JP2001054256A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP2001054256A
JP2001054256A JP22342499A JP22342499A JP2001054256A JP 2001054256 A JP2001054256 A JP 2001054256A JP 22342499 A JP22342499 A JP 22342499A JP 22342499 A JP22342499 A JP 22342499A JP 2001054256 A JP2001054256 A JP 2001054256A
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Japan
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shaft
bearing
thrust
spindle motor
magnetic
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JP22342499A
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Kazuhiko Kawakami
和彦 河上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スラスト方向の動きを精度良く規制できるとと
もに、消費電流の少ない動圧軸受装置であり、組立性の
良いスラスト受け装置を備えたスピンドルモータとする
とともに、コギングトルクが小さく、磁気音発生が少な
いものとする。 【解決手段】ステータコア10の内周にハブ1のシャフ
ト2を同心的に重合配置し、シャフト2を軸受けメタル
4を介して軸受け保持手段3に支承してなる。シャフト
2の下端部は曲面形状で、軸受け保持手段3に非磁性の
スペーサ51とストッパプレート6を介して固着された
スラスト受け5のピボット軸受け部により支承されてい
る。スラスト受け5は磁性体であり、このスラスト受け
5の内部上面に、厚さ方向に着磁した予圧印加用のマグ
ネット13を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスピンドルモータに
係り、特に動圧軸受を用いたディスク駆動用モータに好
適なスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】情報機器等に用いられるスピンドルモー
タでは、例えば特公平6−30554号公報にあるようにシャ
フトの支持に玉軸受け装置を用いたものや、特開平3−2
72318号公報にあるように動圧軸受け装置を用いたもの
が広く知られている。
【0003】特に後者の動圧軸受け装置に関しては非接
触型の流体軸受け装置であるため、非常に高精度な回転
が可能であり、ロータの高速回転化に適しているととも
に、静音化の点で有効である。
【0004】この種動圧軸受スピンドルモータにおいて
は、軸固定型と軸回転型の2つに分類することができる
が、軸固定型の場合、軸をベースに固定するためベース
を厚くする必要があり、また、その構造が複雑になるた
めスピンドルモータの薄型化,低コスト化に問題があ
る。
【0005】軸回転型の場合、軸固定型と比べて軸固定
部が必要なく、その構造が簡単なためスピンドルモータ
の薄型化,低コスト化に適している。しかし、軸回転型
の場合には軸の抜け防止策を施す必要があり、特開平5
−321928 号公報には、軸の端部に軸の直径より大きい
円板状のスラスト板を形成し、スラスト板の上下端面部
にスラスト軸受を設けて軸の抜けを防止する構造が開示
されている。
【0006】また、動圧軸受の場合、潤滑剤の漏洩が軸
受の潤滑不良を引き起こし、軸受寿命を低下させる。さ
らに例えば、磁気ディスク装置に用いた場合には、漏洩
した潤滑剤が磁気ディスク及び磁気ヘッドを汚染し、ヘ
ッドクラッシュを発生させる可能性がある。したがっ
て、潤滑剤の漏洩を防止する手段が必要となる。潤滑剤
の漏洩を防止するため、特開平3−272318 号公報では、
軸受装置内を潤滑剤である磁性流体で満たし、ラジアル
軸受の両端側に磁性流体シールを設けた構造としてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記後者の従来の動圧
軸受スピンドルモータにあっては、スラスト板の下側に
スラスト軸受を形成する場合、スラスト板に対向するプ
レートを厚くする必要があり、スピンドルモータの薄型
化の妨げ要因となる。また、機械的衝撃により軸のスラ
スト方向の動きが大きいと、磁気ディスクと記録読み取
り用ヘッドとの接触により、ヘッドが破壊する恐れがあ
り、その隙間を厳密に設定する必要がある。このため、
