JP2015220084A - 光ファイバ複合架空地線 - Google Patents

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【課題】ステンレスパイプの周囲にアルミニウム被覆を施したとしても、ステンレスパイプとアルミニウム被覆との間で異種金属接触腐食を生じさせないステンレスパイプを提供することを目的とする。【解決手段】光ファイバ1を収納するステンレスパイプ2aにアルミニウム被覆2cを施し、アルミニウム被覆2cの外層素線に鋼線3を用いて、ステンレスパイプ2aとアルミニウム被覆2cとの間に防食グリース2bを充填した。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバを送電線の架空地線と組み合わせた光ファイバ複合架空地線に関する。
増加する電力需要に伴い、保守管理等の情報も益々複雑多岐にわたるようになり、光ファイバを送電線の架空地線と組み合わせ、送電線と通信線の機能を一体化した光ファイバ複合架空地線(OPtical fiber composite overhead Ground Wire;OPGW)が開発され、従来から広く実用化されている。
OPGWでは、光ファイバ(光ファイバユニット)を保護パイプであるアルミニウムパイプに収納するのが一般的である。しかしながら、アルミニウムパイプは経年により孔食が生じ、パイプの水密性が保たれなくなることがある。アルミニウムパイプ内部への雨水が侵入すると、進入した雨水の凍結による光ファイバの断裂といった問題が発生する。そのため、OPGWの別の構造例として、アルミニウムパイプの代わりにステンレスパイプを用いることがある。一般的にステンレスはアルミニウムと比べ耐食性に優れることから、パイプにステンレスを用いることで腐食防止を図ったものである。しかし今度は、ステンレスパイプとステンレスパイプの周囲に撚り合わされるアルミニウム覆鋼線との間で異種金属接触腐食が発生し、かえってパイプの腐食が促進されるという問題があった。
そのため、ステンレスパイプと、ステンレスパイプの周囲に撚り線されるアルミニウム覆鋼線との間での異種金属接触腐食を防止するために、ステンレスパイプの周囲にアルミニウム被覆を施す方法が提案されている。この場合、アルミニウム被覆とアルミニウム覆鋼線との間での異種金属接触腐食は発生しない(例えば、特許文献1参照)。また、光ファイバを収納したアルミニウム被覆ステンレスパイプの外層素線には、アルミニウム覆鋼線を複数本撚り合わせた構造が一般的である。
実開平6−50163号公報
しかしながら、ステンレスパイプの周囲にアルミニウム被覆を施す方法では、アルミニウム被覆に孔食が発生した場合、アルミニウム被覆と、ステンレスパイプとの僅かな間隙で毛細管現象による水分の浸入が起こり、アルミニウム被覆と、ステンレスパイプとの間で、異種金属接触腐食が発生するという問題がある。また、アルミニウム被覆ステンレスパイプの外層素線に、アルミニウム覆鋼線を複数本撚り合わせた構造では、雷撃に弱いという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ステンレスパイプの周囲にアルミニウム被覆を施したとしても、ステンレスパイプとアルミニウム被覆との間で異種金属接触腐食を生じさせないステンレスパイプを提供することを目的とする。また、アルミニウム被覆ステンレスパイプの外層に、大規模の雷撃にも耐えうる鋼線を用いた光ファイバ複合架空地線を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、光ファイバユニットと、前記光ファイバユニットを収納するステンレスパイプ部の最外表面にアルミニウム被覆部が設けられたアルミニウム被覆ステンレスパイプ部と、前記アルミニウム被覆ステンレスパイプ部の外層に配置された外層素線部とからなる光ファイバ複合架空地線であって、前記ステンレスパイプ部と前記アルミニウム被覆部との間にグリース層(例えば、ポリマーグリース層)を有することを特徴とする。
