JP2000079604A - 原木芯出し供給装置及び原木芯出し供給方法 - Google Patents

原木芯出し供給装置及び原木芯出し供給方法

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JP2000079604A
JP2000079604A JP11150828A JP15082899A JP2000079604A JP 2000079604 A JP2000079604 A JP 2000079604A JP 11150828 A JP11150828 A JP 11150828A JP 15082899 A JP15082899 A JP 15082899A JP 2000079604 A JP2000079604 A JP 2000079604A
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center
cutting
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中村  剛
Shunichi Suzuki
俊一 鈴木
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Meinan Machinery Works Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】X軸補正専用の装置を省き、装置を小型化及び
構造を簡易化して低コスト化することができる原木芯出
し供給装置及び原木芯出し供給方法の提供。 【解決手段】切削用スピンドル9から所定の距離をおい
た箇所に一対の芯出し用スピンドル29を回転可能で、
切削用スピンドルの軸中心線と平行なZ方向へ移動可能
に設ける。芯出し用スピンドルに保持された原木に対し
Z方向に原木芯検出手段37を複数配置して芯位置を検
出する。一対の保持部材21を、X方向、Z方向、Y方
向に夫々移動可能に設ける。制御手段により芯出し用ス
ピンドルを少なくとも1回転させ、原木芯検出手段によ
り該原木の両木口面の各芯位置を演算処理し、保持部材
を切削用スピンドルに向かうX方向へ移動させると共に
保持部材をY方向へ移動して芯位置を切削用スピンドル
の軸中心線に一致させてチャッキングさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、切削用スピンド
ルにより原木をチャッキングして旋削する加工機におけ
る原木芯出し供給装置及び原木芯出し供給方法に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来の原木芯出し装置
としては、例えば特公平4−60001号公報に示すよ
うに、上下方向に立設された機枠間を、X軸補正装置に
よって水平方向に進退自在とした一対の軸受箱に、その
先端に把持爪が装着され、かつ回転角検知器が付設され
たスピンドルを摺動自在に各々嵌挿すると共に、機枠上
部の水平梁を案内として走行自在に横架された走行体
に、Y軸補正装置によって昇降自在な搬送爪を両側より
各々吊下し、一方、原木の長手方向に任意間隔をおいて
複数個配設される各揺動腕の基端に、変位量検知器を各
々付設してピン接し、さらに前記回転角検知器と変位量
検知器の各データから演算される総体軸芯の座標値に基
づき、前記軸受箱の前進補正量をX軸補正装置へ、また
搬送爪の下降補正量をY軸補正装置へ各々出力して原木
を芯出しする装置が知られている。
【0003】この原木芯出し装置は、変位検知器及び回
転角検知器からのデータに基づいて演算された原木軸芯
のデータによりX軸及びY軸の各補正装置に補正データ
を出力して原木をX軸及びY軸の方向へ移動して原木の
軸芯をスピンドルに一致させて原木を芯出ししている。
【0004】しかしながら、上記した原木芯出し装置
は、把持爪(軸受箱)をX軸方向へ移動するX軸補正装
置及び搬送爪をY軸方向へ移動するY軸補正装置の双方
を必要とするため、原木芯出し装置自体が大型化すると
共に構造が複雑化し、高コスト化していた。
【0005】本発明は、上記した従来の欠点を解決する
ために発明されたものであり、その課題とする処は、上
述したX軸補正専用の装置を省き、装置を小型化及び構
造を簡易化して低コスト化することができる原木芯出し
供給装置及び原木芯出し供給方法を提供することにあ
る。
【0006】
【問題点を解決するための手段】このため請求項1は、
原木をチャッキングするためのZ方向に軸中心線を持つ
切削用スピンドルを少なくとも備えた加工機と共に用い
られ、前記切削用スピンドルに前記原木を芯出しした状
態で供給するための原木芯出し供給装置であって、前記
切削用スピンドルからX方向に所定距離を置いた箇所に
配置され、且つ、前記切削用スピンドルと同じZ方向に
軸中心線を持つ芯出し用スピンドルと、該芯出し用スピ
ンドルにチャッキングされた状態での原木の芯位置を検
出する原木芯検出手段と、前記芯出し用スピンドルから
前記原木を受け取り前記切削用スピンドルに引き渡すた
めの前記Z方向及び前記Z方向に直交する成分を含むY
方向に夫々移動可能な一対の原木搬送部材と、これら各
部材の作動を制御する制御手段とを備えてなり、前記原
木搬送部材は、前記Y方向の基準仮想線が設定されてお
り、前記制御手段は、原木を保持した前記芯出し用スピ
ンドルを少なくとも1回転させ、前記原木芯検出手段に
より該原木の両木口面に想定される夫々の芯位置を演算
処理する手段、前記Z方向から見て夫々の芯位置を通る
仮想線の方向と前記原木搬送部材に設定された前記基準
仮想線の方向とが一致するか平行となる様に前記芯出し
用スピンドルを更に回転させる手段、前記一致するか平
行となった状態で、前記原木を前記芯出し用スピンドル
から前記原木搬送部材側へ移し替え、移し替えた後、前
記一対の原木搬送部材を、前記芯位置を通る仮想線が前
記切削用スピンドルの軸中心線を通る様に、X方向には
一体的に、且つ保持している前記原木の前記芯位置の夫
々を前記切削用スピンドルの回転中心に一致させる様に
夫々制御する手段、及び、その状態で、前記原木を前記
原木搬送部材から前記切削用スピンドル側にチャッキン
グされる様に前記原木搬送部材及び前記切削用スピンド
ルを制御する手段とを備えてなるものである。また、前
記一対の原木搬送部材の各々は、前記Z方向に移動可能
なホルダと、該ホルダに備えられ、該ホルダに対し前記
基準仮想線方向に移動可能とされた保持部材とを有する
構成でも良い。また、前記一対の原木搬送部材の前記基
準仮想線は、前記保持部材を基準として設定されても良
い。また、前記一対の原木搬送部材は、前記X方向に向
けて直線往復移動可能であっても良い。また、前記一対
の原木搬送部材は、任意の1点を中心として回動自在で
あっても良い。また請求項6は、切削用スピンドルによ
り原木をチャッキングして旋削する加工機において、切
削用スピンドルから所定の距離をおいた箇所にて回転駆
動可能で、切削用スピンドルの軸中心線と平行なZ方向
へ移動可能に設けられた相対する一対の芯出し用スピン
ドルと、芯出し用スピンドルにチャッキングされた原木
に対しZ方向に複数配置され、原木の芯位置を検出する
原木芯検出手段と、切削用スピンドル側の所定位置即ち
後述する保持部材の基準仮想線が切削用スピンドルの軸
中心線を通る位置と、芯出し用スピンドル側の任意位置
との間の方向の成分を含むX方向へ直線往復移動可能な
可動フレームと、該可動フレームに備えられ、該可動フ
レームに対し前記Z方向へは夫々移動可能で、また前記
Z方向に直交する成分を含むY方向に夫々移動可能でY
方向と平行な基準仮想線が想定された一対の保持部材
と、これら各部材の作動を制御する制御手段とからな
り、制御手段は、原木を保持した芯出し用スピンドルを
少なくとも1回転させ、原木芯検出手段により該原木の
両木口面に想定される夫々の芯位置を演算処理し、次い
で前記Z方向から見て夫々の芯位置を通る仮想線とY方
向とが平行となるまで芯出し用スピンドルを更に回転さ
せ、且つ可動フレームが待機している位置の保持部材の
基準仮想線と該回転終了後の夫々の芯位置を通る仮想線
との間のX方向の距離を演算し、該演算された値により
前記可動フレームを保持部材の基準仮想線が夫々の芯位
