JP2000081029A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP2000081029A
JP2000081029A JP10252622A JP25262298A JP2000081029A JP 2000081029 A JP2000081029 A JP 2000081029A JP 10252622 A JP10252622 A JP 10252622A JP 25262298 A JP25262298 A JP 25262298A JP 2000081029 A JP2000081029 A JP 2000081029A
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shaft
elastic piece
bearing
thrust
spindle motor
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JP10252622A
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English (en)
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Kazuhiko Kawakami
和彦 河上
Naonobu Kanamaru
尚信 金丸
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スピンドルモータにおいて、スラスト方向の動
きを精度良く規制でき、組立性が良く、低騒音,消費電
流の節約を図る。 【解決手段】スピンドルモータの軸受ハウジング3内に
シャフト2に対するスラスト方向位置規制用の弾性片6
bを有するストッパプレート6が固定配置される。シャ
フト2には弾性片6bが嵌まり込むための周溝2bが設
けられ、このシャフト2の周溝2b位置における直径が
弾性片6bの復元状態にある時の内径より小さくしてあ
る。周溝2bの溝幅は弾性片6bとの非接触を保てる程
度に該弾性片の板厚より大きくしてある。シャフト2下
端がスラスト軸受5に支持された状態の時に周溝2bが
弾性片6bを非接触状態で受け入れる位置に在る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスピンドルモータに
係り、特に動圧軸受を用いたディスク駆動用モータ等に
好適なスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】情報機器等に用いられるスピンドルモー
タでは、例えば特公平6−30554号公報にあるよう
にシャフトの支持に玉軸受け装置を用いたものや、特開
昭59−188351号公報,特開昭61−11254
7号公報,特開平3−272318号公報等にあるよう
に動圧軸受け装置を用いたものが広く知られている。
【0003】後者の動圧軸受け装置に関しては非接触型
の流体軸受け装置であるため、非常に高精度な回転が可
能であり、ロータの高速回転化に適しているとともに、
静音化の点で有効である。
【0004】この種動圧軸受スピンドルモータにおいて
は、軸固定型と軸回転型の2つに分類することができる
が、軸固定型の場合、軸をベースに固定するためベース
を厚くする必要があり、また、その構造が複雑になるた
めスピンドルモータの薄型化,低コスト化の実現に難点
があった。
【0005】軸回転型の場合、軸固定型と比べて軸固定
部が必要なく、その構造が簡単なためスピンドルモータ
の薄型化,低コスト化に適している。しかし、軸回転型
の場合には軸のスラスト方向の位置規制や抜け防止策を
施す必要があり、特開平5−321928号公報には、
軸の端部に軸の直径より大きい円板状のスラスト板を形
成し、スラスト板の上下端面部にスラスト軸受を設けて
軸の抜けを防止する構造が開示されている。その他、軸
側に抜け止め用の鍔体を設け、軸受のハウジング側に軸
が抜けようとする前記鍔体を受け止めるスラスト位置規
制体を設けたものとして、例えば特開昭58−1376
13号公報に開示されたものがある。
【0006】一方、回転軸側に周溝を設け、この周溝に
スラスト受けを係合させてスラスト方向の位置規制を行