本発明では、仮にアルミニウム被覆に亀裂が入っても、グリース層の防食グリースがステンレスパイプへの水分侵入を防止できる。したがって、アルミニウム被覆と、ステンレスパイプとの間に水分が介在しないため、異種金属接触腐食を防止でき、アルミニウム被覆ステンレスパイプの耐食性を向上できる。
また、前記アルミニウム被覆ステンレスパイプ部と前記外層素線部を構成する各素線との間にグリースを有していてもよい。
この場合、グリース(例えば、防食グリース)の介在により、アルミニウム被覆と、亜鉛めっき鋼線との隙間に水分が浸入せず、アルミニウムと亜鉛めっきとによる異種金属接触腐食を防止でき、ステンレスパイプの耐食性を大幅に向上できる。
また、前記外層素線部を構成する各素線は亜鉛めっき鋼線であってもよい。
この架空地線が雷撃を受けると、亜鉛めっき鋼線に電流が流れる。亜鉛めっき鋼線は、鋼線と、鋼線の周囲に備えられた亜鉛めっきのいずれも導体であるため雷撃の電流がよく流れる。また、強い雷撃を受けて大電流が流れても、雷撃により鋼線に熱的なダメージが加わる前に、亜鉛めっきの亜鉛が主として蒸発して蒸発熱を奪うので、鋼線の破断等を回避できる。また、亜鉛めっきの被覆厚が厚ければ、亜鉛めっきの断熱作用により、鋼線がより破断しにくくなる。従って、亜鉛めっき鋼線を採用した場合、光ファイバ複合架空地線の耐雷性能を向上できる。
また、この場合において、前記グリースの基油がポリマー系合成油であってもよい。
本発明によれば、ステンレスパイプ部上のアルミニウム被覆部に孔食が生じても、防食グリースがステンレスパイプ部分への水分侵入を防止し、アルミニウム被覆部と、ステンレスパイプ部との間での異種金属接触腐食を防止できる。また、ステンレスパイプ部の外層に亜鉛めっき鋼線を用いた場合には、架空地線の耐雷撃性を向上できる。
光ファイバ複合架空地線の一実施形態を示す断面図である。 防食グリース充填による異種金属接触腐食抑制を示す図である。 光ファイバ複合架空地線の他の実施形態を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る架空地線の半径方向の断面図である。架空地線10は、通信用の光ファイバ(光ファイバユニット)と、送電線の架空地線とを一体化した光ファイバ複合架空地線(OPtical fiber composite overhead Ground Wire;OPGW)であり、架空送電線(不図示)を落雷から保護するために架空送電線の上方に架設される。
架空地線10は、線状の光ファイバユニット1を備える。
光ファイバユニット1は、長手方向に垂直な断面が略円形のステンレス鋼管(不図示)の内部に、ルースに(緩く)複数本(24本)の光ファイバ(不図示)を収納した構成となっている。各々の光ファイバは、ガラスや合成樹脂からなる通信用の光ファイバであって、樹脂製の被覆層で覆われている。ステンレス鋼管内には、ステンレス鋼管の内壁と光ファイバとの間の隙間を埋めるジェリーコンパウンド(不図示)が充填されていてもよい。ジェリーコンパウンドは、防水性及び応力緩和特性に優れた、例えば、シリコーン系樹脂やポリブデン系樹脂が用いられる。光ファイバユニット1は、アルミニウム被覆ステンレスパイプ部2の内部に収納される。アルミニウム被覆ステンレスパイプ部2の外周には外層素線部3として例えば亜鉛めっき鋼線5、5…が配置されている。
第1の実施の形態に係るアルミニウム被覆ステンレスパイプ部2は、5.0mmの外径を備えている。アルミニウム被覆ステンレスパイプ部2は、汎用ステンレス鋼などからなるステンレスパイプ部2aと、グリース層(ポリマーグリース層)2bと、最外表面にアルミニウムまたはアルミニウム合金からなるアルミニウム被覆部2cと、を備えている。ステンレスパイプ部2aの厚さは、強度と耐食性の観点から、0.2〜0.4mmが好適である。また、アルミニウム被覆部2cの厚さは、厚ければ厚いほどよいが、コストや製造性などを考慮すると、0.2〜1.0mmが好適である。
