JPH11122867A - スピンドルモータ - Google Patents
スピンドルモータInfo
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- JPH11122867A JPH11122867A JP28651297A JP28651297A JPH11122867A JP H11122867 A JPH11122867 A JP H11122867A JP 28651297 A JP28651297 A JP 28651297A JP 28651297 A JP28651297 A JP 28651297A JP H11122867 A JPH11122867 A JP H11122867A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- bearing
- spindle motor
- fixed
- stopper plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B19/00—Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
- G11B19/20—Driving; Starting; Stopping; Control thereof
- G11B19/2009—Turntables, hubs and motors for disk drives; Mounting of motors in the drive
Landscapes
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】スラスト方向の隙間を精度良く設定し、消費電
流の少ない軸受構造とする。 【解決手段】ステータコアの内周にハブのシャフトを同
心的に重合配置し、該シャフトを軸受けメタルを介して
軸受け保持手段に支承してなるスピンドルモータにおい
て、前記シャフトの下端部は曲面形状で、軸受け保持手
段に固着された椀状のスラスト受けのピボット軸受け部
により支承されているスピンドルモータ。腕状のスラス
ト受けはストッパプレートを介して軸受け保持手段の段
付き部に固着され、該ストッパプレートの内周端はシャ
フトに形成された溝に対向配置されている。
流の少ない軸受構造とする。 【解決手段】ステータコアの内周にハブのシャフトを同
心的に重合配置し、該シャフトを軸受けメタルを介して
軸受け保持手段に支承してなるスピンドルモータにおい
て、前記シャフトの下端部は曲面形状で、軸受け保持手
段に固着された椀状のスラスト受けのピボット軸受け部
により支承されているスピンドルモータ。腕状のスラス
ト受けはストッパプレートを介して軸受け保持手段の段
付き部に固着され、該ストッパプレートの内周端はシャ
フトに形成された溝に対向配置されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスピンドルモータに
係り、特に動圧軸受を用いたディスク駆動用モータに好
適なスピンドルモータに関する。
係り、特に動圧軸受を用いたディスク駆動用モータに好
適なスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】情報機器等に用いられるスピンドルモー
タでは、例えば特公平6−30554号公報にあるようにシャ
フトの支持に玉軸受け装置を用いたものや、特開平3−2
72318号公報にあるように動圧軸受け装置を用いたもの
が広く知られている。
タでは、例えば特公平6−30554号公報にあるようにシャ
フトの支持に玉軸受け装置を用いたものや、特開平3−2
72318号公報にあるように動圧軸受け装置を用いたもの
が広く知られている。
【0003】特に後者の動圧軸受け装置に関しては非接
触型の流体軸受け装置であるため、非常に高精度な回転
が可能であり、ロータの高速回転化に適しているととも
に、静音化の点で有効である。
触型の流体軸受け装置であるため、非常に高精度な回転
が可能であり、ロータの高速回転化に適しているととも
に、静音化の点で有効である。
【0004】この種動圧軸受スピンドルモータにおいて
は、軸固定型と軸回転型の2つに分類することができる
が、軸固定型の場合、軸をベースに固定するためベース
