JP2000077736A - 積層型圧電アクチュエータおよび可変焦点レンズ装置 - Google Patents

積層型圧電アクチュエータおよび可変焦点レンズ装置

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JP2000077736A
JP2000077736A JP10246198A JP24619898A JP2000077736A JP 2000077736 A JP2000077736 A JP 2000077736A JP 10246198 A JP10246198 A JP 10246198A JP 24619898 A JP24619898 A JP 24619898A JP 2000077736 A JP2000077736 A JP 2000077736A
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piezoelectric
actuator
wiring
piezoelectric actuator
outer peripheral
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JP10246198A
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Taku Kaneko
金子  卓
Nobuaki Kawahara
伸章 川原
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】積層型圧電アクチュエータのアクチュエータ部
10の変形量を検出してフィードバック制御等の安定化
手段を施すことを可能とする。 【解決手段】積層型圧電アクチュエータのアクチュエー
タ部10の変形量を検出する機構(歪み検出部14)を
設けて、アクチュエータ部10の駆動状態を制御して安
定化を図り、また、アクチュエータ部10を駆動源とす
る可変焦点レンズ30に対する衝撃に対する反力を発生
させてその破壊を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに積層して接
合した複数枚の圧電変形素子に電圧を印加して駆動力を
発生させる形式の積層型圧電アクチュエータ、および、
該積層型圧電アクチュエータを駆動源として可変焦点レ
ンズの焦点を可変制御する可変焦点レンズ装置に関す
る。
【0002】なお、当該可変焦点レンズ装置は、顕微
鏡、顕微鏡カメラ装置、その他医療用、工業用のカテー
テル、プルーブの先端に装備される光学レンズ等、広い
分野に応用される。
【0003】
【従来の技術】互いに積層して接合した複数枚の圧電変
形素子に電圧を印加して駆動力を発生させる形式の積層
型圧電アクチュエータ、および、該積層型圧電アクチュ
エータと可変焦点レンズを組合わせてなる可変焦点レン
ズ装置は、特開昭63−229401号公報、特願平8
−296780号出願等にて提案されている。
【0004】特開昭63−229401号公報にて提案
されている可変焦点レンズ装置は、可変焦点レンズが円
筒状の積層型圧電アクチュエータの両端面に設けた透明
膜の内部に透明な動作流体を封入して構成されている。
この積層型圧電アクチュエータを構成する圧電変形素子
自体の変位により発生する変位量は、装置の全長の約1
/1000であるため、大きな変位を得るには装置の全
長を長くしなければならないとった問題がある。
【0005】かかる問題を解決すべき積層型圧電アクチ
ュエータおよび可変焦点レンズ装置が、特願平8−29
6780号出願にて提案されている。この可変焦点レン
ズ装置は、変位の大きいバイモルフ構造またはユニモル
フ構造の圧電変形素子を用いた中央部に貫通孔を有する
積層型圧電アクチュエータを採用している。そして、可
変焦点レンズは、リング状のスペーサの一方の面に張付
けた透明弾性膜と他方の面に張付けた透明弾性膜または
ガラス間の内部空間に透明な動作流体を封入して構成さ
れている。
