JP2000088360A - 冷却システム - Google Patents
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- JP2000088360A JP2000088360A JP10257159A JP25715998A JP2000088360A JP 2000088360 A JP2000088360 A JP 2000088360A JP 10257159 A JP10257159 A JP 10257159A JP 25715998 A JP25715998 A JP 25715998A JP 2000088360 A JP2000088360 A JP 2000088360A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】熱負荷が正常な状態では冷却ができ、熱負荷が
正常作動温度より低いとき、また負荷が小さく通電して
も自己発熱で温度が上がらないときでも作動温度まで加
熱でき、正常作動させることができる冷却システムを提
供する。 【解決手段】ベーパサイクルを用いて発熱の大きい機器
(熱負荷)を冷却する冷却システムにおいて、冷媒ガス
が循環する第1伝熱媒体循環路10のコンプレッサ3の
出口と第2熱交換器2の入口を接続する管路の制御弁2
4を開にし、高温ガスの循環路を形成し、制御弁22を
制御し高温ガスが第1熱交換器をバイパスするようにす
ることにより、高温ガスの循環路が形成され、エバポレ
ータ2により熱負荷と熱交換する媒体である第3伝熱媒
体を加熱するようにして、加熱された第3伝熱媒体によ
り熱負荷を加熱できるようにする。
正常作動温度より低いとき、また負荷が小さく通電して
も自己発熱で温度が上がらないときでも作動温度まで加
熱でき、正常作動させることができる冷却システムを提
供する。 【解決手段】ベーパサイクルを用いて発熱の大きい機器
(熱負荷)を冷却する冷却システムにおいて、冷媒ガス
が循環する第1伝熱媒体循環路10のコンプレッサ3の
出口と第2熱交換器2の入口を接続する管路の制御弁2
4を開にし、高温ガスの循環路を形成し、制御弁22を
制御し高温ガスが第1熱交換器をバイパスするようにす
ることにより、高温ガスの循環路が形成され、エバポレ
ータ2により熱負荷と熱交換する媒体である第3伝熱媒
体を加熱するようにして、加熱された第3伝熱媒体によ
り熱負荷を加熱できるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機、船舶、車
両などのベーパサイクルシステムを用いた冷却システム
に関する。
両などのベーパサイクルシステムを用いた冷却システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機搭載電子機器は、小型軽量化が求
められ、たとえばレーダ装置などの様に大きな電力を消
費するにもかかわらずコンパクトな設計がされる結果、
熱負荷となるこれら機器の発熱部(以下熱負荷という)
の冷却が問題となり、冷却システムが必要となる。この
種の冷却システムには、冷媒ガスを断熱圧縮し、高温高
圧になったガスを冷却して液化し、膨張弁で断熱自由膨
張させ寒冷な気液2相状態を得て、その液相部の気化潜
熱を冷却に用いるベーパーサイクルが一般的に用いられ
る。図3は従来における冷却システムの構成を示してい
る。
められ、たとえばレーダ装置などの様に大きな電力を消
費するにもかかわらずコンパクトな設計がされる結果、
熱負荷となるこれら機器の発熱部(以下熱負荷という)
の冷却が問題となり、冷却システムが必要となる。この
種の冷却システムには、冷媒ガスを断熱圧縮し、高温高
圧になったガスを冷却して液化し、膨張弁で断熱自由膨
張させ寒冷な気液2相状態を得て、その液相部の気化潜
熱を冷却に用いるベーパーサイクルが一般的に用いられ
る。図3は従来における冷却システムの構成を示してい
る。
【0003】図3に示す従来の冷却システムは、第1伝
熱媒体循環路60、第2伝熱媒体流路50および第3伝
熱媒体循環路66の三つの流体流路で構成されている。
