JP2000082978A - 復調器 - Google Patents

復調器

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JP2000082978A
JP2000082978A JP10251035A JP25103598A JP2000082978A JP 2000082978 A JP2000082978 A JP 2000082978A JP 10251035 A JP10251035 A JP 10251035A JP 25103598 A JP25103598 A JP 25103598A JP 2000082978 A JP2000082978 A JP 2000082978A
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一 浜田
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Hiroyuki Seki
宏之 関
Yoshiaki Tanaka
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    • H04L25/03012Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain
    • H04L25/03114Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain non-adaptive, i.e. not adjustable, manually adjustable, or adjustable only during the reception of special signals

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相変調又は多値QAM変調により送信され
た信号を受信し、受信した信号から送信したデータを判
定し出力する復調器に関し、仮判定データシンボルをパ
イロットシンボルとして用いて伝搬路推定値を向上させ
るとともに、仮判定データシンボルの誤り率が大きくな
っても伝搬路推定値の精度が劣化しない伝搬路推定を行
う。 【解決手段】 パイロットシンボルを用いて伝搬路特性
を推定する伝搬路推定部1−2と、パイロットによる伝
搬路推定値をもとにデータシンボルを仮判定するデータ
仮判定部1−3と、仮判定データを用いて伝搬路の特性
を推定する伝搬路推定部1−4と、パイロット及び仮判
定データによるそれぞれ伝搬路推定値に、仮判定データ
の信頼度に応じて異なる比率の重み係数を乗じる乗算器
1−5,1−6と、重み係数を乗じたそれぞれの伝搬路
推定値を平均して伝搬路推定値を算出する伝搬路推定部
1−7とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相変調又は多値
QAM変調により送信された信号を受信し、受信した信
号から送信したデータを判定し出力する復調器に関し、
特に、データ通信又はディジタル化された音声若しくは
画像信号等のディジタルデータ伝送システムにおける受
信機の復調器に関する。
【0002】データ通信又はディジタル化された音声信
号若しくは画像信号等の伝送においては、2値或いは多
値のディジタルデータであるシンボルデータを、搬送波
変調信号として送信し、該シンボルデータは伝搬路を経
由して受信機に到達し、受信機内の復調器において、受
信されたシンボルデータをディジタルデータとして判定
し、該判定後のデータが受信機から出力される。
【0003】送信された信号は、多重パスが形成される
伝搬路においてパス間の干渉や同時に行われる他の通信
からの干渉による位相及び振幅の変動を受けて、受信機
に達するまでに歪み、又受信機内の熱雑音によっても受
信信号は歪む。
【0004】このような原因で生じる受信信号の歪みが
大きくなると、復調器は送信されたシンボルデータを正
しく判定することができず、誤ったディジタルデータを
出力することになる。品質の良いディジタル情報の通信
を行うためには、復調器はシンボルデータをより正確に
判定し、データ誤り率を少なくする必要がある。
【0005】
【従来の技術】ディジタルデータの伝送は、送信するデ
ィジタルデータに応じて搬送波の振幅又は位相を変化さ
せた信号を送信する。しかし、送信された信号が受信機
で受信されるとき、前述したように伝搬路による歪みを
受けた信号が受信される。
【0006】そのため、復調器では伝搬路の特性を推定
して受信信号を補償し、その後、該受信信号の振幅や位
相をもとにディジタルデータを判定し、該判定データを
復調器出力として出力する。伝搬路の特性を推定する方
法としては、予め決められたパイロットシンボルを送信
し、受信機は受信したパイロットシンボルにより伝搬路
の特性を推定する方法が知られている。(例えば、三瓶
政一「陸上移動通信用16QAMのフェージング歪み補
償方式」電子情報通信学会論文誌Vol.J72‐B‐
11,No1,pp.7−15(平成元年1月)参
照。)
【0007】このパイロットシンボルを用いる伝搬路推
定方法は、1スロットでN個の送信シンボルを送信する
際、少なくとも1つのシンボルをパイロットシンボルと
して送信する。即ち、送信側において(N−1)個のデ
ータシンボルを送出する毎に1個のパイロットシンボル
を挿入して送信する。そして、受信側はこのパイロット
シンボルを用いて伝搬路の特性を測定する。
【0008】ここで、送信したパイロットシンボルの複
素包絡線を(3+j・3)、伝搬路の複素包絡線特性
(伝搬路で受けるフェージング歪み)をc(k)、受信
機におけるパイロットシンボルの受信複素べースバンド
信号をu(k)、白色ガウス雑音をn(k)とすると、 u(k)=c(k)・(3+j・3)+n(k) ・・・(1) となる。
【0009】受信側では、受信複素べースバンド信号u
(k)に予め知らされている送信パイロットシンボル3
+j・3による下記式(2)の演算を施して、伝搬路推
定値c^(k)を得る。 c^(k)=u(k)/(3+j・3) =c(k)+n(k)/(3+j・3) ・・・(2)
【0010】送信機から送信したデータシンボルをs
(k)、受信機における該データシンボルをr(k)と
すると、受信データシンボルr(k)は、伝搬路特性c
(k)の影響を受け、以下の式(3)で表される。 r(k)=c(k)・s(k)+n(k) ・・・(3)
