JP2000084812A - バリ取り装置 - Google Patents

バリ取り装置

Info

Publication number
JP2000084812A
JP2000084812A JP10254410A JP25441098A JP2000084812A JP 2000084812 A JP2000084812 A JP 2000084812A JP 10254410 A JP10254410 A JP 10254410A JP 25441098 A JP25441098 A JP 25441098A JP 2000084812 A JP2000084812 A JP 2000084812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deburring
support body
shaft
fluid
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10254410A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Oga
隆之 大賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OOGA KK
Original Assignee
OOGA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OOGA KK filed Critical OOGA KK
Priority to JP10254410A priority Critical patent/JP2000084812A/ja
Publication of JP2000084812A publication Critical patent/JP2000084812A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Milling Processes (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨部材を自在の方向を向くように移動制御
しつつ研磨部材をワークのバリ取りすべきエッジ部に所
定の角度で軽く接触させながら該エッジ部に沿って移動
させることにより三次元的に延在するエッジ部のバリ取
りを行うバリ取り装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ロボットのアーム先端等の支持部位に支
持ボディを取付けると共に、バリ取り工具を該支持ボデ
ィに対して直線往復運動可能に取り付け、この支持ボデ
ィの内部に一対の流体ポート付きシリンダ室を形成し
て、バリ取り工具に相対的に固定されたピストンを該シ
リンダ室内に隙間を開けて嵌合させ、シリンダ室の一方
の流体ポートから流体を供給して、この流体を前記ピス
トンと前記シリンダ室との間の隙間及び解放された他方
の流体ポートを介して流出させると共に、エッジ部の向
く方向やワークの金属の種類により流体を供給する流体
ポート及び/又は供給する流体の圧力・流量等を調節す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアモータにて回
転駆動するバリ取り工具にて金属ワークのバリ取りを行
うバリ取り装置に係り、特に、ロボットのアーム先端等
の支持部位に装着し、バリ取り工具の回転軸に取付けら
れた研磨部材をワークのバリ取りすべきエッジ部に所定
の角度で軽く接触させながらエッジ部に沿って移動させ
ることにより三次元的に延在するエッジ部のバリ取りを
行うことができるバリ取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、切削バリ、剪断バリ、鋳物バリ、
鋳造の型バリ等の金属ワークに生じたバリを、切削工具
や砥石のごとき回転駆動する研磨部材により機械的に研
磨除去するバリ取り装置は種々提供されている。例え
ば、特開平7−328905号に記載のバリ取り装置3
0は、研磨部材32aを装着してエアモータ32bによ
り回転駆動する駆動軸を備えたバリ取りユニット32
と、一端側にバリ取りユニット用連結部を有し且つ他端
側に工作機械のスピンドルに嵌合わせるシャンク部を有
するホルダーユニット(図示されていない)とで構成さ
れ、前記バリ取りユニット32に設けられたエアシリン
ダ34のピストンロッド34aに前記エアモータ32b
及び駆動軸が保持され、且つバリ取りユニット32に
は、ホルダユニットの連結部を介して供給される高圧エ
アをエアシリンダのキャップ側室34bとエアモータ3