それぞれの流体流路の間は熱交換器を介して熱の授受が
行われる。すなわち、第1伝熱媒体循環路60と第2伝
熱媒体流路50は第1熱交換器51を介して、また第1
伝熱媒体循環路60と第3伝熱媒体循環路66は第2熱
交換器52を介して熱の授受が行われる。つぎに各伝熱
媒体循環路の主な構成を述べる。
熱媒体循環路60、第2伝熱媒体流路50および第3伝
熱媒体循環路66の三つの流体流路で構成されている。
それぞれの流体流路の間は熱交換器を介して熱の授受が
行われる。すなわち、第1伝熱媒体循環路60と第2伝
熱媒体流路50は第1熱交換器51を介して、また第1
伝熱媒体循環路60と第3伝熱媒体循環路66は第2熱
交換器52を介して熱の授受が行われる。つぎに各伝熱
媒体循環路の主な構成を述べる。
【0004】第1伝熱媒体循環路60は、冷媒ガス(第
1伝熱媒体)例えばフロンガスの循環路で、モータ53
Aで駆動されるコンプレッサ53、制御弁56、第1熱
交換器(コンデンサ)51、膨張弁55、第2熱交換器
(エバポレータ)52が循環路を構成する管路で接続さ
れている。さらに、コンプレッサ53をバイパスする管
路が設けられ制御弁54が介設されている。またコンプ
レッサ53の出口の管路には流量センサ59、圧力セン
サ64が、エバポレータ52の出口の管路には温度セン
サ57、圧力センサ58が介設されている。第3伝熱媒
体循環路66は伝熱媒体例えばエチレングリコール混合
液(第3伝熱媒体)の循環路で、ポンプ61、第2熱交
換器52および熱負荷62が循環路を構成する管路で接
続されている。また熱負荷62の入口の管路には温度セ
ンサ65が介設されている。
1伝熱媒体)例えばフロンガスの循環路で、モータ53
Aで駆動されるコンプレッサ53、制御弁56、第1熱
交換器(コンデンサ)51、膨張弁55、第2熱交換器
(エバポレータ)52が循環路を構成する管路で接続さ
れている。さらに、コンプレッサ53をバイパスする管
路が設けられ制御弁54が介設されている。またコンプ
レッサ53の出口の管路には流量センサ59、圧力セン
サ64が、エバポレータ52の出口の管路には温度セン
サ57、圧力センサ58が介設されている。第3伝熱媒
体循環路66は伝熱媒体例えばエチレングリコール混合
液(第3伝熱媒体)の循環路で、ポンプ61、第2熱交
換器52および熱負荷62が循環路を構成する管路で接
続されている。また熱負荷62の入口の管路には温度セ
ンサ65が介設されている。
【0005】つぎに従来の冷却システムの作動について
記述する。第1伝熱媒体循環路60では、第1伝熱媒体
となるガスは、モータ53Aで駆動されるコンプレッサ
53で断熱圧縮され、高温高圧となったガスは三方弁で
ある制御弁56を通ってコンデンサ51に導かれ、コン
デンサ51の対向流路である第2伝熱媒体流路50を流
れる第2伝熱媒体(例えばヒートシンクとなる燃料タン
クからエンジンに供給される燃料など)との間で熱交換
し冷却され、大部分は液化して膨張弁55に導かれ、膨
張弁55で断熱自由膨張し、寒冷な気液2相状態の流体
(気液2相流体)となる。この気液2相流体は、エバポ
レータ52に導かれ、エバポレータ52における第1伝
熱媒体の対向流路である第3伝熱媒体循環路66を循環
している第3伝熱媒体(例えばエチレングリコール混合
液)との間で熱交換し、液相部の気化潜熱で第3伝熱媒
体を冷却し気化する。その気化した第1伝熱媒体はコン
プレッサ53の入口に入力され再び圧縮されて循環す
る。第3伝熱媒体循環路66では、ポンプ61により第
3伝熱媒体が循環されており、前記のとおりエバポレー
タ52で冷却された第3伝熱媒体は、熱負荷62に導か
れ熱負荷62を冷却して再びポンプ61の入口に戻され
循環する。
記述する。第1伝熱媒体循環路60では、第1伝熱媒体
となるガスは、モータ53Aで駆動されるコンプレッサ
53で断熱圧縮され、高温高圧となったガスは三方弁で
ある制御弁56を通ってコンデンサ51に導かれ、コン
デンサ51の対向流路である第2伝熱媒体流路50を流
れる第2伝熱媒体(例えばヒートシンクとなる燃料タン
クからエンジンに供給される燃料など)との間で熱交換