【0011】ここで、受信データシンボルr(k)に対
して、前述の伝搬路推定値c^(k)により以下の式
(4)に示す演算を施すことにより、伝搬路の影響を除
去した受信データシンボルr^(k)を得ることができ
る。 r^(k)=r(k)/c^(k) ・・・(4) r^(k)は、白色ガウス雑音n(k)がゼロであれば
送信データシンボルs(k)と等しくなり、受信側で伝
搬路の影響の無い送信データシンボルs(k)を復元す
ることができる。
【0012】伝搬路推定値c^(k)は、白色ガウス雑
音n(k)が無ければ実際の伝搬路特性c(k)と合致
するが、白色ガウス雑音をn(k)の影響により、実際
の真の伝搬路特性c(k)との間に誤差を生じる。その
ため、複数個のパイロットシンボルによる伝搬路推定値
を求め、それらを平均することにより精度の高い伝搬路
の推定値を求める。
【0013】そして、複数のパイロットシンボルによる
伝搬路推定値を平均した精度の高い伝搬路推定値c^
(k)をもとに、受信したデータシンボルのフェージン
グ歪みを、上記式(4)の演算処理により除去して受信
データシンボルの判定を行う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述したように伝搬路
推定値c^(k)の精度を高めるには、複数個のパイロ
ットシンボルを用いて平均する必要がある。即ち、1ス
ロットで(N−p)個のデータシンボルを送信する毎に
p個のパイロットシンボルを挿入し、p個の伝搬路推定
値を平均することとなる。p個のパイロットシンボルが
占有する領域をパイロットブロックと称する。
【0015】しかし、送信シンボル数Nに対するパイロ
ットシンボル数pの割合を増やすことは、ディジタルデ
ータとして送信し得るシンボル数の割合を減少させるこ
とになり、データ伝送の効率を低下させることになるの
で、パイロットシンボル数pを無条件に増やすことはで
きない。
【0016】そのため、特開平10−51424号公報
に記載されているCDMA復調装置のように、複数のス
ロットにわたるパイロットブロックのパイロットシンボ
ルによるチャネル(伝搬路特性)の推定値を重み付け平
均する手法及び極性補正された情報シンボルの平均値と
複数のスロットのパイロットブロックによるチャネル推
定値とを平均する手法がある。
【0017】しかし、この複数のスロットのパイロット
ブロックによる伝搬路推定値から重み付け平均を求める
手法は、複数のスロットのパイロットブロックを受信し
てから伝搬路特性の推定処理を行うため、複数のスロッ
トにわたる送信シンボルを受信し終わるまで処理の遅延
を伴うことになる。
【0018】1スロット当たりのパイロットシンボル数
pを増やすことなく、且つ、複数のスロットにわたる処
理の遅延を伴うことなく、伝搬路特性を精度良く推定す
るには、パイロットシンボルの間に挟まれているデータ
シンボルを一旦ディジタルデータとして仮判定し、該仮
判定したデータシンボルをパイロットシンボルとみなし
て、該仮判定したデータシンボルにより伝搬路特性を推
定する方法がある。この方法を用いると実質的にパイロ
ットシンボル数を増やしたことと等価になり、伝搬路特
性の推定精度を向上させることができる。
【0019】しかし、送信側で挿入された既知のパイロ
ットシンボルによる伝搬路推定値に比べ、データシンボ
ルを仮判定してパイロットシンボルとして用い、該仮判
定データシンボルにより推定した伝搬路推定値は、仮判
定に誤りを伴う分だけ伝搬路推定値の信頼度が劣化す
る。従って、仮判定の誤り率が大きい場合には、仮判定
データシンボルを用いて得られる伝搬路推定値の精度が
却って劣化するという場合が発生する。
【0020】本発明は、仮判定データシンボルをパイロ
ットシンボルとして用いて伝搬路推定値を向上させると
ともに、仮判定データシンボルの誤り率が大きくなって
も伝搬路推定値の精度が劣化しない伝搬路推定を行うこ
とができる復調器を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の復調器は
(1)、受信パイロットシンボルにより伝搬路特性を推
定してデータシンボルを復調する復調器において、パイ
ロットシンボルを用いて伝搬路特性を推定するパイロッ
トによる伝搬路推定部と、前記パイロットによる伝搬路
推定部から出力される伝搬路推定値をもとにデータシン
ボルを仮判定するデータ仮判定部と、前記データ仮判定
部から出力される仮判定データを用いて伝搬路の特性を
推定する仮判定データによる伝搬路推定部と、前記パイ
ロットによる伝搬路推定部から出力される伝搬路推定
値、及び前記仮判定データによる伝搬路推定部から出力
される伝搬路推定値に、それぞれ仮判定データの信頼度
に応じて異なる比率の重み係数を乗じる乗算器と、前記
乗算器から出力されるそれぞれ重み付けした伝搬路推定
値を平均して伝搬路推定値を算出するパイロット及び仮
判定データによる伝搬路推定部と、前記パイロット及び
仮判定データによる伝搬路推定部から出力される伝搬路
推定値を用いて、データシンボルを最終判定するデータ
最終判定部とを備えたものである。
【0022】又、(2)前記データ仮判定部は、受信し
たデータシンボルの軟判定結果を基に仮判定データの信
頼度に応じた信号を出力する構成を有し、前記仮判定デ
ータによる伝搬路推定部から出力される伝搬路推定値に
重み係数を乗じる乗算器は、前記仮判定データの信頼度
に応じた信号により重み係数を変化させる構成を有する
ものである。
【0023】又、(3)前記仮判定データの信頼度に応
じた信号は、少なくとも2段階の信頼度を示す信号であ
り、前記仮判定データによる伝搬路推定部から出力され
る伝搬路推定値に重み係数を乗じる乗算器は、前記信頼
度の段階を示す信号により重み係数を段階的に変化させ
る構成を有するものである。
【0024】又、(4)前記復調器は送信されるディジ
タルデータ伝送信号の伝送モードを判別する伝送モード
判別部を備え、該伝送モード判別部は伝送モードにより
異なる仮判定データの信頼度に応じた信号を出力し、前
記重み係数を乗じる乗算器は伝送モード判別部から出力
される仮判定データの信頼度に応じた信号により異なる
比率の重み係数を乗じる構成を有するものである。
【0025】又、(5)前記復調器は、同一送信局から
送信される他局宛の信号又は他チャネルの信号を同時に
受信復調する構成を有し、前記パイロットによる伝搬路
推定部、前記仮判定データによる伝搬路推定部及び前記
重み係数を乗じる乗算器は、それぞれ自局宛の信号に対