なう技術も知られている。例えば、実開昭57−186
717号公報には、軸受ハウジングとなるボスに拡開可
能な,すり割り状のスラスト受けを配置し、このスラス
ト受けを拡開及び弾性復元を利用して回転軸の周溝に係
合させてスラスト方向の位置規制を行なう技術が開示さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のスラス
ト方向の位置規制技術のうち、回転軸側にスラスト板や
鍔体を設ける方式は、組立て工程において、まず、スラ
スト板や鍔体付きの回転軸を軸受ハウジングにセットし
た後に、このスラスト板や鍔体に対向する位置規制体を
設ける必要がある。その理由は、位置規制体を予め軸受
ハウジングにセットした状態で回転軸を軸受ハウジング
に内挿しようとすると、スラスト板や鍔体が位置規制体
に当たって回転軸の挿入が阻まれるためである。したが
って、軸受ハウジングにラジアル軸受,スラスト軸受,
抜け止め用のスラスト位置規制手段を予めセットして軸
受ユニットを構成し、この軸受ユニットに後から回転軸
を挿入セットするような組立て工程を採用できず、組立
て作業の合理化を図る上で支障となっていた。
【0008】これに対して、軸受ハウジング側に拡開可
能及び弾性復元可能なスラスト受けを配置し、これを回
転軸に設けた周溝に係合させる方式は、回転軸先端をテ
ーパ形状にする等の配慮を施すことで、回転軸の軸受ハ
ウジングへの内挿時に回転軸の挿入力でスラスト受けを
押し広げて回転軸を軸受ハウジングにセットすることが
可能であり(スラスト受けは最終的には回転軸側の溝に
弾性復元力で嵌まり込む)、組立ての合理化を実現でき
る。しかしながら、上記スラスト受けの板厚とこれに係
合する溝の幅とは略等しいこと、加えて回転軸の自重に
より溝壁がスラスト受け面に接触するため、その接触に
より軸の回転時に摺動音が発生したり、摩擦抵抗が働い
て負荷トルクが大きくなる要因になる。
【0009】ところでディスク駆動用モータに利用され
る動圧軸受スピンドルモータにあっては、スラスト軸
受,ラジアル軸受が潤滑油膜を介在させて回転軸を支持
するので、回転時の静粛性を保ち、また、非常に高精度
な回転が可能である。このようなスピンドルモータで
は、上記のような装置の組立て性の合理化の阻害要因や
回転軸・スラスト位置規制体(ストッパプレート)間の
接触防止対策を講じることが望まれる。なお、スピンド
ルモータでは、機械的衝撃により軸のスラスト方向の動
きが大きいと、磁気ディスクと記録読み取り用ヘッドと
の接触により、ヘッドが破壊する恐れがあり、その隙間
を厳密に設定する必要がある。
【0010】本発明の目的は、スラスト方向の動きを精
度良く規制できるとともに、組立性が良く、しかも従来
以上に低騒音,消費電流の節約を図ることのできるスピ
ンドルモータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、基本的には次のように構成される。な
お、構成要素に付した符号は、図1の実施例のものを引
用した。
【0012】(1)ステータコア10の内側に内側から
順にハブ1のシャフト(回転軸)2,該シャフト2のラ
ジアル用の軸受メタル4,筒状の軸受ハウジング3が同
心状に配置され、前記軸受ハウジング3の下端に前記シ
ャフトのスラスト軸受5が配置されるスピンドルモータ
において、前記軸受ハウジング3内に前記シャフト2に
対するスラスト方向位置規制用の弾性片6bを有するス
トッパプレート6が固定配置され、この弾性片6bはシ
ャフト挿入力により押し広げ可能な形状を呈し、前記シ
ャフト2には前記弾性片6bが嵌まり込むための周溝2
bが設けられ、このシャフト2の前記周溝2b位置にお
ける直径が前記弾性片6bの復元状態にある時の内径よ
り小さくしてあり、前記周溝2bの溝幅は前記弾性片6
bとの非接触を保てる程度に該弾性片6bの板厚より大
きくしてあり、前記シャフト2下端が前記スラスト軸受
5に支持された状態の時に前記周溝2bが前記弾性片6
bを非接触状態で受け入れる位置に在るよう設定されて
いることを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、シャフト2を軸受ハウ
ジング3に内挿する時に、シャフト2の挿入力でストッ
