JP2000079235A - パチンコ遊技機における球払出装置 - Google Patents

パチンコ遊技機における球払出装置

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JP2000079235A
JP2000079235A JP11042836A JP4283699A JP2000079235A JP 2000079235 A JP2000079235 A JP 2000079235A JP 11042836 A JP11042836 A JP 11042836A JP 4283699 A JP4283699 A JP 4283699A JP 2000079235 A JP2000079235 A JP 2000079235A
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ball
pachinko
lead screw
balls
receiving shelf
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Hisayoshi Sato
久芳 佐藤
Tadashi Kuno
匡司 久野
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Adachi Light Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ球をリードスクリューの正逆転によ
って2つの球払出通路に払い分けをするパチンコ遊技機
の球払出装置であって、該回転体を駆動するモータに過
大な負荷を掛けることなく、また球噛みが発生するおそ
れをなくし常に円滑に作動し得るようにする。 【解決手段】 球供給筒10aの下端部に球受棚11a
を設け、該球受棚の一側に正転または逆転するリードス
クリュー16を水平に設け、該球受棚の両端部に流落口
18a,18bを開設し、該リードスクリューは螺旋溝
16aの中心線16bの巻回角度が360度未満なるも
のであってその頂部16cが幅広なる台形ネジ状に形成
され、該リードスクリューが正転または逆転し球受棚上
のパチンコ球A1が前記流落口より落下したとき次のパ
チンコ球A2が未だ該リードスクリューの螺旋溝内に介
入してない状態で前記頂部上に支持されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードスクリュー
を正転または逆転させることによってパチンコ球を2つ
の球払出通路に払い分けするパチンコ遊技機における球
払出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機における球払出装置に
は、従来から種々の形態があり、パチンコ球を一列に整
列して流下させる球供給筒の下端部に正逆転可能なモー
タの作動によって正転または逆転するリードスクリュー
を設けてなるものもそのうちの一つである。
【0003】ところでこうしたリードスクリュー式の球
払出装置では、リードスクリューを逆転させるときに、
該リードスクリューの螺旋溝内に入りかけているパチン
コ球がいったん球供給筒に戻され、その荷重に打ち勝つ
ように該リードスクリューを回転させねばならないの
で、モータの所要始動トルクが大きいものが必要となり
製造コストが高くなる欠点があり、またそうしたとして
も球噛みが起きて払い出しが停止してしまうおそれがあ
った。
【0004】一方、周知のように一般にCR機と称され
ているカード式パチンコ遊技機は、遊技機本体の隣に球
貸出機が一体的に設けられ、該球貸出機に所定のプリペ
イドカードを挿入して球貸出要求スイッチを操作する
と、遊技機本体の球払出装置が作動し所定数のパチンコ
球が打球供給皿に直接払い出されるように構成されたも
ので、遊技機本体内に設けられた球払出装置は、入賞球
検出信号に反応してパチンコ球を賞球として払い出すと
いう本来の機能に加えて、カード式球貸出機から発信さ
れた球貸出要求信号にも応じパチンコ球を貸球としても
払い出せるように構成され、入賞球検出信号があった場
合は球払出制御回路からの指令信号に従って該球払出装
置のモータを作動させ球計数用センサから例えば15回
パルス信号を受けると該モータを停止させることによっ
て15個のパチンコ球が払い出され、また球貸出要求信
号があった場合は球払出制御回路からの指令信号に従っ
て該モータを作動させ、球計数用センサから例えば25
回パルス信号を受けると該モータを停止させることによ
って25個のパチンコ球が払い出されるように構成して
いる。
【0005】ところが、上記のように賞球の場合も貸球
の場合も同一の球計数用センサから得られるパルス信号
によってパチンコ球を計数するように構成していると次
のような問題がある。即ち従来から一般にパチンコ遊技
機は、工場出荷時、あるいは使用途中等に、自動で打球
を長時間にわたり発射させて賞球数等を計数する検査が
行われ、カード式パチンコ遊技機の場合、検査の途中で
打球が無くなると球貸出要求スイッチを操作し打球供給
皿に打球を適宜補給するようにしているが、上記のよう
に賞球の場合も貸球の場合も同一の球計数用センサから
得られるパルス信号によってパチンコ球を計数するよう
に構成していると、その球計数用センサから得られるパ
ルス信号をデジタルカウンタ等の計器で計数しても、そ
の計数値には入賞によるものと球貸出要求信号によるも
のとがあって両者を区別できないので、そのパチンコ遊
技機の特性を正確に測定できないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の上記
のような問題点を解消し、リードスクリューの正逆転に
よって払い分けをするパチンコ遊技機の球払出装置であ
って、これが常に円滑に作動し得るようにするものであ
る。また本発明は、検査に際して賞球と貸球とを夫々別
々に計数し得るようにしたパチンコ遊技機における球払
出装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために本発明のパチ
ンコ遊技機における球払出装置は、パチンコ球を一列に
