JP2000084796A - ローラギヤインデキサのフォロアホイール部加工方法 および加工装置 - Google Patents

ローラギヤインデキサのフォロアホイール部加工方法 および加工装置

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JP2000084796A
JP2000084796A JP10261897A JP26189798A JP2000084796A JP 2000084796 A JP2000084796 A JP 2000084796A JP 10261897 A JP10261897 A JP 10261897A JP 26189798 A JP26189798 A JP 26189798A JP 2000084796 A JP2000084796 A JP 2000084796A
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center axis
follower wheel
chuck
center
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Shinsuke Sawara
慎介 佐原
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Tsubakimoto Chain Co
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Tsubakimoto Chain Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォロアホイール部の取付け穴の穴あけ加工
時に加工装置上で出力軸のセッティング修正の必要がな
く、複数の取付け穴間の割出し角度を高精度で穴あけ加
工可能なローラギヤインデキサのフォロアホイール部加
工方法を提供する。 【解決手段】 出力軸5を割出し盤3のチャック2とセ
ンタ4間に保持した状態で回転させて、その回転中心軸
線Xに対する軸受支持部5B、5Cの中心軸線の振れか
ら取付け穴加工位置Hにおける偏心量eと偏心方向を計
測するとともに、割出し盤によるフォロアホイール部5
Aの各割出し位置毎の穴あけツールTの中心軸線に対す
る前記偏心方向がなす角度θを算出し、穴あけツールを
その中心軸線の延長線が前記回転中心軸線Xと交わる位
置から軸受支持部の中心軸線と交わる位置へesinθ
だけ平行移動した位置で穴あけ加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローラギヤインデ
キサのフォロアホイール部にローラフォロアの取付け軸
が嵌入固定される取付け穴を加工する方法及び加工装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】入力軸を一定の回転速度で回転駆動する
ことにより、出力軸に一定回転角度毎に停止する間欠回
転運動を行わせる伝動装置の一つに、図3び図4に示す
ような、ローラギヤインデキサがある。
【0003】これらの図において、ローラギヤインデキ
サA1は、内部が中空の箱状に形成されたハウジングA
2内部に入力軸となるカム軸A3に固定されたカムA4
と出力軸A5に固定されたフォロアホイール部A6を内
蔵している。
【0004】前記フォロアホイール部A6には、その外
周面にカムA4と噛み合う複数のローラフォロアA7が
周方向に等間隔となるように放射状に設けられており、
カム軸A3を等速回転駆動すると、カム軸A3の一回転
毎にこれとともに回転するカムA4がそれぞれのローラ
フォロアA7に順次噛み合って、出力軸A5を一定の回
転角度ずつ間欠駆動する。
【0005】前述したように構成されているローラギヤ
インデキサA1の製造工程においては、ハウジングA2
に軸受A8,A9で回転自在に支持される軸受支持部B
1,B2とフォロアホイール部A6とを一体に加工した
後の出力軸A5を、数値制御される加工装置に設けられ
た割出し盤のチャックで軸受支持部B1の前方部分B3
の外周面を保持するとともに、センタで軸受支持部B2
