JP2000079511A - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JP2000079511A
JP2000079511A JP10248553A JP24855398A JP2000079511A JP 2000079511 A JP2000079511 A JP 2000079511A JP 10248553 A JP10248553 A JP 10248553A JP 24855398 A JP24855398 A JP 24855398A JP 2000079511 A JP2000079511 A JP 2000079511A
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JP
Japan
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sintered body
blank
copper plate
sintered
chip
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Pending
Application number
JP10248553A
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English (en)
Inventor
Koichi Furuya
孝一 古屋
Yukio Arimura
幸男 有村
Toshiaki Fujiwara
敏明 藤原
Kazuyuki Uno
和之 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tungaloy Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toshiba Tungaloy Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼結体ブランクスの再利用を図るとともに、
高価な超高圧焼結体の有効利用を図る。 【解決手段】 チップ本体1の一端に切欠きして形成さ
れた取付段差部6壁面8と焼結体ブランクス2側面との
隙間に銅板5を介在し、前記取付段差部6壁面8と前記
銅板5、及び前記焼結体ブランクス2側面と前記銅板5
とをろう付けにより固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スローアウェイチ
ップに関し、特に、超硬合金と超高圧焼結体とが層状に
一体焼結されたブランクスがチップ本体の一端にろう付
けされてなるスローアウェイチップに関する。
【0002】
【従来の技術】スローアウェイチップ(以下、「チッ
プ」という。)の切れ刃として、立方晶窒化硼素焼結体
(以下、「cBN」という。)又はダイヤモンド焼結体
(以下、「PCD」という。)等の超高圧焼結体を備え
たものは、超硬合金と超高圧焼結体とを層状に一体焼結
したもの(以下、「焼結体ブランクス」という。)を超
硬合金からなるチップ本体の一端を切欠きして形成され
た段差部にろう付けして構成したものが一般的である。
【0003】焼結体ブランクスは、上層と下層の積層構
造になっており、上層側が切れ刃として作用する超高圧
焼結体からなり、そして下層側が基材としての超硬合金
からなっている。このように2層構造としたのは、超高
圧焼結体と超硬合金とのろう付け性が悪いためである。
したがって、この焼結体ブランクスをチップ本体の段差
部にろう付けするに際しては、上層側の超高圧焼結体が
チップ本体の上面に向けられ、そして、段差部の底面と
超硬合金基材の底面、段差部の壁面と超硬合金基材の側
面とが接合される。ろう材には、銀合金からなるろう材
が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、以下に従来技
術の問題点を記述する。
【0005】この種のチップは、高価な材料であるcB
N又はPCDを使用するため、チップそのものが高価に
なることから、チップの製作においては、可能な限り焼
結体ブランクスの小さいものを使用している。
【0006】しかしながら、cBN又はPCD等の超高
圧焼結体は超硬合金とのろう付け性が悪いために、上層
側の超高圧焼結体はチップ本体の段差部壁面と接合され
ず、専ら、下層側の超硬合金基材のみが接合されて、焼
結体ブランクスが保持される状態となっている。したが
って、ろう付け面積が小さくなり過ぎると、接合強度が
不十分となって焼結体ブランクスは剥離を生じやすくな
るため、焼結体ブランクスのサイズを小さくするにも一
定の限界がある。
【0007】一方、高価なチップを効率的に使用するた