【0006】この可変焦点レンズ装置においては、積層
型圧電アクチュエータによって動作流体に付与される外
圧を変化させることにより透明弾性膜の歪みを制御し
て、可変焦点レンズとしての曲率半径を変化させてレン
ズの焦点距離を可変調節すべく機能する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開昭63
−229401号公報にて提案されている積層型圧電ア
クチュエータおよび可変焦点レンズ装置は勿論のこと、
特願平8−296780号出願にて提案されている積層
型圧電アクチュエータおよび可変焦点レンズ装置におい
ても、積層型圧電アクチュエータの変位量を検出する手
段を備えていない。このため、積層型圧電アクチュエー
タにどのような負荷が作用しているかモニターすること
ができない。従って、積層型圧電アクチュエータや可変
焦点レンズに外乱となる力が作用した場合には、これを
検出してフィードバック制御等の安定化手段を施すこと
ができないという問題がある。
【0008】また、積層型圧電アクチュエータまたは可
変焦点レンズ装置を誤って落下させた場合等、積層型圧
電アクチュエータまたは可変焦点レンズ装置に大きな衝
撃力が作用した場合に、この作用力を検出して、積層型
圧電アクチュエータまたは可変焦点レンズ装置の破壊を
回避するための反力を付与する等の手段を施すことがで
きず、積層型圧電アクチュエータまたは可変焦点レンズ
装置の耐久性を向上させることにも問題がある。
【0009】従って、本発明の目的は、この種形式の積
層型圧電アクチュエータまたは可変焦点レンズ装置にお
いて、上記した各問題を解消することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は積層型圧電アク
チュエータに関するもので、当該積層型圧電アクチュエ
ータにおいては、中央部に貫通孔を有するリング状の複
数枚の圧電変形素子を積層して互いに接合してなるアク
ュエータ部と、該アクュエータ部が有する歪み検出部か
ら得られる歪み情報により該圧電変形素子の変形状態を
解析する検出装置と、該検出装置の出力に基づき該圧電
変形素子に印加する電圧を制御する電源装置を備えた構
成とし、かつ、該各圧電変形素子を、請求項1に記載の
弾性板、裏面電極、圧電板、表面電極、歪み検出部、第
1配線および第2配線を備える構成としている。
【0011】また、本発明は当該積層型圧電アクチュエ
ータを構成する圧電変形素子の製造方法に関するもので
あり、当該製造方法は、請求項5に記載したごとき、弾
性板の母材であるN型シリコンウェハにエッチングを施
して弾性板を一体的に形成するエッチング工程、該弾性
板の酸化工程、イオン注入工程、配線工程、圧電板接合
工程、および配線工程を備えている。
【0012】また、本発明は可変焦点レンズ装置に関す
るもので、当該可変焦点レンズ装置は上記した積層型圧
電アクチュエータと可変焦点レンズを備え、当該積層型
圧電アクチュエータの歪み検出部の出力に基づいて駆動
状態を制御される可変焦点レンズ装置であり、該可変焦
点レンズは、請求項6に記載の加圧用弾性膜、透明弾性
膜、スペーサ部材、および動作流体を備えた構成として
いる。
【0013】
【発明の作用・効果】本発明に係る積層型圧電アクチュ
エータは、請求項1に記載されているごとく、中央部に
貫通孔を有する複数枚の圧電変形素子(バイモルフ型ま
たはユニモルフ型)が積層されて外周当接部および内周
当接部にて互いに接合されており、かつ、圧電変形素子
の歪みを検出する歪み検出部を備えていることから、ア
クチュエータ部の変位量を計測することができ、これに
より、アクチュエータ部の駆動状態を把握することがで
きる。
【0014】また、この歪み検出部は加速度計としての
機能を有するため、アクチュエータ部に衝撃力等の大き
な外力が作用した場合には、その作用力を検出して駆動
電圧を制御して反力を発生させることにより、アクチュ
エータ部の破壊を防止することが可能である。当該積層
型圧電アクチュエータにおいて、請求項2に記載のごと
