JP2000087066A - 高塩基価アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビルサリシレ―ト・カルボキシレ―トの製造 - Google Patents

高塩基価アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビルサリシレ―ト・カルボキシレ―トの製造

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JP2000087066A JP11255851A JP25585199A JP2000087066A JP 2000087066 A JP2000087066 A JP 2000087066A JP 11255851 A JP11255851 A JP 11255851A JP 25585199 A JP25585199 A JP 25585199A JP 2000087066 A JP2000087066 A JP 2000087066A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スルホネートとの相溶性、苛酷な基油への溶
解性、塩基価保持性、及び潤滑油の熱的酸化安定性の改
善に有用な過塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイドロ
カルビルサリシレート・カルボキシレートの製造方法を
提供する。 【解決手段】 単芳香環ハイドロカルビルサリシレー
ト、溶媒、金属水酸化物、及びアルキル多価アルコール
からなる混合物を、過塩基化反応条件下で二酸化炭素と
接触させて過塩基化することにより、過塩基性アルカリ
土類金属単芳香環ハイドロカルビルサリシレート・カル
ボキシレートを製造する。アルキル多価アルコールのア
ルキル基は1〜5個の炭素原子を含む。過塩基性金属単
芳香環ハイドロカルビルサリシレートは、過塩基化の
前、その間またはその後に長鎖カルボン酸で処理して、
単芳香環ハイドロカルビルサリシレート・カルボキシレ
ートを生成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高過塩基性の、ア
ルカリ土類金属、単芳香環、ハイドロカルビルサリシレ
ート・カルボキシレート類の製造に関するものである。
特に、高過塩基性カルシウム、単芳香環、アルキルサリ
シレート−ステアレートに関する。
【0002】
【従来の技術】フェネート・ステアレート類の製造につ
いては当該技術分野ではよく知られている。ヨーロッパ
公開特許出願第0,094,814号A2には、ステア
リン酸などのC10〜C24の非分枝鎖セグメントを持つカ
ルボン酸でフェネートを処理することにより、過塩基性
フェネートの安定性が高まることが教示されている。P
CT特許出願公報第WO88/03944号および第8
8/03945号には、TBNが300より大きい過塩
基性フェネートが教示されている。この高いTBNは、
添加成分である、ステアリン酸などのカルボン酸、もし
くは炭素原子数36〜100のジ−又はポリカルボン
酸、もしくはその無水物、酸クロライドまたはエステル
を用いることによって達成される。
【0003】アルキルサリシレート(アルキルサリチレ
ート)類の製造についても当該技術分野ではよく知られ
ている。米国特許第3,036,971号明細書には、
高塩基度アルカリ土類金属の硫化アルキルフェネートを
ベースとする清浄分散剤の製造が開示されている。これ
らの添加剤は、アルキルフェノールの硫化、硫化アルキ
ルフェノールのアルカリ土類金属塩基を用いた中和、次
いで硫化アルキルフェネート中に分散したアルカリ土類
金属塩基の炭酸化による超アルカリ化によって製造され
る。
【0004】フランス特許第1,563,557号公報
には、硫化カルシウムアルキルサリシレート類をベース
とする清浄剤が開示されている。これらの添加剤は、カ
リウムアルキルフェネートのカルボキシル化、塩化カル
シウムによる交換、次いで石灰、カルボン酸およびアル
キレングリコールまたはアルキレングリコールのアルキ
ルエーテルの存在下で、得られたカルシウムアルキルサ
リシレートの硫黄を用いた硫化によって製造される。
【0005】フランス特許出願第2,625,220号
公報には、アルキルフェネートおよびアルキルサリシレ
ート類をベースとする超アルカリ性清浄分散剤が開示さ
れている。これらの添加剤は、酸および溶媒の存在下で
アルキルフェノールのアルカリ土類金属塩基による中
和、溶媒の蒸留、カルボキシル化、グリコールおよび溶
媒の存在下で硫黄およびアルカリ土類金属塩基による硫
化と超アルカリ化、それに続く炭酸塩化および濾過によ
って製造される。
【0006】PCT特許出願第PCT/FR95/00
299号公報には、これらの添加剤の性能、特に発泡
性、相溶性および新油中の分散性に関する試験、また加
水分解に対する安定性試験における性能を実質的に改善
することができる方法が開示されている。この方法は、
カルボン酸の存在下で直鎖及び分枝鎖のアルキルフェノ
ール混合物のアルカリ土類金属塩基による中和、アルキ
ルフェネートの二酸化炭素の作用によるカルボキシル
化、それに続く硫化と超アルカリ化、次の炭酸化、そし
て蒸留、濾過および大気中での脱泡からなる。
【0007】ヨーロッパ特許出願第98400203.
0号公報には、アルカリ土類金属塩(アルキルフェネー
ト/アルキルサリシレート)と未反応アルキルフェノー
ルの混合物からなる非硫化でアルカリ金属を含まない清
浄分散剤が開示されている。この添加剤は、酸化防止剤
特性の改良、高温堆積物の抑制と黒スラッジの抑制を可
能にする。
【0008】潤滑油清浄剤の製造の過程において脂肪族
カルボン酸を添加することは知られている。得られた清
浄剤はカルボン酸変性清浄剤と呼ばれ、各種のそのよう
な清浄剤が知られている。そのような清浄剤の物性およ
び/または性能を改良するために、脂肪族カルボン酸を
清浄剤に混合することも知られている。脂肪酸の清浄剤
への取り込みによって見い出される最も共通の物理的改
良は、この改良を行う最も共通の理由でもあるが、生成
物の粘度を容認できないレベルまで有害なほど高めるこ
となく、清浄剤の全塩基価(TBN)を増加させること
にある。
【0009】米国特許第3,493,516号明細書に
は、過塩基性フェネートの製造の際に短鎖カルボン酸を
使用することが開示されており、過剰な粘度増加なしに
TBNを増加させている。ヨーロッパ特許出願第38
5,616号公報には、アルキルフェノールまたはフェ
ネートから過塩基性フェネートを製造する際に、TBN
の増加および容認範囲の粘度をもたらす脂肪酸の使用が
開示されている。ヨーロッパ特許出願第351,052
号公報には、過塩基性サリシレート清浄剤の製造におい
て、300より大きいTBNと100℃で1000cS
tより低い粘度をもたらす長鎖カルボン酸の使用が開示
されている。ヨーロッパ特許出願第347,104号公
報には、堆積物形成特性が改善された過塩基性カルボン
酸変性低塩基性スルホネートおよび/またはフェネート