パプレート6の弾性片6bが押し広げられ、このように
してシャフト2を軸受ハウジング3に挿入セットするこ
とが可能となる。弾性片6bは周溝2bがストッパプレ
ートの径方向対向位置にきたときにこの溝2bに弾性復
元力で嵌まり込むので、この溝2bと弾性片6bの協働
により、シャフト2が機械衝撃力等を受けてスラスト方
向に移動しようとすると、溝2bが弾性片6bに当接す
ることでスラスト位置規制がなされる。
【0014】また、軸受ハウジング3にラジアル軸受
4,スラスト軸受5,ストッパプレート6を予めセット
して軸受ユニットを構成しておき、この軸受ユニットに
後からハブ付きシャフト2を挿入セットすることができ
るので、組立て性を向上させる。
【0015】さらに、シャフト2がスラスト軸受5に支
持されることを利用して、この支持状態にある時に周溝
2bが弾性片6bを非接触状態で受け入れる位置に在る
よう設定でき(いわゆる弾性片6bが周溝2b内で非接
触の浮き状態にある)、これによりシャフト2とストッ
パプレート6間の摩擦抵抗の発生や摺動音発生をなくす
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1〜図9を用
いて説明する。
【0017】図1は動圧軸受を用いた磁気ディスク装置
用スピンドルモータの縦断面図である。
【0018】図1においてロータ側となる腕状のハブ
(スピンドルハブ)1は、その外周部に磁気ディスク載
置用フランジ部1aを一体に形成してある。
【0019】シャフト2は、元々はハブ1とは別部品で
構成され、ハブ1の中心に設けたシャフト取付穴(シャ
フト嵌合部)1bにシャフト2の一端を嵌合して、ハブ
1のシャフト取付穴1bの縁(ハブ1の裏面における
縁)32を加圧して生じさせた塑性流動(塑性変形結
合)結合によりハブ1にシャフト2が固着されている。
この塑性流動により符号32に示すように環状の加圧成
形跡(凹部;潰し跡)が残る。
【0020】図4にこの塑性流動結合によるハブ1とシ
ャフト2の固着状態を拡大して示す。シャフト2の一端
外周には塑性流動を受け入れる凹部2cが形成されてい
る。図4では凹部2cをシャフト2の周方向に形成した
2条の周溝(断面がW形の溝)により構成する。上記塑
性流動は、W溝2cの近傍にあるハブ1の材料の一部
(内縁周り)32を垂直に加圧して、W溝2cに塑性流
動を充填させたものであり、W溝によって生じる突起を
断続的或いはピラミット状にすることによって回転方向
の結合力が一段と向上することは周知の通りである。な
お、凹部2cの形状は溝のほかに小さな凹みを散在させ
る等、種々の態様が考えられる。
【0021】図5にハブ1とシャフト2の塑性流動結合
の方法を示す。
【0022】図5に示すように、ハブ1を平面台上に反
転して配置し、シャフト2を嵌合部1bに嵌めた状態
で、内周先端に押圧部(環状小突起)30aを形成した
加圧治具30をハブ1の裏側からシャフト2をガイドと
して挿入し、この治具30を介して軸方向に荷重を加え
ることによりハブ1の材料の一部をW溝に塑性流動させ
るものである。
【0023】例えばシャフト2の材質がステンレス鋼SU
S420J2,熱処理硬度HRC54,軸径3mmで、溝2cの
深さ0.07mm、また、ハブ1の材質がSUS430,硬度H
RC20,厚さ1mm,嵌合の隙間が0.008mmの場
合、塑性流動による加圧の凹み32の深さが約0.1m
m、凹み幅が約0.2mmとすると、200kgf程度の押圧
荷重で、ハブ1とシャフト2とを塑性流動により強固に
一体化できる。
【0024】シャフト2の外径精度は、例えば、公差幅
1μm,真円度誤差0.1μm程度の高精度を必要とす
るが、ハブ1とシャフト2とを切削一体物とする製法
は、量産レベルでは不可能に近い。本発明のようにシャ
フト2とハブ1とを別々に製作すれば、夫々の加工精度
を高めることは容易である。
【0025】ハブ1とシャフト2は上記の塑性流動結合
により同心的に固着されて、動圧型軸受の軸受メタル4
を介して円筒状の軸受ハウジング(軸受け保持手段)3
に回転自在に支持される。
【0026】シャフト2はその中心部に磁気ディスクを
図示していないクランプ装置と共同して固定するための
中心ねじ部2aを設けている。
【0027】ハブ1の側壁(周壁)内周部には、ロータ