く、圧電変形素子を構成する弾性板として、絶縁材料ま
たは表面が絶縁被膜に覆われた導体材料もしくは半導体
材料を採用して、半導体加工技術を用いて圧電変形素子
に対する配線を形成すれば、当該積層型圧電アクチュエ
ータを小型で薄型に構成することができる。
【0015】また、当該積層型圧電アクチュエータにお
いて、請求項3に記載のごとく、弾性板の外周当接部に
形成されているそれぞれ異なる貫通孔を貫通する各配線
を介して、第1端面配線および第2端面配線を一端側を
覆う部分と他端側を覆う部分とを導通するように構成す
れば、両配線は各圧電変形素子の外周面に露出すること
がなくて他の構成部材との間での短絡が防止され、当該
積層型圧電アクチュエータの信頼性が向上する。
【0016】また、当該積層型圧電アクチュエータにお
いて、請求項4に記載のごとく、検出部配線を、弾性板
の外周当接部に形成されている一端側から他端側へ連通
する貫通孔を通して立体的に配線されるように構成すれ
ば、検出部配線は各圧電変形素子の外周面に露出するこ
とがなくて他の構成部材との間での短絡が防止され、当
該積層型圧電アクチュエータの信頼性が向上する。
【0017】本発明に係る圧電変形素子の製造方法は、
請求項5に記載されているごとく、弾性板をその形成母
材としてN型シリコンウェハを用いて半導体加工技術に
より形成する手段を採用しているため、小型で薄型の圧
電変形素子を一度に大量に製造することができる。特
に、当該製造方法では、歪み検出部の抵抗体を、シリコ
ンウェハに対してボロンをイオン注入して形成される拡
散層にて構成する手段を採用しているため、微小な歪み
検出部を効率よく形成することができて、これにより、
小型で薄型の圧電変形素子を安価で大量に製造すること
ができる。
【0018】本発明に係る可変焦点レンズ装置は、請求
項6に記載されているごとく、上記した積層型圧電アク
チュエータと可変焦点レンズを備え、積層型圧電アクチ
ュエータの歪み検出部の出力に基づいて駆動状態を制御
されるように構成している。かかる構成では、アクチュ
エータ部の変位量を計測する手段を備えているため、外
力による可変焦点レンズの変形状態の変化をフィードバ
ックしてアクチュエータ部の駆動状態を制御することに
より、可変焦点レンズの特性をより高い精度に制御する
ことができる。
【0019】また、万一、当該可変焦点レンズ装置を落
下して大きな衝撃力が作用した場合でも、当該可変焦点
レンズ装置の破壊を防止すべくアクチュエータ部に反力
を発生させることができるため、当該可変焦点レンズ装
置の信頼性を一層向上させることができる。当該可変焦
点レンズ装置において、積層型圧電アクチュエータの中
央部をレンズ装置の光路として使用する構成を採る場
合、請求項7に記載のごとく、アクチュエータ部を構成
する少なくとも1つの圧電変形素子の弾性板を、ガラス
等の透明な材料で形成して加圧用弾性膜の透明窓部とし
て用いるように構成すれば、積層型圧電アクチュエータ
のアクチュエータ部と、可変焦点レンズを構成する加圧
弾性体および透明窓部とを一体に形成することができる
ため、当該可変焦点レンズ装置を安価に提供することが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1には、本
発明に係る積層型圧電アクチュエータの第1の実施形態
が示されている。当該積層型圧電アクチュエータは、ア
クチュエータ部10、検出装置21および電源装置22
からなり、アクチュエータ部10は、中央部に貫通孔を
有するリング状の4枚の圧電変形素子10a〜10dを
積層して互いに接合して形成されている。各圧電変形素
子10a〜10dは同一構造を有するもので、その詳細
については圧電変形素子10aを例示して説明し、他の
圧電変形素子10b〜10dについては必要により説明
するに留める。
【0021】圧電変形素子10aは、図1〜図4に示す
ように、弾性板11、裏面電極12a、表面電極12
b、圧電板13、歪み検出部14、第1端面電極15、
および第2端面電極16を備えている。弾性板11は、
