JP2000082345A - 光ファイバ複合架空地線 - Google Patents

光ファイバ複合架空地線

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JP2000082345A
JP2000082345A JP10253601A JP25360198A JP2000082345A JP 2000082345 A JP2000082345 A JP 2000082345A JP 10253601 A JP10253601 A JP 10253601A JP 25360198 A JP25360198 A JP 25360198A JP 2000082345 A JP2000082345 A JP 2000082345A
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JP
Japan
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optical fiber
wire
wires
fiber composite
overhead ground
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Pending
Application number
JP10253601A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Sanbonsugi
潔 三本杉
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接して接触する素線間にギャップが生じに
くく、たとえギャップが生じても外部からの水分の浸入
を防止できる光ファイバ複合架空地線を提供する。 【解決手段】 互いに隣接して接触する成型アルミ覆鋼
線からなる素線12の外周部に庇状の突起12aが形成
されており、互いに隣接する素線12のうち一方の素線
12の庇状の突起12aが他方の素線12を覆うロック
ドコイル構造を有しているので隣接する素線12間にギ
ャップが生じにくく、互いに隣接する素線12の間に形
成された空間13に多量のグリースを保持させることが
できるので、隣接する素線12間にギャップが生じたと
しても、空間13に保持された多量のグリースが隙間を
塞ぐことになるので外部からの水分の浸入が防止され
る。また、本発明によれば、ロックドコイル構造を有し
ているので、グリースが庇状の突起12aで遮蔽されて
露出することがなく紫外線の影響がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ複合架
空地線に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ複合架空地線の耐食性を向上
させる方法としては光ファイバを収納するアルミパイプ
と鋼線との間にグリースを塗布する方法が一般的であ
る。
【0003】図4は光ファイバ複合架空地線の従来例を
示す断面図である。
【0004】同図に示す光ファイバ複合架空地線1は、
光ファイバ(図示せず)と、光ファイバを収納するアル
ミパイプ2と、アルミパイプ2の外周に撚り合わされた
アルミ覆鋼線からなる素線3とで構成されており、アル
ミパイプ2と素線3との間の空間4にグリースが充填さ
れている。
【0005】図5は光ファイバ複合架空地線の他の従来
例を示す断面図である。
【0006】同図に示す光ファイバ複合架空地線5は、
光ファイバ(図示せず)と、光ファイバを収納するアル
ミパイプ6と、アルミパイプ6の外周に撚り合わされた
扇断面形状の成型アルミ覆鋼線からなる素線7とで構成
されており、アルミパイプ6と素線7との間の空間8に
グリースが充填されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4及び図
5に示した光ファイバ複合架空地線1、5はいずれもア
ルミ覆鋼線からなる素線3あるいは成型アルミ覆鋼線か
らなる素線7とアルミパイプ2、6との間にグリースが
充填された、いわゆる軽防食タイプである。グリースの
量が多い方が防食が効果的なのは明らかであるが、これ
ら素線3、7とアルミパイプ2、6との間の空間4
(8)の大きさは高々0.2〜0.4mm程度であり、
このようなわずかな空間4(8)に多量のグリースを充
填することは困難である。
【0008】このような構造の光ファイバ複合架空地線
1、5を架線した場合、径間内で若干の笑い(ずれ)が