して演算処理するものと、他局宛の信号又は他チャネル
の信号に対して演算処理するものとを備え、前記パイロ
ット及び仮判定データによる伝搬路推定部は、自局宛の
信号及び他局宛又は他チャネルの信号のそれぞれのパイ
ロットによる伝搬路推定値及び仮判定データによる伝搬
路推定値を、仮判定データの信頼度に応じて加重平均
し、伝搬路推定値を算出する構成を有するものである。
【0026】又、(6)受信パイロットシンボルにより
伝搬路特性を推定してデータシンボルを復調する復調器
において、パイロットシンボルを用いて伝搬路特性を推
定するパイロットによる伝搬路推定部と、前記パイロッ
トによる伝搬路推定部から出力される伝搬路推定値をも
とにデータシンボルを仮判定する第1のデータ仮判定部
と、前記第1のデータ仮判定部から出力される仮判定デ
ータを用いて伝搬路の特性を推定する第1の仮判定デー
タによる伝搬路推定部と、前記パイロットによる伝搬路
推定部から出力される伝搬路推定値、及び前記第1の仮
判定データによる伝搬路推定部から出力される伝搬路推
定値に、それぞれ仮判定データの信頼度に応じた前記
(1)乃至(5)のいずれかの重み係数を乗じる第1の
乗算器と、前記第1の乗算器から出力されるそれぞれ重
み付けをした伝搬路推定値を平均して伝搬路推定値を算
出する第1のパイロット及び仮判定データによる伝搬路
推定部と、前記第1のパイロット及び仮判定データによ
る伝搬路推定部から出力される伝搬路推定値を用いて、
データシンボルを再び仮判定する第2のデータ仮判定部
と、前記第2のデータ仮判定部から出力される仮判定デ
ータを用いて再び伝搬路の特性を推定する第2の仮判定
データによる伝搬路推定部と、前記パイロットによる伝
搬路推定部から出力される伝搬路推定値、前記第1の仮
判定データによる伝搬路推定部から出力される伝搬路推
定値、及び前記第2の仮判定データによる伝搬路推定部
から出力される伝搬路推定値に、それぞれ仮判定データ
の信頼度に応じた重み係数を乗じる第2の乗算器と、前
記第2の乗算器から出力されるそれぞれ重み付けした伝
搬路推定値を平均して伝搬路推定値を算出する第2のパ
イロット及び仮判定データによる伝搬路推定部と、前記
第2のパイロット及び仮判定データによる伝搬路推定部
から出力される伝搬路推定値を用いて、データシンボル
を最終判定するデータ最終判定部とを備えたものであ
る。
【0027】又、(7)前記第1及び第2のデータ仮判
定部、第1及び第2の仮判定データによる伝搬路推定
部、前記第1及び第2の乗算器、並びに第1及び第2の
パイロット及び仮判定データによる伝搬路推定部は、そ
れぞれ、データ仮判定、仮判定データによる伝搬路推
定、仮判定データの信頼度に応じた前記(1)乃至
(5)のいずれかの重み係数又は段数ごとに異なる重み
係数の乗算、並びにパイロット及び仮判定データによる
伝搬路推定を、復数段にわたって行う構成を有するもの
である。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
の基本構成を示す図である。1−1は1スロットの受信
シンボル、1−1aは受信シンボル内のパイロットシン
ボル、1−1bは受信シンボル内のデータシンボル、1
−2はパイロットによる伝搬路推定部、1−3はデータ
仮判定部、1−4は仮判定データによる伝搬路推定部、
1−5は第1の重み係数乗算部、1−6は第2の重み係
数乗算部、1−7はパイロット及び仮判定データによる
伝搬路推定部、1−8はデータ最終判定部である。
【0029】受信シンボル1−1にはN個の受信シンボ
ルが含まれ、該受信シンボルにはp個のパイロットシン
ボル1−1aが内挿され、残りの(N−p)個の受信シ
ンボルはデータシンボル1−1bとして受信される。パ
イロットシンボル1−1aはパイロットによる伝搬路推
定部1−2に入力され、パイロットによる伝搬路推定部
1−2は前述の式(2)の演算処理により伝搬路推定値
c^(k)を算出し、その値をデータ仮判定部1−3に
出力する。
【0030】データ仮判定部1−3は伝搬路推定値c^
(k)をもとに、受信データシンボル1−1bに対し
て、前述の式(4)による演算処理を行い、伝搬路の影
響を除去して受信データシンボルをディジタルデータと
して仮判定し、その仮判定データを、仮判定データによ
る伝搬路推定部1−4に出力する。
【0031】仮判定データによる伝搬路推定部1−4
は、仮判定データをもとにパイロットシンボルによる伝
搬路推定と同様の方法により、即ち、仮判定して得られ
たディジタルデータが送信データシンボルであると仮定
してこれらの受信データシンボルを用いて伝搬路の推定
値を求める。
【0032】前述したようにデータ仮判定部1−3にお
ける判定には、雑音等の影響により判定誤りが伴う。そ
のため、パイロットによる伝搬路推定部1−2から出力
される伝搬路推定値と、仮判定データによる伝搬路推定
部1−4から出力される伝搬路推定値とは、信頼度に差
異が有り、当然のことながらパイロットによる伝搬路推
定部1−2から出力される伝搬路推定値の方が一般的に
信頼度が高い。
【0033】そこで、パイロットによる伝搬路推定部1
−2から出力される伝搬路推定値に重み付けを行う第1
の重み係数乗算部1−5と、仮判定データによる伝搬路
推定部1−4から出力される伝搬路推定値に重み付けを
行う第2の重み係数乗算部1−6とを設け、第1の重み
係数乗算部1−5の係数の比率を第2の重み係数乗算部
1−6の係数の比率より信頼度に応じて高く設定し、パ
イロット及び仮判定データによる伝搬路推定部1−7
は、それぞれ重み付けされた伝搬路推定値をもとに平均
値を求めてより精度の高い平均伝搬路推定値を出力す
る。
【0034】パイロット及び仮判定データによる伝搬路
推定部1−7から出力される伝搬路推定値はデータ最終
判定部1−8に入力され、データ最終判定部1−8はこ
の重み付け平均された伝搬路推定値を用いて、データシ
ンボル1−1bの伝搬路の影響を除去し、ディジタルデ
ータとして最終的に判定する。
【0035】このように、パイロットシンボル及びその
間の仮判定データシンボルを用いて伝搬路特性を推定
し、且つ、それらの推定値に信頼度に応じて重み付けを
行って平均値を求めることにより、単純に両者を平均す
るよりも精度の高い伝搬路推定値を得ることができる。
そして精度の高い伝搬路推定値を用いてデータ最終判定
部1−8によりデータシンボルを復調するため、復調さ
れるディジタルデータの精度を向上させることができ
る。
【0036】図2は本発明の第2の実施の形態の基本構
