JP2000080672A - 土切り機能つきバケット装置 - Google Patents

土切り機能つきバケット装置

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JP2000080672A JP10250618A JP25061898A JP2000080672A JP 2000080672 A JP2000080672 A JP 2000080672A JP 10250618 A JP10250618 A JP 10250618A JP 25061898 A JP25061898 A JP 25061898A JP 2000080672 A JP2000080672 A JP 2000080672A
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    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/28Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with digging tools mounted on a dipper- or bucket-arm, i.e. there is either one arm or a pair of arms, e.g. dippers, buckets
    • E02F3/36Component parts
    • E02F3/40Dippers; Buckets ; Grab devices, e.g. manufacturing processes for buckets, form, geometry or material of buckets
    • E02F3/402Dippers; Buckets ; Grab devices, e.g. manufacturing processes for buckets, form, geometry or material of buckets with means for facilitating the loading thereof, e.g. conveyors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削土を改良地盤用の埋め戻し土として使用
する場合、該埋め戻し土が粘土質で大塊状のままだと固
化材との撹拌時において微細状態まで粉砕するのに長時
間がかかる。 【解決手段】 バケット本体21と、バケット開口側か
らバケット本体21内に進入し得る土切り刃31とを備
え、土切り刃31には、左右方向に所定間隔をもって下
方に延びる複数本の分断刃33を形成し、バケット本体
21と土切り刃31とが閉状態において各分断刃33が
バケット本体21内に掬った土を分断し得る位置まで作
動するようにしていることにより、バケット本体で土を
掬う作業に連続してバケット本体内の土(大塊状土)を
複数個に分断できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、掘削機に使用さ
れるバケット装置に関し、特に掘削し埋め戻される土と
固化材とを混合して地盤改良するようにした地盤改良作
業に使用される土切り機能つきバケット装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば大重量建造物の基礎の構築工法と
して、掘削し埋め戻される土と固化材とを掘削穴内で混
合・撹拌して地盤改良を行う工法がある。この場合、埋
め戻し土と固化材とを均一に混合させることが地盤強度
上、好ましい。
【0003】ところで、地盤には粘土質の土壌が多くあ
り、掘削機のバケットで掘削された粘土質土壌は大きな
塊状のままになっている。そして、従来の地盤改良工法
では、その塊状の掘削土をそのまま掘削穴内に埋め戻
し、その掘削穴内で該掘削土と固化材と水とを混合・撹
拌した後、固化させることで改良地盤(基礎)を構築す
るようにしている。この場合、撹拌装置(羽根つきロー
タ)を使用し、掘削穴内において撹拌装置を回転させる