生じると隣接する素線3(7)間にギャップが生じる。
またジョイントボックス(図示せず)へ光ファイバ複合
架空地線1(5)を引き入れようとすると、どうしても
曲げが加わり、さらに張力フリーとなるためギャップが
生じやすくなる。
【0009】このような素線3(7)間にギャップがあ
る状態で架線されると、紫外線が素線3(7)間の隙間
を通して直接グリースに入射してグリースが劣化してし
まう。
【0010】また強塩害地区においては、グリースが劣
化して硬化し、その硬化したグリースにクラックが入る
と、そのクラックから塩分を含んだ水分が浸入しアルミ
パイプ2(6)を腐食させてしまうという問題があっ
た。
【0011】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、隣接して接触する素線間にギャップが生じにくく、
たとえギャップが生じても外部からの水分の浸入を防止
できる光ファイバ複合架空地線を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の光ファイバ複合架空地線は、光ファイバと、
光ファイバを収納するアルミパイプと、成型アルミ覆鋼
線からなりアルミパイプの外周に撚り合わされた素線と
を備えた光ファイバ複合架空地線において、互いに隣接
し接触する各成型素線の周方向端面を、アルミパイプの
中心を通りその径方向に放射状に伸びる軸線と一致しな
いように形成すると共に、互いに隣接し接触する素線の
間にグリースを保持する空間が形成されているものであ
る。
【0013】また、本発明の光ファイバ複合架空地線
は、光ファイバと、光ファイバを収納するアルミパイプ
と、成型アルミ覆鋼線からなりアルミパイプの外周に撚
り合わされた素線とを備えた光ファイバ複合架空地線に
おいて、素線はその外周部の一方の縁に周方向に延出さ
れた庇状の突起が形成され、他方の縁に庇状の突起が嵌
合する段差が形成されたロックドコイル構造を有してお
り、互いに隣接し接触する素線の間にグリースを保持す
る空間が形成されているものである。
【0014】上記構成に加え本発明の光ファイバ複合架
空地線は、互いに隣接し接触する素線のうち径方向の厚
さが交互に異なってもよい。
【0015】さらに、本発明の光ファイバ複合架空地線
は、光ファイバと、光ファイバを収納するアルミパイプ
と、成型アルミ覆鋼線からなりアルミパイプの外周に撚
り合わされた素線とを備えた光ファイバ複合架空地線に
おいて、扇断面形状に形成された素線と、扇断面形状の
素線と交互に配置され径方向の厚さが扇断面形状の素線
より厚く、周方向に延出された庇状の突起が両縁に形成
された素線とでロックドコイル構造をなし、互いに隣接
し接触する素線の間にグリースを保持する空間が形成さ
れているものである。
【0016】上記構成に加え本発明の光ファイバ複合架
空地線は、素線の外周にさらにロックドコイル構造を有
する素線を撚り合わせると共に、互いに隣接し接触する
素線の間にグリースを保持する溝が形成されていてもよ
い。
【0017】本発明によれば、互いに隣接して接触する
成型アルミ覆鋼線からなる素線の外周部に庇状の突起が
形成されており、互いに隣接する素線のうち一方の素線
の庇状の突起が他方の素線を覆うロックドコイル構造を
有しているので隣接する素線間にギャップが生じにく
く、互いに隣接する素線の間に形成された空間に多量の
グリースを保持させることができるので、隣接する素線
間にギャップが生じたとしても、素線間に形成された空
間に保持された多量のグリースが隙間を塞ぐことになる
ので外部からの水分の浸入が防止される。また、本発明
によれば、ロックドコイル構造を有しているので、グリ
ースが庇状の突起で遮蔽されて露出することがなく紫外
線の影響がない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0019】図1は本発明の光ファイバ複合架空地線の
一実施の形態を示す断面図である。
【0020】同図に示す光ファイバ複合架空地線10
は、光ファイバ(図示せず)と、光ファイバを収納する
アルミパイプ11と、成型アルミ覆鋼線からなりアルミ
パイプ11の外周に撚り合わされた素線12とを備えて
いる。素線12はその外周部の一方の縁に周方向に延出
された庇状の突起12aが長手方向(紙面に垂直な方
向)に形成され、他方の縁に庇状の突起12aが嵌合す
る段差12bが形成されたロックドコイル構造を有して
いる。素線12の内周部の突起12a側の縁には段差1
2cが長手方向に形成されており、互いに隣接して接触
