JP2000085618A - 発泡充填材及び箱型部材の剛性向上方法 - Google Patents

発泡充填材及び箱型部材の剛性向上方法

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JP2000085618A
JP2000085618A JP26411298A JP26411298A JP2000085618A JP 2000085618 A JP2000085618 A JP 2000085618A JP 26411298 A JP26411298 A JP 26411298A JP 26411298 A JP26411298 A JP 26411298A JP 2000085618 A JP2000085618 A JP 2000085618A
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epoxy
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JP26411298A
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Takayuki Fukui
孝之 福井
Katsuhiko Suzuki
克彦 鈴木
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保管性に優れ、発泡セルの均一性が良好で、
接着力を発揮できる発泡充填材及びこれを用いた箱型部
材の剛性向上方法を提供すること。 【解決手段】 エポキシ基含有オレフィン樹脂とビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂との混合物100重量部と、
エポキシ樹脂用熱活性型硬化剤3〜30重量部と、熱分
解型有機系発泡剤0.5〜15重量部と、無機充填剤5
0〜200重量部とを含有する発泡充填材である。箱型
部材の内部に上記発泡充填材を配置し、車体の塗装時の
焼き付け工程で、この発泡充填材を発泡させる箱型部材
の剛性向上方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な発泡充填材
及び該発泡充填材を用いた箱型部材の剛性向上方法に係
り、さらに詳しくは、特定構造を有するエポキシ基含有
オレフィン樹脂、これを含有する発泡充填材及び該発泡
充填材を用いた箱型部材の剛性向上方法に関するもので
あり、自動車車体の剛性向上に好適に適用される。
【0002】
【従来の技術】一般に、車体構造は走行安定性や乗り心
地、騒音・振動性能の面から車体各部の骨格が強固につ
くりあげられている。従来の車体骨格は、箱形の閉断面
構造で種々の断面形状に作製されているが、化石燃料の
枯渇や大気環境の観点による燃費向上という社会的要請
により、車体重量を軽減すべく、いずれも板厚が薄い構
造となっており、その分の剛性を補うため金属製の補強
材が用いられているのが一般的である。
【0003】この一方、特開昭48−2631号公報に
は、該閉断面の内部に硬質ウレタン発泡体を充填するこ
とにより車体剛性を向上した自動車の車体構造が記載さ
れている。かかる発泡体の充填は、壁面座屈の抑制効果
が高く、箱形部材の剛性を著しく向上するため、金属製
補強材による車体の補強方法と比較して、車体重量を大
幅に増大させることなく、剛性の向上が図れる。なお、
樹脂発泡タイプの充填材としては、ウレタン系の他に、
オレフィン系樹脂発泡充填材(日本シーカ社製、シーカ
ラストマー240)やエポキシ樹脂系発泡材(イイダ産
業製、OROTEX815)等があり、いずれも車体塗
装工程において発泡/充填するタイプである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来法のうち、ウレタン樹脂による剛性向上方法では、施
工における箱型閉断面部材へのウレタン原液注入・発泡
時に箱型部材の小穴及び閉断面箱型部材の合わせ目から
のウレタン材の漏洩が少なからず発生するため、これを
防止する手段を講じなければならず、自動車の生産ライ
ンにおける適用は難しいと考えられる。また、作業環境
改善の観点から、近年ではフロンを用いた発泡方法か
ら、水を用いた発泡方法へと置き換わっているが、水発
泡法では、フロン発泡法に比べて発泡の均一性が達成し
にくいという課題がある。
【0005】また、オレフィン系樹脂発泡充填材では、
ベースとなるオレフィン樹脂として低分子量のポリエチ
レンワックス等が用いられるため、材料の機械的性能が
十分でなく、箱型部材に充填した場合でも箱型部材の剛
性向上効果は十分ではない。
【0006】一方、エポキシ樹脂系発泡充填材では、ま
ず、エポキシ樹脂の耐衝撃性が不十分であるという欠点