ことで掘削土・固化材・水を撹拌する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、改良地盤用
の埋め戻し土が粘土質で大塊状のままであると、掘削穴
内において撹拌装置で撹拌する際に該埋め戻し土を小さ
く分断するのに長時間を要し、工期が長くなるという問
題がある。尚、改良地盤中に埋め戻し土が塊状のまま残
っていると、固化材が土壌中に均一に混合しなくなり、
構築される改良地盤の強度が低下する。
【0005】このような問題を改善するためには、掘削
され埋め戻される土を予め小さく分断させておくと有効
であるが、掘削機に使用される従来の一般的なバケット
装置では、単に土を掬う機能しかない。又、従来から特
殊なバケット装置として、バケット本体にロータ式の撹
拌装置を備えたものがあるが、この種の撹拌装置つきバ
ケット装置は、掘削土と固化材とを混合するためのもの
で、掘削時点で土を小さく分断するためのものではな
い。
【0006】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、バケット本体で掬った大塊状の掘削土を簡単に且つ
迅速に小さく分断し得るようにした土切り機能つきバケ
ット装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
【0008】本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、掘削機のアーム先端部に取付け
て使用される土切り機能つきバケット装置を対象にして
いる。そして、この請求項1の土切り機能つきバケット
装置は、土を掬い得る容器状のバケット本体と、バケッ
ト本体の開口側からバケット本体内に進入し得る土切り
刃とを備えて構成している。
【0009】この請求項1におけるバケット本体は、通
常の容器状のもの(例えば両側板と湾曲状底板とで容器
状に形成したもの)でもよいが、次の請求項2のように
バケット底板に細幅開口を形成したものでもよい。
【0010】土切り刃には、左右方向に所定間隔をもっ
て下方に延びる複数本の分断刃を形成している。この分
断刃は、バケット本体の幅に応じて適宜の本数(例えば
2〜4本)を使用できる。又、各分断刃間の間隔は、例
えば150〜250mm程度が適当である。
【0011】そして、この請求項1の土切り機能つきバ
ケット装置は、バケット本体と土切り刃とを掘削機のア
ーム先端部において開閉自在に取付けるとともに、該バ
ケット本体と土切り刃とを油圧シリンダにより開閉させ
得るようにしている。又、この土切り機能つきバケット
装置では、バケット本体と土切り刃とが閉動作時におい
て、土切り刃の各分断刃がバケット本体内に掬った土を
分断し得る位置まで作動するようにしている。又、土切
り刃は、単一の油圧シリンダによりバケット本体と連動
して同時に開閉動作するようにしてもよく、あるいは別
の油圧シリンダを使用して土切り刃単独で動作するよう
にしてもよい。
【0012】この請求項1の土切り機能つきバケット装
置は、主として粘土質土壌の掘削及びその掘削した土の
分断に使用されるものである。そして、土切り刃をバケ
ット本体に対して開にした状態では、バケット本体によ
り土を掬うことができ、又バケット本体内に土を掬った
状態で土切り刃を閉動作させると、該土切り刃の各分断
刃がバケット本体内に進入し、バケット本体内の土を各
分断刃で分断し得る。そして、土の分断動作が終了すれ
ば、土切り刃を開動作させ、バケット本体の開口が下向
きになるように揺動させると、該バケット本体内で分断
された土が自重で落下する。
【0013】このように、本願請求項1の土切り機能つ
きバケット装置では、1台でバケット本体による通常の
土掬い機能と土切り刃による土切り機能とを有し、さら
に土掬い動作に続いて土切り動作を連続して行わせるこ
とができる。
【0014】尚、構築物の基礎用として地盤改良をする
場合には、基礎構築場所に所定大きさの掘削穴を形成
し、その掘削穴内に掘削土(埋め戻し土)と固化材と水
とを投入して撹拌装置で撹拌するするが、そのとき埋め
戻し土が粘土質で大塊状であると、該大塊状土を小さく
粉砕するまでにかなりの時間を必要とし(大塊状土の周
囲から削り取るため)、撹拌作業時間が長くなる。とこ