円盤部11a、円盤部11aの外周から垂直方向へ突出
するリング状の外周当接部11b、および円盤部11a
の貫通孔11cの周囲から外周当接部11bと同方向へ
突出するリング状の内周当接部11dを一体的に備えた
もので、絶縁体であるガラス平板にエッチングを施すこ
とにより構成されている。
【0022】ガラス平板のエッチングにはフッ酸の水溶
液が使用され、エッチングにより、リング状の凹部であ
る円盤部11a、外周当接部11b、貫通孔11c、お
よび内周当接部11dが一体的に形成される。これによ
り、ガラス平板は弾性板11に形成され、かかる弾性板
11上に裏面電極12a、表面電極12b、圧電板1
3、歪み検出部14、第1端面電極15、および第2端
面電極16が形成される。
【0023】歪み検出部14は、ニクロム線等の抵抗線
14aと、抵抗線14aに接続された取出配線14b,
14cとからなるもので、弾性板11の円盤部11a上
に形成されている。裏面電極12a、表面電極12b、
および圧電板13は、圧電変形素子10aを湾曲させる
構造を形成するものであり、これらの部材は、歪み検出
部14に不要な電圧が印加されないように、円盤部11
a上にて歪み検出部14の形成部位以外の部位に形成さ
れる。
【0024】これらの部材を形成するに当たっては、先
ず、円盤部11a上にアルミ等の金属蒸着や導電性ペー
ストを塗布することにより裏面電極12aが形成され、
次いで、裏面電極12aを外部に取出すために第1端面
電極15が形成される。第1端面電極15は、外周当接
部11b上の上部当接部電極15a、側面電極15b、
および下部当接部電極15cからなるもので、収束イオ
ンビーム成膜法等の手段により形成される。
【0025】圧電板13はリング状を呈するもので、裏
面電極12a上に接合されており、この圧電板13上に
表面電極12bが裏面電極12aと同様の手段で形成さ
れるとともに、裏面電極12bを外部に取出すために第
2端面電極16が形成される。第2端面電極16は、外
周当接部11b上の上部当接部電極16a、側面電極1
6b、および下部当接部電極16cからなるもので、第
1端面電極15と同様に収束イオンビーム成膜法等の手
段により形成される。
【0026】これにより、圧電変形素子10aの製造工
程が終了する。他の圧電変形素子10b〜10dもこれ
と同様の製造工程にて製造され、これらの圧電変形素子
10a〜10dは図1および図4に示すように、同軸的
に積層されて接合される。この積層時には、上下に位置
する各圧電変形素子10a〜10dにおける第1端面電
極15の下部当接部電極15cと上部当接部電極15a
が互いに接合され、かつ、第2端面電極16の下部当接
部電極16cと上部当接部電極16aが互いに接合され
て、各圧電変形素子10a〜10dの電気的な接続が同
時になされ、アクチュエータ部10が形成される。
【0027】アクチュエータ部10には、図1に示すよ
うに、検出装置21と電源装置22が接続されて積層型
圧電アクチュエータが構成される。当該積層型圧電アク
チュエータにおいては、電源装置22から裏面電極12
aおよび表面電極12bを通して圧電板13に電圧を印
加すると、各圧電変形素子10a〜10dが湾曲して、
外部に変位と力を発生させる。この場合、歪み検出部1
4の抵抗線14aの抵抗値が変化するため、図5に示す
ブリッジ回路21aを有する検出装置21にて、各圧電
変形素子10a〜10dの変位量を計測することがで
き、この変位量に基づいて電源装置22から供給される
電圧を制御して、アクチュエータ部10を最適な状態と
することができる。 (第2の実施形態)図6には、本発明に係る積層型圧電
アクチュエータの第2の実施形態が示されている。当該
積層型圧電アクチュエータは、アクチュエータ部10、
検出装置21および電源装置22からなり、アクチュエ
ータ部10は、中央部に貫通孔を有するリング状の4枚
の圧電変形素子10a〜10dを積層して互いに接合し
て形成されている。
【0028】当該積層型圧電アクチュエータにおいて
は、各圧電変形素子10a〜10dを半導体プロセスを