を補わなければならない。車体への荷重の入力は静的と
は限らず、走行中に路面の凹凸により衝撃荷重が車体に
作用する場合もあり、車体補強材においても、こういっ
た衝撃荷重に耐えうるだけの耐衝撃性や靭性が要求され
る。
【0007】この耐衝撃性を改良する方法は、エポキシ
樹脂の化学構造自体を改良する方法と、別途調製した耐
衝撃性改良剤をエポキシ樹脂に添加する方法とに大別さ
れるが、前者の方法だけでは耐衝撃性を十分に満足させ
うるエポキシ樹脂は得られない。一方、後者の方法で
は、未硬化エポキシ樹脂に(1)可溶性エラストマー単
量体を添加し、両者を同時に重合する方法、(2)相溶
性のエラストマー重合体を添加する方法、(3)微粒子
状の耐衝撃性改良用重合体を分散させる方法などが知ら
れている。
【0008】(1)の方法は相互貫通網目構造:IPN
(Inter−Penetrating Networ
k)として知られているが、この方法では一般に生成物
の軟化点が低下するとともに機械的性質がばらつく等の
欠点を有している。また(2)の方法については、カル
ボキシル基やアミノ基を末端に有するブタジエン−アク
リロニトリル共重合ゴム(CTBN又はATBN)など
のエラストマー成分を添加してゴム変性する例が種々提
案され、その一部は実用化されているが、この方法で得
られたものは、車体剛性の補強に用いるためには、耐衝
撃性や靭性の点で十分に満足しうるとはいえない。さら
に、(3)の方法では、ポリアミド系樹脂をはじめとし
て多くの耐衝撃性改良剤が提案されているが、これらは
いずれも機械的に混練するため粒子の分散に少しなから
ず不均一性が残存し、機械的性能が安定しにくいという
欠点がある。
【0009】一方、発泡温度域で樹脂の粘度が急激に低
下すると、発泡剤から発生したガスを樹脂中に保持する
ことが困難であり、破泡して発泡体を形成することが困
難となる。発泡体中に発泡セルが安定して存在するため
には、発泡温度域における樹脂粘度の温度依存性を制御
しなければならない。このためには、エポキシ樹脂と相
溶性の高いエラストマー等を添加して、粘度の温度依存
性を制御するか、又は物理的架橋により粘度の温度依存
性を制御する必要がある。しかし、エラストマーの添加
による粘度の制御方法では、エポキシ組成物が本来有す
る剛性が低下してしまうという欠点があり、また、化学
反応を伴う架橋により粘度の制御を行う場合、架橋密度
が反応条件に左右され、厳密に制御ができないため、粘
度が高すぎて発泡が不十分となり、自動車の箱型部材中
に十分に充填されない可能性がある。
【0010】更に、発泡剤から発生したガスを樹脂中に
保持する際、その気泡セルの大きさが不均一であると応
力集中が起こりやすいため、せん断接着力が低下すると
いう課題があった。更にまた、エポキシ樹脂のみを主材
とした場合には、その吸湿性のため、充分な発泡を得る
には保存期間が限られるといった課題がある。
【0011】本発明は、このような従来技術の有する課
題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、保管性に優れ、発泡セルの均一性が良好で、接着力
を発揮できる発泡充填材及びこれを用いた箱型部材の剛
性向上方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定のエポキシ基
含有オレフィン樹脂を用い、これをビスフェノールA型
エポキシ樹脂、硬化剤、発泡剤及び充填剤と所定割合で
配合し、また、塗装処理の焼き付け工程で発泡を行うこ
とにより、上記課題が解決できることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0013】即ち、本発明のエポキシ基含有オレフィン
樹脂は、発泡充填材に用いられるエポキシ基含有オレフ
ィン樹脂であって、次の一般式[1]
【化2】
【0014】(式中の1及びmは、繰り返し単位数を示
す)で表される構造を有することを特徴とする。
【0015】また、本発明の発泡充填材は、(A)上述
のエポキシ基含有オレフィン樹脂とビスフェノールA型
エポキシ樹脂との混合物100重量部に対して、(B)
エポキシ樹脂用熱活性型硬化剤3〜30重量部、(C)
熱分解型有機系発泡剤0.5〜15重量部、(D)無機
充填剤50〜200重量部を含有して成ることを特徴と
する。
【0016】更に、本発明の箱型部材の剛性向上方法
は、鋼板から構成された箱型部材の剛性を向上するに当
たり、上記箱型部材の内部に相当する上記鋼板の部分
に、上述のような発泡充填材を配置し、次いで、上記鋼
板を組み付けて上記箱型部材を組み上げ、しかる後、組
み上げた箱型部材を塗装処理に供し、この処理の焼き付
け工程で上記発泡充填材を発泡させることを特徴とす
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の発泡充填材につい