整列して流下させる球供給筒を鉛直に設け、該球供給筒
の下端部に球受棚を設け、該球受棚の一側に正逆転可能
なモータの作動によって正転または逆転するリードスク
リューを水平に設け、該球受棚の両端部に流落口を開設
し、該リードスクリューは螺旋溝の中心線の巻回角度が
360度未満なるものであってその頂部が幅広なる台形
ネジ状に形成され、該リードスクリューが正転または逆
転し球受棚上のパチンコ球が前記流落口より落下したと
き次のパチンコ球が未だ該リードスクリューの螺旋溝内
に介入してない状態で前記頂部上に支持されるようにし
たことを特徴とする。また本発明は上記球払出装置にお
いて、球受棚は両端部の流落口に向けて下傾した山形に
形成したことを特徴とする。さらに本発明は上記球払出
装置において、球受棚の両端部に開設した流落口は夫々
貸球払出通路と賞球払出通路に連通し、該各球払出通路
に球計数用センサを設け、球貸出要求信号または入賞球
検出信号があると該リードスクリューが正転または逆転
し、該リードスクリューに保持されたパチンコ球が該貸
球払出通路または賞球払出通路に流下し、前記球計数用
センサによって該パチンコ球が計数されることで所定数
のパチンコ球が打球供給皿に払い出されるようにしたこ
とを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】次に図面に従い本発明の実施の形
態を説明する。図1はこのカード式パチンコ遊技機の正
面図、図2はその裏面図である。図中、1は遊技機本
体、2は該遊技機本体に隣接するように設けられた薄型
のカード式球貸出機である。3は複数の入賞口およびデ
ィスプレイ装置等が設けられた遊技盤、4は打球発射ハ
ンドル、5は打球供給皿、6は景品球貯溜皿である。ま
た、7は球貸出機2の前面に設けられたカード挿入口、
8は球貸出要求スイッチ、9はカード返却スイッチであ
る。
【0009】また、12は遊技機本体裏面に設けられた
景品球タンク、13は該景品球タンクから整流樋39を
介してパチンコ球の供給を受ける球払出装置である。図
4はこの球払出装置13の水平断面図、図5はそのA−
A線断面図、図6はそのB−B線断面図、図7はC−C
線断面図である。同図に示すように該球払出装置13
は、整流樋39を通ることによってパチンコ球を夫々一
列に整列して流下させ得る一対の球供給筒10a,10
bを夫々鉛直に設け、該球供給筒の下端部に球受棚11
a,11bを夫々水平に設け、該球受棚11a,11b
間にリードスクリュー16を水平に設け、該球受棚11
a,11bの両端部に流落口18a,18b,18c,
18dを開設し、該流落口18a,18cより下方に連
なるように貸球払出通路14を形成し、流落口18b,
18dより下方に連なるように賞球払出通路15を形成
する。そして該リードスクリュー16をパルスモータ等
の正逆転可能なモータ17の回転軸17aに固着するこ
とによって該リードスクリュー16を正転または逆転し
得るようにしている。
【0010】該リードスクリュー16は、図3に示した
ように、その螺旋溝16aはその中心線16bで見た場
合の巻回角度が1周即ち360度未満なるものであり、
その頂部16cが幅広なる台形ネジ状に形成されてい
る。そして該リードスクリューが正転または逆転し球受
棚11a,11b上のパチンコ球が前記流落口18a〜
18dより落下したとき次のパチンコ球が未だ該リード
スクリューの螺旋溝16a内に介入してない状態で前記
頂部16c上に支持し得るよう構成されている。
【0011】即ち、一方の球供給筒10a中に整列して
いるパチンコ球A1,A2,A3,…の作動を説明する
と、モータ17の作動によってリードスクリュー16が
図4〜図11に示した矢印D方向に回転すると、球供給
筒10a中に整列しているパチンコ球A1,A2,A
3,…は自重によって該リードスクリュー16の螺旋溝
16a間に順次介入し該パチンコ球を球受棚11a上で
一方の流落口18aに向けて矢印E方向に移動させる。
図4の作動状態を図8,図9に順に示し、図5の作動状
態を図10,図11に順に示す。そして、先行するパチ
ンコ球A1が図9,図11に示したように流落口18a
より落下したとき次のパチンコ球A2が未だ該リードス
クリュー16の螺旋溝16a内に介入してない状態で前
記頂部16c上に支持されるようにする。そして該リー
ドスクリュー16がさらに同方向に回転することにより
パチンコ球A2,A3,…を次々と矢印E方向に移動さ
せ流落口18aより落下させる。
【0012】また、リードスクリュー16が矢印Dと反
対の方向に回転した場合は、パチンコ球A1,A2,A
3,…を矢印Eと反対方向に移動させ同様に流落口18
bより次々と落下させるが、同様に先行するパチンコ球
A1が該流落口18bより落下するまでは次のパチンコ
球A2が該リードスクリュー16の螺旋溝16a内に介
入することなく頂部16c上に支持される。
【0013】このように該リードスクリュー16は、先
行するパチンコ球が流落口から落下するまでは次のパチ
ンコ球は未だ螺旋溝16a内に介入してない状態で支持
し得るように幅広なる頂部16cを持つので、先行する
パチンコ球が払い出された後に停止すれば逆転開始時に
次のパチンコ球は未だ螺旋溝内に侵入してない状態であ
るので、球噛みを起こすことがないとともに、頂部16
c上に支持されておれば該リードスクリューをどの方向
に回転させるにしても過大な抵抗が掛ることなく、モー
タ17に過大な負荷を掛けずにスムースに回転させるこ
とができる。なお、他方の球供給筒10b中に整列して
いるパチンコ球B1,B2,B3,…も同様にリードス
クリュー16の回転方向に従い流落口18cまたは流落
口18dから落下する。
【0014】また、20a,20bは流落口18a,1
8cの上部に設置され貸球払出通路14に払い出された
パチンコ球を検出しパルス信号を出力する球計数用セン
サ、21a,21bは同じく流落口18b,18dの上
部に設置され賞球払出通路15に払い出されたパチンコ
球を検出しパルス信号を出力する球計数用センサであ
る。また、図2において、22はモータ17を作動させ
る球払出制御回路が設けられたコントロール基板、23