および/またはサリシレート清浄剤を製造するための、
長鎖カルボン酸の使用が開示されている。
【0010】ヨーロッパ特許出願第347,103号公
報には、フェネートから出発して、350より大きいT
BNと100℃で1000cStより低い粘度を有する
カルボン酸変性過塩基性フェネートを製造する方法が開
示されている。ヨーロッパ特許出願第351,053号
公報には、300より大きいTBNと100℃で100
0cStより低い粘度を有し、濾過処理特性が良くなっ
たカルボン酸変性過塩基性スルホネートの製造が開示さ
れている。米国特許第5,716,914号明細書に
は、300より大きいTBNと100℃で1000cS
tより低い粘度を有するカルボン酸変性過塩基性フェネ
ートの製造方法が開示されている。
【0011】米国特許第5,069,804号明細書と
ヨーロッパ特許出願第0,094,814号公報には、
発泡性が改善されたカルボン酸変性過塩基性フェネート
の製造方法が開示されている。米国特許第5,714,
443号明細書には、350より大きいTBNと100
℃で1000cStより低い粘度を有するカルボン酸変
性過塩基性フェネートの製造方法が開示されている。米
国特許第5,433,871号明細書には、300より
大きいTBNを有するカルボン酸変性過塩基性混合清浄
剤(フェネートおよび/またはサリシレートおよび/ま
たはナフテネートおよび/またはスルホネート)の製造
方法が開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、スルホネー
トとの相溶性、苛酷な基油に対する溶解性、塩基価保持
性、および潤滑油の熱的酸化安定性を改善するのに有用
な過塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビル
サリシレート・カルボキシレートを製造する方法を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、アルカ
リ土類金属単芳香環ハイドロカルビルサリシレート、少
なくとも一種類の溶媒、金属水酸化物、および1〜5個
の炭素原子を含むアルキル多価アルコールからなる混合
物を、過塩基化反応条件下で二酸化炭素と接触させるこ
とからなる。過塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイド
ロカルビルサリシレートは、過塩基化の前、その間また
はその後に長鎖のカルボン酸、その無水物または塩で処
理して、アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビルサ
リシレート・カルボキシレートを生成させる。
【0014】アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビ
ルサリシレートは、単芳香環アルキルサリシレートであ
ることが好ましい。より好ましくは、硫化カルシウム単
芳香環アルキルサリシレートである。金属水酸化物は、
アルカリ土類金属水酸化物であることが好ましい。より
好ましいのは、水酸化カルシウムである。混合物はさら
に金属塩化物を含有することが好ましく、より好ましく
は水溶性金属塩化物を含有する。金属塩化物はアルカリ
土類金属塩化物であることが好ましく、より好ましくは
塩化カルシウムである。アルキル多価アルコールはエチ
レングリコールであることが好ましい。
【0015】混合物はさらにハイドロカルビルフェネー
トを含有することが好ましく、より好ましくはアルカリ
土類金属アルキルフェネートであり、最も好ましくは硫
化カルシウムアルキルフェネートである。混合物はさら
にハイドロカルビルフェノールを含有することが好まし
く、より好ましくはアルキルフェノールである。混合物
はさらに二芳香環ハイドロカルビルサリシレートを含有
することが好ましく、単芳香環ハイドロカルビルサリシ
レートと二芳香環ハイドロカルビルサリシレートのモル
比は少なくとも8:1である。長鎖のカルボン酸はステ
アリン酸であることが好ましい。
【0016】この方法により製造された過塩基性アルカ
リ土類金属単芳香環ハイドロカルビルサリシレート・カ
ルボキシレートは、主要量の潤滑粘度の油を含む潤滑油
組成物の調製に使用することができる。そのような潤滑
油配合物は一般に下記成分からなる: (a)主要量の潤滑粘度の基油、(b)1〜30%の過
塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビルサリ
チレー ト・カルボキシレート、(c)0〜20%の少
なくとも一種類の無灰分散剤、(d)0〜5%の少なく
とも一種類のジチオリン酸亜鉛、(e)0〜10%の少
なくとも一種類の酸化防止剤、(f)0〜1%の少なく
とも一種類の消泡剤、および(g)0〜20%の少なく
とも一種類の粘度指数向上剤。
【0017】本発明はまた、過塩基性アルカリ土類金属
単芳香環ハイドロカルビルサリシレート・カルボキシレ
ート、有機希釈剤、および好ましくは少なくとも一種類
の他の添加剤からなる濃縮物も提供する。有機希釈剤は
濃縮物の10〜90%を占める。本発明はまた、スルホ
ネートとの相溶性、苛酷な基油に対する溶解性、塩基価
(BN)保持性、および潤滑油の熱的酸化安定性を改善
する方法も提供する。その方法は、潤滑油に本発明の過
塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビルサリ
シレート・カルボキシレートを有効量添加することから
なる。本発明はまた、主要量の潤滑粘度の基油、0.1
〜3.0%の本発明の過塩基性アルカリ土類金属単芳香
環ハイドロカルビルサリシレート・カルボキシレート、
および好ましくは少なくとも一種類の他の添加剤からな
る作動油組成物も提供する。
【0018】過塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイド
ロカルビルサリシレート・カルボキシレートの別の製造
方法は、下記工程からなる: (a)ハイドロカルビルフェノールを、少なくとも一種
類の炭素原子数1〜4のカルボン酸の存在下で、かつア
ルカリ塩基、二価アルコールおよび一価アルコールの不
在下でアルカリ土類金属塩基を用いて中和する、ただし
中和の前またはその間に、該ハイドロカルビルフェノー
ルを長鎖のカルボン酸、その無水物または塩で処理し
て、ハイドロカルビルフェネート・カルボキシレートを
生成させる、ただし: (1)該中和操作を少なくとも200℃の温度で行う; (2)水と共沸混合物を形成するような溶媒の不在下
で、反応の水分を除去するために圧力を徐々に大気圧よ
り低くする; (3)該ハイドロカルビルフェノールは85%までの直
鎖のハイドロカルビルフェノールを、少なくとも9個の
炭素原子を含む分枝鎖ハイドロカルビル基を有する少な
くとも15%の分枝鎖のハイドロカルビルフェノールと
の混合物として含有する; (4)使用する試薬の量は以下のモル比に対応する: (a)アルカリ土類金属塩基/ハイドロカルビルフェノ
ールが0.2:1〜0.7:1、および(b)カルボン
酸/ハイドロカルビルフェノールが0.01:1〜0.
