JP2000076707A - 光学記録媒体作製用原盤記録装置 - Google Patents

光学記録媒体作製用原盤記録装置

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JP2000076707A
JP2000076707A JP10245823A JP24582398A JP2000076707A JP 2000076707 A JP2000076707 A JP 2000076707A JP 10245823 A JP10245823 A JP 10245823A JP 24582398 A JP24582398 A JP 24582398A JP 2000076707 A JP2000076707 A JP 2000076707A
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gas
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Yuichi Aki
祐一 安芸
Takao Kondo
高男 近藤
Masanobu Yamamoto
真伸 山本
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Sony Corp
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/26Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of record carriers
    • G11B7/261Preparing a master, e.g. exposing photoresist, electroforming

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定パターンの記録をビーム照射により行う
場合に、基板と照射機構との接触を回避する。 【解決手段】 レジストを塗布した基板1を回転させる
回転基台31と、照射機構32と、照射機構32を回転
基台31に対して垂直方向およびこれに直交する面方向
に、移動可能とする昇降機構33と、照射機構32と、
昇降機構33との間に介在する高さ位置変位機構35と
を有するものとし、照射機構32は、高さ位置変位機構
35を介して昇降機構33と接続し、照射機構32は、
少なくとも、集束レンズ系36と、焦点を調整する変位
駆動機構37とが、気体静圧パッドハウジング38によ
り支持された構造を有し、気体静圧パッドハウジング3
8には、基板と対向する底面に臨んで、気体供給パッド
39が、配置されて成り、気体供給パッド39を通じ
て、照射機構32と、上記基板1との間に気体が供給さ
れるようにした原盤記録装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上のレジスト
にビームを集光照射し、所望の記録パターンを形成する
光学記録媒体作製用原盤記録装置。
【0002】
【従来の技術】オーディオ用、ビデオ用、その他の各種
情報を記録する光学記録媒体として、その記録もしくは
再生を光照射によって行う光ディスク、光カード、光磁
気ディスク、相変化光学記録媒体等のROM(Read Onl
y Disk) 型、追記型、書換え型等の光学記録媒体がある
が、例えば、コンパクトディスクにおけるような、RO
M型においては、データ情報、トラッキングサーボ信号
等の記録がなされる位相ピット、プリグルーブ等の微細
凹凸、また、追記型、書換え型等の光磁気、あるいは相
変化等のよる光学記録媒体においても、プリグルーブ等
の微細凹凸の形成がなされる。
【0003】これら、微細凹凸が形成された光学記録媒
体の基板を作製する場合、この微細凹凸に対応する凹凸
面を有するスタンパーにより、圧縮成形、射出成形等に
よって作製される。このスタンパーは、光学記録媒体用
の原盤に金属メッキを施し、これを剥離することによ
り、複製される。
【0004】以下に、光学記録媒体用の原盤を作製する
工程の一例について説明するが、この例においては、特
に、フォトレジストに光照射を行うことによって、所定
のパターン形成を行う場合について説明する。