後方の端面B4に形成されたセンタ穴を回転自在に保持
して、フォロアホイール部A6外周面にローラフォロア
A7の取付け軸A10が嵌入固定される複数の取付け穴
Hを加工装置の穴あけツールで放射状に穴あけ加工して
いる。
【0006】前述した取付け穴Hの穴あけ加工において
は、従来では出力軸A5を加工装置のチャックとセンタ
間に保持して出力軸A5を回転させたときの加工時の回
転軸線と、前記出力軸A5をハウジングA2に軸受A
8,A9で支持して回転させたときの回転軸線との偏心
誤差を小さくするために、加工装置のセンタとチャック
間に出力軸A5をセットした後、チャックを回転させた
ときの出力軸A5のハウジングA2組込み時の回転基準
部となる軸受支持部B1,B2の振れが所定の許容値以
下に収まるようダイヤルゲージのような計測器をこれら
の回転基準部に当ててセッティング修正(心出し)を行
っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たようなセッティング修正の作業には多大な時間を要
し、また、出力軸はその中央に形成されているフォロア
ホイール部の形状によっては、出力軸の前加工におい
て、割出し盤のチャックに掴む部分と回転基準部のそれ
ぞれの外周面を同時に研削加工できず、これらの外周面
の同心度を高めることが困難な場合がある。
【0008】また、出力軸の前加工において、製造コス
トとの関係で、割出し盤のチャックに掴む部分と回転基
準部とに十分な同心度を出す高精度な加工ができない場
合もある。
【0009】この様な場合には、前述した加工装置上に
おける出力軸のセッティング修正で、前述した偏心誤差
を減少させることができず、フォロアホイール部に加工
する複数の取付け穴間の割出し角度に誤差が生じるた
め、ローラギヤインデキサを組み立てたときに、出力軸
の割出し角度の精度が低下したり、カムとローラフォロ
ア間に不整合が生じてローラギヤインデキサの寿命が低
下する問題があった。
【0010】そこで、本発明は、前述したような従来技
術の問題を解消し、フォロアホイール部の取付け穴の穴
あけ加工時に加工装置上での出力軸のセッティング修正
の必要がなく、しかも、複数の取付け穴間の割出し角度
を高精度で穴あけ加工することのできる、ローラギヤイ
ンデキサのフォロアホイール部加工方法および加工装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のローラギヤインデキサのフォロアホイール
部加工方法は、組立時にハウジングに軸受で回転自在に
支持される軸受支持部とフォロアホイール部とが一体に
設けられた出力軸を、加工装置に設けられた割出し盤の
チャックで前記軸受支持部以外の部分を保持するととも
に、センタでフォロアホイール部に対してチャック側と
反対側の端面を回転自在に保持して、フォロアホイール
部外周面にローラフォロアの取付け軸が嵌入固定される
複数の取付け穴を加工装置の穴あけツールで放射状に穴
あけ加工するローラギヤインデキサのフォロアホイール
部加工方法であって、出力軸を割出し盤のチャックと加
工装置のセンタ間に保持した状態で回転させて、その回
転中心軸線に対する軸受支持部の中心軸線の振れから取
付け穴加工位置における偏心量eと偏心方向を計測する
とともに、割出し盤によるフォロアホイール部の各割出
し位置毎の穴あけツールの中心軸線方向に対する前記偏
心方向がなす角度θを算出し、穴あけツールをその中心
軸線の延長線が前記回転中心軸線と交わる位置から軸受
支持部の中心軸線と交わる位置へesinθだけ平行移
動した位置で穴あけ加工するようにしたものである。
【0012】また、本発明のローラギヤインデキサのフ
ォロアホイール部加工装置は、組立時にハウジングに軸
受で回転自在に支持される軸受支持部とフォロアホイー
ル部とが一体に設けられた出力軸の前記軸受支持部以外
の部分を保持するチャックを有する割出し盤と、前記出
力軸のフォロアホイール部に対してチャック側と反対側
の端面を回転自在に保持するセンタと、前記チャックと
センタ間で保持された出力軸の回転中心軸線に対して半
径方向への送り動作でフォロアホイール部外周面にロー