マグネット12が固定配置されている。ロータマグネッ
ト12は、ハブ1の内周段付部1c,1c´により形成
された周方向の帯状凹部に挿入配置された後に、ハブ開
口側の内周段付部1c´に配設されたアルミ,銅等の比
較的柔らかい金属製リング13をあてがって、ロータマ
グネット12一端・内周段付部1c´間に金属製リング
13を押し潰すように塑性変形により充填させること
で、ロータマグネット12とハブ1とを強固に固定して
いる。
【0028】本実施例のスピンドルモータは、固定側の
ベース11にステータコア10が固定配置され、ステー
タコア10の内側に内側から順にハブのシャフト2,該
シャフト2の動圧型ラジアル軸受の軸受メタル4,筒状
の軸受ハウジング3が同心状に配置されている。
【0029】軸受ハウジング3の下端内周には、軸受ハ
ウジング3を封じるようにキャップ形のスラスト軸受5
が固着され、この固着は該スラスト軸受5を軸受ハウジ
ング3の一端内周に嵌合して該軸受ハウジング3の一端
内縁の周り31を加圧して生じさせた塑性流動結合(い
わゆる堅締或いは緊迫等と称せられる)よりなる。この
スラスト軸受5の固着法の詳細については、図6及び図
7を用いて後述する。
【0030】スラスト軸受5は、軸受面となるピボット
軸受5aを底部5−1に有してなり、この底部5−1と
シャフト2の下端外周を包囲する環状の側部5−2とを
一体成形することでキャップ形を呈し、この側部5−2
の環状端面と軸受メタル4の下端とによって環状のスト
ッパプレート6が挾持されている。このストッパプレー
ト6の在る位置に対応してシャフト下端外周に周方向に
溝(周溝)2bが形成され、この溝2bにストッパプレ
ート6の内側に設けた図2の弾性片(爪片,舌片とも称
せられ、ここでは、以下、舌片と称する)6bが非接触
で嵌まりこんでシャフト2の抜け止めとスラスト方向の
位置規制を行なっている。舌片6bはシャフト挿入力に
より押し広げ可能な形状を呈し、シャフト2の周溝位置
における直径が舌片6bの復元状態にある時の内径dよ
り小さくしてある。周溝2bの溝幅は舌片6bとの非接
触を保てる程度に該舌片の板厚より大きくしてあり、シ
ャフト2下端がスラスト軸受5に支持された状態の時に
周溝2bが舌片6bを非接触状態で受け入れる位置に在
るよう設定されている。ストッパプレート6の詳細につ
いては、後述する。
【0031】シャフト2の下端面は曲面(球面形状を含
む)形状でピボット軸受(スラスト軸受)5aに受けら
れている。スラスト軸受5によって形成された流体封入
室9には動圧軸受の動圧発生要素(潤滑剤)として磁性
流体が注入されている。
【0032】軸受メタル4は2個用いられ、この軸受メ
タル4,4間に筒状のシールマグネット8が介在し、こ
れらの軸受メタル4及びシールマグネット8は軸受ハウ
ジング3内周に圧入により固定配置されている。シール
マグネット8は軸方向に着磁されている。
【0033】また、軸受ハウジング3には、上部内周に
シール部材7が圧入により固着されている。シール部材
7の内周には螺旋溝7a(図8参照)が形成され、この
螺旋溝7aは、シャフト2の回転時に磁性流体を押し下
げる方向にスクリューポンプ作用が生じるよう溝をきっ
てあり、この螺旋溝7aによって、遠心力で内部の磁性
流体が外部に出ないようにしてある。
【0034】このシール部材7とスラスト軸受5とによ
って軸受ハウジング3内部はシールされる。
【0035】固定側となるベース11には、ボス(円筒
部)11aが一体成形され、このボス11a内周に軸受
ハウジング3が固着されている。この固着は、ボス11
a内周に設けた溝11bに接着剤を充填して接着により
行なっている。ボス11aと軸受ハウジング3は一体成
形してもよく、この場合は当然ながら接着剤は不要とな
る。
【0036】ステータコア10は、積層された珪素鋼板
からなり、コイル10aが巻回されて、ベース11のボ
ス11aに接着固定されている。ステータコア10の外
周部はハブ1の内周部に配置固定されたロータマグネッ
ト12の内径に所定の空隙をもって対向配置されてい
る。
【0037】ここで、スラスト軸受5の固着法を図6,
7を用いて説明する。
【0038】図6は、加圧治具40を用いて、軸受ハウ
ジング3にスラスト軸受5を塑性流動結合する説明図で