し冷却され、大部分は液化して膨張弁55に導かれ、膨
張弁55で断熱自由膨張し、寒冷な気液2相状態の流体
(気液2相流体)となる。この気液2相流体は、エバポ
レータ52に導かれ、エバポレータ52における第1伝
熱媒体の対向流路である第3伝熱媒体循環路66を循環
している第3伝熱媒体(例えばエチレングリコール混合
液)との間で熱交換し、液相部の気化潜熱で第3伝熱媒
体を冷却し気化する。その気化した第1伝熱媒体はコン
プレッサ53の入口に入力され再び圧縮されて循環す
る。第3伝熱媒体循環路66では、ポンプ61により第
3伝熱媒体が循環されており、前記のとおりエバポレー
タ52で冷却された第3伝熱媒体は、熱負荷62に導か
れ熱負荷62を冷却して再びポンプ61の入口に戻され
循環する。
【0006】温度センサ65で検出する第3伝熱媒体の
温度が目標値より低く(高く)なったときにはモータ5
3Aの回転速度を下降(上昇)させ、コンプレッサ53
の入口圧力を高く(低く)することによりエバポレータ
52での第1伝熱媒体の流量を減少(増加)させて第3
伝熱媒体の温度を上げる(下げる)温度制御がコントロ
ーラ63により行われている。
温度が目標値より低く(高く)なったときにはモータ5
3Aの回転速度を下降(上昇)させ、コンプレッサ53
の入口圧力を高く(低く)することによりエバポレータ
52での第1伝熱媒体の流量を減少(増加)させて第3
伝熱媒体の温度を上げる(下げる)温度制御がコントロ
ーラ63により行われている。
【0007】さらに、システムを安定に作動させるた
め、第1伝熱媒体循環路60では、コンプレッサ入口の
温度センサ57、圧力センサ58の信号を用いてコンプ
レッサ53に流入する第1伝熱媒体が液状のままで流入
しないように膨張弁55の開度を制御する完全ガス化制
御がコントローラ63で行われている。
め、第1伝熱媒体循環路60では、コンプレッサ入口の
温度センサ57、圧力センサ58の信号を用いてコンプ
レッサ53に流入する第1伝熱媒体が液状のままで流入
しないように膨張弁55の開度を制御する完全ガス化制
御がコントローラ63で行われている。
【0008】またコンプレッサ53に流入する第1伝熱
媒体の流量がコンプレッサ入口圧力と出口圧力の比(圧
縮比)に依存する一定の値を下回るとサージングが発生
し不安定になるため流量センサ59によるガス流量、コ
ンプレッサ入口の圧力センサ58、出口の圧力センサ64
によるそれぞれの圧力を検出し、コンプレッサ53に流
入するガスの流量が一定値以下にならないようにコンプ
レッサ53をバイパスする管路に介設された制御弁54
の開度を制御するコンプレッササージング防止制御がコ
ントローラ63で行われている。
媒体の流量がコンプレッサ入口圧力と出口圧力の比(圧
縮比)に依存する一定の値を下回るとサージングが発生
し不安定になるため流量センサ59によるガス流量、コ
ンプレッサ入口の圧力センサ58、出口の圧力センサ64
によるそれぞれの圧力を検出し、コンプレッサ53に流
入するガスの流量が一定値以下にならないようにコンプ
レッサ53をバイパスする管路に介設された制御弁54
の開度を制御するコンプレッササージング防止制御がコ
ントローラ63で行われている。
【0009】さらにコンプレッサ53で圧縮された第1
伝熱媒体が第2伝熱媒体によりコンデンサ51で過度に
冷却されるとガスが液化することにより圧力が下がりす
ぎ、膨張弁55で必要な寒冷が得られなくなるので、第
1伝熱媒体のコンデンサ51の入口での圧力を圧力セン
サ64で検出し、圧力が所定範囲に入るように制御弁5
6によりコンデンサ51をバイパスする第1伝熱媒体の
量を調節するコンデンサ圧力の維持制御も前記コントロ
ーラ63で行われている。
伝熱媒体が第2伝熱媒体によりコンデンサ51で過度に
冷却されるとガスが液化することにより圧力が下がりす
ぎ、膨張弁55で必要な寒冷が得られなくなるので、第
1伝熱媒体のコンデンサ51の入口での圧力を圧力セン
サ64で検出し、圧力が所定範囲に入るように制御弁5
6によりコンデンサ51をバイパスする第1伝熱媒体の