【0005】図3に示すように、例えば表面を充分平滑
研磨したガラス基板10をを回転基台(図示せず)上に
載置し、所定の回転数で回転された状態で、図4に示す
ように、アルカリ可溶性となるフォトレジスト11を、
例えば0.1μm程度の厚さに均一に塗布する。
【0006】図5に示すように、レーザー光Lにより、
フォトレジスト11を所定パターンに露光する。この露
光は、ガラス基板10を回転させながら、レーザー光L
を、ガラス基板10の半径方向に、一回転あたり、等距
離ずつ送ることにより、フォトレジスト11に、溝の潜
像を、一定間隔でスパイラル状、あるいは同心円状に生
じさせて行う。
【0007】次に、図6に示すように、ガラス基板10
をアルカリ性現像液で現像し、露光部を除去する。この
ようにすると、ガラス基板10上に、所定の微細凹凸パ
ターン11aの形成がされた光学記録媒体用の原盤20
が得られる。
【0008】フォトレジストに露光光を照射してパター
ン露光を行う、光学記録媒体作製用原盤記録装置につい
て、図7にその概略図を示す。この光学記録媒体作製用
原盤記録装置100においては、回転基台101上に載
置された、例えばガラスの基板10、の表面に、記録す
る信号に応じて点滅するレーザービームスポット等を集
束し照射する対物レンズ102を、平行板バネ等による
昇降機構103を用いて支持し、ボイスコイルモーター
等の変位駆動機構104で駆動制御することにより、こ
の対物レンズ102の位置を、基板10の高さ方向、す
なわち、基板面と直交する方向に、柔軟に変化させるこ
とができるような構造としている。
【0009】この従来の光学記録媒体作製用原盤記録装
置100においては、回転基台101上に、基板10の
表面の照射スポットの焦点がずれた場合の、スポットの
ずれた量を検出するときには、照射したレーザービーム
とは異なる波長のレーザービームを用いて、離軸法や、
非点収差法等の検出方法を用いたり、基板10と対物レ
ンズ102との間の隙間の静電容量を測定したりする方
法を用いたりすることによって、これを検出することが
できる。
【0010】この場合、回転基台101、および基板1
0は、平行平面度に関して高精度に制御されており、数
μm以下程度の高さの調整が可能とされている。
【0011】しかしながら、原盤20は、繰り返し再利
用されるため、一度使用した後、再研磨等の再生処理を
施した場合には、未使用のものと比較して、数十μm程
度の厚さの変動が生じる。
【0012】また、従来の光学記録媒体作製用原盤記録
装置100における対物レンズ102を用いて、基板1
0上に記録光を照射し、露光を行う場合には、微細な集
光スポットを形成する必要があるため、集光スポット径
は、電磁波の波長、あるいは露光光の波長程度にする。
【0013】この場合には、対物レンズ102の開口数
NAを高く、例えばNA=0.9程度にすることが必要
となり、集光スポットの径を一定値に保つ焦点深度とし
ては、0.1μm以下程度にするように制御されてい
る。
【0014】この場合において、一般的に対物レンズ1
02と基板10との間隔は、100μm以上程度とされ
ている。対物レンズを、高さ調節を行うことのできる昇
降機構105により、おおむねの高さの位置合わせを行
っておき、その後、必要に応じて、基板10と、回転基
台101の高さの変動分だけ、焦点の調整を行うため、
変位駆動機構104を駆動させる際、この変位駆動機構
104による可動範囲を100μm以下にしておけば、
対物レンズ102と、原盤20とが接触してしまうこと
を防止することができた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
光学記録媒体の高記録密度化により、より微細なパター
ン形成を行う必要が生じた。これにより、ビームの集束
と照射を行う照射機構と、被露光体の基板との間隔が狭
小化した。すなわち、基板と対物レンズとの距離の近接
化が進んだため、対物レンズの高さ調節が微細なものと
なり、対物レンズと基板とが接触してしまう危険性があ
り、基板や対物レンズを破損する恐れが生じた。
【0016】そこで、本発明においては、上述した従来
の実情に鑑みて、対物レンズ等の、照射機構により基板
上ににビームを集束し照射させて、記録パターンの形成