ラフォロアの取付け軸を嵌入固定する取付け穴を穴あけ
加工する穴あけツールを先端に保持し、前記穴あけツー
ルをその送り方向と前記回転中心軸線方向の何れとも直
交する方向に位置決め可能に保持するツール保持軸と、
前記出力軸を割出し盤のチャックと加工装置のセンタ間
に保持された出力軸の回転中心軸線に対する軸受支持部
の中心軸線の取付け穴加工位置における偏心量eと偏心
方向を計測するための偏心計測手段と、前記偏心計測手
段が計測した計測値に基づいて、前記割出し盤によるフ
ォロアホイール部の各割出し位置毎に穴あけツールの中
心軸線方向に対して前記偏心方向がなす角度θを算出
し、穴あけツールの中心軸線の延長線が前記回転中心軸
線と交わる位置から軸受支持部の中心軸線と交わる位置
に修正されるように、ツール保持軸をesinθだけ平
行移動させる位置決め制御手段とを備えたものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明においては、出力軸を加工装置
に設けられた割出し盤のチャックとセンタ間で保持して
回転させることによって、軸受支持部の振れの大きさか
ら回転中心軸線に対する軸受支持部の中心軸線の取付け
穴加工位置における偏心量eが計測される。
【0014】また、軸受支持部の振れが最大になった時
の割出し盤のチャックの回転位置から偏心方向が計測さ
れる。
【0015】これらの計測結果に基づいて、割出し盤に
よるフォロアホイール部の各割出し位置毎に穴あけツー
ルの中心軸線方向に対する偏心方向がなす角度θを算出
し、穴あけツールをその中心軸線の延長線が前記回転中
心軸線と交わる位置から軸受支持部の中心軸線と交わる
位置へesinθだけ平行移動した位置で穴あけ加工す
る。
【0016】このようにして、フォロアホイール部の偏
心による各取付け穴の加工位置のずれが補正され、組み
立てられたローラギヤインデキサ出力軸をハウジングに
組込んだときに割出精度を高めることができる。
【0017】また、請求項2記載の発明においては、出
力軸を加工装置に設けられた割出し盤のチャックとセン
タ間で保持して回転させ、偏心計測手段によってその回
転軸線に対する軸受支持部の中心軸線の取付け穴加工位
置における偏心量eと偏心方向を計測する。
【0018】位置決め制御手段が割出し盤によるフォロ
アホイール部の各割出し位置毎に穴あけツールの中心軸
線に対して前記偏心方向がなす角度θを算出してツール
保持軸をesinθだけ平行移動させ、この位置で穴あ
けツールによってフォロアホイール部へ取付け穴を穴あ
け加工する。
【0019】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て説明する。図1は、本発明のローラギヤインデキサの
フォロアホイール部加工方法を実施するために用いられ
る加工装置の一例を示す装置要部概略図、図2は、加工
装置上における出力軸のフォロアホイール部と加工ツー
ルの位置関係を示す図である。
【0020】図1に示すように、加工装置1はチャック
2を有する割出し盤3とセンタ4を備え、チャック2と
センタ4との間で加工する出力軸5を保持し、前記出力
軸5を所定の角度ずつ回転軸線Xの回りに割出し回転さ
せるようになっている。
【0021】また、加工装置1は、下端に工具チャック
6が取り付けられたツール保持軸7を昇降及び回転自在
に保持する加工ヘッド8を有しており、前記工具チャッ
ク6には、ドリル等の穴あけ工具Tが装着されるように
なっている。
【0022】前記加工ヘッド8は、図示しない駆動機構
によって、前記回転軸線Xに沿った方向と、回転軸線X
の方向と直角な水平方向との2方向に水平面内で位置決
め移動できるように構成されている。
【0023】また、工具Tで出力軸5のフォロアホイー
ル部5Aに取付け穴Hを穴あけ加工する際のツール保持
軸7の送り量や穴あけ位置の位置決めは、位置決め制御
手段9に予め入力した数値データで制御されるようにな
っている。
【0024】また、加工装置1には、チャック2とセン
タ4との間に保持された出力軸5に前加工で仕上げられ
ている2つの軸受支持部5B,5Cの外周面の前記回転