量を調節するコンデンサ圧力の維持制御も前記コントロ
ーラ63で行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷却システムは
以上のように構成されているが、熱負荷が作動温度より
低いとき、熱負荷に通電して自己発熱により温度が上昇
するまで正常な作動が得られず、待ち時間が発生する。
また負荷が小さく自己発熱でも温度が上がらず温度が低
すぎるときには正常な作動が得られなくなる。本発明
は、このような事情に鑑みてなされたものであり、正常
な状態では熱負荷の冷却ができ、熱負荷となる機器の周
囲の気温が低い状態での起動時などで熱負荷が作動温度
より低いばあいには、加熱ができる冷却システムを提供
することを目的とする。
以上のように構成されているが、熱負荷が作動温度より
低いとき、熱負荷に通電して自己発熱により温度が上昇
するまで正常な作動が得られず、待ち時間が発生する。
また負荷が小さく自己発熱でも温度が上がらず温度が低
すぎるときには正常な作動が得られなくなる。本発明
は、このような事情に鑑みてなされたものであり、正常
な状態では熱負荷の冷却ができ、熱負荷となる機器の周
囲の気温が低い状態での起動時などで熱負荷が作動温度
より低いばあいには、加熱ができる冷却システムを提供
することを目的とする。
【0011】
【問題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の冷却システムは、第1の伝熱媒体となるガ
スをコンプレッサで断熱圧縮し、高温・高圧となったガ
スを、第1の熱交換器に導き、冷却源となる第2の伝熱
媒体との間で熱交換した後、膨張弁に導き断熱自由膨張
させ、寒冷な気液2相状態を得て第2の熱交換器で、第
3の伝熱媒体を冷却し、この冷却された第3の伝熱媒体
を熱負荷となる熱源に導き、熱負荷と第3の伝熱媒体が
熱交換し得るようにした冷却システムにおいて、第1の
伝熱媒体の循環路で、コンプレッサの出口と第2の熱交
換器の入口を接続するとともに制御弁が介設された管路
を設け、この管路の制御弁を開にすることにより、高温
ガスの循環路が形成され、前記第2の熱交換器により第
3の伝熱媒体を加熱し、熱負荷を加熱し得るようにし、
熱負荷の通常の作動状態では冷却ができ、起動時などの
熱負荷が正常作動温度より低いときには、正常作動温度
まで加熱できるようにすることを特徴とする。
めに本発明の冷却システムは、第1の伝熱媒体となるガ
スをコンプレッサで断熱圧縮し、高温・高圧となったガ
スを、第1の熱交換器に導き、冷却源となる第2の伝熱
媒体との間で熱交換した後、膨張弁に導き断熱自由膨張
させ、寒冷な気液2相状態を得て第2の熱交換器で、第
3の伝熱媒体を冷却し、この冷却された第3の伝熱媒体
を熱負荷となる熱源に導き、熱負荷と第3の伝熱媒体が
熱交換し得るようにした冷却システムにおいて、第1の
伝熱媒体の循環路で、コンプレッサの出口と第2の熱交
換器の入口を接続するとともに制御弁が介設された管路
を設け、この管路の制御弁を開にすることにより、高温
ガスの循環路が形成され、前記第2の熱交換器により第
3の伝熱媒体を加熱し、熱負荷を加熱し得るようにし、
熱負荷の通常の作動状態では冷却ができ、起動時などの
熱負荷が正常作動温度より低いときには、正常作動温度
まで加熱できるようにすることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が提供する冷却シ
ステムの実施例を示す構成図である。まずその構成につ
いて記述する。図1に示す本発明の冷却システムの冷却
および加熱に係わる流路は、第1伝熱媒体循環路10、
第2伝熱媒体流路20および第3伝熱媒体循環路25三
つの流体流路で構成されている。それぞれの流体流路の
間は熱交換器を介して各伝熱媒体間で熱の授受が行われ
る。すなわち、第1伝熱媒体循環路10は第1熱交換器
1を介して、また第1伝熱媒体循環路10と第2伝熱媒
体流路20は第1熱交換器1を介して、また第1伝熱媒
体循環路10と第3伝熱媒体循環路25は第2熱交換器
2を介して熱の授受が行われる。
ステムの実施例を示す構成図である。まずその構成につ