置を通る仮想線と一致するまで移動させ、次に保持部材
をZ方向で夫々が近接する方向へ移動させて保持部材に
より原木を両木口で保持させた後、芯出し用スピンドル
による原木のチャッキングを解除させ、次に保持部材の
基準仮想線が切削用スピンドルの軸中心線を通る位置ま
で可動フレームをX方向へ移動させると共に保持部材を
可動フレームに対し夫々のY方向へ移動させて前記芯位
置の夫々を切削用スピンドルの回転中心に一致させ、次
に切削用スピンドルにより前記原木をチャッキングさせ
るように制御するものであることを特徴としている。
【0007】請求項7は、切削用スピンドルにより原木
をチャッキングして旋削する加工機において、切削用ス
ピンドルから所定の距離をおいた箇所にて回転駆動可能
で、切削用スピンドルの軸中心線と平行なZ方向へ移動
可能に設けられた相対する一対の芯出し用スピンドル
と、芯出し用スピンドルにチャッキングされた原木に対
しZ方向に複数配置され、原木の芯位置を検出する原木
芯検出手段と、切削用スピンドル側の任意位置と、芯出
し用スピンドル側の所定位置即ち後述する保持部材の基
準仮想線が切削用スピンドルの軸中心線から所定距離離
れた位置との間の方向の成分を含むX方向へ直線往復移
動可能な可動フレームと、該可動フレームに備えられ、
該可動フレームに対し前記Z方向へは夫々移動可能で、
また前記Z方向に直交する成分を含むY方向に夫々移動
可能でY方向と平行な基準仮想線が想定された一対の保
持部材と、これら各部材の作動を制御する制御手段とか
らなり、制御手段は、遅くとも芯出し用スピンドル側の
所定位置に移動した可動フレームの保持部材がZ方向で
夫々が近接する方向へ移動し原木を両木口で保持するま
でに、原木を保持した芯出し用スピンドルを少なくとも
1回転させ、原木芯検出手段により該原木の両木口面に
想定される夫々の芯位置を演算処理し、次いで前記Z方
向から見て夫々の芯位置を通る仮想線とY方向とが平行
となるまで芯出し用スピンドルを更に回転させ、且つ回
転終了後にY方向と平行となる夫々の芯位置を通る仮想
線と切削用スピンドルの軸中心線との間の距離を演算
し、次に可動フレームが前記所定位置の状態の保持部材
をZ方向で夫々が近接する方向へ移動させて保持部材に
より原木を両木口で保持させた後、芯出し用スピンドル
による原木のチャッキングを解除させ、次に、保持部材
の基準仮想線が該演算された距離移動するまで可動フレ
ームをX方向へ移動させると共に保持部材を可動フレー
ムに対し夫々のY方向へ移動させて前記芯位置の夫々を
切削用スピンドルの回転中心に一致させ、次に切削用ス
ピンドルにより前記原木をチャッキングさせるように制
御するものである。
【0008】請求項8は、切削用スピンドルにより原木
をチャッキングして旋削する加工機において、切削用ス
ピンドルから所定の距離をおいた箇所にて回転駆動可能
で、切削用スピンドルの軸中心線と平行なZ方向へ移動
可能に設けられた相対する一対の芯出し用スピンドル
と、芯出し用スピンドルにチャッキングされた原木に対
しZ方向に複数配置され、原木の芯位置を検出する原木
芯検出手段と、任意の一点を中心として回動自在な回動
フレームと、該回動フレームに備えられ、該回動フレー
ムに対し前記Z方向へは夫々移動可能で、また回動中心
から所定の半径方向に夫々移動可能であり、該半径方向
に基準仮想線が設定されている一対の保持部材と、これ
ら各部材の作動を制御する制御手段とからなり、制御手
段は、原木を保持した芯出し用スピンドルを少なくとも
1回転させ、原木芯検出手段により該原木の両木口面に
想定される夫々の芯位置を演算処理し、次いで前記Z方
向から見て夫々の芯位置を通る仮想線が該回動中心を通
る状態となるまで芯出し用スピンドルを更に回転させ、
且つZ方向から見て回動フレームの回動中心と切削用ス
ピンドルの軸中心線とを結ぶ第1仮想線に対し回転終了
後の夫々の芯位置を通る仮想線が成す第1角度と、回動
フレームが待機している位置の保持部材の基準仮想線に
対し前記夫々の芯位置を通る仮想線が成す第2角度を演
算し、次いで該演算された第2角度に基づいて保持部材
の基準仮想線が前記夫々の芯位置を通る仮想線と一致す
るまで該回動フレームを回動させ、次に保持部材をZ方
向で夫々が近接する方向へ移動させて保持部材により原
木を両木口で保持させた後、芯出し用スピンドルによる
原木のチャッキングを解除させ、次いで前記演算された
第1角度に基づいて、保持部材の基準仮想線が切削用ス
ピンドルの軸中心線を通る位置まで回動フレームを回動
させると共に保持部材を前記半径方向へ夫々移動させて
前記原木の芯位置の夫々を切削用スピンドルの回転中心
に一致させ、次に切削用スピンドルにより前記原木をチ
ャッキングさせるように制御するものである。
【0009】請求項9は、切削用スピンドルにより原木
をチャッキングして旋削する加工機において、切削用ス
ピンドルから所定の距離をおいた箇所にて回転駆動可能
で、切削用スピンドルの軸中心線と平行なZ方向へ移動
可能に設けられた相対する一対の芯出し用スピンドル
と、芯出し用スピンドルにチャッキングされた原木に対
しZ方向に複数配置され、原木の芯位置を検出する原木
芯検出手段と、任意位置の一点を回動中心として、後述
する保持部材の基準仮想線が、回動中心と切削用スピン
ドルの軸中心線とを結ぶ第1仮想線に対し芯出し用スピ
ンドル側へ所定角度となる位置と、該所定角度となる位
置から第1仮想線側に任意角度となる位置との間を回動
自在な回動フレームと、該回動フレームに備えられ、該
回動フレームに対し前記Z方向へは夫々移動可能で、ま
た回動中心から所定の半径方向に夫々移動可能であり、
該半径方向に基準仮想線が設定されている一対の保持部
材と、これら各部材の作動を制御する制御手段とからな
り、制御手段は、遅くとも保持部材の基準仮想線が該所
定角度となる位置に回動フレームが回動待機した後保持
部材をZ方向で夫々が近接する方向へ移動させて原木を
両木口で保持するまでに、原木を保持した芯出し用スピ
ンドルを少なくとも1回転させ、原木芯検出手段により
該原木の両木口面に想定される夫々の芯位置を演算処理
し、次いで前記Z方向から見て夫々の芯位置を通る仮想
線が所定角度の位置の状態の回動フレームの保持部材の
基準仮想線と平行となるまで芯出し用スピンドルを更に
回転させ、且つZ方向から見て回転終了後の夫々の芯位
置を通る仮想線上であって、回動中心までの距離が該回
動中心から切削用スピンドルの軸中心線までの距離と等
しくなる位置と該回動中心とを結ぶ直線に対し、前記保
持部材の基準仮想線が成す第3角度を演算し、次に回動
フレームが前記所定角度の位置の状態の保持部材をZ方
向で夫々が近接する方向へ移動させて保持部材により原
木を両木口で保持させた後、芯出し用スピンドルによる
原木のチャッキングを解除させ、次に前記所定角度と前
記第3角度に基づいて回動フレームを切削用スピンドル
に向けて回動させると共に保持部材を前記半径方向へ夫
々移動させて前記芯位置の夫々を切削用スピンドルの回
転中心に一致させ、次いで切削用スピンドルにより前記
原木をチャッキングさせるように制御するものである。
【0010】請求項10は、一対の芯出し用スピンドル
で原木の両木口をチャッキングした状態で、芯出し用ス
ピンドルを少なくとも1回転させて原木芯検出手段によ
り該原木の両木口における芯位置を演算させ、次に前記
芯出し用スピンドルの軸中心線と平行なZ方向から見
て、前記芯位置の両方を通る仮想直線が所定のY方向に
なるまで一対の芯出し用スピンドルを更に回転させ、次
いで一対の保持部材をZ方向で夫々原木の木口に接近す
るように移動させて原木を保持した後、前記芯出し用ス
ピンドルを夫々原木の木口から遠ざかる様に移動させ、
次に原木を旋削する加工機の切削用スピンドルで前記原
木をチャッキングさせるまでに、前記芯出し用スピンド
ルから切削用スピンドルに向かう方向の成分を含むX方
向に前記一対の保持部材を一体的に移動させると共にY
方向には前記保持部材を夫々移動させて前記原木の両木
口における芯位置の夫々を切削用スピンドルの回転中心
に一致させることを特徴とする原木芯出し供給方法であ
る。
【0011】尚、軸中心線とは、回転体の回転中心を結
ぶ仮想線即ち回転体の長手方向と直交する各断面での回