用いて形成することにより、アクチュエータ部10を小
型、薄型で、安価に大量生産することを意図しているも
ので、各圧電変形素子10a〜10dは同一構造を有す
るもので、その詳細については圧電変形素子10aを例
示して説明し、他の圧電変形素子10b〜10dについ
ては必要により説明するに留める。
【0029】圧電変形素子10aは、図6〜図8に示す
ように、弾性板11、一対の裏面電極12a、一対の表
面電極12b、一対の圧電板13、歪み検出部14、第
1端面電極15、および第2端面電極16を備えてい
る。弾性板11は、円盤部11a、円盤部11aの外周
から垂直の両方向へ突出するリング状の外周当接部11
b、および円盤部11aの貫通孔11cの周囲から外周
当接部11bと同方向へ突出するリング状の内周当接部
11dを一体的に備え、弾性板11の両面に圧電板13
を接合したバイモルフ構造を採っている。圧電変形素子
10aは、絶縁体であるN型シリコン基板を母材とする
もので、以下の製造工程により製造されている。
【0030】圧電変形素子10aを製造する第1の工程
は熱酸化工程であり、図9に示すように、シリコン基板
17を熱酸化してその表面に酸化膜層18が形成し、そ
の後、酸化膜層18の表面にレジストを塗布してレジス
ト層19を形成する(図10を参照)。次いで、フォト
工程にて、リゾグラフィによってレジスト層19に所定
のパターンを形成し(図11を参照)、パターニング工
程にて、レジスト層19をマスク材として酸化膜17を
フッ酸水溶液を用いてパターニングする(図12を参
照)。
【0031】パターニング後、エッチング工程にて、酸
化膜18をマスク材としてシリコン基板17をエッチン
グして、円盤部11a、円盤部11aの外周から垂直の
両方向へ突出する外周当接部11b、貫通孔11cおよ
び貫通孔11cの周囲から突出する内周当接部11dを
一体的に形成するとともに、配線貫通孔11e,11f
および検出部配線貫通孔11gを形成する。その後、再
度熱酸化工程により熱酸化して、酸化膜からなる絶縁層
11hを形成する。これにより、弾性板11が形成され
る(図13を参照)。
【0032】次いで、イオン注入工程にて、円盤部11
aの一部にボロンイオンを注入して、ピエゾ抵抗効果を
有するボロンイオンの拡散層14dを形成する(図14
を参照)。拡散層14dは、円盤部11aの両面に一対
存在していて歪み検出部14の抵抗部を構成するもの
で、各拡散層14dは検出部配線14e〜14gにて接
続される(図15を参照)。図16には、各拡散層14
dの接続状態の詳細が示されており、本実施形態では、
検出部配線14e〜14gが外部に露出しないように、
垂直状の各検出部配線14gを検出部配線貫通孔11g
に貫通して配置している。
【0033】最後に、電極形成工程にて、アルミ等の金
属膜蒸着や導電性ペーストの塗布等により、各裏面電極
12aを形成し、さらに、収束イオンビーム成膜によ
り、外周当接部電極15dおよび垂直配線15eを形成
する(図17を参照)。その後、各裏面電極12aに圧
電板13を接合し(図18を参照)、上記と同様の手段
にて、各表面電極12bを形成するとともに、外周当接
部電極16dおよび垂直配線16eを形成する。なお、
この場合、各拡散層14dおよび検出部配線14e〜1
4gには、不要な電圧が印加されないように配慮する。
【0034】これにより、圧電変形素子10aの製造工
程が終了する。他の圧電変形素子10b〜10dもこれ
と同様の製造工程にて製造され、これらの圧電変形素子
10a〜10dは図6に示すように、同軸的に積層され
て接合される。この積層時には、上下に位置する各圧電
変形素子10a〜10dにおける外周当接部電極15d
同士、よび内周当接部電極16d同士が接合されて接続
され、裏面電極12a同士、および表面電極12b同士
が互いに電気的に接続されてアクチュエータ部10が形
成される。
【0035】アクチュエータ部10には、図6に示すよ
うに、検出装置21と電源装置22が接続されて積層型
圧電アクチュエータが構成される。当該積層型圧電アク
