JP2000079166A - 呼吸用気体供給装置 - Google Patents

呼吸用気体供給装置

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JP2000079166A
JP2000079166A JP10252344A JP25234498A JP2000079166A JP 2000079166 A JP2000079166 A JP 2000079166A JP 10252344 A JP10252344 A JP 10252344A JP 25234498 A JP25234498 A JP 25234498A JP 2000079166 A JP2000079166 A JP 2000079166A
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gas
oxygen
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respiration
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JP10252344A
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Katsuhiko Okada
克彦 岡田
Hideki Kobayashi
英樹 小林
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 NO2生成を押さえ、より安全にかつ有効に
酸素ガスとNOガスの吸入を併用することが可能な治療
装置を提供する。 【解決手段】 2種類の治療用ガスを使用者の呼吸に同
調して間歇的に供給する呼吸用気体供給装置において、
2種類の治療用ガス発生手段、該治療用ガスの各々を使
用者の鼻腔に別々に供給するための鼻カニューラ手段及
び両者を結ぶ導管手段を備え、各々の導管の途中に圧力
検出手段、該検知結果に基づいて開閉する自動開閉弁手
段を具備したことを特徴とする呼吸用気体供給装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用する者の呼吸
サイクルに応じて作動し得る自動開閉弁を備えた呼吸用
気体供給装置に関する。さらに詳細には、治療用気体と
して一酸化窒素(NO)ガスを呼吸サイクルに応じて間
歇的に使用者に供給するための装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、NOガスは煙草の煙や排気ガス中
に存在し、肺障害、肺ガンを起こす有害物質として考え
られていたが、内皮由来拡張因子としてのNOの発見や
肺高血圧症を伴う新生児呼吸不全へのNO吸入の有効性
が明らかになって以来、NO吸入療法は肺高血圧症や呼
吸不全に対する必要不可欠な治療方法として確立されつ
つある。
【0003】かかるNO吸入療法に用いられる装置とし
ては、人工呼吸器を用いて供給ガス中にppbからpp
m単位のNOを持続吸入させる装置や肺高血圧症や慢性
閉塞性肺疾患(COPD)患者の吸気に同調して80p
pmのNOを0.1秒といった短時間鼻カニューラへ流
す在宅NO吸入装置が開発されている。
【0004】その一方で、肺気腫、肺高血圧症、COP
Dなど慢性呼吸器系疾患に苦しむ患者の増加に対して、
その効果的な治療法の一つとして酸素吸入療法が行なわ
れている。かかる酸素療法に用いられる酸素源として
は、酸素ボンベや空気中から酸素濃縮空気を直接分離す
る酸素濃縮装置が用いられ、特に在宅での治療装置とし
て次第に普及するようになってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】NOガスの吸入におい
て問題となるのは、NO2ガスの発生である。NOは酸
素と反応してNO2を生成する。10ppm以上のNO2
が気管支炎や肺水腫を起こすことは良く知られている
が、1ppm以下でも気道過敏性が増すなどの悪影響が
ある。従って、医師により充分に呼吸管理された状態で
のNO吸入が要求される。
【0006】NO吸入下におけるNO2の生成量は、N
O濃度、酸素濃度、NOと酸素の接触時間が関係し、N
2はNO濃度の2乗に比例して上昇することから低濃
度のNOを使用して吸入させる方法が採られている。
【0007】NOガスと酸素を併用して用いる場合、通
常90%以上の濃度の酸素が用いられることからNO2
生成量は明らかに上昇する。本発明は、より安全にかつ
有効に酸素ガスとNOガスの吸入を併用することが可能
な治療装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、係る課題に
対して鋭意検討した結果、NOガスと、酸素ガスの2本
の供給ルートを持ち、患者の呼吸に同調して左右に鼻か
ら別々に吸入させることにより、NO供給量を減少さ
せ、酸素との接触時間を極力短くさせることによりNO
2の生成を少なくした装置を見出した。
【0009】即ち、本発明は、2種類の治療用ガスを使
用者の呼吸に同調して間歇的に供給する呼吸用気体供給
装置において、2種類の治療用ガス発生手段、該治療用
ガスの各々を使用者の鼻腔に別々に供給するための鼻カ
ニューラ手段及び両者を結ぶ導管手段を備え、各々の導
管の途中に圧力検出手段、該検知結果に基づいて開閉す
る自動開閉弁手段を具備したことを特徴とする呼吸用気
体供給装置を提供するものである。
【0010】特に、本発明は、かかる2種類の治療用ガ
ス発生手段が、酸素ガス発生手段とNOガス発生手段で
あることを特徴とする呼吸用気体供給装置を提供するも
のである。
【0011】更にかかる導管手段が二重管カニューラで
あることを特徴とする呼吸用気体供給装置を提供するも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】従来のNOガス供給装置は持続投