5:1;(b)前記工程(a)で得られたハイドロカル
ビルフェネート・カルボキシレートを、少なくとも20
モル%の出発ハイドロカルビルフェノールをハイドロカ
ルビルサリシレート・カルボキシレートに変換するのに
十分なカルボキシル化条件下で、二酸化炭素を用いてカ
ルボキシル化すること;そして(c)工程(b)の生成
物、少なくとも一種類の溶媒、金属水酸化物、および炭
素原子数1〜5のアルキル多価アルコールからなる混合
物を、過塩基化反応条件下で二酸化炭素と接触させるこ
と。
【0019】この別の態様において、ハイドロカルビル
フェノールはアルキルフェノールであり、アルカリ土類
金属塩基はカルシウム塩基であり、金属水酸化物はアル
カリ土類金属水酸化物(水酸化カルシウムなど)であ
り、そしてアルキル多価アルコールはエチレングリコー
ルであることが好ましい。工程(c)における混合物は
さらに、水溶性塩化カルシウムのような水溶性金属塩化
物を含有することが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】最も広い観点では、本発明は、ス
ルホネートとの相溶性、苛酷な基油貯蔵における溶解
性、塩基価保持性、および潤滑油の熱的酸化安定性を改
善するのに有用な過塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハ
イドロカルビルサリシレート・カルボキシレートを包含
するものである。本発明を更に詳細に述べる前に、以下
の用語について定義する。
【0021】[定義]ここで使用しているように、以下
の用語は、逆に特に言及しない限りは以下の意味であ
る。「ハイドロカルビル基」は、アルキルまたはアルケ
ニル基などの炭化水素基を意味する。「金属」は、アル
カリ金属、アルカリ土類金属、もしくはそれらの混合物
を意味する。「アルカリ土類金属」は、カルシウム、バ
リウム、マグネシウム、ストロンチウム、もしくはそれ
らの混合物を意味する。
【0022】「アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカル
ビルサリシレート」は、各アルカリ土類金属塩基カチオ
ン当たりただ1個のハイドロカルビルサリチル酸アニオ
ンが存在するハイドロカルビルサリチル酸のアルカリ土
類金属塩を意味する。「アルカリ土類金属単芳香環アル
キルサリシレート」は、ハイドロカルビル基がアルキル
基であるアルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビルサ
リシレートを意味する。「アルカリ土類金属二芳香環ハ
イドロカルビルサリシレート」は、各アルカリ土類金属
塩基カチオン当たり2個のハイドロカルビルサリチル酸
アニオンが存在するハイドロカルビルサリチル酸のアル
カリ土類金属塩を意味する。「アルカリ土類金属二芳香
環アルキルサリシレート」は、ハイドロカルビル基がア
ルキル基であるアルカリ土類金属二芳香環ハイドロカル
ビルサリシレートを意味する。
【0023】単芳香環サリシレート:
【化1】
【0024】二芳香環サリシレート:
【化2】
【0025】「ハイドロカルビルフェノール」は、1以
上のハイドロカルビル置換基を持つフェノール基を意味
し、ハイドロカルビル置換基のうちの少なくとも1つは
フェノールに油溶性を付与するのに十分な数の炭素原子
を有する。「アルキルフェノール」は、1以上のアルキ
ル置換基を持つフェノール基を意味し、アルキル置換基
のうちの少なくとも1つはフェノールに油溶性を付与す
るのに十分な数の炭素原子を有する。「フェネート」
は、フェノールの金属塩を意味する。「ハイドロカルビ
ルフェネート」は、ハイドロカルビルフェノールの金属
塩を意味する。「アルカリ土類金属アルキルフェノー
ル」は、アルキルフェノールのアルカリ土類金属塩を意
味する。
【0026】「長鎖カルボン酸」は、平均炭素数が13
〜28のアルキル基を有するカルボン酸を意味する。ア
ルキル基は直鎖、分枝鎖、もしくはそれらの混合物であ
ってもよい。「ステアリン酸」は、炭素数が主に18で
ある長鎖カルボン酸を意味する。「アルカリ土類金属単
芳香環ハイドロカルビルサリシレート・カルボキシレー
ト」は、長鎖カルボン酸、その無水物もしくは塩で処理
されたアルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビルサリ
シレートを意味する。
【0027】「塩基価」または「BN」は、試料1グラ
ムにおけるKOHのミリグラムと等価な塩基の量を意味
する。よって、高いBN価は生成物のアルカリ性がそれ
だけ強いこと、従って保有するアルカリ度が大きいこと
を反映している。試料のBNは、ASTM試験第D28
96番、あるいは任意の他の同様の手段により決定する
ことができる。特に断らない限りは、百分率は全て重量
パーセントである。
【0028】[アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカル
ビルサリシレートの製造] A)中和工程 第一工程において、ハイドロカルビルフェノールを少な
くとも一種類のC1〜C4のカルボン酸の存在下でアルカ
リ土類金属塩基を用いて中和する。この反応は、アルカ
リ塩基の不在下、かつ二価アルコールまたは一価アルコ
ールの不在下で行う。
【0029】ハイドロカルビルフェノールには、85%
以下の直鎖のハイドロカルビルフェノール(かつ、好ま
しくは、少なくとも35%の直鎖ハイドロカルビルフェ
ノール)と、少なくとも15%の分枝鎖のハイドロカル
ビルフェノールとの混合物として含まれる。ハイドロカ
ルビル基はアルキル基であって、直鎖アルキル基は12
〜40個の炭素原子を含むことが好ましく、より好まし
くは18〜30個の炭素原子を含む。分枝鎖ハイドロカ
ルビル基はアルキル基であることが好ましく、そして少
なくとも9個の炭素原子を含み、好ましくは9〜24
個、より好ましくは10〜15個の炭素原子を含む。
【0030】少なくとも35%の長い直鎖アルキルフェ
ノール(炭素原子数18〜30)を含むアルキルフェノ
ールの使用は、長い直鎖アルキル鎖が潤滑油中の添加剤
の相溶性および溶解性を促進するので、特に好ましい。
しかしながら、アルキルフェノール中に相対的に重い直
鎖アルキル基が存在することは、そのアルキルフェノー
ルを分枝鎖アルキルフェノールよりも反応しにくくし、
これにより、アルカリ土類金属塩基による中和を行うた
めにはより厳しい反応条件を用いる必要が生じる。
【0031】分枝鎖のアルキルフェノールは、フェノー
ルと分枝鎖オレフィン、通常はプロピレンから生じたオ
レフィンとの反応によって得ることができる。それらは
モノ置換異性体の混合物からなり、大部分の置換基はパ
ラ位にあり、ごく僅かにオルト位にあり、そしてメタ位
には殆どない。それにより、事実上フェノール機能には
立体障害が生じないから、アルカリ土類金属塩基に対し
て比較的反応しやすくなる。
【0032】一方、直鎖のアルキルフェノールはフェノ
ールと直鎖オレフィン、通常はエチレンから生じたオレ
フィンとの反応によって得ることができる。それらはモ
ノ置換異性体の混合物からなり、オルト、パラおよびメ
タ位にある直鎖アルキル置換基の割合ははるかに均一に
分布している。これにより、フェノール機能が、相当な
立体障害のために、より近くて一般により重いアルキル
置換基の存在のために少ししか使えないから、アルカリ
土類金属塩基に対して反応しにくくなる。
【0033】この工程を実施するのに使用できるアルカ
リ土類金属塩基としては、カルシウム、マグネシウム、
バリウムまたはストロンチウムの酸化物または水酸化
物、特には酸化カルシウム、水酸化カルシウム、酸化マ
グネシウム、およびそれらの混合物を挙げることができ
る。ある態様では、消石灰(水酸化カルシウム)が好ま
しい。
【0034】この工程に用いられるC1〜C4のカルボン
酸としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸および酪酸を挙
げることができ、単独でもあるいは混合でも使用するこ
とができる。好ましくは酸の混合物が用いられ、最も好
ましくはギ酸/酢酸混合物が、用いられる。ギ酸/酢酸
のモル比は0.2:1〜100:1であるべきで、好ま
しくは0.5:1〜4:1、最も好ましくは1:1であ
る。カルボン酸は、アルカリ土類金属塩基が鉱物試薬か
ら有機試薬に移動するのを助ける移動剤として作用す
る。
【0035】中和操作は、少なくとも200℃の温度で
実施し、好ましくは少なくとも215℃、より好ましく
は少なくとも240℃である。圧力は、反応の水分を蒸
留して除くために徐々に大気圧より低くする。従って、
中和は水と共沸混合物を形成するような如何なる溶媒も
存在させないで行うべきである。圧力は好ましくは、7
000Pa(70mbar)以下に下げる。
【0036】用いる試薬の量は、以下のモル比に対応さ
せるべきである。 (1)アルカリ土類金属塩基/アルキルフェノールが、
0.2:1〜0.7:1、 好ましくは0.3:1〜
0.5:1、および(2)カルボン酸/アルキルフェノ
ールが、0.01:1〜0.5:1、好まし くは0.
