JP2000086750A - 乳酸系ポリマーの共重合体およびその製造方法 - Google Patents

乳酸系ポリマーの共重合体およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、この新規な乳酸系ポリマーを
製造する方法を提供する 【解決手段】本発明は、乳酸系ポリマーと他のポリマー
の混合物、あるいは完全に共重合が進んでいない乳酸系
ポリマーの共重合体に、UV強度120mW/cm
上で、400nm以下の紫外線を照射することにより、
共重合を進める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳酸系ポリマーの
共重合体およびその製造方法に関するものである。本発
明で得られた乳酸系ポリマーの共重合体は高分子量であ
り、粒状、ペレット状、板状など種々の形態をなす。
【0002】
【従来の技術】近年、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニ
ル等の膨大な量のプラスチック製品が使用されており、
これらの廃棄物処理が環境問題の一つとしてクローズア
ップされてきている。すなわち、現状の廃棄物処理方法
は焼却処分や埋没処理が主であるが、たとえばポリエチ
レン等を焼却処分すると、その燃焼カロリーが高いた
め、焼却炉を傷め、寿命を縮める。また、たとえばポリ
塩化ビニル等を焼却処分すると、ダイオキシン等の有害
ガスが発生する。一方、プラスチック製品を埋没処理を
するには土地も限られている。また、自然環境中に廃棄
された場合、これらの化学安定性が極めて高く、生物学
的にも微生物などによる分解がほとんど起こらず、ほぼ
半永久的に残存することになる。そのため、景観を損な
い、それだけではなく海洋生物の生活環境を汚染するな
どの問題も引き起こしている。
【0003】これらの問題を解決するために、従来のプ
ラスチックに対し、生分解性ポリマーが開発されてい
る。たとえば、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリ−β
−ヒドロキシ酪酸、ポリ−ε−カプロラクトン等の脂肪
族ポリエステルである。ところが、上記生分解性ポリエ
ステルのうち、たとえば、ポリ−β−ヒドロキシ酪酸は
その製造過程において分子量や結晶性を制御することが
困難であり、ポリ−ε−カプロラクトンは融点が低い。
そのため、これらから種々の用途に適した成型品を得る
ことは困難であった。
【0004】また、ポリ乳酸は、生分解性に優れ、生体
安全性が高く、しかも分解物である乳酸が生体内で吸収
される点、安価である点、透明である点、着色性がよい
点で優れている。しかし、ポリ乳酸のホモポリマーは結
晶性が高すぎ溶融成型性に劣る点、得られる成型品は脆
くて衝撃強度が低い点、ポリ乳酸から実用的な繊維を製
造することが困難である点、等の問題点もあった。
【0005】このような実状に鑑み、生分解性を維持し
つつ、従来の汎用プラスティックと同等以上の耐熱性、
耐湿熱性、耐薬品性、機械的強度を有する生分解性ポリ
エステルが得られれば好都合である。この観点の研究と
しては、次のものがあげられる。たとえば、ポリ乳酸と
他のポリマーとの物理的混合物として、特表平4−50
4731号公報には、ポリ乳酸とポリエチレンテレフタ
レート等のポリマーとの物理的混合物が開示されてい
る。
【0006】また、ラクチドと他のポリマーとの共重合
により得られるポリ乳酸共重合体としては、たとえば、
特開平7−53685号公報には、ラクチドの第2成分
(アゼライン酸とエチレングリコールのポリエステル)
を共重合することにより、ポリ乳酸の融点を低下させ、
加工性を改良することが開示されている。特開平7−1
65896号公報には、ラクチドにポリエチレングリコ
ールを共重合することにより、ポリ乳酸の分解速度増
大、耐衝撃強度改善等の効果が得られることが開示され
ている。
【0007】また、ラクチドとグリコリドやラクトン類
などの開環重合性モノマーとの共重合によるものとして
は、たとえば、特開平7−70297号公報には、ラク
チドとε−カプロラクトンとの液状共重合体が開示され
ている。特開平1−108226号公報には、ラクチド
とグリコリドとのブロック共重合体により力学的強度、
分解速度などが改善されることが開示されている。ま
た、乳酸とグリコール酸などの縮合重合性モノマーとの
共重合によるものとしては、たとえば、特開平7−18
063号公報には、乳酸とグリコール酸とを直接重合し
て得られる共重合体によりヒートシール性が改善される
ことが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、乳酸系ポリマーの共重合体を提供することにあり、
より詳しくは、生分解性を維持しつつ、従来の汎用プラ
スティックと同等以上の耐熱性、耐湿熱性、耐薬品性、
機械的強度、成型性等を有する乳酸系ポリマーの共重合
体を提供することにある。また、本発明の目的は、この