転中心を結ぶ仮想線を言う。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に従
って説明する。
【0013】実施形態1 図1はベニヤレースを含む原木芯出し装置の概略正面図
である。
【0014】図2は図1の左方から視た側面図である。
【0015】従来公知のベニヤレース1のフレーム3に
は左右一対の水平フレーム5が、原木7をチャッキング
して回転させる切削用スピンドル9の軸中心線の方向即
ちスピンドル9の長手方向と直交する各断面での回転中
心Pを結ぶ仮想線と直交し、該切削用スピンドル9側と
原木の芯出し位置側とにわたる長さで水平方向のX方向
へ延出して設けられている。該水平フレーム5には切削
用スピンドル9の軸中心線と平行なZ方向へ延出する可
動フレーム11の両端部が、切削用スピンドル9の軸中
心線と直交するX方向へ移動可能に支持され、該可動フ
レーム11の両端部に設けられたナット(図示せず)に
は水平フレーム5に取付けられた電動モータ13に連結
され、切削用スピンドル9の軸中心線と直交するX方向
に軸中心線を有して軸支された送りねじ等の移動部材1
5が連結されている。そして可動フレーム11は電動モ
ータ13により駆動される移動部材15により、切削用
スピンドル9上方の供給位置と後述する芯出し用スピン
ドル29上方の芯出し位置との間で往復移動される。
【0016】尚、電動モータ13には、例えばロータリ
ーエンコーダ等の回転角検出器13aが取付けられ、電
動モータ13の回転量に応じて可動フレーム11の移動
量を数値制御する。
【0017】可動フレーム11には相対する一対のホル
ダ17が可動フレーム11の長手方向のZ方向へ移動可
能に支持され、各ホルダ17には可動フレーム11の中
間部に垂設された取付け板11aに設けられた油圧シリ
ンダー等の第1作動部材19が夫々連結されている。そ
して各ホルダ17は対応する夫々の第1作動部材19の
作動により、Z方向の相互が近接する方向及び離間する
方向へ夫々移動される。
【0018】尚、図は鉛直線に沿って垂下する方向へ延
出する各ホルダ17を示すが、各ホルダ17は鉛直線に
対し、切削用スピンドル9側或いは芯出し用スピンドル
29側へ傾斜して設けてもよい。
【0019】各ホルダ17の相対面には保持部材21が
図示する鉛直線Y方向へ移動可能に夫々支持されてい
る。即ち、各保持部材21にはホルダ17に固定された
電動モータ23に連結された送りねじ等の上下移動部材
25が夫々連結され、各電動モータ23により駆動され
る上下移動部材25により鉛直線Y方向へ夫々昇降動さ
れる。尚、保持部材21には、所定位置への移動のため
に基準となる線として、保持部材21に対し定まった位
置に設定された任意の点、例えば本実施形態では図4に
おける保持部材21の左右方向の中心となる点を通りホ
ルダ17に対する保持部材21の昇降方向と平行となる
ような仮想線VL1、が予め設定されており、可動フレ
ーム11の移動により保持部材21を移動させる場合
は、回転角検出器13aの情報により保持部材21の該
仮想線VL1の位置が希望する箇所に至る様に制御して
移動させる。
【0020】尚、各保持部材21の相対面下部には原木
7の各木口に突刺して保持する爪21aが設けられてい
る。又、各電動モータ23には、例えばロータリーエン
コーダ等の回転角検出器23aが取付けられ、電動モー
タ23の回転量に応じて上下方向に対する保持部材21
の移動量を数値制御する。
【0021】切削用スピンドル9の軸中心線から芯出し
位置側へ一定の距離をおいたフレーム3には該切削用ス
ピンドル9の軸中心線と平行な軸中心線を有した相対す
る一対の芯出し用スピンドル29が、回転可能で、かつ
軸中心線Z方向へ移動可能に支持され、図2で左側の芯
出し用スピンドル29の中間部外周にはスプライン溝2
9bが所要の軸中心線幅で形成されている。そしてスプ
ライン溝29bが形成された芯出し用スピンドル29に
はフレーム3に取付けられた電動モータ31に連結され
た回転体33がスプライン溝29bに噛み合って軸中心
線回りに回り止めされると共に軸中心線Z方向へ摺動可
能に連結され、電動モータ31の駆動に伴って芯出し用
スピンドル29を回転させる。また、各芯出し用スピン
ドル29の外側端部には油圧シリンダー等の第2作動部
材35が回動自在に連結され、第2作動部材35の作動
により各芯出し用スピンドル29を軸中心線Z方向へ移
動させて芯出しする原木7の両木口7a、7bをチャッ
キングさせる。
【0022】尚、図は一対の芯出し用スピンドル29の
内、一方の芯出し用スピンドル29に電動モータ31を
連結し、他方の芯出し用スピンドル29を従転させる構
造を示すが、双方の芯出し用スピンドル29に電動モー
タ31を夫々連結した構造であってもよい。また、電動
モータ31には、例えばロータリーエンコーダー等の回
転角検出器31aが取付けられ、芯出し用スピンドル2
9の回転角を検出する。
【0023】図示するフレーム3の左側面には、例えば
3個の原木芯検出器37が、芯出し用スピンドル29と
ほぼ一致する高さで、芯出し用スピンドル29から所要
の距離L1をおいて芯出し用スピンドル29にチャッキ
ングされた原木7に対しZ方向の両木口7a、7b側及
び中間部の外周面に相対して取付けられている。これら
原木芯検出器37は原木7における各部の外周面に向か
って光を照射する光源と、外周面からの反射光を受光す
る受光部材(何れも図示せず)とからなり、予め設定さ
れた芯出し用スピンドル29の軸中心線と原木芯検出器
37との間隔L1及び各原木芯検出器37から照射され
た光が原木7外周面から反射して受光されるまでの時間
に基づいて算出された原木7における夫々の外周面と原
木芯検出器37の距離L2により夫々の箇所における芯
出し用スピンドル29を中心とする原木7の最大及び最
小外径を測定する。そして後述する制御手段はこれらの
測定データに基づいて原木7の芯位置7c、7dを演算
処理して各木口面における芯位置を想定する。
【0024】図3は芯出し供給装置の制御手段を示す電
気的ブロック図である。
【0025】制御手段を構成するCPU41のROM4
3には後述する原木7を芯出しして切削用スピンドル9
に供給するプログラムデータが記憶されている。CPU
41のRAM45は第1〜第3記憶領域45a〜45c
を有し、第1記憶領域45aには切削用スピンドル9の
回転中心P、芯出し用スピンドル29及び原木芯検出器
37の位置データが、また第2記憶領域45bには芯出
し用スピンドル29の回転角に対応する各原木芯検出器
37と原木7外周面との距離データL2が、更に第3記
憶領域45cには第1記憶領域45a及び第2記憶領域
45bに記憶された夫々のデータにより演算された原木
7の両木口7a、7b面に想定される芯位置データが夫
々記憶される。
【0026】尚、図中の符号47は第1〜第3記憶領域
45a〜45cに記憶された夫々のデータに基づいて演
算処理された制御データを一時的に記憶するバッファメ
モリである。
【0027】CPU41には駆動制御回路49が接続さ
れ、該駆動制御回路49はバッファメモリ47に記憶さ
れた夫々の制御データに基づいて夫々の電動モータ13
・23・31を駆動制御したり、移動部材15や第1及
び第2作動部材19・35を作動制御する。
【0028】次に、原木の芯出し供給作用を説明する。
【0029】図4〜図10は芯出し供給作用を示す説明
図である。
【0030】可動フレーム11は芯出しされる原木7と
干渉しない切削用スピンドル9側へ予め移動待機されて
いる。この状態にて、例えばベニヤレース1の芯出し位
置側における原木7の両木口7a、7b側及び中間部に
て昇降可能に設けられたV字フレーム(図示せず)によ
り仮り芯出しされて芯出し用スピンドル29間に供給さ
れた原木7又は公知のログチャージャー(図示せず)に
より芯出し用スピンドル29間に供給された原木7の両
木口7a、7bに対し、CPU41からの信号で第2作
動部材35を作動して芯出し用スピンドル29を互いに
近接する方向へ移動し、原木7をチャッキングさせる
(図4参照)。
【0031】次に、CPU41からの信号を受けた駆動
制御回路49からの信号で(以下CPU41からの信号