ろが、地盤掘削時に本願の土切り機能つきバケット装置
を使用して掘削土をバケット容量1回当たり複数個に分
断しておくと、掘削穴内での撹拌作業時間を大幅に短縮
できる。
【0015】本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、上記請求項1の土切り機能つき
バケット装置において、バケット本体の底板に土切り刃
の各分断刃がそれぞれ通過し得る複数個の細幅開口を形
成している。この各細幅開口は、バケット本体で粘土質
(塊状となる)の土壌を掬ったときにその塊状の土壌が
該細幅開口からこぼれ落ちないような間隔(例えば70
〜100mm程度の間隔)に形成するとよい。
【0016】バケット本体と土切り刃とは、上記請求項
1と同様に、掘削機のアーム先端部において油圧シリン
ダにより開閉させ得るように取付けている。
【0017】そして、この請求項2の土切り機能つきバ
ケット装置では、バケット本体と土切り刃とが閉動作時
において、土切り刃の各分断刃の先端側がバケット本体
内を通ってそれぞれバケット本体底板の各細幅開口内を
通過する位置まで作動するようにしている。
【0018】この請求項2の土切り機能つきバケット装
置では、各分断刃がバケット本体内に進入すると、該バ
ケット本体内の土が各分断刃で分断されると同時に、バ
ケット本体内の土の一部が各分断刃で押圧されて各細幅
開口から押出されるようになる。従って、バケット本体
底板に開口がないものに比して、各分断刃の進入時の抵
抗が小さくなる。さらに、各分断刃は、その先端側がバ
ケット本体底板の各細幅開口を通過するまで移動するの
で、バケット本体内の土壌を一層確実に分断できる。
【0019】本願請求項3の発明 本願請求項3の発明の土切り機能つきバケット装置は、
比較的含水量の多い軟弱土壌(粘土質)を分断するのに
適用されるものである。そして、この請求項3の土切り
機能つきバケット装置では、土を掬い得る容器状のバケ
ット本体と、該バケット本体の開口側から進入して該バ
ケット本体内に掬った土を押圧する押圧板とを備えて構
成している。即ち、この請求項3では、上記請求項1及
び2の土切り刃に代えて面状の押圧板を採用している。
尚、バケット本体と押圧板とは、掘削機のアーム先端部
において油圧シリンダにより開閉させ得るように取付け
ている。
【0020】バケット本体の底板には、請求項2のもの
と同様に、バケット幅方向に所定間隔をもって複数個の
細幅開口を形成している。この場合、各細幅開口の両側
縁は、バケット内方側に向けて拡開するようなテーパー
面にするとよい。又、押圧板も、各細幅開口に対応する
部分をテーパー状に突出させるとよい。
【0021】そして、この請求項3の土切り機能つきバ
ケット装置では、バケット本体と押圧板とが閉動作時お
いて、押圧板がバケット本体内に進入して該バケット本
体内の土を各細幅開口から外部に押出し得るようにして
いる。即ち、軟弱な粘土質土壌であれば、押圧板がバケ
ット本体内に進入すると、該押圧板による押圧力でバケ
ット本体内の土壌が各細幅開口から複数個に分断された
状態で押出されるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図12を参照して本
願のいくつかの実施形態を説明すると、図1〜図5には
本願第1実施形態、図6及び図7には同第2実施形態、
図8〜図11には同第3実施形態、図12には同第4実
施形態の土切り機能つきバケット装置を示している。
尚、図1〜図5の第1実施形態及び図6〜図7の第2実
施形態はそれぞれ本願請求項2に対応し、図8〜図11
の第3実施形態は本願請求項3に対応し、図12の第4
実施形態は本願請求項1に対応している。
【0023】又、第1〜第4実施形態の各土切り機能つ
きバケット装置は、例えば構築物基礎用の地盤改良工法
で使用されるものである。この地盤改良工法では、例え
ば図1に示すように基礎を構築すべき場所の土壌を掘削
機1のバケット装置2で掘削・排土して、そこに所定大
きさの掘削穴Aを形成する。掘削した土は、掘削穴Aの
近傍に盛り上げておき(符号B)、後で埋め戻し土とし
て使用する。そして、掘削穴A内に埋め戻し土Bと固化
材と水とを1回当たり所定量づつ投入し、それらを撹拌
