JP2000085023A - 情報記録用プラスチック成形物の冷却装置および情報記録用プラスチック成形物の冷却方法 - Google Patents

情報記録用プラスチック成形物の冷却装置および情報記録用プラスチック成形物の冷却方法

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JP2000085023A
JP2000085023A JP25345698A JP25345698A JP2000085023A JP 2000085023 A JP2000085023 A JP 2000085023A JP 25345698 A JP25345698 A JP 25345698A JP 25345698 A JP25345698 A JP 25345698A JP 2000085023 A JP2000085023 A JP 2000085023A
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Ryutaro Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成によって、電気的特性および光学
的特性に優れる情報記録用プラスチック成形物を、生産
性良く製造するために使用し得る、情報記録用プラスチ
ック成形物の冷却装置および情報記録用プラスチック成
形物の冷却方法を提供すること。 【解決手段】 空気を吹き付けるエアノズル22を備え
る送風装置14を使用して、温度分布が均一でない成形
直後の光学的記録ディスク1の高温部分と低温部分とに
おいて、高温部分に空気をより多く送風するように構成
する。これによって、高温部分が低温部分よりも積極底
に冷却されて、温度分布が均一な状態となる。これによ
って、内部応力の発生を少なくすることができるので、
ビットのひけを低減でき、電気的特性を向上させること
ができるとともに、複屈性の発生をも低減できるため、
光学的特性をも向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック成形
機によって成形された情報記録用プラスチック成形物を
冷却するための冷却装置およびその冷却方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンパクトディスクに代表さ
れる光学的記録ディスクなどの情報記録用プラスチック
成形物は、射出成形機などのプラスチック成形機によっ
て製造されている。
【0003】この種の光学的記録ディスクの製造は、ま
ず、射出成形機によって円盤形状の光学的記録ディスク
を成形し、次いで、成形された光学的記録ディスクを、
取出装置によって取り出し、これを、円形の凹部が形成
された回転プレートの凹部に受け入れて、この回転プレ
ートを回転させながら、光学的記録ディスクを放置した
状態で所定の時間冷却した後、積み重ねて収納するよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、射出成形後、
光学的記録ディスクを直ちに取り出すと、成形時の余熱
と外気の接触とによって光学的記録ディスクに内部応力
が発生することがある。このような内部応力が生ずる
と、ピットにひけを生じて、成形時に記録された情報を
そのまま正確に保つことができず、電気的特性が低下す
るという不具合がある。また、内部応力が発生すると、
複屈折も生じるので、このような複屈性が生じている部
分については、レーザなどで正確に読み取ることができ
ず、そのため、光学的特性が低下するという不具合を生
ずる。一方、射出成形後、金型内で十分に徐冷すれば、
内部応力の発生を防止することはできるが、成形サイク
ルが長くなり、生産性が低下するという不具合を生じ
る。
【0005】本発明は、上記した課題に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは、簡易な構成によっ
て、電気的特性および光学的特性に優れる情報記録用プ
ラスチック成形物を、生産性良く製造するために使用し
得る、情報記録用プラスチック成形物の冷却装置および
情報記録用プラスチック成形物の冷却方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、プラスチック成形機によ
って成形された情報記録用プラスチック成形物を冷却す
るための冷却装置であって、成形直後の情報記録用プラ
スチック成形物に冷却媒体を送風し得る送風手段を備
え、前記送風手段は、温度分布が均一でない成形直後の
情報記録用プラスチック成形物の高温部分と低温部分と
において、高温部分に冷却媒体をより多く送風するよう
に構成されていることを特徴としている。
【0007】このような構成によると、送風手段によっ
て、温度分布の均一でない成形直後の情報記録用プラス
チック成形物の高温部分に、低温部分よりも多くの冷却
