JPH10337025A - Pwmサイクロコンバータの制御方法 - Google Patents

Pwmサイクロコンバータの制御方法

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JPH10337025A
JPH10337025A JP14222497A JP14222497A JPH10337025A JP H10337025 A JPH10337025 A JP H10337025A JP 14222497 A JP14222497 A JP 14222497A JP 14222497 A JP14222497 A JP 14222497A JP H10337025 A JPH10337025 A JP H10337025A
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佐田夫 石井
Giyoujiyuu Ka
暁戎 夏
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定格速度運転時には入力電流、出力電圧の高
次高調波がなく、かつ電圧利用率の高い電力変換器であ
るPWMサイクロコンバータの制御方法を提供する。 【解決手段】 交流電源101の各相と出力側の各々
の相とを自己消弧能力をもつ双方向スイッチで直接接続
し、出力電圧指令に応じて交流電源電圧をPWM制御
し、任意の直交流電圧を出力するPWMサイクロコンバ
ータ130の制御方式において、出力周波数の加減速時
はPWM運転を行い、交流電源周波数および交流電源電
圧と出力周波数および出力電圧とが一致した場合は、P
WMサイクロコンバータ内の双方向スイッチのスイッチ
ング動作を停止し、選択的に特定の双方向スイッチを入
れたままとし、他の双方向スイッチを切ったままとして
交流電源での直接運転を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は交流電圧を任意の交
直流電圧に変換する電力変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来用いられていたこの種のPWMサイ
クロコンバータは、一般に図4にて示す構成のものが採
用されていた。図4は従来例のPWMサイクロコンバー
タを用いた電力変換器の回路構成を示すブロック構成図
であり、(a)は回路全体のブロック構成図、(b)は
PWMサイクロコンバータの回路構成図である。図中符
号401は交流電源、408は交流電動機、430はP
WMサイクロコンバータ、431は交流フイルタ、43
2はゲートドライバ、433は双方向スイッチモジュー
ル、434は双方向スイッチ、441は電圧検出手段、
445は第1のゲート信号発生手段、446は電圧指令
作成手段、447は位相指令作成手段、450は出力周
波数入力手段、Frefは出力周波数指令、G1は第1
のゲート信号、Grefはゲート信号、Prefは出力
位相指令、Vinは入力電圧検出値、Vrefは出力電
圧振幅指令である。
【0003】出力周波数指令入力手段450に出力周波
数指令Frefが入力されると、まず出力周波数指令F
refを受けた位相指令作成手段447と電圧指令作成
手段446より、それぞれ出力位相指令Prefと出力
電圧振幅指令Vrefとが出力される。通常出力周波数
指令Frefを積分することにより出力位相指令Pre
fが作成される。また出力電圧振幅指令Vrefは電圧
Vと周波数fとの関係がV/f一定制御で運転される場
合は(1)式のような一次関数であらわされる。 Vref=V1+K×f (1) 出力位相指令Prefと出力電圧振幅指令Vrefは第
1のゲート信号発生手段445へ入力され、パルス幅変
調(PWM)された後に第1のゲート信号G1へ変換さ
れる。この時、電圧検出手段441により交流電源40
1から取り込まれた入力電圧検出値Vinも第1のゲー
ト信号発生手段445に取り込まれるが、PWMサイク
ロコンバータの出力U、V、Wと入力R、S、T間の接
続を決定するために必要である。また、PWMサイクロ
コンバータは入力の交流を直接任意の直流および交流へ
変換するために、例えばPWMインバータのようなエネ
ルギー蓄積要素を持たないために入力電圧検出値Vin
で出力電圧を補正する必要がある。第1のゲート信号G
1はゲートドライバ432によって絶縁され、ゲート信
号Gref(GRU〜GTW)として、双方向スイッチ
モジュール433のそれぞれの双方向スイッチ434を
駆動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術で
は、定格回転速度領域においてもPWM動作を行うた
め、出力電圧波形や入力電流波形に高次高調波を含み、
電動機および電源系統の負担が大きかった。また最大出