03:1〜0.15:1。
【0037】この中和工程の最後に、得られたアルキル
フェネートを15時間を越えない範囲で、温度を少なく
とも215℃および絶対圧を5000と105Paの間
(0.05と1.0barの間)に維持することが好ま
しい。より好ましくは、この中和工程の最後に、得られ
たアルキルフェネートを2〜6時間、絶対圧を1000
0と20000Paの間(0.1と0.2barの間)
に維持する。操作を十分に高い温度で行い、かつ反応器
の圧力を徐々に大気圧より低くするならば、この反応中
に生成する水分と共沸混合物を形成する溶媒を添加する
必要無しに中和反応は進行する。
【0038】B)カルボキシル化工程 カルボキシル化工程は、単に先の中和工程で生じた反応
媒体に二酸化炭素を吹き込むことにより行い、少なくと
も20モル%のアルキルフェネートがアルキルサリシレ
ート(あるいはアルキルサリチレート、電位差計定量に
よりサリチル酸として測定)になるまで続ける。生成す
るアルキルサリシレートの脱カルボキシル化を避けるた
めに、加圧下で行わなければならない。
【0039】二酸化炭素を用いて、180℃と240℃
の間の温度で、大気圧より上〜15×105Pa(15
bar)の範囲の圧力下で、1〜8時間で、少なくとも
22モル%の出発アルキルフェノールをアルキルサリシ
レートに変換することが好ましい。ある仕様によれば、
二酸化炭素を用いて、200℃に等しいかまたはそれよ
り高い温度で、4×105Pa(4bar)の圧力下
で、少なくとも25モル%の出発アルキルフェノールが
アルキルサリシレートに変換される。
【0040】C)アルカリ土類金属ハイドロカルビルサ
リシレート生成物 この方法によって生成したアルカリ土類金属単芳香環ハ
イドロカルビルサリシレートは、その興味深い組成、別
のルートで生成するよりもずっと多いハイドロカルビル
フェノールとアルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビ
ルサリシレートを有することにより特徴付けることがで
きる。ハイドロカルビル基がアルキル基であるとき、清
浄分散剤は以下の組成を有する。 (a)40〜60%のアルキルフェノール、(b)10
〜40%のアルカリ土類金属アルキルフェネート、およ
び(c)20〜40%のアルカリ土類金属単芳香環アル
キルサリシレート。
【0041】別の方法で生成したアルカリ土類金属アル
キルサリシレートとは異なり、この清浄分散剤組成物
は、アルカリ土類金属二芳香環アルキルサリシレートを
ごく少量しか含まないことに特徴がある。単芳香環アル
キルサリシレートと二芳香環アルキルサリシレートのモ
ル比は少なくとも8:1である。
【0042】[過塩基化方法]アルカリ土類金属単芳香
環サリシレート、少なくとも一種類の溶媒、およびアル
カリ土類金属水酸化物の混合物を、炭素原子数1〜5の
アルキル基を有するアルキル多価アルコールの存在下で
二酸化炭素と接触させることにより、混合物を過塩基化
する。
【0043】微細な沈降物を減らすために、固体物全て
が過塩基化工程の間中けん濁しているように十分に高い
撹拌レベルを維持すべきである。また好ましくは、多価
アルコールと水の比率が過塩基化工程の終了時に少なく
とも4:1であるように、その比率を十分に高く維持す
べきである。微細な沈降物をさらに減らすためには、多
価アルコールと水の比率が過塩基化工程の終了時に少な
くとも9:1であるように、その比率を十分に高く維持
すべきである。アルキル多価アルコールのアルキル基
は、1〜5個の炭素原子を有するべきである。そのよう
な有用なアルキル多価アルコールの一つはエチレングリ
コールである。
【0044】[アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカル
ビルサリシレート・カルボキシレートの別の製造方法]
過塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビルサ
リシレート・カルボキシレートの別の製造方法において
は、ハイドロカルビルフェノールの中和および長鎖カル
ボン酸による処理を行い、次いでカルボキシル化および
過塩基化を行なう。
【0045】ハイドロカルビルフェノール(好ましく
は、アルキルフェノール)を、中和の前あるいはその間
に長鎖カルボン酸、その無水物または塩で処理する。中
和工程では、1〜4個の炭素原子を含む少なくとも一種
類のカルボン酸の存在下で、そしてアルカリ塩基、二価
アルコールおよび一価アルコールの不在下で、ハイドロ
カルビルフェノールをアルカリ土類金属塩基を用いて中
和して、ハイドロカルビルフェネート・カルボキシレー
トを生成させる。
【0046】中和操作は少なくとも200℃の温度で行
い、そして反応の水分を除去するために、水と共沸混合
物を形成するような如何なる溶媒も存在させないで圧力
を徐々に大気圧より低くする。その操作の過程で、ハイ
ドロカルビルフェノールは85%までの直鎖のハイドロ
カルビルフェノールを、分枝鎖ハイドロカルビル基が少
なくとも9個の炭素原子を含む分枝鎖のハイドロカルビ
ルフェノール少なくとも15%との混合で含有し、また
用いられる試薬の量は下記モル比に対応するようにす
る。 (1)アルカリ土類金属塩基/ハイドロカルビルフェノ
ールが、0.2:1〜0.7:1、 および(2)カル
ボン酸/ハイドロカルビルフェノールが、0.01:1
〜0.5:1。
【0047】中和操作で得られたハイドロカルビルフェ
ネート・カルボキシレートを、少なくとも20モル%の
出発ハイドロカルビルフェノールをハイドロカルビルサ
リシレート・カルボキシレートに変換するのに十分なカ
ルボキシル化条件下で、二酸化炭素を用いてカルボキシ
ル化する。カルボキシル化工程の生成物を、少なくとも
一種類の溶媒、金属水酸化物(好ましくはアルカリ土類
金属水酸化物、最も好ましくは水酸化カルシウム)、お
よび1〜5個の炭素原子を含むアルキル多価アルコール
(好ましくはエチレングリコール)と混合し、そして得
られた混合物を過塩基化反応条件下で二酸化炭素と反応
させる。混合物は、水溶性金属塩化物(最も好ましくは
水溶性塩化カルシウム)も含んでいることが好ましい。
【0048】[潤滑粘度の基油]そのような組成物に用
いられる潤滑粘度の基油は、鉱油であってもよいし、あ
るいは内燃機関のクランクケースでの使用に適した粘度
を持つ合成油であってもよい。クランクケース基油は一
般に、およそ0#F(−18℃)で1300cStから
210#F(99℃)で24cStの粘度を示す。基油
は合成または天然の原料から誘導されたものであっても
よい。本発明において基油として使用できる鉱油として
は、パラフィン系石油、ナフテン系石油、および通常潤
滑油組成物に使用されるその他の石油を挙げることがで
きる。合成油としては、炭化水素合成油および合成エス
テルの両方を挙げることができる。有用な合成炭化水素
油としては、適正な粘度を有するアルファオレフィンの
液体ポリマーを挙げることができる。特に有用なもの
は、1−デセン三量体などC6〜C12のアルファオレフ
ィンの水素化液体オリゴマーである。同様に、適正な粘
度のアルキルベンゼン、たとえばジドデシルベンゼンも
使用することができる。有用な合成エステルとしては、
モノカルボン酸やポリカルボン酸と、モノ−ヒドロキシ
アルカノールやポリオールとのエステルを挙げることが
できる。代表的な例としては、ジドデシルアジペート、
ペンタ−エリトリトールテトラカプロエート、ジ−2−
エチルヘキシルアジペート、ジラウリルセバケートなど
がある。モノ及びジカルボン酸とモノ及びジヒドロキシ
アルカノールとの混合物から合成された複合エステルも
使用することができる。鉱油と合成油のブレンドも有用
である。たとえば、10〜25%の水素化1−デセン三
量体と75〜90%の150SUS(100#F)鉱油
