JP2000081662A - レンズ付フィルムユニット - Google Patents

レンズ付フィルムユニット

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JP2000081662A
JP2000081662A JP10267373A JP26737398A JP2000081662A JP 2000081662 A JP2000081662 A JP 2000081662A JP 10267373 A JP10267373 A JP 10267373A JP 26737398 A JP26737398 A JP 26737398A JP 2000081662 A JP2000081662 A JP 2000081662A
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Japan
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lens
film unit
charging
strobe
aperture
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JP10267373A
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English (en)
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Hiroshi Yamaguchi
宏 山口
Takao Hosaka
隆男 保坂
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ストロボスイッチの入れ忘れや切
り忘れという問題もなく、絞りも適切に設定されて明る
いシーン、暗いシーンを問わず常に綺麗な写真を得るこ
とができるレンズ付フィルムユニットを提供する。 【解決手段】 ストロボ装置を備えたレンズ付フィルム
ユニット1Bにおいて、撮影時以外は少なくともこのレ
ンズ付フィルムユニットのファインダー5、レリーズボ
タン9のうちの一方を覆うとともに撮影状態への移行の
ためのスライド操作に伴いファインダー5、レリーズボ
タン9を露出させるカバー体21と、このカバー体21
のスライド操作に応じてストロボ装置の充電オン、オフ
動作、明絞り及び暗絞りの絞り切り換え動作を行う撮影
開始準備機構22とからなる撮影条件設定手段Bを有す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付フィルム
ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のレンズ付フィルムユニットにおい
ては、撮影時常にストロボ装置が発光するような構成は
採用されていない。
【0003】また、絞りの複数段の切り替えは、焦点距
離80mm以上の撮影レンズを使用する望遠タイプの機
種には用いられているが、絞りがF10程度に設定され
ているレンズ付フィルムユニットに関しては使用されて
いない。
【0004】一方、一般的なストロボ装置を備えた機種
では、ストロボ発光させたい場合にはその都度ストロボ
スイッチを操作しているのが実情である。
【0005】また、写真撮影において、ストロボ撮影可
能な距離を伸ばす手段としては、絞り径を大きくした
り、高感度フィルムを使用したり、ストロボ発光用のメ
インコンデンサを大きくして光量を増やしたりという種
々の手段がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、絞り径を大き
くしたり、高感度フィルムを使用すると、日中等の明る
いシーンで露出オーバーになり易く、また、メインコン
デンサの容量を大きくするとコスト増を招いてしまう。
【0007】さらに、撮影の都度ストロボスイッチを操
作するようにしているので、ストロボスイッチの入れ忘
れや消し忘れという問題が多々生じる。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、ストロボスイッチの入れ忘れや切り忘れという問
題もなく、絞りも適切に設定されて明るいシーン、暗い
シーンを問わず常に綺麗な写真を得ることができ、さら
にコスト増を招くこともないレンズ付フィルムユニット
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ストロボ装置を備えたレンズ付フィルムユニットにおい
て、このレンズ付フィルムユニットの撮影状態への移行
に応答してストロボ装置を発光可能に設定するととも
に、撮影時の明るさの程度に応じて複数段の絞り切り換
