JP2000078946A - 容器入り濃厚茶飲料 - Google Patents
容器入り濃厚茶飲料Info
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- JP2000078946A JP2000078946A JP10265824A JP26582498A JP2000078946A JP 2000078946 A JP2000078946 A JP 2000078946A JP 10265824 A JP10265824 A JP 10265824A JP 26582498 A JP26582498 A JP 26582498A JP 2000078946 A JP2000078946 A JP 2000078946A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 湯水と飲用容器さえあれば、茶飲料を任意に
調製することができる簡便性を備え、かつ携帯性に優れ
た小容器入り濃厚茶飲料を提供する。 【解決手段】 湿式微粉砕茶の0.1〜50重量%懸濁
液をポーション容器に密封充填したことを特徴とする容
器入り濃厚茶飲料。
調製することができる簡便性を備え、かつ携帯性に優れ
た小容器入り濃厚茶飲料を提供する。 【解決手段】 湿式微粉砕茶の0.1〜50重量%懸濁
液をポーション容器に密封充填したことを特徴とする容
器入り濃厚茶飲料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内に茶葉加工
物を充填した容器入り濃厚茶飲料に関する。特に本発明
は、茶葉の湿式微粉砕物を含有する濃厚懸濁液をプラス
チック製の小容器(ポーション容器ともいう)に充填密
封した容器入り濃厚茶飲料に関する。
物を充填した容器入り濃厚茶飲料に関する。特に本発明
は、茶葉の湿式微粉砕物を含有する濃厚懸濁液をプラス
チック製の小容器(ポーション容器ともいう)に充填密
封した容器入り濃厚茶飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平8−116881号公報には、原
料茶葉を液体に懸濁させた状態で高圧ホモジナイザーに
より湿式微粉砕する方法と、それによって得られる微粉
砕茶ならびにそれを用いた茶飲料及び飲食物が開示され
ている。このような湿式微粉砕茶は、さらに飲用に適す
る濃度にまで希釈された状態で缶入り茶及びペットボト
ル入り茶として市販されており、開封してそのまま飲用
することができる利便性故に需要も多い。しかし、缶入
り茶は、購入者が1回に飲用する量を十分に満足させる
茶飲料を充填する必要があることから、容積が大きくな
り、複数個を同時に携帯することは困難であるし、ペッ
トボトルは開封後、使い切らない状態での保存管理に難
点がある。
料茶葉を液体に懸濁させた状態で高圧ホモジナイザーに
より湿式微粉砕する方法と、それによって得られる微粉
砕茶ならびにそれを用いた茶飲料及び飲食物が開示され
ている。このような湿式微粉砕茶は、さらに飲用に適す
る濃度にまで希釈された状態で缶入り茶及びペットボト
ル入り茶として市販されており、開封してそのまま飲用
することができる利便性故に需要も多い。しかし、缶入
り茶は、購入者が1回に飲用する量を十分に満足させる
茶飲料を充填する必要があることから、容積が大きくな
り、複数個を同時に携帯することは困難であるし、ペッ
トボトルは開封後、使い切らない状態での保存管理に難
点がある。
【0003】一方、携帯性に優れ、保存管理が容易な茶
飲料物として、湯水に溶くだけで飲用に適する濃度の茶
飲料を必要なときに必要量調製することができる乾式粉
砕茶も市販されているが、粉末であるために湯水への分
散性が悪く、ダマ乃至ママコを生じることがあり、滑ら
かな飲用感のものを得ることが困難であるという指摘も
ある。
飲料物として、湯水に溶くだけで飲用に適する濃度の茶
飲料を必要なときに必要量調製することができる乾式粉
砕茶も市販されているが、粉末であるために湯水への分
散性が悪く、ダマ乃至ママコを生じることがあり、滑ら
かな飲用感のものを得ることが困難であるという指摘も
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、湯水と飲用
容器さえあれば、適度の濃度の茶飲料を任意に調製する
ことができる簡便性を備え、かつ携帯性に優れた小容器
入り微粉砕茶濃厚液を提供することを目的とするもので