て詳細に説明する。上述の如く、この発泡充填材は、
(A)ビスフェノールA型エポキシ樹脂とエポキシ基含
有オレフィン樹脂との混合物と、(B)エポキシ樹脂用
熱活性型硬化剤と、(C)熱分解型有機系発泡剤と、
(D)無機充填材とを含有する。
【0018】ここで、(A)成分に用いられるビスフェ
ノールAから誘導されるエポキシ樹脂の例としては、次
の一般式[2]
【0019】
【化3】
【0020】で表されるものを挙げることができる。こ
の一般式[2]におけるnは0以上の数を示すが、平均
値として1未満のものが常温で液状であり好適である。
【0021】また、エポキシ基を含有するオレフィン樹
脂としては、次の一般式[1]
【0022】
【化4】
【0023】(式中のl及びmは、繰り返し単位数を示
す)で表されるものを例示できる。
【0024】本発明では、上記一般式[1]と一般式
[2]の樹脂を混合して用い、その配合比は特に限定さ
れるものではないが、(A)の樹脂混合物全体に対して
エポキシ基を含有するオレフィン樹脂は10〜90重量
%の範囲とすることが好ましい。10重量%未満では、
耐吸湿性の改善効果が少なく、また、90重量%を超え
ると、耐熱性が低下することがあり、好ましくない。
【0025】次に、(B)成分の熱活性型硬化剤として
は、ジシアンジアミドを挙げることができ、その配合量
は、特に限定されるものではないが、通常(A)成分の
エポキシ樹脂混合物100重量部に対して3〜30重量
部である。この量が3重量部未満では、十分に硬化せ
ず、剛性が著しく低下する原因となり、30重量部を超
えると、硬化時に過剰な発熱反応を伴い部分的な分解や
熱劣化を引き起こし、組成物の機械的性能を著しく損な
う原因となる。
【0026】また、(C)成分として用いられる有機系
発泡剤としては、例えばアゾジカルボンアミド、アゾビ
スイソブチロニトリルのようなアゾ化合物、ジニトロソ
ペンタメチレンテトラミンのようなニトロソ化合物、p
−トルエンスルホニルヒドラジド、4,4’−オキシベ
ンゼンスルホニルヒドラジドのようなスルホヒドラジド
化合物が挙げられ、これらは、1種単独で用いてもよい
し、2種以上を任意に組み合わせて用いてもよいが、こ
れらの中では、特に4,4’−オキシベンゼンスルホニ
ルヒドラジドが好適である。
【0027】尚、有機系熱分解型発泡剤を用いる場合に
は、通常、発泡適正温度を制御するために発泡助剤とし
て、亜鉛華、硝酸亜鉛、フタル酸鉛、炭酸鉛、三塩基性
リン酸塩、三塩基性硫酸鉛等の無機塩、亜鉛脂肪酸石け
ん、鉛脂肪酸石けん、カドミウム脂肪酸石けん等の金属
石けん、ホウ酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸等の
酸類、尿素、ビウレア、エタノールアミン、グリコー
ル、グリセリン等のうちから1種類以上のものを混合し
て使用することができる。この場合、自動車の塗装工程
で十分な発泡を行うには、熱分解開始温度(ガス発生開
始温度)が100℃以上のものを用いることが望まし
い。
【0028】この(C)成分の有機系発泡剤の配合量
は、特に限定されるものではないが、通常(A)成分の
エポキシ樹脂100重量部に対して0.5〜15重量部
の範囲が好適である。この量が0.5重量部未満では、
発泡が不十分となり、また15重量部を超えると発泡の
制御が効かず、安定した機械的性能が得られない。
【0029】更に、(D)成分として用いられる無機系
充填剤としては、例えば炭酸カルシウム、タルク、クレ
ー、マイカ、水酸化アルミニウム、ガラスビーズ、シラ
スバルーンなどが挙げられ、これらは、1種単独で用い
てもよいし、2種以上を任意に組み合わせて用いてもよ
いが、これらの中では、特に珪酸カルシウムが好適であ
る。
【0030】この(D)成分として用いられる無機系充
填剤の配合量は、特に限定されるものではないが、通常
(A)成分のエポキシ樹脂混合物100重量部に対して
50〜200重量部である。この量が50重量部未満で
は、十分に補強効果が得られず、200重量部を超える
と、粘度が著しく増加して、組成物が脆くなり機械的性
能を著しく損なう原因となる。
【0031】本発明の補強性発泡充填材は、上述した
(A)成分のエポキシ樹脂、(B)成分の熱活性型硬化
剤、(C)成分の有機系発泡剤及び(D)成分の無機系
充填材を必須成分とするが、これ以外にも、所望に応じ
て各種添加成分を配合することができ、これらを均一に
混合することにより調製することができる。
【0032】かかる添加成分としては、例えば可塑剤、
希釈剤、安定剤、乳化剤、強化剤、着色剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、滑剤、チクソ性付与剤などが挙げら