装置で混合・撹拌し、順次同様に掘削穴Aの開口高さ付
近まで地盤改良を行う。
【0024】掘削穴A内に構築される改良地盤は、強度
面で埋め戻し土と固化材とを均一に混合させることが望
まれており、そのためには掘削穴A内において埋め戻し
土を微細に粉砕する必要がある。ところで、地盤中に
は、粘土質の土壌が多量にあって、粘土質土壌をバケッ
トで掬っただけでは大塊状のままであり、その大塊状土
をそのまま掘削穴A内に埋め戻すと、固化材との混合・
撹拌時に微細に粉砕するまでの時間が長くかかる。
【0025】このような問題を改善するために、本願各
実施形態の土切り機能つきバケット装置は、地盤掘削時
においてバケットで掬われる大塊状土を同時に複数の小
塊状に分断し得るようにしている。
【0026】図1の掘削機1において、符号10は基側
アーム、11は先側アーム、12は基側アーム10の起
伏用油圧シリンダ、13は先側アーム11の起伏用油圧
シリンダ、14はバケット装置2の開閉用油圧シリンダ
である。
【0027】図1〜図5に示す第1実施形態の土切り機
能つきバケット装置2は、掘削機1の先側アーム11の
先端部に取付けて使用されるものであって、容器状のバ
ケット本体21と、該バケット本体21の開口側からバ
ケット本体21内に進入し得る土切り刃31とを備えて
いる。
【0028】バケット本体21は、左右の側板22,2
2と湾曲形状の底板23とを有している。底板23に
は、左右方向に所定間隔をもって合計3つの細幅開口2
4,24,24が形成されている。この各細幅開口24
は、開口幅が70〜100mm程度で長さがバケット底板
23の上下長さよりやや短い程度に形成されている。
【0029】バケット底板23における各細幅開口2
4,24,24の両側縁には、図3に示すようにバケッ
ト内方側に向けて拡開するようなテーパー面25,25
が形成されている。
【0030】土切り刃31は、基部材32の下部に左右
方向に所定間隔をもって合計3本の分断刃33,33,
33を下向きに突出形成している。この各分断刃33,
33,33は、バケット底板23の各細幅開口24,2
4,24に対応する間隔でそれぞれかなりの長さを有し
ている。又、この各分断刃33,33,33におけるバ
ケット本体21に対面する部分は、図3に示すように鋭
角状に尖らせている。さらに、各外側に位置する2本の
分断刃33,33には、それぞれ外側面における長さ方
向中間位置付近に左右外方に小突出する掻き落とし爪3
4,34が取付けられている。尚、この掻き落とし爪3
4は、バケット側板22の内面に付着する土を掻き落と
すためのものであるが、図5に示すように土切り刃31
がバケット本体21内に最大進入したときでも、該掻き
落とし爪34がバケット底板23に衝突しない位置に取
付けている。
【0031】そして、バケット本体21と土切り刃31
とは、それぞれ基端ブラケット部分を共通の軸3で掘削
機1のアーム11の先端部に枢着して取付けている。こ
の取付状態では、バケット本体21及び土切り刃31が
それぞれ前後に開閉自在となっている。
【0032】バケット本体21と土切り刃31とは、各
種リンク片及び軸からなるリンク装置5を介して単一の
油圧シリンダ14で同時に開閉動作せしめ得るようにな
っている。尚、この実施形態のリンク装置5は、公知で
あるので詳細な説明を省略する。そして、この実施形態
では、油圧シリンダ14を縮小させると、図4に示すよ
うにバケット本体21と土切り刃31とが大きく離間し
て、バケット本体21部分で掘削作業(土掬い作業)が
可能となる。又、油圧シリンダ14を伸長させると、図
5に示すようにバケット本体21と土切り刃31とが相
互に近接側に移動して、両者がクロスする位置まで閉じ
られる。このとき、土切り刃31の各分断刃33,3
3,33の先端側がバケット本体21内を通ってバケッ
ト底板23の各細幅開口24,24,24内を通過する
ようになっている。又、バケット本体21と土切り刃3
1とが閉動作する際に、各分断刃33,33,33の先
端がそれぞれ各細幅開口24,24,24の下端近傍付
近を通過するようにしている。尚、他の実施形態では、
バケット本体21と土切り刃31とを別々の油圧シリン