を厚くする必要があり、また、その構造が複雑になるた
めスピンドルモータの薄型化,低コスト化に問題があ
る。
は、軸固定型と軸回転型の2つに分類することができる
が、軸固定型の場合、軸をベースに固定するためベース
を厚くする必要があり、また、その構造が複雑になるた
めスピンドルモータの薄型化,低コスト化に問題があ
る。
【0005】軸回転型の場合、軸固定型と比べて軸固定
部が必要なく、その構造が簡単なためスピンドルモータ
の薄型化,低コスト化に適している。しかし、軸回転型
の場合には軸の抜け防止策を施す必要があり、特開平5
−321928 号公報には、軸の端部に軸の直径より大きい
円板状のスラスト板を形成し、スラスト板の上下端面部
にスラスト軸受を設けて軸の抜けを防止する構造が開示
されている。
部が必要なく、その構造が簡単なためスピンドルモータ
の薄型化,低コスト化に適している。しかし、軸回転型
の場合には軸の抜け防止策を施す必要があり、特開平5
−321928 号公報には、軸の端部に軸の直径より大きい
円板状のスラスト板を形成し、スラスト板の上下端面部
にスラスト軸受を設けて軸の抜けを防止する構造が開示
されている。
【0006】また、動圧軸受の場合、潤滑剤の漏洩が軸
受の潤滑不良を引き起こし、軸受寿命を低下させる。さ
らに例えば、磁気ディスク装置に用いた場合には、漏洩
した潤滑剤が磁気ディスク及び磁気ヘッドを汚染し、ヘ
ッドクラッシュを発生させる可能性がある。したがっ
て、潤滑剤の漏洩を防止する手段が必要となる。潤滑剤
の漏洩を防止するため、特開平3−272318 号公報では、
軸受装置内を潤滑剤である磁性流体で満たし、ラジアル
軸受の両端側に磁性流体シールを設けた構造としてい
る。
受の潤滑不良を引き起こし、軸受寿命を低下させる。さ
らに例えば、磁気ディスク装置に用いた場合には、漏洩
した潤滑剤が磁気ディスク及び磁気ヘッドを汚染し、ヘ
ッドクラッシュを発生させる可能性がある。したがっ
て、潤滑剤の漏洩を防止する手段が必要となる。潤滑剤
の漏洩を防止するため、特開平3−272318 号公報では、
軸受装置内を潤滑剤である磁性流体で満たし、ラジアル
軸受の両端側に磁性流体シールを設けた構造としてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記後者の従来の動圧
軸受スピンドルモータにあっては、スラスト板の下側に
スラスト軸受を形成する場合、スラスト板に対向するプ
レートを厚くする必要があり、スピンドルモータの薄型
化の妨げ要因となる。また、機械的衝撃により軸のスラ
スト方向の動きが大きいと、磁気ディスクと記録読み取
り用ヘッドとの接触により、ヘッドが破壊する恐れがあ
り、その隙間を厳密に設定する必要がある。このため、
各部品の加工精度が厳しくなり、製造コストの上昇を招
く。さらに前記構造では、スラスト方向の荷重をプレー
トと軸受端面との接触で受けるため摩擦抵抗が大きく、
ひいてはモータの消費電流増加を招く問題もある。
軸受スピンドルモータにあっては、スラスト板の下側に
スラスト軸受を形成する場合、スラスト板に対向するプ
レートを厚くする必要があり、スピンドルモータの薄型
化の妨げ要因となる。また、機械的衝撃により軸のスラ
スト方向の動きが大きいと、磁気ディスクと記録読み取
り用ヘッドとの接触により、ヘッドが破壊する恐れがあ
り、その隙間を厳密に設定する必要がある。このため、
各部品の加工精度が厳しくなり、製造コストの上昇を招
く。さらに前記構造では、スラスト方向の荷重をプレー
トと軸受端面との接触で受けるため摩擦抵抗が大きく、
ひいてはモータの消費電流増加を招く問題もある。
【0008】本発明の目的は、スラスト方向の動きを精
度良く規制できるとともに、消費電流の少ない動圧軸受
装置を備えたスピンドルモータを提供することにある。
度良く規制できるとともに、消費電流の少ない動圧軸受
装置を備えたスピンドルモータを提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は組立性の良いスラスト
受け装置を備えたスピンドルモータを提供することにあ
る。
受け装置を備えたスピンドルモータを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステータコア
の内周にハブのシャフトを同心的に重合配置し、該シャ
フトを軸受けメタルを介して軸受け保持手段に支承して
なるスピンドルモータにおいて、前記シャフトの下端部
は曲面形状で、軸受け保持手段に固着された椀状のスラ
スト受けのピボット軸受け部により支承されていること
を特徴としたスピンドルモータによって達成される。
の内周にハブのシャフトを同心的に重合配置し、該シャ
フトを軸受けメタルを介して軸受け保持手段に支承して
なるスピンドルモータにおいて、前記シャフトの下端部
は曲面形状で、軸受け保持手段に固着された椀状のスラ
スト受けのピボット軸受け部により支承されていること
を特徴としたスピンドルモータによって達成される。
【0011】本発明の好ましくは、腕状のスラスト受け
はストッパプレートを介して軸受け保持手段の段付き部
に固着され、該ストッパプレートの内周端はシャフトに
形成された溝に対向配置されることにより達成される。
はストッパプレートを介して軸受け保持手段の段付き部
に固着され、該ストッパプレートの内周端はシャフトに
形成された溝に対向配置されることにより達成される。
【0012】本発明は、ステータコアの内周にハブのシ
ャフトを同心的に重合配置し、該シャフトを軸受けメタ
ルを介して軸受け保持手段に支承してなるスピンドルモ
ータにおいて、前記シャフトの一方の端部を曲面形状に
してスラスト受けで支承し、かつこの近傍のシャフトに
径方向の溝を形成し、この溝部分に内径部が非接触で対
向し、外径部が軸受け保持部材に固定されるストッパプ
レートを設けたことを特徴とするディスク駆動用スピン
ドルモータにより達成される。
ャフトを同心的に重合配置し、該シャフトを軸受けメタ
ルを介して軸受け保持手段に支承してなるスピンドルモ
ータにおいて、前記シャフトの一方の端部を曲面形状に
してスラスト受けで支承し、かつこの近傍のシャフトに
径方向の溝を形成し、この溝部分に内径部が非接触で対
向し、外径部が軸受け保持部材に固定されるストッパプ
レートを設けたことを特徴とするディスク駆動用スピン
ドルモータにより達成される。
【0013】本発明の好ましくは、ストッパプレートは
環状で、内径部に軸方向に可変できる舌片を複数個有
し、その内径部はシャフトの外径より小さく、かつ溝の
底より大径であることにより達成される。
環状で、内径部に軸方向に可変できる舌片を複数個有
し、その内径部はシャフトの外径より小さく、かつ溝の
底より大径であることにより達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1を参照しな
がら説明する。図1は動圧軸受を用いた磁気ディスク装
置用スピンドルモータの縦断面図である。図において腕
状のハブ1は、その外周部に磁気ディスク載置用フラン
ジ部1aを一体に形成し、シャフト2はその中心部に前
記磁気ディスクを図示していないクランプ装置と共同し
て固定するための中心ねじ部2aを設けている。前記シ
ャフト2は前記ハブ1とは別部品で構成され、嵌合部1
bに組み付け後一般に知られている塑性変形結合等によ
り同心的に固着されて、軸受(軸受メタル)4を介して
円筒状の軸受ハウジング(軸受け保持手段)3に回転自
在に支承されている。
がら説明する。図1は動圧軸受を用いた磁気ディスク装
置用スピンドルモータの縦断面図である。図において腕
状のハブ1は、その外周部に磁気ディスク載置用フラン
ジ部1aを一体に形成し、シャフト2はその中心部に前
記磁気ディスクを図示していないクランプ装置と共同し
て固定するための中心ねじ部2aを設けている。前記シ
ャフト2は前記ハブ1とは別部品で構成され、嵌合部1
bに組み付け後一般に知られている塑性変形結合等によ
り同心的に固着されて、軸受(軸受メタル)4を介して
円筒状の軸受ハウジング(軸受け保持手段)3に回転自
在に支承されている。
【0015】前記シャフト2の下端部は球面或いは曲面
形状で、軸受装置内周段付部3aに圧入固着された腕状
のスラスト受5のピボット軸受部5aによって支承され
ている。また、シャフト2の下端部付近にはスラスト方
向規制用環状のストッパプレート6が溝2bに非接触で
対向配置され、その外周部は前記した軸受装置内周段付
部3aに配置され、スラスト受5の固着時に同時に締め
付け固定されている。前記軸受ハウジング3には、上部
にシール部材7,前記した2個の軸受(軸受メタル)4
