JP2000079421A - 金属ベロ−ズの製造装置およびベローズ製造方法 - Google Patents

金属ベロ−ズの製造装置およびベローズ製造方法

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JP2000079421A
JP2000079421A JP10248686A JP24868698A JP2000079421A JP 2000079421 A JP2000079421 A JP 2000079421A JP 10248686 A JP10248686 A JP 10248686A JP 24868698 A JP24868698 A JP 24868698A JP 2000079421 A JP2000079421 A JP 2000079421A
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pipe
movable
mold
forming
bellows
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Hideki Okada
秀樹 岡田
Takeyoshi Niihori
武儀 新堀
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NHK Spring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 山数が多いベローズも短時間で成形できしか
も山数に制約を受けない金属ベロ−ズの製造装置を提供
する。 【解決手段】 このベローズ製造装置10は、パイプA
の外周に沿う成形部を有する2分割型の複数の移動型6
1,62,63を軸線方向に移動自在に入れ子状に設け
た金型セット32を備えている。加圧された液体をパイ
プAの内側に供給しつつ移動型61,62,63の各成
形部を互いに近付ける方向に移動させることにより、複
数山分を一度に成形する。そして移動型61,62,6
3を分割したのち、パイプAを複数山分に相当する距離
を移動させるとともに移動型61,62,63を元の位
置まで後退させる。そして再び加圧された液体をパイプ
Aの内側に供給しつつ移動型61,62,63の各成形
部を互いに近付ける方向に移動させることにより、複数
山分を一度に成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アキュムレ−タ等
に内蔵される金属ベロ−ズの製造装置と製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】圧力容器の内部に液と圧縮されたガスと
が収容されるアキュムレ−タ等の流体機器において、液
とガスとを仕切るために、金属ベロ−ズが使用されるこ
とがある。この種のベロ−ズを製造するための装置とし
て、例えば図7に示されるようなベロ−ズ成形装置1が
公知である。この従来装置1は、固定側ホルダ2と可動
側ホルダ3との間に、成形すべきベロ−ズの山数に応じ
た数の割型4を配置している。これらの型4と可動側ホ
ルダ3は、ガイド5,6に沿って図示左右方向に移動可
能である。また、互いに隣合う型4間にはそれぞれ戻り
ばね7が圧縮された状態で配置されており、戻りばね7
の弾力によって各型4が所定位置に保持されるようにし
ている。可動側ホルダ3は油圧シリンダ等の駆動手段8
によって固定側ホルダ2に向かって移動可能である。
【0003】この種の従来装置1を使ってベロ−ズを製
造するには、液圧発生ユニット9によってパイプAの内
部に液圧Paをかけることにより、ベロ−ズの山となる
箇所を外側に膨出させる。この状態で、駆動手段8を作
動させることによって、図8に示されるように一定の液
圧Pbを維持しつつ可動側ホルダ3と型4を固定側ホル
ダ2に向かって移動させる。こうすることにより、ベロ
−ズの山となる箇所がU状に塑性変形するため、所定の
山数のベロ−ズBが成形される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置1におい
ては、ベロ−ズBの山数に応じた多数の割型4と、多数
の戻りばね7が必要である。しかも全ての型4がガイド
5,6に沿って円滑に摺動できるようにしなければなら
ないから、型4の基部すなわちガイド5,6の挿通部分
をある程度厚くする必要がある。しかも、型4をあまり
薄くすると液圧をかけた時に型4とガイド5,6との挿
通部分に過大な面圧が作用するようになるため、型4を
薄くするにはおのずと限界があるし、各型4間には戻り
ばね7を収容するスペ−スが確保されていなければなら
ない。また、各型4間のピッチを正確に規制することに
困難を伴う。これらの理由から、各型4間の距離を狭め