れる。
【0033】以上に説明した本発明の発泡充填材は、上
記一般式[1]で表される樹脂を含有し、エポキシ樹脂
のみを主材とするものではなく、吸湿性が抑制されてい
るため、保存安定性に優れる。
【0034】次に、本発明の箱型部材の剛性向上方法に
ついて説明する。上述の如く、この剛性向上方法では、
まず、箱型部材の内部に相当する鋼板部分に、本発明の
発泡充填材を配置した後、箱型部材を組み上げる。次い
で、この箱型部材を塗装処理し、この塗装処理の焼き付
け工程で、上記充填材を発泡させる。
【0035】この際、本発明の発泡充填材は、固体状で
あり液状ではないため、ウレタン系樹脂による剛性向上
方法とは異なり、樹脂原液が漏洩することはない。ま
た、この剛性方法では、塗装処理の焼き付け工程で発泡
を行うため、実際の自動車の生産ラインで実施するに当
たり、特別な工程を行うことを必要とせず、無駄がなく
便利である。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例によりさら
に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。尚、各例で得られた発泡充填材の物性
については、次に示す方法により評価した。 (1)充填性 発泡充填材を170℃×20分で焼き付け、発泡倍率を
測定する。 ○発泡倍率2倍以上 ×発泡倍率2倍以下
【0037】(2)部材剛性試験 断面形状が60mm×50mm、長さ400mmの箱型
断面部材中に発泡充填材を充填し、170℃×20分の
焼き付け、曲げ試験を行い、該発泡充填材を未充填の箱
型断面部材と比較し、剛性を次の判定基準に従って評価
した。 ○剛性が満足のいるレベルに十分に向上したもの △剛性は向上するが満足のいくレベルではないもの ×剛性の向上がみられないもの
【0038】(3)保管性 40℃、5日間、常温で室内に放置後、170℃×20
分の焼き付けを行い発泡倍率の変化率を測定した。 ○変化なし ×発泡倍率の低下
【0039】(4)耐熱性 170℃×20分で焼き付けた発泡充填材から50mm
角の試験片を切り出し、これを130℃、96時間放置
後、圧縮強度を測定した。 ○外観変化・寸法変化なし ×外観変化・寸法変化あり
【0040】(実施例1)ビスフェノールA型エポキシ
90重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂10重量部から成る混合物100
重量部、硬化剤ジシアンジアミド11重量部、有機系発
泡剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド6
重量部、無機系充填剤珪酸カルシウム130重量部を、
プラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発泡充填
材を調製した。これに対し上記(1)〜(4)の評価を
行った。評価結果を表1に示す。
【0041】(実施例2)ビスフェノールA型エポキシ
10重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂90重量部から成る混合物100
重量部、硬化剤ジシアンアミド11重量部、有機系発泡
剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド6重
量部、無機系充填剤珪酸カルシウム130重量部を、プ
ラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発泡充填材
を調製した。これに対し上記(1)〜(4)の評価を行
った。評価結果を表1に示す。
【0042】(実施例3)ビスフェノールA型エポキシ
50重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂50重量部から成る混合物100
重量部、硬化剤ジシアンジアミド3重量部、有機系発泡
剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド6重
量部、無機系充填剤珪酸カルシウム130重量部を、プ
ラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発泡充填材
を調製した。これに対し上記(1)〜(4)の評価を行
った。評価結果を表1に示す。
【0043】(実施例4)ビスフェノールA型エポキシ
50重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂50重量部から成る混合物100
重量部、硬化剤ジシアンジアミド30重量部、有機系発
泡剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド6