新規な乳酸系ポリマーを製造する方法を提供することに
もある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討した
結果、乳酸系ポリマーとそれ以外のポリマーの混合物、
あるいは、完全に共重合が進んでいない乳酸系ポリマー
の共重合体に、UV強度120mW/cm以上で、4
00nm以下の紫外線を照射することにより、上記目的
を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、乳酸系ポリマーと他のポリマ
ーの混合物、あるいは完全に共重合が進んでいない乳酸
系ポリマーの共重合体に、UV強度120mW/cm
以上で、400nm以下の紫外線を照射することを特徴
とする乳酸系ポリマーの共重合体の製造方法に関するも
のである。また、本発明は前述の方法で製造された乳酸
系ポリマーの共重合体に関するものである。
【0010】まず、乳酸系ポリマーについて説明する。
本発明における乳酸系ポリマーとは、乳酸ホモポリマー
の他、乳酸コポリマー、ブレンドポリマーを含むもので
ある。乳酸系ポリマーの重量平均分子量は一般に5万〜
50万である。また、乳酸系ポリマーにおけるL乳酸単
位、D乳酸単位の構成モル比L/Dは100/0〜0/100
のいずれであってもよいが、高い融点を得るにはL−乳
酸あるいはD−乳酸いずれかの単位を75モル%以上、さ
らに高い融点を得るにはL−乳酸あるいはD−乳酸のい
ずれかの単位を90モル%以上含むことが好ましい。
【0011】乳酸コポリマーは、乳酸モノマーまたはラ
クチドと共重合可能な他の成分とが共重合されたもので
ある。このような他の成分としては、2個以上のエステ
ル結合形成性の官能基を持つカルボン酸、多価アルコー
ル、ヒドロキシカルボン酸、ラクトン等、および、これ
ら種々の構成成分により成る各種ポリエステル、各種ポ
リエーテル、各種ポリカーボネート等があげられる。ジ
カルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等があ
げられる。
【0012】多価アルコールとしては、ビスフェノール
にエチレンオキシドを付加反応させたものなどの芳香族
多価アルコール、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、オクタン
ジオール、グリセリン、ソルビタン、トリメチロールプ
ロパン、ネオペンチルグリコール、等の脂肪族多価アル
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル等のエーテルグリコール等があげられる。ヒドロキシ
カルボン酸としては、グリコール酸、ヒドロキシブチル
カルボン酸、その他特開平6−184417号公報に記載され
ているものがあげられる。
【0013】ラクトンとしてはグリコリド、ε−カプロ
ラクトングリコリド、ε−カプロラクトン、β−プロピ
オラクトン、δ−ブチロラクトン、β−またはγ−ブチ
ロラクトン、ピバロラクトン、δ−バレロラクトン等が
あげられる。
【0014】乳酸系ポリマーは従来公知の方法で合成さ
れたものである。すなわち、特開平7−33861号公報、
特開昭59−96123号公報、高分子討論会予稿集44巻、319
8−3199頁に記載のような乳酸モノマーからの直接脱水
縮合、または乳酸環状二量体ラクチドの開環重合によっ
て合成することができる。直接脱水縮合を行う場合、L
−乳酸、D−乳酸、DL−乳酸、またはこれらの混合物
のいずれかの乳酸を用いてもよい。また、開環重合を行
う場合においても、L−ラクチド、D−ラクチド、DL
−ラクチド、またはこれらの混合物のいずれかのラクチ
ドを用いてもよい。
【0015】ラクチドの合成、精製、および重合操作
は、たとえば米国特許4057537号明細書、公開欧州特許
出願第261572号明細書、Polymer Bulletin,14,491-495
(1985)、および、Makromal Chem., 187, 1611-1628(198
6)等の文献に様々に記載されている。この重合反応に用
いる触媒は特に限定されるものではないが、公知の乳酸
重合用触媒を用いることができる。たとえば、乳酸ス
ズ、酒石酸スズ、ジカプリル酸スズ、ジラウリル酸ス
ズ、ジパルミチン酸スズ、ジステアリン酸スズ、ジオレ
イン酸スズ、α−ナフトエ酸スズ、β−ナフトエ酸ス
ズ、オクチル酸スズ等の有機スズ系化合物、粉末スズ、
酸化スズ; 亜鉛末、ハロゲン化亜鉛、酸化亜鉛、有機
亜鉛系化合物; テトラプロピルチタネート等のチタン
系化合物; ジルコニウムイソプロポキシド等のジルコ
ニウム系化合物; 三酸化アンチモン等のアンチモン系
化合物; 酸化ビスマス(III)のビスマス系化合物;
酸化アルミニウム、アルミニウムイソプロポキシド等の
アルミニウム化合物をあげることができる。これらの中
でも、スズまたはスズ化合物からなる触媒が活性の点か
ら特に好ましい。これらの触媒の使用量は、たとえば、
開環重合を行う場合、ラクチドに対して0.001〜5重量