を行う場合、基板と対物レンズとが接触してしまうこと
を、効果的に回避する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の光学記録媒体作
製用原盤記録装置は、レジストを塗布した基板を載置
し、基板を回転させる回転基台と、レジスト上に、記録
ビームを集束し、照射する照射機構と、照射機構を上記
基板との対向部において、回転基台に対して垂直方向お
よびこれに直交する面方向に、移動可能とする昇降機構
と、照射機構と、昇降機構との間に介在する高さ位置変
位機構とを有する構成とし、照射機構は、高さ位置変位
機構を介して昇降機構と接続されてなるものとし、照射
機構は、少なくとも、集束レンズ系と、焦点を調整する
変位駆動機構とが、気体静圧パッドハウジングにより支
持された構造を有するものとし、気体静圧パッドハウジ
ングには、基板と対向する底面に臨んで、気体供給パッ
ドが、配置されて成り、気体供給パッドを通じて、照射
機構と、上記原盤との間に気体が供給されるようにする
ものとした。
【0018】本発明の光学記録媒体作製用原盤記録装置
によれば、照射機構と、原盤との間に気体が供給される
ため、照射機構と、原盤との距離が狭まった場合に、そ
の間の圧力が高まり、照射機構を基板面上において押し
上げることができる。これにより、照射機構と、原盤と
の間の距離を所望の値に調整し保持することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、ビデオ用、オーディオ
用の光学記録媒体、例えばコンパクトディスク(C
D)、CD−ROM、ビデオディスク、光磁気ディス
ク、ミニディスク(MD)、ディジタルバーサタイルデ
ィスク(DVD)等の、光学記録媒体を構成する基板を
作製するための、原盤を作製する光学記録媒体作製用原
盤記録装置に係わるものである。
【0020】本発明の光学記録媒体作製用原盤記録装置
は、レジストを塗布した基板を載置し、基板を回転させ
る回転基台と、レジスト上に、記録ビームを集束し、照
射する照射機構と、照射機構を上記基板との対向部にお
いて、回転基台に対して垂直方向およびこれに直交する
面方向に、移動可能とする昇降機構と、照射機構と、昇
降機構との間に介在する高さ位置変位機構とを有する構
成とし、照射機構は、高さ位置変位機構を介して昇降機
構と接続されてなるものとし、照射機構は、少なくと
も、集束レンズ系と、焦点を調整する変位駆動機構と
が、気体静圧パッドハウジングにより支持された構造を
有するものとし、気体静圧パッドハウジングには、基板
と対向する底面に臨んで、気体供給パッドが、配置され
て成り、気体供給パッドを通じて、照射機構と、上記基
板との間に気体が供給されるようにするものである。
【0021】以下、本発明の光学記録媒体作製用原盤記
録装置の一例について、図を参照して説明する。なお、
以下の例においては、特に、基板上に塗布したフォトレ
ジスト上に、露光光を集光照射することにより、所定パ
ターンの記録を行う、フォトリソグラフィーにより、光
学記録媒体作製用の原盤を作製する装置について説明す
るが、本発明は、以下に示す例に限定されるものではな
く、レーザー光を用いて記録パターンを形成する場合の
ほか、電子ビームを用いて記録パターンを形成する場合
についても同様に適用することができる。
【0022】先ず、本発明装置の説明に先立って、光学
記録媒体用の原盤を作製する方法について説明する。図
3に示す例えば表面を充分平滑研磨したガラス基板10
を回転基台(図示せず)上に載置し、所定の回転数で回
転された状態で、図4に示すように、アルカリ可溶性と
なるフォトレジスト11を、例えば0.1μm程度の厚
さに均一に塗布する。
【0023】図5に示すように、レーザー光Lにより、
フォトレジスト11を所定パターンに露光する。この露
光は、ガラス基板10を回転させながら、レーザー光L
を、ガラス基板10の半径方向に、一回転あたり、等距
離ずつ送ることにより、フォトレジスト11に、溝の潜
像を、一定間隔でスパイラル状、あるいは同心円状に生
じさせて行う。
【0024】図6に示すように、ガラス基板10をアル
カリ性現像液で現像し、露光部を除去する。このように