力電圧と入力電圧の比(電圧利用率)も86%(√3/
2)と低いためシステムの大型化を招いていた。本発明
の目的は、定格速度運転時には入力電流、出力電圧の高
次高調波がなく、かつ電圧利用率の高い電力変換器であ
るPWMサイクロコンバータの制御方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のPWMサイクロ
コンバータの制御方法は、交流電源の各相と出力側の各
々の相とを自己消弧能力をもつ双方向スイッチで直接接
続し、出力電圧指令に応じて交流電源電圧をPWM制御
し、任意の直交流電圧を出力する電力変換器のPWMサ
イクロコンバータの制御方法において、出力周波数の加
減速時はPWM運転を行い、交流電源周波数および交流
電源電圧と出力周波数および出力電圧とが一致した場合
は、PWMサイクロコンバータ内の双方向スイッチのス
イッチング動作を停止し、選択的に特定の双方向スイッ
チを入れたままとし、他の双方向スイッチを切ったまま
として交流電源での直接運転を行う。
【0006】上述の制御を行うために、制御回路は、電
圧検出手段と、ゲート信号切替手段と、第1のゲート信
号発生手段と、第2のゲート発生手段と、電圧指令作成
手段と、同期手段と、位相指令作成手段と、極性判別手
段と、周波数一致検出手段とを有しており、電圧検出手
段において入力する交流電源の電圧を検出して交流電源
位相と交流電源周波数と入力電圧検出値とを出力し、位
相指令作成手段は外部より入力した出力周波数指令によ
り位相指令を計算して同期手段に出力し、極性判別手段
は外部より入力した出力周波数指令の極性を判別して極
性判別信号を出力し、周波数一致検出手段は電圧検出手
段より入力する交流電源周波数と外部より入力した出力
周波数指令との一致を判断して周波数一致信号を出力
し、同期手段は周波数一致検出手段からの周波数一致信
号を受けて、出力する出力位相指令と交流電源位相とが
一致するように該出力位相指令を調整して両位相が一致
した場合に位相一致信号を出力し、第1のゲート信号発
生手段は電圧検出手段からの入力電圧検出値と同期手段
からの出力位相指令とより計算されたPWM信号である
第1のゲート信号を発生し、第2のゲート信号発生手段
は極性判別手段からの極性判別信号により出力周波数の
極性より選ばれた相の組合せである双方向スイッチを駆
動する第2のゲート信号を出力し、ゲート信号切替手段
は位相一致信号を受け取ると第1のゲート信号から第2
のゲート信号への切り替えを行い、PWMサイクロコン
バータの双方向スイッチ駆動信号を出力してPMWサイ
クロコンバータをPWM運転から交流電源運転へ切り替
える制御を行うことが望ましい。
【0007】上述の制御により、定格回転速度運転状態
以外ではPWM運転し、定格速度運転状態では電源直入
れ運転とすることができ、また、電源相と出力相との組
み合わせが選択できるため、切り替えが早くかつ4象限
運転が可能で、さらに電源および電動機の負担を軽くで
き、システム効率を上げることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態
のPWMサイクロコンバータを用いた電力変換器の回路
構成を示すブロック構成図であり、(a)は回路全体の
ブロック構成図、(b)は同期手段のブロック構成図、
(c)は第2のゲート信号発生手段の機能を示す模式図
である。図中符号101は交流電源、108は交流電動
機、120は同期手段、121はスイッチ、122は位
相差検出手段、123はフイルタ、124はVCO、1
25は分周器、126は位相比較手段、127はフイル
タ、128は比較器、130はPWMサイクロコンバー
タ、141は電圧検出手段、143はゲート信号切替手
段、144は第2のゲート信号発生手段、145は第1
のゲート信号発生手段、146は電圧指令作成手段、1
47は位相指令作成手段、148は周波数一致検出手
段、150は出力周波数入力手段、151は極性判別手
段、AGRは周波数一致信号、Finは交流電源周波
数、Frefは出力周波数指令、G1は第1のゲート信
号、G2は第2のゲート信号、Grefはゲート信号、
Pinは交流電源位相、Poutは位相指令、Pref
は出力位相指令、SIGNは極性判別信号、SYNは位
相一致信号、Vinは入力電圧検出値、Vrefは出力
電圧振幅指令である。
【0009】電圧検出手段141は交流電源101を取
り込んで交流電源電圧を検出し、交流電源位相Pin、
交流電源周波数Fin、入力電圧検出値Vinを出力す
る。周波数一致検出手段148では出力周波数入力手段
150からの出力周波数指令Frefの絶対値|Fre
f|と電圧検出手段141からの交流電源周波数Fin
とを比較し、一致した場合に周波数一致信号AGRを出
力する。極性判別手段151では出力周波数入力手段1