ある。
【0039】2個の軸受メタル(ラジアル軸受)4とシ
ールマグネット8とを軸受ハウジング3に圧入したサブ
アッセンブリに、ストッパプレート6を載置した後、ス
ラスト軸受5を軸受ハウジング3の一端内周に遊嵌状態
でセットする。
【0040】その後、加圧治具40により軸受ハウジン
グ3の下端内縁に軸方向の荷重Pを上部から印加する。
加圧治具40には、環状の小突起40aが設けてあり、
荷重Pが加わると、小突起40aによって軸受ハウジン
グ3の内径エッジ部(内縁)を潰し、材料の塑性流動に
よってスラスト軸受5を緊迫結合するものである。その
詳細を図7に示す。
【0041】スラスト軸受5の外周と軸受ハウジング3
の内周とは、塑性流動結合前は遊嵌されているが、加圧
治具40の荷重により、軸受ハウジング3の内縁周りが
潰され、遊嵌による隙間を埋める如く突起40aの先端
近傍の逃げ場を失った材料(軸受ハウジング3)が塑性
流動する。加圧治具40は、その一端が軸受ハウジング
3の端面に当たって止まる。このとき、スラスト受け5
の外周方向に緊迫力(塑性流動による密着結合力)が働
くものの、軸方向には僅かの力しか働かない。本構造で
は、この点が非常に重要である。
【0042】すなわち、ストッパプレート6は、薄い板
でかつ内側に図2に示すように舌片6b,逃げ部(スリ
ット)6aを有しており、その外周付近に軸方向の大き
な荷重が加わると(軸受メタル4とスラスト軸受5との
間ではさみ込まれる形)、軸受メタル4が比較的柔らか
いため(素材がポーラス状)、印加荷重の不均一によっ
てストッパプレート6が変形してしまう。
【0043】この変形によって舌片6bがシャフト2の
溝2bに接触し、回転中に異音が発生したり、振動が大
きくなる等の不具合が生じる。本実施例の塑性流動結合
は、ストッパプレート6の軸方向には大きな荷重が加わ
らないので、ストッパレート6の変形を防ぎ非常に有効
な手段である。更には、塑性流動は密着結合力が高いの
で、磁性流体の漏れ防止に対しても効果が大きい。
【0044】すなわち、本発明者らは、スラスト軸受5
の固着について、圧入,接着等種々検討した結果、塑性
流動結合がストッパプレートの変形防止や、軸受ユニッ
トの組立て性、磁性流体に対するシール性等で最も優れ
ていることを見出し、その知見に基づいてスピンドルモ
ータのスラスト軸受5の固着に採用したものである。
【0045】ここでスラスト軸受5の塑性流動結合が圧
入等の固着より優れている点について、上記のストッパ
プレートの変形防止の他に、スラスト軸受の加工精度の
面でも有利である点を説明する。
【0046】スラスト軸受5は軸受ハウジング3の内径
に圧入する方式を採用した場合には、圧入部分の面粗さ
を非常に厳しくする必要があるが(例えば粗さ0.4a
程度)、塑性流動結合の場合には材料が塑性変形するた
め、面の凹凸が埋まるようになり、粗さ12a程度で十
分である。
【0047】本実施例では、スラスト軸受5の材質SU
S430、表面硬化処理硬さHRC65、外周の面粗さ
12a、軸受ハウジング3の材質を黄銅C3604、そ
の内径の面粗さ6a、スラスト軸受5の外径との嵌合隙
間0.03mmのとき、下記の条件で好結果を得た。
【0048】条件(図7参照) 治具の突起部40aの幅:0.15mm 押し荷重P:200kgf 潰し部の凹み:0.1mm 塑性流動結合部のシール性:温度55℃、運転3000
時間で漏れなし 上記のようにして軸受ハウジング3にスラスト軸受5、
軸受メタル4、シールマグネット8、スラスト軸受5及
びシール部材7を装着することで、図8に示すように動
圧型のラジアル軸受・スラスト軸受一体型の軸受ユニッ
ト101を構成でき、この軸受ユニット101に磁性流
体33を注入した後、先に述べたシャフト2・ハブ1の
一体結合部品100を挿入することで、図9に示すよう
なスピンドルモータの駆動ユニット200が製作され
る。
【0049】シャフト2を軸受4に挿入するとき、図3
に示すようにストッパプレート6の舌片6bは破線に示
すように外側に弾性変形(後退)した後、シャフト2先
端がスラスト軸受の軸受面5aに当たり、この状態で円
周溝2bとストッパプレート6の高さ位置が一致するの
で、舌片6aが元に戻り溝2b内に非接触で入り込む。