%程度である。
【0016】重合反応は、上記触媒の存在下、触媒種に
よって異なるが、通常100〜200℃の温度で行うことがで
きる。また、特開平7−247345号公報に記載のような2
段階重合を行うことも好ましい。
【0017】本発明における乳酸系ポリマー組成物には
必要に応じて、従来公知の可塑剤、酸化防止剤、熱安定
剤、光安定剤、紫外線吸収剤、顔料、着色剤、各種フィ
ラー、帯電防止剤、離型剤、香料、滑剤、難燃剤、発泡
剤、充填剤、抗菌・抗カビ剤、核形成剤等の各種添加剤
が配合されてもよい。上記各種添加剤を配合する方法
は、特に制限されるものではなく、従来公知の方法によ
って行うことができる。たとえば、ミルロール、バンバ
リーミキサー、スーパーミキサー、単軸あるいは二軸押
出機等を用いて混合混練すればよい。この混合混練は、
通常、120〜220℃程度の温度で行われる。
【0018】本発明は、上記のような方法で得られた乳
酸系ポリマーと他のポリマーとの混合物、あるいは完全
に共重合が進んでいない乳酸系ポリマーの共重合体にU
V強度120mW/cm以上、400nm以下の紫外
線を放射する光源の光を照射し、共重合を行うものであ
る。なお、本発明で言う「完全に共重合が進んでいない
乳酸系ポリマーの共重合体」とは、共重合反応の終了し
ていない状態をいう。
【0019】以下に、共重合の方法を詳細に説明する。
乳酸系ポリマーと他のポリマーを混合する方法は、特に
制限されるものではなく、従来公知の方法で行うことが
できる。たとえば、ミルロール、バンバリーミキサー、
スーパーミキサー、単軸あるいは二軸押出機等を用いて
混合混練すればよい。この混合混練は、通常、120〜220
℃程度の温度で行われる。上記の方法で得られた乳酸系
ポリマーと他のポリマーの混合物、あるいは充分に共重
合が進んでいない乳酸系ポリマーの共重合体に、UV強
度120mW/cm以上、波長400nm以下の紫外
線を照射することで共重合を行う。照射時の温度は、乳
酸系ポリマー、およびそれと混合したポリマーが分解し
ないような温度であることが好ましい。たとえば、乳酸
のホモポリマーの場合は200℃以上の温度では分解反応
を伴うので、150℃以下が好ましい。
【0020】又、照射する光線は、波長が400nm以
下、好ましくは250〜370nmで、UV強度が12
0mW/cm以上、好ましくは120〜300mW/
cm の紫外線を放射する光源による光で有れば何でも
よい。但し、放射強度が小さい場合は、分解・劣化反応
の方が支配的となり効果はなく、本発明では放射強度の
大きい光源を用いることが必須となる。なお、波長が4
00nm以上の光、あるいはUV強度が120mW/c
以下では分子量の増大は認められない。また、UV
強度は、測定波長300〜390nmにおけるピーク強
度値によって定義される値である。
【0021】照射すべき光は200〜1000nmの領
域に発光ピーク波長を有する光源からの光である。たと
えば、光源として、キセノンランプ、蛍光ランプ、水銀
ランプ、(高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ)、メタ
ルハライドランプ、等があげられる。これらのうち、大
きな放射照度を得るためには、高圧水銀ランプ、紫外用
メタルハライドランプが好ましい。光の照射時間は、光
源の種類および照射光の強度によるが、本明細書の実施
例で示す例については、2〜3分の照射で充分である。
また、照射のタイミングは混合混練が終了した後で行っ
てもかまわないし、混合混練を行いながら照射しても何
ら問題はない。
【0022】本発明および以下の実施例において、重合
体の重量平均分子量(Mw)、以下の条件のGPC(ゲ
ル浸透クロマトグラフィー)により、ポリスチレン標準
サンプルとの比較で求めた。 検出器:RID−6A、ポンプ:LC−9A、カラムオ
ーブン:CTO−6A、カラム:Shim-pack GPC-801C,-
804C,-806C,-8025C を直列(島津製作所製)、移動相:
クロロホルム、流速:1ml/min、サンプル量:200μl
(サンプル濃度が0.5w/w%となるようにクロロホルムに
溶かした)、カラム温度:40℃。 以下、実施例によ
り、本発明をさらに具体的に説明する。
【0023】
【実施例】[実施例1] (ポリ乳酸とそれ以外の樹脂との混練)ポリL乳酸(島
津製作所製「ラクティ」、Mw=187000)とスカイグリ
ーン(SUNKYONG INDUSTRIES社製「スカイグリーン」)
を混練した後、真空乾燥した。混練比は、ラクティ/ス
カイグリーン=1/1とした。条件は以下のとおりであ
る。
【0024】<ブレンド条件> 使用機器:S−1(栗本鐵工所製) 温度 :195℃ 攪拌時間:5分
【0025】<真空乾燥条件> 乾燥温度:80℃ 時間 :6時間 混練、乾燥後のポリマーの重量平均分子量分子量を測定
したところ、約Mw=98000であった。
【0026】(光の照射による共重合)上記の方法で混