成を示す図である。この実施の形態は前述の第1の実施
の形態のデータ仮判定部1−3の構成を、受信データシ
ンボルに対し軟判定をも行う構成とし、該軟判定結果を
もとに仮判定データの信頼度を推定し、軟判定結果に応
じて仮判定データによる伝搬路推定値の重み付け係数を
可変にしたものである。
【0037】図2において、前述の図1に示した構成要
素と同一のものには同一の符号を付し、重複した説明は
省略する。図2に示す第2の実施の形態の基本構成は、
データ仮判定部2−3を軟判定を行う軟判定部2−3a
と硬判定を行う硬判定部2−3bとにより構成し、軟判
定部2−3aから出力される軟判定結果により、第2の
重み係数乗算部2−6の係数(仮判定データによる伝搬
路推定値に対する重み係数)を変化させるようにしたも
のである。
【0038】軟判定部2−3aは、データシンボルの振
幅成分を保持したまま、位相成分に対して(QAMの場
合は振幅成分に対しても)閾値と比較してデータシンボ
ルを判定する。これに対して、硬判定部2−3bは、デ
ータシンボルの振幅値を保持することなく、位相成分に
対して(QAMの場合は振幅成分に対しても)閾値と比
較してデータシンボルを判定する。なお、前述の第1の
実施の形態のデータ仮判定部1−3は硬判定のみを行う
ものでよい。
【0039】ここで、受信したデータシンボルの軟判定
により得られる振幅成分と該データシンボルの判定の信
頼度の関係について、QPSK信号を例に説明する。Q
PSK信号として、それぞれ4つの位相のデータシンボ
ルA,B,C,Dが送信されるものとし、A,B,C,
Dはそれぞれ(1+j・1),(1−j・1),(−1
+j・1),(−1−j・1)を複素包絡線に持つ信号
であるとする。
【0040】このとき、受信信号r=(x+j・y)を
受信する確率をP(r)とすると、P(r)は以下のの
式(5)で表される。 P(r)=P(r|A)・P(A)+P(r|B)・P(B)+P(r|C) ・P(C)+P(r|D)・P(D) ・・・(5)
【0041】ここで、P(r|A),P(r|B),P
(r|C),P(r|D)は、それぞれA,B,C,D
のデータシンボルを送信したときに受信信号rが受信さ
れる条件付確率であり、P(A),P(B),P
(C),P(D)はそれぞれA,B,C,Dのデータシ
ンボルが送信される確率である。
【0042】受信信号rを受信したとき、送信したデー
タシンボルがAであった確率P(A|r)は、以下の式
(6)により表される。 P(A|r)=P(r|A)・P(A)/P(r) ・・・(6) 受信信号rが送信データシンボルAと判定される領域に
ある場合、この確率は正しくデータ判定されて復調され
る確率である。
【0043】一方、データシンボルAと判定される領域
に属する受信信号r=(x+j・y)を受信したとき
に、送信したデータシンボルがA以外であった確率をP
(B,C,D|r)とすると、P(B,C,D|r)は
以下の式(7)により表される。 P(B,C,D|r)=1−P(A|r) ・・・(7)
【0044】上記式(7)はデータ判定を誤る確率であ
る。データ判定を誤った場合、誤った判定データを用い
て求めた伝搬路推定値は、当然エラー(実際の伝搬路特
性との誤差)の大きいものとなってしまう。そのため、
正しくデータ判定される確率の高い受信データシンボル
に対して大きい重み係数を与え、その逆に判定を誤る確
率の高い受信データシンボルに小さい重み係数を与える
ことにより、精度の高い伝搬路推定値を算出する。
【0045】ここで、A,B,C,Dのデータシンボル
が送信される確率P(A),P(B),P(C),P
(D)が等しく、それぞれ1/4であり、又伝搬路が加
法的ガウス雑音伝搬路であるとし、完全同期検波を行う
ものとすると、受信信号r=(x+j・y)に対して正
しくデータ判定が行われる確率P(A|r)は、以下の
式(8)により表される。
【0046】
【数1】
【0047】式(8)で表される正しくデータ判定が行
われる確率P(A|r)を、σ=√2(Eb/No=3
dBに相当)の場合について計算した結果を図7に示
す。ここでσ2 はノイズの分散である。
【0048】図7の横軸は受信信号r=(x+j・y)
の実数部の値x、縦軸はその虚数部の値yであり、正し
くデータ判定が行われる確率P(A|r)がそれぞれ、
0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、
0.9となるx及びyの値を各曲線により示している。
図に示すように、x又はyの値が大きい程、即ち受信シ
ンボルの振幅成分が大きい程、正しくデータ判定が行わ
れる確率P(A|r)が高くなる。なお、図は第1象限
のみを示しているが、第2乃至第4象限においても同様
である。
【0049】したがって、軟判定結果により得られる受
信信号r=(x+j・y)の位置によって、仮データ判
定の信頼度を推定することができ、該軟判定の結果の値
に応じて、仮判定データによる伝搬路推定値に対する重
み係数を変化させることにより、仮データ判定の信頼度
に応じた可変重み係数を仮判定データによる伝搬路推定
値に対して与えることとなり、より精度の高い伝搬路推
定値を得ることができる。
【0050】図3は本発明の第3の実施の形態の基本構
成を示す図である。図3において、図1又は図2に示し
た構成要素と同一のものには同一の符号を付している。
図3において、3−3aは受信データシンボルの振幅成
分が所定の閾値を越えたかどうかを判定する軟判定部で
あり、3−61及び3−62はそれぞれ予め異なる係数
が固定的に設定された乗算器、3−63は軟判定の結果
に応じて乗算器3−61又は3−62を切り替える切替
え部である。
【0051】図3に示した第3の実施の形態は、図2に
示した第2の実施の形態の軟判定部2−3aを、受信信
号r=(x+j・y)がデータ判定誤りの確率の大きい
領域に属するか否かを判定し、その判定結果のみを出力
するようにしたものであり、単に受信データシンボルの
振幅成分が所定の閾値を越えたかどうかを判定する構成
により、上記の判定結果と等価な判定結果を出力するこ
とができる。そして、この判定結果に応じて切替え部3
−63を切替え、乗算器3−61又は3−62により大
小2種類の重み係数の内のいずれか一方の重み係数が乗
算されるようにしたものである。
【0052】この実施の形態は、第2の実施の形態の可
変重み係数を2段階のものに簡略化したことに相当し、
機器の構成を簡素化するとともに精度の良い伝搬路推定