ることに大きな制約があり、山のピッチが小さいベロ−
ズを製造することが困難であった。
【0005】そこでこのような問題を解決するために、
特公平3−42969号公報に開示されているように、
ベローズを1山ずつ順次成形する装置が開発されたが、
このものは所望の山数に達するまでの時間が長くかかる
ため、山数の多いベローズを成形する場合には成形時間
(サイクルタイム)を短縮する上で改善の余地があっ
た。また特許第2774960号に開示したように、一
度に複数の山を成形することのできる新規なベローズ製
造装置も開発されたが、このものはベローズの山数が特
定されてしまい、山数が限られるという点で改良の余地
があった。
【0006】従って本発明の目的は、少数の型を用いて
多くの山数のベロ−ズを成形できるとともに、山数が多
いベローズも短時間で成形できしかも山数が制限されな
い金属ベロ−ズの製造装置と製造方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすために
開発された本発明のベローズ製造装置は、パイプの外周
に沿う成形部を有しかつパイプの径方向に2分割可能な
型要素からなる複数の移動型を軸線方向に互いに移動自
在に入れ子状に設けた金型セットと、前記各成形部が互
いに離れる第1の位置まで前記複数の移動型をいっぱい
に移動させたとき各成形部が第1のピッチで並ぶように
各移動型の位置を規制する第1のピッチ規制部と、前記
各成形部が互いに近付く第2の位置まで前記複数の移動
型をいっぱいに寄せた状態において各成形部が第2のピ
ッチで並ぶように各移動型の位置を規制する第2のピッ
チ規制部と、前記複数の移動型の各成形部を前記第1の
位置と第2の位置とにわたって移動させる型駆動手段
と、前記金型セットに挿入されたパイプの内部に挿入さ
れる芯金と、パイプに挿入された芯金の外周面とパイプ
内面との間に密閉された液室をつくりだすシール部材
と、加圧された液体を前記液室に供給する液圧供給手段
と、パイプを前記金型セットに対し複数山分移動させる
パイプ送り機構とを具備している。
【0008】また本発明のベローズ製造方法は、パイプ
の外周に沿う成形部を有しかつパイプの径方向に2分割
可能な型要素からなる入れ子状の複数の移動型を、前記
各成形部が互いに離れる第1の位置までいっぱいに移動
させるピッチ付け工程と、加圧された液体をパイプの内
側に供給しつつ前記各移動型の各成形部を互いに近付く
第2の位置まで寄せることにより、パイプの前記各成形
部間の部位をそれぞれ外側に膨らませて複数山分を成形
する成形工程と、前記成形工程後に前記各移動型を分割
したのちパイプを複数山分に相当する距離を移動させる
パイプ送り工程とを具備し、前記ピッチ付け工程と前記
成形工程と前記パイプ送り工程とを繰返すことにより、
ベローズの山を複数山ずつ順次成形することを特徴とす
る。またこの製造方法は、前記成形工程において複数山
を一度に成形したのち、前記パイプ送り工程においてパ
イプを複数山分よりも長い距離送り、そののち再び前記
成形工程を行なうことにより、複数山と複数山との間に
直管状の部分を残すことも含んでいる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て、図1から図5を参照して説明する。図1に示された
ベロ−ズ製造装置10は、ベロ−ズの材料である直管状
の薄肉金属パイプAを用いて複数の山を有するベローズ
を成形する装置である。パイプAの両端は開口してい
る。
【0010】このベロ−ズ製造装置10は基台11を備
えている。図1において右側に位置するパイプ供給部1
2に、パイプAを保持するためのチャック機構13が設
けられている。このチャック機構13は、図示しないサ
−ボモ−タによって回転駆動されるボ−ルねじ機構14
によって、基台11のガイド部15に沿って図示左右方
向に所望位置まで移動させることができるようになって
いる。
【0011】ボ−ルねじ機構14の回転量すなわちチャ
ック機構13の移動量は、マイクロコンピュータ等を用
いた制御装置20によって制御される。チャック機構1
3やボ−ルねじ機構14および制御装置20等は、下記
金型ユニット30に対してパイプAを軸線方向に所定量
送るためのパイプ送り機構21を構成する。
【0012】基台11上に金型ユニット30が設けられ
ている。この金型ユニット30は、図1において右側に
位置する固定側金型セット31と、左側に位置する移動
側金型セット32と、これら金型セット31,32の中
心部分を水平方向に挿通する芯金33などを備えてい
る。
【0013】固定側金型セット31は、基台11の型取
付部35に固定された固定型40を備えている。固定型
40には、パイプAを挿入可能な内径のパイプ挿通孔4
1が形成されている。図2に示すようにパイプ挿通孔4