練したポリマーに、所定の時間、光線照射処理を行っ
た。条件は以下のとおりである。 <照射条件> 使用機器:UV照射装置(日本電池製) ランプ :HAL500NL(高圧水銀ランプ) ピーク波長:365nm 照射時間:3分 照射高さ:200mm UV強度:300mW/cm (日本電池製UVメーター、UV350Nで測定)
【0027】上記の照射条件で光線照射処理を行ったポ
リマーと照射処理を行う前のポリマーの物性は表1のと
おりである。表1から明らかなように、分子量、多分散
度が増大し、共重合が進んだことが認められる。
【表1】
【0028】[実施例2] (ポリ乳酸とそれ以外の樹脂との混練)ポリL乳酸(島
津製作所製「ラクティ」、Mw=187000)とポリカプロ
ラクトン(ダイセル化学社製「セルグリーン」)を混練
した後、真空乾燥した。混練比は、ラクティ/ポリカプ
ロラクトン=7/3とした。条件は以下のとおりであ
る。
【0029】<ブレンド条件> 使用機器:S−1(栗本鐵工所製) 温度 :195℃ 攪拌時間:5分
【0030】<真空乾燥条件> 乾燥温度:80℃ 時間 :6時間 混練、乾燥後のポリマーの重量平均分子量分子量を測定
したところ、約Mw=137000であった。
【0031】(光の照射による共重合)上記の方法で混
練したポリマーに、所定の時間、光線照射処理を行っ
た。条件は以下のとおりである。 <照射条件> 使用機器:UV照射装置(日本電池製) ランプ :HAL500NL(高圧水銀ランプ) ピーク波長:365nm 照射時間:3分 照射高さ:200mm UV強度:300mW/cm(日本電池製UVメータ
ー、UV350Nで測定)
【0032】上記の照射条件で光線照射処理を行ったポ
リマーと照射処理を行う前のポリマーの物性は表2のと
おりである。表2から明らかなように、分子量、多分散
度が増大し、共重合が進んだことが認められる。
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、乳酸系ポリマーの共重
合を容易に進めることが可能となるので、従来の汎用プ
ラスティックと同等以上の耐熱性、耐湿熱性、耐薬品
性、機械的強度を有する生分解性ポリエステルを得るこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小原 仁実 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所三条工場内 Fターム(参考) 4J029 AA02 AA05 AB01 AB04 AC02 AD01 BA02 BA03 BA05 BA08 BA10 BF09 BF18 BF25 CA02 CA04 CA06 CB05A CB06A EA02 EA03 EA05 EG01 EG02 EG03 EG05 EG07 EG09 EH02 EH03 FC03 FC05 FC29 JE162 JE182 KD01 KD12 KE05 KE15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳酸系ポリマーとそれ以外のポリマーの
    混合物、あるいは、完全に共重合が進んでいない乳酸系
    ポリマーの共重合体に、波長が400nm以下で、UV
    強度値が120mW/cmの紫外線を放射する光源
    で、光を照射することを特徴とする乳酸系ポリマーの共
    重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法で製造された乳酸
    系ポリマーの共重合体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002044249A1 (fr) * 2000-11-30 2002-06-06 Daicel Chemical Industries, Ltd. Copolymere de polyester aliphatique et procede de production associe, moulage en resine biodegradable a base de ce polyester aliphatique et resine contenant une lactone
JP2002294048A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Daicel Chem Ind Ltd 脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂成形物
JP2007006827A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Tokyo Univ Of Marine Science & Technology 酵素を用いたリグニン−ポリエステル共重合体の合成方法

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