めに、切れ刃が所定の摩耗量に達した都度に再研磨を行
い、再利用することが行われている。この場合、チップ
の再研磨代を見込んで、焼結体ブランクスはチップ本体
より僅かにオーバーハングしてろう付けされている。こ
れは、焼結体ブランクスとチップ本体とに段差がなく面
一に形成されたものは、再研磨の際にチップ本体の側面
も同時に研磨されてしまい、加工に長時間を要するだけ
でなく、経済的にも無駄が多いからである。
【0008】しかるに、オーバーハング量を大きくし過
ぎると切れ刃の欠損等を生じやすくなるため、通常用い
る場合でも最大で0.3mm程度が限界である。そし
て、その研磨代を使いきると、焼結体ブランクスは大部
分の未使用部分を残したまま廃棄されていた。
【0009】以上のことから、焼結体ブランクスの有効
利用を図るために、従来と同様の再研磨による再利用を
行うとともに、研磨代の無くなった場合にも廃棄するこ
となく再利用のできるスローアウェイチップが望まれて
いた。
【0010】
【課題を解決するための手段】多角形平板状を呈する超
硬合金からなるチップ本体の一端に、超硬合金と超高圧
焼結体とが層状に一体焼結された焼結体ブランクスがろ
う付けにて固着されたスローアウェイチップにおいて、
前記チップ本体の一端に切欠きして形成された取付段差
部壁面と前記焼結体ブランクス側面との隙間には銅板が
介在され、前記取付段差部壁面と前記銅板、及び前記焼
結体ブランクス側面と前記銅板とがろう付けにより固着
されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて図を参照しながら説明する。
【0012】図1は、本発明に係るチップを示したもの
である。このチップは、一体として構成されたものでは
なく、略四角形のチップ本体1とその一端に取り付けら
れる焼結体ブランクス2とに分離して構成されるもので
あり、特に、直角肩削りのカッタに着脱自在に装着され
て用いられるものである。
【0013】チップ本体1は、焼結体ブランクス2を取
り付けるための、いわゆる台金と称されるもので、超硬
合金からなっている。チップ本体1上面の隅部には、平
面視、長方形状に切欠きされた階段状の取付段差部6が
形成されている。この取付段差部6は、上方及び側方に
解放されており、水平面である底面7と、垂直面である
壁面8とからなっている。
【0014】焼結体ブランクス2は、cBN又はPCD
等の超高圧焼結体3と、基材とされる超硬合金4とが、
超高温高圧下において、層状に一体焼結して形成された
ものである。上下2層の層状とした理由は、チップ本体
1との接合を考慮したためである。この焼結体ブランク
ス2は、ワイヤ放電加工によって、所定の形状に切断さ
れたものであり、すなわちブランクス幅W=3mm、ブ
ランクス長さL=7mm、ブランクス厚さT=1.5m
mに形成されている。その上面の外周縁部には、切れ刃
が備わっている。
【0015】チップ本体1と焼結体ブランクス2とは、
切れ刃の備わる超高圧焼結体を上方に向けて、銀合金ろ
う材により直接接合されている。焼結体ブランクス2
は、チップ本体1の逃げ面9より僅かに前方にオーバー
ハングした状態になっており、通常のオーバーハング量
δは0.1〜0.3mmに設定されている。オーバーハ
ング量δの下限を0.1mmとしたのは、上述したよう
に、再研磨により切れ刃を再生させるためである。すな
わち、高価な超高圧焼結体を1回限りで廃棄するのでは
なく、切れ刃が所定の摩耗量に達した都度に、再研磨を
行うことによって切れ刃を再生し、再利用するためであ
る。オーバーハング量δの上限を0.3mmとしたの
は、欠損やチッピングを防止するためである。
【0016】図2〜図5は、切れ刃再生の手順を時系列
的に示したものである。ここで、図2は、本発明のチッ
プと比較するための使用前の新規なチップを示してお
り、チップ本体1と焼結体ブランクス2とは、オーバー
ハングした状態で、通常の方法により直接にろう付け接
合されている。これに対して、本発明に係るチップは、
その接合に際し、チップ本体1の取付段差部6の底面7
と焼結体ブランクス2下層の超硬合金4との接合は、通
常の方法により直接に接合されるが、取付段差部6の壁
面8との接合にあっては、双方を直接に接合せずに、銅
板を介して接合したものであり、従来チップとは相違す
るものである。これにより、チップ本体及び焼結体ブラ
ンクスを1回限りで廃棄することなく、再利用すること
ができる。また、銅板を介在させることは、ろう付け割
れの防止にも有効である。
【0017】先ず、図3は、切削終了後の状態を示した
ものであり、焼結体ブランクスの逃げ面とチップ本体の
逃げ面とが面一になったものである。図4は、焼結体ブ
ランクス2のろう付けを剥がしてから、オーバーハング