でという)電動モータ31を駆動して回転する芯出し用
スピンドル29により原木7を、少なくとも1回転させ
ながら各原木芯検出器37により原木7における両木口
7a、7b側及び中間部の外周面と相対する原木芯検出
器37との距離L2を測定して原木7の芯位置7c、7
dを検出する。
【0032】即ち、芯出し用スピンドル29の軸中心線
と各原木芯検出器37との間隔は予め所定の距離L1に
設定されている。この状態にて原木7を回転させながら
夫々の原木芯検出器37により、芯出し用スピンドル2
9の各回転角毎に、原木7における両木口7a、7b側
及び中間部の外周面と原木芯検出器37との距離L2を
測定し、芯出し用スピンドル29を中心とする原木各箇
所の最大及び最小外径に関するデータを第2記憶領域4
5bに記憶させる。そして原木7が少なくとも1回転さ
れると、CPU41からの信号で第2記憶領域45bに
記憶された原木の各箇所における回転角度と最大及び最
小外径に関するデータに基づいて原木の芯位置7c、7
dを演算してそのデータを第3記憶領域45cに記憶さ
せる(図5及び図6参照、図6において実線は前側の木
口7a面及び該木口7a面に想定される芯位置7cを、
また破線は後側の木口7b面及び該木口7b面に想定さ
れる芯位置7dを夫々示す)。
【0033】次に、CPU41からの信号で第3記憶領
域45cに記憶された原木両木口7a、7b面に想定さ
れる芯位置7c、7dデータに基づいて電動モータ31
を駆動制御し原木7を更に回転させ、芯出し用スピンド
ル29の軸中心線と平行なZ方向より見て原木7の両木
口7a、7b面に想定される芯位置7c、7dを共通に
通る仮想線ML1を鉛直方向、即ちホルダ17に対する
保持部材21の移動方向に一致させる。CPU41は同
時にスピンドル9の中心Pから仮想線ML1までの距離
を演算し、このデータの信号により、電動モータ13を
駆動し、また回転角検出器13aで位置の情報を得て、
可動フレーム11を切削用スピンドル9側から、保持部
材21に定められた鉛直線VL1が上記仮想線ML1と
一致するように移動させる(図7及び図8参照)。
【0034】尚、上記説明は芯位置データに基づいて原
木7を、各木口面における夫々の芯を通る仮想線ML1
が鉛直方向と一致するように更に回転させた後に、保持
部材21を芯出し位置側へ移動させて上記仮想線ML1
に保持部材21の中心を通る鉛直線VL1に一致させた
が、CPU41により芯位置データが演算されてから保
持部材21を芯出し位置側へ移動させる途中又は保持部
材21を芯出し用スピンドル29側へ移動させた後に、
上記仮想線ML1を鉛直方向へ向けるように制御しても
よい。
【0035】次に、CPU41からの信号で第1作動部
材19を作動してホルダ17を互いに近接する方向へ移
動し、芯出し用スピンドル29にチャッキングされた原
木7の両木口7a、7bに対応する保持部材21を圧接
して保持させた後、第2作動部材35を復動して各芯出
し用スピンドル29を、互いに離間する方向へ移動して
原木7のチャッキングを解除させる。
【0036】次に、CPU41からの信号で夫々の電動
モータ23を、原木7の各木口面に想定される芯位置7
c、7dデータと切削用スピンドル9の回転中心Pの位
置データとに基づいて個別に駆動制御して、対応する夫
々の保持部材21を昇降方向に移動させ、原木の両木口
7a、7b面に想定される夫々の芯位置7c、7dを切
削用スピンドル9の回転中心Pの高さに一致させる(図
9参照)。
【0037】尚、保持部材21にチャッキングされた原
木7における両木口7a、7b面に想定される芯位置7
c、7dを切削用スピンドル9の回転中心Pに一致させ
る作用は、後述するように保持部材21を切削用スピン
ドル9側へ移動させる途中又は移動させた後に行っても
よい。
【0038】次に、CPU41からの信号で電動モータ
13を駆動して各保持部材21により原木7を保持した
状態で可動フレーム11を、原木7の木口に想定される
夫々の芯位置7c、7dがスピンドル9の回転中心Pを
通る鉛直線VL2に至るまで移動させ、該夫々の芯位置
7c、7dをスピンドル9の回転中心Pに一致させる。
次いでスピンドル作動部材(図示せず)を作動して各切
削用スピンドル9を相互が近接する方向へ移動して原木
7の両木口7a、7bを芯位置7c、7dにてチャッキ
ングさせる(図10参照)。
【0039】そして上記切削用スピンドル9による原木
7のチャッキング後にCPU41からの信号で第1作動
部材19を復動して保持部材21による原木7の保持を
解除させた後、電動モータ23を駆動して各保持部材2
1を初期位置へ戻して原木7の芯出し供給作業を終了す
る。尚、実施形態1において、所定位置への移動のため
に基準となる線として保持部材21に設定した仮想線V
L1は、保持部材に対し定まった位置にある点として、
図4における保持部材21の左右方向の中心となる点を
選択し、この点を通りホルダ17に対する保持部材21
の昇降方向と平行となるような線としたが、該点は保持
部材21に対して定まった位置にありさえすれば良く、
保持部材21による原木7の保持に支障がなければ、例
えば保持部材21の外に設定しても良い。即ち、前記左
右方向の中心となる点以外に設定された点を通り保持部
材21の昇降方向と平行となるような仮想線として、図
4で仮想線VL1より右側にずれた仮想線VL3を保持
部材21に設定するのである。ホルダ17を移動させる
場合は、図7を用いて説明した仮想線ML1に仮想線V
L3が一致するまでCPU41からの信号でホルダ17
を移動させ、保持部材21で原木7を保持する。次いで
仮想線VL3が仮想線VL2に一致するまでホルダ17
を移動させ、該移動中又は移動後に、保持部材21を各
々原木7の木口面に想定される芯位置7c、7dが切削
用スピンドル9の中心Pの高さに一致するまで移動さ
せ、次に切削用スピンドル9により原木7をチャッキン
グする様に制御するのである。
【0040】実施形態2 実施形態1においては、ホルダ17を、保持部材17の
基準仮想線VL1が切削用スピンドル9の回転中心Pを
通る位置と、芯出し用スピンドル29側の任意位置との
間を直線往復移動させたが、実施形態2はホルダ17
を、切削用スピンドル9側の任意位置と、芯出し用スピ
ンドル29側の保持部材21の基準仮想線が切削用スピ
ンドル9の回転中心Pから所定距離離れた位置との間を
直線往復移動させるものである。即ち実施形態2は、各
部材の構成は実施形態1と同一であるが、ホルダ17に
想定される基準仮想線と制御手段としてのCPUによる
制御内容が実施形態1と異なるのである。以下説明す
る。実施形態1と同様に、CPU41からの信号で芯出
し用スピンドル29により原木7を、少なくとも1回転
させながら原木7の両木口7a、7bにおける芯位置7
c、7dを検出し、次に原木7を更に回転させ、Z方向
より見て原木7の両木口7a、7b面に想定される芯位
置7c、7dを共通に通る仮想線ML1を鉛直方向に一
致させる。一方、CPU41からの信号で可動フレーム
11の移動によりホルダ17が芯出し用スピンドル29
側ヘ移動させる場合は、図11に示す様にホルダ17の
基準仮想線VL1が、切削用スピンドル9の回転中心P
から芯出し用スピンドル29側ヘ所定距離L4離れた定
位置に常に移動させ該位置で待機させておく。以上の様
に仮想線ML1を鉛直方向に一致させ、またホルダ17
を該定位置に待機させた後、CPU41によりホルダ1
7に想定された基準仮想線VL1と仮想線ML1との間
の距離L5を演算し、また保持部材21の前記Z方向の
移動により保持部材21で原木7を両木口7a、7bで
保持させた後、芯出し用スピンドル29による原木7の
チャッキングを解除させる。次いでCPU41からの信
号で、可動フレーム11を切削用スピンドル9側に、ホ
ルダ17の基準仮想線VL1が図11において切削用ス
ピンドル9の回転中心Pを通る鉛直線VL2より右側へ
距離L5離れた位置となるまで移動させてから停止させ
る。この可動フレーム11の移動中又は移動終了後、実
施形態1と同様に、夫々の電動モータ23を、原木7の
各木口面に想定される芯位置7c、7dデータと切削用
スピンドル9回転中心Pの位置データとに基づいて個別
に駆動制御して、対応する夫々の保持部材21を昇降方