2bとに送るエア回路34c、34dが形成され、ホル
ダユニットには、工作機械側の固定部のエア供給口に挿
嵌させる中空ピンと、該エア供給口から供給される高圧
エアを中空ピン内を通してバリ取りユニット用連結部に
送るエア供給回路とが設けられてなる構成を採用したも
のである(図5参照)。
【0003】さらに、この発明の好ましい実施例におい
ては、バリ取りユニットのエアシリンダのピストン34
eが中空状に形成され、このピストン34e内にエアモ
ータ32b及び駆動軸を保持したピストンロッド34a
が軸方向に一定範囲で相対移動自在に挿嵌されると共
に、ピストン34eの中空内部とキャップ側室34bと
を結ぶ軸方向の貫通孔に、中空内部とキャップ側室との
差圧によってピストンロッドを突出側に付勢するニード
ルプランジャー34fが軸方向に相対移動自在に挿嵌さ
れてなる構成を採用している。
【0004】この実施例においては、ピストンロッド3
4aが受圧面積が小さいニードルプランジャー34fに
て押圧されているため、該ピストンロッド34aの押圧
力に抗する退入作動が容易で迅速となり、バリ取り加工
中におけるエッジ部Eのライン形状の変化に対応するバ
リ取り工具32のならい動作が無理なく確実になされ
る。また、所定のバリ取りを終了した際、キャップ側室
34bへの高圧エアの供給を停止すれば、復帰用圧縮ス
プリング34gの蓄力によりピストン34eがキャップ
側室34b側へ移動し、ピストンロッド34aは内端部
がピストン内の突出側ストローク端に当接した状態でピ
ストン34eと共に急速に退入作動するから、バリ取り
工具の切削部32aがエッジ部Eから迅速に離脱する。
【0005】また、特開平8−57758号に記載のバ
リ取り装置40は、研磨部材42aを装着してエアモー
タ42bにより回転駆動する駆動軸を備えたバリ取りユ
ニット32と、一端側にバリ取りユニット用連結部43
aを有し且つ他端側に工作機械のスピンドルに嵌合わせ
るシャンク部43bを有するホルダーユニット43とで
構成され、前記バリ取りユニット42が、駆動軸に装着
された研磨部材42aを金属ワークWに対して弾力的に
押し付ける押圧手段44と、ホルダユニット43の連結
部43aを介して供給される高圧エアをエアモータ42
bに送るエア回路42cとを有する一方、ホルダユニッ
ト43が工作機械側の固定部のエア供給口に挿嵌させる
中空ピン43cと、該エア供給口から供給される高圧エ
アを中空ピン内を通してバリ取りユニット用連結部に送
るエア供給回路43dとを備えて構成されている(図6
参照)。
【0006】この発明の好ましい実施例においては、エ
アモータ42bがバリ取りユニット42の基体42dに
傾動自在に枢着されると共に、押圧手段44がエアモー
タ42bと基体42dとの間に係着されたスプリング4
4a又はエアシリンダ(図示されていない)より構成さ
れている。この実施例においては、エアモータ42bが
バリ取りユニット42の基体42dとの枢着部42eを
中心としてスプリング44a又はエアシリンダの伸縮範
囲で傾動可能であるから、エアモータ42bの保持状態
からスプリング44a又はエアシリンダが強制的に圧縮
又は伸張するようにバリ取り工具を金属ワークWのエッ
ジ部Eに押接せることにより、これらスプリング又はエ
アシリンダの復元力が押圧力としてエッジ部Eに作用す
る。従って、バリ取り工具は、エッジ部Eのライン形状
が部分的又は全体的に湾曲したり凹凸状をなしていて
も、エアモータ42bの傾動によってライン形状の変化
に追従してならい動作しつつ、常にエッジ部Eに押接す
る状態を維持する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したいずれのバリ
取り装置も、エッジ部Eが実質的に同一平面内に存在す
ることが必要である。そこで、エッジ部Eが二次元又は
三次元的に延在する場合には、最初にバリ取り加工を行
った後他のエッジ部Eのバリ取りを行うときには、金属
ワークWを回転させて新たにバリ取り加工を行うエッジ
部Eを最初にバリ取り加工を行ったエッジ部Eと同じ位
置にくるようにエッジ部Eを持ち替えなければならない
欠点があった。これは、金属ワークWを持ち替える分バ
リ取り加工の作業効率が悪くなるだけでなく、新たにバ
リ取り加工を行うエッジ部Eが色々な方向を向いている
時には、プログラムによる電気的制御が実質的に行えな
いという致命的な欠点があった。
【0008】そこで、本発明は、バリ取り加工を行うエ
ッジ部が三次元的に延在する場合にも、金属ワークを持
ち替えることなく、すなわち、金属ワークは定位置に保
持したままで、研磨部材を自在の方向を向くように多軸