えを行う撮影条件設定手段を有することを特徴とするも
のである。
【0010】この発明によれば、撮影者がこのレンズ付
フィルムユニットによる撮影を実行する際に、撮影条件
設定手段によりストロボ装置が発光可能に設定されレリ
ーズボタンの操作とともに発光することになり、また、
撮影時の明るさの程度に応じて複数段の絞り切り換えを
行うので、明るいシーンと暗いシーンの別を問わず常に
綺麗な写真を得ることができる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載のレ
ンズ付フィルムユニットにおいて、前記撮影条件設定手
段は、レンズ付フィルムユニットを構成する前カバーに
配置され、ストロボ装置の充電オン、オフ動作及び絞り
の複数段の切り換え動作を行う切り換えレバーを含むこ
とを特徴とするものである。
【0012】この発明によれば、前記切り換えレバーを
操作することで、請求項1記載の発明と同様な作用を発
揮させることができる。
【0013】請求項3記載の発明は、ストロボ装置を備
えたレンズ付フィルムユニットにおいて、撮影時以外は
少なくともこのレンズ付フィルムユニットのファインダ
ー、レリーズボタンのうちの一方を覆うとともに撮影状
態への移行のためのスライド操作に伴いファインダー、
レリーズボタンを露出させるカバー体と、このカバー体
のスライド操作に応じてストロボ装置の充電オン、オフ
動作、明絞り及び暗絞りの絞り切り換え動作を行う撮影
開始準備機構とからなる撮影条件設定手段を有すること
を特徴とするものである。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載のレ
ンズ付フィルムユニットにおいて、前記カバー体は、非
撮影位置、明絞りかつストロボ充電オン位置、暗絞りか
つストロボ充電オン位置の3位置への3段切り換えに構
成されていることを特徴とするものである。
【0015】請求項3、4記載の発明によれば、撮影時
にカバー体の前記明絞りかつストロボ充電オン位置、暗
絞りかつストロボ充電オン位置への各スライド操作を行
うことにより、前記撮影開始準備機構がストロボ装置の
充電オン、オフ動作、明絞り及び暗絞りの絞り切り換え
動作を行うので、カバー体のスライド操作を行うだけで
ストロボ装置が発光可能に設定され、レリーズボタンの
操作で発光することになるとともに、絞りも撮影時の明
るさの程度に応じて明絞り又は暗絞りに設定されるの
で、明るいシーンと暗いシーンの別を問わず常に綺麗な
写真を得ることができる。
【0016】また、カバー体は、撮影時以外は少なくと
もこのレンズ付フィルムユニットのファインダー、レリ
ーズボタンのうちの一方を覆っているので、撮影時以外
においてファインダーやレリーズボタンの損傷からの保
護を図れる。
【0017】請求項5記載の発明によれば、請求項3又
は4記載のレンズ付フィルムユニットにおいて、前記フ
ァインダー内に、明絞り、暗絞りの状態を視認させる調
光部材を備えたことを特徴とするものである。
【0018】この発明によれば、ファインダー内の調光
部材を視認することで絞りが明絞りか暗絞りかを認識で
き、より的確な撮影を実行できる。
【0019】請求項6記載の発明は、ストロボ装置を備
えたレンズ付フィルムユニットにおいて、このレンズ付
フィルムユニット自体の振動の発生を検知する振動検知
手段と、この振動検知手段の振動有りの検知信号を基に
ストロボ装置におけるコンデンサへの充電を開始するス
トロボ回路と、充電開始後一定時間経過時にストロボ回
路のコンデンサへの充電を停止させる充電停止回路と有
することを特徴とするものである。
【0020】この発明によれば、振動検知手段の動作
で、撮影者がこのレンズ付フィルムユニット自体を撮影
状態に構える際の振動に応じてストロボ装置におけるコ
ンデンサへの充電が開始され、充電停止回路により、充
電開始後一定時間経過時にストロボ回路のコンデンサへ
の充電が停止されるので、このレンズ付フィルムユニッ
ト自体を手にもって構える等の動作を行うだけで、自動
的にストロボ装置を発光可能状態にセットできる。
【0021】請求項7記載の発明は、ストロボ装置を備
えたレンズ付フィルムユニットにおいて、このレンズ付
フィルムユニット自体の振動の発生を検知する振動検知
手段と、この振動検知手段の振動有りの検知信号を基に
ストロボ装置におけるコンデンサへの充電を開始するス
トロボ回路と、充電開始後一定時間経過時にストロボ回
路のコンデンサへの充電を停止させる充電停止回路と、
このレンズ付フィルムユニットに対する外光輝度を検出
する光検出手段と、このレンズ付フィルムユニットのレ
リーズ操作時に、前記光検出手段が検出した外光輝度の