この組立体が駆動ユニット200となる。
【0050】図9に示すように、駆動ユニット200は
一つの部品として扱うことができ、図1のスピンドルモ
ータを構成する際、組立性が非常に優れたものとなる。
更には、組立前に駆動ユニットとしての性能、寸法精度
等を検査でき、組立後の歩留まりが良くなる利点を有す
る。
【0051】軸受メタル4は磁性流体の循環をよくする
ため、金属の焼結材料で構成され、いわゆるポーラス状
であり、磁性流体が十分浸透するには長時間かかるが、
本実施例の構造によれば、シャフト2を挿入する前に規
定量の磁性流体33を注入しておくことができる利点が
ある。挿入の際に内部の空気を逃がすために、シールマ
グネット8と軸受(軸受メタル)4の外周および端面に
適当な溝を設けておく。
【0052】磁性流体を注入した後に蓋をするために
は、例えば図1の構造では図を反転した状態にし、スラ
スト軸受5の下端面に小孔を設け、そこから磁性流体を
注入し、接着剤あるいは接着剤付きテープ等で封鎖する
構成となる。
【0053】ここで、ストッパプレート6の形状及び取
付け状態の詳細を図2,図3を用いて説明する。図2は
ストッパプレート6の平面図である。
【0054】ストッパプレート6は平板の環状を呈して
おり、その内周部にスリット状の逃部6aを確保して複
数(例えば3片)の舌片6bが配設されており、舌片6
bは、逃部6aにより板厚方向および平面方向に弾性変
形し得るようにしてある。すなわち、ストッパプレート
6は、舌片6bがスリット状の空隙6aを介して押し広
げ可能に複数配設されている。ストッパプレート6は、
例えばステンレス鋼板製で、弾性を有するように適当な
熱処理を施す。または熱処理したものをプレス加工等で
製作するのが一般的である。但しプレス加工の場合に
は、打ち抜き時のかえり、そり等が発生するため、金属
エッチング加工が好ましい。舌片6bの最小内径部dは
シャフト2の外径より若干小さく、かつシャフト2に設
けた溝2bの部分のシャフト径より大きい寸法となって
いる。
【0055】本実施例では、シャフト2の外径3mmの
とき、ストッパプレート6の材質をSUS304、硬さ
HRC40、板厚0.2mm、外径5mm、d寸法2.
8mmで構成した。
【0056】図3において、舌片6bの下端面はシャフ
ト2の溝2bの壁面との間に微小隙間δをもって対向し
ている。破線21は、シャフト2を上部から挿入した途
中の状態で、破線21aはシャフト2をさらに挿入して
シャフト2下端のテーパ状の一部2Rが舌片6bのエッ
ジ部に接して舌片6bを外側に押し広げている状態を示
す。最終的に実線状態まで挿入すると、図2で示したよ
うに舌片6bは逃部6aの存在により、弾性で溝2bに
入り込み隙間δを形成することになる。
【0057】スラスト軸受5には、段付き部(段差)5
bが形成してあり、これによりスラスト軸受5の側部5
−2の上端面には、径方向の内周寄りの約半分の環状面
5b´が外周寄りの残り半分の環状面5b″より低くな
るようにしてある。低い方の段差面5b´が存在するこ
とで、舌片6bの破線のような斜め下がりのスムーズな
後退動作を保証し、また、この段差は、舌片6bが外側
に押し広げられる際、破線のように下側に押されようと
するとき、規定以上は動かないように僅かな段差、好ま
しくは0.01mm程度としている。
【0058】さもないと、舌片6bが永久変形し、ひい
ては溝2bの壁面に接触してシャフト2の回転時に異音
が発生する恐れがある。
【0059】上記のストッパプレート6が存在すること
で、シャフト2は、スラスト方向に隙間δ以上には動き
得ない。すなわちスラスト方向の規制ができる。通常使
用中は、シャフト2はロータマグネット12の磁気によ
り下方向のスラスト荷重が作用するように、図1のステ
ータコア15の位置が設定されており、シャフト2は舌
片6bに対し非接触で回転する。
【0060】前記した組立体のハブ1の外周、フランジ
部1aの静的回転振れ測定結果の一例は下記に示す如
く、高い精度であった。
【0061】実施例 振れの規格値:15μm以下 N=30個 外周の振れ 最小値:1μm 最大値:11μm 平均値:7.5μm フランジ部面振れ 最小値:3μm 最大値:12μm 平均値:9μm 本実施例の主な効果としては、次のようなものが上げら