の間に軸方向に着磁されたシールマグネット8が気密的
に装着されている。スラスト受5によって形成された流
体封入室9には潤滑剤として磁性流体が注入されてい
る。
形状で、軸受装置内周段付部3aに圧入固着された腕状
のスラスト受5のピボット軸受部5aによって支承され
ている。また、シャフト2の下端部付近にはスラスト方
向規制用環状のストッパプレート6が溝2bに非接触で
対向配置され、その外周部は前記した軸受装置内周段付
部3aに配置され、スラスト受5の固着時に同時に締め
付け固定されている。前記軸受ハウジング3には、上部
にシール部材7,前記した2個の軸受(軸受メタル)4
の間に軸方向に着磁されたシールマグネット8が気密的
に装着されている。スラスト受5によって形成された流
体封入室9には潤滑剤として磁性流体が注入されてい
る。
【0016】積層された珪素鋼板からなるステータコア
10には、コイル10aが巻回され、凸字状からなるベ
ース11の円筒部11aに接着固定されている。ステー
タコア10の外周部はハブ1の内周部に配置固定された
ロータマグネット12の内径に所定の空隙をもって対向
配置されている。前記ロータマグネット12はハブ1の
内周段付部1cに圧入配置された後に、ハブ開口側の内
周に設けられた溝1bに配置されたアルミ,銅等の比較
的柔らかい金属製リング13により固定されている。
10には、コイル10aが巻回され、凸字状からなるベ
ース11の円筒部11aに接着固定されている。ステー
タコア10の外周部はハブ1の内周部に配置固定された
ロータマグネット12の内径に所定の空隙をもって対向
配置されている。前記ロータマグネット12はハブ1の
内周段付部1cに圧入配置された後に、ハブ開口側の内
周に設けられた溝1bに配置されたアルミ,銅等の比較
的柔らかい金属製リング13により固定されている。
【0017】前記金属製リング13は溝1bに配置され
た後、溝に押し込むように潰されることにより塑性変形
され両者間を強固に固定する。なお、前記軸受ハウジン
グ3とベース11の円筒部11aは両者間に位置する溝
11bに接着剤を充填して固着しているが、両者を一体
成形してもよくこの場合は当然ながら接着剤は不要とな
る。
た後、溝に押し込むように潰されることにより塑性変形
され両者間を強固に固定する。なお、前記軸受ハウジン
グ3とベース11の円筒部11aは両者間に位置する溝
11bに接着剤を充填して固着しているが、両者を一体
成形してもよくこの場合は当然ながら接着剤は不要とな
る。
【0018】軸受装置の詳細を図2,図3で説明する。
図2はストッパプレート6の形状を示し、図3はスラス
ト方向規制の詳細を示す断面図である。ストッパプレー
ト6は同一回転方向に突出し、外周部にスリット状の逃
部6aを有する3片の舌片6bからなり逃部6aにより
板厚方向および平面方向に変形し得る。このストッパプ
レート6は、例えばステンレス鋼板製で、弾性を有する
ように適当な熱処理を施す。または熱処理したものをプ
レス加工等で製作するのが一般的である。舌片6bの最
小内径部dはシャフト2の外径より若干小さく、かつシ
ャフト2に設けた溝2bの底径より大きい寸法となって
いる。
図2はストッパプレート6の形状を示し、図3はスラス
ト方向規制の詳細を示す断面図である。ストッパプレー
ト6は同一回転方向に突出し、外周部にスリット状の逃
部6aを有する3片の舌片6bからなり逃部6aにより
板厚方向および平面方向に変形し得る。このストッパプ
レート6は、例えばステンレス鋼板製で、弾性を有する
ように適当な熱処理を施す。または熱処理したものをプ
レス加工等で製作するのが一般的である。舌片6bの最
小内径部dはシャフト2の外径より若干小さく、かつシ
ャフト2に設けた溝2bの底径より大きい寸法となって
いる。
【0019】図3において、舌片6bの下端面はシャフ
ト2の溝2bの壁面との間に隙間δをもって対向してい
る。点線21はシャフト2を上部から挿入し、球面の一
部2Rが舌片6bのエッジ部に接した状態を示す。点線
21aはシャフト2をさらに挿入し、舌片6bが外側に
押し広げられた状態を示す。最終的に実線状態まで挿入
すると、図2で示したように舌片6bは逃部6aの存在
により、弾性で溝2bに入り込み隙間δを形成すること
になる。
ト2の溝2bの壁面との間に隙間δをもって対向してい