チュエータにおいては、電源装置22から裏面電極12
aおよび表面電極12bを通して圧電板13に電圧を印
加すると、各圧電変形素子10a〜10dが図19に示
すように湾曲して、外部に変位と力を発生させる。この
場合、歪み検出部14の各拡散層14dの抵抗値が変化
するため、図20に示すブリッジ回路21bを有する検
出装置21にて、各圧電変形素子10a〜10dの変位
量を計測することができ、この変位量に基づいて電源装
置22から供給される電圧を制御して、アクチュエータ
部10を最適な状態とすることができる。
【0036】しかして、当該積層型圧電アクチュエータ
においては、歪み検出部14を構成する一対の拡散層1
4dの抵抗値の変化を検出する構成のため、第1の実施
態様に係る積層型圧電アクチュエータに比較して、検出
感度が2倍であり、かつ、温度変化に対する十分な補償
機能を有する。 (第3の実施形態)本実施形態は可変焦点レンズ装置に
係るもので、当該可変焦点レンズ装置は、図21および
図22に示すように、第2の実施形態の積層型圧電アク
チュエータと可変焦点レンズからなるもので、積層型圧
電アクチュエータのアクチュエータ部10と、可変焦点
レンズ30とを一体化して構成されているものである。
【0037】可変焦点レンズ30は、ステンレス製の加
圧用弾性膜31、ガラス製の透明窓32、ガラス製の透
明弾性膜33、一対のスペーサ34,35、およびシリ
コーンオイル等の動作流体36にて構成されている。加
圧用弾性膜31はリング状を呈していて、アクチュエー
タ部10を構成する弾性板11の外周当接部11bと内
周当接部11dに接合されており、加圧用弾性膜31に
は透明窓32が接合されている。透明窓32は、弾性板
11の貫通孔11cに挿入されて同心的に接合されてい
て、加圧用弾性膜31に接合された状態では、加圧用弾
性膜31の貫通孔31aに対向している。
【0038】透明弾性膜33は、加圧用弾性膜31の下
面側に接合されているリング状の第1スペーサ34に接
合されており、透明弾性膜33の下面にリング状の第2
スペーサ35が接合されている。第2スペーサ35の貫
通孔35aは、透明弾性膜33の中央部に対向してい
る。この状態で、加圧用弾性膜31と、第1スペーサ3
4と、透明弾性膜33とが気密空間部Rを形成してい
て、気密空間部Rには動作流体36が封入されている。
【0039】これにより、可変焦点レンズ30がアクチ
ュエータ部10と一体に形成され、図21に示すよう
に、アクチュエータ部10に検出装置21と電源装置2
2が接続されて積層型圧電アクチュエータが形成され
て、可変焦点レンズ装置が構成される。当該可変焦点レ
ンズ装置においては、電源装置22からアクチュエータ
部10の裏面電極12aおよび表面電極12bを通して
圧電板13に電圧を印加すると、各圧電変形素子10a
〜10dが図22に示すように湾曲して、加圧用弾性膜
31を介して動作流体36の圧力が変化し、透明弾性膜
33の湾曲形状が変化する。このため、可変焦点レンズ
30の焦点距離は、各圧電変形素子10a〜10dの湾
曲量に応じて調節することができる。
【0040】しかして、可変焦点レンズ30を構成する
透明弾性膜33は厚さ50μm程度の薄膜であるため、
透明弾性膜33に衝撃力等の大きな外力が作用して過剰
な変形が生じた場合には、破壊するおそれがある。しか
しながら、当該可変焦点レンズ装置においては、アクチ
ュエータ部10が歪み検出部14を備えているため、透
明弾性膜33に作用する衝撃力等の外力を検出してこれ
に対する反力を発生させて、透明弾性膜33の破壊を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る積層型圧電アクチュエータ
の構成図である。
【図2】同積層型圧電アクチュエータのアクチュエータ
部を構成する圧電変形素子の縦断面図である。
【図3】同圧電変形素子の平面図である。
【図4】同アクチュエータ部の動作説明図である。
【図5】同積層型圧電アクチュエータにおける歪み検出
の原理を説明する説明図である。