いて記述する。図1に示す本発明の冷却システムの冷却
および加熱に係わる流路は、第1伝熱媒体循環路10、
第2伝熱媒体流路20および第3伝熱媒体循環路25三
つの流体流路で構成されている。それぞれの流体流路の
間は熱交換器を介して各伝熱媒体間で熱の授受が行われ
る。すなわち、第1伝熱媒体循環路10は第1熱交換器
1を介して、また第1伝熱媒体循環路10と第2伝熱媒
体流路20は第1熱交換器1を介して、また第1伝熱媒
体循環路10と第3伝熱媒体循環路25は第2熱交換器
2を介して熱の授受が行われる。
【0013】つぎに各伝熱媒体循環路の主な構成を述べ
る。第1伝熱媒体循環路10は、冷媒ガス(第1伝熱媒
体)例えばフロンガスの循環路で、モータ3Aで駆動さ
れるコンプレッサ3、第1熱交換器(コンデンサ)1、
膨張弁5、第2熱交換器(エバポレータ)2が循環路を
構成する管路で接続されている。さらに、コンプレッサ
3をバイパスする管路が設けられ制御弁4が介設されて
いる。またコンプレッサ3の出口とエバポレータ2の入
口を接続する管路が設けられ制御弁24が介設されてい
る。さらにコンプレッサ3の出口の管路には流量センサ
9、圧力センサ27が、エバポレータ2の出口の管路に
は温度センサ7、圧力センサ8が介設されている。
る。第1伝熱媒体循環路10は、冷媒ガス(第1伝熱媒
体)例えばフロンガスの循環路で、モータ3Aで駆動さ
れるコンプレッサ3、第1熱交換器(コンデンサ)1、
膨張弁5、第2熱交換器(エバポレータ)2が循環路を
構成する管路で接続されている。さらに、コンプレッサ
3をバイパスする管路が設けられ制御弁4が介設されて
いる。またコンプレッサ3の出口とエバポレータ2の入
口を接続する管路が設けられ制御弁24が介設されてい
る。さらにコンプレッサ3の出口の管路には流量センサ
9、圧力センサ27が、エバポレータ2の出口の管路に
は温度センサ7、圧力センサ8が介設されている。
【0014】第3伝熱媒体循環路25は伝熱媒体例えば
エチレングリコール混合液(第3伝熱媒体)の循環路
で、ポンプ11、第2熱交換器2および熱負荷12が循
環路を構成する管路で接続されている。また熱負荷の入
口の管路には温度センサ14が、熱負荷には温度センサ
30が介設されている。
エチレングリコール混合液(第3伝熱媒体)の循環路
で、ポンプ11、第2熱交換器2および熱負荷12が循
環路を構成する管路で接続されている。また熱負荷の入
口の管路には温度センサ14が、熱負荷には温度センサ
30が介設されている。
【0015】つぎに本発明が提供する図1の冷却システ
ムの作動について図2も参照して記述する。本冷却シス
テムはモード1とモード2の二つのモードで作動され
る。なお図2は二つの作動モードにおける各構成品の作
動状態を示すもので、モードに応じて作動状態が変わる
ものを示している。モード1では、図1における制御弁
4、膨張弁5、制御弁22Aおよび22Bはコントロー
ラ13により開度が制御されており、制御弁24は閉で
あることを示している。図1に示す各構成品のうち図2
に記載された構成品が前記した作動状態にある時をモー
ド1という。モード2でも同様に、制御弁4は閉、膨張
弁5は閉、制御弁22Aは開、制御弁22Bは閉、制御
弁24は開であることを示している。
ムの作動について図2も参照して記述する。本冷却シス
テムはモード1とモード2の二つのモードで作動され
る。なお図2は二つの作動モードにおける各構成品の作
動状態を示すもので、モードに応じて作動状態が変わる
ものを示している。モード1では、図1における制御弁
4、膨張弁5、制御弁22Aおよび22Bはコントロー
ラ13により開度が制御されており、制御弁24は閉で
あることを示している。図1に示す各構成品のうち図2
に記載された構成品が前記した作動状態にある時をモー
ド1という。モード2でも同様に、制御弁4は閉、膨張
弁5は閉、制御弁22Aは開、制御弁22Bは閉、制御
弁24は開であることを示している。
【0016】モード1の作動 このモード1では、熱負荷、冷却システムともに正常作
動状態で、熱負荷の冷却を行う場合である。第1伝熱媒