ある。さらに、本発明は、缶飲料やペットボトル入り飲
料のように容積をとらず、また、粉末飲料のような分散
性の問題を有さず、湯水に溶くだけで、必要なときに必
要な量の飲用に適する濃度の茶飲料を調製することがで
きる、保存安定性がよい小容器入り微粉砕茶濃厚液を提
供することを目的とするものである。
容器さえあれば、適度の濃度の茶飲料を任意に調製する
ことができる簡便性を備え、かつ携帯性に優れた小容器
入り微粉砕茶濃厚液を提供することを目的とするもので
ある。さらに、本発明は、缶飲料やペットボトル入り飲
料のように容積をとらず、また、粉末飲料のような分散
性の問題を有さず、湯水に溶くだけで、必要なときに必
要な量の飲用に適する濃度の茶飲料を調製することがで
きる、保存安定性がよい小容器入り微粉砕茶濃厚液を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、市販品の
容器入り茶飲料の上記したような問題点を解決すること
ができるプラスチック製小容器入り茶飲料の開発研究の
結果、茶葉の単位重量に対する水の量を極端に少なくし
た高濃度状態の湿式粉砕茶を小容量容器に充填すること
によって長期間品質を保持することができることを見い
だし、本発明に到達した。
容器入り茶飲料の上記したような問題点を解決すること
ができるプラスチック製小容器入り茶飲料の開発研究の
結果、茶葉の単位重量に対する水の量を極端に少なくし
た高濃度状態の湿式粉砕茶を小容量容器に充填すること
によって長期間品質を保持することができることを見い
だし、本発明に到達した。
【0006】本発明は、以下の各発明を包含する。 (1)湿式微粉砕茶の濃厚懸濁液をプラスチック製小容
器(ポーション容器)に密封充填したことを特徴とする
容器入り濃厚茶飲料。 (2)前記濃厚懸濁液は、茶葉原料を高圧ホモジナイザ
ーによって湿式微粉砕して製造されている微粉砕茶濃厚
懸濁液であることを特徴とする上記(1)記載の容器入
り濃厚茶飲料。 (3)前記濃厚懸濁液は、湿式微粉砕茶を0.1重量%
から50重量%の割合で含有する濃厚懸濁液であること
を特徴とする上記(1)又は(2)に記載の容器入り濃
厚茶飲料。 (4)前記濃厚懸濁液は、平均粒径50μm以下、好ま
しくは10μm以下の微粉砕茶を含有することを特徴と
する上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の容器入
り濃厚茶飲料。 (5)前記ポーション容器は不透明容器であることを特
徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の容
器入り濃厚茶飲料。 (6)前記容器入り濃厚茶飲料は、不透明のポリエチレ
ンテレフタレート製又はポリプロピレン製の小容器に前
記微粉砕茶濃厚懸濁液を充填し、アルミ蒸着ポリエチレ
ンフィルム、アルミ蒸着ポリプロピレンフィルム、、セ
ラミック蒸着ポリエチレンフィルム、セラミック蒸着ポ
リプロピレンフィルム及びアルミ−ポリエチレンラミネ
ートフィルムから選ばれたフィルムで蓋をして熱シール
されて形成されていることを特徴とする上記(1)〜
(5)のいずれか1項に記載の容器入り濃厚茶飲料。
器(ポーション容器)に密封充填したことを特徴とする
容器入り濃厚茶飲料。 (2)前記濃厚懸濁液は、茶葉原料を高圧ホモジナイザ
ーによって湿式微粉砕して製造されている微粉砕茶濃厚
懸濁液であることを特徴とする上記(1)記載の容器入
り濃厚茶飲料。 (3)前記濃厚懸濁液は、湿式微粉砕茶を0.1重量%
から50重量%の割合で含有する濃厚懸濁液であること
を特徴とする上記(1)又は(2)に記載の容器入り濃
厚茶飲料。 (4)前記濃厚懸濁液は、平均粒径50μm以下、好ま
しくは10μm以下の微粉砕茶を含有することを特徴と
する上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の容器入
り濃厚茶飲料。 (5)前記ポーション容器は不透明容器であることを特
徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の容
器入り濃厚茶飲料。 (6)前記容器入り濃厚茶飲料は、不透明のポリエチレ
ンテレフタレート製又はポリプロピレン製の小容器に前
記微粉砕茶濃厚懸濁液を充填し、アルミ蒸着ポリエチレ
ンフィルム、アルミ蒸着ポリプロピレンフィルム、、セ
ラミック蒸着ポリエチレンフィルム、セラミック蒸着ポ