すると、ガラス基板10上に、所定の微細凹凸パターン
11aの形成がされた光学記録媒体用の原盤20を作製
することができる。
【0025】図1に、上述した原盤のパターン露光を行
う本発明の光学記録媒体作製用原盤記録装置30の概略
図を示す。この光学記録媒体作製用原盤記録装置30
は、例えば、鋳鉄、天然石等の形状寸法安定性、振動減
衰性に優れたマシンベース(図示せず)上に構成されて
おり、このマシンベースは、例えば空気ばね等の除振機
構により、床振動を減衰、絶縁できる構成とされてい
る。このとき、除振機構は除振機構の固有振動数により
固有振動領域で床振動を増幅して伝達したり、ベース上
の振動源によってベースが振動することを抑えるため、
ベース上の加速度を検出してこれを打ち消すように、床
とベースの間に駆動力を与えるアクティブ除振機構を用
いることが好ましい。
【0026】この光学記録媒体作製用原盤記録装置30
においては、所定の回転数で、面方向に回転する機能を
有する回転基台31と、この回転基台31上に載置され
た基板1の表面に、記録する信号に応じて点滅するレー
ザービームスポット等を照射する照射機構32を有して
なる。
【0027】この照射機構32は、相対的に原盤1の面
方向、すなわち半径方向に走査できるようになされてい
る。例えば、原盤1を載置した回転基台31をマシンベ
ース上に固定し、照射機構32を、原盤1上における半
径位置を検出し、所望の位置に記録する信号に応じて点
滅するレーザービームスポット等を照射できるように構
成されている。
【0028】また、この照射機構32は、原盤1との高
さ方向の距離を調整することのできる昇降機構33に昇
降機構可動部34を介して支持されて、原盤1と対向す
るように配置されている。照射機構33と、昇降機構可
動部34との間には、例えば、板バネ、ダイアグラム、
ベローズ等の、原盤1の高さ方向においてその位置を容
易に調整できる、柔軟な構造の高さ位置変位機構35が
配置されており、これにより、照射機構32の、原盤1
に対する高さ方向の距離の微調整を行うようになされて
いる。
【0029】上述した照射機構32は、対物レンズ3
6、例えば、ボイスコイルモーター等の変位駆動機構3
7、気体静圧パッドハウジング38、および気体供給パ
ッド39により、構成されているものとする。
【0030】この照射機構32を構成する気体静圧パッ
ドハウジング38は、上記高さ位置変位機構35を介し
て昇降機構可動部34と接続されてなる。この照射機構
32を構成する気体静圧パッドハウジング38は、例え
ばステンレス、アルミニウムの円筒形状のものを適用す
ることができ、円筒の中空部には、光を原盤上に集光す
る対物レンズ36が配置されてなる。
【0031】気体静圧パッドハウジング38には、例え
ばセラミックス、カーボンよりなるリング形状の、通気
性の多孔質の気体供給パッド39が、基板と対向する底
面に臨んで配置されて成る。
【0032】また、この気体供給パッド39には、気体
供給管40が接続されてなり、この気体供給管40を介
して、圧力制御機構41により圧力制御された気体、例
えば空気、窒素等のガスが送り込まれるようになされ、
気体供給パッド39を通じて照射機構32と、基板との
間に気体が供給される。
【0033】次に、図1に示した光学記録媒体作製用原
盤記録装置30を用いて、基板1上のフォトレジストの
露光を行う場合について説明する。
【0034】先ず、圧力制御機構41により、気体圧力
を、例えば5kgF/cm2 程度に調整し、気体供給管
40を介して、気体供給パッド39に送り込む。このよ
うにすると、気体供給パッド39は多孔質であるため、
供給された気体は、原盤1と、照射機構32との間に吹
き込まれる。
【0035】次に、昇降機構33により、昇降機構可動
部34を動かすことにより、照射機構32を降下させ
て、照射機構32と、基板1との間の距離を、おおむね
所望の距離に合わせる。
【0036】このようにして照射機構32を降下させ
て、照射機構32と、基板1との間の距離がせばまって
いき、例えば30〜40μm程度にすると、基板1と、
照射機構32との間には、上述のように気体が吹き込ま
れているため、基板1と、照射機構32との間の圧力が
急激に高くなり、照射機構32を基板1上において基板