【図6】本発明の他の一例に係る積層型圧電アクチュエ
ータの構成図である。
【図7】同積層型圧電アクチュエータのアクチュエータ
部を構成する圧電変形素子の縦断面図である。
【図8】同圧電変形素子の平面図である。
【図9】同圧電変形素子の母材であるシリコン基板に酸
化膜層を形成してなる中間部材の平面図(a)、および
縦断面図(b)である。
【図10】同中間部材にレジスト層を形成してなる中間
部材の平面図(a)、および縦断面図(b)である。
【図11】同中間部材のレジスト層に所定のパターンを
形成してなる中間部材の平面図(a)、および縦断面図
(b)である。
【図12】同中間部材の酸化膜層に所定のパターンを形
成してなる中間部材の平面図(a)、および縦断面図
(b)である。
【図13】同中間部材に絶縁層を形成した状態でエッチ
ングして形成してなる弾性板の平面図(a)、および矢
印b−b方向にみた縦断面図(b)である。
【図14】同弾性板の拡散層を形成した状態を示す平面
図(a)、および矢印b−b方向にみた縦断面図(b)
である。
【図15】同弾性板の拡散層を歪み検出部に構成するた
めに配線した状態を示す平面図(a)、および矢印b−
b方向にみた縦断面図(b)である。
【図16】同歪み検出部の配線状態を詳細に示す斜視図
である。
【図17】同弾性板に裏面電極を形成した状態を示す平
面図(a)、および矢印b−b方向にみた縦断面図
(b)である。
【図18】同弾性板に圧電板を配設した状態を示す平面
図(a)、および矢印b−b方向にみた縦断面図(b)
である。
【図19】同積層型圧電アクチュエータのアクチュエー
タ部の動作説明図(a),(b)である。
【図20】同積層型圧電アクチュエータにおける歪み検
出の原理を説明する説明図である。
【図21】本発明の一例に係る可変焦点レンズ装置の構
成図である。
【図22】同可変焦点レンズ装置の動作説明図である。
【符号の説明】
10…アクチュエータ部、10a〜10d…圧電変形素
子、11…弾性板、11a…円盤部、11b…外周当接
部、11c…貫通孔、11d…内周当接部、11e,1
1f…配線貫通孔、11g…検出部配線貫通孔、11h
…絶縁層、12a…裏面電極、12b…表面電極、13
…圧電板、14…歪み検出部、14a…抵抗線、14
b,14c…取出配線、14d…拡散層、14e,14
f,14g…検出部配線、15…第1端面電極、15a
…上部当接部電極、15b…側面電極、15c…下部当
接部電極、15d…外周当接部電極、15e…垂直配
線、16…第2端面電極、16a…上部当接部電極、1
6b…側面電極、16c…下部当接部電極、16d…外
周当接部電極、16e…垂直配線、17…シリコン基
板、18…酸化膜層、19…レジスト層、21…検出装
置、21a…ブリッジ回路、22…電源装置、30…可
変焦点レンズ、31…加圧用弾性膜、31a…貫通孔、
32…透明窓、33…透明弾性膜、34,35…スペー
サ、35a…貫通孔、36…動作流体、R…気密空間
部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に貫通孔を有するリング状の複数
    枚の圧電変形素子を積層して互いに接合してなるアクュ
    エータ部と、該アクュエータ部が有する歪み検出部から
    得られる歪み情報により該圧電変形素子の変形状態を解
    析する検出装置と、該検出装置の出力に基づき該圧電変
    形素子に印加する電圧を制御する電源装置を備えてな
    り、かつ、該各圧電変形素子は、 中央部に貫通孔を有する円盤部、該円盤部の外周から垂
    直方向へ突出するリング状の外周当接部、および該円盤
    部の貫通孔の周囲から該外周当接部と同方向へ突出する
    リング状の内周当接部を一体的に備えた弾性板と、 該弾性板の円盤部の表面に形成された裏面電極と、 該裏面電極に接合された圧電板と、 該圧電板の裏面電極とは背向する表面を覆う表面電極
    と、 該弾性板の円盤部に形成されて該弾性板の歪みを検出す