リプロピレンフィルム及びアルミ−ポリエチレンラミネ
ートフィルムから選ばれたフィルムで蓋をして熱シール
されて形成されていることを特徴とする上記(1)〜
(5)のいずれか1項に記載の容器入り濃厚茶飲料。
【0007】
【発明の実施の形態】お茶は、光によって褐変が促進さ
れることは知られている。また、茶飲料をペットボトル
や缶に充填した場合、容器の容量が大きいため、茶葉の
単位重量に対する溶存酸素量が多くなり、製造、流通過
程で茶液が酸化を受けて褐色に変化し、味覚も経時的に
変わって抽出緑茶飲料としての品質、商品性が低下する
場合があり、その対策は生産者側の大きな負担となり問
題となっている。ペットボトル入り緑茶飲料の中には、
ヘッドスペースの酸素を置換する目的で、わざわざ窒素
ガス充填を施した製品もある。
れることは知られている。また、茶飲料をペットボトル
や缶に充填した場合、容器の容量が大きいため、茶葉の
単位重量に対する溶存酸素量が多くなり、製造、流通過
程で茶液が酸化を受けて褐色に変化し、味覚も経時的に
変わって抽出緑茶飲料としての品質、商品性が低下する
場合があり、その対策は生産者側の大きな負担となり問
題となっている。ペットボトル入り緑茶飲料の中には、
ヘッドスペースの酸素を置換する目的で、わざわざ窒素
ガス充填を施した製品もある。
【0008】本発明の湿式微粉砕茶の濃厚懸濁液は、茶
葉の単位重量に対する液体量が少なく、溶存酸素量が従
来の抽出茶飲料より少ないことから、酸素による褐変が
少ないという利点がある。また、本発明はこの飲用形態
物に高濃度の湿式微粉砕茶を小容量の容器に充填し、飲
用の際には数倍から数十倍に希釈して飲用するため、茶
葉の濃度や、ポーション容器の大きさを変えることによ
って多様な飲用量に柔軟に対応することが可能である。
葉の単位重量に対する液体量が少なく、溶存酸素量が従
来の抽出茶飲料より少ないことから、酸素による褐変が
少ないという利点がある。また、本発明はこの飲用形態
物に高濃度の湿式微粉砕茶を小容量の容器に充填し、飲
用の際には数倍から数十倍に希釈して飲用するため、茶
葉の濃度や、ポーション容器の大きさを変えることによ
って多様な飲用量に柔軟に対応することが可能である。
【0009】本発明の容器入り濃厚茶飲料に使用される
微粉砕茶の濃厚懸濁液は、原料茶葉を高濃度の懸濁液状
にしたものを公知の高圧ホモジナイザーを用いて湿式微
粉砕して得られる茶葉の懸濁液であり、茶葉粒子の平均
粒径が50μm以下、好ましくは30μm以下、より好
ましくは10μm以下という程度にまで微粉砕されてい
る懸濁液である。
微粉砕茶の濃厚懸濁液は、原料茶葉を高濃度の懸濁液状
にしたものを公知の高圧ホモジナイザーを用いて湿式微
粉砕して得られる茶葉の懸濁液であり、茶葉粒子の平均
粒径が50μm以下、好ましくは30μm以下、より好
ましくは10μm以下という程度にまで微粉砕されてい
る懸濁液である。
【0010】本発明の容器入り濃厚茶飲料に用いること
ができる原料の茶葉は、特に限定されず、生茶葉、荒
茶、あるいは選別後の市販の煎茶、番茶、粉茶、玉露茶
などのいずれでも良いが、生茶葉を用いる場合は、湿式
微粉砕後に醗酵の原因となる酵素を失活させるための熱
処理工程を付加する必要がある。また、本発明は、ほう
じ茶、ウーロン茶、紅茶など緑茶以外の茶にも適用する
ことができる。
ができる原料の茶葉は、特に限定されず、生茶葉、荒
茶、あるいは選別後の市販の煎茶、番茶、粉茶、玉露茶
などのいずれでも良いが、生茶葉を用いる場合は、湿式
微粉砕後に醗酵の原因となる酵素を失活させるための熱
処理工程を付加する必要がある。また、本発明は、ほう
じ茶、ウーロン茶、紅茶など緑茶以外の茶にも適用する
ことができる。
【0011】本発明の容器入り濃厚茶飲料における湿式
微粉砕茶の濃度は、容器入り濃厚茶飲料自体が希釈飲用
を前提とするため茶葉濃度は適度に高いことが望まし
い。具体的には0.1〜50重量%、好ましくは5〜1
5重量%である。本発明の容器入り濃厚茶飲料は、上記
のように調製された高濃度の微粉砕茶懸濁液をポーショ
ン容器に充填、密封することによって製造される。
微粉砕茶の濃度は、容器入り濃厚茶飲料自体が希釈飲用
を前提とするため茶葉濃度は適度に高いことが望まし
い。具体的には0.1〜50重量%、好ましくは5〜1
5重量%である。本発明の容器入り濃厚茶飲料は、上記
のように調製された高濃度の微粉砕茶懸濁液をポーショ