重量部、無機系充填剤珪酸カルシウム130重量部を、
プラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発泡充填
材を調製した。これに対し上記(1)〜(4)の評価を
行った。評価結果を表1に示す。
【0044】(実施例5)ビスフェノールA型エポキシ
50重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂50重量部から成る混合物100
重量部、硬化剤ジシアンジアミド11重量部、有機系発
泡剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド
0.5重量部、無機系充填剤珪酸カルシウム130重量
部を、プラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発
泡充填材を調製した。これに対し上記(1)〜(4)の
評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0045】(実施例6)ビスフェノールA型エポキシ
50重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂50重量部から成る混合物100
重量部、硬化剤ジシアンジアミド11重量部、有機系発
泡剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド1
5重量部、無機系充填剤珪酸カルシウム130重量部
を、プラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発泡
充填材を調製した。これに対し上記(1)〜(4)の評
価を行った。評価結果を表1に示す。
【0046】(実施例7)ビスフェノールA型エポキシ
50重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂50重量部から成る混合物100
重量部、硬化剤ジシアンジアミド11重量部、有機系発
泡剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド6
重量部、無機系充填剤珪酸カルシウム50重量部を、プ
ラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発泡充填材
を調製した。これに対し上記(1)〜(4)の評価を行
った。評価結果を表1に示す。
【0047】(実施例8)ビスフェノールA型エポキシ
50重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂50重量部から成る混合物100
重量部、硬化剤ジシアンジアミド11重量部、有機系発
泡剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド6
重量部、無機系充填剤珪酸カルシウム200重量部を、
プラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発泡充填
材を調製した。これに対し上記(1)〜(4)の評価を
行った。評価結果を表1に示す。
【0048】(実施例9)ビスフェノールA型エポキシ
50重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂50重量部から成る混合物100
重量部、硬化剤ジシアンジアミド11重量部、有機系発
泡剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド6
重量部、無機系充填剤珪酸カルシウム70重量部及び無
機系充填剤炭酸カルシウム70重量部を、プラネタリー
ミキサーを用いて室温で混合し、発泡充填材を調製し
た。これに対し上記(1)〜(4)の評価を行った。評
価結果を表1に示す。
【0049】(実施例10)車体のセンターピラー・ウ
エスト部及びルーフレール/センターピラー結合部を構
成するように予め形成された鋼板2に、図1に示すよう
に、本発明の発泡性補強材を貼り付けた。次いで、この
鋼板2を溶接し、更に車体3を組み上げた後、車体3の
塗膜密着性を向上するために化成処理液で洗浄した。更
に車体3を電着液槽4に浸漬して防錆処理を施した後、
車体3を焼き付け炉5に収容し、170℃×20分の条
件で電着塗膜を焼き付けたところ、上記発泡性補強材1
は十分に発泡・硬化し、均一な発泡充填材6を形成し
た。このように、本発明の発泡充填材は、実際のライン
においても良好に使用でき、車体の箱型構造部材の剛性
を確実に向上させることができる。
【0050】(比較例1)ビスフェノールA型エポキシ
95重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂5重量部から成る混合物100重