は打球発射装置、24は遊技制御回路基板、25は遊技
盤上の前記入賞口に入賞したパチンコ球を集合させる入
賞球集合ケース、26は該入賞球集合ケースの下端部に
設けられ入賞球検出信号をコントロール基板22の球払
出制御回路に発信する入賞球検出スイッチである。
【0015】図12はコントロール基板22中に設けら
れた球払出制御回路27の入出力信号系を示したブロッ
ク図で、同図に示したように球払出制御回路27には、
前記球貸出要求スイッチ8から球貸出要求信号が入力さ
れるとともに、前記入賞球検出スイッチ26から入賞球
検出信号が入力される。
【0016】また、該球払出制御回路27は球貸出要求
信号が入力されると駆動回路に制御信号を出力しモータ
17を回転駆動しリードスクリュー16を矢印D方向に
回転させパチンコ球を貸球払出通路14に排出させる。
また入賞球検出信号が入力されると駆動回路に制御信号
を出力しモータ17を逆向に回転駆動しリードスクリュ
ー16を反対方向に回転させパチンコ球を賞球払出通路
15に排出させる。
【0017】そして貸球払出通路14に排出されたパチ
ンコ球は球計数用センサ20a,20bにより計数され
その数に応じたパルス信号が球払出制御回路27に入力
され、賞球払出通路15に排出されたパチンコ球は球計
数用センサ21a,21bにより計数されその数に応じ
たパルス信号が球払出制御回路27に入力される。
【0018】次に図13〜図15のフローチャートに従
いこの作動を説明する。図13は入賞,球貸入力動作ル
ーチンであって、ステップaにて球貸出要求スイッチ8
からの球貸出要求信号が検知されるとステップbにてそ
の要求回数Yがレジスタに記憶され、ステップcにては
入賞球検出スイッチ26からの入賞球検出信号が検知さ
れるとステップdにてその検出数Nがレジスタに記憶さ
れる。
【0019】図14は図13と並行処理される払出制御
ルーチンであって、ステップeにて球貸出要求信号の記
憶が有るかどうかが検出され、有る場合はステップfに
移行し払出球数を25個にセットするとともにステップ
gにてモータ17の回転方向を前記D方向にセットす
る。そしてステップiにて図15に示す払出処理が実行
された後、ステップjにて要求回数Yが減数される。ま
たステップeにて球貸出要求信号の記憶が検出されない
場合はステップkにて入賞球検出信号の記憶の有無が検
出されその記憶が有る場合はステップlに移行し払出球
数を15個にセットするとともにステップmにてモータ
17の回転方向を反D方向にセットする。そしてステッ
プoにて図15に示す払出処理が実行された後、ステッ
プpにて入賞球検出数Nが減数される。
【0020】図15に示した払出処理ルーチンは、ステ
ップqにて払出数計数値がゼロに設定され、ステップr
にてモータ17の回転方向が判断されステップyにてリ
ードスクリューをD方向またはステップzにてリードス
クリューを反D方向に回転動作させパチンコ球の払い出
しを開始する。そしてステップs,t,uを循環するこ
とによって貸球計数用センサ20a,20bまたは21
a,21bからのパルス信号が逐次計数されその払出球
計数値が前記ステップfまたはステップlにて設定され
た払出球数に達するとステップvにてモータ17を停止
させる。これによって貸球または賞球として夫々所定個
数のパチンコ球が打球供給皿5に払い出され、以下この
フローが繰り返される。一方所定時間内にパルス信号が
ない場合はステップwよりステップxに移行し異常終了
となる。
【0021】このように貸球と賞球とが夫々別々のセン
サによって検出されるようにすることで、このパチンコ
遊技機を検査するにあたっては、該各センサから得られ
るパルス信号をデジタルカウンタ等の計器で計数するこ
とによって、その計数値を入賞によるものと球貸出要求
信号によるものとに区別して測定できる。このため、検
査中に打球を補給するため球貸出要求スイッチ8を適宜
操作しても計数される賞球数に影響を与えることなくそ
のパチンコ遊技機の特性を正確に測定できるようにな
る。また、故障や違法な改造の有無等についても発見が
容易になる。
【0022】なお、図16は賞球数を計数しようとする
検査のために一方の球計数用センサ21a,21bの両
端子30,31にデジタルカウンタ40を接続し該球計
数用センサから得られるパルス信号が該デジタルカウン
タにより計数されるようにしたもので、検査時にこうし
た接続をすることによって賞球数のみを正確に測定し得
る。また他方の球計数用センサ20a,20bにデジタ
ルカウンタを接続して貸球数のみを計数することも可能
である。
【0023】なお、本発明の球払出装置は、この実施形
態に示したように、貸球と賞球とを払い分けするものの
他、パチンコ球を洗浄するなどのためにパチンコ遊技機
から全パチンコ球を球抜きするためにリードスクリュー
を逆転させるように仕様されたものにも適用できる。そ
の場合、一方の球払出通路14は打球供給皿5,景品球
貯溜皿6等に連通し、他方の球払出通路15はアウト球
排出樋(図示せず)に連通させた構造となる。
【0024】球計数用センサ20a,20b,21a,
21bの検知形式および配置位置等はこの実施形態に示
したもののほか種々の形態を想定し得る。特に両センサ
は通過するパチンコ球を検知し得る位置であればその通
過通路の前後いずれに設置してもよい。
【0025】なお、図17に示した球払出装置13は、
その球受棚11aを両端部の流落口18a,18bに向
けて下傾した山形に形成してなるもので、こうすること
で該球受棚上のパチンコ球は自重のため該流落口に向け
てより移動し易くなり、そのためにモータ17の負荷を
一層軽減させられる。また、この実施形態ではリードス
クリューの両側に球受棚を設けたものを示したが、片側
にのみ設けてもよいことは勿論である。
【0026】
【発明の効果】このように本発明に係るパチンコ遊技機
の球払出装置は、リードスクリューの螺旋溝の中心線の
旋回角度が360度未満なるものであってその頂部が幅
広なる台形ネジ状に形成され、該リードスクリューが正
転または逆転し球受棚上のパチンコ球が両端部の流落口
より落下したとき次のパチンコ球が未だ該リードスクリ