値を得ることができる。更に要求される伝搬路推定値の
精度に応じて前記の2段階のものを多段階のものとし、
簡易な構成で重み係数をきめ細かく段階的に設定する構
成とすることができる。
【0053】図4は本発明の第4の実施の形態の基本構
成を示す図である。図4において、図1に示した構成要
素と同一のものには同一の符号を付している。図4にお
いて、4−9はディジタルデータ伝送信号の伝送モード
を判別する伝送モード判別部、4−5,4−6は伝送モ
ード判別部4−9の出力に応じて重み係数を変化させる
乗算器である。
【0054】第4の実施の形態は伝送されるディジタル
データ伝送信号のモード(形式)、例えばパイロットシ
ンボルとデータシンボルの数の割合や送信ビットレート
等を伝送モード判別部4−9により判別し、その判別結
果に応じて乗算器4−5,4−6はパイロットによる伝
搬路推定値と仮判定データによる伝搬路推定値との重み
係数の比を変更するものである。
【0055】データシンボルの数に対するパイロットシ
ンボルの数の割合が多い伝送モードの場合には、パイロ
ットシンボルによる伝搬路推定値に与える重み係数を大
きくし、逆の場合には小さくすることによって求める伝
搬路推定値の精度を最適に保つ。
【0056】又送信ビットレートが速い伝送モードの場
合には、1ビット当たりのエネルギが小さいため仮判定
データの信頼度が低下するので、仮判定データによる伝
搬路推定値に対する重み係数を小さくする。このように
仮判定データの信頼度に影響を与えるデータ伝送モード
の種別に対応して重み係数を切替え、精度の良い伝搬路
推定値を得るものである。
【0057】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。第5の実施の形態は、同一送信局から送信さ
れる他局宛の送信シンボル又は他チャネルの送信シンボ
ルを受信し、受信したそれらのシンボルを自局宛のシン
ボルとともに用いて伝搬路推定値の精度を向上させるも
のである。
【0058】同種のディジタルデータが当該自局の受信
機のほかに、他局の受信機宛に同一送信局から送信され
る場合、又は共通に各移動局に対してディジタルデータ
が送信される場合、他局宛への信号でも又他チャネルの
信号でも当該自局受信機に到達した伝搬経路は、同一送
信局から送信された信号であれば同一であるので、それ
らの信号を受信し、同様の手法によって求めた伝搬路推
定値を平均値の計算に加え、より精度の高い伝搬路の推
定値を得ることができる。
【0059】図5は本発明の第5の実施の形態の基本構
成を示す図である。同図において、図1に示した構成要
素と同一のものには同一の符号を付している。図5の5
−1乃至5−6は他局宛又は他チャネルの信号に対し、
同様の伝搬路推定のための処理を行う構成である。
【0060】図5の5−1は他局宛又は他チャネルの信
号の1スロットの受信シンボル、5−1aはそのパイロ
ットシンボル、5−1bはデータシンボル、5−2はパ
イロットシンボルによる伝搬路推定部、5−3はデータ
仮判定部、5−4は仮判定データによる伝搬路推定部、
5−5は第3の重み係数乗算部、5−6は第4の重み係
数乗算部、5−7は他局宛又は他チャネルの信号のパイ
ロット及び仮判定データを含めて伝搬路推定値を平均化
するパイロット及び仮判定データによる伝搬路推定部で
ある。
【0061】図5において、符号1−1乃至1−6を付
した構成要素は自局宛の受信対象チャネルの信号に対し
て伝搬路推定のための処理を行うもので図1等に示した
機能と同様であり、符号5−1乃至5−6を付した構成
要素は、他局宛又は他チャネルの信号に対して、符号1
−1乃至1−6を付した構成要素と同一の処理を行う。
【0062】パイロット及び仮判定データによる伝搬路
推定部5−7は、自局宛の受信対象チャネルの信号のパ
イロットシンボル及び仮判定データを用いた伝搬路推定
値と、他局宛又は他チャネルの信号のパイロットシンボ
ル及び仮判定データを用いた伝搬路推定値とを、それぞ
れ重み係数乗算部1−5,1−6,5−5,5−6によ
り信頼度に応じて重み付けを行って平均化し、より信頼
度の高い伝搬路推定値を算出する。
【0063】図6は本発明の第6の実施の形態の基本構
成を示す図である。同図において、図1に示した構成要
素と同一のものには同一の符号を付している。図6の6
−1,6−2は、前述した本発明の第1乃至第5の実施
の形態のうちのいずれかの重み付け又はその組み合わせ
にによる重み付けを行う重み係数乗算部であり、その出
力をパイロット及び仮判定データによる伝搬路推定部6
−3により加重平均して伝搬路推定値を算出するのは前
述した実施の形態と同様である。
【0064】そしてこの伝搬路推定値を用いて、更に第
2段目のデータ仮判定部6−4により仮判定を行い、該
第2段目のデータ仮判定部6−4から出力される仮判定
データを用いて、第2段目の仮判定データによる伝搬路
推定部6−5により再び伝搬路推定値を算出する。
【0065】この第2段目の仮判定データによる伝搬路
推定部6−5から出力される伝搬路推定値に、第2段目
の重み係数(W3 )乗算部6−6により重み付けを行
い、パイロット及び仮判定データによる伝搬路推定部6
−3は、前段のパイロットによる伝搬路推定部1−2、
仮判定データによる伝搬路推定部1−4から出力される
伝搬路推定値と、第2段目の仮判定データによる伝搬路
推定部6−5から出力される伝搬路推定値とに、それぞ
れ異なる重み付けをした加重平均を行って新たな伝搬路
推定値を算出する。
【0066】そして、パイロット及び仮判定データによ
る伝搬路推定部6−3から出力される新たな伝搬路推定
値を用いて、データ最終判定部6−7は受信データシン
ボルの最終判定を行い、その判定結果を復調器の出力と
する。
【0067】図6に示した実施の形態は、データ仮判定
及び該仮判定データを用いた伝搬路推定を2回行う例で
あったが、同様にデータ仮判定及び該仮判定データを用
いた伝搬路推定を、復数段にわたって繰り返して行うこ
とにより、伝搬路の推定精度を向上させることができ
る。
【0068】その場合、後段で行った伝搬路推定の方が
一般的に精度が良いので、各段ごとの精度に応じた重み
係数を、それぞれ各段の伝搬路推定値に乗じて加重平均
することにより、伝搬路の推定精度を更に向上させるこ
とができる。
【0069】図8は本発明の復調器を含む受信器の構成
を示す図である。同図において、8−1はアンテナ、8
−2は高周波回路、8−3は局部発振器、8−4は90