向に移動させ、原木の両木口7a、7b面に想定される
夫々の芯位置7c、7dを切削用スピンドル9の回転中
心Pの高さに一致させる。これら動作の終了後、スピン
ドル作動部材(図示せず)を作動して各切削用スピンド
ル9を相互が近接する方向へ移動して原木7の両木口7
a、7bを芯位置7c、7dにてチャッキングさせる。
【0041】実施形態3 図12は実施形態3に係る芯出し供給装置の概略正面
図、図13は、図12の一点鎖線A−Aから矢印方向を
見た拡大側面説明図である。
【0042】切削用スピンドル9から第2作動部材35
に至る上方に位置する水平フレーム5には、電動モータ
53に連結された軸51が回動可能に軸支され、該軸5
1には回動フレーム54が固定されている。電動モータ
53には、例えばロータリーエンコーダ等の回転角検出
器53aが設けられ、該回転角検出器53aからの検出
信号に基づいて後述する様に軸51を回動するように数
値制御させる。また図13に示す様に、回動フレーム5
4には、相対する一対のホルダ57が所要の間隔をおい
て軸中心線回りに回り止めされると共に軸51の軸中心
線方向へは移動可能に支持され、夫々のホルダ57には
回動フレーム54に取り付けられた油圧シリンダー等の
第1作動部材19が夫々連結されている。そして夫々の
ホルダ57は対応する夫々の第1作動部材19の作動に
伴って,本実施形態1でZ方向となる相互が近接する方
向及び離間する方向へ移動される。各ホルダ57には実
施形態1と同様の爪55aを有する保持部材55が、上
下方向へ移動可能に支持され、夫々の保持部材55には
ホルダ57に取り付けられた電動モータ23に連結され
た送りねじ等の上下移動部材25が連結されている。そ
して夫々の保持部材55は対応するホルダ57に対し、
夫々の電動モータ23の駆動に伴って本実施形態1でY
方向となる上下方向へ移動される。尚、保持部材55に
は、所定位置への回動のために基準となる線、例えば本
実施形態では図12における保持部材55の左右方向の
中心となる点を通り軸51の半径方向の仮想線ML2、
が予め設定されており、回動フレーム54の回動により
保持部材55を本実施形態1でX方向となる回動方向に
回動させる場合は、後述する様に回転角検出器53aか
らの情報により保持部材55の該仮想線ML2の位置が
希望する箇所に至る様に制御して回動させる。
【0043】尚、夫々の電動モータ23には、例えばロ
ータリーエンコーダ等の回転角検出器23aが設けら
れ、該回転角検出器23aからの検出信号に基づいて保
持部材55の移動量を数値制御させる。又、本実施形態
における他の構成は実施形態1と同様であるため、同一
の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0044】次に、本実施形態による原木の芯出し供給
作用を説明する。
【0045】図14〜図17は芯出し供給作用を示す正
面説明図である。
【0046】ホルダ57及び保持部材55は、軸51を
駆動制御して芯出しされる原木7と干渉しない、例えば
保持部材55の仮想線ML2が鉛直方向を向くように回
動待機されている(図12参照)。尚、ホルダ57及び
保持部材55の待機状態としては、上記仮想線ML2が
切削用スピンドル9側に傾いた状態であってもよい。尚
CPU41には、軸51の中心Rと切削用スピンドル9
の中心Pとの間の距離rの値と、該中心Rと中心Pを結
ぶ仮想線ML4と仮想線ML2とがなす角度θ1の値と
が入力されている。
【0047】次に、実施形態1と同様に、この状態にて
CPU41からの信号で、例えばV字フレームやログチ
ャージャーにより芯出し用スピンドル29間に供給され
た原木7の両木口7a、7bに対して芯出し用スピンド
ル29を互いに近接する方向へ移動させて原木7をチャ
ッキングさせた後、電動モータ31を駆動して回転する
芯出し用スピンドル29にチャッキングされた原木7
を、少なくとも1回転させながら各原木芯検出器37に
より原木7の両木口7a、7b側及び中間部における芯
出し用スピンドル29を中心とする最大及び最小外径を
測定する。そしてCPU41は、原木7の各箇所におけ
る最大及び最小外径のデータに基づいて原木7の両木口
7a、7b面での芯位置7c、7dを演算処理する。
【0048】次に、CPU41からの信号で第3記憶領
域45cに記憶された原木7の各木口面に想定される芯
位置データに基づいて電動モータ31を駆動し、芯出し
用スピンドル29の軸中心線と平行に見て原木7の両木
口7a、7b面に想定される芯位置7c、7dを共通に
通る仮想線ML3が軸51の中心Rを通る様に、即ち仮
想線ML3が軸51の半径方向の仮想線に一致するよう
に原木7を更に回転させる。(図14参照)またCPU
41は、図14の状態において仮想線ML2と仮想線M
L3とがなす角度θ2を演算して信号を出し、該信号に
より電動モータ53を駆動して軸51を回動し、ホルダ
57及び保持部材55を、図14に示す位置から左側に
回動させる。更にCPU41は、軸51が角度θ2回動
したことを回転角検出器53aからの検出信号で検出す
ると、電動モータ53を停止させる信号を出し、このこ
とにより保持部材55の仮想線ML2が上記仮想線ML
3に一致する(図15参照)。
【0049】次に、CPU41からの信号で第1作動部
材19を作動してホルダ57を互いに近接する方向へ移
動して保持部材55により芯出し用スピンドル29にチ
ャッキングされた原木7の両木口7a、7bを保持させ
た後、第2作動部材35を復動して各芯出し用スピンド
ル29を互いに離間する方向へ移動して原木7のチャッ
キングを解除させる。次いでCPU41は、軸51の中
心Rから原木7の各木口面に想定される芯位置データま
での各距離と前記rのデータとに基づいて該各距離を前
記rと等しくするために必要な各保持部材55の半径方
向の移動量を演算する。該演算された結果により出され
たCPU41からの信号により、個別に各電動モータ2
3を駆動制御し、回転角検出器23aにより各保持部材
55が該演算された量移動したことが確認されると、C
PU41からの信号により電動モータ23の駆動を各々
停止させる。その結果、該保持部材55に保持された原
木7の両木口7a、7b面に想定される芯位置7c、7
dが、軸51のRを中心とし切削用スピンドル9の回転
中心Pを通る円弧上に一致することになる。(図16参
照)
【0050】尚、保持部材55に保持された原木7にお
ける両木口7a、7b面に想定される芯位置7c、7d
を切削用スピンドル9の回転中心Pを通る円弧上に一致
させる作動は、後述するように原木7を保持部材55に
より保持した状態でホルダ57を切削用スピンドル9側
へ回動させた後又は回動途中に実行してもよい。
【0051】次に、CPU41からの信号で電動モータ
53を駆動して軸51を図16で反時計方向に回動させ
てホルダ57を回動させ、仮想線ML2がθ1とθ2を
合わせた角度回動したことが回転角検出器53aにより
確認されると、CPU41は電動モータ53を停止する
信号を出して該回動を停止させる。その結果、ホルダ5
7は仮想線ML2が該中心Rと中心Pを結ぶ仮想線ML
4と、また原木7における両木口7a、7b面に想定さ
れる芯位置7c、7dが切削用スピンドル9の回転中心
Pと一致することになる。(図17参照) 次いでスピンドル作動部材(図示せず)を作動して各切
削用スピンドル9を原木7の両木口7a、7b側に移動
し圧接させることで、前記想定される芯位置7c、7d
と切削用スピンドル9の回転中心Pとが一致した状態
で、原木7が切削用スピンドル9にチャッキングされ
る。次に、CPU41からの信号で第1作動部材19を
復動して保持部材55による原木7の保持を解除させた
後、夫々の電動モータ53を駆動して図17で軸51を
時計方向に回動させ、角度θ1回動したことが回転角検
出器53aにより確認されると、CPU41は電動モー
タ53に停止する信号を出して電動モータ53を停止さ
せると、各保持部材55は、図12に示す初期位置へ戻
り原木7の芯出し供給作業を終了する。
【0052】実施形態4 図18〜図21は芯出し供給作用を示す説明図である。
【0053】実施形態3は、保持部材55により芯出し
された原木7を保持させる際に芯出し用スピンドル29