ューの螺旋溝内に介入してない状態で頂部上に支持され
るようにしたので、リードスクリューを逆転させるとき
に必要とするモータの始動トルクが小さくなり製造コス
トが軽減されるとともに、球噛みがなく、常にスムース
な作動が期待できるなど有益な効果がある。
【0027】次に上記発明と関連ある上記特許請求の範
囲の請求項4および5に記載の発明について詳しく説明
する。なお、以下に説明するパチンコ遊技機における球
払出装置の発明は、リードスクリューのネジ山の頂部を
幅広なる台形ネジ状に形成した構造を有している点で上
記発明と共通性がある。
【0028】この発明は、リードスクリューを回転させ
ることによって所期の数のパチンコ球を払出通路に払い
出すパチンコ遊技機における球払出装置に関するもので
ある。
【0029】パチンコ遊技機における球払出装置には、
従来から種々の形態があり、パルスモータによりリード
スクリューを回転させ、その回転数を制御することによ
り所期数のパチンコ球を払い出すように構成したものも
そのうちの一つである。ところでリードスクリューを用
いた従来の球払出装置では、その回転に伴い球払出口か
らパチンコ球が次々と連続して出てくるので、センサに
よってその払い出し個数を検出する場合に検出ミスが生
じ、払い出し個数を正確にコントロールできないおそれ
があった。特に短時間で多数のパチンコ球を払い出しで
きるようにするため、1つのリードスクリューの両側に
2列に球移動樋を形成したものではこのような検出ミス
があってパチンコ球が過剰に払い出すおそれがあった。
【0030】この発明は上記欠点を解消し、パチンコ球
の払い出し個数が常に正確に行われる球払出装置を提供
しようとするものである。そのためにこの発明のパチン
コ遊技機における球払出装置は、ネジ山のピッチがパチ
ンコ球の球径よりも大なるように形成され、該ネジ山の
頂部は幅広なるように台形ネジ状に形成されたリードス
クリューと、該リードスクリューを回転させるパルスモ
ータと、該リードスクリューに対してパチンコ球を整列
状にて流下させる球供給筒とからなり、該リードスクリ
ューを回転させることによって所期の数のパチンコ球が
払出通路に払い出されるようにしたことを特徴とする。
またこの発明は上記球払出装置において、リードスクリ
ューに対してその側方からパチンコ球が整列状にて流下
されるように球供給筒を設けたことを特徴とする。また
この発明は上記球払出装置において、リードスクリュー
の両側に球移動樋を形成したことを特徴とする。またこ
の発明は上記球払出装置において、リードスクリューに
よる拘束が解かれた瞬間のパチンコ球を検出し得る位置
に投光器と受光器とからなる球計数用センサを設けたこ
とを特徴とする。
【0031】次に図面に従いこの発明の実施形態を説明
する。図18〜図21において、1はプラスチック製の
ケース2内に水平に支持されたリードスクリュー、3は
該リードスクリューを回転させるためにその一端に設け
られたパルスモータである。ケース2内のリードスクリ
ュー1の両側には球移動樋4a,4bが形成され、該球
移動樋の上方にはクランク形に折れ曲がった球供給筒5
a,5bが形成され、該球供給筒にパチンコ球6が景品
球タンク(図示せず)から整流樋を介して一列に整列し
て自重で流下してくる。また、球移動樋4a,4bの先
端縁は開放されていて景品球払出樋に連通する払出口7
a,7bが形成されている。
【0032】8は投光器10と受光器11とからなる球
計数用センサで、該球計数用センサはケース2の外側に
固着されたコ字形の取付枠9に投光器10と受光器11
をそれぞれ向かい合わせに取り付けることによってその
光軸12が払出口7a,7bを横断状に過ぎり、パチン
コ球6が球移動樋4a,4bおよびリードスクリュー1
による拘束を解かれた瞬間に該光軸12を遮ることによ
り、該パチンコ球6が電気信号として検出され計数され
るようにしている。
【0033】しかして、リードスクリュー1のネジ山1
aは、そのピッチPがパチンコ球6の球径(普通は11
mm〜11.5mm)よりも大なるように形成され、該
ネジ山の頂部は図示したように幅広なるように台形ネジ
状に形成されている。このため、球供給筒5a,5b中
を連なって流下してきたパチンコ球6は、リードスクリ
ュー1が回転しても該ネジ山の頂部に当接している間は
該リードスクリューのネジ溝中への流入が阻まれ、先行
するパチンコ球との間に間隙gができその隙間を保った
まま該リードスクリューの回転に伴い球移動樋4a,4
b上を払出口7a,7bへ向けて移動する。このため、
払出口7a,7bに落下するパチンコ球の間隔を開ける
ことができ、重なって落下することによって起こり得る
球計数用センサ8による検出ミスを防止することができ
る。
【0034】そして、リードスクリュー1による拘束を
離れた瞬間のパチンコ球が光軸12を遮断することによ
って、受光器11から得られる電気信号が該球払出制御
回路に入力され、パルスモータ3の回転が制御され、所
定数のパチンコ球を景品球払出樋に排出し得る。即ち、
パチンコ球がその拘束を解かれる瞬間では前後のパチン
コ球の間隔が最も広がり、しかも両球移動樋4a,4b
をパチンコ球が交互に流下するので、2つのパチンコ球
が重なって光軸を遮断するようなおそれはなく、それに
よって検知ミスを起こすおそれがない。またこの実施形
態では投光器と受光器とからなる球計数用センサをその
光軸が払出口7a,7bを跨って過ぎるように設けたこ
とによって1つの球計数用センサでパチンコ球を検出で
き、複数の感知器を設けるよりも製造コストが軽減され
る利点がある。
【0035】なおこの実施形態では、リードスクリュー
1を水平に設けた例を示したが、リードスクリュー1を
鉛直、または傾斜状に設けてもよい。その場合でもネジ
山の頂部によってパチンコ球の流入が規制されるよう
に、球供給筒はリードスクリューに対してその側方から
パチンコ球を流入させる形態で設けるのがよい。
【0036】なおこの実施形態では、光軸の遮断により
パチンコ球を検知する球計数用センサを設けたが、金属
の近接、または接触によりパチンコ球を検知する近接セ
ンサ、接触センサ等を使用してもよい