量部、硬化剤ジシアンジアミド11重量部、有機系発泡
剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド6重
量部、無機系充填剤珪酸カルシウム130重量部を、プ
ラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発泡充填材
を調製した。これに対し上記(1)〜(4)の評価を行
った。評価結果を表2に示す。
【0051】(比較例2)ビスフェノールA型エポキシ
5重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有す
るオレフィン系樹脂95重量部から成る混合物100重
量部、硬化剤ジシアンジアミド11重量部、有機系発泡
剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド6重
量部、無機系充填剤珪酸カルシウム130重量部を、プ
ラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発泡充填材
を調製した。これに対し上記(1)〜(4)の評価を行
った。評価結果を表2に示す。
【0052】(比較例3)ビスフェノールA型エポキシ
50重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂50重量部から成る混合物100
重量部、硬化剤ジシアンジアミド1重量部、有機系発泡
剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド6重
量部、無機系充填剤珪酸カルシウム130重量部を、プ
ラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発泡充填材
を調製した。これに対し上記(1)〜(4)の評価を行
った。評価結果を表2に示す。
【0053】(比較例4)ビスフェノールA型エポキシ
50重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂50重量部から成る混合物100
重量部、硬化剤ジシアンジアミド35重量部、有機系発
泡剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド6
重量部、無機系充填剤珪酸カルシウム130重量部を、
プラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発泡充填
材を調製した。これに対し上記(1)〜(4)の評価を
行った。評価結果を表2に示す。
【0054】(比較例5)ビスフェノールA型エポキシ
50重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂50重量部から成る混合物100
重量部、硬化剤ジシアンジアミド11重量部、有機系発
泡剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド
0.2重量部、無機系充填剤珪酸カルシウム130重量
部を、プラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発
泡充填材を調製した。これに対し、上記(1)〜(4)
の評価を行った。評価結果を表2に示す。
【0055】(比較例6)ビスフェノールA型エポキシ
50重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂50重量部から成る混合物100
重量部、硬化剤ジシアンジアミド11重量部、有機系発
泡剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド1
8重量部、無機系充填剤珪酸カルシウム130重量部
を、プラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発泡
充填材を調製した。これに対し上記(1)〜(4)の評
価を行った。評価結果を表2に示す。
【0056】(比較例7)ビスフェノールA型エポキシ
50重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂50重量部から成る混合物100
重量部、硬化剤ジシアンジアミド11重量部、有機系発
泡剤4,4’ーオキシベンゼンスルホニルヒドラジド6
重量部、無機系充填剤珪酸カルシウム30重量部を、プ
ラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発泡充填材
を調製した。これに対し上記(1)〜(4)の評価を行
った。評価結果を表2に示す。
【0057】(比較例8)ビスフェノールA型エポキシ