50からの出力周波数指令Frefの極性を判別して極
性判別信号SIGNを出力する。極性判別信号SIGN
はFref>0のとき1を、Fref<0のとき0を出
力する。位相指令作成手段147では出力周波数入力手
段150からの出力周波数指令Frefを受けて、通常
出力周波数指令Frefを積分することにより位相指令
Poutを出力する。
【0010】同期手段120は周波数一致検出手段14
8からの周波数一致信号AGRによりスイッチ121で
位相指令作成手段147からの位相指令Poutと電圧
検出手段141からの交流電源位相Pinのどちらかに
出力位相指令Prefを同期させる。また同期手段12
0は同期完了すると同期信号SYNを出力する。具体的
に説明すると図1(b)に示すように、同期手段120
の内部構成は位相差検出手段122、フイルタ123、
電圧制御発振器(VCO)124、分周器125からな
る位相同期ループと、位相比較器126、フイルタ12
7、比較器128から構成される同期検出回路、および
同期させる位相を切り替えるスイッチ121から構成さ
れる。スイッチ121は周波数一致検出手段148から
周波数一致信号AGRを受け取ると、電圧検出手段14
1からの交流電源位相Pinと接続され、出力位相指令
Prefを交流電源位相Pinと同期させる。
【0011】第2のゲート信号発生手段144は極性判
別手段151からの極性判別信号SIGNにより、交流
電源運転時の各双方向スイッチのゲート信号の状態を第
2のゲート信号G2として出力する。極性判別信号SI
GN=1のとき、R−U、S−V、T−Wが接続され、
ゲート信号Grefは、 GRU=1、GRV=0、GRW=0、GSU=0、G
SV=1、GSW=0、GTU=0、GTV=0、GT
W=1 となり、極性判別信号SIGN=0のとき、R−U、S
−W、T−Vが接続され、このときのゲート信号Gre
fは、 GRU=1、GRV=0、GRW=0、GSU=0、G
SV=0、GSW=1、GTU=0、GTV=1、GT
W=0 とならなければならない。ただし、各ゲート信号は1の
ときONで0のときOFFである。
【0012】第1のゲート信号発生手段145は同期手
段120から入力された出力位相指令Prefと電圧指
令作成手段から入力された出力電圧振幅指令Vrefを
パルス幅変調(PWM)した後に第1のゲート信号G1
として出力する。この時、電圧検出手段141により交
流電源101から取り込まれた入力電圧検出値Vinも
第1のゲート信号発生手段145に取り込まれ出力電圧
を補正する。ゲート信号切替手段143には第1のゲー
ト信号発生手段145からの第1のゲート信号G1と、
第2のゲート信号発生手段144からの第2のゲート信
号G2が入力されており、常時は第1のゲート信号G1
をゲート信号GrefとしてPWMサイクロコンバータ
131に出力しているが、同期手段120から同期信号
SYNが入力するとゲート信号Grefへの接続を第1
のゲート信号G1から第2のゲート信号G2に切り替え
る。
【0013】次に、本発明の実施例をタイミングチャー
トで説明する。図2は本発明の実施例を説明するタイミ
ングチャートであり、図3は図2の切り替え点を拡大し
たタイミングチャートである。図2には運転停止時、加
速時、定格運転時、減速時の出力周波数指令Fref、
ゲート信号Gref、周波数一致信号AGR、位相一致
信号SYN、極性判別信号SIGNの変化の状態を示
す。加速時のゲート信号GrefはG1を出力し、PW
M運転で動作する。出力周波数指令Frefが交流電源
周波数Finまたは−Finと一致すると、周波数一致
信号AGR=1となり、同期手段120によって出力位
相指令Prefが位相指令Poutから徐々に交流電源
位相Pinになるように制御される。出力位相指令Pr
efがPref=Pinとなったとき、同期信号SYN
がSYN=1となり、ゲート信号Grefが第2のゲー
ト信号G2と接続され、交流電源運転に速やかに移動す
る。
【0014】図3において、出力周波数指令Frefと
交流電源周波数Finとの関係がFref=Finとな
った時点においては、交流電源位相Pinと出力位相指
令Prefとは位相差を生じているが同期シーケンスに
入った後、徐々に出力位相指令Prefが交流電源位相
Pinに近づき最後に一致することがわかる。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば定格
回転速度運転状態以外ではPWM運転し、定格速度運転
では電源直入れ運転とすることができ、また、電源相と
出力相の組み合わせが選択できるため、切り替えが早く
かつ4象限運転が可能で、さらに電源および電動機の負
担を軽くでき、システム効率を上げることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のPWMサイクロコンバー