ロボットを制御しつつ研磨部材をワークのバリ取りすべ
きエッジ部に所定の角度で軽く接触させながら該エッジ
部に沿って移動させることにより三次元的に延在するエ
ッジ部のバリ取りを行うバリ取り装置を提供することを
目的とする。本発明は、また、エッジ部の向く方向やワ
ークの金属の種類により流体を供給する流体ポート及び
/又は供給する流体の圧力・流量等を、プラグラムによ
る電気的制御により簡単且つ安価に調節することを特徴
とするバリ取り装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為
に、請求項1に記載の本発明は、バリ取り工具の回転軸
に取付けられた研磨部材をワークのバリ取りすべきエッ
ジ部に所定の角度で軽く接触させながら該エッジ部に沿
って移動させることにより三次元的に延在するエッジ部
のバリ取りを行うバリ取り装置において、ロボットのア
ーム先端等の支持部位に支持ボディを取付けると共に、
バリ取り工具を支持ボディに対して直線往復運動可能に
取り付け、この支持ボディの内部に一対の流体ポート付
きシリンダ室を形成して、バリ取り工具に相対的に固定
されたピストンをシリンダ室内に隙間を開けて嵌合さ
せ、シリンダ室の一方の流体ポートから流体を供給し
て、この流体をピストンとシリンダ室との間の隙間及び
解放された他方の流体ポートを介して流出させると共
に、エッジ部の向く方向やワークの金属の種類により流
体を供給する流体ポート及び/又は供給する流体の圧力
・流量等を調節することを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のバリ取り装置において、ピストンが支持ボディ内をピ
ストンの往復運動方向に向いて貫通するシャフト軸を介
してバリ取り工具に固定されていると共に、シャフト軸
はそれを受け入れる支持ボディの貫通孔とシャフト軸と
の間に隙間を開けて嵌合させてなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のバリ
取り装置において、バリ取り工具の回転軸がエアモータ
によって駆動されると共に、支持ボディの流体ポートに
供給される流体は圧縮空気であることを特徴とする。請
求項4に記載の発明は、請求項1−3のいずれか1項に
記載のバリ取り装置において、バリ取り工具は一対のリ
ニアブッシュを介して支持ボディに対して直線往復運動
可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0011】本発明の第二の態様に係る発明は、バリ取
り工具の回転軸に取付けられた研磨部材をワークのバリ
取りすべきエッジ部に所定の角度で軽く接触させながら
該エッジ部に沿って移動させることにより三次元的に延
在するエッジ部のバリ取りを行うバリ取り装置におい
て、ロボットのアーム先端等の支持部位に取付けられた
支持ボディであって、その内部に一対の流体ポート付き
シリンダ室を有する支持ボディと、バリ取り工具を支持
ボディに対して直線往復運動可能に支持する一対のリニ
アブッシュユニットと、支持ボディのシリンダ室内に隙
間を開けて嵌合させたピストンと、そして、バリ取り工
具及びピストンにそれぞれ固定されたシャフト軸であっ
て、支持ボディ内をピストンの往復運動方向に向いて往
復運動可能に貫通したシャフト軸とを備えて構成されて
なるバリ取り装置を提供する。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のバリ取り装置において、シャフト軸がそれを受け入れ
る支持ボディの貫通孔とシャフト軸との間に隙間を開け
て嵌合させてなることを特徴とする。請求項7に記載の
発明は、請求項5又は6に記載のバリ取り装置におい
て、バリ取り工具の回転軸がエアモータによって駆動さ
れると共に、支持ボディの流体ポートに供給される流体
は圧縮空気であることを特徴とする。請求項8に記載の
発明は、請求項5−7のいずれか1項に記載のバリ取り
装置において、リニアブッシュユニットが、支持ボディ
に固定されたボールブッシュとボールブッシュを貫通し
て往復直線運動を行うバリ取り工具に固定されたサブシ
ャフトとから構成されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るバリ取り装置
について図示された好ましい実施形態に基づいて詳細に
説明する。図1は、ワーク洗浄装置内に設置された多軸
ロボットのアーム先端に取り付けて使用するバリ取り装
置の一実施形態を示す概略斜視図である。
【0014】洗浄装置10は、概略的に、バリ取り作業
を行うブース12と、ブース12の背面上部に設けられ