媒体が送風されるので、この情報記録用プラスチック成
形物は、高温部分が低温部分よりも積極底に冷却され
て、温度分布が均一な状態となる。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記送風手段は、情報記録用プ
ラスチック成形物の高温部分に向かって冷却媒体を吹き
付けるように構成されていることを特徴としている。
【0009】このような構成によると、送風手段によっ
て、温度分布の均一でない成形直後の情報記録用プラス
チック成形物の高温部分に、冷却媒体が吹き付けられ
る。そのため、高温部分が低温部分よりも、より積極底
に冷却されて、成形直後の情報記録用プラスチック成形
物の温度分布をより迅速かつ効果的に均一な状態とする
ことができる。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、情報記録用プラスチッ
ク成形物がディスク形状をなし、前記送風手段は、ディ
スク形状の中心部分に冷却媒体をより多く送風するよう
に構成されていることを特徴としている。
【0011】このような構成によると、ディスク形状の
情報記録用プラスチック成形物の中心部分に、その周辺
部分よりも多くの冷却媒体が送風されるので、高温部分
である中心部分が低温部分である周辺部分よりも積極底
に冷却されて、温度分布が均一な状態となる。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の発明において、前記送風手
段によって冷却媒体が送風された情報記録用プラスチッ
ク成形物を、放置した状態においてさらに所定の時間冷
却するための放冷手段と、この放冷手段によって冷却さ
れた情報記録用プラスチック成形物を収納するための収
納手段とをさらに備えていることを特徴としている。
【0013】このような構成によると、情報記録用プラ
スチック成形物は、プラスチック成形機によって成形さ
れた後に、送風手段によって温度分布が均一となるよう
に冷却され、その後、放冷手段によって、放置された状
態においてさらに所定の時間冷却された後、放冷手段に
収納される。
【0014】また、請求項5に記載の発明は、プラスチ
ック成形機によって成形された情報記録用プラスチック
成形物を冷却するための冷却方法であって、成形直後の
情報記録用プラスチック成形物に冷却媒体を送風し得る
送風手段を使用して、温度分布が均一でない成形直後の
情報記録用プラスチック成形物の高温部分と低温部分と
において、高温部分に冷却媒体をより多く送風すること
を特徴としている。
【0015】このような冷却方法によると、送風手段を
使用して、温度分布の均一でない成形直後の情報記録用
プラスチック成形物の高温部分に、低温部分よりも多く
の冷却媒体を送風するので、情報記録用プラスチック成
形物の高温部分を低温部分よりも積極底に冷却すること
ができ、そのため温度分布を均一な状態とすることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の冷却装置の一実
施形態が備えられている情報記録用プラスチック成形物
の製造設備の一実施形態を示す要部平面図、図2は、図
1の要部側面図である。
【0017】図1および図2に示すように、この情報記
録用プラスチック成形物の製造設備は、情報記録用プラ
スチック成形物としての光学的記録ディスク1を成形す
るためのプラスチック成形機としての射出成形機2と、
この射出成形機2によって成形された光学的記録ディス
ク1を冷却するための冷却装置3とを備えている。
【0018】なお、図1および図2には現れていない
が、本実施形態の製造設備では、その設備全体にわたっ
て、成形された光学的記録ディスク1が放置状態におい
ても冷却できるような温度に空調されている。また、光
学的記録ディスク1とは、情報の記録および/または読
み取りが光学的に行なうことができるように、所定の情
報が記録されている記録ディスクを言い、コンパクトデ
ィスク(CD)がその代表であるが、その他、たとえ
ば、DVD、CDR、MD、LDなどその種類を問わな
い。
【0019】射出成形機2は、その支持台7上に、プラ
スチック原料を溶融して射出するための射出装置4と、
射出されたプラスチック原料を円盤形状に成形するため
の金型5と、その金型5から光学的記録ディスク1を取
り出すための取出装置6とを備えている。図示しないホ
ッパーから供給されたプラスチック原料は、射出装置4
内において溶融された後に金型5内に射出される。プラ
スチック原料が射出された金型5は、その圧力が一定時
間保持され、続いて所定の冷却時間をおいた後に開放さ
れ、これによって、成形された円盤形状の光学的記録デ
ィスク1が取り出し可能な状態とされる。なお、生産性
を向上させるべく、金型5の開放は、光学的記録ディス
ク1が未だ完全に冷却されきっていない状態で行なわれ
る。また、プラスチック原料は、その種類の如何を問わ
