JP2000084459A - 高粘度分散液の塗布方法及び塗布装置 - Google Patents

高粘度分散液の塗布方法及び塗布装置

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JP2000084459A
JP2000084459A JP10264550A JP26455098A JP2000084459A JP 2000084459 A JP2000084459 A JP 2000084459A JP 10264550 A JP10264550 A JP 10264550A JP 26455098 A JP26455098 A JP 26455098A JP 2000084459 A JP2000084459 A JP 2000084459A
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coating
pocket
liquid
die coater
support
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Takeshi Tanaka
武志 田中
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高粘度分散液を塗布液として塗布する場合で
もダイコーター内の塗布液の流動性を均一にし、良好な
塗布が行えるようにする。 【解決手段】 ダイコーターを用いて高粘度分散系の液
を支持体上に塗布する塗布方法において、前記ダイコー
ターのスロット出口近傍に液をためるポケットを設けて
塗布することを特徴とする高粘度分散液の塗布方法及び
塗布装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダイコーターを用い
て高粘度分散系の液を支持体上に塗布する塗布方法及び
塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックシート、電池、蛍光体のよう
な高粘度分散系の液の塗布としては、図7に示すような
コンマ型ブレード塗布による塗布が行われている。この
ようなコンマ型ブレード塗布装置(液溜め式コーター)
50は、ダムと呼ばれる液だめ53がコンマ型ブレード
52とバックロール21と液だめプレート51で形成さ
れ、塗布が行われるものである。しかし、液だめ53内
の液レベルにより、膜厚が変動するため、液面レベルを
一定に保つ必要がある。液面を一定に保つには、一般的
にオーバーフローによるが、高粘度分散液では、オーバ
ーフローし回収した液は粘度が高く泡の混入や回収経路
中にて混入する異物や乾燥皮膜の除去が難しい。その
為、オーバーフローしないで液面を一定にするため、装
置は液面センサーを利用し送液ポンプもしくは圧力にて
液を送るという複雑な構成となっている。
【0003】また、液だめ内の液は、その液の流動が均
一でないと膜厚分布に影響を与えるので、撹拌している
のが一般的である。また、液面からの蒸発が起こるた
め、液だめ内の液濃度の変化もおこり、時間と共に膜厚
が変化する事もあり得る。このため、乾燥後または塗布
直後で塗膜厚を測定しフィードバックする事が行われて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記問題を解決するた
め、ダイコーターとしてのスロットダイによる塗布があ
る。スロットダイは、供給釜より、定量ポンプにて所望
の膜厚になるよう塗布液をダイより吐出し支持体に塗布
を行うため、膜厚管理が非常に行いやすく、また、供給
釜から塗布部までクローズドな状態に液が置かれるた
め、蒸発の影響が無く均一な膜が得られる。しかしなが
ら、高濃度・高粘度分散液を扱うときは、通常のスロッ
トダイでは図6に示すように塗膜に途切れができ、塗膜
がうまく形成できない。本発明はダイコーターとしての
スロットダイを用いたとき、高濃度・高粘度分散液を用
いた場合でも良好な塗布性を確保できる手段を提供する
事を課題目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手段
(1)〜(7)項の何れか1項によって達成される。
【0006】(1) ダイコーターを用いて高粘度分散
系の液を支持体上に塗布する塗布方法において、前記ダ
イコーターのスロット出口近傍に液をためるポケットを
設けて塗布することを特徴とする高粘度分散液の塗布方
法。
【0007】(2) 前記ポケットの出口側開口面に直
角で支持体搬送方向ラインを含む平面により切った前記
ポケットの断面がダイコーター先端に向けて直線的に拡
がっていることを特徴とする(1)項に記載の高粘度分
散液の塗布方法。