する素線12とアルミパイプ11との間で空間13が形
成されている。
【0021】すなわち、互いに隣接する素線12の間に
はグリースを保持する空間13が形成されている。空間
13の位置は図ではアルミパイプ11に沿って長手方向
に形成されているが、これに限定されずアルミパイプ1
1と素線12の外周面との間に形成してもよい。また、
空間13は隣接する素線12の双方に形成された溝で構
成してもよい。
【0022】グリースとしては通常の防食グリースが用
いられる。また、落雷時の温度上昇を考慮して特殊耐熱
グリースを用いてもよい。グリースの充填は、素線12
の撚り合わせの際に行うのが好ましい。
【0023】この光ファイバ複合架空地線10は、互い
に隣接する素線12の外周部に庇状の突起12aが形成
されており、互いに隣接する素線12のうち一方の素線
の庇状の突起12aが他方の素線12を覆うロックドコ
イル構造を有しているので、笑いが生じても隣接する素
線12間にギャップが生じにくく、互いに隣接する素線
12の間に形成された空間13に多量のグリースを保持
させることができるので、隣接する素線12間にギャッ
プが生じたとしても、素線12間に形成された空間に保
持された多量のグリースが隙間を塞ぐことになるので外
部からの水分の浸入が防止される。また本光ファイバ複
合架空地線10は、ロックドコイル構造を有しているの
で、グリースが庇状の突起12aで遮蔽されて露出する
ことがなく紫外線の影響がない。
【0024】なお、図1に示した実施の形態では素線の
数が6本であるが、これに限定されるものではない。
【0025】図2は本発明の光ファイバ複合架空地線の
他の実施の形態を示す断面図である。
【0026】図1に示した実施の形態との相違点は、交
互に配置された素線の径方向の厚さが異なる点である。
【0027】同図に示す光ファイバ複合架空地線20
は、光ファイバ(図示せず)と、光ファイバを収納する
アルミパイプ21と、アルミパイプ21の外周に成型ア
ルミ覆鋼線からなる素線22、23が撚り合わされてお
り、扇断面形状に形成された素線22と、扇断面形状の
素線22と交互に配置され径方向の厚さが扇断面形状の
素線22より厚く、周方向に延出された庇状の突起23
a、23bが両縁に形成された素線23とでロックドコ
イル構造をなし、互いに隣接し接触する素線22、23
の間にグリースを保持する空間24が形成されている。
空間24は隣接する素線22、23の双方に形成された
溝22a、23c(22b、23d)で構成されてい
る。空間24は図ではアルミパイプ21と素線22の外
周面との間に形成されているが、図1に示した光ファイ
バ複合架空地線10のようにアルミパイプ21に沿って
形成してもよい。
【0028】この光ファイバ複合架空地線20は、図1
に示した光ファイバ複合架空地線と同様の効果が得られ
ると共に、外周面が段差構造(高段差部と低段差部とを
有する構造)となっているため、風音防止効果が得られ
る。
【0029】図3は本発明の光ファイバ複合架空地線の
変形例を示す断面図である。
【0030】図2に示した実施の形態との相違点は、各
素線の一方の縁が隣接して接触する素線の縁を覆うと共
に他方の縁が隣接して接触する素線の縁に覆われている
点である。
【0031】同図に示す光ファイバ複合架空地線30
は、光ファイバ(図示せず)と、光ファイバを収納する
アルミパイプ31と、アルミパイプ31の外周に成型ア
ルミ覆鋼線からなる素線32、33が撚り合わされてお
り、扇断面形状に形成された素線32と、扇断面形状の
素線32と交互に配置され径方向の厚さが扇断面形状の
素線32より厚く、一方の縁に周方向に延出された庇状
の突起33aが形成され、他方の縁に溝33bが形成さ
れた素線33とでロックドコイル構造をなし、互いに隣
接して接触する素線32、33の間にグリースを保持す
る空間34、35が形成されている。空間34は互いに
隣接して接触する各素線32、33の間に形成された溝
32a、33cとアルミパイプ31とで構成されてい
る。
【0032】この光ファイバ複合架空地線30は、図1
に示した光ファイバ複合架空地線と同様の効果が得られ
ると共に、外周面が段差構造(高段差部と低段差部とを
有する構造)となっているため、風音防止効果が得られ
る。
【0033】なお、図2及び図3に示した光ファイバ複
合架空地線20、30は、素線の数が6本の場合で説明
したが、これに限定されるものではないが、偶数である
のが好ましい。
【0034】ここで、図1〜図3に示した実施の形態で
は素線が1層だけで構成された場合で説明したが、これ