体が、モータ3Aで駆動されるコンプレッサ3で断熱圧
縮され、高温・高圧のガスとなり、コンデンサ1に導か
れる。コンデンサ1の対向流路は第2伝熱媒体流路20
で、高温・高圧のガスは第2伝熱媒体流路20を流れる
第2伝熱媒体により冷却される。冷却されたガスの大部
分は液化し気液2相流体となり、膨張弁5に導かれ、膨
張弁5で断熱自由膨張することにより、寒冷な気液2相
流体となり、エバポレータ2に入力される。エバポレー
タ2の対向流路は第3伝熱媒体循環路25で、前記の寒
冷な2相流体は、熱負荷を冷却するためにポンプ11に
より循環されている第3伝熱媒体と熱交換し、気化潜熱
により第3伝熱媒体を冷却して気化しコンプレッサ入口
にもどる。第3伝熱媒体循環路25の第3伝熱媒体によ
り熱負荷12を冷却する。
動状態で、熱負荷の冷却を行う場合である。第1伝熱媒
体が、モータ3Aで駆動されるコンプレッサ3で断熱圧
縮され、高温・高圧のガスとなり、コンデンサ1に導か
れる。コンデンサ1の対向流路は第2伝熱媒体流路20
で、高温・高圧のガスは第2伝熱媒体流路20を流れる
第2伝熱媒体により冷却される。冷却されたガスの大部
分は液化し気液2相流体となり、膨張弁5に導かれ、膨
張弁5で断熱自由膨張することにより、寒冷な気液2相
流体となり、エバポレータ2に入力される。エバポレー
タ2の対向流路は第3伝熱媒体循環路25で、前記の寒
冷な2相流体は、熱負荷を冷却するためにポンプ11に
より循環されている第3伝熱媒体と熱交換し、気化潜熱
により第3伝熱媒体を冷却して気化しコンプレッサ入口
にもどる。第3伝熱媒体循環路25の第3伝熱媒体によ
り熱負荷12を冷却する。
【0017】温度センサ14で検出する出力信号はコン
トローラ13に入力され、第3伝熱媒体の温度が目標値
より低く(高く)なったときには、モータ3Aの回転速
度を下降(上昇)させ、コンプレッサ3の入口圧力を高
く(低く)することによりエバポレータ2での第1伝熱
媒体の流量を減少(増加)させて第3伝熱媒体の温度を
上げる(下げる)ように温度制御される。
トローラ13に入力され、第3伝熱媒体の温度が目標値
より低く(高く)なったときには、モータ3Aの回転速
度を下降(上昇)させ、コンプレッサ3の入口圧力を高
く(低く)することによりエバポレータ2での第1伝熱
媒体の流量を減少(増加)させて第3伝熱媒体の温度を
上げる(下げる)ように温度制御される。
【0018】さらに、システムを安定に作動させるた
め、前記第1伝熱媒体循環路10では温度センサ7、圧
力センサ8の信号がコントローラ13に入力されコンプ
レッサ3に流入する第1伝熱媒体が液状のままで流入し
ないように膨張弁5の開度を制御する前記完全ガス化制
御が行われている。またコンプレッサ3に流入する第1
伝熱媒体の流量が減少しすぎるとサージングが発生し不
安定になるため、流量センサ9によりガス流量、圧力セ
ンサ8、27により圧力を検出し、これらの出力信号も
コントローラ13に入力され、コンプレッサ3に流入す
るガスの流量が一定値以下にならないようにコンプレッ
サ3のバイパス管路に介設された制御弁4の開度を制御
する前記コンプレッササージング防止制御が行われてい
る。さらにコンプレッサ3で圧縮された第1伝熱媒体が
第2伝熱媒体によりコンデンサ1で過度に冷却されない
ように、第1伝熱媒体のコンデンサ1の入口での圧力を
圧力センサ27で検出し、圧力が所定範囲に入るように
制御弁22の一方のポート22Aを通って第1熱交換器
1をバイパスする第1伝熱媒体の量を調節する前記コン
デンサ圧力の維持制御も前記コントローラ13で行われ
ている。
め、前記第1伝熱媒体循環路10では温度センサ7、圧
力センサ8の信号がコントローラ13に入力されコンプ
レッサ3に流入する第1伝熱媒体が液状のままで流入し
ないように膨張弁5の開度を制御する前記完全ガス化制
御が行われている。またコンプレッサ3に流入する第1
伝熱媒体の流量が減少しすぎるとサージングが発生し不
安定になるため、流量センサ9によりガス流量、圧力セ
ンサ8、27により圧力を検出し、これらの出力信号も