各部品の加工精度が厳しくなり、製造コストの上昇を招
く。さらに前記構造では、スラスト方向の荷重をプレー
トと軸受端面との接触で受けるため摩擦抵抗が大きく、
ひいてはモータの消費電流増加を招く問題もある。
【0008】本発明の目的は、スラスト方向の動きを精
度良く規制できるとともに、消費電流の少ない動圧軸受
装置であり、組立性の良いスラスト受け装置を備えたス
ピンドルモータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステータコア
の内周にハブのシャフトを同心的に重合配置し、該シャ
フトを軸受けメタルを介して軸受け保持手段に支承して
なるスピンドルモータにおいて、前記シャフトの一方の
端部を曲面形状にしてスラスト受けで支承し、かつこの
近傍のシャフトに径方向の溝を形成し、この溝部分に内
径部が非接触で対向し、外径部が軸受け保持部材に固定
されるストッパプレートを有し、前記スラスト受けが磁
性体であり、このスラスト受けの内部端面に、厚さ方向
に着磁したリング状のマグネットを載置するとともに、
このマグネットの上面に前記ストッパプレートを接近も
しくは接触して設けたことを特徴としたスピンドルモー
タによって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1を参照しな
がら説明する。図1は動圧軸受を用いた磁気ディスク装
置用スピンドルモータの縦断面図である。図において椀
状のハブ1は、その外周部に磁気ディスク載置用フラン
ジ部1aを一体に形成し、シャフト2はその中心部に前
記磁気ディスクを図示していないクランプ装置と共同し
て固定するための中心ねじ部2aを設けている。前記シ
ャフト2は前記ハブ1とは別部品で構成され、嵌合部1
bに組み付け後一般に知られている塑性変形結合により
同心的に固着されて、軸受(軸受メタル)4を介して円
筒状の軸受ハウジング(軸受け保持手段)3に回転自在
に支承されている。
【0011】前記シャフト2の下端部は球面或いは曲面
形状で、軸受ハウジング3に緊迫結合された磁性材のス
ラスト受け5のピボット軸受部5aによって支承されて
いる。また、シャフト2の下端部付近にはスラスト方向
規制用環状のストッパプレート6が溝2bに非接触で対
向配置され、その外周部は前記した軸受4の端面に配置
され、スラスト受け5の結合時に、スペーサ51ととも
に同時に押し付け固定されている。前記軸受ハウジング
3には、上部にシール部材7,前記した2個の軸受(軸
受メタル)4の間に軸方向に着磁されたシールマグネッ
ト8が気密的に装着されている。スラスト受け5によっ
て形成された流体封入室9には潤滑剤として磁性流体が
注入されている。
【0012】シール部材7の内径には螺旋溝が形成さ
れ、回転時に遠心力で内部の磁性流体が外部に出ないよ
う、シャフト2の回転により内部に引き込まれる方向に
設けてある。
【0013】積層された珪素鋼板からなるステータコア
10には、コイル10aが巻回され、ベース11の円筒
部11aに接着固定されている。ステータコア10の外
周部はハブ1の内周部に配置固定されたロータマグネッ
ト12の内径に所定の空隙をもって対向配置されてい
る。前記ロータマグネット12はハブ1の内周に接着固
定されている。
【0014】前記軸受ハウジング3とベース11の円筒
部11aとは両者間に位置する溝3bに接着剤を充填し
て固着している。
【0015】軸受装置の詳細を図2,図3で説明する。
図2はストッパプレート6の形状を示し、図3はスラス
ト方向規制の詳細を示す断面図である。ストッパプレー
ト6は同一回転方向に突出し、外周部にスリット状の逃
部6aを有する3片の舌片6bからなり逃部6aにより
板厚方向および平面方向に変形し得る。このストッパプ
レート6は、例えば磁性ステンレス鋼板製で、弾性を有
するように適当な熱処理を施す。または熱処理したもの
をプレス加工等で製作するのが一般的である。但しプレ
ス加工の場合には、打ち抜き時のカエリ,ソリ等が発生
するため、金属エッチング加工が好ましい。舌片6bの
最小内径部dはシャフト2の外径より若干小さく、かつ
シャフト2に設けた溝2bの底径より大きい寸法となっ
ている。
【0016】本実施例では、シャフト2の外径3mmのと
き、ストッパプレート6の材質をSUS301,硬さH
RC40,板厚0.3mm,外径7mm、d寸法2.8mmで構
成した。
【0017】図3において、舌片6bの下端面はシャフ
ト2の溝2bの壁面との間に隙間δをもって対向してい
る。点線21はシャフト2を上部から挿入し、テーパ状
の一部2Rが舌片6bのエッジ部に接した状態を示す。
点線21aはシャフト2をさらに挿入し、舌片6bが外
側に押し広げられた状態を示す。最終的に実線状態まで
挿入すると、図2で示したように舌片6bは逃部6aの