た吸気ファン14と、ブース12を支持する基台16
と、金属屑収容体と、ブース12内に設置された多関節
ロボット20と、そして、多関節ロボット20のアーム
先端に固定された本発明に係るバリ取り装置1とを含ん
で構成されている。ブース12は、四角形断面のパイプ
部材を構造部材として直方体形状に形成されたフレーム
12aと、フレーム12aによって構成された直方体形
状の6面に張設される遮蔽カバー12bとにより構成さ
れている。ブース12の底面12cは中央に向って傾斜
しており、飛散した金属屑は中央部に設けられた排出口
を通って金属屑収容体に収容される。底面12cには、
また、種々の形状を持つ金属ワークWを脱着可能に固定
するクランプ台22が設置されている。クランプ台22
の詳細な説明は、本発明の主題ではないため省略する。
【0015】本発明に係るバリ取り装置1について、図
2及び図3を参照して説明する。バリ取り装置1は、ロ
ボットのアーム先端に取付固定された支持ボディ3と、
バリ取り工具5を支持ボディ3に対して直線往復運動可
能に支持する一対のリニアブッシュユニット7と、支持
ボディ3のシリンダ室3a内に隙間を開けて嵌合させた
ピストン8と、そして、バリ取り工具5及びピストン8
にそれぞれ固定されたシャフト軸9とを備えて構成され
ている。
【0016】支持ボディ3は、アルミニウム合金製のブ
ロック本体3bを有しており、内部に形成されたシリン
ダ室3aの両側面には外部に通じる流体ポート3c、3
dと、シャフト軸9が貫通する貫通孔3e,3eが形成
されている。シリンダ室3aの両側には、一対のリニア
ブッシュ用孔3f、3fが形成されており、この内部に
リニアブッシュユニット7が嵌挿されている。リニアブ
ッシュユニット7は、従来周知の種々のブッシュ装置を
用いることができる。例えば、ブッシュ本体7bの中心
を貫通するサブシャフト7aを軽く且つ精密にガイドす
ることができるボールブッシュユニットを用いることが
できる。本発明の好ましい実施形態では、サブシャフト
7aと貫通孔3eとの間に隙間を開けて嵌合させてい
る。これにより、この部位からも常時、圧縮空気が流出
するように構成されている。図示された実施形態では、
サブシャフト7aの滑りを良くするために、ナイロン製
のライナ3gが、貫通孔3e,3eの内側に装着されて
いる。流体ポート3c、3dのシリンダ室3aと反対の
端部には、エア圧力を可変するレギュレータ3hが設置
されている。
【0017】バリ取り工具5は、支持ボディ3に対して
傾動機構2を介して傾動可能に取り付けられている。傾
動機構2は、支持ボディ3から突出して延びてきている
一対のリニアブッシュユニット7のサブシャフト7a及
びシャフト軸9が固定されるベース部材2aと、このベ
ース部材2aに回動可能に取り付けられたスイング部材
2bとを含んで構成されている。スイング部材2bの表
面側には、先端部に研磨部材5aが取り付けられたバリ
取り工具5が取り付けられる。バリ取り工具5として
は、圧縮空気によって駆動されるエアモータが装備され
ている。
【0018】前述のように、ピストン8は、支持ボディ
3のシリンダ室3a内に隙間を開けて嵌合されており、
これにより、流体ポート3c、3dのいずれから供給さ
れた圧縮空気は、この隙間を通ってシリンダ室3aの他
方の側のスペースに流れ込み、さらに、反対側の流体ポ
ートを通ってレギュレータ3hから外部に排出される。
こうすることにより、研磨部材5aが金属ワークWのエ
ッジ部Eに押接し、その反力としてフロート力Fを受け
たときピストン8を押す圧縮空気の一部が漏れ出す。フ
ロート力Fは、エッジ部Eのバリ取り面積の大きさや素
材の種類によって変わってくるが、本発明のこの特徴に
より、供給する圧縮空気の圧力・流量等を変えることに
より、このフロート力Fの調節を行うことができる。フ
ロート力Fは、極めて小さく一般の制御システムではそ
の調節が難しいが、本発明のバリ取り装置1では、これ
を簡単且つ精密に行うことができる利点を有している。
【0019】なお、本発明のバリ取り装置1では、流体
ポート3c、3dのいずれから圧縮空気を供給し、これ
をピストン8と支持ボディ3のシリンダ室3aとの隙
間、解放した他方の流体ポートから常時流出させてお
り、ピストン8の両面に係る圧縮空気の圧力差によって
ピストン8及びそれに固定されたバリ取り工具5を往復
移動させる。従って、その移動は、極めて軽く且つスピ
ーディに行うことができる利点も有している。
【0020】例えば、図4(a)に示したように、バリ
取り装置1をロボットRのアームで鉛直方向に吊した場
合を考えると、ピストン8が固定されたシャフト軸9に