コントローラ13に入力され、コンプレッサ3に流入す
るガスの流量が一定値以下にならないようにコンプレッ
サ3のバイパス管路に介設された制御弁4の開度を制御
する前記コンプレッササージング防止制御が行われてい
る。さらにコンプレッサ3で圧縮された第1伝熱媒体が
第2伝熱媒体によりコンデンサ1で過度に冷却されない
ように、第1伝熱媒体のコンデンサ1の入口での圧力を
圧力センサ27で検出し、圧力が所定範囲に入るように
制御弁22の一方のポート22Aを通って第1熱交換器
1をバイパスする第1伝熱媒体の量を調節する前記コン
デンサ圧力の維持制御も前記コントローラ13で行われ
ている。
【0019】モード2の作動 モード2は、熱負荷12が作動温度より低く、加熱が必
要な場合である。コンプレッサ3で断熱圧縮され高温・
高圧となった第1の伝熱媒体10を熱源として、第2熱
交換器2で第3伝熱媒体25を加熱し、熱負荷12を加
熱する。熱負荷に介設された温度センサ30の検出信号
ががコントローラ13に入力され、熱負荷12が作動温
度範囲まで加熱された時点で通常作動のモード1に切り
替えて運転される。
要な場合である。コンプレッサ3で断熱圧縮され高温・
高圧となった第1の伝熱媒体10を熱源として、第2熱
交換器2で第3伝熱媒体25を加熱し、熱負荷12を加
熱する。熱負荷に介設された温度センサ30の検出信号
ががコントローラ13に入力され、熱負荷12が作動温
度範囲まで加熱された時点で通常作動のモード1に切り
替えて運転される。
【0020】上記の作動モードの選択は、温度センサ3
0の熱負荷の温度信号によりコントローラ13が自動判
断して行うか、操作パネル28から手動選択によりコン
トローラ13に司令信号を伝達して行う。本発明の冷却
システムは、以上の構成により、上記モード1では、熱
負荷の通常の冷却ができ、さらに上記モード2では、熱
負荷の加熱が必要となる場合、熱負荷の加熱もできるこ
とになる。
0の熱負荷の温度信号によりコントローラ13が自動判
断して行うか、操作パネル28から手動選択によりコン
トローラ13に司令信号を伝達して行う。本発明の冷却
システムは、以上の構成により、上記モード1では、熱
負荷の通常の冷却ができ、さらに上記モード2では、熱
負荷の加熱が必要となる場合、熱負荷の加熱もできるこ
とになる。
【0021】なお、図示例では、制御弁22が熱交換器
1の第1伝熱媒体循環路10に介設されているが、第2
伝熱媒体流路20の第1熱交換器1を通る管路とそのバ
イパス管路に介設しても良い。また制御弁22は三方弁
を用いているが、2個の制御弁に置き換えることもでき
る。
1の第1伝熱媒体循環路10に介設されているが、第2
伝熱媒体流路20の第1熱交換器1を通る管路とそのバ
イパス管路に介設しても良い。また制御弁22は三方弁
を用いているが、2個の制御弁に置き換えることもでき
る。
【0022】
【発明の効果】本発明の冷却システムは上記のように構
成されており、システムが正常に作動しているときには
通常の冷却ができ、熱負荷が正常作動温度より低いと
き、コンプレッサで断熱圧縮された高温・高圧となった
第1伝熱媒体を熱源にして第3伝熱媒体を加熱し熱負荷
を加熱することができるようにするので、熱負荷が正常
作動温度より低いときでも熱負荷を加熱し正常作動させ
ることができる。これにより熱負荷となる機器の使用温
度範囲を低温域まで拡張することができる。
成されており、システムが正常に作動しているときには
通常の冷却ができ、熱負荷が正常作動温度より低いと
き、コンプレッサで断熱圧縮された高温・高圧となった
第1伝熱媒体を熱源にして第3伝熱媒体を加熱し熱負荷
を加熱することができるようにするので、熱負荷が正常
作動温度より低いときでも熱負荷を加熱し正常作動させ
ることができる。これにより熱負荷となる機器の使用温
度範囲を低温域まで拡張することができる。
【図1】本発明に係わる冷却システムの一実施例の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図2】本発明に係わる冷却システムの作動モードと制
御弁の作動状態を示す図である。