与が主流であり、人工呼吸器を用いその途中の導管或い
はマスクなどにNOガスを混合し供給できるようにした
ものもあり、通常、酸素とNOの合流点は患者の直前5
0cm程度が多い。本発明の呼吸用気体供給装置は、呼
吸同調供給装置を用いて治療用ガスを間欠的に供給する
装置であり、治療用ガスの供給がパルス流なので微量な
供給が可能となる。
【0013】治療用ガスの濃度の調節は各々の治療用ガ
ス発生手段に設けた減圧弁による圧力調整と流量調節器
による流量調整で行う。
【0014】本発明の装置は、2種類の治療用ガスを供
給する各々の導管の途中に使用者の呼吸を検知するため
の圧力検知手段、該検知結果に基づいて流路を開閉する
自動開閉弁手段を具備した所謂デマンドバルブを備えて
おり、例えば、酸素ガス供給用とNOガス供給用の2台の
デマンドバルブを並列に設置して用いる。
【0015】かかる装置を用いた場合、一方が持続流だ
とその圧力で他方のガス供給用の導管における圧力が影
響し、デマンドバルブが動作しない場合がある。したが
って、NOガスと酸素ガスは左右各々の鼻孔から吸入す
るまで別々の導管を用いて供給し、装置内での混合を避
けるように構成するのが好ましい。患者の直前で分岐管
等を用いて合流させると、デマンドバルブを2台使った
場合はチャタリングを起こすなどバルブ開閉制御に誤作
動が生じる恐れがある。かかる装置の自動開閉弁手段か
ら鼻カニューラの鼻孔供給開口部の管には、2重管カニ
ューラ、またはそれに相当するチューブを用いることが
できる。鼻カニューラを用いて鼻孔から吸入する場合
は、左右に別々のガスを供給し、両者が途中で交じり合
わない様にするのが好ましい。特に、鼻カニューラ鼻孔
供給部分も左右の導管からのガスが混合しない様に隔壁
を設けるなどの方法を採用することが出来る。
【0016】
【実施例】本発明の好ましい実施例について、図面を用
いて更に詳細に説明する。図1は、本発明の構成を示す
模式図である。即ち、高圧の酸素ガスボンベ及びNOガ
スボンベの2種類の治療用ガス供給手段から減圧弁、流
量設定器を介して呼吸同調供給装置であるデマンドバル
ブ装置に供給される。かかる装置内の導管途中には圧力
検出手段が設けられており、使用者の呼吸を検知し、吸
気時にのみ自動開閉弁を開きNOガス、酸素ガスを供給
する。吸気期間中ガスを供給することも可能であるが在
宅などでガスを節約して利用する場合などは実際に有効
に利用される吸気初期の1/3の期間のみ供給すること
も可能である。NOガス、酸素ガスともに使用者の呼吸
に同調して供給するため同時に供給されることになる。
【0017】デマンドバルブから使用者までのガスの供
給は途中で混合しないで吸入までは別々の経路で供給す
るのが好ましい。2本のカニューラを用いて供給するこ
とも可能であるが途中の折れ曲がりなどを回避するため
に例えば2重管カニューラを用いて供給することが出来
る。開放型供給手段である鼻カニューラを介して、左右
別々の鼻孔から、NO,酸素ガスを吸入させる。かかる
鼻カニューラとしては例えば、特開平8−317983
号公報の図3記載の左右の導管から鼻孔への開放型ガス
供給部分の間に隔壁を設け、左右の呼吸の差によるデマ
ンドバルブの圧力検出の誤作動を回避するものを利用す
ることが出来る。
【0018】例えば、一回換気量が500mlの患者が
NOガスボンベ濃度800ppm、流量設定器流量が1
L/minの設定で吸気時にのみ供給する場合、約0.
9〜45ppm、6L/minの設定で使用した場合、
約5〜260ppmのNOガスを吸入することが可能と
なる。
【0019】この間、酸素ガスとの混合は行なわれず、
鼻孔から吸入される時点で空気と混合されるまでは酸素
との接触は行なわれないので、NO2ガスの新たな生成
は行なわれない。
【0020】
【発明の効果】本発明の呼吸用気体供給装置では0.1
ppm〜10ppm程度の低濃度のNOガスを供給する
ことが可能である。また、患者にNO2ガスを供給する
可能性が小さく、持続流のように環境中にNOガスを放
出しないことから、環境にやさしい装置であり在宅など
での使用にも対応出来る装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の態様例。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種類の治療用ガスを使用者の呼吸に同
    調して間歇的に供給する呼吸用気体供給装置において、
    2種類の治療用ガス発生手段、該治療用ガスの各々を使
    用者の鼻腔に別々に供給するための鼻カニューラ手段及
    び両者を結ぶ導管手段を備え、各々の導管の途中に圧力
    検出手段、該検知結果に基づいて開閉する自動開閉弁手
    段を具備したことを特徴とする呼吸用気体供給装置。
  2. 【請求項2】 該2種類の治療用ガス発生手段が、酸素
    ガス発生手段とNOガス発生手段であることを特徴とす
    る請求項1記載の呼吸用気体供給装置。
  3. 【請求項3】 該導管手段が二重管カニューラであるこ
    とを特徴とする請求項1、2に記載の呼吸用気体供給装
    置。
JP10252344A 1998-09-07 1998-09-07 呼吸用気体供給装置 Pending JP2000079166A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2021524363A (ja) * 2018-05-17 2021-09-13 ベレロフォン・セラピューティクス 一酸化窒素のパルス送達のための方法および装置

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