存在により、弾性で溝2bに入り込み隙間δを形成する
ことになる。
【0018】スラスト受け5の上部に非磁性のスペーサ
51が設けられ、段付き部51bが形成してある。これ
は、シャフト2を挿入し、舌片6bが外側に押し広げら
れる際、点線のように下側に押されようとするとき、規
定以上は動かないように僅かな段差、好ましくは0.0
1mm 程度としている。さもないと、舌片6bが永久変
形し、ひいては溝2bの壁面に接触してシャフト2の回
転時に異音が発生する恐れがある。
【0019】したがってシャフト2は、スラスト方向に
隙間δ以上には動き得ない。すなわちスラスト方向の規
制ができる。通常使用中は、シャフト2はロータマグネ
ット12の磁気による下方向のスラスト荷重が作用する
ように、図1のステータコア15の位置が設定されてお
り、シャフト2は舌片6bに対し非接触で回転する。し
かしながら、モータの磁気回路構成上、ステータコア1
5の積層厚さ中心とロータマグネット12の高さ中心と
が、極力一致していないと、コギングトルク増大,磁気
音発生等の問題がある。それぞれの中心をずらせて下方
向のスラスト荷重を高めようとすると、この問題により
実用化が難しかった。
【0020】本発明では、磁性材のスラスト受け5の上
側に、厚さ方向に着磁したリング状の予圧マグネット1
3を設置し、この上部に極めて近接、もしくは接触する
ようにストッパプレート6を設ける。この配置構造によ
り、シャフト2の先端球面→スラスト受け5→予圧マグ
ネット13→ストッパプレート6→軸受メタル4→シャ
フト2の外径部を経由する閉磁気回路が形成されること
になる。
【0021】スラスト方向隙間δのばらつきを少なくす
るためには、スペーサ51の厚さ方向の寸法と、シャフ
ト2の球面先端から溝2bの側壁まで寸法を精度良く製
作する必要がある。例えばδの要求値を0.03mm 以下
とした場合、それぞれの寸法誤差を0.015mm 以内に
抑えることとなる。本構造において、スペーサ51をな
くし、その部分に予圧マグネット13を設置することで
も機能は達せられるが、前記スペーサ51の段差5bを
予圧マグネット13の端面に形成し、かつ厚さ寸法誤差
0.015mm 以下を確保するためには、いわゆるプラス
チックマグネットで構成する場合、生産レベルでは非常
に難しい。
【0022】本発明の構成では、リング状の予圧マグネ
ット13の内側に非磁性のリング状スペーサ51を設け
ており、スペーサ51を黄銅,非磁性ステンレス鋼等の
金属材料で製作すれば、上記した難点を解決することは
容易である。予圧マグネット13とスペーサ51のそれ
ぞれの厚さは製作誤差によるばらつきがあり、予圧マグ
ネット13の方が厚い場合には、スラスト受け5が軸受
ハウジング3に結合された際、スペーサ51が固定され
なくなる。したがって厚さのばらつき誤差を考慮して、
予圧マグネット13の方を薄く設定しておく。この場合
には自身の磁気吸引力によってスラスト受け5の上面に
吸着するため、その問題はなくなる。予圧マグネット1
3の上側とストッパプレート6下面との間には、厚さば
らつき誤差の吸収分だけ隙間ができることになるが、せ
いぜい0.1mm 程度であり、シャフト2の球面先端部が
スラスト受け5に吸着する力は問題ないレベルである。
【0023】リング状スペーサ51を非磁性体とした理
由は、シャフト2の球面先端部がスラスト受け5の中央
部で、強い吸引力が働くようにしたものである。これを
スラスト受け5と一体に製作すると、リング状部分で短
絡磁路を形成してしまい、シャフト2の球面先端部付近
の磁束が殆どなくなり、したがってその部分の吸引力が
作用しなくなるため、分割したものである。
【0024】軸受(軸受メタル)4は磁性流体の循環を
よくするため、金属の焼結材料で構成され、いわゆるポ
ーラス状であり、磁性流体が十分浸透するには長時間か
かるが、上記構造とすることにより、シャフト2を挿入
する前に規定量の磁性流体を注入しておくことができる
利点がある。挿入の際に内部の空気を逃がすために、シ
ールマグネット8と軸受(軸受メタル)4の外周および
端面に適当な溝を設けておく。
【0025】磁性流体を注入した後に蓋をするために
は、例えば図1の構造では図を反転した状態にし、スラ
スト受け5の下端面に小孔を設け、そこから磁性流体を
注入し、接着剤あるいは接着剤付きテープ等で封鎖する
構成となる。しかしながらこの方法では、残留した空気
を排出できず、温度が上昇した時その膨張によって磁性
流体が漏洩する問題がある。
【0026】図4はハブ1とシャフト2との結合部を拡
大した断面を示すものである。
【0027】両者の結合は、上部の全周にW溝2cを形
成したシャフト2をハブの嵌合部1bに嵌合した後、W
溝の近傍にあるハブ1の材料の一部を垂直に加圧し、前
記W溝に塑性流動させて両者を一体結合したものであ