軸線Xの回りの偏心量をそれぞれ計測する変位計測器1
0,11が設けられている。
【0025】これらの変位計測器10,11はそれぞれ
軸受支持部5B,5Cに接触する出没自在なプルーブ1
0A,11Aを有しており、プルーブ10A,11Aの
進退変位をそれぞれ電気的な信号S1,S2に変換して
位置決め制御手段9へ出力するようになっている。
【0026】一方、割出し盤3には、チャック2の回転
角度を検出する図示しないロータリエンコーダが組み込
まれており、前記回転角度に対応する信号S3が位置決
め制御手段9へ出力されるようになっている。
【0027】また、前記割出し盤3は、位置決め制御手
段9から送られる指令信号S4によって、チャック2が
指定された角度だけ割出し回転駆動される。同様に、加
工ヘッド8の動作は位置決め制御手段9から送られる指
令信号S5によって制御される。
【0028】前述したように構成されている加工装置1
によって、出力軸5のフォロアホイール部5Aに、ロー
ラフォロア(図示せず)を取り付けるための取付け穴H
を穴あけ加工する手順は次のようになる。
【0029】先ず、取付け穴Hがまだ加工されていない
出力軸5の軸受支持部5Bの前方部分5Dの外周面をチ
ャック2で保持するとともに、軸受支持部5C後方の端
面5Eに前加工されている図示しないセンタ穴をセンタ
4で保持して、加工装置1に出力軸5をセッティングす
る。
【0030】次に、変位計測器10のプルーブ10A先
端と変位計測器11のプルーブ11Aの先端をそれぞ
れ、軸受支持部5B,5Cの外周面に突出方向に付勢し
た状態で当接させる。
【0031】この状態で割出し盤3のチャック2を回転
させると、回転軸線Xに対してこれらの軸受支持部5
B,5Cの外周面が偏心している場合には、プルーブ1
0A,11Aがそれぞれ軸受支持部5B,5Cの外周面
の偏心運動に追従して進退変位し、それぞれの変位に対
応した信号S1,S2が位置決め制御手段9へ送られ
る。
【0032】一方、チャック2の回転は割出し盤3に組
み込まれているロータリエンコーダで検出されて、その
回転位置に対応する信号S3も同時に位置決め制御手段
9へ送られる。
【0033】その結果、チャック2を1回転以上回転さ
せることで、プルーブ10A,11Aのそれぞれの変位
の最大値と最小値が測定され、また、これらの最大値と
最小値が測定されたときの前記エンコーダで計測される
出力軸の回転位置の信号S3から、軸受支持部5B,5
Cの回転軸線Xに対するそれぞれの偏心量と偏心方向が
特定される。
【0034】本実施例においては、2つの変位計測器1
0,11と、割出し盤に組み込まれているロータリエン
コーダの組み合わせによって、特許請求の範囲の請求項
2中に記載されている偏心計測手段が構成されている。
【0035】なお、軸受支持部5C後方の端面5Eに前
加工されている図示しないセンタ穴は、出力軸5に軸受
支持部5B,5Cを前工程で研削仕上げ加工する際に、
出力軸5を保持するセンタ穴として用いられたものであ
るため、前記センタ穴と、2つの軸受支持部5B,5C
の外周面とは互いに高い同心度を有している。
【0036】したがって、センタ4とチャック2間で出
力軸5を保持して回転軸線Xの回りに回転させたときに
は、2つの軸受支持部5B,5Cの偏心方向が略同方向
となり、センタ4から離れた軸受支持部5B外周面の方
がセンタ4に近い軸受支持部5Cの外周面よりも偏心量
が大きくなる。
【0037】そのため、本実施例では、2つのプルーブ
10A,11Aの位置でそれぞれ計測される偏心量から
取付け穴Hを形成する位置における偏心量eを線形補間
して算出している。
【0038】すなわち、割出し盤3のチャック2とセン
タ2間で保持されている出力軸5をフォロアホイール部
5Aが一つの割出し位置にくるように回転させたときに
は、図2に示すように、フォロアホイール部5Aの取付
け穴Hの加工位置における加工装置1上での回転中心O
と、2つの軸受支持部5B,5C回りの回転中心O’と
の間のずれが偏心量eであり、その偏心方向は、前記回
転中心Oを通る穴あけツールTの中心軸線Lに対して回
転軸線Xを含む垂直面に対して角度θをなす方向とな
る。