ダで個別に作動させるようにしてもよい。
【0033】この第1実施形態の土切り機能つきバケッ
ト装置2は、次のように機能する。即ち、図4に示すよ
うにバケット本体21と土切り刃31とを開放させた状
態で、図1に示すように掘削予定位置の地盤上に近づ
け、先側アーム11を下動させながらバケット用油圧シ
リンダ14を伸長させると、バケット本体21と土切り
刃31とが相互に閉動作をし、符号2′で示すようにバ
ケット本体21部分で土を掬うことができる。このと
き、バケット装置は、符号2′で示すように土切り刃3
1の各分断刃33がバケット本体21の開口を覆う程度
(分断刃33バケット本体21内に進入する直前)まで
閉作動させる。尚、掘削すべき土壌が粘土質であると、
バケット本体21内に掬われる土は大塊状となる。
【0034】そして、その状態からバケット装置2′を
上動させ、続いて符号2″で示すように盛り土部分Bま
で移動させた後、バケット装置を図5に示すようにさら
に閉動作(油圧シリンダ14を再伸長)させる。する
と、土切り刃31の各分断刃33,33,33の先端側
がバケット本体21を通りさらに各細幅開口24,2
4,24を通過してバケット底板23の背面側に突出す
るようになる(図3の符号33′)。このとき、各分断
刃33が移動した部分では、図3に鎖線図示するように
バケット本体21内の大塊状土がCが4つの小塊状土C
a,Ca・・に分断される。尚、このとき、バケット本
体21内の土の一部は、各細幅開口24,24,24を
通って押出される。そして、その土切り後に、盛り土部
分B上においてバケット装置2′を開放させると、バケ
ット本体21内で分断された小塊状土Caが排出され
る。尚、順次同様に作業を繰り返して、必要大きさの掘
削穴Aを形成する。
【0035】このように、第1実施形態の土切り機能つ
きバケット装置2を使用すると、バケット本体21によ
る土掬い作業と、土切り刃31による土切り作業とが行
え、しかもその両作業を連続して行える。
【0036】小塊状に分断された状態で盛り土された掘
削土Bは、改良地盤用の埋め戻し土として利用される。
そして、掘削穴A内に改良地盤を構築するには、別の撹
拌装置つきバケットで埋め戻し土を1回当たり所定量だ
け掘削穴A内に投入し、そこに固化材と水とを適量づつ
混入して撹拌装置で混合・撹拌する。このとき、掘削穴
A内に投入された埋め戻し土は予め小塊状に分断されて
いるので、該埋め戻し土を微細に粉砕するのに短時間で
行え、撹拌装置による撹拌作業時間が短くて済むととも
に、土と固化材との混合状態が良好な改良地盤(高強度
である)を構築できる。
【0037】図6及び図7に示す第2実施形態の土切り
機能つきバケット装置2は、上記第1実施形態の変形例
を示している。この第2実施形態では、各分断刃33,
33,33に横向き細棒状の土切り棒35,35を分断
刃長さ方向に所定間隔をもって適数本づつ(図示例では
2本づつ)取付けている。この土切り棒35には、例え
ばワイヤーロープや鉄筋材等が使用可能である。そし
て、この各土切り棒35は、分断刃33の対して、適宜
の固定具で固定したり(ワイヤーロープの場合)あるい
は溶接したり(鉄筋材の場合)して取付けている。尚、
この土切り棒35は、図7に示すように土切り刃31が
バケット本体21内に最大進入したときでも、バケット
底板23に衝突しない位置に取付けている。
【0038】この第2実施形態では、図7に示すよう
に、バケット本体21と土切り刃31とによる土切り動
作時に、各分断刃33,33,33でバケット本体21
内の土を縦方向に分断するとともに、各土切り棒35,
35・・がバケット本体21内に進入して該各土切り棒
35,35・・でバケット本体21内の土を横方向に分
断するようになる。従って、この第2実施形態のバケッ
ト装置2では、第1実施形態のものよりさらに小塊状に
分断でき、土切り効率が向上する。尚、土切り棒35と
してワイヤーロープを使用した場合には、閉動作時にお
いてバケット本体21内の土の抵抗が大きいと後方に撓
みながら土中に進入し、開動作時には進入時とは逆方向
に撓むようになる。このように、可撓性のある土切り棒
35を使用すると、例えば石のような硬質の塊状体に衝
突したときでも、該土切り棒35が破損しない。