    る歪み検出部と、 該各裏面電極を互いに接続する第1配線および該各表面
    電極を互いに接続する第2配線と、を備えていることを
    特徴とする積層型圧電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記圧電変形素子を構成する弾性板は絶
    縁材料または表面が絶縁被膜に覆われた導体材料もしく
    は半導体材料からなり、かつ、 該圧電変形素子は、前記外周当接部の一部の表面を覆っ
    て一体に形成されて前記裏面電極に接続する第1端面配
    線と、 前記外周当接部の一部の表面を覆って一体に形成されて
    前記表面電極に接続する第2端面配線と、 前記外周当接部の一部の表面を覆って一体に形成されて
    前記歪み検出部に接続する少なくとも2本の線路を有す
    る検出部配線と、を備えている請求項1に記載の積層型
    圧電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記圧電変形素子を構成する弾性板の外
    周当接部には、一端側から他端側へ連通する少なくも2
    つの配線貫通孔が形成されており、 前記第1端面配線および前記第2端面配線は、該各配線
    貫通孔の異なる配線貫通孔を通して一端側を覆う部分と
    他端側を覆う部分とが導通している請求項2に記載の積
    層型圧電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記圧電変形素子を構成する弾性板の外
    周当接部には、一端側から他端側へ連通する配線貫通孔
    が形成されており、 前記検出部配線は、該配線貫通孔を通して立体的に配線
    されている請求項2または3に記載の積層型圧電アクチ
    ュエータ。
  5. 【請求項5】 積層型圧電アクチュエータを構成する圧
    電変形素子を製造する製造方法であり、 N型シリコンウェハにエッチングを施して薄板状の円盤
    部、該円盤部の外周から突出する外周当接部、該円盤部
    の中央部から突出する内周当接部、および該円盤部の内
    周当接部の内側に開口する中央貫通孔を備えた弾性板を
    一体的に形成するエッチング工程と、 該弾性板の表面に酸化膜を形成する酸化工程と、 該円盤部の一部にイオンを注入して歪み検出部の抵抗体
    を形成するイオン注入工程と、 該抵抗体の両端に配線を接続する配線工程と、 該円盤部の表面に導電性の裏面電極および表面電極に挟
    持されたリング状の圧電板を接合する圧電板接合工程
    と、 該裏面電極および該表面電極にそれぞれ配線を接続する
    配線工程と、を備えていることを特徴とする圧電変形素
    子の製造方法。
  6. 【請求項6】 積層型圧電アクチュエータと可変焦点レ
    ンズを備え、該積層型圧電アクチュエータの歪み検出部
    の出力に基づいて駆動状態を制御される可変焦点レンズ
    装置であり、該可変焦点レンズは、 中央部に気密性の透明窓部を有して該積層型圧電アクチ
    ュエータのアクチュエータ部の中央貫通孔と同軸的に配
    置され、該アクチュエータ部の弾性板の外周当接部およ
    び内周当接部に直接または間接的に接合されている加圧
    用弾性膜と、 該アクチュエータ部の中央貫通孔に同軸的に配置されて
    該加圧用弾性膜に対向している透明弾性膜と、 該加圧用弾性膜および該透明弾性膜間に介在してこれら
    両弾性膜間に所定幅の気密空間部を形成するスペーサ部
    材と、 該気密空間部に封入されている透明な動作流体と、を備
    えていることを特徴とする可変焦点レンズ装置。
  7. 【請求項7】 前記積層型圧電アクチュエータを構成す
    る少なくとも1つの圧電変形素子の弾性板は透明な弾性
    体であって、前記加圧用弾性膜の透明窓部と一体に形成
    されている請求項6に記載の可変焦点レンズ装置。
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