1の前端側開口付近に、ベローズの山の輪郭に対応した
形状の成形部42が形成されている。この固定型40
は、パイプAの径方向に2分割可能な左右一対の型要素
40aからなる割型構造であり、固定型40に対するパ
イプAの挿入を容易ならしめている。
【0014】移動側金型セット32は、ボ−ルねじ機構
50により基台11の軸線方向(図1中に矢印Fで示す
方向)に移動可能な可動体51を有している。ボ−ルね
じ機構50は、基台11の軸線方向に延びるリ−ドねじ
52と、リ−ドねじ52を回転させるサ−ボモ−タ53
などを備えている。サ−ボモ−タ53は制御装置20に
よって回転が制御され、リ−ドねじ52の回転方向と回
転量に応じて、可動体51がリ−ドねじ52の軸線方向
に螺進するようになっている。これらボ−ルねじ機構5
0やモ−タ53、制御装置20等は、移動側金型セット
32を芯金33の軸線方向に移動させるための型駆動手
段54を構成する。
【0015】上記可動体51に型クランプガイド59が
設けられている。型クランプガイド59は可動体51と
一体に基台11の軸線方向に移動可能である。型クラン
プガイド59はパイプAの径方向に2分割可能な構造と
なっており、図示しない油圧シリンダ等を用いたクラン
プ駆動機構によってパイプAの径方向に開閉させること
ができるように構成されている。
【0016】型クランプガイド59の内側に移動型アセ
ンブリ60が収容されている。この移動型アセンブリ6
0は、第1の移動型61と、第2の移動型62と、第3
の移動型63を備えている。これら移動型61,62,
63は、図5に示すように、それぞれ、パイプAの径方
向(芯金3の径方向)に2分割可能な左右一対の型要素
61a,62a,63aからなる。
【0017】第1の移動型61を構成する一対の型要素
61aは、図2等に示すように、型クランプガイド59
に固定される基部70と、型クランプガイド59の内側
に位置する胴部71と、胴部71の先端から外側に突出
するフランジ部72と、胴部71の先端から芯金33の
方向に突出する成形部73を有する縦壁74を備えてい
る。成形部73は、図5に示すように正面方向から見た
形状が円弧(半円状)をなし、その先端がパイプAの外
周面に対向するようになっている。
【0018】第2の移動型62を構成する一対の型要素
62aは、第1の移動型61に対して金型セット32の
軸線方向(前記矢印F方向)に移動自在な胴部75と、
胴部75の一端側から芯金33の方向に突出するフラン
ジ部76と、胴部75の他端側から芯金33の方向に突
出する成形部77を有する縦壁78を有している。成形
部77は、第1の移動型61の前記成形部73と同様
に、正面方向から見た形状が円弧(半円状)をなしてい
る。この成形部77の先端は前記成形部73の先端と同
じ高さにあり、パイプAの外周面に対向するようになっ
ている。
【0019】第3の移動型63を構成する一対の型要素
63aは、第1の移動型61と第2の移動型62に対し
金型セット32の軸線方向に移動自在な胴部81と、胴
部81の一端側から芯金33の方向に突出するフランジ
部82と、胴部81の他端側から芯金33の方向に突出
する成形部83を有する縦壁84を有している。成形部
83は、第1の移動型61と第2の移動型62の各成形
部73,77と同様に正面方向から見た形状が円弧(半
円状)をなしている。この成形部83の先端は前記成形
部73,77の先端と同じ高さにあり、それぞれパイプ
Aの外周面に対向するようになっている。
【0020】言い換えるとこの移動型アセンブリ60
は、第3の移動型63の内側に、これよりも小さい第2
の移動型62が収まり、第2の移動型62の内側に、こ
れよりも小さい第1の移動型61の縦壁74と成形部7
3が収まるといった入れ子状の組構造となっている。し
かも各移動型61,62,63が互いに独立して移動型
アセンブリ60の軸線方向に相対移動自在となってい
る。各成形部73,77,83の軸線方向に沿う断面
は、成形すべき山Cの輪郭形状に対応している。
【0021】図2に示すように、各移動型61,62,
63の成形部73,77,83が互いに離れる方向に移
動型61,62,63がいっぱいに移動した状態を、こ
の明細書では第1の位置と呼ぶ。この第1の位置におい
て、フランジ部72,76,82が互いに軸線方向に重
なることにより、各成形部73,77,83がパイプA
の軸線方向に第1のピッチP1 で並ぶように、フランジ
部72,76,82の厚みが設定されている。
【0022】これら移動型61,62,63が前記第1
の位置まで移動した状態において、固定型40から第3
の移動型63までの距離はストッパーピン88によって
規制され、これにより、固定型40の成形部42から第
3の移動型63の成形部83までの距離も第1のピッチ