50重量部と一般式[1]に示されるエポキシ基を含有
するオレフィン系樹脂50重量部から成る混合物100
重量部、硬化剤ジシアンジアミド11重量部、有機系発
泡剤4,4’−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド6
重量部、無機系充填剤珪酸カルシウム250重量部を、
プラネタリーミキサーを用いて室温で混合し、発泡充填
材を調製した。これに対し上記(1)〜(4)の評価を
行った。評価結果を表2に示す。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定のエポキシ基含有オレフィン樹脂を用い、これをビ
スフェノールA型エポキシ樹脂、硬化剤、発泡剤及び充
填剤と所定割合で配合し、また、塗装処理の焼き付け工
程で発泡を行うこととしたため、保管性に優れ、発泡セ
ルの均一性が良好で、鋼板と密着することにより十分な
接着力を発揮できる発泡充填材及びこれを用いた箱型部
材の剛性向上方法を提供することができる。
【0061】即ち、本発明の発泡充填材を予め形成され
た鋼板に装着し、該鋼板を用いて箱型部材を組み上げた
後、車体電着塗装時の焼き付け工程で発泡・充填させる
と、発泡セルが均一になり、発泡材剛性及び鋼板間の接
着力を向上させることが可能となった。これにより、従
来のエポキシ系発泡充填材の保管性を改良したことで、
管理項目を減らすことにより効率の良い生産が可能とな
る。さらには、車体剛性を軽量に向上することが期待さ
れ、車両の乗り心地の改善、騒音・振動の低減、更に箱
型閉断面部材中に高剛性の発泡体が充填されることによ
り、車両衝突時のエネルギ吸収効果も期待することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の剛性向上方法の適用例を示す工程図で
ある。
【符号の説明】
1 硬化前の発泡充填材 2 鋼板 3 車体 4 電着液槽 5 焼き付け炉 6 硬化後の発泡充填材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 63/00 C08L 63/00 C // C08L 23:00 Fターム(参考) 3D003 AA04 AA05 AA06 AA07 BB01 CA09 CA17 CA18 CA40 CA48 4F074 AA16E AA64 AA98 AG01 BA12 BA22 BB01 BB27 CA23 DA08 DA15 4J002 AA05W BB00W CD05X DE068 DE238 DJ038 DJ048 DJ058 EN047 EQ017 EQ027 ER026 ET007 FD018 FD146 FD327 GN00 4J036 AA05 AD08 AK09 DA10 DC31 FA03 FA05 HA12 JA15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡充填材に用いられるエポキシ基含有
    オレフィン樹脂であって、次の一般式[1] 【化1】 (式中のl及びmは、繰り返し単位数を示す)で表され
    る構造を有することを特徴とするエポキシ基含有オレフ
    ィン樹脂。
  2. 【請求項2】 (A)請求項1記載のエポキシ基含有オ
    レフィン樹脂とビスフェノールA型エポキシ樹脂との混
    合物100重量部に対して、(B)エポキシ樹脂用熱活
    性型硬化剤3〜30重量部、(C)熱分解型有機系発泡
    剤0.5〜15重量部、(D)無機充填剤50〜200
    重量部を含有して成ることを特徴とする発泡充填材。
  3. 【請求項3】 混合物(A)におけるオレフィン系樹脂
    の含有量が10〜90重量%であることを特徴とする請
    求項2記載の発泡充填材。
  4. 【請求項4】 エポキシ樹脂用熱活性硬化剤(B)が、
    140〜230℃で反応することを特徴とする請求項2
    又は3記載の発泡充填材。
  5. 【請求項5】 熱分解型有機系発泡剤(C)の熱分解開
    始温度が100〜230℃であることを特徴とする請求
    項2〜4のいずれか1つの項に記載の発泡充填材。
  6. 【請求項6】 鋼板から構成された箱形部材の剛性を向
    上するに当たり、上記箱形部材の内部に相当する上記鋼
    板の部分に、請求項2〜5のいずれか1つの項に記載の
    発泡充填材を配置し、次いで、上記鋼板を組み付けて上
    記箱形部材を組み上げ、しかる後、組み上げた箱形部材
    を塗装処理に供し、この処理の焼き付け工程で上記発泡
    充填材を発泡させることを特徴とする箱型部材の剛性向
    上方法。
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