させた状態で再ろう付けをした状態を示したものであ
る。再研磨により焼結体ブランクスの刃先位置が変わる
と、加工点にズレを生じ、その結果、加工寸法にも変化
を生ずることとなり、特に、cBN又はPCD等の超高
圧焼結体は、仕上加工において使用される場合が多く、
加工寸法の変化の影響は製品の品質に甚大な影響を及ぼ
す。したがって、チップ本体1及び焼結体ブランクス2
の再利用を図ると同時に、刃先位置のズレを修正・是正
するためには、再ろう付け等を行う必要がある。
【0018】しかし、このようにすると、図4に示すよ
うに取付段差部6壁面と焼結体ブランクス2側面との間
に隙間が生じてしまい、チップ本体1と焼結体ブランク
ス2との接合面は底面のみとなり、従来の底面7及び壁
面8の2面接合に比べて接合強度の低下を生ずることと
なる。接合強度が低下すると、切削条件によっては焼結
体ブランクス2の剥離を生じたり、フライス加工のよう
に工具回転により加工の行われる場合には、剥離した焼
結体ブランクス2が遠心力により外部へ飛散するなどし
て非常に危険な状態ともなる。
【0019】このようなことから、図5に示すように、
本発明は、チップ本体1の取付段差部6壁面8と焼結体
ブランクス2の側面との隙間に銅板5を介在し、取付段
差部6壁面8と銅板5、及び焼結体ブランクス2下層の
超硬合金4と銅板5との界面をそれぞれ接合することに
より、従来の2面接合の場合と同様の接合を得ることが
できるようにしたものである。銅板とした理由は、超硬
合金とのろう付け性、作業性がよいためである。また、
熱伝導率が高く切削熱を外部に放熱しやすいという利点
も有しているからである。
【0020】隙間の最大幅eは、チップサイズ、ろう付
け面積等により変わり得るものであり、本実施形態にお
ける隙間の最大幅eは、1.2mmとしている。したが
って、一度の研磨量を0.3mmとした場合、少なくと
も4回(0.3×4=1.2)はチップ本体1及び焼結
体ブランクス2を無駄にすることなく繰り返し再利用す
ることができ、ひいては焼結体ブランクス2等の材料費
の低減を図ることができる。特に、チップの製造原価に
占める割合の高いcBN又はPCDの材料費低減の効果
は極めて高いものがある。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、サイズの小さくなった
焼結体ブランクスを再利用することができるため、高価
な超高圧焼結体を1回限りで廃棄することなく、その有
効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す(a)は平面図、
(b)は側面図である。
【図2】切れ刃再生の手順を説明するための図であり、
(a)は切削前の新規なチップを示す平面図、(b)は
その側面図である。
【図3】切れ刃再生の手順を説明するための図であり、
(a)は切削終了後の状態を示す平面図、(b)はその
側面図である。
【図4】切れ刃再生の手順を説明するための図であり、
(a)は再ろう付け後の状態を示す平面図、(b)はそ
の側面図である。
【図5】切れ刃再生の手順を説明するための図であり、
(a)は銅板介在後の状態を示す平面図、(b)はその
側面図である。
【符号の説明】 1 チップ本体 2 焼結体ブランクス 3 超高圧焼結体 4 超硬合金 5 銅板 6 取付段差部 7 底面 8 壁面 e 隙間幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 敏明 神奈川県川崎市幸区堀川町580番地 ソリ ッドスクエア 東芝タンガロイ株式会社内 (72)発明者 宇野 和之 神奈川県川崎市幸区堀川町580番地 ソリ ッドスクエア 東芝タンガロイ株式会社内 Fターム(参考) 3C022 LL00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形平板状を呈する超硬合金からな
    るチップ本体1の一端に、超硬合金4と超高圧焼結体3
    とが層状に一体焼結された焼結体ブランクス2がろう付
    けにて固着されたスローアウェイチップにおいて、前記
    チップ本体1の一端に切欠きして形成された取付段差部
    6壁面8と前記焼結体ブランクス2側面との隙間には銅
    板5が介在され、前記取付段差部6壁面8と前記銅板
    5、及び前記焼結体ブランクス2側面と前記銅板5とが
    ろう付けにより固着されていることを特徴とするスロー
    アウェイチップ。
JP10248553A 1998-09-02 1998-09-02 スローアウェイチップ Pending JP2000079511A (ja)

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