高低に応じてストロボ装置の発光停止制御又は発光制御
を行う発光制御回路とを有することを特徴とするもので
ある。
【0022】請求項8記載の発明は、請求項6又は7記
載のレンズ付フィルムユニットにおける前記充電停止回
路は、充電開始後一定時間経過時に、ストロボ回路に充
電停止信号を送るタイマ回路又は充電開始後一定時間の
み動作する発振回路により構成したことを特徴とするも
のである。
【0023】請求項7、8記載の発明によれば、請求項
6記載の発明の作用に加えて、外光輝度の高、低に対応
してストロボ装置の発光停止又は発光動作が行われるの
で、外光輝度が高い時にストロボ装置が発光してしまっ
たり、外光輝度が低い時にストロボ装置が発光しなかっ
たりという不具合がなくなり、常に綺麗な写真を得るこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0025】(実施の形態1)図1乃至図4は、本発明
の実施の形態1のレンズ付フィルムユニットを示すもの
である。
【0026】このレンズ付フィルムユニット1は、予め
写真フィルムが装填された状態で市販に供される簡易な
カメラであり、写真フィルムがカメラの組立工程で装填
されユーザーの写真フィルムの装填や巻き戻し等の操作
が不要になり、ユーザーは直ちに撮影動作を実行でき
る。
【0027】このレンズ付フィルムユニット1は、前カ
バー2と後カバー3とを組み付けて構成され、前側中央
には撮影レンズ4が設けられ、撮影レンズ4の上方位置
にはファインダー5が設けられ、ファインダー5の近傍
にはストロボ発光窓6が設けられている。
【0028】ストロボ発光窓6の下方には、切り換えレ
バーであるストロボレバースイッチ7が設けられ、この
ストロボレバースイッチ7は、ストロボ装置を使用状態
と未使用状態とに切り替えるようになってる。
【0029】レンズ付フィルムユニット1の右側には、
グリップ部8が設けられ、グリップ部8の上部にはレリ
ーズボタン9が設けられている。
【0030】このレンズ付フィルムユニット1の前カバ
ー2と後カバー3とに挟まれれた内部には、図2に示す
ように、本体10が設けられている。
【0031】本体10の中央には、撮影枠10aが設け
られ、この撮影枠10aを挟んで一方にフィルム収納室
10bが、他方に巻上室10cが設けられている。
【0032】本体10の上部にはボス10dが設けら
れ、このボス10dにはセクター11を駆動するセクタ
ーレバー12が回動可能に取り付けられている。このセ
クターレバー12の係止部12aと、本体10の係突起
10eとの間にバネ13が設けられ、このバネ13によ
りセクターレバー12は常に閉じる方向に付勢されてい
る。
【0033】セクターレバー12のボス12bは、セク
ター11のU溝11aに係合し、セクターレバー12の
動きをセクター11に伝達している。
【0034】セクターレバー12は、本体10に組み付
けられたレリーズ機構14によって回動し、このレリー
ズ機構14は、レリーズボタン9によって作動するよう
になっている。
【0035】本体10の撮影枠10aの前側には、スペ
ーサ15が設けられ、このスぺーサ15の前側にはレン
ズ受け16が爪部16aをスペーサ15の凹部15aに
係合して設けられている。スぺーサ15には露光窓15
bが形成され、このスペーサ15とレンズ受け16との
間にセクター11が配置されている。
【0036】セクター11は、その孔11bをスぺーサ
15のボス15cに押通し、セクターレバー12により
作動し、露光窓15bを解放可能になっている。
【0037】前記レンズ受け16において、レンズ取付
部16bには撮影レンズ4が組み付けられ、この撮影レ
ンズ4に対応する位置に露光孔16cが形成されてい
る。
【0038】レンズ受け16には、絞り板17がセット
されている。絞り板17には明るいシーン(明絞り)用
の絞り孔17a、この絞り孔17aより開口径の大きい
暗いシーン(暗絞り)用の絞り孔17bが形成され、こ
の絞り板17に形成された取付孔17dをスペーサ15
に設けたボスに嵌合することによって、このスペーサ1
5により絞り板17を回動可能に支持している。
【0039】絞り板17には、長孔17cが形成され、
この長孔17cにはスライドレバー18の凸部18aが
係合され、さらに、スライドレバー18にはストッパ部
18bが形成されている。
【0040】また、スライドレバー18には、凸部18
cが形成され、この凸部18cにはストロボレバースイ
ッチ7の2本のリブ7aが係合している。
【0041】ストロボレバースイッチ7とスライドレバ
ー18とは矢印A方向に一体的に動作し、絞りの切り替
えが行われる。
【0042】即ち、ストロボレバースイッチ7とスライ