°移相器、8−5は乗算器、8−6はアナログディジタ
ル変換器(A/D)、8−7はメモリ、8−8は復調器
である。
【0070】アンテナ8−1で受信された信号は、局部
発振器8−3及び該発振器の信号を90°位相をずらす
移相器8−4と乗算器8−5とにより、直交成分毎に同
期検波され、それぞれアナログディジタル変換器(A/
D)8−6によりディジタル信号に変換され、1スロッ
ト分のシンボルのディジタル信号がメモリ8−7に格納
された後、復調器8−8に入力され復調される。
【0071】復調器8−8は、メモリ8−7に格納され
たディジタル信号に対してソフトウェア処理を行うこと
により、データの復調を行うことができ、メモリ8−7
に格納されたディジタル信号ant[j]を引数にし
て、復調関数rxslot()を呼び出すことによって
復調プログラムを起動し、復調処理を実行する。
【0072】復調処理の実行は、引き渡されたディジタ
ル信号ant[j]をもとに最終判定した復調データ
を、引数rdata[j]に格納することにより、復調
プログラムを終了する。復調処理は、復調関数rxsl
ot( )を交換することにより、前述した本発明の第
1乃至第6のいずれかの実施の形態の重み付けを行って
復調処理するものに切替えることができる。
【0073】図9は本発明の第1の実施の形態の機能ブ
ロックを示す図である。アンテナで受信された信号は複
素数の配列ant[j]として引き渡され、多重伝搬路
のパス対応に設けられた逆拡散部9−1でそれぞれタイ
ミングの違う拡散コードseq1 [j],seq
2 [j],・・・により逆拡散され、ベースバンドの受
信シンボルX1 [i],X2 [i],・・・が出力され
る。
【0074】受信シンボルX1 [i],X2 [i],・
・・のうち、パイロットシンボル(例えばi=0〜3即
ち0番目から3番目のシンボル)をもとに、パイロット
による伝搬路推定部9−2はいくつかのパイロットシン
ボルにより平均化した伝搬路推定値Fp1 ,Fp2 ,・
・・を算出する。
【0075】パイロットによる伝搬路推定値Fp1 ,F
2 ,・・・の複素共役〔*〕を乗算器9−3によりデ
ータシンボルX1 [i],X2 [i],・・・に掛け、
その出力を合成部9−4によりレイクダイバーシチ合成
することによって仮のレイク合成信号Xtemp[i]が出
力される。
【0076】仮判定部9−5は仮のレイク合成信号X
temp[i]を閾値と比較判定することにより、仮判定デ
ータrdatatemp[i]を出力し、該仮判定データr
datatemp[i]は除算部9−6に入力される。除算
部9−6はデータシンボルX1[i],X2 [i],・
・・を仮判定データrdatatemp[i]で割算し、平
均部9−7は複数のデータシンボルに対する平均化を行
って、データシンボルによる平均化された伝搬路推定値
Fd1 ,Fd2 ,・・・を出力する。
【0077】パイロットによる伝搬路推定値Fp1 ,F
2 ,・・・及び仮判定データによる伝搬路推定値Fd
1 ,Fd2 ,・・・は、それぞれ第1の重み係数乗算部
9−8及び第2の重み係数乗算部9−9により、重み係
数W1 及びW2 が掛けられ、加重平均部9−10は重み
付けされた伝搬路推定値をもとに精度の高い伝搬路推定
値F1 ,F2 ,・・・を出力する。
【0078】加重平均部9−10から出力される伝搬路
推定値F1 ,F2 ,・・・の複素共役〔*〕を、データ
シンボルX1 [i],X2 [i],・・・に乗算器9−
11により乗じ、合成部9−12によりレイクダイバー
シチ合成してレイク合成信号X[i]が出力され、最終
判定部9−13はレイク合成信号X[i]を閾値と比較
判定して最終判定データを復調データrdata[i]
として出力する。
【0079】このようにパイロットによる伝搬路推定値
にW1 の重みを、仮判定データによる伝搬路推定値にW
2 の重みを(W1 >W2 )与えて平均することにより、
仮判定データの信頼度に応じた精度の高い伝搬路推定値
1 ,F2 ,・・・を得ることができる。
【0080】図10は本発明の第2の実施の形態の機能
ブロックを示す図である。図10に示した構成要素のう
ち、図9に示した構成要素と同一機能の構成要素には同
一の符号を付し、説明を省略する。図9に示した構成要
素と異なる部分は、仮判定部10−5並びに第1及び第
2の重み係数乗算部10−8,10−9である。
【0081】仮判定部10−5は図9に示した仮判定部
と同様に仮判定データrdatate mp[i]を出力する
とともに、受信データシンボルX1 [i],X
2 [i],・・・に対して軟判定を行い、その振幅成分
をもとに仮判定データの信頼度(正しい判定をする確率
P(A|r))に対応した信号rrel を出力する。
【0082】第1の重み係数乗算部10−8の重み係数
は固定的な値(この例では1)とし、第2の重み係数乗
算部10−9の重み係数W2 は、仮判定データの信頼度
に対応した信号rrel に応じて変化するようにし、パイ
ロットによる伝搬路推定値と仮判定データによる伝搬路
推定値の重み係数の比率が、仮判定データの信頼度に応
じて異なるようにし、加重平均部10−10からより信
頼度の高い伝搬路推定値を得ることができる。
【0083】なお、データシンボルごとに信頼度が異な
りうるので、平均部9−7の前に第2の重み係数乗算部
10−9を配置し、複数のデータシンボルに対して個々
に重み付けを行ってから平均化する。
【0084】図11は本発明の第3の実施の形態の機能
ブロックを示す図である。図11に示した構成要素のう
ち、図10に示した構成要素と同一機能の構成要素には
同一の符号を付し、説明を省略する。図10に示した構
成要素と異なる部分は、仮判定部10−5の軟判定出力
部に設けられた信頼度判定部11−14及び第2の重み
係数乗算部11−9である。
【0085】図11の実施の形態は図10に示した構成
と同様に仮判定部10−5における軟判定で得た振幅成
分をもとに仮判定データの信頼度(正しく判定される確
率P(A|r))を算出する。しかし図11の実施の形
態は、信頼度判定部11−14において仮判定データの
信頼度(P(A|r))の数値までを求めるではなく、
この仮判定データの信頼度(P(A|r))が或る決め
られた値(例えば0.5)より大きいか小さいかを判定
し、その結果を出力するものである。
【0086】第2の重み係数乗算部11−9は誤り率判
定部11−14の出力結果に応じ、仮判定データの信頼
度(P(A|r))が或る決められた値(例えば0.
