそれ以上の面が開放されている、いわゆるオープンショーケースであっても同様に構成することにより、高い断熱性を有することは明らかである。
1 ショーケース
2 基台
3 ケース本体
5 格納室
6a、6b 棚板
11 背面板
12 正面ガラス
13a、13b 側面ガラス
14 上面ガラス
15 フレーム
16 引き戸
20 複層ガラス
21a、21b、31a、31b、31c ガラス板
22 スペーサ
25、35a、35b 中空部

Claims (2)

  1. 商品を格納する格納室の少なくとも一面がガラス面で構成されたショーケースであって、
    当該ガラス面は、二層以上の複層ガラスからなり、
    当該複層ガラスの少なくとも一部を構成するガラスとガラスとの間に形成される中空部に不活性ガスを充填すること
    を特徴とするショーケース。
  2. 前記不活性ガスがクリプトンであることを特徴とする請求項1に記載のショーケース。

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