のブレンドは、優れた潤滑油ベースとなる。
【0049】[その他の添加剤成分]以下の添加剤成分
は、本発明に好ましく用いることができる幾つかの成分
の例である。これらの添加剤の例は本発明を説明するた
めに提示されるのであって、本発明を限定するものでは
ない。 (1)無灰分散剤:アルケニルスクシンイミド、他の有
機化合物で変性されたアルケニルスクシンイミド、ホウ
酸で変性されたアルケニルスクシンイミド、およびアル
ケニルコハク酸エステル。
【0050】(2)酸化防止剤: (a)フェノール型酸化防止剤:4,4’−メチレンビ
ス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’
−ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,
4’−ビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert
−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3
−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−
イソプロピリデンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェ
ノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−
ノニルフェノール)、2,2’−イソブチリデンビス
(4,6−ジメチルフェノール)、2,2’−メチレン
ビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、
2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、
2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、
2,4−ジメチル−6−tert−ブチルフェノール、2,
6−ジ−tert−4−(N,N’−ジメチルアミノメチル
フェノール)、4,4’−チオビス(2−メチル−6−
tert−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−
メチル−6−tert−ブチルフェノール)、ビス(3−メ
チル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルベンジル)−
スルフィド、およびビス(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)−スルフィド。 (b)ジフェニルアミン型酸化防止剤:アルキル化ジフ
ェニルアミン、フェニル−α−ナフチルアミン、および
アルキル化α−ナフチルアミン。 (c)その他の型:金属ジチオカルバメート(例えば、
亜鉛ジチオカルバメート)、およびメチレンビス(ジブ
チル−ジチオカルバメート)。
【0051】(3)錆止め剤(防錆剤) (a)非イオン性ポリオキシエチレン界面活性剤:ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン
高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンオクチルステアリルエー
テル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキ
シエチレンソルビトールモノステアレート、ポリオキシ
エチレンソルビトールモノオレート、およびポリエチレ
ングリコールモノオレート。 (b)その他の化合物:ステアリン酸およびその他の脂
肪酸、ジカルボン酸、金属石鹸、脂肪酸アミン塩、重質
スルホン酸の金属塩、多価アルコールの部分カルボン酸
エステル、およびリン酸エステル。
【0052】(4)抗乳化剤:アルキルフェノールと酸
化エチレンの付加物、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、およびポリオキシエチレンソルビタンエステル。 (5)極圧剤(EP剤):ジアルキルジチオリン酸亜鉛
(第一級アルキル型及び第二級アルキル型)、硫化油、
ジフェニルスルフィド、メチルトリクロロステアレー
ト、塩素化ナフタレン、フルオロアルキルポリシロキサ
ン、および鉛ナフテネート。 (6)摩擦緩和剤(摩擦調整剤):脂肪アルコール、脂
肪酸、アミン、ホウ酸エステル、およびその他のエステ
ル。
【0053】(7)多機能添加剤:硫化オキシモリブデ
ンジチオカルバメート、硫化オキシモリブデン有機リン
ジチオエート、オキシモリブデンモノグリセリド、オキ
シモリブデンジエチレートアミド、アミン−モリブデン
複合化合物、および硫黄含有モリブデン複合化合物。 (8)粘度指数向上剤:ポリメタクリレート型ポリマ
ー、エチレン−プロピレン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、水和スチレン−イソプレン共重合体、ポ
リイソブチレン、および分散剤型粘度指数向上剤。 (9)流動点降下剤:ポリメチルメタクリレート。 (10)消泡剤:アルキルメタクリレートポリマー、お
よびジメチルシリコーンポリマー。
【0054】[潤滑油組成物]本発明の方法により製造
された過塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカル
ビルサリシレート・カルボキシレートは、エンジン潤滑
油組成物に清浄性を付与するのに有用である。そのよう
な潤滑油組成物は、主要量の潤滑粘度の基油および有効
量の過塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビ
ルサリシレート・カルボキシレートからなる。本発明の
過塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビルサ
リシレート・カルボキシレートを有効量潤滑油に加える
ことにより、自動車用途における潤滑油の清浄性が改善
される。
【0055】ある態様では、エンジン潤滑油組成物は下
記物質を含有する: (a)主要量の潤滑粘度の基油、(b)1〜30%の過
塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビルサリ
シレート・カルボキシレート、(c)0〜20%の少な
くとも一種類の無灰分散剤、(d)0〜5%の少なくと
も一種類のジチオリン酸亜鉛、(e)0〜10%の少な
くとも一種類の酸化防止剤、(f)0〜1%の少なくと
も一種類の消泡剤、および(g)0〜20%の少なくと
も一種類の粘度指数向上剤。
【0056】別の態様では、上記成分の混合物をブレン
ドすることによりエンジン潤滑油組成物が製造される。
その方法によって製造された潤滑油組成物は、成分が相
互作用するために、初期混合物とは若干異なった組成を
有するかもしれない。成分はどのような順序でブレンド
してもよいし、また成分の組合せとしてブレンドするこ
ともできる。
【0057】[作動油組成物]濾過性能の向上した作動
油組成物は、主要量の潤滑粘度の基油、0.1〜30
%、もしくは0.1〜3%の本発明の過塩基性アルカリ
土類金属単芳香環ハイドロカルビルサリシレート・カル
ボキシレート、および好ましくは少なくとも一種類の他
の添加剤を含有させて生成させることができる。
【0058】[添加剤濃縮物]添加剤濃縮物(濃厚物)
もまた、本発明の範囲に含まれる。本発明の濃縮物は、
本発明の化合物または混合化合物からなり、少なくとも
一種類の前記添加剤を含む。一般に、濃縮物は輸送や貯
蔵の際の取り扱いを容易にするために十分な有機希釈剤
を含んでいる。
【0059】濃縮物のうち20〜80%は有機希釈剤で