ないが、たとえば、メタクリル樹脂やポリカーボネート
樹脂が使用される。
【0020】取出装置6は、金型5の開放位置に隣接し
て配置され、支持台7から立設する支柱8と、この支柱
8に、この支柱8の長さ方向においてスライド移動可能
な状態で取り付けられる取付部材9と、この取付部材9
に設けられる揺動駆動部材10と、この揺動駆動部材1
0に揺動可能に支持される揺動アーム11とを備えてい
る。揺動アーム11の一端は、揺動駆動部材10に回転
可能に設けられる枢支軸12に取り付けられており、そ
の他端には、光学的記録ディスク1を吸引することによ
って保持し得る保持具13が取り付けられている。そし
て、この揺動アーム11は、揺動駆動部材10の駆動に
よる枢支軸12の回転によって、開放された金型5から
成形された光学的記録ディスク1を取り出すための取出
位置と、次に述べる送風装置14によって光学的記録デ
ィスク1を冷却するための冷却位置とに移動可能(揺動
可能)とされる。これによって、金型5が開放された時
には、揺動アーム11が取出位置に揺動されるととも
に、その取出位置において保持具13が吸引して光学的
記録ディスク1を保持し、次いで、揺動アーム11が、
冷却位置に揺動されることによって光学的記録ディスク
1の取り出しが行なわれる。
【0021】冷却装置3は、射出成形機2に隣接して配
置され、その支持台18上に、光学的記録ディスク1に
冷却媒体としての空気を送風するための送風手段として
の送風装置14と、この送風装置14によって空気が送
風された光学的記録ディスク1を、放置した状態におい
てさらに所定の時間冷却するための放冷手段としての放
冷装置15と、この放冷装置15によって冷却された光
学的記録ディスク1を収納するための収納手段としての
収納装置16と、送風装置14によって空気が送風され
た光学的記録ディスク1を、放冷装置15に搬送するた
めの搬送手段としての搬送装置17とを備えている。
【0022】送風装置14は、冷却位置において保持さ
れる光学的記録ディスク1を挟んで対向するように2つ
配置されており、各送風装置14は、支持台18から立
設する支柱19と、この支柱19に、この支柱19の長
さ方向においてスライド移動可能な状態で取り付けられ
る取付部材20と、この取付部材20に設けられ、冷却
位置において保持される光学的記録ディスク1とほぼ平
行に配置されるノズルプレート21と、このノズルプレ
ート21に設けられる複数(4個)のエアノズル22と
を備えている。
【0023】各エアノズル22は、ノズルプレート21
上において、対向する光学的記録ディスク1の投影面の
外側において四方対角状に配置されており、光学的記録
ディスク1の中心部分に向かって空気を吹き付けること
ができるように、角度変更可能とされている。そして、
その吹出口(図3において符号23で示されている。)
が光学的記録ディスク1の中心部分に向かうような状態
で固定されている。
【0024】そして、金型5から取り出された光学的記
録ディスク1が取出装置6の揺動アーム11の揺動によ
って冷却位置に位置された状態において、この2つの送
風装置14の複数のエアノズル22から、光学的記録デ
ィスク1の中心部分に向かって空気が吹き付けられ、こ
れによって、光学的記録ディスク1の中心部分が冷却さ
れる。
【0025】さらに詳述すると、金型5から取り出され
る光学的記録ディスク1は、その金型5の開放ととも
に、成形時の余熱と外気の接触とによって、温度分布が
均一でない状態が形成される。すなわち、円盤状の光学
的記録ディスク1では、中心部分の温度が高くなり、そ
の中心部分から径方向外方にいくに従って温度が低くな
るような状態、つまり、中心部分が高温部分となり、そ
の周辺部分が低温部分となるような温度分布が形成され
る。したがって、図3に示すように、この高温部分であ
る中心部分に向けて空気を吹き付けることによって、つ
まり、高温部分である中心部分に、その低温部分である
周辺部分よりも多くの空気を送風することによって、高
温部分を低温部分よりも積極底に冷却して、温度分布を
迅速かつ効果的に均一な状態とする。
【0026】なお、図3において、矢印24は、吹き付
けられた空気の流れを示している。この矢印24が示す
ように、光学的記録ディスク1の中心部分に吹き付けら
れた空気は、中心部分に当たってから、その中心部分か
ら径方向外方に次第に拡散していくように流れる。この
ような空気の流れによって、高温部分である中心部分が
積極的に冷却されるのみならず、低温部分である周辺部
分も、中心部分に当たって拡散される空気により徐々に
冷却される。
【0027】搬送装置17は、送風装置14に隣接して
配置され、支持台18から立設する支柱25と、この支
柱25に、この支柱25の長さ方向においてスライド移
動可能な状態で取り付けられる取付部材26と、この取
付部材26に設けられる揺動駆動部材27と、この揺動
駆動部材27に揺動可能に支持される揺動アーム28と