はバリ取り工具5の全荷重Gは作用しない。従って、フ
ロート力Fは、ピストン8の両面での差圧をK、リニア
ブッシュユニット7等の機械的摩擦力をaとすると、K
=F+aの関係が成立する。他方、図4(b)及び
(c)に示したように、シャフト軸9が傾斜すると、K
=F+a+G1或いはK=F+a−G2となる。後者の
場合、もし、F+aがG2よりも小さいときには、ピス
トン8の両面での差圧Kが反対側をむくように、流体ポ
ート3c又は3dへの圧縮空気の供給を調節する。これ
らの調節は、プログラムで電気的に簡単且つ安価に実施
することができ、これにより、任意の角度で、すなわ
ち、金属ワークWのエッジ部Eがどのような方向を向い
ていても金属ワークWを持ち替えることなくバリ取りす
ることができる。尚、上述の発明において、圧縮空気の
代わりに高圧水を用いることもできる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、バリ取り工具の回転軸
に取付けられた研磨部材をワークのバリ取りすべきエッ
ジ部に所定の角度で軽く接触させながら該エッジ部に沿
って移動させることにより三次元的に延在するエッジ部
のバリ取りを行うバリ取り装置において、ロボットのア
ーム先端等の支持部位に支持ボディを取付けると共に、
前記バリ取り工具を該支持ボディに対して直線往復運動
可能に取り付け、この支持ボディの内部に一対の流体ポ
ート付きシリンダ室を形成して、前記バリ取り工具に相
対的に固定されたピストンを該シリンダ室内に隙間を開
けて嵌合させ、シリンダ室の一方の流体ポートから圧縮
性流体を供給して、この圧縮性流体を前記ピストンと前
記シリンダ室との間の隙間及び解放された他方の流体ポ
ートを介して流出させると共に、エッジ部の向く方向や
ワークの金属の種類により流体を供給する流体ポート及
び/又は供給する流体の圧力・流量等を調節することに
より、任意の角度で、すなわち、金属ワークWのエッジ
部Eがどのような方向を向いていても金属ワークWを持
ち替えることなくバリ取りすることができる利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ワーク洗浄装置内に設置された多軸ロボット
のアーム先端に取り付けて使用するバリ取り装置の一実
施形態を示す概略斜視図である。
【図2】 本発明に係るバリ取り装置の作動原理を説明
するための概略断面図である。
【図3】 本発明に係るバリ取り装置の一実施形態の一
部断面図である。
【図4】 (a)−(c)は、それぞれ、本発明に係る
バリ取り装置が種々の方向を向いたときにおける力学バ
ランスを説明するための概略図である。
【図5】 従来のバリ取り装置の一例の断面図である。
【図6】 従来のバリ取り装置の一例の断面図である。
【符号の説明】
1 バリ取り装置 2 傾動機構 3 支持ボディ 3a シリンダ室、3c、3d 流体ポー
ト、5 バリ取り工具 5a 研磨部材 7 リニアブッシュユニット 7a サブシャフト、7b ボールブッシュ 8 ピストン 9 シャフト軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バリ取り工具の回転軸に取付けられた研
    磨部材をワークのバリ取りすべきエッジ部に所定の角度
    で軽く接触させながら該エッジ部に沿って移動させるこ
    とにより三次元的に延在するエッジ部のバリ取りを行う
    バリ取り装置において、 ロボットのアーム先端等の支持部位に支持ボディを取付
    けると共に、前記バリ取り工具を該支持ボディに対して
    直線往復運動可能に取り付け、この支持ボディの内部に
    一対の流体ポート付きシリンダ室を形成して、前記バリ
    取り工具に相対的に固定されたピストンを該シリンダ室
    内に隙間を開けて嵌合させ、シリンダ室の一方の流体ポ
    ートから流体を供給して、この流体を前記ピストンと前
    記シリンダ室との間の隙間及び解放された他方の流体ポ
    ートを介して流出させると共に、エッジ部の向く方向や
    ワークの金属の種類により流体を供給する流体ポート及
    び/又は供給する流体の圧力・流量等を調節することを
    特徴とするバリ取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバリ取り装置におい
    て、前記ピストンは前記支持ボディ内を該ピストンの往
    復運動方向に向いて貫通するシャフト軸を介して前記バ
    リ取り工具に固定されていると共に、該シャフト軸はそ
    れを受け入れる支持ボディの貫通孔と該シャフト軸との