ある。濃縮物のうち0.5〜80%は本発明の清浄分散
剤である。その清浄分散剤は単芳香環サリシレート・カ
ルボキシレートを含み、恐らくはアルキルフェノールお
よびアルキルフェネートも含む。濃縮物の残りは他の添
加剤から構成される。使用できる好適な有機希釈剤とし
てはたとえば、[潤滑粘度の基油]という項に記載した
ような鉱油や合成油を挙げることができる。有機希釈剤
は、100℃における粘度が約1〜20cStであるこ
とが好ましい。
【0060】[添加剤パッケージの実施例]以下に、各
種の用途において使用することができる添加剤パッケー
ジの代表的な実施例を挙げる。これらの代表的な実施例
では、本発明の清浄分散剤が用いられている。その清浄
分散剤は、単芳香環ハイドロカルビルサリシレート・カ
ルボキシレート、および恐らくはハイドロカルビルフェ
ノールとハイドロカルビルフェネートをも含む。その清
浄分散剤は、最終生成物の所望の塩基価に応じて、他の
金属含有清浄剤と一緒に、あるいは独立に用いることが
できる。下記の百分率は、プロセス油も希釈油も一切含
まないが、所望の塩基価を達成するための十分な金属含
有清浄剤を含む(他の型の金属清浄剤を含む)活性成分
の量に基づいている。これらの実施例は本発明を説明す
るために提示されるのであって、本発明を限定するもの
ではない。
【0061】 I)船舶用ディーゼルエンジン油 1)清浄分散剤 65% 第一級アルキルジチオリン酸亜鉛 5% 潤滑粘度の油 30% 2)清浄分散剤 65% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 5% 潤滑粘度の油 30% 3)清浄分散剤 60% 第一級アルキルジチオリン酸亜鉛 5% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 5% 潤滑粘度の油 30%
【0062】 4)清浄分散剤 65% フェノール型酸化防止剤 10% 潤滑粘度の油 25% 5)清浄分散剤 55% アルキル化ジフェニルアミン型酸化防止剤 15% 潤滑粘度の油 30% 6)清浄分散剤 65% フェノール型酸化防止剤 5% アルキル化ジフェニルアミン型酸化防止剤 5% 潤滑粘度の油 25%
【0063】 7)清浄分散剤 60% 第一級アルキルジチオリン酸亜鉛 5% フェノール型酸化防止剤 5% 潤滑粘度の油 30% 8)清浄分散剤 60% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 5% アルキル化ジフェニルアミン型酸化防止剤 10% 潤滑粘度の油 25% 9)清浄分散剤 55% 他の添加剤 25% 第一級アルキルジチオリン酸亜鉛 アルケニルコハク酸エステル無灰分散剤 フェノール型酸化防止剤 アルキル化ジフェニルアミン型酸化防止剤 潤滑粘度の油 30%
【0064】 II)自動車用エンジン油 1)清浄分散剤 25% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 35% 第一級アルキルジチオリン酸亜鉛 10% 潤滑粘度の油 30% 2)清浄分散剤 20% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 40% 第二級アルキルジチオリン酸亜鉛 5% ジチオカルバメート型酸化防止剤 5% 潤滑粘度の油 30% 3)清浄分散剤 20% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 35% 第二級アルキルジチオリン酸亜鉛 5% フェノール型酸化防止剤 5% 潤滑粘度の油 35%
【0065】 4)清浄分散剤 20% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 30% 第二級アルキルジチオリン酸亜鉛 5% ジチオカルバメート型摩耗防止剤 5% 潤滑粘度の油 40% 5)清浄分散剤 20% スクシンイミド無灰分散剤 30% 第二級アルキルジチオリン酸亜鉛 5% モリブデン含有摩耗防止剤 5% 潤滑粘度の油 40%
【0066】 6)清浄分散剤 20% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 30% 他の添加剤 10% 第一級アルキルジチオリン酸亜鉛 第二級アルキルジチオリン酸亜鉛 アルキル化ジフェニルアミン型酸化防止剤 ジチオカルバメート型摩耗防止剤 潤滑粘度の油 40% 7)清浄分散剤 60% 他の添加剤 10% フェノール型酸化防止剤 アルキル化ジフェニルアミン型酸化防止剤 ジチオカルバメート型摩耗防止剤 抗乳化剤 ホウ素含有摩擦緩和剤 潤滑粘度の油 30%
【0067】 III)作動油 1)清浄分散剤 20% 第一級アルキルジチオリン酸亜鉛 50% 他の添加剤 25% フェノール型酸化防止剤 リン含有極圧剤 トリアゾール型腐食防止剤 抗乳化剤 非イオン性錆防止剤 潤滑粘度の油 5%
【0068】 2)清浄分散剤 10% 第一級アルキルジチオリン酸亜鉛 40% 他の添加剤 47% フェノール型酸化防止剤 硫黄含有極圧剤 トリアゾール型腐食防止剤 抗乳化剤 非イオン性錆防止剤 潤滑粘度の油 3%
【0069】 3)清浄分散剤 10% リン含有極圧剤 40% フェノール型酸化防止剤 15% 他の添加剤 25% ジフェニルアミン型酸化防止剤 硫黄含有極圧剤 トリアゾール型腐食防止剤 抗乳化剤 非イオン性錆防止剤 潤滑粘度の油 10%
【0070】 4)清浄分散剤 20% リン含有極圧剤 30% 他の添加剤 45% ジフェニルアミン型酸化防止剤 硫黄含有極圧剤 トリアゾール型腐食防止剤 抗乳化剤 非イオン性錆防止剤 潤滑粘度の油 5%
【0071】 IV)変速機作動液 1)清浄分散剤 35% 第一級アルキルジチオリン酸亜鉛 20% ポリオール型摩擦緩和剤 20% 硫黄含有極圧剤 5% 潤滑粘度の油 20% 2)清浄分散剤 40% 第一級アルキルジチオリン酸亜鉛 15% アミド型摩擦緩和剤 15% 硫黄含有極圧剤 5% 潤滑粘度の油 25%
【0072】 3)清浄分散剤 30% 第一級アルキルジチオリン酸亜鉛 20% 他の添加剤 30% アルケニルスクシンイミド無灰分散剤 アミド型摩擦緩和剤 エステル型摩擦緩和剤 リン・硫黄含有極圧剤 潤滑粘度の油 20% 4)清浄分散剤 35% 第一級アルキルジチオリン酸亜鉛 15% 他の添加剤 25% ポリオール型摩擦緩和剤 アミド型摩擦緩和剤 リン・硫黄含有極圧剤 潤滑粘度の油 25%
【0073】
【実施例】本発明についてさらに、以下の実施例により
説明する。これらの実施例は特に有利な方法の態様を示
すものである。なお、実施例は本発明を説明するための
ものであって、それによって本発明が限定されるもので
はない。
【0074】[実施例1]三つ口丸底フラスコに、10
0N油325グラム、ステアリン酸268.8グラム、
消泡剤0.2グラム、塩化カルシウム二水和物6.64
グラム、2−エチルヘキサノール688グラムおよびエ
チレングリコール34.4グラムを約20℃で入れた。
撹拌を開始した後、石灰283.3グラムを加えた。こ
の混合物を大気圧で撹拌しながら20分かけて80℃ま
で加熱し、80℃で15分間保持した。反応が80℃に
達したとき、さらに2−エチルヘキサノール200グラ
ムを反応に加えた。次に、圧力を約680mmHgまで
下げ、混合物を30分かけて150℃まで加熱した。反
応器の温度が150℃に達したとき、圧力を大気圧まで
上げて過塩基性の硫化された清浄分散剤(PCT特許出
願第PCT/FR95/00299号公報に記載)80
0グラムを加え、次いで再び680mmHgまで下げ
た。680mmHgの圧力で温度を1時間かけて170
℃に上げた。温度が170℃に達したとき、圧力を大気
圧まで上げてエチレングリコール60グラムを0.57
グラム/分の速度で加えた。このグリコールの添加を開