【0037】このようにこの発明に係るパチンコ遊技機
の球払出装置は、リードスクリューのネジ山のピッチを
パチンコ球の球径よりも大なるように形成し、該ネジ山
の頂部は幅広なるように台形ネジ状に形成したので、払
い出されるパチンコ球の重なりがなくなり、センサによ
る検出ミスを起こすおそれが解消され、常に正確な個数
のパチンコ球を払い出せるようにする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ遊技機の実施の形態を示
す正面図。
【図2】本発明に係るパチンコ遊技機の実施の形態を示
す裏面図。
【図3】本発明に係る球払出装置のリードスクリューの
実施の形態を示す斜視図。
【図4】本発明に係る球払出装置の実施の形態を示す水
平断面図。
【図5】図4のA−A線断面図。
【図6】図4のB−B線断面図。
【図7】図4のC−C線断面図。
【図8】図4の作動状態図。
【図9】図4の作動状態図。
【図10】図5の作動状態図。
【図11】図5の作動状態図。
【図12】本発明に係る球払出装置の制御回路の実施の
形態を示すブロック図。
【図13】本発明に係る球払出装置の制御回路の実施の
形態を示すフローチャート。
【図14】本発明に係る球払出装置の制御回路の実施の
形態を示すフローチャート。
【図15】本発明に係る球払出装置の制御回路の実施の
形態を示すフローチャート。
【図16】本発明に係る球払出装置の球払出装置の制御
回路の実施の形態を示す回路図。
【図17】本発明に係る球払出装置の他の実施形態を示
す縦断面図。
【図18】この発明に係る球払出装置の実施形態を示す
縦断面図。
【図19】図18のA−A線断面図。
【図20】図18のB−B線断面図。
【図21】図18のC−C線断面図。
【符号の説明】
1 遊技機本体 2 カード式球貸出機 3 遊技盤 10a,10b 球供給筒 11a,11b 球受棚 13 球払出装置 14 貸球払出通路 15 賞球払出通路 16 リードスクリュー 16a 螺旋溝 16b 螺旋溝の中心線 16c 頂部 17 モータ 18a,18b 流落口 18c,18d 流落口 A1,A2,A3 パチンコ球 B1,B2,B3 パチンコ球 20a,20b 球計数用センサ 21a,21b 球計数用センサ 22 コントロール基板 24 遊技制御回路基板 27 球払出制御回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月23日(1999.2.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 パチンコ遊技機における球払出装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードスクリュー
を正転または逆転させることによってパチンコ球を2つ
の球払出通路に払い分けするパチンコ遊技機における球
払出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機における球払出装置に
は、従来から種々の形態があり、パチンコ球を一列に整
列して流下させる球供給筒の下端部に正逆転可能なモー
タの作動によって正転または逆転するリードスクリュー
を設けてなるものもそのうちの一つである。
【0003】ところでこうしたリードスクリュー式の球
払出装置では、リードスクリューを逆転させるときに、
該リードスクリューの螺旋溝内に入りかけているパチン
コ球がいったん球供給筒に戻され、その荷重に打ち勝つ
ように該リードスクリューを回転させねばならないの
で、モータの所要始動トルクが大きいものが必要となり
製造コストが高くなる欠点があり、またそうしたとして
も球噛みが起きて払い出しが停止してしまうおそれがあ
った。
【0004】一方、周知のように一般にCR機と称され
ているカード式パチンコ遊技機は、遊技機本体の隣に球
貸出機が一体的に設けられ、該球貸出機に所定のプリペ
イドカードを挿入して球貸出要求スイッチを操作する
と、遊技機本体の球払出装置が作動し所定数のパチンコ
球が打球供給皿に直接払い出されるように構成されたも
ので、遊技機本体内に設けられた球払出装置は、入賞球
検出信号に反応してパチンコ球を賞球として払い出すと
いう本来の機能に加えて、カード式球貸出機から発信さ
れた球貸出要求信号にも応じパチンコ球を貸球としても
払い出せるように構成され、入賞球検出信号があった場
合は球払出制御回路からの指令信号に従って該球払出装
置のモータを作動させ球計数用センサから例えば15回
パルス信号を受けると該モータを停止させることによっ
て15個のパチンコ球が払い出され、また球貸出要求信
号があった場合は球払出制御回路からの指令信号に従っ
て該モータを作動させ、球計数用センサから例えば25
回パルス信号を受けると該モータを停止させることによ
って25個のパチンコ球が払い出されるように構成して
いる。
【0005】ところが、上記のように賞球の場合も貸球
の場合も同一の球計数用センサから得られるパルス信号
によってパチンコ球を計数するように構成していると次
のような問題がある。即ち従来から一般にパチンコ遊技
機は、工場出荷時、あるいは使用途中等に、自動で打球
を長時間にわたり発射させて賞球数等を計数する検査が
行われ、カード式パチンコ遊技機の場合、検査の途中で
打球が無くなると球貸出要求スイッチを操作し打球供給
皿に打球を適宜補給するようにしているが、上記のよう
に賞球の場合も貸球の場合も同一の球計数用センサから
得られるパルス信号によってパチンコ球を計数するよう
に構成していると、その球計数用センサから得られるパ
ルス信号をデジタルカウンタ等の計器で計数しても、そ
の計数値には入賞によるものと球貸出要求信号によるも
のとがあって両者を区別できないので、そのパチンコ遊
技機の特性を正確に測定できないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の上記
のような問題点を解消し、リードスクリューの正逆転に
よって払い分けをするパチンコ遊技機の球払出装置であ
って、これが常に円滑に作動し得るようにするものであ
る。また本発明は、検査に際して賞球と貸球とを夫々別