P1 となるようにしている。すなわちこの実施形態の場
合、フランジ部72,76,82とストッパーピン88
が第1のピッチ規制部として機能することになる。
【0023】また図3に示すように、各移動型61,6
2,63の成形部73,77,83が互いに近付く方向
にいっぱいに寄せた状態を、この明細書では第2の位置
と呼ぶ。この第2の位置においては、縦壁74,78,
84が互いに軸線方向に重なることにより、各成形部7
3,77,83がパイプAの軸線方向に第2のピッチP
2 で並ぶように、縦壁74,78,84の厚みが設定さ
れている。すなわち縦壁74,78,84は、第2のピ
ッチ規制部として機能する。第2のピッチP2は成形す
べきベローズの山Cのピッチに等しい。なお、第2のピ
ッチP2 が第1のピッチP1 よりも小さいことは言うま
でもない。
【0024】各移動型61,62,63の縦壁74,7
8,84に形成された貫通孔89と固定型40に形成さ
れた孔90に、回り止めロッド91が軸線方向に相対移
動自在に挿通されており、この回り止めロッド91によ
って、固定型40に対する移動型61,62,63の回
り止めがなされている。
【0025】図1に示すように芯金33の基部95は可
動体51に固定されている。この芯金33は、パイプA
の開口端からパイプAの内側に挿入されるものである。
従って芯金33は固定型40のパイプ挿通孔41の軸線
の延長上に位置している。図2等に示すように芯金33
の先端部付近には、芯金33をパイプAに挿入した状態
において、芯金33の外周面とパイプAの内面との間に
密閉された液室96をつくりだすためのシール手段の一
例として、芯金33の軸線方向に互いに離間した位置に
第1のシール部材97と第2のシール部材98が設けら
れている。
【0026】芯金33の内部に、前記液室96に連通す
る液通路100が形成されている。この液通路100
に、液圧供給手段として機能する液圧ユニット101が
接続されている。液圧ユニット101は、制御装置20
によって制御される開閉弁等の作動に基いて、液圧供給
源から送られる油あるいは水等の加圧された液を、液通
路100を介して液室96に供給できるようになってい
る。
【0027】次に上記構成のベローズ製造装置10の作
用について、図4に示すフローチャート等を参照して説
明する。ベローズの成形に先立ち、パイプ挿入工程S1
において、パイプAが金型ユニット30に挿入される。
またパイプAが芯金33に挿入される。この場合、固定
型40と移動型61,62,63は径方向に分割した状
態とし、パイプ送り機構21を作動させることにより、
パイプAが金型ユニット30の所定位置まで前進させら
れる。
【0028】ピッチ付け工程S2において、移動型6
1,62,63は前記第1の位置(図2に示す位置)ま
でいっぱいに移動させられており、固定型40と移動型
61,62,63の各成形部42,73,77,83間
の距離は第1のピッチP1 となっている。そして固定型
40と移動型61,62,63を閉じる。
【0029】そののち成形工程S3において、液圧ユニ
ット101によって加圧された液体(水または油)が液
室96に供給され、パイプAの内側に液圧をかけたま
ま、型駆動手段54としてのボールねじ機構50を作動
させ、移動型61,62,63を第2の位置(図3に示
す位置)に向って移動させる。この移動の途中で、パイ
プAの一部すなわち成形部42,73,77,83間の
部位が外側に膨らみつつ成形部42,73,77,83
が第2のピッチP2 に至ることにより、成形部42,7
3,77,83間で複数の山C(この実施形態では合計
3山)が一度に成形される。
【0030】上記のようにして複数の山Cが成形された
のち液圧を下げる。そして型開き工程S4において、固
定型40と移動型61,62,63を分割する。成形す
べき山数が所定数に達するまでは、パイプ送り工程S5
においてパイプAを複数山分(この実施形態では3山
分)に相当する距離を送る。そして移動型61,62,
63を後退させ、前述のピッチ付け工程S2から成形工
程S3を経てパイプ送り工程S5に至る一連の工程を繰
り返すことにより、所定の山数を有するベローズが成形
される。
【0031】こうして所定の山数が成形されたベローズ
は、金型ユニット30から取り出されたのち、新たなパ
イプAがチャック機構13にセットされることにより、
新たなパイプAの前記ベローズ製造サイクルが繰り返さ
れる。
【0032】なお、成形工程S3において複数山を一度
に成形したのち、パイプ送り工程S5においてパイプA
を複数山分よりも十分に長い距離だけ送り、そののち再
び成形工程S3を実施することによって複数山を一度に
成形すれば、図6に示すように、複数山からなる山群
C′と山群C′との間に、直管状の部分Dを残すことも
できる。