【0008】(3) 前記ポケットの出口側開口面に直
角で支持体搬送方向ラインを含む平面により切った前記
ポケットの断面がダイコーター先端に向けて円弧状を描
いて拡がっていることを特徴とする(1)項に記載の高
粘度分散液の塗布方法。
【0009】(4) 前記ポケットの出口側開口面に直
角で支持体搬送方向を含む平面により切った前記ポケッ
トの断面の拡がりは支持体の搬送方向ラインに対して下
流側に成されることを特徴とする(2)又は(3)項に
記載の高粘度分散液の塗布方法。
【0010】(5) 前記ポケット内でバーを回転させ
液を流動させるようにして塗布することを特徴とする
(1)〜(4)項の何れか1項に記載の高粘度分散液の
塗布方法。
【0011】(6) 前記ダイコーターのポケットの出
口側先端に形成されるリップのリップ長を0.1〜5m
mにして塗布することを特徴とする(1)〜(5)項の
何れか1項に記載の高粘度分散液の塗布方法。
【0012】(7) (1)〜(6)項の何れかに記載
の塗布方法を用いたダイコーターを有することを特徴と
する高粘度分散液の塗布装置。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明するが、本発明はこれらに限定されない。
また、以下の説明には用語等に対する断定的な表現があ
るが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明の用語
の意義や技術的な範囲を限定するものではない。
【0014】スロットダイより吐出された塗布液は、そ
の粘度が高い場合、分散液であるがため、通常のスロッ
トではスロットから吐出された瞬間に走行する支持体に
持ち去られるとき、支持体との接触が十分でないため、
正常な塗膜が得られない。塗布液粘度は5ポアズ以上で
このような現象が起きやすく10ポアズ以上でより顕著
である。また、分散液の組成としてP/B比(分散質ピ
グメント/バインダー比)が6/4以上でやはり顕著に
みられる。
【0015】これを解決する第1の手段として図1に示
すように、スロット13の出口近傍にポケット状の空間
を設けることにより、支持体1との接触が十分に行われ
るようにし、塗布液が支持体に接着し、出口側のダイ1
1,12の先端のリップ部15,16と支持体1とのギ
ャップGにより、支持体1が通過する際に十分な力が液
に加わり正常な塗膜が形成されるようにした。
【0016】第2の手段として、分散液の状態によって
は、急激な液の流れの変化があると流動性が不均一にな
り、塗膜の不均一につながることがあり、これを解決す
るため、ポケットの形状を図3,図4に示すように徐々
に拡げることで、液の流動性の変化が均一化されるよう
にした。
【0017】しかし、図1のような形状のポケットで
は、スリットより出た液がポケット内で均一に入れ替わ
らないため一部にデッドゾーンが存在し、スリットより
供給される新しい液とデッドゾーンの液が一部混ざるこ
とにより塗膜が不均一となることがある。
【0018】また、ポケット内の容積が広すぎて、かつ
塗布速度が遅いと分散液では流動性が悪くなり出口側の
ギャップG内で分散液に急激に力が加わり流動性が回復
するが、逆に力が与えられる時間が少ないと、又、流動
性が完全に回復されず流動性が不均一な状態となる場合
があるので、図3,図4の断面図に示すようにダイ1
1,12の先端のリップ部15,16に向かっての拡が
り長さを図3の直線19や図4の円弧曲線20のように
拡げ、力を徐々に掛けることにより流動性が十分全体に
回復させることができるようにし、均一な塗膜が得られ
るようにした。
【0019】塗布液によっては、上記広げ方の組み合わ
せもある。即ち、直線で広げた後円弧曲線状に広げる方
法や、円弧曲線状に広げた後直線とする方法がある。直
線での広げ角度、円弧曲線の曲率半径は塗布液によって
適宜決定される。
【0020】第3の手段として、ポケット内の容積が広
すぎて、かつ塗布速度が遅いと分散液では流動性が悪く
なり出口側がギャップ内で急激に力が加わり流動性が回
復するが、逆に力が与えられる時間が少ないと、又、流
動性が完全に回復されず流動性が不均一な状態となる場
合があるので、図5に示すようにポケット内でバー25
を回転させることにより強制的に力を加え流動性を与え
ることで均一な塗膜を得ることができるようにした。ま
た、バーの回転により生じる液の流れにより、バーと支
持体間に圧力が生じ塗布液の接触状況を改善する効果も
ある。そして、このバー25は図1,図3に示すダイコ
ーター10にも設け図5のものと同様の効果を得た。バ
ーの大きさはポケットの大きさにより適宜決定される。
【0021】尚、図1,図3,図4,図5に示すポケッ