御弁の作動状態を示す図である。
【図3】従来の冷却システムの構成を示す図である。
1・・・・第1熱交換器(コンデンサ) 2・・・・第2熱交換器(エバポレータ) 3・・・・コンプレッサ 3A・・・・モータ 4、22、24・・・・制御弁 5・・・・膨張弁 7、14、30・・・・温度センサ 8、27・・・・圧力センサ 9・・・・流量センサ 10・・・・第1伝熱媒体循環路 11・・・・ポンプ 12・・・・熱負荷 13・・・・コントローラ 20・・・・第2伝熱媒体流路 25・・・・第3伝熱媒体循環路 28・・・・操作パネル
Claims (1)
- 【請求項1】第1伝熱媒体となる冷媒ガスをコンプレッ
サで断熱圧縮し、高温・高圧となったガスを、第1熱交
換器に導き、冷却源となる第2伝熱媒体との間で熱交換
した後、膨張弁に導き断熱自由膨張させ、寒冷な気液2
相状態を得て第2熱交換器に導き、その液相部の気化潜
熱により第3伝熱媒体を冷却し、この冷却された第3伝
熱媒体を熱負荷となる熱源に導き、熱負荷と第3伝熱媒
体が熱交換し得るようにした冷却システムにおいて、第
1伝熱媒体の循環路で、コンプレッサの出口と第2熱交
換器の入口を接続するとともに制御弁が介設された管路
を設け、この管路の制御弁を開にすることにより、高温
ガスの循環路が形成され、前記第2熱交換器により第3
伝熱媒体を加熱するようにし、熱負荷を加熱し得るよう
にしたことを特徴とする冷却システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10257159A JP2000088360A (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 冷却システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10257159A JP2000088360A (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 冷却システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000088360A true JP2000088360A (ja) | 2000-03-31 |
Family
ID=17302529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10257159A Pending JP2000088360A (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 冷却システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000088360A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7302807B2 (en) | 2002-03-28 | 2007-12-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Refrigerating cycle device |
-
1998
- 1998-09-10 JP JP10257159A patent/JP2000088360A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7302807B2 (en) | 2002-03-28 | 2007-12-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Refrigerating cycle device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070508 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070704 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071120 |