に限定されず光ファイバ複合地線10、20の素線12
(22、23)の外周にさらにロックドコイル構造を有
する素線を形成し、互いに隣接する素線の間にグリース
を保持する空間が形成されていてもよく、この場合には
さらなる防食効果が得られる。
【0035】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0036】互いに隣接して接触する素線間にギャップ
が生じにくく、たとえギャップが生じても外部からの水
分の浸入を防止できる光ファイバ複合架空地線の提供を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ複合架空地線の一実施の形
態を示す断面図である。
【図2】本発明の光ファイバ複合架空地線の他の実施の
形態を示す断面図である。
【図3】本発明の光ファイバ複合架空地線の変形例を示
す断面図である。
【図4】光ファイバ複合架空地線の従来例を示す断面図
である。
【図5】光ファイバ複合架空地線の他の従来例を示す断
面図である。
【符号の説明】
11 アルミパイプ 12 素線 12a 突起 12b 段差 13 空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバと、該光ファイバを収納する
    アルミパイプと、成型アルミ覆鋼線からなり上記アルミ
    パイプの外周に撚り合わされた素線とを備えた光ファイ
    バ複合架空地線において、互いに隣接し接触する各成型
    素線の周方向端面を、上記アルミパイプの中心を通りそ
    の径方向に放射状に伸びる軸線と一致しないように形成
    すると共に、互いに隣接し接触する素線の間にグリース
    を保持する空間が形成されていることを特徴とする光フ
    ァイバ複合架空地線。
  2. 【請求項2】 光ファイバと、該光ファイバを収納する
    アルミパイプと、成型アルミ覆鋼線からなり上記アルミ
    パイプの外周に撚り合わされた素線とを備えた光ファイ
    バ複合架空地線において、上記素線はその外周部の一方
    の縁に周方向に延出された庇状の突起が形成され、他方
    の縁に庇状の突起が嵌合する段差が形成されたロックド
    コイル構造を有しており、互いに隣接し接触する素線の
    間にグリースを保持する空間が形成されていることを特
    徴とする光ファイバ複合架空地線。
  3. 【請求項3】 上記互いに隣接し接触する素線のうち径
    方向の厚さが交互に異なる請求項2に記載の光ファイバ
    複合架空地線。
  4. 【請求項4】 光ファイバと、該光ファイバを収納する
    アルミパイプと、成型アルミ覆鋼線からなり上記アルミ
    パイプの外周に撚り合わされた素線とを備えた光ファイ
    バ複合架空地線において、扇断面形状に形成された素線
    と、該扇断面形状の素線と交互に配置され径方向の厚さ
    が上記扇断面形状の素線より厚く、周方向に延出された
    庇状の突起が両縁に形成された素線とでロックドコイル
    構造をなし、互いに隣接し接触する素線の間にグリース
    を保持する空間が形成されていることを特徴とする光フ
    ァイバ複合架空地線。
  5. 【請求項5】 上記素線の外周にさらにロックドコイル
    構造を有する素線を撚り合わせると共に、互いに隣接し
    接触する素線の間にグリースを保持する溝が形成されて
    いる請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバ複合
    架空地線。
JP10253601A 1998-09-08 1998-09-08 光ファイバ複合架空地線 Pending JP2000082345A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015220084A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 株式会社ビスキャス 光ファイバ複合架空地線

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015220084A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 株式会社ビスキャス 光ファイバ複合架空地線

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