ン容器に充填、密封することによって製造される。
【0012】本発明に用いることができるポーション容
器は、不透明のポリエチレンテレフタレート製、ポリプ
ロピレン製等の小容器に前記微粉砕茶濃厚懸濁液を充填
し、アルミ蒸着ポリエチレンフィルム、アルミ蒸着ポリ
プロピレンフィルム、、セラミック蒸着ポリエチレンフ
ィルム、セラミック蒸着ポリプロピレンフィルム及びア
ルミ−ポリエチレンラミネートフィルム等のフィルムで
蓋をして熱シールすることによって密封することができ
るプラスチック製小容器である。不透明なプラスチック
製小容器を用いることによって光による茶液の褐変が抑
制される。
器は、不透明のポリエチレンテレフタレート製、ポリプ
ロピレン製等の小容器に前記微粉砕茶濃厚懸濁液を充填
し、アルミ蒸着ポリエチレンフィルム、アルミ蒸着ポリ
プロピレンフィルム、、セラミック蒸着ポリエチレンフ
ィルム、セラミック蒸着ポリプロピレンフィルム及びア
ルミ−ポリエチレンラミネートフィルム等のフィルムで
蓋をして熱シールすることによって密封することができ
るプラスチック製小容器である。不透明なプラスチック
製小容器を用いることによって光による茶液の褐変が抑
制される。
【0013】本発明の容器入り濃厚茶飲料は、飲用の際
に湯水、あるいはその他の液体で希釈して分散でき、こ
れを希釈して微粉砕茶葉濃度0.01〜2重量%、好ま
しくは0.05〜1.0重量%の分散液としたものはそ
のまま煎茶と同様な感覚で茶飲料として飲用することが
できる。また、飲用することにより茶葉中の有効成分を
100%摂取することができる。
に湯水、あるいはその他の液体で希釈して分散でき、こ
れを希釈して微粉砕茶葉濃度0.01〜2重量%、好ま
しくは0.05〜1.0重量%の分散液としたものはそ
のまま煎茶と同様な感覚で茶飲料として飲用することが
できる。また、飲用することにより茶葉中の有効成分を
100%摂取することができる。
【0014】本発明に用いることができるポーション容
器内には、必要に応じて湿式微粉砕茶と併用して、たと
えばアスコルビン酸のような公知の添加物から選ばれる
種々の食品添加物を添加することができる。
器内には、必要に応じて湿式微粉砕茶と併用して、たと
えばアスコルビン酸のような公知の添加物から選ばれる
種々の食品添加物を添加することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例1 市販の緑茶を乾式粉砕したものを精製水に10重量%の
割合で懸濁させた。この懸濁液を高圧ホモジナイザー
(株式会社アクアテック製、AQUA100)を用いて
湿式微粉砕した。得られた湿式微粉砕茶の粒度分布を、
レーザー粒度分布測定器で測定した。その結果を図1に
示す。図1から、微粉砕された茶葉微粉末の平均粒径
は、8.3μmであり、この濃厚懸濁液をそのまま試飲
したところざらつき感は全くなく滑らかであった。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例1 市販の緑茶を乾式粉砕したものを精製水に10重量%の
割合で懸濁させた。この懸濁液を高圧ホモジナイザー
(株式会社アクアテック製、AQUA100)を用いて
湿式微粉砕した。得られた湿式微粉砕茶の粒度分布を、
レーザー粒度分布測定器で測定した。その結果を図1に
示す。図1から、微粉砕された茶葉微粉末の平均粒径
は、8.3μmであり、この濃厚懸濁液をそのまま試飲
したところざらつき感は全くなく滑らかであった。
【0016】得られた湿式微粉砕茶を、容積20mlの
ポリエチレンテレフタレート製のポーション容器に充填
し、アルミ蒸着ポリエチレンフィルムで蓋をして熱シー
ルすることにより、図2に示す形態の容器入り濃厚茶飲
料を得た。得られた容器入り濃厚茶飲料を開封し、9倍
量の水に希釈すると、簡単に分散してダマにならず、茶
葉懸濁濃度1.0重量%の割合である茶飲料が得られ
た。
ポリエチレンテレフタレート製のポーション容器に充填
し、アルミ蒸着ポリエチレンフィルムで蓋をして熱シー
ルすることにより、図2に示す形態の容器入り濃厚茶飲
料を得た。得られた容器入り濃厚茶飲料を開封し、9倍
量の水に希釈すると、簡単に分散してダマにならず、茶
葉懸濁濃度1.0重量%の割合である茶飲料が得られ
た。
【0017】実施例2 実施例1で得られた湿式微粉砕茶濃厚液を不透明なプラ
スチック製ポーション容器に充填、密封したものを、光
の当たる25℃の室内に2ヶ月間静置したところ、懸濁