々に計数し得るようにしたパチンコ遊技機における球払
出装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために本発明のパチ
ンコ遊技機における球払出装置は、パチンコ球を一列に
整列して流下させる球供給筒を鉛直に設け、該球供給筒
の下端部に球受棚を設け、該球受棚の一側に正逆転可能
なモータの作動によって正転または逆転するリードスク
リューを水平に設け、該球受棚の両端部に流落口を開設
し、該リードスクリューは螺旋溝の中心線の巻回角度が
360度未満なるものであってその頂部が幅広なる台形
ネジ状に形成され、該リードスクリューが正転または逆
転し球受棚上のパチンコ球が前記流落口より落下したと
き次のパチンコ球が未だ該リードスクリューの螺旋溝内
に介入してない状態で前記頂部上に支持されるようにし
たことを特徴とする。また本発明は上記球払出装置にお
いて、球受棚は両端部の流落口に向けて下傾した山形に
形成したことを特徴とする。さらに本発明は上記球払出
装置において、球受棚の両端部に開設した流落口は夫々
貸球払出通路と賞球払出通路に連通し、該各球払出通路
に球計数用センサを設け、球貸出要求信号または入賞球
検出信号があると該リードスクリューが正転または逆転
し、該リードスクリューに保持されたパチンコ球が該貸
球払出通路または賞球払出通路に流下し、前記球計数用
センサによって該パチンコ球が計数されることで所定数
のパチンコ球が打球供給皿に払い出されるようにしたこ
とを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】次に図面に従い本発明の実施の形
態を説明する。図1はこのカード式パチンコ遊技機の正
面図、図2はその裏面図である。図中、1は遊技機本
体、2は該遊技機本体に隣接するように設けられた薄型
のカード式球貸出機である。3は複数の入賞口およびデ
ィスプレイ装置等が設けられた遊技盤、4は打球発射ハ
ンドル、5は打球供給皿、6は景品球貯溜皿である。ま
た、7は球貸出機2の前面に設けられたカード挿入口、
8は球貸出要求スイッチ、9はカード返却スイッチであ
る。
【0009】また、12は遊技機本体裏面に設けられた
景品球タンク、13は該景品球タンクから整流樋39を
介してパチンコ球の供給を受ける球払出装置である。図
4はこの球払出装置13の水平断面図、図5はそのA−
A線断面図、図6はそのB−B線断面図、図7はC−C
線断面図である。同図に示すように該球払出装置13
は、整流樋39を通ることによってパチンコ球を夫々一
列に整列して流下させ得る一対の球供給筒10a,10
bを夫々鉛直に設け、該球供給筒の下端部に球受棚11
a,11bを夫々水平に設け、該球受棚11a,11b
間にリードスクリュー16を水平に設け、該球受棚11
a,11bの両端部に流落口18a,18b,18c,
18dを開設し、該流落口18a,18cより下方に連
なるように貸球払出通路14を形成し、流落口18b,
18dより下方に連なるように賞球払出通路15を形成
する。そして該リードスクリュー16をパルスモータ等
の正逆転可能なモータ17の回転軸17aに固着するこ
とによって該リードスクリュー16を正転または逆転し
得るようにしている。
【0010】該リードスクリュー16は、図3に示した
ように、その螺旋溝16aはその中心線16bで見た場
合の巻回角度が1周即ち360度未満なるものであり、
その頂部16cが幅広なる台形ネジ状に形成されてい
る。そして該リードスクリューが正転または逆転し球受
棚11a,11b上のパチンコ球が前記流落口18a〜
18dより落下したとき次のパチンコ球が未だ該リード
スクリューの螺旋溝16a内に介入してない状態で前記
頂部16c上に支持し得るよう構成されている。
【0011】即ち、一方の球供給筒10a中に整列して
いるパチンコ球A1,A2,A3,…の作動を説明する
と、モータ17の作動によってリードスクリュー16が
図4〜図11に示した矢印D方向に回転すると、球供給
筒10a中に整列しているパチンコ球A1,A2,A
3,…は自重によって該リードスクリュー16の螺旋溝
16a間に順次介入し該パチンコ球を球受棚11a上で
一方の流落口18aに向けて矢印E方向に移動させる。
図4の作動状態を図8,図9に順に示し、図5の作動状
態を図10,図11に順に示す。そして、先行するパチ
ンコ球A1が図9,図11に示したように流落口18a
より落下したとき次のパチンコ球A2が未だ該リードス
クリュー16の螺旋溝16a内に介入してない状態で前
記頂部16c上に支持されるようにする。そして該リー
ドスクリュー16がさらに同方向に回転することにより
パチンコ球A2,A3,…を次々と矢印E方向に移動さ
せ流落口18aより落下させる。
【0012】また、リードスクリュー16が矢印Dと反
対の方向に回転した場合は、パチンコ球A1,A2,A
3,…を矢印Eと反対方向に移動させ同様に流落口18
bより次々と落下させるが、同様に先行するパチンコ球
A1が該流落口18bより落下するまでは次のパチンコ
球A2が該リードスクリュー16の螺旋溝16a内に介
入することなく頂部16c上に支持される。
【0013】このように該リードスクリュー16は、先
行するパチンコ球が流落口から落下するまでは次のパチ
ンコ球は未だ螺旋溝16a内に介入してない状態で支持
し得るように幅広なる頂部16cを持つので、先行する
パチンコ球が払い出された後に停止すれば逆転開始時に
次のパチンコ球は未だ螺旋溝内に侵入してない状態であ
るので、球噛みを起こすことがないとともに、頂部16
c上に支持されておれば該リードスクリューをどの方向
に回転させるにしても過大な抵抗が掛ることなく、モー
タ17に過大な負荷を掛けずにスムースに回転させるこ
とができる。なお、他方の球供給筒10b中に整列して
いるパチンコ球B1,B2,B3,…も同様にリードス
クリュー16の回転方向に従い流落口18cまたは流落
口18dから落下する。
【0014】また、20a,20bは流落口18a,1
8cの上部に設置され貸球払出通路14に払い出された
パチンコ球を検出しパルス信号を出力する球計数用セン