ドレバー18とにより、図3に示すように、非撮影位
置、明絞りかつストロボ充電オン位置、暗絞りかつスト
ロボ充電オン位置の3位置に切り替える撮影条件設定手
段Bを構成している。
【0043】さらに詳述すると、ストロボ装置を使用し
てストロボ発光を実行しようとする場合には、ストロボ
レバースイッチ7をA方向に一段操作すると、図示しな
いストロボのコンデンサ充電用の接点が閉じストロボ充
電オン位置となるとともに、スライドレバー18も同じ
ように動作し、絞り板17は図3(a)の初期位置か
ら、図3(b)のように、凸部18aと絞り板17の長
孔17cの係合により絞り板17が回動し、レンズ受け
16の露光孔16cに前記絞り孔17aが臨み、明絞り
の状態になる。
【0044】また、ストロボレバースイッチ7をA方向
にさらに一段操作すると、スライドレバー18も同じよ
うに動作し、ストロボ充電オン位置の状態のままで、図
3(c)のように、凸部18aと絞り板17の長孔17
cの係合により絞り板17がさらに回動し、レンズ受け
16の露光孔16cに前記絞り孔17bが臨み、明絞り
の状態になる。
【0045】尚、ストロボ装置を使用しない場合には、
ストロボレバースイッチ7、スライドレバー18が初期
位置にあり、凸部18aと紋り板17の長孔17cの係
合により、レンズ受け16の露光孔16cは図3(a)
に示すように絞り板17によって覆われた状態となると
ともに、表示板17eをファインダ内に挿入してファイ
ンダ内にも撮影不能状態であることを表示する。
【0046】図4は、前記ファインダー5内の撮影者の
視野の隅に設けた明絞り、暗絞りの状態を視覚的に区別
して視認させる例えば四角形状のフィルム状の調光部材
20を示すものである。
【0047】この調光部材20は、例えばフォトクロミ
ック材により形成され、外光輝度の大小(光量の多少)
に応じて光の透過率を変化させる。即ち、外光輝度の大
きい際に撮影者が設定する絞りを前記明絞りの状態とす
べきときには、調光部材20は図4下段に示すように黒
色に変化(クロス斜線で示す)した状態となる。
【0048】また、外光輝度の小さい際に撮影者が設定
する絞りを前記暗絞りの状態とすべきときには、調光部
材20は図4上段に示すように色がほとんど変化しない
状態となり、これにより、前記ファインダー5を覗く撮
影者に対して明絞り、暗絞りのいずれにすべきかの状態
を明確に区別して認識させ、より的確な撮影を実行させ
ることを可能としている。
【0049】このように、前記撮影条件設定手段Bの動
作で、ストロボ装置と絞り17の切り替え動作が連動し
て実行される。即ち、撮影者がこのレンズ付フィルムユ
ニット1による撮影を実行する際に、撮影条件設定手段
Bによりストロボ装置が発光可能に設定され、レリーズ
ボタン9の操作とともに発光することになり、また、撮
影時の明るさの程度に応じて2段の絞り切り換えを行う
ことができ、被写体の明るいシーン、暗いシーンの別を
問わず常にストロボを発光させ、かつ、適切な絞り状態
で綺麗な写真を得ることが可能となる。
【0050】また、ファインダー5を覗く撮影者は、調
光部材20を視認することにより明絞り、暗絞りのいず
れにすべきかを明確に区別して撮影を実行できる。
【0051】(実施の形態2)図5乃至図7は、本発明
の実施の形態2のレンズ付フィルムユニット1Aを示す
ものである。
【0052】このレンズ付フィルムユニット1Aは、基
本的構成は実施の形態1のレンズ付フィルムユニット1
と同様であるが、撮影時以外はこのレンズ付フィルムユ
ニット1Aのファインダー5、レリーズボタン9の外面
を覆うとともに、非撮影位置から明絞りかつストロボ充
電オン位置、暗絞りかつストロボ充電オン位置への移行
のための図5に示す矢印方向のスライド操作に伴い、フ
ァインダー5、レリーズボタン9を露出させるカバー体
21を付加したことが特徴である。
【0053】また、このレンズ付フィルムユニット1A
は、このカバー体21のスライド操作に応じてストロボ
装置の充電オン、オフ動作、明絞り及び暗絞りの絞り切
り換え動作を行う撮影開始準備機構22を備え、カバー
体21と、撮影開始準備機構22とにより撮影条件設定
手段Bを構成している。
【0054】撮影開始準備機構22は、例えば図6に示
すように、カバー体21の下面内側に取り付けたスライ
ド片23の突出端を、本体10に取り付けた軸部24に
より回動可能に支持されている回動板25の一端に連結
し、回動板25の他端と前記スライドレバー18との間
に連結片26を取り付けて、カバー体21のスライド操
作に応じてストロボレバースイッチ7、スライドレバー
18を実施の形態1の場合と同様に動作させ、これによ
り、ストロボ充電を開始するとともに、絞り板17を初