5)より大きい場合には重み係数W2 に大きな値を、小
さければ小さな値を重み係数W 2 に与えて乗算する。重
み係数W2 の具体的な値の例として、重み付け演算負荷
の軽減を図るために大きな値として1、小さな値として
0を選ぶことができる。
【0087】これまで説明した実施の形態は、パイロッ
トシンボルがデータシンボルに時間多重されて伝送され
るシステム(パイロット内挿方式)のものであったが、
パイロットシンボルがデータシンボルとは異なる符号に
より符号多重されて伝送されるシステム(パイロット外
挿方式)でも同様に、パイロット及び仮判定データを用
い、且つそれらに信頼度に応じて重み付けを行って伝搬
路を精度良く推定することができる。
【0088】図12はパイロット外挿による本発明の実
施の形態の機能ブロックを示す図である。アンテナで受
信された信号は複素数の配列ant[j]として引き渡
され、多重伝搬路のパス対応に設けられたデータシンボ
ル逆拡散部12−11及びパイロット逆拡散部12−1
2で、それぞれタイミングの違うデータシンボル拡散コ
ードseqd1 [j],seqd2 [j],・・・及び
パイロットシンボル拡散コードseqp1 [j],se
qp2 [j],・・・により逆拡散され、ベースバンド
の受信データシンボルX1 [i],X2 [i],・・・
及びパイロットシンボルP1 [i],P2 [i],・・
・が出力される。
【0089】このように、逆拡散する符号がデータシン
ボル(データチャネル)に対する拡散コードと、パイロ
ットシンボル(パイロットチャネル)に対する拡散コー
ドとで異なるものとなる外は、パイロット外挿による実
施の形態は図9に示した本発明の第1の実施の形態の機
能ブロックと同一であり、重複した説明は省略する。
【0090】同様に図10及び図11に示した本発明の
第2及び第3の実施の形態の機能ブロックの構成例も、
符号多重パイロットチャネルによるパイロット外挿方式
のものに容易に変更することができる。このように本発
明はパイロット信号が時間多重された通信だけでなく符
号多重された通信にも適用可能である。
【0091】本発明の第4の実施の形態の機能ブロック
は図示を省略するが、復調器に引き渡す引数としてアン
テナ受信信号の配列のほかに、受信しようとするデータ
伝送のモード(形式)も引数として渡す。この引数によ
って逆拡散に用いる符号やパイロットシンボルの位置を
切替えるほか、前述したようにデータ伝送のモードの種
別により仮判定データの信頼度が異なるため、データ伝
送のモードの引数により、パイロットによる伝搬路推定
値と仮判定データによる伝搬路推定値に与える重み係数
を切替える機能を備える。
【0092】図13は本発明の第5の実施の形態の機能
ブロックを示す図である。図13に示した構成要素のう
ち、図9に示した構成要素と同一の構成要素には同一の
符号を付し、重複した説明を省略する。図9に示した構
成要素と異なる部分は、同一送信局から他局宛又は他チ
ャネルの信号として送信された信号を、逆拡散部13−
1において拡散コードseqY [j]により逆拡散して
ベースバンドの信号Y 1 [i], ・・・として取り込
み、該他局宛又は他チャネルの信号Y1 [i],,・・
・に対して、同様の機能ブロックによりパイロットによ
る伝搬路推定値と仮判定データによる伝搬路推定値とを
算出し、該他局宛又は他チャネルのパイロットによる伝
搬路推定値に第3の重み係数W3 を、仮判定データによ
る伝搬路推定値に第4の重み係数W4 を乗じて、加重平
均部13−10はそれらの加重平均をしてより信頼性の
高い伝搬路推定値を算出する。
【0093】図14は本発明の第6の実施の形態の機能
ブロックを示す図である。同図において、14−1は、
図9乃至13に示した本発明の第1乃至第5の実施の形
態のいずれか又はその組み合わせの重み係数を乗算して
受信データの判定を行う復調部であり、ここでは前段復
調部と称する。
【0094】前段復調部14−1から受信シンボルX1
[i],X2 [i],・・・と、パイロット及び仮判定
データによる伝搬路推定値F1 ,F2 ,・・・と、パイ
ロットによる伝搬路推定値Fp1 ,Fp2 ,・・・と、
最終判定データrdata[i]とを取込み、受信シン
ボルデータX1 [i],X2 [i],・・・に対して最
終判定データrdata[i]を用いて、除算部14−
2、平均部14−3による演算を行って、仮判定データ
による伝搬路推定値Fd1 ,Fd2 ,・・・を算出す
る。なお、前段復調部14−1の最終判定データは次段
では仮判定データとして扱われる。
【0095】ここで算出した仮判定データによる伝搬路
推定値Fd1 ,Fd2 ,・・・と、前段復調部14−1
から取り込んだパイロット及び仮判定データによる伝搬
路推定値F1 ,F2 ,・・・と、パイロットによる伝搬
路推定値Fp1 ,Fp2 ,・・・とに、それぞれ信頼度
に応じた重み係数W3 ,W2 ,W1 を掛け、加重平均部
14−4により加重平均して、新たにパイロット及び仮
判定データによる伝搬路推定値F1 ,F2 ,・・・を算
出し、この新たに算出した伝搬路推定値F1 ,F2 ,・
・・の復素共役〔*〕を、乗算器14−5により受信シ
ンボルX1 [i],X2 [i],・・・に掛け、その出
力を合成部14−6によりレイクダイバーシチ合成し、
最終判定部14−7により最終判定して復調データrd
ata[i]を出力する。
【0096】そして、ここの最終判定部14−7で得ら
れた復調データrdata[i]を前段復調部14−1
の最終判定データrdata[i]とし、同様の処理を
再帰的に繰り返すことにより、複数段にわたるデータ仮
判定及び伝搬路推定を行い、伝搬路推定値及びの判定デ
ータの精度を向上させることができる。
【0097】なお、各段の仮判定データの信頼度に応じ
た重み係数を決定する手法として、各段の仮判定データ
と最終判定データとの比較照合により、最終判定データ
に対する仮判定データの誤り率を算出し、シミュレーシ
ョン等により得られる最終判定データの誤り率から仮判
定データの誤り率を算定してその信頼度を求めることも
できる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
仮判定データシンボルをパイロットシンボルとともに用
いて伝搬路特性を推定することにより、パイロットシン
ボルの数を増加させることなく、又複数のスロットにわ
たる遅延を伴うことなく、精度の高い伝搬路推定値を得
ることができ、又仮判定データの信頼度に応じて、パイ
ロットによる伝搬路推定値と仮判定データによる伝搬路
推定値とに与える重み係数を変化させて平均化すること
により、パイロット及び仮判定データのよる伝搬路推定
値の平均値の精度を更に向上させることができる。
【0099】そのため、高精度な伝搬路推定値を用いて
データシンボルを復調することが可能となり、ディジタ
ルデータ通信における復調データの誤りの確率を減らす
ことができ、高品質なディジタルデータ通信が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の基本構成を示す図
である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の基本構成を示す図
である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の基本構成を示す図
である。
【図4】本発明の第4の実施の形態の基本構成を示す図
である。
【図5】本発明の第5の実施の形態の基本構成を示す図
である。
【図6】本発明の第6の実施の形態の基本構成を示す図
である。
【図7】正しくデータ判定が行われる確率P(A|r)
を示す図である。
【図8】本発明の復調器を含む受信器の構成を示す図で
ある。
【図9】本発明の第1の実施の形態の機能ブロックを示
す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態の機能ブロックを
示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態の機能ブロックを
示す図である。
【図12】パイロット外挿による本発明の実施の形態の
機能ブロックを示す図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態の機能ブロックを