面から離れる方向に浮上させる力が働くようになる。
【0037】この場合、基板1と、照射機構32との間
の距離が狭ければ狭いほど基板1と、照射機構32との
間の圧力を高くすることができるため、昇降機構33に
より、照射機構32を下げすぎた場合においても、基板
1と照射機構32との間の圧力と、照射機構32の基板
1に対向する面の面積によって定まる照射機構32を浮
上させる力が働くことにより、例えば板バネ、ダイアグ
ラム、ベローズ等よりなる高さ変位機構35が動作し
て、最終的に照射機構32に基板1上で、下方向に働く
力と、上述した浮上力による基板1と反対方向に働く上
方向の力とが釣り合った位置において照射機構32が静
止するようになり、基板1と、照射機構32との間の距
離は、一定の値に保持することができる。
【0038】なお、この照射機構32と基板1との距離
は、圧力制御機構41により、供給する気体圧力を調整
することによって、所望の値に調節することができる。
【0039】次に、変位駆動機構37により、対物レン
ズ36の微調整を行い、基板1上に、正確に焦点が合う
ようにする。すなわち、基板1に厚さにむらがある場合
には、回転基台31を回転させると光照射する位置によ
って基板1の相対的高さに変動を生じる。このような場
合には、基板1からの反射戻り光、または異なる波長の
検出用光ビームの反射戻り光による非点収差法や、ナイ
フエッジ法、離軸法等の合焦点ずれ検出方法、または、
対物レンズの先端部と基板1の面の静電容量や、トンネ
ル電流など間隔検出方法で、合焦点から対物レンズの位
置の変動を検出して、変動によるずれ量を打ち消すよう
に、変位駆動機構37を駆動制御して合焦点状態とし、
これを、維持するものとする。
【0040】このとき、この変位駆動機構37による対
物レンズ36の移動調整幅を、電気的、あるいは機械的
な手段により所望の値に限定し、合焦点状態での対物レ
ンズ36の先端部と基板1との距離以下にすることによ
り、基板1と、対物レンズ36とが接触してしまうこと
を回避することができ、これらの接触による破損を防止
することができる。
【0041】上述のようにして、基板1上に露光光の焦
点位置を制御した後、図3〜図6を用いて説明したよう
に、ガラス基板10をアルカリ性現像液で現像し、露光
部を除去する。このようにすると、ガラス基板10上
に、所定の微細凹凸パターン11aの形成がされた光学
記録媒体用の原盤20が得られる。
【0042】次に、本発明の光学記録媒体作製用原盤記
録装置の、他の一例について、図2を参照して説明す
る。図2に示す光学記録媒体作製用原盤記録装置60に
おいては、図1に示した光学記録媒体作製用原盤記録装
置30と構成上共通する部分については、同一符号を付
して、重複説明を省略する。
【0043】図2に示す光学記録媒体作製用原盤記録装
置60は、気体静圧パッドハウジング38の中に、気体
供給パッド39に加えて、例えば、リング状の気体吸収
パッド49を気体静圧パッドハウジングの底面に臨んで
備えられている。この気体吸収パッド49は、その底面
が基板1と対向するように配置されている。
【0044】また、この気体吸収パッド49には、気体
吸引管43が接続されてなり、この気体吸引管43を介
して、圧力制御機構42により圧力制御されて、基板1
と照射機構32との間にある気体を吸引するようになさ
れている。
【0045】このように、照射機構32と基板1との間
に、気体供給パッド39を介して気体を送り込むのみな
らず、気体吸収パッド49によって照射機構32と基板
1との間の気体を吸収することができるようにすると、
照射機構32と基板1との間の距離の調整をさらに精密
に行うことができるようになる。すなわち、照射機構3
2の重量と、高さ調整変位機構35による、基板1の方
向へ押しつける力に加え、照射機構32と基板1との間
の気体を吸引したことによる負圧と負圧領域面積との積
にとって定まる吸引力がはたらくため、照射機構32と
基板1との間の距離を、さらに狭めることができる。
【0046】なお、この照射機構32と基板1との間の
距離が、20μm以下程度になると、急激に浮力剛性が
向上することが確かめられており、これにより、高さ位
置変位機構35のばね定数が増大するので、浮上してい