を備えている。揺動アーム28の一端は、揺動駆動部材
27に回転可能に設けられる枢支軸29に取り付けられ
ており、その他端には、光学的記録ディスク1を吸引す
ることによって保持し得る保持具30が取り付けられて
いる。また、この揺動アーム28には、その長さ方向途
中に、保持具30が取り付けられている先端側を軸心周
りに回動可能とするための回転結合部材31が設けられ
ている。そして、この揺動アーム28は、揺動駆動部材
27の駆動による枢支軸29の回転によって、冷却位置
と、放冷装置15が受け取り可能な受取位置とに移動可
能(揺動可能)とされる。
【0028】これによって、光学的記録ディスク1が冷
却位置に位置した時に、揺動アーム28が冷却位置に揺
動されるとともに、その冷却位置において保持具30が
吸引して光学的記録ディスク1を保持し、次いで、揺動
アーム28が、受取位置に揺動されるとともに、回転結
合部材31の回転駆動によって、受取位置において光学
的記録ディスク1が水平方向に保持されるような状態と
し、この状態から保持具30の吸引を解除させて放冷装
置15上に光学的記録ディスク1を落下させる。これに
よって、光学的記録ディスク1の送風装置14から放冷
装置15への搬送が行なわれる。
【0029】なお、冷却位置において、光学的記録ディ
スク1は、取出装置6の保持具13の吸引によって保持
されているが、この取出装置6の保持具6が吸引して保
持している状態において、搬送装置17の保持具30
が、その光学的記録ディスク1における取出装置6の保
持具6が保持している面の反対側の面から吸引して保持
し、その後、取出装置6の保持具6の吸引を解除するこ
とによって、取出装置6の保持具6から搬送装置17の
保持具30に直接受け渡されるように構成している。ま
た、この受け渡しは、光学的記録ディスク1が冷却位置
に位置している時であれば、送風装置14による送風が
行なわれている時、またはその前後のいずれの時であっ
てもよい。
【0030】放冷装置15は、搬送装置17に隣接して
配置され、複数の光学的記録ディスク1を受け入れるた
めの回転プレート32と、この回転プレート32を支持
するための支持フレーム33とを備えている。回転プレ
ート32は、円板形状をなし、光学的記録ディスク1と
ほぼ同径とされた円形の凹部34が、周方向において複
数形成されており、また、その中心部には、駆動軸35
が嵌め込まれている。支持フレーム33は、その上面に
おいて回転プレート32を回転可能に支持するととも
に、駆動軸35を駆動させるための図示しないモータな
どを内装している。この回転プレート32は、図示しな
いモータによって駆動軸35を介して回転される。
【0031】そして、受取位置において、保持具30の
吸引の解除により落下する光学的記録ディスク1は、回
転プレート32の凹部34に受け入れられて、その受け
入れられた光学的記録ディスク1は、受取位置から、常
時回転される回転プレート32の回転(図1において回
転プレート32は時計回りに回転される。)によって、
収納装置16によって取り出される受渡位置に移動する
までの間、凹部34に受け入れられた状態で放置される
ことによって、さらに所定の時間冷却される。なお、た
とえば、回転プレート32の上方に送風ファンを設け
て、凹部34に受け入れられた光学的記録ディスク1に
空気を送風することによって、積極的に冷却するように
構成してもよい。
【0032】収納装置16は、光学的記録ディスク1を
収納するための収納スペース37と、放冷装置15から
冷却された光学的記録ディスク1を取り出して、収納ス
ペース37に積載するための積載装置36とを備えてい
る。収納スペース37は、放冷装置15に隣接して配置
されており、光学的記録ディスク1の中央孔に挿通可能
とされた複数(2本)の収納柱38が立設されている。
また、積載装置36は、収納スペース37に隣接して配
置されており、支持台18から立設する支柱39と、こ
の支柱39に、この支柱39の長さ方向においてスライ
ド移動可能な状態で取り付けられる回転駆動部材40
と、この回転駆動部材40に支持される回転アーム41
とを備えている。回転アーム41の先端には、光学的記
録ディスク1を吸引することによって保持し得る保持具
42が取り付けられている。そして、この回転アーム4
1は、回転駆動部材40の回転によって、受渡位置と、
光学的記録ディスク1を積載するための積載位置とに移
動可能(回転可能)とされる。
【0033】これによって、放冷装置15によって所定
の時間冷却された光学的記録ディスク1が受渡位置に位
置した時には、回転アーム41が受渡位置に揺動される
とともに、その受渡位置において保持具42が光学的記
録ディスク1を吸引して保持し、次いで、回転アーム4
1が、載置位置に回転され、この状態から保持具42の
吸引を解除させて支持柱38上に光学的記録ディスク1
を落下させる。落下する光学的記録ディスク1は、その