期位置から明絞りの状態、さらには、暗絞りの状態へ回
動させるようになっている。尚、カバー体21の明絞
り、暗絞りの位置の表示は、図7に示すように、前カバ
ー2の上面に所定の間隔で明絞り、暗絞りの文字を付す
ことにより行うことができる。
【0055】このような実施の形態2のレンズ付フィル
ムユニット1Aによっても、カバー体21のスライド操
作を行うだけでストロボ装置が発光可能に設定され、レ
リーズボタン9の操作で発光することになるとともに、
絞りも撮影時の明るさの程度に応じて明絞り又は暗絞り
に設定されるので、明るいシーンと暗いシーンの別を問
わず常に綺麗な写真を得ることができる。
【0056】また、カバー体21は、撮影時以外は少な
くともこのレンズ付フィルムユニット1Aのファインダ
ー5、レリーズボタン9のうちの一方を覆っているの
で、撮影時以外においてファインダー5やレリーズボタ
ン9の損傷等を防止できる。
【0057】(実施の形態3)図8乃至図12は、本発
明の実施の形態3のレンズ付フィルムユニット1Cを示
すものである。
【0058】図8に示すレンズ付フィルムユニット1C
は、基本的構成は実施の形態1のレンズ付フィルムユニ
ット1と同様であるが、前記ストロボレバースイッチ7
を省略する代りに前カバー2の内方の本体10に、この
レンズ付フィルムユニット1C自体の振動の発生を検知
する振動検知手段である振動センサ30を設けたこと、
前カバー2のファインダー5とストロボ発光窓6との間
に、このレンズ付フィルムユニットに対する外光輝度を
検出する光検出手段である光センサ31を設けたことが
特徴である。
【0059】振動センサ30としては、種々のものが適
用可能であるが、図9に示すようにホルダ32により支
持した円筒体(又は球体)35の外周に間隔を隔て複数
箇所の導体接片33、34a、34bを配置するととも
に、円筒体35内に導体球36を入れて、振動による導
体球36の変位により例えば導体接片33、34aを導
通させることで、このレンズ付フィルムユニット1C自
体に対する振動の発生を検知する、即ち、このレンズ付
フィルムユニット1Cの撮影状態への移行を検知するよ
うにしている。
【0060】尚、円筒体35の端面は導体球36が飛び
出ないように覆われていることはもちろんである。
【0061】次に、レンズ付フィルムユニット1Cにお
けるストロボ装置の制御回路について図10を参照して
説明する。
【0062】このレンズ付フィルムユニット1Cは、電
源40と、振動センサ30と、振動センサ30による振
動有りの検知信号を基にストロボ装置におけるコンデン
サCへの充電を開始するストロボ回路41と、充電開始
後一定時間経過時に前記コンデンサCへの充電を停止さ
せる充電停止回路42と、コンデンサCからの充電電荷
の供給に基づいて発光するストロボランプ(キセノンラ
ンプ)43と、このストロボランプ43の発光のための
トリガー信号を送る前記レリーズボタン9を含むトリガ
ー回路44と、CdS等の光センサ31と、光センサ3
1が検出した外光輝度の高低に応じてストロボ装置の発
光停止制御又は発光制御を行う発光制御回路45とを有
している。
【0063】図11は、図10に示した回路の具体例を
示すもので、抵抗R1 、コンデンサC1 により所定の時
定数を持ったタイマー回路を構成し、振動センサ30が
振動で一瞬オンになると、コンデンサC1 が放電してト
ランジスタQ1 のベース電位が所定の電位になってトラ
ンジスタQ1 がオンする。トランジスタQ1 がオンする
と、抵抗R2 、トランスT、トランジスタQ2 からなる
発振回路が発振し、ダイオードDにより整流された直流
電圧がコンデンサCに供給されてコンデンサCは充電さ
れる。
【0064】抵抗R1 、コンデンサC1 の時定数で定ま
る一定時間が経過した後、トランジシスタQ1 のベース
電位が再び上がり、トランジシスタQ1 はオフとなり、
トランスT、トランジシスタQ2 の発振は停止し、この
結果、コンデンサCの充電は停止される。
【0065】また、図11に示す光センサ31に入射す
る光の強弱により、サイリスタ47のオン、オフを制御
し、トリガー回路44におけるトリガースイッチ44a
のオンによるストロボランプ43の発光、非発光を制御
する。
【0066】このような回路構成のレンズ付フィルムユ
ニット1Cによれば、撮影者がこのレンズ付フィルムユ
ニット1C自体を撮影状態に構える際の振動に応じてス
トロボ装置におけるコンデンサCへの充電が開始され、
充電停止回路42により、充電開始後一定時間経過時に
ストロボ回路41のコンデンサCへの充電が停止される
ので、このレンズ付フィルムユニット1C自体を手にも
って構える等の動作を行うだけで、自動的にストロボ装