により原木7を回転させて両木口7a、7b面に想定さ
れる夫々の芯位置7c、7dを共通に通る仮想線ML3
に保持部材55の中心を通る基準仮想線ML2を一致さ
せ、保持部材55に原木7を保持させた後に保持部材5
5を基準仮想線ML2の方向へ移動して夫々の木口面に
想定される夫々の芯位置7c、7dを軸51のRを中心
として切削用スピンドル9の回転中心Pを通る円弧上に
一致させて芯出し供給する構成としたが、本実施形態
は、実施形態3に示す芯出し供給装置において、保持部
材55により、芯出しされた原木7を保持させる際に、
芯出し用スピンドル29により原木7を回転させて両木
口7a、7b面に想定される夫々の芯位置7c、7dを
共通に通る仮想線ML3と保持部材55に設定した基準
仮想線ML2とを一致させず平行になるようにする構成
からなる。
【0054】即ち、保持部材55の基準仮想線ML2
が、図18で芯出し用スピンドル29の回転中心Sと軸
51の中心Rとを結ぶ仮想線ML5より時計回りに所要
の角度αずれた位置と、該所要の角度αずれた位置から
反時計回りに任意角度ずれた位置との間で、往復回動可
能に設けられている。但しこの所要の角度αは芯出し用
スピンドル29によりチャッキングされた原木7の保持
が可能な範囲に設定される。尚、CPU41には予め、
図18において仮想線ML4と仮想線ML5とがなす角
度θ3の値が入力されている。
【0055】そして実施形態3と同じ原木7を芯出し用
スピンドル29でチャッキングし同様の作用で少なくと
も1回転させ原木7の両木口7a、7b面での芯位置7
c、7dを演算処理し、またCPU41からの信号で電
動モータ53を駆動制御して図12の初期状態から軸5
1を時計方向に回動させ、図18で実線で示す様に保持
部材55に設定した基準仮想線ML2が仮想線ML5に
対し角度αずれた位置に回動したことを回転角検出器5
3aにより確認されると、CPU41は電動モータ53
に停止する信号を出して電動モータ53を停止させる。
ついで、図18に示す様に電動モータ31を駆動して芯
出し用スピンドル29に保持された原木7を、両木口7
a、7b面に想定される夫々の芯位置7c、7dを共通
に通る仮想線ML3が基準仮想線ML2と平行になるよ
うに回動させる。尚、ホルダ57が図18における芯出
し用スピンドル29側に回動し待機した際の保持部材5
5に設定してある基準仮想線ML2は、上記の様に常に
定位置となるため、前記の様に芯出し用スピンドル29
で原木7を回転させ両木口7a、7b面での芯位置7
c、7dを演算処理した後、ホルダ57を芯出し用スピ
ンドル29側に回動させる前に、芯出し用スピンドル2
9により夫々の芯位置7c、7dを共通に通る仮想線M
L3が基準仮想線ML2と平行になるように回動させも
良い。
【0056】次に、CPU41からの信号で実施形態3
と同様に第1作動部材19の作動で保持部材55により
原木7を保持し、そして芯出し用スピンドル29による
原木7のチャッキングを解除させる。次いで原木7にお
ける両木口7a、7b面の各芯位置データに基づいて演
算された制御データにより夫々の電動モータ23を駆動
制御し且つ移動量を回転角検出器23aに検出すること
で保持部材55を軸51の半径方向に各々移動させ、保
持部材55に保持された原木7の両木口7a、7b面に
想定される芯位置7c、7dを、軸51のRを中心とし
切削用スピンドル9の回転中心Pを通る円弧上に一致さ
せる(図19参照)。またこの状態でCPU41は、芯
位置7c、7dとRを結ぶ仮想線ML6と仮想線ML2
とがなす角度βを演算する。
【0057】次にCPU41からの信号で電動モータ5
3により軸51を回転駆動してホルダ57を反時計方向
に回動させ、回転角検出器53aからの信号で軸51が
α+θ3−βの角度回動したことを検出すると電動モー
タ53の作動を停止する信号を出し、軸51の回動を停
止させる。その結果、図20に示す様に原木7の芯位置
7c、7dが切削用スピンドル9の回転中心Pに一致す
る。この状態で、切削用スピンドル9を軸中心線方向へ
移動して原木7を、チャッキングさせる。
【0058】また、実施形態3及び4における保持部材
55の中心を通る基準仮想線ML2は軸51の回転中心
Rを通る想定としたが、図21に示すように軸51の回
転中心Rを通らない線を想定し,ホルダ57に対する保
持部材55を該基準仮想線ML2と平行に移動可能と構
成すれば良い。即ち、夫々の芯位置7c、7dを通る仮
想線ML3と基準仮想線ML2とが平行又は一致するよ
うに制御し、次いで各芯位置データに基づいて演算され
た制御データにより夫々の電動モータ23を駆動制御し
且つ移動量を回転角検出器23aに検出することで保持
部材55を軸51の半径方向に各々移動させ、原木7の
両木口7a、7b面に想定される芯位置7c、7dを、
軸51のRを中心とし切削用スピンドル9の回転中心P
を通る円弧上に一致させる。次いで、芯位置7cとRを
結ぶ仮想線とML4とがなす角度を演算し、該角度だけ
軸51を反時計方向に回動させ、以下同様に切削用スピ
ンドル9で原木をチャッキングすれば良いのである。
【0059】尚、ベニヤレースには、図22で示すよう
に、切削用スピンドル9と芯出し用スピンドル29の間
となる位置に、切削中の原木が撓むことを防ぐために原
木の周面に圧接されるバックアップロールBR及びこれ
を支持し且つ適宜移動させるための装置XSを設けるも
のもある。この様なベニヤレースでは、例えば図16に
示す位置から図17に示す位置へとホルダ57を回動さ
せると、原木7が前記バックアップロールBR等の装置
XSに当たってしまう。そこでこの様なベニヤレースの
場合は、軸51、保持部材55及びホルダ57等からな
り原木を芯出し用スピンドル29側から切削用スピンド
ル9へと移動する部材を、上方に移動させた位置即ち芯
出し用スピンドル29及び切削用スピンドル9から上方
に更に遠ざかった位置に備える。更に該位置においても
芯出し用スピンドル29にチャッキングされた原木7を
保持部材55で保持でき、また保持部材55で保持した
原木を切削用スピンドル9の必要な位置に供給できる様
に、保持部材55のホルダ57に対する仮想線ML2の
方向の移動可能な長さを十分に長く構成する。この様な
装置において、実施形態3と同様に保持部材55の仮想
線ML2を芯位置7c、7dを共通に通る仮想線ML3
に一致させる(図23参照)。次に、芯位置7c、7d
を共通に通る仮想線ML3が軸51の中心Rを通る状態
で芯出し用スピンドル29にチャッキングされている原
木7を、ホルダ57に対し仮想線ML2の方向に十分に
長く伸ばした状態の保持部材55で保持する(図24参
照)。次いで芯出し用スピンドル29を原木7から遠ざ
かる方向に移動させた後、保持部材55を仮想線ML2
の方向で軸51の中心R側に、軸51が切削用スピンド
ル9側に回動しても原木7が前記バックアップロール等
の装置に当たらない様な位置まで後退させる(図25参
照)。次に軸51を、保持部材55の仮想線ML2上に
切削用スピンドル9の回転中心Pが位置するまで回動
(図26参照)させ該回動を停止してから、保持部材5
5を各々仮想線ML2の方向で原木7の芯位置7c、7
dが該スピンドル9の回転中心Pに一致するまで伸ばし
た(図27参照)後、各々停止させ、次いで切削用スピ
ンドル9を各々原木7に向かう方向に移動させチャッキ
ングするのである。実施形態1及び2においても、芯位
置7c、7dを通る仮想線ML1が鉛直方向となった状
態の原木7を保持部材21で保持した後、ホルダ17が
切削用スピンドル9側に移動しても原木7が前記バック
アップロールBR等の装置XSに当たらない様な位置ま
で保持部材21を仮想線VL1の方向で上方に後退させ
る。次いで、仮想線ML1が切削用スピンドル9の回転
中心Pを通る位置までホルダ17を移動させてから、保
持部材21を各々仮想線VL1の方向で原木7の芯位置
7c、7dが該回転中心Pに一致するまで伸ばした後停
止し、以下同様に切削用スピンドル9で原木7をチャッ
キングすれば良い。
【0060】実施形態1から4はベニヤレースの切削用
スピンドルに原木を供給する場合であるが、図28に示
すように、回転駆動されるカッターKTにて原木の外周
の凹凸部分を排除する加工機の切削用スピンドルに原木