【0033】この発明において、移動型アセンブリ60
を構成する移動型の数は、一度に成形すべき山数に応じ
て設定される。要するに複数の移動型を備えた移動型ア
センブリ60であればこの発明の所期の目的を達成でき
るから、移動型の数が前記実施形態に制約されないこと
は勿論である。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明のベローズ製
造装置によれば、山数の多いベローズも短時間に成形す
ることができ、材料としてのパイプの長さが許す限り、
山数をいくらでも多くすることができる。そして請求項
2に記載したベローズ製造方法によれば、1回の成形工
程で複数山を一度に成形し、この成形工程を山数に応じ
て繰り返すことにより、多くの山を有するベローズも短
時間に成形することができ、しかも山数に制約を受ける
ことがなくなる。請求項3に記載した発明によれば、山
群と山群との間に直管部を有するベローズも容易に成形
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すベローズ製造装置
を一部断面で示す側面図。
【図2】 図1に示されたベローズ製造装置の金型ユニ
ットを拡大して示す断面図。
【図3】 図1に示されたベローズ製造装置において移
動型が前進した状態の断面図。
【図4】 ベローズ製造工程を示すフローチャート。
【図5】 図2中のV−V線に沿う断面図。
【図6】 ベローズの一例を示す断面図。
【図7】 従来のベローズ製造装置の概略を示す断面
図。
【図8】 図7に示されたベローズ製造装置において型
が閉じた状態の断面図。
【符号の説明】
A…パイプ 10…ベローズ製造装置 21…パイプ送り機構 32…移動側金型セット 33…芯金 40…固定型 54…型駆動手段 61,62,63…移動型 73,77,83…成形部 72,76,82…フランジ部(第1のピッチ規制部) 74,78,84…縦壁(第2のピッチ規制部) 96…液室 97,98…シール部材 101…液圧ユニット(液圧供給手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属ベローズの材料であるパイプの外周に
    沿う成形部を有しかつ前記パイプの径方向に2分割可能
    な型要素からなる複数の移動型を軸線方向に互いに移動
    自在に入れ子状に設けた金型セットと、 前記各成形部が互いに離れる第1の位置まで前記複数の
    移動型をいっぱいに移動させたとき各成形部が第1のピ
    ッチで並ぶように各移動型の位置を規制する第1のピッ
    チ規制部と、 前記各成形部が互いに近付く第2の位置まで前記複数の
    移動型をいっぱいに寄せた状態において各成形部が第2
    のピッチで並ぶように各移動型の位置を規制する第2の
    ピッチ規制部と、 前記複数の移動型の各成形部を前記第1の位置と第2の
    位置とにわたって移動させる型駆動手段と、 前記金型セットに挿入された前記パイプの内部に挿入さ
    れる芯金と、 前記パイプに挿入された芯金の外周面とパイプ内面との
    間に密閉された液室をつくりだすシール部材と、 加圧された液体を前記液室に供給する液圧供給手段と、 前記パイプを前記金型セットに対しパイプの軸線方向に
    複数山分移動させるパイプ送り機構と、 を具備したことを特徴とする金属ベロ−ズの製造装置。
  2. 【請求項2】パイプの外周に沿う成形部を有しかつ前記
    パイプの径方向に2分割可能な型要素からなる入れ子状
    の複数の移動型を、前記各成形部が互いに離れる第1の
    位置までいっぱいに移動させるピッチ付け工程と、 加圧された液体を前記パイプの内側に供給しつつ前記各
    移動型の各成形部を互いに近付く第2の位置まで寄せる
    ことにより、前記パイプの前記各成形部間の部位をそれ
    ぞれ外側に膨らませて複数山分を成形する成形工程と、 前記成形工程後に前記各移動型を分割したのち前記パイ
    プを複数山分に相当する距離を移動させるパイプ送り工
    程と、 を具備し、 前記ピッチ付け工程と前記成形工程と前記パイプ送り工
    程とを繰返すことにより、ベローズの山を複数山ずつ順
    次成形することを特徴とする金属ベローズの製造方法。
  3. 【請求項3】前記成形工程において複数山を一度に成形
    したのち、前記パイプ送り工程において前記パイプを複
    数山分よりも長い距離送り、そののち再び前記成形工程
    を行なうことにより、複数山と複数山との間に直管状の
    部分を残すようにしたことを特徴とする請求項2記載の
    金属ベロ−ズの製造方法。
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