置を発光可能状態にセットできる。
【0067】また、レリーズボタン9によるレリーズ操
作時に、前記光センサ31が検出した外光輝度の高低に
応じて発光制御回路45がストロボ装置の発光停止制御
又は発光制御を行うので、外光輝度が高い時にストロボ
装置が発光してしまったり、外光輝度が低い時にストロ
ボ装置が発光しなかったりという不具合がなくなり、常
に綺麗な写真を得ることができる。尚、46は昇圧回路
である。
【0068】図12は、図10に示す回路の他の具体例
を示すものであり、前記振動センサ30とコンデンサC
1 との間に抵抗RX 、コンデンサCx 、抵抗R3 、トラ
ンジスタQ3 からなる回路を付加したものである。
【0069】この回路構成によれば、振動センサ30が
オンとなり、その状態を保持した場合においても、抵抗
RX 、コンデンサCx の時定数で定まる一定時間経過後
トランジスタQ3 はオフに転じ、これにより、前記トラ
ンジシスタQ1 を確実にオフにしてコンデンサCの充電
を停止することができる。
【0070】尚、図11に示す回路構成の場合には、振
動センサ30がオンとなり、その状態を保持している場
合には、前記トランジシスタQ1 はオフとならず、コン
デンサCの充電は継続されることになる。
【0071】
【発明の効果】請求項1、2記載の発明によれば、撮影
者が撮影を実行する際に、必ずストロボ装置が発光する
ことになり、また、撮影時の明るさの程度に応じて複数
段の絞り切り換えが行なわれるので、明るいシーン、暗
いシーンの別を問わず常に綺麗な写真を得ることができ
るレンズ付フィルムユニットを提供することができる。
【0072】請求項3、4記載の発明によれば、カバー
体のスライド操作を行うだけで、必ずストロボ装置が発
光することになり、また、絞りも撮影時の明るさの程度
に応じて明絞り又は暗絞りのいずれかに設定されること
になり、明るいシーンと暗いシーンの別を問わず常に綺
麗な写真を得ることができるレンズ付フィルムユニット
を提供することができる。
【0073】請求項5記載の発明によれば、ファインダ
ー内の調光部材を視認することで絞りが明絞りか暗絞り
かを認識でき、より的確な撮影を実行できるレンズ付フ
ィルムユニットを提供することができる。
【0074】請求項6記載の発明によれば、このレンズ
付フィルムユニット自体を手にもって構える等の動作を
行うだけで、自動的にストロボ装置を発光可能状態にセ
ットでき、撮影者が撮影を実行する際に、必ずストロボ
装置を発光させて綺麗な写真を得ることができるレンズ
付フィルムユニットを提供することができる。
【0075】請求項7、8記載の発明によれば、請求項
6記載の発明の効果に加えて、外光輝度の高、低に対応
してストロボ装置の発光停止又は発光動作が行われるの
で、外光輝度が高い時にストロボ装置が発光してしまっ
たり、外光輝度が低い時にストロボ装置が発光しなかっ
たりという不具合がなくなり、常に綺麗な写真を得るこ
とができるレンズ付フィルムユニットを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のレンズ付フィルムユニ
ットを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1のレンズ付フィルムユニ
ットを示す分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1における絞り板による絞
り切り替え動作を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1における調光部材の外光
輝度の変化による色変化を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態2のレンズ付フィルムユニ
ットを示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態2のレンズ付フィルムユニ
ットにおける撮影条件設定手段の機構を示す概略図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態2のレンズ付フィルムユニ
ットの概略上面図である。
【図8】本発明の実施の形態3のレンズ付フィルムユニ
ットを示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態3のレンズ付フィルムユニ
ットの振動センサを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態3のストロボ装置の制御
回路を示す回路図である。
【図11】本発明の実施の形態3の図10に示す回路の
具体例を示す回路図である。