を供給しても良い。
【0061】
【発明の効果】このため本発明は、従来のようにX軸補
正専用の装置を省き、装置を小型化及び構造を簡易化し
て低コスト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベニヤレースを含む原木芯出し装置の概略正面
図である。
【図2】図1の左方から視た側面図である。
【図3】保持アームの移動機構を示す斜視図である。
【図4】芯出し供給装置の制御手段を示す電気的ブロッ
ク図である。
【図5】芯出し供給作用を示す説明図である。
【図6】芯出し供給作用を示す説明図である。
【図7】芯出し供給作用を示す説明図である。
【図8】芯出し供給作用を示す説明図である。
【図9】芯出し供給作用を示す説明図である。
【図10】芯出し供給作用を示す説明図である。
【図11】実施形態2に係るベニヤレースを含む芯出し
供給装置の概略正面図である。
【図12】実施形態3に係るベニヤレースを含む芯出し
供給装置の概略正面図である。
【図13】図12の一点鎖線A−Aから矢印方向を見た
拡大側面説明図である。
【図14】芯出し供給作用を示す説明図である。
【図15】芯出し供給作用を示す説明図である。
【図16】芯出し供給作用を示す説明図である。
【図17】芯出し供給作用を示す説明図である。
【図18】実施形態4の芯出し供給作用を示す説明図で
ある。
【図19】芯出し供給作用を示す説明図である。
【図20】芯出し供給作用を示す説明図である。
【図21】変更実施形態を示す説明図である。
【図22】バックアップロールがある場合の芯出し供給
作用を示す説明図である。
【図23】バックアップロールがある場合の芯出し供給
作用を示す説明図である。
【図24】バックアップロールがある場合の芯出し供給
作用を示す説明図である。
【図25】バックアップロールがある場合の芯出し供給
作用を示す説明図である。
【図26】バックアップロールがある場合の芯出し供給
作用を示す説明図である。
【図27】バックアップロールがある場合の芯出し供給
作用を示す説明図である。
【図28】ベニヤレース以外の加工機を含む芯出し供給
装置の概略正面図である。
【符号の説明】
1 ベニヤレース 7 原木 9 切削用スピンドル 17 ホルダ 21 保持部材 29 芯出し用スピンドル 37 原木芯検出器 41 制御手段としてのCPU

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原木をチャッキングするためのZ方向に軸
    中心線を持つ切削用スピンドルを少なくとも備えた加工
    機と共に用いられ、前記切削用スピンドルに前記原木を
    芯出しした状態で供給するための原木芯出し供給装置で
    あって、 前記切削用スピンドルからX方向に所定距離を置いた箇
    所に配置され、且つ、前記切削用スピンドルと同じZ方
    向に軸中心線を持つ芯出し用スピンドルと、 該芯出し用スピンドルにチャッキングされた状態での原
    木の芯位置を検出する原木芯検出手段と、 前記芯出し用スピンドルから前記原木を受け取り前記切
    削用スピンドルに引き渡すための前記Z方向及び前記Z
    方向に直交する成分を含むY方向に夫々移動可能な一対
    の原木搬送部材と、 これら各部材の作動を制御する制御手段とを備えてな
    り、 前記原木搬送部材は、前記Y方向の基準仮想線が設定さ
    れており、 前記制御手段は、 原木を保持した前記芯出し用スピンドルを少なくとも1
    回転させ、前記原木芯検出手段により該原木の両木口面
    に想定される夫々の芯位置を演算処理する手段、 前記Z方向から見て夫々の芯位置を通る仮想線の方向と
    前記原木搬送部材に設定された前記基準仮想線の方向と
    が一致するか平行となる様に前記芯出し用スピンドルを
    更に回転させる手段、 前記一致するか平行となった状態で、前記原木を前記芯
    出し用スピンドルから前記原木搬送部材側へ移し替え、
    移し替えた後、前記一対の原木搬送部材を、前記芯位置
    を通る仮想線が前記切削用スピンドルの軸中心線を通る
    様に、X方向には一体的に、且つ保持している前記原木
    の前記芯位置の夫々を前記切削用スピンドルの回転中心
    に一致させる様に夫々制御する手段、 及び、 その状態で、前記原木を前記原木搬送部材から前記切削
    用スピンドル側にチャッキングされる様に前記原木搬送
    部材及び前記切削用スピンドルを制御する手段とを備え
    た原木芯出し供給装置。
  2. 【請求項2】前記一対の原木搬送部材の各々は、前記Z
    方向に移動可能なホルダと、該ホルダに備えられ、該ホ
    ルダに対し前記基準仮想線方向に移動可能とされた保持
    部材とを有している請求項1記載の原木芯出し供給装
    置。
  3. 【請求項3】前記一対の原木搬送部材の前記基準仮想線
    は、前記保持部材を基準として設定されている請求項2
    記載の原木芯出し供給装置。
  4. 【請求項4】前記一対の原木搬送部材は、前記X方向に
    向けて直線往復移動可能とされている請求項1または2
    記載の原木芯出し供給装置。
  5. 【請求項5】前記一対の原木搬送部材は、任意の1点を
    中心として回動自在とされている請求項1又は2記載の
    原木芯出し供給装置。
  6. 【請求項6】切削用スピンドルにより原木をチャッキン
    グして旋削する加工機において、 切削用スピンドルから所定の距離をおいた箇所にて回転
    駆動可能で、切削用スピンドルの軸中心線と平行なZ方
    向へ移動可能に設けられた相対する一対の芯出し用スピ
    ンドルと、 芯出し用スピンドルにチャッキングされた原木に対しZ
    方向に複数配置され、原木の芯位置を検出する原木芯検
    出手段と、 切削用スピンドル側の所定位置即ち後述する保持部材の
    基準仮想線が切削用スピンドルの軸中心線を通る位置
    と、芯出し用スピンドル側の任意位置との間の方向の成
    分を含むX方向へ直線往復移動可能な可動フレームと、 該可動フレームに備えられ、該可動フレームに対し前記
    Z方向へは夫々移動可能で、また前記Z方向に直交する
    成分を含むY方向に夫々移動可能でY方向と平行な基準
    仮想線が想定された一対の保持部材と、 これら各部材の作動を制御する制御手段とからなり、 制御手段は、原木を保持した芯出し用スピンドルを少な
    くとも1回転させ、原木芯検出手段により該原木の両木
    口面に想定される夫々の芯位置を演算処理し、 次いで前記Z方向から見て夫々の芯位置を通る仮想線と
    Y方向とが平行となるまで芯出し用スピンドルを更に回
    転させ、且つ可動フレームが待機している位置の保持部
    材の基準仮想線と該回転終了後の夫々の芯位置を通る仮
    想線との間のX方向の距離を演算し、該演算された値に
    より前記可動フレームを保持部材の基準仮想線が夫々の
    芯位置を通る仮想線と一致するまで移動させ、 次に保持部材をZ方向で夫々が近接する方向へ移動させ
    て保持部材により原木を両木口で保持させた後、芯出し
    用スピンドルによる原木のチャッキングを解除させ、 次に保持部材の基準仮想線が切削用スピンドルの軸中心
    線を通る位置まで可動フレームをX方向へ移動させると
    共に保持部材を可動フレームに対し夫々のY方向へ移動
    させて前記芯位置の夫々を切削用スピンドルの回転中心
    に一致させ、 次に切削用スピンドルにより前記原木をチャッキングさ
    せるように制御することを特徴とする原木芯出し供給装
    置。
  7. 【請求項7】切削用スピンドルにより原木をチャッキン
    グして旋削する加工機において、 切削用スピンドルから所定の距離をおいた箇所にて回転
    駆動可能で、切削用スピンドルの軸中心線と平行なZ方
    向へ移動可能に設けられた相対する一対の芯出し用スピ
    ンドルと、 芯出し用スピンドルにチャッキングされた原木に対しZ
    方向に複数配置され、原木の芯位置を検出する原木芯検
    出手段と、 切削用スピンドル側の任意位置と、芯出し用スピンドル