ト14の開口部の長さKは1〜20mmが望ましく、そ
のリップ部16の長さLは0.1〜5mmが適切であ
る。
【0022】また、図2の配管系統図に示すように塗布
液が供給釜31とダイコーター10との間でポンプP
1,P2により循環系を形成することが望ましい。即
ち、この系では供給釜31によりポンプP1で流量Q1
がダイコーター10に供給され該ダイコーター10から
バックロール21に巻回されて搬送される支持体1に流
量Q2の塗布液が塗布される。そして残りのQ1−Q2
=Q3の流量がポンプP2によって再び供給釜31に戻
るように循環される。そして塗布液は塗布開始まで循環
系内で循環されていて、塗布開始と同時にスロット13
やポケット14よりより所望の塗布量Q2に見合った流
量を吐出する。
【0023】このように塗布液は所望の膜厚に必要な液
量より過剰にポンプより送液されスロットより所望の液
量を吐出し過剰量は循環系を経由し供給釜に戻される。
【0024】また、このような循環によりダイ内部でス
ロットに流入するときの液の流動状態が一定になってい
るため、塗布膜厚が均一となり、また、塗膜も塗布故障
のない均一なものが得られる。
【0025】
【発明の効果】本発明により高粘度分散液を塗布液とし
て塗布する場合でもダイコーター内の塗布液の流動性が
均一になり良好な塗布が行えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるダイコーターと支持体とバック
ロールの関係を示す断面図。
【図2】本発明に用いる塗布液循環系を供給釜とダイコ
ーターの間に設けたことを示す断面図。
【図3】本発明におけるダイコーターと支持体とバック
ロールの関係の別の実施の形態を示す断面図。
【図4】本発明におけるダイコーターと支持体とバック
ロールの関係の他の実施の形態を示す断面図。
【図5】ポケット部に撹拌用のバーを設けた本発明にお
けるダイコーターと支持体とバックロールの関係の実施
の形態を示す断面図。
【図6】従来技術におけるダイコーターと支持体とバッ
クロールの関係を示す断面図。
【図7】従来技術における液溜式コーターと支持体とバ
ックロールの関係を示す断面図。
【符号の説明】 1 支持体 10 ダイコーター 11,12 ダイ 13 スロット 14 ポケット 15,16 リップ部 20 円弧曲線 21 バックロール 25 バー 31 供給釜 50 コンマ型ブレード塗布装置(液溜め式コーター) P1,P2 ポンプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイコーターを用いて高粘度分散系の液
    を支持体上に塗布する塗布方法において、前記ダイコー
    ターのスロット出口近傍に液をためるポケットを設けて
    塗布することを特徴とする高粘度分散液の塗布方法。
  2. 【請求項2】 前記ポケットの出口側開口面に直角で支
    持体搬送方向ラインを含む平面により切った前記ポケッ
    トの断面がダイコーター先端に向けて直線的に拡がって
    いることを特徴とする請求項1に記載の高粘度分散液の
    塗布方法。
  3. 【請求項3】 前記ポケットの出口側開口面に直角で支
    持体搬送方向ラインを含む平面により切った前記ポケッ
    トの断面がダイコーター先端に向けて円弧状を描いて拡
    がっていることを特徴とする請求項1に記載の高粘度分
    散液の塗布方法。
  4. 【請求項4】 前記ポケットの出口側開口面に直角で支
    持体搬送方向ラインを含む平面により切った前記ポケッ
    トの断面の拡がりは支持体の搬送方向に対して下流側に
    成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の高粘
    度分散液の塗布方法。
  5. 【請求項5】 前記ポケット内でバーを回転させ液を流
    動させるようにして塗布することを特徴とする請求項1
    〜4の何れか1項に記載の高粘度分散液の塗布方法。
  6. 【請求項6】 前記ダイコーターのポケットの出口側先
    端に形成されるリップのリップ長を0.1〜5mmにし
    て塗布することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項
    に記載の高粘度分散液の塗布方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかに記載の塗布方法
    を用いたダイコーターを有することを特徴とする高粘度
    分散液の塗布装置。
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