【図12】本発明の実施の形態3の図10に示す回路の
具体例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 レンズ付フィルムユニット 1A レンズ付フィルムユニット 1C レンズ付フィルムユニット 2 前カバー 3 後カバー 4 撮影レンズ 5 ファインダー 6 ストロボ発光窓 7 ストロボレバースイッチ 9 レリーズボタン 10 本体 11 セクター 12 セクターレバー 14 レリーズ機構 15 スペーサ 17 絞り板 20 調光部材 21 カバー体 22 撮影開始準備機構 23 スライド片 24 軸部 25 回動板 26 連結片 30 振動センサ 31 光センサ 35 円筒体 36 導体球 40 電源 41 ストロボ回路 42 充電停止回路 43 ストロボランプ 44 トリガー回路 45 発光制御回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ装置を備えたレンズ付フィルム
    ユニットにおいて、 このレンズ付フィルムユニットの撮影状態への移行に応
    答してストロボ装置を発光可能に設定するとともに、撮
    影時の明るさの程度に応じて複数段の絞り切り換えを行
    う撮影条件設定手段を有することを特徴とするレンズ付
    フィルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記撮影条件設定手段は、レンズ付フィ
    ルムユニットを構成する前カバーに配置され、ストロボ
    装置の充電オン、オフ動作及び絞りの複数段の切り換え
    動作を行う切り換えレバーを含むことを特徴とする請求
    項1記載のレンズ付フィルムユニット。
  3. 【請求項3】 ストロボ装置を備えたレンズ付フィルム
    ユニットにおいて、 撮影時以外は少なくともこのレンズ付フィルムユニット
    のファインダー、レリーズボタンのうちの一方を覆うと
    ともに撮影状態への移行のためのスライド操作に伴いフ
    ァインダー、レリーズボタンを露出させるカバー体と、 このカバー体のスライド操作に応じてストロボ装置の充
    電オン、オフ動作、明絞り及び暗絞りの絞り切り換え動
    作を行う撮影開始準備機構と、 からなる撮影条件設定手段を有することを特徴とするレ
    ンズ付フィルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記カバー体は、非撮影位置、明絞りか
    つストロボ充電オン位置、暗絞りかつストロボ充電オン
    位置の3位置への3段切り換えに構成されていることを
    特徴とする請求項3記載のレンズ付フィルムユニット。
  5. 【請求項5】 前記ファインダー内に、明絞り、暗絞り
    の状態を視認させる調光部材を備えたことを特徴とする
    請求項3又は4記載のレンズ付フィルムユニット。
  6. 【請求項6】 ストロボ装置を備えたレンズ付フィルム
    ユニットにおいて、 このレンズ付フィルムユニット自体の振動の発生を検知
    する振動検知手段と、 この振動検知手段の振動有りの検知信号を基にストロボ
    装置におけるコンデンサへの充電を開始するストロボ回
    路と、 充電開始後一定時間経過時にストロボ回路のコンデンサ
    への充電を停止させる充電停止回路と、 を有することを特徴とするレンズ付フィルムユニット。
  7. 【請求項7】 ストロボ装置を備えたレンズ付フィルム
    ユニットにおいて、 このレンズ付フィルムユニット自体の振動の発生を検知
    する振動検知手段と、 この振動検知手段の振動有りの検知信号を基にストロボ
    装置におけるコンデンサへの充電を開始するストロボ回
    路と、 充電開始後一定時間経過時にストロボ回路のコンデンサ
    への充電を停止させる充電停止回路と、 このレンズ付フィルムユニットに対する外光輝度を検出
    する光検出手段と、 このレンズ付フィルムユニットのレリーズ操作時に、前
    記光検出手段が検出した外光輝度の高低に応じてストロ
    ボ装置の発光停止制御又は発光制御を行う発光制御回路
    と、 を有することを特徴とするレンズ付フィルムユニット。
  8. 【請求項8】 前記充電停止回路は、充電開始後一定時
    間経過時に、ストロボ回路に充電停止信号を送るタイマ
    回路又は充電開始後一定時間のみ動作する発振回路によ
    り構成したことを特徴とする請求項6又は7記載のレン
    ズ付フィルムユニット。
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