濃厚茶液の色に変化は見られなかった。
スチック製ポーション容器に充填、密封したものを、光
の当たる25℃の室内に2ヶ月間静置したところ、懸濁
濃厚茶液の色に変化は見られなかった。
【0018】比較例1 実施例1で用いた緑茶の乾式粉砕物を水に分散し、茶葉
濃度1.0重量%の粉末茶液を調製した。得られた緑茶
粉砕物は水に溶いた際にダマが生じ、分散性が悪かっ
た。分散させた茶液を静置しておくと、数分で茶葉が沈
殿し分散安定性は見られなかった。また、この緑茶乾式
粉砕物の粒度分布をレーザー粒度分布測定器で測定した
ところ、平均粒径は33μmであった。結果を図3に示
す。この茶液を試飲したところ、茶葉粒径が大きいため
舌やのどにざらつき感があった。
濃度1.0重量%の粉末茶液を調製した。得られた緑茶
粉砕物は水に溶いた際にダマが生じ、分散性が悪かっ
た。分散させた茶液を静置しておくと、数分で茶葉が沈
殿し分散安定性は見られなかった。また、この緑茶乾式
粉砕物の粒度分布をレーザー粒度分布測定器で測定した
ところ、平均粒径は33μmであった。結果を図3に示
す。この茶液を試飲したところ、茶葉粒径が大きいため
舌やのどにざらつき感があった。
【0019】比較例2 実施例1で得られた湿式微粉砕茶を透明なガラス製のア
ンプル管に充填、密封したものを、光の当たる25℃の
室内に2ヶ月間静置したところ、静置1ヶ月で、アルミ
ホイルに包んで同一条件で静置したものと比べて目視で
分かる程度の褐変が起きていた。
ンプル管に充填、密封したものを、光の当たる25℃の
室内に2ヶ月間静置したところ、静置1ヶ月で、アルミ
ホイルに包んで同一条件で静置したものと比べて目視で
分かる程度の褐変が起きていた。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、特開平8−11688
1公報などにより公知の高圧ホモジナイザーを用いて湿
式微粉砕した茶液を小型のポーション容器に充填するこ
とにより、持ち運びに便利で携帯性に優れている容器入
り濃厚茶飲料が得られる。
1公報などにより公知の高圧ホモジナイザーを用いて湿
式微粉砕した茶液を小型のポーション容器に充填するこ
とにより、持ち運びに便利で携帯性に優れている容器入
り濃厚茶飲料が得られる。
【0021】本発明の容器入り濃厚茶飲料は茶葉濃度の
高い湿式微粉砕茶を充填しており、飲用の際には数倍か
ら数十倍に希釈するが、希釈時にダマが発生しないため
簡単に希釈できるという効果が得られる。
高い湿式微粉砕茶を充填しており、飲用の際には数倍か
ら数十倍に希釈するが、希釈時にダマが発生しないため
簡単に希釈できるという効果が得られる。
【0022】本発明の容器入り濃厚茶飲料は希釈飲用を
前提とした高濃度の懸濁液であるため、茶葉の濃度やポ
ーション容器の大きさを変えることによって、多様な飲
用量に柔軟に対応することができるという効果が得られ
る。
前提とした高濃度の懸濁液であるため、茶葉の濃度やポ
ーション容器の大きさを変えることによって、多様な飲
用量に柔軟に対応することができるという効果が得られ
る。
【0023】本発明の容器入り濃厚茶飲料は高濃度の湿
式微粉砕茶を小型のポーション容器に充填しているた
め、容器のヘッドスペースを極めて少なくでき、また、
茶葉の単位重量に対する溶存酸素量も少なくできるた
め、経時的な色調、味覚の変化を最小限に抑えることが
できるという効果が得られる。
式微粉砕茶を小型のポーション容器に充填しているた
め、容器のヘッドスペースを極めて少なくでき、また、
茶葉の単位重量に対する溶存酸素量も少なくできるた
め、経時的な色調、味覚の変化を最小限に抑えることが
できるという効果が得られる。
【0024】本発明の容器入り濃厚茶飲料は、ポーショ
ン容器に不透明なプラスチックを用いることにより、光
による褐変の影響を受けにくいという効果が得られる。
ン容器に不透明なプラスチックを用いることにより、光
による褐変の影響を受けにくいという効果が得られる。
【図1】本発明に使用する湿式微粉砕茶の粒度分布図で
ある。
ある。
【図2】本発明の容器入り濃厚茶飲料の外観を示す図で
ある。
ある。
【図3】市販の緑茶を乾式粉砕したものの粒度分布図で
ある。
ある。
1:アルミ蒸着ポリエチレンフィルム、2:熱シール部
分、3:プラスチック製ポーション容器、4:湿式微粉
砕茶
分、3:プラスチック製ポーション容器、4:湿式微粉