【0039】図8〜図11に示す第3実施形態の土切り
機能つきバケット装置は、軟弱地盤の掘削及び土切りに
使用されるものであり、第1実施形態の土切り刃31に
代えて1枚ものの押圧板41を使用している。この押圧
板41は、バケット本体21内に進入可能な大きさで且
つバケット底板23の内面形状とほぼ同形状の押圧面4
3を有している。又、押圧面43には、図11に示すよ
うにバケット底板23の各細幅開口24,24,24に
対応する位置にそれぞれテーパー状に突出する突条部4
4,44,44が形成されている。尚、バケット底板2
3における各細幅開口24,24,24の左右側縁部に
は、第1実施形態と同様にバケット内方に拡開するテー
パー面25,25を形成している。
【0040】そして、この第3実施形態の土切り機能つ
きバケット装置2では、図9の開状態でバケット本体2
1により土を掬い得るとともに、閉動作させることによ
り押圧板41の押圧面43でバケット本体21内の土を
押圧し、さらに図10及び図11に示す完全閉状態でバ
ケット本体21内の土(軟弱土)を各細幅開口24,2
4,24から強制的に押出し得るようになっている。
【0041】図12に示す第4実施形態の土切り機能つ
きバケット装置2は、第1実施形態の変形例を示してい
るが、この第4実施形態では、バケット底板23が完全
に閉塞された(細幅開口の無い)通常のバケット本体2
1Aを採用している。他方、土切り刃31の分断刃33
Aとして、それぞれ切断抵抗の小さい薄板状のものを採
用している。又、各分断刃33A,33A,33Aは、
バケット底板23の内面形状とほぼ同形状に屈曲させて
いる。
【0042】そして、この第4実施形態の土切り機能つ
きバケット装置2では、バケット本体21と土切り刃3
1とが閉動作するときに、各薄板状の分断刃33A,3
3A,33Aでバケット本体21A内の土を4つに分断
するようになっている。尚、バケット本体21A内の土
を分断した後、バケット本体21Aを開放させ、その開
口側を下向きにすると、分断された小塊状土が自重で落
下・排出される。
【0043】
【発明の効果】本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の土切り機能つきバケット装置では、土壌
をバケット本体21(21A)で掬う動作に連続して、
バケット本体21(21A)内の土(大塊状土)を該バ
ケット本体内において土切り刃31の各分断刃33(3
3A)で複数個の小塊状土に分断できる。従って、掘削
した土を改良地盤の埋め戻し土として使用する場合に、
掘削土を予め小さく分断しているので、固化材と混合・
撹拌する際の作業時間を短縮できるという効果がある。
【0044】本願請求項2の発明の効果 本願請求項2では、請求項1の土切り機能つきバケット
装置において、バケット本体21の底板23に土切り刃
31の各分断刃33が通過し得る複数個の細幅開口2
4,24,24を形成し、バケット本体21と土切り刃
31とが閉動作時において各分断刃33の先端側がそれ
ぞれ細幅開口24を通過する位置まで作動するようにし
ている。従って、バケット本体21で掬った大塊状土を
一層確実に分断することができるとともに、分断作用時
に各分断刃33で押された土の一部が細幅開口24から
バケット本体21外に押出されるので、分断時の抵抗が
小さくなる。
【0045】本願請求項3の発明の効果 本願請求項3の土切り機能つきバケット装置では、請求
項2の土切り刃に代えて押圧板41を採用し、該押圧板
41でバケット本体21内の土を各細幅開口24,2
4,24から押出し得るようにしている。この請求項3
の土切り機能つきバケット装置では、押圧板41が一枚
もので構成できるので、請求項1又は2の各分断刃に比
して押圧側の部材を高強度にすることができる。尚、こ
の第3実施形態の土切り機能つきバケット装置は、軟弱
粘土質の地盤に適用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1実施形態の土切り機能つきバケット装
置を使用した地盤改良作業の説明図である。
【図2】本願第1実施形態の土切り機能つきバケット装