れる。
【0062】(イ)シャフト2がスラスト軸受5に支持
されることを利用して、この支持状態にある時に周溝2
bがストッパプレート6の舌片6bを非接触状態で受け
入れる位置に在るよう設定でき、これによりシャフト2
とストッパプレート6間の摩擦抵抗の発生や摺動音発生
をなくすことができ、モータの消費電流の低減及び低騒
音化を図ることができる。
【0063】(ロ)ストッパプレート6によって回転軸
型のシャフト2の抜け止めやスラスト移動規制を図るこ
とで磁気ディスクの円滑な駆動を保証する。
【0064】(ハ)ストッパプレート6の舌片(弾性
片)6bとシャフト2の下端に設けたテーパ2R及び溝
2bとの協働により、軸受ユニット101の軸受ハウジ
ング3にシャフト2をストッパプレート6に邪魔される
ことなく挿入でき、しかも、挿入後にストッパプレート
6の舌片6bが溝2b内に自ずと入り込むので、部品を
ユニット単位で組立てることができ、組立性の簡便化を
図り得る。
【0065】(ニ)ラジアル及びスラストの動圧軸受部
品4,5や、シール部材7,8及びストッパプレート6
等は一つの軸受ユニット101としてハブ付きシャフト
2との組立て工程に付することができ、また、このよう
にして得られた駆動ユニット200も一つの部品として
扱って、ステータ側のベース11に一括して取り付ける
ことができ、図1のスピンドルモータを構成する際、組
立性が非常に優れたものとなる。更には、組立前に駆動
ユニットとしての性能、寸法精度等を検査でき、組立後
の歩留まりが良くなる利点を有する。
【0066】(ホ)さらに、加圧治具を用いて軸受ハウ
ジング3の内縁を軸方向に加圧して塑性流動を生じさせ
た場合、スラスト軸受5の外周方向に固着力(緊迫力)
が働くものの、軸方向には僅かな力しか働かない。した
がって、スラスト軸受の固着時に軸受ハウジング3内の
軸受メタル4やストッパプレート6に無理な荷重が加わ
らず、これらの軸受内挿部品の変形防止を図ることがで
きる。加えて、シャフト2の組立て時の挿入時に微小段
差5bの存在でストッパプレート6の舌片6bのスムー
ズな後退動作を保証し、また、舌片6bの変形を防止す
ることができる。したがって、舌片6bの変形による周
溝2bへの接触防止を図ることで、上記の(イ)の効果
を助長する。
【0067】さらに、上記実施例では次のような利点が
ある。
【0068】(ヘ)スラスト軸受5がキャップ形を呈し
ていることで、これを軸受ハウジング3に固着すればス
ラスト軸受が軸受ハウジングの封止蓋としても機能し、
特に、軸受ハウジング3の内縁周りを塑性流動させるこ
とで塑性流動箇所がキャップ(スラスト軸受)5外周面
に強固に密着結合するので、軸受ハウジングを確実にシ
ールし動圧軸受の潤滑剤の漏れ防止を確実に図り得る。
【0069】(ト)また、塑性流動結合によれば、塑性
流動の加圧成形前はキャップ(スラスト軸受)5を遊嵌
状態で軸受ハウジング一端内周にセットしてもよく(遊
嵌状態であっても、塑性流動が生じると軸受ハウジング
の塑性流動部分が遊嵌の隙間をなくし、さらに塑性流動
がスラスト軸受5外周の表面粗さの凹凸に食い込むので
密着効果が高まる)、したがって、スラスト軸受の軸受
ハウジングに対する面粗さ精度に厳しさが要求されな
い。
【0070】(チ)ハブ1とシャフト2との固着を塑性
流動結合することで、接着剤等に比べてはるかに機械的
強度に優れた固着性を確保でき、圧入,溶接等に比べて
加工時の機械的変形,熱変形がなく高精度のスピンドル
モータが得られる。
【0071】(リ)シャフト2先端を曲面にしてピボッ
トによるスラスト軸受としたため、軸方向の摩擦抵抗を
小さくして、回転精度が高く、消費電流の少ないスピン
ドルモータとすることができる。
【0072】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スラスト
位置規制機構に改良を施すことで、スラスト方向の動き
を精度良く規制できるとともに、組立性が良く、しかも
従来以上に低騒音,消費電流の節約を図ることのできる
スピンドルモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスピンドルモータの
断面図。
【図2】同実施例に用いるストッパプレートの平面図。