サ、21a,21bは同じく流落口18b,18dの上
部に設置され賞球払出通路15に払い出されたパチンコ
球を検出しパルス信号を出力する球計数用センサであ
る。また、図2において、22はモータ17を作動させ
る球払出制御回路が設けられたコントロール基板、23
は打球発射装置、24は遊技制御回路基板、25は遊技
盤上の前記入賞口に入賞したパチンコ球を集合させる入
賞球集合ケース、26は該入賞球集合ケースの下端部に
設けられ入賞球検出信号をコントロール基板22の球払
出制御回路に発信する入賞球検出スイッチである。
【0015】図12はコントロール基板22中に設けら
れた球払出制御回路27の入出力信号系を示したブロッ
ク図で、同図に示したように球払出制御回路27には、
前記球貸出要求スイッチ8から球貸出要求信号が入力さ
れるとともに、前記入賞球検出スイッチ26から入賞球
検出信号が入力される。
【0016】また、該球払出制御回路27は球貸出要求
信号が入力されると駆動回路に制御信号を出力しモータ
17を回転駆動しリードスクリュー16を矢印D方向に
回転させパチンコ球を貸球払出通路14に排出させる。
また入賞球検出信号が入力されると駆動回路に制御信号
を出力しモータ17を逆向に回転駆動しリードスクリュ
ー16を反対方向に回転させパチンコ球を賞球払出通路
15に排出させる。
【0017】そして貸球払出通路14に排出されたパチ
ンコ球は球計数用センサ20a,20bにより計数され
その数に応じたパルス信号が球払出制御回路27に入力
され、賞球払出通路15に排出されたパチンコ球は球計
数用センサ21a,21bにより計数されその数に応じ
たパルス信号が球払出制御回路27に入力される。
【0018】次に図13〜図15のフローチャートに従
いこの作動を説明する。図13は入賞,球貸入力動作ル
ーチンであって、ステップaにて球貸出要求スイッチ8
からの球貸出要求信号が検知されるとステップbにてそ
の要求回数Yがレジスタに記憶され、ステップcにては
入賞球検出スイッチ26からの入賞球検出信号が検知さ
れるとステップdにてその検出数Nがレジスタに記憶さ
れる。
【0019】図14は図13と並行処理される払出制御
ルーチンであって、ステップeにて球貸出要求信号の記
憶が有るかどうかが検出され、有る場合はステップfに
移行し払出球数を25個にセットするとともにステップ
gにてモータ17の回転方向を前記D方向にセットす
る。そしてステップiにて図15に示す払出処理が実行
された後、ステップjにて要求回数Yが減数される。ま
たステップeにて球貸出要求信号の記憶が検出されない
場合はステップkにて入賞球検出信号の記憶の有無が検
出されその記憶が有る場合はステップlに移行し払出球
数を15個にセットするとともにステップmにてモータ
17の回転方向を反D方向にセットする。そしてステッ
プoにて図15に示す払出処理が実行された後、ステッ
プpにて入賞球検出数Nが減数される。
【0020】図15に示した払出処理ルーチンは、ステ
ップqにて払出数計数値がゼロに設定され、ステップr
にてモータ17の回転方向が判断されステップyにてリ
ードスクリューをD方向またはステップzにてリードス
クリューを反D方向に回転動作させパチンコ球の払い出
しを開始する。そしてステップs,t,uを循環するこ
とによって貸球計数用センサ20a,20bまたは21
a,21bからのパルス信号が逐次計数されその払出球
計数値が前記ステップfまたはステップlにて設定され
た払出球数に達するとステップvにてモータ17を停止
させる。これによって貸球または賞球として夫々所定個
数のパチンコ球が打球供給皿5に払い出され、以下この
フローが繰り返される。一方所定時間内にパルス信号が
ない場合はステップwよりステップxに移行し異常終了
となる。
【0021】このように貸球と賞球とが夫々別々のセン
サによって検出されるようにすることで、このパチンコ
遊技機を検査するにあたっては、該各センサから得られ
るパルス信号をデジタルカウンタ等の計器で計数するこ
とによって、その計数値を入賞によるものと球貸出要求
信号によるものとに区別して測定できる。このため、検
査中に打球を補給するため球貸出要求スイッチ8を適宜
操作しても計数される賞球数に影響を与えることなくそ
のパチンコ遊技機の特性を正確に測定できるようにな
る。また、故障や違法な改造の有無等についても発見が
容易になる。
【0022】なお、図16は賞球数を計数しようとする
検査のために一方の球計数用センサ21a,21bの両
端子30,31にデジタルカウンタ40を接続し該球計
数用センサから得られるパルス信号が該デジタルカウン
タにより計数されるようにしたもので、検査時にこうし
た接続をすることによって賞球数のみを正確に測定し得
る。また他方の球計数用センサ20a,20bにデジタ
ルカウンタを接続して貸球数のみを計数することも可能
である。
【0023】なお、本発明の球払出装置は、この実施形
態に示したように、貸球と賞球とを払い分けするものの
他、パチンコ球を洗浄するなどのためにパチンコ遊技機
から全パチンコ球を球抜きするためにリードスクリュー
を逆転させるように仕様されたものにも適用できる。そ
の場合、一方の球払出通路14は打球供給皿5,景品球
貯溜皿6等に連通し、他方の球払出通路15はアウト球
排出樋(図示せず)に連通させた構造となる。
【0024】球計数用センサ20a,20b,21a,
21bの検知形式および配置位置等はこの実施形態に示
したもののほか種々の形態を想定し得る。特に両センサ
は通過するパチンコ球を検知し得る位置であればその通
過通路の前後いずれに設置してもよい。
【0025】なお、図17に示した球払出装置13は、
その球受棚11aを両端部の流落口18a,18bに向
けて下傾した山形に形成してなるもので、こうすること
で該球受棚上のパチンコ球は自重のため該流落口に向け
てより移動し易くなり、そのためにモータ17の負荷を
一層軽減させられる。また、この実施形態ではリードス
クリューの両側に球受棚を設けたものを示したが、片側
にのみ設けてもよいことは勿論である。
【0026】
【発明の効果】このように本発明に係るパチンコ遊技機
