JP2000078873A - 電動機のトルク/速度制御の切換装置 - Google Patents

電動機のトルク/速度制御の切換装置

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JP2000078873A
JP2000078873A JP10259174A JP25917498A JP2000078873A JP 2000078873 A JP2000078873 A JP 2000078873A JP 10259174 A JP10259174 A JP 10259174A JP 25917498 A JP25917498 A JP 25917498A JP 2000078873 A JP2000078873 A JP 2000078873A
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speed
torque
motor
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integrator
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JP10259174A
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English (en)
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Yukio Sawada
幸雄 澤田
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
Original Assignee
Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機の制御システムにおいて、トルク制御
から速度制御へ切り換える期間に急激なトルク変動や速
度整定に時間がかかることを解消することにある。 【解決手段】 速度制御ループの比例器および積分器に
おいて、トルク制御時は比例器、積分器の入力である速
度偏差を強制的に0とし、且つ、積分器初期値を制御し
たいトルク指令値とし、また、速度制御時は、比例器、
積分器の入力の偏差は速度指令値と電動機速度の差と
し、且つ、積分器初期値は速度制御に切り換わる直前の
トルク制御時のトルク指令値とするよう構成したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機のトルク制
御から速度制御に切り換える切替装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図2は電動機のトルク/速度制御の構成
を表わした図である。図2において、電動機Mは、制御
部Cから与えられるトルク指令値Tmを入力とする電力
変換装置DRVにより供給電源が適切な電力に変換さ
れ、トルク指令値Tmに相当するトルクを発生するよう
駆動されている。また、電動機速度に比例した信号を発
生する速度検出器TGにより制御部Cには、電動機速度
がフィードバックNfbされているものとする。なお、
ここでは、電動機Mと電力変換装置DRVの組み合わせ
が、誘導電動機とインバータや直流電動機と静止レオナ
ードなどがあるが、特定するものではない。
【0003】さらに本図により従来のトルク/速度制御
の切り換え方式を説明する。図中、TATRは電動機M
をトルク制御する場合のトルク指令値であり、N*は電
動機Mを速度制御する場合の速度指令値である。また、
Nfbは電動機Mの速度に比例した信号を出力する回転
数検出器TGよりえられる電動機速度である。速度指令
値N*と電動機速度Nfbとで、その差(以後偏差と云
う)がとられ、この偏差を任意の定数倍する比例器P
と、偏差を時間積分する積分器Iの各出力を加算し、そ
の出力TASRを比較器Compに入力する。比較器C
ompは、信号TATRとTASRを入力して比較し、
小さいほうの値を最終トルク指令値としてTmを出力
し、図2の電力変換装置DRVへ与えている。
【0004】今トルク制御状態を考える。この時電動機
Mには、設定されたトルク指令値TATRに等しいトル
クを発生させたいので、比較器CompはTATRを選
択し、Tm=TATRとする必要があり、TATR<TA
SRである必要がある。この為、通常N*は相当大きな
値(N*>Nfb)としている。この結果電動機MはT
m=TATRとしてトルク制御される事になる。
【0005】次に速度制御状態を考える。この時は、ト
ルク制御状態とは逆に、TATRを相当大きな値に、ま
た、N*を制御したい速度の指令値とし、TATR>T
ASRの関係にする。この結果、速度指令値N*と電動
機速度Nfbの偏差を比例、積分する比例器Pおよび積
分器Iの出力和TASRが比較器Compにより選択さ
れ、Tmとなり電力変換装置DRVを駆動、電動機Mは
N*の速度で運転される。
【0006】これらを整理すると下記となる。 トルク制御時 速度制御時 TATR 制御したいトルク値 大きな値 TASR 大きな値 トルク指令値 Tm =TATR =TASR N* 大きな値 制御したい速度指令値 Nfb 不定 =N*
【0007】次に、トルク制御状態から速度制御状態へ
切り換わる期間を考える。切り換え前後においてTAT
Rは、制御したいトルク指令値→大きな値とし、N*は
大きな値→制御したい速度指令値にする必要があり、こ
うする事でトルク制御から速度制御へと切り換えること
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この切り換え
期間においてTASRに着目すると、トルク制御時にお
いては強制的にN*>Nfbとしている為、TASRは
非常に大きな値を有しており、速度制御にする為、N*
を大きな値から制御したい速度指令値まで下げても、積
分器Iに出力が残っているので、この速度制御の結果の
トルク指令値にTASRが落ち着くまでに時間がかかっ
てしまう。また、この時TATRは大きな値に持ち上げ
られている為、比較器CompはTASRが速度制御に
必要な適正値に落ち着くまでの間、大きなトルク指令値
を出力せざるを得ず、この時急激なトルク変動が発生
し、速度整定に時間を要すると言う課題を有していた。
本発明は上述した点に鑑みて創案されたもので、その目
的とするところは、トルク指令値にTASRが落ち着く
までの時間が短時間で、また速度整定に時間がかからな
いようにするトルク/速度制御の切替装置を提供するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】つまり、その目的を達成
するための手段は、速度制御しようとする速度指令値と
電動機速度との偏差を任意定数で比例倍する比例器の出
力と偏差を時間積分する積分器の出力との和を電動機の
トルク指令値として電力変換装置へ与えるシステム構成
を基本とし、電動機をトルク制御させる場合には、偏差
が0となるよう速度指令値の代わりに電動機速度が選ば
れる第1の切換器を有し、さらに、積分器初期値が制御