る照射機構32の固有振動数(共振周波数)を高い周波
数にすることが可能となる。これにより、基板1の表面
の厚さむらによる高さの変動に対する、照射機構32の
浮上高さの追従精度を向上させることができる。
【0047】
【発明の効果】本発明の光学記録媒体作製用原盤記録装
置によれば、記録パターンの形成を行う際、基板と、照
射機構との間の距離をほぼ一定に保持することができ
る。これにより、焦点深度が大きい場合においては、変
位駆動機構によりレンズの位置を調整する必要がなくな
った。さらに焦点深度が浅い場合においても、変位駆動
機構の可動範囲を大幅に小さくすることができ、安定し
た制御特性を得ることができた。
【0048】また、本発明の光学記録媒体作製用原盤記
録装置によれば、記録パターンの形成を行う際、基板と
照射機構とが接触してしまうことを回避することができ
るようになったため、これらの接触による破損を防止す
ることができた。
【0049】また、照射機構と、基板との距離を、気体
静圧パッドに気体の吹き出し、吸い込みを行って調整す
るようにしたことにより、副次的に、基板表面に付着し
たごみやちりを吹き飛ばしたり、吸い込んだりして除去
することができるため、記録光を照射する基板の表面を
清浄に保つことができるようになり、信号欠陥の低減化
を図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学記録媒体作製用原盤記録装置の概
略図を示す。
【図2】本発明の光学記録媒体作製用原盤記録装置の他
の一例の概略図を示す。
【図3】ガラス基板の概略図を示す。
【図4】ガラス基板上に、フォトレジストを塗布した状
態を示す。
【図5】フォトレジスト上に、レーザー光を集光させた
状態を示す。
【図6】原盤の概略図を示す。
【図7】従来の光学記録媒体作製用原盤記録装置の概略
図を示す。
【符号の説明】
1, 10 基板、11 フォトレジスト20 原盤、
30,60,100 光学記録媒体作製用原盤記録装
置、31,101 回転基台、32 照射機構、36,
102 対物レンズ、37,104 変位駆動機構、3
3,105 昇降機構、34 昇降機構可動部、35
高さ位置変位機構、38 気体静圧パッドハウジング、
39 気体供給パッド、40 気体供給管、41,42
圧力制御機構、43 気体吸引管、49 気体吸収パ
ッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 真伸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D121 BB21 BB38

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジストを塗布した基板を載置し、該基
    板を回転させる回転基台と、 上記レジスト上に、記録ビームを集束し、照射する照射
    機構と、 該照射機構を上記基板との対向部において、上記回転基
    台に対して垂直方向およびこれに直交する面方向に、移
    動可能とする昇降機構と、 上記照射機構と、上記昇降機構との間に介在する高さ位
    置変位機構とを有し、 上記照射機構は、上記高さ位置変位機構を介して上記昇
    降機構と接続されてなり、 上記照射機構は、少なくとも、集束レンズ系と、焦点を
    調整する変位駆動機構とが、気体静圧パッドハウジング
    により支持された構造を有し、 上記気体静圧パッドハウジングには、上記基板と対向す
    る底面に臨んで、気体供給パッドが、配置されて成り、 上記気体供給パッドを通じて、上記照射機構と、上記基
    板との間に気体が供給されることを特徴とする光学記録
    媒体作製用原盤記録装置。
  2. 【請求項2】 上記照射機構を構成する気体静圧パッド
    ハウジングの、上記底面に臨んで、 気体吸収パッドが、備えられており、 上記気体吸収パッドを通じて、上記照射機構と、上記基
    板との間の気体が吸収されるようになされていることを
    特徴とする請求項1に記載の光学記録媒体作製用原盤記
    録装置。
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