【0039】図2に実線で示す位置にある穴あけツール
Tでフォロアホイール5Aにそのまま穴あけを行うと、
形成される取付け穴Hの中心軸線の延長線が、フォロア
ホイール5Aの中心O’から左側に外れてしまい、ロー
ラギヤインデキサを組立てたときに、出力軸5の割出し
角度が不正確になる。
【0040】そこで、図1に示す位置決め制御手段9
は、穴あけツールTの中心軸線Lの延長線が回転中心O
を通る位置から2つの軸受支持部5B,5C回りの回転
中心O’と交わる位置へツール保持軸7をesinθだ
け平行移動させた後、穴あけツールTの中心軸線が、2
つの軸受支持部5B,5C回りの回転中心O’と交わる
位置でフォロアホイール5Aへの取付け穴Hの穴あけを
行う。
【0041】なお、2つの軸受支持部5B,5C回りの
回転中心O’は、加工装置1上での出力軸5の回転位置
によって上下方向に変位するが、取付け穴Hの深さは、
厳密な精度管理を必要としないので、ツール保持軸7の
上下方向に位置の補正は行っていない。
【0042】また、偏心量eが存在する場合には、回転
中心軸線Xに対し2つの軸受支持部5B,5Cの中心軸
線は僅かに傾斜を生じているが、その傾きは非常に小さ
いためツール保持軸7の傾斜に対する補正も行っていな
い。
【0043】前述した工程を、フォロアホイール部5A
を順次割出角度αずつ回転させて繰り返し、出力軸5の
フォロアホイール部5Aの外周面に全ての取付け穴Hを
それぞれの中心軸線の延長線が前記回転中心O’で交わ
るように加工する。
【0044】なお、前述した実施例では、穴あけツール
Tにドリルを用いて取付け穴Hをあける場合を説明して
いるが、取付け穴Hをリーマ仕上げやボーリング仕上げ
をする場合にも同様な手順で行うことができる。
【0045】また、本実施例では、加工装置1上での出
力軸5の回転振れを2つの変位計測器10,11で計測
しているが、変位計測器は一つだけ用いてもよく、例え
ば、変位計測器10のみを用いてそのプルーブ10Aを
軸受支持部5Bに当接して検出されたプルーブ10Aの
変位から、センタ4先端とプルーブ10の当接位置との
間の軸方向距離に対する、前記センタ4先端とフォロア
ホイール5Aの取付け穴H加工位置の間の軸方向距離で
比例配分する線形補間により、偏心量eを計測すること
ができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ローラフ
ォロアの取付け軸が嵌入固定される複数の取付け穴を出
力軸のフォロアホイール部に穴あけ加工する前の工程で
行う出力軸の前加工で、出力軸のハウジング組込み時の
回転基準部となる2箇所の軸受支持部の外周面と加工装
置の割出し盤のチャックに掴む部分の外周面とを高い同
心度で加工する必要がないため、前加工が容易になり、
加工コストを低減することができる。
【0047】また、フォロアホイールの取付け穴を加工
する際に加工装置上で出力軸を人手でセッティング修正
する必要がなく、取付け穴の穴あけ作業の効率を向上さ
せることができる。
【0048】また、複数の取付け穴間の割出し角度を高
精度で穴あけ加工することができるため、ローラギヤイ
ンデキサを組み立てたときに、カムとローラフォロアと
の間に円滑で高精度な噛合い状態を実現でき、長期に亘
り出力軸の割出し角度を高精度に維持することができ
る。
【0049】また、請求項2記載の発明によれば、前述
した請求項1記載の発明を実施するにあたり、穴あけツ
ールを先端に保持するツール保持軸の位置を、フォロア
ホイールの割出し位置毎に、偏心計測手段が計測する偏
心量と偏心方向に基づいて位置決め制御手段で自動的に
修正することができる。
【0050】その結果、偏心計測手段から送られる計測
データに基づいて位置決め制御手段に自動的に数値デー
タを生成させるとともに、加工装置へ出力軸の着脱を行
うロボットと組み合わせて、出力軸のフォロアホイール
部へ取付け穴を穴あけ加工する作業を無人化することも
でき、作業効率と加工精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の ローラギヤインデキサのフォロア
ホイール部加工方法を実施するために用いられる加工装