置の斜視図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図2の土切り機能つきバケット装置の開状態側
面図である。
【図5】図2の土切り機能つきバケット装置の閉状態側
面図である。
【図6】本願第2実施形態の土切り機能つきバケット装
置の斜視図である。
【図7】図6の土切り機能つきバケット装置の閉状態側
面図である。
【図8】本願第3実施形態の土切り機能つきバケット装
置の斜視図である。
【図9】図8の土切り機能つきバケット装置の開状態側
面図である。
【図10】図8の土切り機能つきバケット装置の閉状態
側面図である。
【図11】図10のXI−XI断面図である。
【図12】本願第4実施形態の土切り機能つきバケット
装置の斜視図である。
【符号の説明】
1は掘削機、2はバケット装置、3は軸、5はリンク装
置、11はアーム、14は油圧シリンダ、21,21A
はバケット本体、23はバケット底板、24は細幅開
口、31は土切り刃、33,33Aは分断刃、41は押
圧板である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削機(1)のアーム先端部に取付けて
    使用されるバケット装置であって、 土を掬い得る容器状のバケット本体(21,21A)
    と、該バケット本体(21,21A)の開口側から該バ
    ケット本体(21,21A)内に進入し得る土切り刃
    (31)とを備え、 前記土切り刃(31)には、左右方向に所定間隔をもっ
    て下方に延びる複数本の分断刃(33,33A)を形成
    し、 前記バケット本体(21,21A)と前記土切り刃(3
    1)とを掘削機(1)のアーム先端部において油圧シリ
    ンダ(14)により開閉させ得るように取付けるととも
    に、 前記バケット本体(21,21A)と前記土切り刃(3
    1)とが閉動作時において、前記各分断刃(33,33
    A)がバケット本体(21,21A)内に掬った土を分
    断し得る位置まで作動するようにした、 ことを特徴とする土切り機能つきバケット装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 バケット本体(21)の底板(23)には、土切り刃
    (31)の各分断刃(33)がそれぞれ通過し得る複数
    個の細幅開口(24)を形成し、 前記バケット本体(21)と土切り刃(31)とが閉動
    作時において、前記各分断刃(33)の先端側がバケッ
    ト本体(21)内を通って前記細幅開口(24)内を通
    過する位置まで作動するようにした、 ことを特徴とする土切り機能つきバケット装置。
  3. 【請求項3】 掘削機(1)のアーム先端部に取付けて
    使用されるバケット装置であって、 土を掬い得る容器状のバケット本体(21)と、該バケ
    ット本体(21)の開口側から進入して該バケット本体
    (21)内に掬った土を押圧する押圧板(41)とを備
    え、 前記バケット本体(21)の底板(23)には、バケッ
    ト幅方向に所定間隔をもって複数個の細幅開口(24)
    を形成し、 前記バケット本体(21)と前記押圧板(41)とを掘
    削機(1)のアーム先端部において油圧シリンダ(1
    4)により開閉させ得るように取付けるとともに、 該バケット本体(21)と押圧板(410)とが閉動作
    時において、該押圧板(41)がバケット本体(21)
    内に進入して該バケット本体(21)内の土を前記各細
    幅開口(24)から外部に押出し得るようにした、 ことを特徴とする土切り機能つきバケット装置。
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KR101330553B1 (ko) 2012-08-30 2013-11-18 현대제철 주식회사 연속식 하역기용 이송물 파쇄장치
CN104480989A (zh) * 2014-12-22 2015-04-01 常州市百璐达精密机械有限公司 剪切式挖掘机铲斗

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