始した直後に、CO2129グラムを0.7グラム/分
の速度で反応に加えた。次いで、さらにCO216グラ
ムを0.51グラム/分の速度で反応に加えた。反応温
度を約30分かけて195℃に上げ、かつ圧力を15分
かけて約40mmHgまで下げることによって、溶媒を
蒸留した。反応を195℃、40mmHgで1時間維持
した。粗生成物を次いで、濾過助剤を用いてブフナー漏
斗により濾過した。濾過生成物は以下の物性を示した:
TBN=348;粘度=246cSt(100℃);1
2.4%Ca;9.0%CO2;1.38%S。
【0075】[実施例2]3リットルの三つ口丸底フラ
スコに、100N油267グラム、デシルアルコール4
40グラム、消泡剤0.5グラム、エチレングリコール
49グラム、石灰400グラムおよび非硫化でアルカリ
金属を含まない清浄分散剤(ヨーロッパ特許出願第98
400203.0号公報に記載)400グラム、溶融ス
テアリン酸225グラム、塩化カルシウム2水和物11
グラムおよび硫黄58グラムを入れた。撹拌を開始し、
圧力を730mmHgまで下げ、そして反応を1.5時
間かけて160℃まで加熱した。反応が160℃に達し
たとき、エチレングリコール35グラムを0.23グラ
ム/分の速度で1.5時間かけて加えた。エチレングリ
コールを添加したとき、反応を15分かけて175℃ま
で加熱した。反応が175℃に達したとき、圧力を大気
圧まで上げてCO2を二つの異なった速度で加えた:C
2175グラムを2.5時間かけて1.17グラム/
分の速度で加えた後、26グラムを30分かけて0.8
7グラム/分の速度で加えた。最初のCO2添加を開始
した直後に、エチレングリコール56グラムを2時間か
けて0.27グラム/分の速度で添加し始めた。CO2
添加が完了した後、30分かけて反応を205℃まで加
熱し、かつ圧力を30mmHgまで下げた。反応を20
5℃、30mmHgで1時間維持した後、約70℃まで
冷却し、そして濾過助剤を用いてブフナー漏斗により濾
過した。濾過生成物は以下の物性を示した:TBN=4
06;粘度=3793cSt(100℃);11.1%
CO2;14.7%Ca;1.52%S。この濾過生成
物の一部の100N油による希釈は、次のTBNおよび
粘度を有する生成物を与えた:TBN=374;粘度=
1034cSt(100℃)。
【0076】[実施例3] a)中和工程:4リットルのステンレス反応器に下記物
質を入れた。 分枝鎖アルキルフェノール(アルキル鎖は プロピレン四量体) 253グラム 直鎖アルキルフェノール(アルキル鎖はC20-28 直鎖アルファオレフィンの混合物) 253グラム 消泡剤 0.2グラム 100Nニュートラル油 582グラム 2−エチルヘキサノール 700グラム 塩化カルシウム(CaCl2・2H2O) 8.0グラム グリコール 41.3グラム
【0077】方法は下記の通りであった。加熱時に撹拌
機を始動した。65℃で石灰87グラムを加え、80℃
でギ酸/酢酸50/50(重量)混合物6.7グラムを
加えた。次いで、溶融ステアリン酸322グラムを加え
た。200 ℃まで加熱し、還流しながら4時間維持し
た。30分かけて反応を195℃にし、圧力を40mm
Hgまで下げた。これらの最終条件で30分間保持し
た。
【0078】b)カルボキシル化工程:反応を200
℃、CO2の圧力3.5barで4時間保持した。
【0079】c)硫化/過塩基化工程:4リットルの三
つ口丸底フラスコに、工程b)の終了時に得られた生成
物1277グラム、100ニュートラル油18グラムお
よびイソデカノール700グラムを入れた。次に、混合
物を45分かけて143℃まで加熱し;80℃で石灰3
57.8グラムを加えた。生成物を15分かけて149
℃にし、そして1時間かけて177℃に加熱した。硫化
を完了させるために、この間にグリコール79グラムを
加えた。炭酸塩化/過塩基化を177℃で行い、この工
程の間5時間かけてCO2155グラムを加えた。同時
に物質を220℃に加熱し、圧力を40mmHgまで下
げて、これらの条件で1時間保持することにより、グリ
コールおよびイソデカノールの除去を行った。
【0080】濾過後、生成物を分析した。 BND2896:357 %Ca:12.92 %S:1.36 %CO2:9.66 100℃粘度:241.3cSt
【0081】本発明について特定の態様を参照しながら
説明したが、本出願は、添付した請求項の真意および範
囲から逸脱することなしに当該分野の熟練者によってな
されうる様々な変更や置換を包含するものである。
【0082】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、スルホネー
トとの相溶性、苛酷な基油貯蔵における溶解性、塩基価
保持性、および潤滑油の熱的酸化安定性を向上させる過
塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビルサリ
シレート・カルボキシレートを得ることができる。ま
た、得られた過塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイド
ロカルビルサリシレート・カルボキシレートは、潤滑油
組成物に清浄性を与え、清浄分散剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10N 30:18 70:00 (72)発明者 チエリー・トリコネット フランス、サン・ローマン・ド・コルボス ク、76430、スクエアー・エリーゼ・レカ、 1

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカル
    ビルサリシレート、少なくとも一種類の溶媒、金属水酸
    化物、および1〜5個の炭素原子を含むアルキル多価ア
    ルコールからなる混合物を、過塩基化反応条件下で、二
    酸化炭素と接触させることからなる過塩基性アルカリ土
    類金属単芳香環ハイドロカルビルサリシレート・カルボ
    キシレートを製造する方法であって、該アルカリ土類金
    属単芳香環ハイドロカルビルサリシレートを、過塩基化
    の前、その間またはその後に、長鎖のカルボン酸、その
    無水物または塩で処理することにより、アルカリ土類金
    属単芳香環ハイドロカルビルサリシレート・カルボキシ
    レートを生成させることを特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカル
    ビルサリシレートがアルカリ土類金属単芳香環アルキル
    サリシレートである請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 アルカリ土類金属単芳香環アルキルサリ
    シレートが硫化アルカリ土類金属単芳香環アルキルサリ
    シレートである請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 金属水酸化物がアルカリ土類金属水酸化
    物である請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 アルカリ土類金属水酸化物が水酸化カル
    シウムである請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 混合物がさらに金属塩化物を含有するこ
    とからなる請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 金属塩化物が水溶性の金属塩化物である
    請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 金属塩化物がアルカリ土類金属塩化物で