る。なおW溝によって生じる突起を断続的或いはピラミ
ッド状にすることによって回転方向の結合力が一段と向
上することは周知の通りである。
【0028】図5はハブ1とシャフト2との塑性結合方
法を示したもので、ハブ1を平面台に反転して配置し、
シャフト2を嵌合部1bに嵌めた状態で内周先端に押圧
部30aを形成した治具30を内側から前記シャフトを
ガイドとして挿入,荷重を加えることによりハブの材料
の一部をW溝に流動させるものである。
【0029】例えばシャフト2の材質がステンレス軸受
鋼SUS440C,熱処理硬度HRC60,軸径3mm,
W溝深さ0.07mm ,ハブ1の材質がSUS430,硬
度HRC20,厚さ1mm,嵌合の隙間が0.008mmの
場合、凹み深さは約0.1mm,凹み幅が約0.2mmとする
と、500kgf程度の押圧荷重で、塑性流動により強固
に一体化できた。なお嵌合を圧入とした後、塑性加工結
合してもよい。
【0030】シャフト2の外径精度は例えば、公差幅1
μm,真円度誤差0.1μm 程度の高精密度を必要とす
るが、ハブ1とシャフト2とを切削一体物とする製法
は、量産レベルでは不可能に近い。本発明のようにシャ
フト2とハブ1とを別々に製作すれば、夫々の加工精度
を高めることは容易である。
【0031】図6はスラスト受け5を軸受ハウジング3
に緊迫結合する方法を示す図である。シールマグネット
8を遊嵌、2個の軸受4を軸受ハウジング3に圧入した
サブアッセンブリに、ストッパプレート6を載置した
後、スペーサ51,予圧マグネット13,スラスト受け
5を軸受ハウジング3の内径に遊嵌する工程である。緊
迫結合用押し治具50には、下部に突起50aが設けて
あり、上部から荷重Pを印加して軸受ハウジング3の内
径エッジ部を潰し、材料の塑性流動によってスラスト受
け5の外周との間を緊迫結合するものである。
【0032】その詳細を図7に示す。
【0033】スラスト受け5の外径と軸受ハウジング3
の内径とは遊嵌されているが、押し治具50の押圧荷重
Pにより、軸受ハウジング3の内径エッジ部付近が潰さ
れ、突起50aの先端近傍の逃げ場を失った材料が、遊
嵌による隙間を埋める如く塑性流動する。この部分の凹
み深さは押圧荷重Pと軸受ハウジング3の材料物性値で
決まる。このとき、スラスト受け5の外周方向に緊迫力
が働くものの、軸方向には僅かの力しか働かない。本構
造では、この点が非常に重要である。
【0034】すなわち、ストッパプレート6は図2で説
明したように、薄い板でかつ内側に舌片6b,逃げ部6
aを有しており、圧入方式ではその外周付近に軸方向の
大きな荷重が加わり(軸受メタル4とスペーサ51との
間ではさみ込まれる形)、軸受メタル4が比較的柔らか
いため(素材がポーラス状)、印加荷重によってストッ
パプレート6が変形するものである。圧入方式では、軸
受ハウジング3の内径公差とスラスト受け5の外径公差
の上下限組み合わせにより、締め代にばらつきが生じる
ため、最大締め代時をカバーできるための大きな圧入力
を印加する必要がある。したがって前記のような過大な
軸方向荷重が作用することになる。
【0035】舌片6bが変形すると、シャフト2の溝2
bに接触し、回転中に異音が発生したり、振動が大きく
なる等の不具合が生じる。したがって緊迫結合は非常に
有効な手段である。更には、磁性流体の漏れ防止に対し
ても効果が大きい。
【0036】圧入方式では前記した欠点の他、圧入部分
の面粗さを非常に厳しくする必要があるが(例えば粗さ
0.4a程度)、緊迫結合の場合には材料が塑性変形す
るため、面の凹凸が埋まるようになり、粗さ12a程度
で十分である。
【0037】本実施例では、スラスト受け5の材質がSU
S420J2,表面硬化処理硬さHRC65,外周の面粗さ12
a,軸受ハウジング3の材質が黄銅C3604,その内
径の面粗さ6a,スラスト受け5の外径との嵌合隙間
0.03mm のとき、下記の条件で好結果を得た。
【0038】実施例(図7参照) 治具の突起部幅:0.15mm 押し荷重P:200kgf 潰し部の凹み:0.1mm 緊迫部のシール性:温度55℃、運転3000時間で漏
れなし 図8は軸受ユニットに磁性流体を注入し、シャフト,ハ
ブ一体部分100を挿入する工程図である。
【0039】磁性流体14を規定量注入した後、シャフ
ト2を軸受4に挿入する。このとき図3で説明したよう
に、ストッパプレート6の舌片6bは外側に変形した
後、シャフト2がスラスト受け5の底面に当たると、溝
部2bに非接触で対向する。予圧マグネット13の存在
によって磁性流体14はシャフト2の下面付近に集ま
り、使用時にはその部分の潤滑が効果的に行われる利点
がある。この組立体を駆動ユニット200と呼ぶ。
【0040】図9のように駆動ユニット200は、回転
部分と固定部分とが一体化された一つの部品として扱う
ことができ、図1のスピンドルモータを構成する際、組