    間に隙間を開けて嵌合させてなることを特徴とするバリ
    取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のバリ取り装置に
    おいて、前記バリ取り工具の回転軸はエアモータによっ
    て駆動されると共に、前記支持ボディの流体ポートに供
    給される流体は圧縮空気であることを特徴とするバリ取
    り装置。
  4. 【請求項4】 請求項1−3のいずれか1項に記載のバ
    リ取り装置において、前記バリ取り工具は一対のリニア
    ブッシュを介して該支持ボディに対して直線往復運動可
    能に取り付けられていることを特徴とするバリ取り装
    置。
  5. 【請求項5】 バリ取り工具の回転軸に取付けられた研
    磨部材をワークのバリ取りすべきエッジ部に所定の角度
    で軽く接触させながら該エッジ部に沿って移動させるこ
    とにより三次元的に延在するエッジ部のバリ取りを行う
    バリ取り装置において、 ロボットのアーム先端等の支持部位に取付けられた支持
    ボディであって、その内部に一対の流体ポート付きシリ
    ンダ室を有する支持ボディと、 前記バリ取り工具を該支持ボディに対して直線往復運動
    可能に支持する一対のリニアブッシュユニットと、 前記支持ボディのシリンダ室内に隙間を開けて嵌合させ
    たピストンと、そして、 前記バリ取り工具及びピスト
    ンにそれぞれ固定されたシャフト軸であって、前記支持
    ボディ内を該ピストンの往復運動方向に向いて往復運動
    可能に貫通したシャフト軸と、 を備えて構成されてなるバリ取り装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のバリ取り装置におい
    て、前記シャフト軸はそれを受け入れる前記支持ボディ
    の貫通孔と該シャフト軸との間に隙間を開けて嵌合させ
    てなることを特徴とするバリ取り装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載のバリ取り装置に
    おいて、前記バリ取り工具の回転軸はエアモータによっ
    て駆動されると共に、前記支持ボディの流体ポートに供
    給される流体は圧縮空気であることを特徴とするバリ取
    り装置。
  8. 【請求項8】 請求項5−7のいずれか1項に記載のバ
    リ取り装置において、前記リニアブッシュユニットは、
    前記支持ボディに固定されたボールブッシュと該ボール
    ブッシュを貫通して往復直線運動を行う前記バリ取り工
    具に固定されたサブシャフトとから構成されていること
    を特徴とするバリ取り装置。
JP10254410A 1998-09-08 1998-09-08 バリ取り装置 Pending JP2000084812A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10254410A JP2000084812A (ja) 1998-09-08 1998-09-08 バリ取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10254410A JP2000084812A (ja) 1998-09-08 1998-09-08 バリ取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000084812A true JP2000084812A (ja) 2000-03-28

Family

ID=17264596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10254410A Pending JP2000084812A (ja) 1998-09-08 1998-09-08 バリ取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000084812A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006052423A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 J P C:Kk 機械部品等洗浄装置
JP2009028824A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Kabutoyama Works Co Ltd 自動面取り装置