グリース層2bは、例えば防食グリースからなる。防食グリースは、通常、基油(ベースオイル)、増ちょう剤、各種添加剤から構成されている。基油は、金属表面に遮水性の被膜を構成し、腐食因子が金属の表面と接触するのを防止する。増ちょう剤を用いることで、基油の粘性を高め、グリース中の基油を保持できる。添加剤は、グリースの性能を向上させるために用いられる。添加剤としては、酸化防止剤、防錆剤、増粘剤などがあり、使用するグリースに応じて好適な添加剤を選択できる。ポリマーグリースとしては、例えば、基油が、主成分として、40℃における動粘度が30〜50000mm2/s、100℃における動粘度が20〜1000mm2/sであるポリブデンと、グリースの滴点が220℃以上となる増ちょう剤と、酸化防止剤とを、質量比で100対5〜50対0.01〜10の比率で配合したものを選択できる。ポリマーグリースの基油としては、ポリブデンを主成分とするものであれば、鉱油(ナフテン系、パラフィン系)、合成油など、他の油を50重量%未満混合したものを用いることができる。望ましくは、ポリブデンを80%以上含有するものがよく、さらに、ポリブデンを95%以上含有するものであれば、より好ましい。
増ちょう剤としては、金属複合のせっけん、有機化ベントナイトやシリカゲルなどの無機系増ちょう剤、ポリウレアなどのウレア化合物、ポリテトラフルオロエチレンなどの高分子増ちょう剤などのうちの1種又は2種以上の混合物を選択できる。上述の増ちょう剤は、いずれも、耐熱性、耐水性に優れる。また、粘度も高い。そのため、チクソトロピー(揺変性)の高いグリースを得ることができる。酸化防止剤としては、フェノール系、アミン系、リン系などのものを用いることができる。特に、フェノール系、アミン系が望ましい。また、必要に応じて、金属不活性化剤、例えば炭酸カルシウムなどの受酸剤、例えばカーボンなどの耐候剤、などの他の添加物を適当量配合してもよい。さらに、例えば、40℃における動粘度が40mm2/s程度であるなど、基油の粘度が比較的低いものには、増粘剤を添加することができる。添加する増粘剤の量は、基油の質量100に対して、増粘剤の質量5〜60が望ましい。増粘剤としては、低温での柔軟性に優れるものが好適である。例えば、ポリイソブチレン、オレフィンコポリマー、ポリメタクリレート、石油系ロジン等の石油系樹脂などを選択できる。
外層素線部3を構成する各素線は、例えば亜鉛めっき鋼線5からなる。亜鉛めっき鋼線5は、例えば成形線であり、長手方向に垂直な断面が略楕円形の鋼線部5aと、鋼線部5aの周囲に備えられた亜鉛めっき部5b、とからなる。鋼線部5aは、等価外径3.64mm、占積率90%であり、亜鉛めっき部5bの厚さは、0.05mmで構成されている。亜鉛めっき鋼線5は、アルミニウム被覆ステンレスパイプ部2の外層に位置する外層素線部3として、6本が撚り合わせられた構造となっている。亜鉛めっき部5bの厚さは、耐食性と耐雷性を考慮すると、0.05mm以上が望ましい。また、本実施の形態では、上述のアルミニウム被覆ステンレスパイプ部2と、亜鉛めっき鋼線5、5…と、の間に、上記グリース層2bを構成するグリースと同種のグリース22bが充填されている。
本発明者らは、アルミニウム被覆ステンレスパイプ部2のアルミニウム被覆部2cに亀裂を生じさせて、塩水噴霧試験を行った。塩水噴霧試験では、所定濃度の塩水を噴霧し、2ヶ月経過後、4ヶ月経過後、及び6ヶ月経過後のステンレスパイプ部2aの表面の孔食の深さを測定した。図2は、その試験結果を示したもので、横軸に経過時間、縦軸に孔食深さを示している。この塩水噴霧試験においては、「グリース層2bなし」の場合と、「グリース層2bあり」の場合とで、アルミニウム被覆ステンレスパイプ2への孔食深さ(異種金属接触腐食)の起こり方に違いが生じるかを確認した。