立性が非常に優れたものとなる。更には、組立前に駆動
ユニットとしての性能,寸法精度等を検査でき、組立後
の歩留まりが良くなる利点を有する。
【0041】前記した組立体のハブ1の外周、フランジ
部1aの静的回転振れ測定結果の一例は下記に示す如
く、高い精度であった。
【0042】実施例 振れの規格値:15μm以下 N=30個 外周の振れ 最小値:1μm 最大値:11μm 平均値:7.5μm フランジ部面振れ 最小値:3μm 最大値:12μm 平均値:9μm
【0043】
【発明の効果】本発明は、シャフトのスラスト受けを椀
状にして軸受け取付部に潤滑剤を封入できる構造にした
ため、簡単な構成にて油枯れのない動圧軸受け構造を備
えたスピンドルモータが提供できる。
【0044】本発明は、スラスト方向規制部材挿入溝を
シャフトに設け、かつシャフト先端を曲面にしてスラス
ト受けに接するようにしたため、軸方向の摩擦抵抗を小
さくして、回転精度が高く、消費電流が少なく、かつス
ラスト受け近傍に予圧マグネットを設置したため、この
部分でシャフトの軸方向吸引力が得られ、モータマグネ
ットとステータコアの位置関係を最適に設定できること
となり、コギングトルクが小さく、磁気音発生が少ない
スピンドルモータとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるスピンドルモータの断
面図。
【図2】同実施例におけるストッパプレートの平面図。
【図3】図1の一部を拡大した断面図。
【図4】同実施例におけるハブとシャフトとの結合部分
を示す要部拡大図。
【図5】同実施例におけるハブとシャフトとの塑性結合
工程図。
【図6】スラスト受けを軸受ハウジングに緊迫結合する
方法を示す図。
【図7】図6の詳細を示す要部拡大図。
【図8】軸受ユニットに磁性流体を注入し、シャフト,
ハブ一体部分を挿入する工程図。
【図9】回転部分と固定部分とを一体化した駆動ユニッ
ト。
【符号の説明】
1…ハブ、2…シャフト、3…軸受ハウジング(軸受け
保持手段)、4…軸受、5…スラスト受け、6…ストッ
パプレート、6b…舌片、8…シールマグネット、9…
流体封入室、10…ステータコア、11…ベース、13
…予圧マグネット、51…スペーサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 29/00 H02K 29/00 Z Fターム(参考) 3J011 AA07 BA04 BA10 CA02 JA02 KA04 MA03 MA23 5H019 AA06 CC04 DD01 EE14 FF01 FF03 5H607 AA04 BB01 BB09 BB14 CC01 CC05 DD03 DD09 FF12 GG01 GG02 GG09 GG12 5H621 GA01 GA04 GB10 HH01 JK01 JK13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステータコアの内周にハブのシャフトを同
    心的に重合配置し、該シャフトを軸受けメタルを介して
    軸受け保持手段に支承してなるスピンドルモータにおい
    て、前記シャフトの一方の端部を曲面形状にしてスラス
    ト受けで支承し、かつこの近傍のシャフトに径方向の溝
    を形成し、この溝部分に内径部が非接触で対向し、外径
    部が軸受け保持部材に固定されるストッパプレートを有
    し、前記スラスト受けが磁性体であり、このスラスト受
    けの内部端面に、厚さ方向に着磁したリング状のマグネ
    ットを載置するとともに、このマグネットの上面に前記
    ストッパプレートを接近もしくは接触して設けたことを
    特徴とするスピンドルモータ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記スラスト受けと前
    記ストッパプレートとの間に、非磁性のスペーサを設置
    したことを特徴とするスピンドルモータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100771327B1 (ko) * 2006-05-02 2007-10-29 삼성전기주식회사 스핀들 모터
US7777389B2 (en) 2006-07-13 2010-08-17 Hitachi, Ltd. Rotating electrical machine

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KR100771327B1 (ko) * 2006-05-02 2007-10-29 삼성전기주식회사 스핀들 모터
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