示す図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態の機能ブロックを
示す図である。
【符号の説明】
1−1 1スロットの受信シンボル 1−1a 受信シンボル内のパイロットシンボル 1−1b 受信シンボル内のデータシンボル 1−2 パイロットによる伝搬路推定部 1−3 データ仮判定部 1−4 仮判定データによる伝搬路推定部 1−5 第1の重み係数乗算部 1−6 第2の重み係数乗算部 1−7 パイロット及び仮判定データによる伝搬路推定
部 1−8 データ最終判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷 和男 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 浜田 一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 浅野 賢彦 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 関 宏之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 田中 良紀 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5K004 AA05 AA08 FD05 FG02 JD05 JG01 5K046 BB05 EE06 EE14 EE42 EE56 EF11 EF46

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信パイロットシンボルにより伝搬路特
    性を推定してデータシンボルを復調する復調器におい
    て、 パイロットシンボルを用いて伝搬路特性を推定するパイ
    ロットによる伝搬路推定部と、 前記パイロットによる伝搬路推定部から出力される伝搬
    路推定値をもとにデータシンボルを仮判定するデータ仮
    判定部と、 前記データ仮判定部から出力される仮判定データを用い
    て伝搬路の特性を推定する仮判定データによる伝搬路推
    定部と、 前記パイロットによる伝搬路推定部から出力される伝搬
    路推定値、及び前記仮判定データによる伝搬路推定部か
    ら出力される伝搬路推定値に、それぞれ仮判定データの
    信頼度に応じて異なる比率の重み係数を乗じる乗算器
    と、 前記乗算器から出力されるそれぞれ重み付けした伝搬路
    推定値を平均して伝搬路推定値を算出するパイロット及
    び仮判定データによる伝搬路推定部と、 前記パイロット及び仮判定データによる伝搬路推定部か
    ら出力される伝搬路推定値を用いて、データシンボルを
    最終判定するデータ最終判定部とを備えたことを特徴と
    する復調器。
  2. 【請求項2】 前記データ仮判定部は、受信したデータ
    シンボルの軟判定結果を基に仮判定データの信頼度に応
    じた信号を出力する構成を有し、 前記仮判定データによる伝搬路推定部から出力される伝
    搬路推定値に重み係数を乗じる乗算器は、前記仮判定デ
    ータの信頼度に応じた信号により重み係数を変化させる
    構成を有することを特徴とする請求項1記載の復調器。
  3. 【請求項3】 前記仮判定データの信頼度に応じた信号
    は、少なくとも2段階の信頼度を示す信号であり、前記
    仮判定データによる伝搬路推定部から出力される伝搬路
    推定値に重み係数を乗じる乗算器は、前記信頼度の段階
    を示す信号により重み係数を段階的に変化させる構成を
    有することを特徴とする請求項2記載の復調器。
  4. 【請求項4】 前記復調器は、送信されるディジタルデ
    ータ伝送信号の伝送モードを判別する伝送モード判別部
    を備え、 該伝送モード判別部は、伝送モードにより異なる仮判定
    データの信頼度に応じた信号を出力し、前記重み係数を
    乗じる乗算器は伝送モード判別部から出力される仮判定
    データの信頼度に応じた信号により異なる比率の重み係
    数を乗じる構成を有することを特徴とする請求項1記載
    の復調器。
  5. 【請求項5】 前記復調器は、同一送信局から送信され
    る他局宛の信号又は他チャネルの信号を同時に受信復調
    する構成を有し、 前記パイロットによる伝搬路推定部、前記仮判定データ
    による伝搬路推定部及び前記重み係数を乗じる乗算器
    は、それぞれ自局宛の信号に対して演算処理するもの
    と、他局宛の信号又は他チャネルの信号に対して演算処
    理するものとを備え、 前記パイロット及び仮判定データによる伝搬路推定部
    は、自局宛の信号及び他局宛又は他チャネルの信号のそ
    れぞれのパイロットによる伝搬路推定値及び仮判定デー
    タによる伝搬路推定値を、仮判定データの信頼度に応じ
    て加重平均し、伝搬路推定値を算出する構成を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の復調器。
  6. 【請求項6】 受信パイロットシンボルにより伝搬路特
    性を推定してデータシンボルを復調する復調器におい
    て、 パイロットシンボルを用いて伝搬路特性を推定するパイ
    ロットによる伝搬路推定部と、 前記パイロットによる伝搬路推定部から出力される伝搬
    路推定値をもとにデータシンボルを仮判定する第1のデ
    ータ仮判定部と、 前記第1のデータ仮判定部から出力される仮判定データ
    を用いて伝搬路の特性を推定する第1の仮判定データに
    よる伝搬路推定部と、 前記パイロットによる伝搬路推定部から出力される伝搬
    路推定値、及び前記第1の仮判定データによる伝搬路推
    定部から出力される伝搬路推定値に、それぞれ仮判定デ
    ータの信頼度に応じた請求項1乃至5のいずれかの重み
    係数を乗じる第1の乗算器と、 前記第1の乗算器から出力されるそれぞれ重み付けをし
    た伝搬路推定値を平均して伝搬路推定値を算出する第1
    のパイロット及び仮判定データによる伝搬路推定部と、 前記第1のパイロット及び仮判定データによる伝搬路推
    定部から出力される伝搬路推定値を用いて、データシン
    ボルを再び仮判定する第2のデータ仮判定部と、 前記第2のデータ仮判定部から出力される仮判定データ
    を用いて再び伝搬路の特性を推定する第2の仮判定デー
    タによる伝搬路推定部と、 前記パイロットによる伝搬路推定部から出力される伝搬
    路推定値、前記第1の仮判定データによる伝搬路推定部
    から出力される伝搬路推定値、及び前記第2の仮判定デ
    ータによる伝搬路推定部から出力される伝搬路推定値
    に、それぞれ仮判定データの信頼度に応じた重み係数を
    乗じる第2の乗算器と、 前記第2の乗算器から出力されるそれぞれ重み付けした
    伝搬路推定値を平均して伝搬路推定値を算出する第2の
    パイロット及び仮判定データによる伝搬路推定部と、 前記第2のパイロット及び仮判定データによる伝搬路推
    定部から出力される伝搬路推定値を用いて、データシン
    ボルを最終判定するデータ最終判定部とを備えたことを
    特徴とする復調器。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2のデータ仮判定部、第
    1及び第2の仮判定データによる伝搬路推定部、前記第
    1及び第2の乗算器、並びに第1及び第2のパイロット
    及び仮判定データによる伝搬路推定部は、それぞれ、デ
    ータ仮判定、仮判定データによる伝搬路推定、仮判定デ
    ータの信頼度に応じた請求項1乃至5のいずれかの重み
    係数又は段数ごとに異なる重み係数の乗算、並びにパイ
    ロット及び仮判定データによる伝搬路推定を、復数段に
    わたって行う構成を有することを特徴とする請求項6記
    載の復調器。
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