    ある請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 アルカリ土類金属塩化物が塩化カルシウ
    ムである請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 アルキル多価アルコールがエチレング
    リコールである請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 混合物がさらにハイドロカルビルフェ
    ネートを含有する請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 ハイドロカルビルフェネートがアルカ
    リ土類金属アルキルフェネートである請求項11に記載
    の方法。
  13. 【請求項13】 アルカリ土類金属アルキルフェネート
    が硫化カルシウムアルキルフェネートである請求項12
    に記載の方法。
  14. 【請求項14】 混合物がさらにハイドロカルビルフェ
    ノールを含有する請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 ハイドロカルビルフェノールがアルキ
    ルフェノールである請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 混合物がさらにアルカリ土類金属二芳
    香環ハイドロカルビルサリシレートを含有し、かつアル
    カリ土類金属単芳香環ハイドロカルビルサリシレートと
    アルカリ土類金属二芳香環ハイドロカルビルサリシレー
    トとのモル比が少なくとも8:1である請求項1に記載
    の方法。
  17. 【請求項17】 長鎖のカルボン酸がステアリン酸であ
    る請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 請求項1に記載の方法により製造され
    た過塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビル
    サリシレート・カルボキシレート。
  19. 【請求項19】 主要量の潤滑粘度の基油、および少量
    の請求項18に記載の過塩基性アルカリ土類金属単芳香
    環ハイドロカルビルサリシレート・カルボキシレートか
    らなる潤滑油組成物。
  20. 【請求項20】 スルホネートとの相溶性、苛酷な基油
    に対する溶解性、塩基価保持性、および潤滑油の熱的酸
    化安定性を改善する方法であって、該潤滑油に請求項1
    8に記載の過塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイドロ
    カルビルサリシレート・カルボキシレートを添加するこ
    とからなる方法。
  21. 【請求項21】 下記成分からなる潤滑油配合物: (a)主要量の潤滑粘度の基油、(b)1〜30%の請
    求項18に記載の過塩基性アルカリ土類金属単芳香環炭
    化水素サリシレート・カルボキシレート、(c)0〜2
    0%の少なくとも一種類の無灰分散剤、(d)0〜5%
    の少なくとも一種類のジチオリン酸亜鉛、(e)0〜1
    0%の少なくとも一種類の酸化防止剤、(f)0〜1%
    の少なくとも一種類の消泡剤、および(g)0〜20%
    の少なくとも一種類の粘度指数向上剤。
  22. 【請求項22】 約10〜90%の相溶性の有機液体希
    釈剤、および約0.5〜90%の請求項18に記載の過
    塩基性アルカリ土類金属単芳香環ハイドロカルビルサリ
    シレート・カルボキシレートからなる濃縮物。
  23. 【請求項23】 下記成分を一緒にブレンドすることか
    らなる潤滑油組成物の製造方法: (a)主要量の潤滑粘度の基油、(b)1〜30%の請
    求項18に記載の過塩基性アルカリ土類金属単芳香環炭
    化水素サリシレート・カルボキシレート、(c)0〜2
    0%の少なくとも一種類の無灰分散剤、(d)0〜5%
    の少なくとも一種類のジチオリン酸亜鉛、(e)0〜1
    0%の少なくとも一種類の酸化防止剤、(f)0〜1%
    の少なくとも一種類の消泡剤、および(g)0〜20%
    の少なくとも一種類の粘度指数向上剤。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の方法により製造さ
    れた潤滑油組成物。
  25. 【請求項25】 主要量の潤滑粘度の基油、および0.
    1〜30%の請求項18に記載の過塩基性アルカリ土類
    金属単芳香環ハイドロカルビルサリシレート・カルボキ
    シレートからなる作動油組成物。
  26. 【請求項26】 下記工程からなる過塩基性アルカリ土
    類金属単芳香環ハイドロカルビルサリシレート・カルボ
    キシレートの製造方法: (a)ハイドロカルビルフェノールを、少なくとも一種
    類の炭素原子数1〜4のカルボン酸の存在下、かつアル
    カリ塩基、二価アルコールおよび一価アルコールの不在
    下で、アルカリ土類金属塩基を用いて中和し、そして中
    和の前またはその間に該ハイドロカルビルフェノール
    を、長鎖のカルボン酸、その無水物または塩で処理する
    ことにより、ハイドロカルビルフェネート・カルボキシ
    レートを生成させること、ただし: (1)該中和操作を少なくとも200℃の温度で行う; (2)水と共沸混合物を形成するような溶媒の不在下
    で、反応の水分を除去するために圧力を徐々に大気圧よ
    り低くする; (3)該ハイドロカルビルフェノールは、85%以下の
    直鎖ハイドロカルビルフェノールを、9個以上の炭素原
    子を含む分枝鎖ハイドロカルビル基を有する少なくとも
    15%の分枝鎖のハイドロカルビルフェノールとの混合
    物として含有する; (4)使用する試薬の量は以下のモル比に相当する: (a)アルカリ土類金属塩基/ハイドロカルビルフェノ
    ールが0.2:1〜0.7:1、および(b)カルボン
    酸/ハイドロカルビルフェノールが0.01:1〜0.
    5:1;(b)工程(a)において得られたハイドロカ
    ルビルフェネート・カルボキシレートを、少なくとも2
    0モル%の出発ハイドロカルビルフェノールをハイドロ
    カルビルサリシレート・カルボキシレートに変換するの
    に十分なカルボキシル化条件下で、二酸化炭素を用いて
    カルボキシル化すること;そして(c)工程(b)の生
    成物、少なくとも一種類の溶媒、金属水酸化物、および
    炭素原子数1〜5のアルキル多価アルコールからなる混
    合物を、過塩基化反応条件下で二酸化炭素と接触させる
    こと。
  27. 【請求項27】 ハイドロカルビルフェノールがアルキ
    ルフェノールであって、金属水酸化物がアルカリ土類金
    属水酸化物である請求項26に記載の過塩基性アルカリ
    土類金属単芳香環ハイドロカルビルサリシレート・カル
    ボキシレートの製造方法。
  28. 【請求項28】 アルカリ土類金属水酸化物が水酸化カ
    ルシウムであり、そしてアルキル多価アルコールがエチ
    レングリコールである請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 工程(c)における混合物がさらに水
    溶性金属塩化物を含有する請求項27に記載の方法。
  30. 【請求項30】 水溶性金属塩化物が水溶性塩化カルシ
    ウムである請求項29に記載の方法。
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