る。点線21はシャフト2を上部から挿入し、球面の一
部2Rが舌片6bのエッジ部に接した状態を示す。点線
21aはシャフト2をさらに挿入し、舌片6bが外側に
押し広げられた状態を示す。最終的に実線状態まで挿入
すると、図2で示したように舌片6bは逃部6aの存在
により、弾性で溝2bに入り込み隙間δを形成すること
になる。
【0020】したがってシャフト2は、スラスト方向に
隙間δ以上には動き得ない。すなわちスラスト方向の規
制ができる。通常使用中は、シャフト2はロータマグネ
ット12の磁気による下方向のスラスト荷重が作用する
ように、図1のステータコア15の位置が設定されてお
り、シャフト2は舌片6bに対し非接触で回転する。軸
受(軸受メタル)4は磁性流体の循環をよくするため、
金属の焼結材料で構成され、いわゆるポーラス状であ
り、磁性流体が十分浸透するには長時間かかるが、上記
構造とすることにより、シャフト2を挿入する前に規定
量の磁性流体を注入しておくことができる利点がある。
挿入の際に内部の空気を逃がすために、シールマグネッ
ト8と軸受(軸受メタル)4の外周および端面に適当な
溝を設けておく。
隙間δ以上には動き得ない。すなわちスラスト方向の規
制ができる。通常使用中は、シャフト2はロータマグネ
ット12の磁気による下方向のスラスト荷重が作用する
ように、図1のステータコア15の位置が設定されてお
り、シャフト2は舌片6bに対し非接触で回転する。軸
受(軸受メタル)4は磁性流体の循環をよくするため、
金属の焼結材料で構成され、いわゆるポーラス状であ
り、磁性流体が十分浸透するには長時間かかるが、上記
構造とすることにより、シャフト2を挿入する前に規定
量の磁性流体を注入しておくことができる利点がある。
挿入の際に内部の空気を逃がすために、シールマグネッ
ト8と軸受(軸受メタル)4の外周および端面に適当な
溝を設けておく。
【0021】磁性流体を注入した後に蓋をするために
は、例えば図1の構造では図を反転した状態にし、スラ
スト受5の下端面に小孔を設け、そこから磁性流体を注
入し、接着剤あるいは接着剤付きテープ等で封鎖する構
成となる。
は、例えば図1の構造では図を反転した状態にし、スラ
スト受5の下端面に小孔を設け、そこから磁性流体を注
入し、接着剤あるいは接着剤付きテープ等で封鎖する構
成となる。
【0022】図4はハブ1とシャフト2との結合部を拡
大した断面を示すものである。
大した断面を示すものである。
【0023】両者の結合は、上部の全周にW溝2cを形
成したシャフト2をハブの嵌合部1bに嵌合した後、W
溝の近傍にあるハブ1の材料の一部を垂直に加圧して前
記W溝に塑性流動させて両者を一体結合したものであ
る。なおW溝によって生じる突起を断続的或いはピラミ
ット状にすることによって回転方向の結合力が一段と向
上することは周知の通りである。
成したシャフト2をハブの嵌合部1bに嵌合した後、W
溝の近傍にあるハブ1の材料の一部を垂直に加圧して前
記W溝に塑性流動させて両者を一体結合したものであ
る。なおW溝によって生じる突起を断続的或いはピラミ
ット状にすることによって回転方向の結合力が一段と向
上することは周知の通りである。
【0024】図5はハブ1とシャフト2の塑性結合方法
を示したもので、ハブ1を平面台に反転して配置し、シ
ャフト2を嵌合部1bに嵌めた状態で内周先端に押圧部
30aを形成した治具30を内側から前記シャフトをガイ
ドとして挿入,荷重を加えることによりハブの材料の一
部をW溝に流動させるものである。
を示したもので、ハブ1を平面台に反転して配置し、シ
ャフト2を嵌合部1bに嵌めた状態で内周先端に押圧部
30aを形成した治具30を内側から前記シャフトをガイ
ドとして挿入,荷重を加えることによりハブの材料の一
部をW溝に流動させるものである。
【0025】例えばシャフト2の材質がステンレス軸受
鋼SUS420J2,熱処理硬度HRC54,軸径3mm,溝の深
さ0.07mm,ハブ1の材質がSUS430,硬度HRC20
,厚さ1mm,嵌合の隙間が0.008mmの場合、凹み深
さは約0.1mm、凹み幅が約0.2mm とすると、200k
gf程度の押圧荷重で、塑性流動により強固に一体化で
きる。
鋼SUS420J2,熱処理硬度HRC54,軸径3mm,溝の深
さ0.07mm,ハブ1の材質がSUS430,硬度HRC20