「グリース層2bなし」の場合には、アルミニウム被覆部2cの亀裂を通して、アルミニウム被覆2部cと、ステンレスパイプ部2aとの間に水分が浸入し、アルミニウムとステンレスとの間で異種金属接触腐食が生じる。具体的には、図2に示すように、ステンレスパイプ部2aに対し、2ヶ月経過時点で6μmの孔食深さが発生した。また4ヶ月経過時点で11μmの孔食深さが発生し、6ヶ月経過時点で18μmの孔食深さが発生した。これに対し、「グリース層2bあり」の場合には、アルミニウム被覆2cの亀裂を通して水分が浸入しても、グリース層2bがステンレスパイプ部2aへの水分侵入を防止できる。したがって、アルミニウム被覆部2cと、ステンレスパイプ部2aとの間に水分が介在しないため、異種金属接触腐食を防止でき、アルミニウム被覆ステンレスパイプ部2の耐食性を向上できる。具体的には、図2に示すように、2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月経過時点の何れにおいても、異種金属接触腐食による孔食は見られない。
第1の実施の形態では、ステンレスパイプ部2aとアルミニウム被覆部2cとの間に、グリース層2bを備える構成を用いた。そのため、仮にアルミニウム被覆部2cに孔食を生じても、グリース層2bがステンレスパイプ部2aへの水分浸入を防止できる。アルミニウム被覆部2cと、ステンレスパイプ部2aとの間に水分が介入しないため、異種金属接触腐食を防止でき、アルミニウム被覆ステンレスパイプ部2の耐食性を大幅に向上できる。また、第1の実施の形態では、アルミニウム被覆部2cと、外層素線部3の亜鉛めっき鋼線5、5…との間にグリース22bが充填されている。したがって、グリース22bの介在により、アルミニウム被覆部2cと、亜鉛めっき鋼線5、5…との隙間に水分が浸入せず、アルミニウムと亜鉛めっきとによる異種金属接触腐食を防止でき、アルミニウム被覆ステンレスパイプ部2の耐食性を大幅に向上できる。
このように構成される架空地線10が雷撃を受けると、亜鉛めっき鋼線5、5…に電流が流れる。亜鉛めっき鋼線5、5…は、鋼線部5aと、鋼線部5aの周囲に備えられた亜鉛めっき部5bのいずれも導体であるため雷撃の電流がよく流れる。また、強い雷撃を受けて大電流が流れても、雷撃により鋼線部5aに熱的なダメージが加わる前に、亜鉛めっき部5bの亜鉛が主として蒸発して蒸発熱を奪うので、鋼線部5aの破断等を回避できる。また、亜鉛めっき部5bの被覆厚が厚ければ、亜鉛めっき部5bの断熱作用により、鋼線部5aがより破断しにくくなる。従って、亜鉛めっき鋼線5、5…を採用したことにより、光ファイバ複合架空地線10の耐雷性能を向上できる。
また、架空地線10は、光ファイバユニット1を収容する管として強度が高いステンレスパイプ部2aを用いている。このため、例えばアルミニウムパイプに光ファイバユニット1を収容する構成と比べ、ステンレスパイプ部2aの外径を小さくすることができる。例えば、ステンレスパイプ部2aの外径が3.5mmである場合、ステンレスパイプ部2aの肉厚を0.2〜0.4mmにすると、十分な強度が得られる。ステンレスパイプ部2aが細い分、亜鉛めっき鋼線5、5…のサイズを大きくできるから、架空地線10の外径を増すことなく、亜鉛めっき鋼線5、5…のサイズを大きくできる。
このように、架空地線10の外径を増大させないことから、架空地線10に作用する風圧荷重が増加しないため、架空地線10を支持する鉄塔を大型にする必要が無いという利点がある。また、亜鉛めっき鋼線5、5…のサイズを大きくすれば、架空地線10の外周面を緩やかな曲面にすることができるので、架空地線10の表面からのコロナ放電を抑制できる。また、亜鉛めっき部5bは、自然に溶け込むような色相を有するため、鉄塔に架空地線10を設けた状態の美観もよい。
本発明者らは、第1の実施の形態の架空地線10の耐雷性能について検討を行った。架空地線10の耐雷性能の評価は、アーク放電試験により行った。このアーク放電試験では、架空地線10に直流アーク放電を行い、溶損によって亜鉛めっき鋼線5、5…の破断が発生したときの電気量を調べた。本実施形態の架空地線10は、アーク放電試験の電気量が300クーロンを超えた場合であっても亜鉛めっき鋼線5、5…の破断は生じなかった。一般に、夏季に発生する負極性の落雷の最大電荷量は、約200クーロンと想定される。従って、架空地線の耐雷性能としては、アーク放電試験において200クーロンの電気量に耐え、鋼線に破断を生じないことが一つの目安となる。