    側の所定位置即ち後述する保持部材の基準仮想線が切削
    用スピンドルの軸中心線から所定距離離れた位置との間
    の方向の成分を含むX方向へ直線往復移動可能な可動フ
    レームと、 該可動フレームに備えられ、該可動フレームに対し前記
    Z方向へは夫々移動可能で、また前記Z方向に直交する
    成分を含むY方向に夫々移動可能でY方向と平行な基準
    仮想線が想定された一対の保持部材と、 これら各部材の作動を制御する制御手段とからなり、 制御手段は、遅くとも芯出し用スピンドル側の所定位置
    に移動した可動フレームの保持部材がZ方向で夫々が近
    接する方向へ移動し原木を両木口で保持するまでに、原
    木を保持した芯出し用スピンドルを少なくとも1回転さ
    せ、原木芯検出手段により該原木の両木口面に想定され
    る夫々の芯位置を演算処理し、次いで前記Z方向から見
    て夫々の芯位置を通る仮想線とY方向とが平行となるま
    で芯出し用スピンドルを更に回転させ、且つ回転終了後
    にY方向と平行となる夫々の芯位置を通る仮想線と切削
    用スピンドルの軸中心線との間の距離を演算し、 次に可動フレームが前記所定位置の状態の保持部材をZ
    方向で夫々が近接する方向へ移動させて保持部材により
    原木を両木口で保持させた後、芯出し用スピンドルによ
    る原木のチャッキングを解除させ、 次に、保持部材の基準仮想線が該演算された距離移動す
    るまで可動フレームをX方向へ移動させると共に保持部
    材を可動フレームに対し夫々のY方向へ移動させて前記
    芯位置の夫々を切削用スピンドルの回転中心に一致さ
    せ、 次に切削用スピンドルにより前記原木をチャッキングさ
    せるように制御することを特徴とする原木芯出し供給装
    置。
  8. 【請求項8】切削用スピンドルにより原木をチャッキン
    グして旋削する加工機において、 切削用スピンドルから所定の距離をおいた箇所にて回転
    駆動可能で、切削用スピンドルの軸中心線と平行なZ方
    向へ移動可能に設けられた相対する一対の芯出し用スピ
    ンドルと、 芯出し用スピンドルにチャッキングされた原木に対しZ
    方向に複数配置され、原木の芯位置を検出する原木芯検
    出手段と、 任意の一点を中心として回動自在な回動フレームと、 該回動フレームに備えられ、該回動フレームに対し前記
    Z方向へは夫々移動可能で、また回動中心から所定の半
    径方向に夫々移動可能であり、該半径方向に基準仮想線
    が設定されている一対の保持部材と、 これら各部材の作動を制御する制御手段とからなり、 制御手段は、原木を保持した芯出し用スピンドルを少な
    くとも1回転させ、原木芯検出手段により該原木の両木
    口面に想定される夫々の芯位置を演算処理し、次いで前
    記Z方向から見て夫々の芯位置を通る仮想線が該回動中
    心を通る状態となるまで芯出し用スピンドルを更に回転
    させ、且つZ方向から見て回動フレームの回動中心と切
    削用スピンドルの軸中心線とを結ぶ第1仮想線に対し回
    転終了後の夫々の芯位置を通る仮想線が成す第1角度
    と、回動フレームが待機している位置の保持部材の基準
    仮想線に対し前記夫々の芯位置を通る仮想線が成す第2
    角度を演算し、 次いで該演算された第2角度に基づいて保持部材の基準
    仮想線が前記夫々の芯位置を通る仮想線と一致するまで
    該回動フレームを回動させ、 次に保持部材をZ方向で夫々が近接する方向へ移動させ
    て保持部材により原木を両木口で保持させた後、芯出し
    用スピンドルによる原木のチャッキングを解除させ、 次いで前記演算された第1角度に基づいて、保持部材の
    基準仮想線が切削用スピンドルの軸中心線を通る位置ま
    で回動フレームを回動させると共に保持部材を前記半径
    方向へ夫々移動させて前記原木の芯位置の夫々を切削用
    スピンドルの回転中心に一致させ、 次に切削用スピンドルにより前記原木をチャッキングさ
    せるように制御することを特徴とする原木芯出し供給装
    置。
  9. 【請求項9】切削用スピンドルにより原木をチャッキン
    グして旋削する加工機において、 切削用スピンドルから所定の距離をおいた箇所にて回転
    駆動可能で、切削用スピンドルの軸中心線と平行なZ方
    向へ移動可能に設けられた相対する一対の芯出し用スピ
    ンドルと、 芯出し用スピンドルにチャッキングされた原木に対しZ
    方向に複数配置され、原木の芯位置を検出する原木芯検
    出手段と、 任意位置の一点を回動中心として、後述する保持部材の
    基準仮想線が、回動中心と切削用スピンドルの軸中心線
    とを結ぶ第1仮想線に対し芯出し用スピンドル側へ所定
    角度となる位置と、該所定角度となる位置から第1仮想
    線側に任意角度となる位置との間を回動自在な回動フレ
    ームと、 該回動フレームに備えられ、該回動フレームに対し前記
    Z方向へは夫々移動可能で、また回動中心から所定の半
    径方向に夫々移動可能であり、該半径方向に基準仮想線
    が設定されている一対の保持部材と、 これら各部材の作動を制御する制御手段とからなり、 制御手段は、遅くとも保持部材の基準仮想線が該所定角
    度となる位置に回動フレームが回動待機した後保持部材
    をZ方向で夫々が近接する方向へ移動させて原木を両木
    口で保持するまでに、原木を保持した芯出し用スピンド
    ルを少なくとも1回転させ、原木芯検出手段により該原
    木の両木口面に想定される夫々の芯位置を演算処理し、
    次いで前記Z方向から見て夫々の芯位置を通る仮想線が
    所定角度の位置の状態の回動フレームの保持部材の基準
    仮想線と平行となるまで芯出し用スピンドルを更に回転
    させ、且つZ方向から見て回転終了後の夫々の芯位置を
    通る仮想線上であって、回動中心までの距離が該回動中
    心から切削用スピンドルの軸中心線までの距離と等しく
    なる位置と該回動中心とを結ぶ直線に対し、前記保持部
    材の基準仮想線が成す第3角度を演算し、 次に回動フレームが前記所定角度の位置の状態の保持部
    材をZ方向で夫々が近接する方向へ移動させて保持部材
    により原木を両木口で保持させた後、芯出し用スピンド
    ルによる原木のチャッキングを解除させ、 次に前記所定角度と前記第3角度に基づいて回動フレー
    ムを切削用スピンドルに向けて回動させると共に保持部
    材を前記半径方向へ夫々移動させて前記芯位置の夫々を
    切削用スピンドルの回転中心に一致させ、 次いで切削用スピンドルにより前記原木をチャッキング
    させるように制御することを特徴とする原木芯出し供給
    装置。
  10. 【請求項10】一対の芯出し用スピンドルで原木の両木
    口をチャッキングした状態で、芯出し用スピンドルを少
    なくとも1回転させて原木芯検出手段により該原木の両
    木口における芯位置を演算させ、 次に前記芯出し用スピンドルの軸中心線と平行なZ方向
    から見て、前記芯位置の両方を通る仮想直線が所定のY
    方向になるまで一対の芯出し用スピンドルを更に回転さ
    せ、 次いで一対の保持部材をZ方向で夫々原木の木口に接近
    するように移動させて原木を保持した後、前記芯出し用
    スピンドルを夫々原木の木口から遠ざかる様に移動さ
    せ、 次に原木を旋削する加工機の切削用スピンドルで前記原
    木をチャッキングさせるまでに、 前記芯出し用スピンドルから切削用スピンドルに向かう
    方向の成分を含むX方向に前記一対の保持部材を一体的
    に移動させると共にY方向には前記保持部材を夫々移動
    させて前記原木の両木口における芯位置の夫々を切削用
    スピンドルの回転中心に一致させることを特徴とする原
    木芯出し供給方法。
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