置の一例を示す、装置要部概略図。
【図2】 加工装置上における出力軸のフォロアホイー
ル部と加工ツールの位置関係を示す図。
【図3】 従来から用いられているローラギヤインデキ
サの一例を示す、内部側面図。
【図4】 従来から用いられているローラギヤインデキ
サの一例を示す、内部正面図。
【符号の説明】
1 加工装置 2 チャック 3 割出し盤 4 センタ 5 出力軸 5A フォロアホイール部 5B,5C 軸受支持部 5C フォロアホイール部 5D 前方部分 5E 端面 6 工具チャック 7 ツール保持軸 8 加工ヘッド 9 位置決め制御手段 10,11 変位計測器 10A,11A プルーブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組立時にハウジングに軸受で回転自在に
    支持される軸受支持部とフォロアホイール部とが一体に
    設けられた出力軸を、加工装置に設けられた割出し盤の
    チャックで前記軸受支持部以外の部分を保持するととも
    に、センタでフォロアホイール部に対してチャック側と
    反対側の端面を回転自在に保持して、フォロアホイール
    部外周面にローラフォロアの取付け軸が嵌入固定される
    複数の取付け穴を加工装置の穴あけツールで放射状に穴
    あけ加工するローラギヤインデキサのフォロアホイール
    部加工方法であって、 出力軸を割出し盤のチャックと加工装置のセンタ間に保
    持した状態で回転させて、その回転中心軸線に対する軸
    受支持部の中心軸線の振れから取付け穴加工位置におけ
    る偏心量eと偏心方向を計測するとともに、割出し盤に
    よるフォロアホイール部の各割出し位置毎の穴あけツー
    ルの中心軸線方向に対する前記偏心方向がなす角度θを
    算出し、穴あけツールをその中心軸線の延長線が前記回
    転中心軸線と交わる位置から軸受支持部の中心軸線と交
    わる位置へesinθだけ平行移動した位置で穴あけ加
    工することを特徴とするローラギヤインデキサのフォロ
    アホイール部加工方法。
  2. 【請求項2】 組立時にハウジングに軸受で回転自在に
    支持される軸受支持部とフォロアホイール部とが一体に
    設けられた出力軸の前記軸受支持部以外の部分を保持す
    るチャックを有する割出し盤と、前記出力軸のフォロア
    ホイール部に対してチャック側と反対側の端面を回転自
    在に保持するセンタと、 前記チャックとセンタ間で保持された出力軸の回転中心
    軸線に対して半径方向への送り動作でフォロアホイール
    部外周面にローラフォロアの取付け軸を嵌入固定する取
    付け穴を穴あけ加工する穴あけツールを先端に保持し、
    前記穴あけツールをその送り方向と前記回転中心軸線方
    向の何れとも直交する方向に位置決め可能に保持するツ
    ール保持軸と、 前記出力軸を割出し盤のチャックとセンタ間に保持され
    た出力軸の回転中心軸線に対する軸受支持部の取付け穴
    加工位置における中心軸線の偏心量eと偏心方向を計測
    するための偏心計測手段と、 前記偏心計測手段が計測した計測値に基づいて、前記割
    出し盤によるフォロアホイール部の各割出し位置毎に穴
    あけツールの中心軸線方向に対して前記偏心方向がなす
    角度θを算出し、穴あけツールの中心軸線の延長線が前
    記回転中心軸線と交わる位置から軸受支持部の中心軸線
    と交わる位置に修正されるように、ツール保持軸をes
    inθだけ平行移動させる位置決め制御手段とを備えた
    ことを特徴とするローラギヤインデキサのフォロアホイ
    ール部加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103950065A (zh) * 2014-04-08 2014-07-30 航天材料及工艺研究所 一种碳纤维复合材料大深度不贯通方孔加工装置及方法
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