砕茶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E035 AA03 BA05 BB08 BC02 BC03 BD02 CA04 4B027 FB11 FB13 FE06 FP68 FP81 FP85
Claims (6)
- 【請求項1】 湿式微粉砕茶の濃厚懸濁液をポーション
容器に密封充填したことを特徴とする容器入り濃厚茶飲
料。 - 【請求項2】 前記濃厚懸濁液は、茶葉原料を高圧ホモ
ジナイザーによって湿式微粉砕して製造されている微粉
砕茶濃厚懸濁液であることを特徴とする請求項1記載の
容器入り濃厚茶飲料。 - 【請求項3】 前記濃厚懸濁液は、湿式微粉砕茶を0.
1重量%から50重量%の割合で含有する濃厚懸濁液で
あることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器入り
濃厚茶飲料。 - 【請求項4】 前記濃厚懸濁液は、平均粒径50μm以
下の微粉砕茶を含有することを特徴とする請求項1〜3
のいずれか1項に記載の容器入り濃厚茶飲料。 - 【請求項5】 前記ポーション容器は不透明容器である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の
容器入り濃厚茶飲料。 - 【請求項6】 前記容器入り濃厚茶飲料は、不透明のポ
リエチレンテレフタレート製又はポリプロピレン製のポ
ーション容器に前記微粉砕茶濃厚懸濁液を充填し、アル
ミ蒸着ポリエチレンフィルム、アルミ蒸着ポリプロピレ
ンフィルム、、セラミック蒸着ポリエチレンフィルム、
セラミック蒸着ポリプロピレンフィルム及びアルミ−ポ
リエチレンラミネートフィルムから選ばれたフィルムで
蓋をして熱シールされて形成されていることを特徴とす
る請求項1〜5のいずれか1項に記載の容器入り濃厚茶
飲料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10265824A JP2000078946A (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | 容器入り濃厚茶飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10265824A JP2000078946A (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | 容器入り濃厚茶飲料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000078946A true JP2000078946A (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=17422574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10265824A Pending JP2000078946A (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | 容器入り濃厚茶飲料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000078946A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004041237A (ja) * | 2001-11-29 | 2004-02-12 | Meiji Milk Prod Co Ltd | 緑茶、紅茶、烏龍茶などの茶の抽出および/または搾汁方法 |
JP2006056809A (ja) * | 2004-08-18 | 2006-03-02 | Yoshiaki Kawasaki | ヒアルロン酸及びn−アセチルグルコサミンを含有する美容飲料 |
JP2008254760A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 多層複合容器 |
US7611741B2 (en) | 2001-11-29 | 2009-11-03 | Meiji Dairies Corporaiton | Method for extraction and/or squeezing of edible food and drink |
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