させたいトルク指令値になるように選択する第2の切換
器を有し、比例器出力と積分器出力の和でもって電力変
換装置を駆動し電動機をトルク制御し、また、電動機を
速度制御させる場合には、第1および第2の切換器を切
り換え、偏差は速度指令値と電動機速度の差とし、ま
た、積分器初期値は切り換え直前のトルク指令値に固定
し、比例器および積分器出力の和でもって電力変換装置
を駆動し、電動機を速度制御するものである。以下、本
発明の一実施例を図面に基づいて詳述する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例を示すブロ
ック図であり、図中、図2と同一記号のものは同一機能
を有するものとする。図1において、速度制御しようと
する速度指令値N*と電動機速度Nfbとの速度差を、
任意定数で比例倍する比例器Pの出力と、前記速度差を
時間積分する積分器Iの出力との和を電動機Mのトルク
指令値として電力変換器DRVへ与え、電動機Mをトル
ク制御させる場合には、速度差が0となるよう速度指令
値N*の代わりに電動機速度が選ばれる第1の切換器c
os1を設け、さらに、積分器Iの初期値が制御させた
いトルク指令値になるように選択する第2の切換器co
s2を設け、比例器Pの出力と積分器Iの出力の和でも
って電力変換器DRVを駆動することによって電動機M
をトルク制御する。
【0011】電動機Mを速度制御させる場合には、第1
および第2の切換器cos1,cos2を切り換え、速
度差は速度指令値と電動機速度の差とし、また、積分器
Iの初期値は切り換え直前のトルク指令値に固定し、比
例器Pおよび積分器Iの出力の和でもって電力変換器D
RVを駆動することによって電動機Mを速度制御するよ
う構成した事を特徴とするトルク/速度制御の切換装置
である。
【0012】今、電動機Mをトルク制御している場合を
考える。この時、切換器cos1およびcos2は●印
側が選択されているものとする。したがって、比例器P
および積分器Iの入力、つまり偏差は電動機速度である
Nfbどおしで引き算され、偏差=0となり、比例器P
と積分器Iは動作しないに等しい。但し、この時トルク
指令値TATRはcos2により積分器Iの初期値にセ
ットされる為、積分器Iの出力はTATRとなり、電力
変換装置DRVはTATRにより駆動され、電動機Mは
TATRのトルクを出力し、トルク制御が行われる。
【0013】次に、電動機Mを速度制御している場合を
考える。この時、cos1は○印側が選ばれ、またco
s2は切り離されている。この結果、偏差は制御したい
速度指令値N*と電動機速度Nfbとの差となり、これ
が比例器Pおよび積分器Iの入力となり、一般的な速度
制御ループを構成している。また、この時cos2は切
り離されている為、TATRはもはや積分器Iの初期値
とはならず、積分器Iはcos2が切り換わる寸前のT
ATRの値を初期値とし、偏差を時間積分する事にな
る。この比例器Pと積分器Iの和が電力変換器DRVを
駆動するので、電動機Mは速度制御される事になる。
【0014】次に課題である、トルク制御から速度制御
に切り換わる期間を考える。従来、この期間は、TAT
RとTASRは大きな値を持つ期間が有る為、急激なト
ルク変動や速度整定に時間を要する事になったが、本発
明では、切り換わった時点でのトルクは、今までトルク
制御されていたトルク指令値TATRから出発し、速度
制御に入っていく事が可能となったため、時間がかかる
ことがない。
【0015】
【発明の効果】このように本発明によれば、トルク制御
から速度制御への切換において、トルクの急激な変化が
無く、速度制御へ滑らかに移行ができ、速度製定に時間
を要する必要がなく、従来の課題を解消することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトルク/速度制御の切換の実施例を示
すブロック図である。
【図2】従来のトルク/速度制御の切換を説明したブロ
ック図である。
【符号の説明】
DRV 電力変換装置 M 電動機 TG 速度検出器 cos1・cos2 切換器 P 比例器、 I 積分器 TATR トルク指令値 TASR トルク指令値 Tm DRVの入力 N* 速度指令値 Nfb 電動機速度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意のトルクを電動機が発生するように、
    供給電源を電力変換し電動機に与える電力変換装置を有
    する電動機制御システムで、該電動機のトルク制御から
    速度制御へ切り替える切替装置において、 速度制御しようとする速度指令値と電動機速度との速度
    差を、任意定数で比例倍する比例器の出力と、前記速度
    差を時間積分する積分器の出力との和を前記電動機のト
    ルク指令値として前記電力変換器へ与え、電動機をトル
    ク制御させる場合には、前記速度差が0となるよう前記
    速度指令値の代わりに電動機速度が選ばれる第1の切換
    器を設け、さらに、前記積分器の初期値が制御させたい
    トルク指令値になるように選択する第2の切換器を設
    け、前記比例器の出力と積分器の出力の和でもって電力
    変換装置を駆動することによって電動機をトルク制御
    し、 電動機を速度制御させる場合には、前記第1および第2
    の切換器を切り換え、前記速度差は速度指令値と電動機
    速度の差とし、また、前記積分器の初期値は切り換え直
    前のトルク指令値に固定し、前記比例器および積分器出
    力の和でもって電力変換装置を駆動することによって電
    動機を速度制御するよう構成した事を特徴とするトルク
    /速度制御の切換装置。
JP10259174A 1998-08-31 1998-08-31 電動機のトルク/速度制御の切換装置 Pending JP2000078873A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010045912A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Okuma Corp モータ制御装置
JP2017028810A (ja) * 2015-07-18 2017-02-02 多摩川精機株式会社 モータ安全停止構造、モータ制御システム、モータ制御方法およびヒューマノイドロボット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010045912A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Okuma Corp モータ制御装置
JP2017028810A (ja) * 2015-07-18 2017-02-02 多摩川精機株式会社 モータ安全停止構造、モータ制御システム、モータ制御方法およびヒューマノイドロボット

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