DE102011054885A1 (de) * 2011-10-27 2013-05-02 Hans Hermann Bergmann Entgratungsvorrichtung
WO2017022147A1 (ja) * 2015-08-05 2017-02-09 株式会社ユタカ技研 ブレーキディスクの製造方法
CN114211350A (zh) * 2021-12-17 2022-03-22 佛山市铭德塑料有限公司 一种塑料制品生产加工用表面处理设备
CN114310546A (zh) * 2022-01-05 2022-04-12 苏州明志科技股份有限公司 一种柔性清理铸件毛坯的打磨轴
JP7263582B1 (ja) 2022-03-01 2023-04-24 株式会社スギノマシン 処理工具

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006052423A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 J P C:Kk 機械部品等洗浄装置
JP2009028824A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Kabutoyama Works Co Ltd 自動面取り装置
DE102011054885A1 (de) * 2011-10-27 2013-05-02 Hans Hermann Bergmann Entgratungsvorrichtung
DE102011054885B4 (de) * 2011-10-27 2014-04-10 Hans Hermann Bergmann Entgratungsvorrichtung und Gelenkarm dafür
WO2017022147A1 (ja) * 2015-08-05 2017-02-09 株式会社ユタカ技研 ブレーキディスクの製造方法
JP2017032116A (ja) * 2015-08-05 2017-02-09 株式会社ユタカ技研 ブレーキディスクの製造方法
CN114211350A (zh) * 2021-12-17 2022-03-22 佛山市铭德塑料有限公司 一种塑料制品生产加工用表面处理设备
CN114310546A (zh) * 2022-01-05 2022-04-12 苏州明志科技股份有限公司 一种柔性清理铸件毛坯的打磨轴
JP7263582B1 (ja) 2022-03-01 2023-04-24 株式会社スギノマシン 処理工具
JP2023127171A (ja) * 2022-03-01 2023-09-13 株式会社スギノマシン 処理工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006322487A (ja) リニアアクチュエータ及びその加工方法
JP2000084812A (ja) バリ取り装置
GB1219928A (en) Honing machines
JPH11267956A (ja) 研削盤
JPH1071535A (ja) エンジン加工用クランプ装置
WO2023216570A1 (zh) 一种机床换刀装置、机床以及机床换刀方法
JP2676496B2 (ja) ロール研磨装置
GB2271735A (en) Reciprocating drive in hand held machine tools
CN207139013U (zh) 一种去毛刺机专用的夹具
CN112959185A (zh) 带有通孔的球型零件专用的砂带抛光设备
JPS6274561A (ja) 金型の研磨装置
JP7100927B1 (ja) ワーク加工装置及びそのワーク加工装置を備えた超音波加工装置
JP7100926B1 (ja) ワーク加工装置及びそのワーク加工装置を備えた超音波加工装置
JPH1015801A (ja) 研磨装置の加圧機構
KR100983347B1 (ko) 정밀 공작기계
CN214054771U (zh) 带有通孔的球型零件专用的砂带抛光装置
JPH03196936A (ja) アンローディング装置
CN213438723U (zh) 长寿命冲压模具用高耐磨导套精加工机构
GB2282778A (en) Sample removing tool
JPH07276224A (ja) 細溝平面用ホーニングツールおよびホーニング盤
KR200424064Y1 (ko) 절삭공구의 성능 향상을 위한 자기연마장치
JPH0885085A (ja) 産業用ロボットの工具保持装置
CN115256206A (zh) 抛光设备
CN116079578A (zh) 大长径比珩磨机
JPH04193443A (ja) 工作機械用補助装置