中央孔に支持柱38が挿通されて、これによって、多数
の光学的記録ディスク1が積載状に収納される。
【0034】このような本実施形態の冷却装置3による
と、光学的記録ディスク1は、成形直後に送風装置14
によって温度分布が均一となるように冷却され、次いで
放冷装置15によって、放置された状態においてさらに
所定の時間冷却された後に、収納装置16に収納され
る。したがって、このような冷却装置3を使用すれば、
成形された光学的記録ディスク1の冷却および収納を一
体的に行なうことができる。
【0035】そして、本実施形態では、生産性を向上さ
せるべく、金型5の開放が光学的記録ディスク1が未だ
完全に冷却されきっていない状態で行なわれ、そのため
に光学的記録ディスク1は、温度分布が均一とならない
状態となるが、送風装置14においては、光学的記録デ
ィスク1を、その温度分布が均一な状態となるように冷
却するため、その光学的記録ディスク1の内部応力の発
生を少なくすることができる。そのため、ピットのひけ
を低減でき、電気的特性を向上させることができるとと
もに、複屈性の発生をも低減できるため、光学的特性を
も向上させることができる。したがって、簡易な構成に
よって、電気的特性および光学的特性に優れる光学的記
録ディスク1を、短い成形サイクルで生産性良く製造す
ることができる。
【0036】なお、本実施形態では、取出装置6から光
学的記録ディスク1を取り出して冷却位置に位置させる
までの時間が、たとえば、0.2〜10秒程度であり、
また、送風装置14において送風する時間が、たとえ
ば、1〜3秒程度である。
【0037】また、本実施形態においては、円盤形状の
光学的記録ディスク1を例として説明したが、本発明の
情報記録用プラスチック成形物は、何ら円盤形状に限定
されることはない。ただし、薄い板の形状であるものが
好ましい。また、ディスク形状では、中心部が高温部分
となるので、その中心部分に空気を吹き付けたが、異な
る形状である場合には、その形状に応じた適宜の高温部
分に、空気を送風すればよい。なお、ディスク形状であ
っても、成形条件によって、中心部分ではなく、周辺部
分が中心部分よりも高温部分となる場合には、その高温
部分である周辺部分に空気を吹き付ければよい。
【0038】さらに、空気の送風方法としては、たとえ
ば、図4に示すように、比較的吹出口23の広いエアノ
ズル22を使用して、冷却位置において保持される光学
的記録ディスク1の両側面から、その吹出口23をでき
るだけ近づけたような状態で、空気を吹き付けるように
構成してもよい。このように空気を吹き付ければ、光学
的記録ディスク1の中心部分により多くの空気が吹き付
けられるとともに、中心部分に当たった空気は、その中
心部分から径方向外方に次第に拡散していくように流
れ、これによって、光学的記録ディスク1の中心部分が
積極的に冷却されるとともに、周辺部分も徐々に冷却さ
れる。
【0039】また、高温部分に低温部分よりも多くの空
気が吹き付けられる状態であれば、ノズルプレート21
にさらに多くのエアノズル22を設けて、高温部分のみ
ならず低温部分に空気を吹き付けてもよい。また、たと
えば、高温部分と低温部分の送風量を同じにして、低温
部分に吹き付けられる空気の温度よりも、低い温度の空
気を高温部分に送風するように構成してもよい。この場
合には、低い温度の空気が冷却媒体として作用し得る。
また、冷却媒体は、空気に限定されることなく、たとえ
ば、窒素ガスなどであってもよい。
【0040】また、本実施形態では、冷却装置3に、送
風装置14、放冷装置15および収納装置16を備えた
が、これらを任意に組み合わせ、または、それぞれ別体
として構成してもよい。また、取出装置6と送風装置1
4とで冷却装置3を構成してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、温度分布が均一でない成形直後の情報記録
用プラスチック成形物を、送風手段が、その温度分布が
均一な状態となるように冷却するので、その情報記録用
プラスチック成形物の内部応力の発生を少なくすること
ができる。そのため、ピットのひけを低減でき、電気的
特性を向上させることができるとともに、複屈性の発生
をも低減できるため、光学的特性をも向上させることが
できる。したがって、電気的特性および光学的特性に優
れる情報記録用プラスチック成形物を、短い成形サイク
ルで生産性良く製造することができる。
【0042】請求項2に記載の発明によれば、成形直後
の情報記録用プラスチック成形物の温度分布をより迅速
かつ効果的に均一な状態とすることができるので、情報
記録用プラスチック成形物の内部応力の発生をより少な
くすることができる。したがって、より電気的特性およ
び光学的特性に優れる情報記録用プラスチック成形物を
製造することができる。
【0043】請求項3に記載の発明によれば、ディスク
形状の情報記録用プラスチック成形物の中心部分に冷却