【図3】図1の一部を拡大して示す断面図。
【図4】同実施例におけるハブとシャフトとの結合部分
を示す要部拡大図。
【図5】同実施例におけるハブとシャフトとの塑性結合
工程図。
【図6】同実施例におけるスラスト軸受を軸受ハウジン
グに塑性流動結合する方法を示す図。
【図7】図6の詳細を示す要部拡大図。
【図8】軸受ユニットに磁性流体を注入しシャフト,ハ
ブ一体部分を挿入する工程図。
【図9】回転部分と固定部分とを一体化した駆動ユニッ
ト。
【符号の説明】
1…ハブ、2…シャフト、2b…周溝、3…軸受ハウジ
ング(軸受け保持手段)、4…軸受メタル、5…スラス
ト軸受、6…ストッパプレート、6a…スリット(逃げ
部)、6b…弾性片、8…シールマグネット、9…流体
封入室、10…ステータコア、11…ベース。
フロントページの続き Fターム(参考) 3J011 AA03 AA04 BA03 BA04 BA10 CA02 DA02 JA03 KA02 KA03 MA12 3J023 DA10 FA02 GA02 5H607 AA04 BB01 BB14 BB17 CC01 DD03 GG01 GG02 GG07 GG12 JJ08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータコアの内側に内側から順にハブ
    のシャフト,該シャフトのラジアル用の軸受メタル,筒
    状の軸受ハウジングが同心状に配置され、前記軸受ハウ
    ジングの下端に前記シャフトのスラスト軸受が配置され
    るスピンドルモータにおいて、 前記軸受ハウジング内に前記シャフトに対するスラスト
    方向位置規制用の弾性片を有するストッパプレートが固
    定配置され、前記弾性片はシャフト挿入力により押し広
    げ可能な形状を呈し、前記シャフトには前記弾性片が嵌
    まり込むための周溝が設けられ、このシャフトの前記周
    溝位置における直径が前記弾性片の復元状態にある時の
    内径より小さくしてあり、前記周溝の溝幅は前記弾性片
    との非接触を保てる程度に該弾性片の板厚より大きくし
    てあり、前記シャフト下端が前記スラスト軸受に支持さ
    れた状態の時に前記周溝が前記弾性片を非接触状態で受
    け入れる位置に在るよう設定されていることを特徴とす
    るスピンドルモータ。
  2. 【請求項2】 前記スラスト軸受はキャップ形を呈して
    前記軸受ハウジングの下端内周に嵌合固着され、このス
    ラスト軸受の側部上端と前記軸受メタルの下端とによっ
    て前記ストッパプレートが挾持されている請求項1記載
    のスピンドルモータ。
  3. 【請求項3】 前記ストッパプレートは、平板の環状で
    その内側に前記弾性片がスリット状の空隙を介して押し
    広げ可能に複数配設され、前記シャフト下端には該シャ
    フトを前記軸受ハウジングの挿入した時に前記弾性片を
    押し広げるテーパ或いはアールが形成され、このテーパ
    或いはアールの上方隣接位置に前記周溝が形成されてい
    る請求項1又は2記載のスピンドルモータ。
  4. 【請求項4】 前記ストッパプレートの下面の受ける部
    材に、前記弾性片が押し広がられる時の下方向の変位を
    該弾性片の変形を規制しつつ受け入れる微小な段差が形
    成されている請求項1ないし3のいずれか1項記載のス
    ピンドルモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004103758A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品用ヒートシンクの製造方法およびそれを用いて作製された電子部品用ヒートシンク

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JP2004103758A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品用ヒートシンクの製造方法およびそれを用いて作製された電子部品用ヒートシンク

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