タを用いた電力変換器の回路構成を示すブロック構成図
である。(a)は回路全体のブロック構成図である。
(b)は同期手段のブロック構成図である。(c)は第
2のゲート信号発生手段の機能を示す模式図である。
【図2】本発明の実施例を説明するタイミングチャート
である。
【図3】図2の切り替え点を拡大したタイミングチャー
トである。
【図4】従来例のPWMサイクロコンバータを用いた電
力変換器の回路構成を示すブロック構成図である。
(a)は回路全体のブロック構成図である。(b)はP
WMサイクロコンバータの回路構成図である。
【符号の説明】
101、401 交流電源 108、408 交流電動機 120 同期手段 121 スイッチ 122 位相差検出手段 123 フイルタ 124 VCO 125 分周器 126 位相比較手段 127 フイルタ 128 比較器 130、430 PWMサイクロコンバータ 141、441 電圧検出手段 143 ゲート信号切替手段 144 第2のゲート信号発生手段 145、445 第1のゲート信号発生手段 146、446 電圧指令作成手段 147、447 位相指令作成手段 148 周波数一致検出手段 150、450 出力周波数入力手段 151 極性判別手段 431 交流フイルタ 432 ゲートドライバ 433 双方向スイッチモジュール 434 双方向スイッチ AGR 周波数一致信号 Fin 交流電源周波数 Fref 出力周波数指令 G1 第1のゲート信号 G2 第2のゲート信号 Gref ゲート信号 Pin 交流電源位相 Pout 位相指令 Pref 出力位相指令 SIGN 極性判別信号 SYN 位相一致信号 Vin 入力電圧検出値 Vref 出力電圧振幅指令

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の各相と出力側の各々の相とを
    自己消弧能力をもつ双方向スイッチで直接接続し、出力
    電圧指令に応じて交流電源電圧をPWM制御し、任意の
    直交流電圧を出力する電力変換器のPWMサイクロコン
    バータの制御方法において、 出力周波数の加減速時はPWM運転を行い、交流電源周
    波数および交流電源電圧と出力周波数および出力電圧と
    が一致した場合は、前記PWMサイクロコンバータ内の
    双方向スイッチのスイッチング動作を停止し、選択的に
    特定の双方向スイッチを入れたままとし、他の双方向ス
    イッチを切ったままとして交流電源での直接運転を行う
    ことを特徴としたPWMサイクロコンバータの制御方
    法。
  2. 【請求項2】 電圧検出手段と、ゲート信号切替手段
    と、第1のゲート信号発生手段と、第2のゲート発生手
    段と、電圧指令作成手段と、同期手段と、位相指令作成
    手段と、極性判別手段と、周波数一致検出手段とを有し
    たPWMサイクロコンバータの制御方法において、 前記電圧検出手段において入力する交流電源の電圧を検
    出して交流電源位相と交流電源周波数と入力電圧検出値
    とを出力し、 前記位相指令作成手段は外部より入力した出力周波数指
    令により位相指令を計算して前記同期手段に出力し、 前記極性判別手段は外部より入力した前記出力周波数指
    令の極性を判別して極性判別信号を出力し、 前記周波数一致検出手段は前記電圧検出手段より入力す
    る前記交流電源周波数と外部より入力した前記出力周波
    数指令との一致を判断して周波数一致信号を出力し、 前記同期手段は前記周波数一致検出手段からの前記周波
    数一致信号を受けて、出力する出力位相指令と前記交流
    電源位相とが一致するように該出力位相指令を調整して
    両位相が一致した場合に位相一致信号を出力し、 前記第1のゲート信号発生手段は前記電圧検出手段から
    の前記入力電圧検出値と前記同期手段からの前記出力位
    相指令とより計算されたPWM信号である第1のゲート
    信号を発生し、 前記第2のゲート信号発生手段は前記極性判別手段から
    の前記極性判別信号により出力周波数の極性より選ばれ
    た相の組合せである双方向スイッチを駆動する第2のゲ
    ート信号を出力し、 前記ゲート信号切替手段は前記位相一致信号を受け取る
    と前記第1のゲート信号から前記第2のゲート信号への
    切り替えを行い、PWMサイクロコンバータの双方向ス
    イッチ駆動信号を出力して前記PMWサイクロコンバー
    タをPWM運転から交流電源運転へ切り替える、請求項
    1に記載のPWMサイクロコンバータの制御方法。
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