,厚さ1mm,嵌合の隙間が0.008mmの場合、凹み深
さは約0.1mm、凹み幅が約0.2mm とすると、200k
gf程度の押圧荷重で、塑性流動により強固に一体化で
きる。
【0026】シャフト2の外径精度は例えば、公差幅1
μm,真円度誤差0.1μm 程度を必要とするが、ハブ
1とシャフト2とを切削一体物とする製法は、量産レベ
ルでは不可能に近い。本発明のようにシャフト2とハブ
1とを別々に製作すれば、夫々の加工精度を高めること
は容易である。
μm,真円度誤差0.1μm 程度を必要とするが、ハブ
1とシャフト2とを切削一体物とする製法は、量産レベ
ルでは不可能に近い。本発明のようにシャフト2とハブ
1とを別々に製作すれば、夫々の加工精度を高めること
は容易である。
【0027】
【発明の効果】本発明は、シャフトのスラスト受けを腕
状にして軸受け取付部に潤滑剤を封入できる構造にした
ため、簡単な構成にて油枯れのない動圧軸受け構造を備
えたスピンドルモータが提供できる。
状にして軸受け取付部に潤滑剤を封入できる構造にした
ため、簡単な構成にて油枯れのない動圧軸受け構造を備
えたスピンドルモータが提供できる。
【0028】本発明は、スラスト方向規制部材挿入溝を
シャフトに設け、かつシャフト先端を曲面にしてスラス
ト受けとしたため、軸方向の摩擦抵抗を小さくして、回
転精度が高く、消費電流の少ないスピンドルモータとす
ることができる。
シャフトに設け、かつシャフト先端を曲面にしてスラス
ト受けとしたため、軸方向の摩擦抵抗を小さくして、回
転精度が高く、消費電流の少ないスピンドルモータとす
ることができる。
【図1】本発明の実施例におけるスピンドルモータの断
面図。
面図。
【図2】同実施例におけるストッパプレートの平面図。
【図3】同実施例におけるハブとシャフトとの結合行程
を示す要部拡大図。
を示す要部拡大図。
【図4】図1の一部を拡大断面図。
【図5】同実施例におけるハブとシャフトとの塑性結合
行程図。
行程図。
1…ハブ、2…シャフト、3…軸受ハウジング(軸受け
保持手段)、4…軸受、5…スラスト受、6…ストッパ
プレート、8…シールマグネット、9…流体封入室、1
0…ステータコア、11…ベース。
保持手段)、4…軸受、5…スラスト受、6…ストッパ
プレート、8…シールマグネット、9…流体封入室、1
0…ステータコア、11…ベース。
Claims (4)
- 【請求項1】ステータコアの内周にハブのシャフトを同
心的に重合配置し、該シャフトを軸受けメタルを介して
軸受け保持手段に支承してなるスピンドルモータにおい
て、前記シャフトの下端部は曲面形状で、軸受け保持手
段に固着された椀状のスラスト受けのピボット軸受け部
により支承されていることを特徴としたスピンドルモー
タ。 - 【請求項2】請求項1記載において、腕状のスラスト受
けはストッパプレートを介して軸受け保持手段の段付き
部に固着され、該ストッパプレートの内周端はシャフト
に形成された溝に対向配置されていることを特徴とした
スピンドルモータ。 - 【請求項3】ステータコアの内周にハブのシャフトを同
心的に重合配置し、該シャフトを軸受けメタルを介して
軸受け保持手段に支承してなるスピンドルモータにおい
て、前記シャフトの一方の端部を曲面形状にしてスラス
ト受けで支承し、かつこの近傍のシャフトに径方向の溝
を形成し、この溝部分に内径部が非接触で対向し、外径
部が軸受け保持部材に固定されるストッパプレートを設
けたことを特徴とするスピンドルモータ。 - 【請求項4】請求項3において、ストッパプレートは環
状で、内径部に軸方向に可変できる舌片を複数個有し、
その内径部はシャフトの外径より小さく、かつ溝の底よ
り大径であることを特徴とするスピンドルモータ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28651297A JPH11122867A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | スピンドルモータ |
DE1998148291 DE19848291A1 (de) | 1997-10-20 | 1998-10-20 | Spindelmotor |
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