媒体をより多く送風するのみの簡易な構成によって、そ
の情報記録用プラスチック成形物の温度分布を均一な状
態となるように冷却することができる。そのため、簡易
な構成によって、電気的特性および光学的特性に優れる
情報記録用プラスチック成形物を製造することができ
る。
【0044】請求項4に記載の発明によれば、放冷手段
と収納手段とをさらに備えることにより、成形された情
報記録用プラスチック成形物を収納可能な程度にまで冷
却して、収納しておくことができる。したがって、この
ような冷却装置を使用すれば、成形された情報記録用プ
ラスチック成形物の冷却および収納を一体的に行なうこ
とができる。
【0045】請求項5に記載の発明によれば、温度分布
が均一でない成形直後の情報記録用プラスチック成形物
を、送風手段によって、その温度分布が均一な状態とな
るように冷却するので、その情報記録用プラスチック成
形物の内部応力の発生を少なくすることができる。その
ため、ピットのひけを低減でき、電気的特性を向上させ
ることができるとともに、複屈性の発生をも低減できる
ため、光学的特性をも向上させることができる。したが
って、電気的特性および光学的特性に優れる情報記録用
プラスチック成形物を、短い成形サイクルで生産性良く
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却装置の一実施形態が備えられてい
る情報記録用プラスチック成形物の製造設備の一実施形
態を示す要部平面図である。
【図2】図1の要部側面図である。
【図3】図1における送風装置による送風状態を説明す
るための要部平面図である。
【図4】他の実施形態の送風装置を説明するための、図
3に対応する要部平面図である。
【符号の説明】
1 光学的記録ディスク 2 射出成形機 3 冷却装置 14 送風装置 15 放冷装置 16 収納装置
フロントページの続き Fターム(参考) 4F201 AH79 AK00 AK02 BA07 BC01 BC02 BC12 BC15 BD04 BM05 BR15 4F206 AH79 AK00 AK02 JA03 JW15 4F213 AH79 AK00 AK02 WA05 WA33 WA84 WA97 WB01 5D121 DD05 DD13 DD17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック成形機によって成形された
    情報記録用プラスチック成形物を冷却するための冷却装
    置であって、 成形直後の情報記録用プラスチック成形物に冷却媒体を
    送風し得る送風手段を備え、 前記送風手段は、温度分布が均一でない成形直後の情報
    記録用プラスチック成形物の高温部分と低温部分とにお
    いて、高温部分に冷却媒体をより多く送風するように構
    成されていることを特徴とする、情報記録用プラスチッ
    ク成形物の冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記送風手段は、情報記録用プラスチッ
    ク成形物の高温部分に向かって冷却媒体を吹き付けるよ
    うに構成されていることを特徴とする、請求項1に記載
    の情報記録用プラスチック成形物の冷却装置。
  3. 【請求項3】 情報記録用プラスチック成形物がディス
    ク形状をなし、前記送風手段は、ディスク形状の中心部
    分に冷却媒体をより多く送風するように構成されている
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の情報記録
    用プラスチック成形物の冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記送風手段によって冷却媒体が送風さ
    れた情報記録用プラスチック成形物を、放置した状態に
    おいてさらに所定の時間冷却するための放冷手段と、こ
    の放冷手段によって冷却された情報記録用プラスチック
    成形物を収納するための収納手段とをさらに備えている
    ことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載
    の情報記録用プラスチック成形物の冷却装置。
  5. 【請求項5】 プラスチック成形機によって成形された
    情報記録用プラスチック成形物を冷却するための冷却方
    法であって、 成形直後の情報記録用プラスチック成形物に冷却媒体を
    送風し得る送風手段を使用して、 温度分布が均一でない成形直後の情報記録用プラスチッ
    ク成形物の高温部分と低温部分とにおいて、高温部分に
    冷却媒体をより多く送風することを特徴とする、情報記
    録用プラスチック成形物の冷却方法。
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