の球払出装置は、リードスクリューの螺旋溝の中心線の
旋回角度が360度未満なるものであってその頂部が幅
広なる台形ネジ状に形成され、該リードスクリューが正
転または逆転し球受棚上のパチンコ球が両端部の流落口
より落下したとき次のパチンコ球が未だ該リードスクリ
ューの螺旋溝内に介入してない状態で頂部上に支持され
るようにしたので、リードスクリューを逆転させるとき
に必要とするモータの始動トルクが小さくなり製造コス
トが軽減されるとともに、球噛みがなく、常にスムース
な作動が期待できるなど有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ遊技機の実施の形態を示
す正面図。
【図2】本発明に係るパチンコ遊技機の実施の形態を示
す裏面図。
【図3】本発明に係る球払出装置のリードスクリューの
実施の形態を示す斜視図。
【図4】本発明に係る球払出装置の実施の形態を示す水
平断面図。
【図5】図4のA−A線断面図。
【図6】図4のB−B線断面図。
【図7】図4のC−C線断面図。
【図8】図4の作動状態図。
【図9】図4の作動状態図。
【図10】図5の作動状態図。
【図11】図5の作動状態図。
【図12】本発明に係る球払出装置の制御回路の実施の
形態を示すブロック図。
【図13】本発明に係る球払出装置の制御回路の実施の
形態を示すフローチャート。
【図14】本発明に係る球払出装置の制御回路の実施の
形態を示すフローチャート。
【図15】本発明に係る球払出装置の制御回路の実施の
形態を示すフローチャート。
【図16】本発明に係る球払出装置の球払出装置の制御
回路の実施の形態を示す回路図。
【図17】本発明に係る球払出装置の他の実施形態を示
す縦断面図。
【符号の説明】 1 遊技機本体 2 カード式球貸出機 3 遊技盤 10a,10b 球供給筒 11a,11b 球受棚 13 球払出装置 14 貸球払出通路 15 賞球払出通路 16 リードスクリュー 16a 螺旋溝 16b 螺旋溝の中心線 16c 頂部 17 モータ 18a,18b 流落口 18c,18d 流落口 A1,A2,A3 パチンコ球 B1,B2,B3 パチンコ球 20a,20b 球計数用センサ 21a,21b 球計数用センサ 22 コントロール基板 24 遊技制御回路基板 27 球払出制御回路
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】削除
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】削除

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ球を一列に整列して流下させる
    球供給筒を鉛直に設け、該球供給筒の下端部に球受棚を
    設け、該球受棚の一側に正逆転可能なモータの作動によ
    って正転または逆転するリードスクリューを水平に設
    け、該球受棚の両端部に流落口を開設し、該リードスク
    リューは螺旋溝の中心線の巻回角度が360度未満なる
    ものであって頂部が幅広なる台形ネジ状に形成され、該
    リードスクリューが正転または逆転し球受棚上のパチン
    コ球が前記流落口より落下したとき次のパチンコ球が未
    だ該リードスクリューの螺旋溝内に介入してない状態で
    前記頂部上に支持されるようにしたことを特徴とするパ
    チンコ遊技機における球払出装置。
  2. 【請求項2】 球受棚は両端部の流落口に向けて下傾し
    た山形に形成したことを特徴とする請求項1に記載のパ
    チンコ遊技機における球払出装置。
  3. 【請求項3】 球受棚の両端部に開設した流落口は夫々
    貸球払出通路と賞球払出通路に連通し、該各球払出通路
    に球計数用センサを設け、球貸出要求信号または入賞球
    検出信号があると該リードスクリューが正転または逆転
    し、該リードスクリューに保持されたパチンコ球が該貸
    球払出通路または賞球払出通路に流下し、前記球計数用
    センサによって該パチンコ球が計数されることで所定数
    のパチンコ球が打球供給皿に払い出されるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のパチンコ遊技
    機における球払出装置。
  4. 【請求項4】 ネジ山のピッチがパチンコ球の球径より
    も大なるように形成され、該ネジ山の頂部は幅広なるよ
    うに台形ネジ状に形成されたリードスクリューと、該リ
    ードスクリューを回転させるパルスモータと、該リード
    スクリューに対してパチンコ球を整列状にて流下させる
    球供給筒とからなり、該リードスクリューを回転させる
    ことによって所期の数のパチンコ球が払出通路に払い出
    されるようにしたパチンコ遊技機における球払出装置。
  5. 【請求項5】 リードスクリューに対してその側方から
    パチンコ球が整列状にて流下されるように球供給筒を設
    けた請求項4に記載のパチンコ遊技機における球払出装
    置。
  6. 【請求項6】 リードスクリューの両側に球移動樋を形
    成した請求項4または5に記載のパチンコ遊技機におけ
    る球払出装置。
  7. 【請求項7】 リードスクリューによる拘束が解かれた
    瞬間のパチンコ球を検出し得る位置に投光器と受光器と
    からなる球計数用センサを設けた請求項4〜6に記載の
    パチンコ遊技機における球払出装置。
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JP2007135913A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Heiwa Corp 遊技機の球払出装置
JP2016052413A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 サクサ株式会社 球払出装置

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