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る架空地線110の地線長手方向に垂直な断面図である。図3において、図1と同一部分については、同一符号を付して説明を省略する。第1の実施の形態では、外層素線である亜鉛めっき鋼線5、5…が断面略楕円形状の成形線で形成されているが、第2の実施の形態では、外層素線部4を構成する亜鉛めっき鋼線6、6…が断面円形状の丸線で形成されている。詳述すると、亜鉛めっき鋼線6、6…は、断面円形状の鋼線部6aと、鋼線部6aの周囲に備えられた亜鉛めっき部6b、とからなる。鋼線部6aは、等価外径3.64mm、占積率90%であり、亜鉛めっき部6bの厚さは、0.05mmで構成されている。亜鉛めっき鋼線6は、アルミニウム被覆ステンレスパイプ部2の外層素線として、9本が撚り合わせられた構造となっている。亜鉛めっき部6bの厚さは、耐食性と耐雷性を考慮すると、0.05mm以上が望ましい。また、第2の実施の形態では、上述のアルミニウム被覆ステンレスパイプ部2と、亜鉛めっき鋼線6、6…と、の間に、第1の実施の形態と同様に、グリース層2bを構成するグリースと同種のグリース22bが充填されている。第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
以上、一実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。あくまでも本発明の一実施の態様を例示するものであるから、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更、及び応用が可能である。上記実施の形態では、亜鉛めっき部5b、6bは、電気めっきにより形成されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。亜鉛めっき5b、6bは、溶射、溶融めっき、化学めっき、浸透めっき、及び、蒸着等のいずれの方法によって形成されても良く、或いは、押し出し等の機械的な方法により形成されてもよい。上記実施の形態では、外層素線として亜鉛めっき鋼線を用いたが、亜鉛めっき鋼線に限定されず、例えば、アルミニウム覆鋼線であってもよい。
また、上記本実施の形態では、防食グリースとしてポリマーグリースを用いたが、一般に防食グリースとして機能するものであれば、ポリマー系のグリースでなくてもよい。本実施の形態で用いたポリマーグリースであれば、効果的にアルミニウム被覆ステンレスパイプ2の腐食を防止でき、耐食性に優れるため、より好ましい。
1 光ファイバユニット
2 アルミニウム被覆ステンレスパイプ部
2a ステンレスパイプ部
2b グリース層(ポリマーグリース層)
2c アルミニウム被覆部
22b グリース(ポリマーグリース)
3、4 外層素線部
5、6 外層素線(亜鉛めっき鋼線)
5a、6a 鋼線部
5b、6b 亜鉛めっき部
10 架空地線

Claims (4)

  1. 光ファイバユニットと、
    前記光ファイバユニットを収納するステンレスパイプ部の最外表面にアルミニウム被覆部が設けられたアルミニウム被覆ステンレスパイプ部と、
    前記アルミニウム被覆ステンレスパイプ部の外層に配置された外層素線部とからなる光ファイバ複合架空地線であって、
    前記ステンレスパイプ部と前記アルミニウム被覆部との間にグリース層を有することを特徴とする光ファイバ複合架空地線。
  2. 前記アルミニウム被覆ステンレスパイプ部と前記外層素線部を構成する各素線との間にグリースを有する、請求項1に項記載の光ファイバ複合架空地線。
  3. 前記外層素線部を構成する各素線が亜鉛めっき鋼線である請求項1又は2記載の光ファイバ複合架空地線。
  4. 前記グリースの基油がポリマー系合成油である請求項1から3の何れか1項に記載の光ファイバ複合架空地線。
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