JP2000076419A - マーク識別方法および装置 - Google Patents

マーク識別方法および装置

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JP2000076419A
JP2000076419A JP10243788A JP24378898A JP2000076419A JP 2000076419 A JP2000076419 A JP 2000076419A JP 10243788 A JP10243788 A JP 10243788A JP 24378898 A JP24378898 A JP 24378898A JP 2000076419 A JP2000076419 A JP 2000076419A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 識別マークを絵柄や他のマークと区別して迅
速に識別することのできるマーク識別方法および装置を
提供する。 【解決手段】 識別マーク3が二つの絵柄2の間に設け
られている帯状材1に光5を照射し、帯状材1の表面に
付された表示物の反射光7を受光部8に設けられている
光ファイバ31と差動用光ファイバ32とによって受光
する。そして、反射光7に対応した複数のアナログ信号
11を3値化した受光量デジタル信号パターンとし、そ
のパターンの出力順序が予め設定された識別マーク3の
受光量デジタル信号パターンの成立順序と一致するか判
定し、一致するときのみ判定指示信号が出力され、帯状
材1の走行パルス信号24から帯状材1の部分のその長
手方向における長さを計測し、その長さがその方向にお
ける識別マーク3の長さと一致するか判定し、一致する
ときのみその表示物を識別マーク3として判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、識別マークを絵
柄や他のマークと区別して識別するための方法および装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】帯状の鋼板や紙を切断する場合、切断位
置を特定するため等の目標としてそれらに識別マークが
付されることがある。この識別マークを認識することに
より、識別マークの位置を把握することができるので、
所望の位置で帯状材を切断することができる。そして、
この識別マークを認識する方法として、従来では、識別
マークよりも大きい帯状材の領域に光を照射し、識別マ
ークを画像として認識し、処理する方法が知られてい
る。
【0003】また、特公平5−82399号公報には下
記の方法が開示されている。まず、絵柄の走行パスライ
ンとは外れた位置であるウェブの一方の側縁部にその長
手方向に亘ってマークのみを付する部分を設け、その部
分に識別マークであるレジスタマークと他のマークとを
付する。なお、他のマークが付されている間隔よりも二
倍以上それらのマークから離れた位置に独立してレジス
タマークを付する。そして、光電式ヘッドからの信号に
よってレジスタマークを認識する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、画像認識によ
る方法では、処理に多くの演算量が必要であり、かつ高
度な演算を要するので、認識速度が遅延化する可能性が
あった。その結果、帯状材の走行速度を高速化すること
が困難になる可能性があった。
【0005】また、特公平5−82399号公報に開示
されている発明では、レジスタマークの誤認識を防ぐた
めに、レジスタマークが付された部分をウェブの側縁部
に設けるために、結果としてこのレジスタマークが付さ
れた部分がスクラップとなる。その結果、材料歩留まり
が低下する可能性があった。
【0006】さらに、この発明では、レジスタマークと
は異なる他のマークが付されている間隔よりも二倍以上
それらのマークから離れた位置に独立してレジスタマー
クを付する必要があるので、レジスタマークと他のマー
クとを所望の位置に付することが困難になる可能性があ
った。
【0007】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たものであり、識別マークを絵柄や他のマークと区別し
て迅速に識別することのできるマーク識別方法および装
置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、一定方向に走
行する帯状材の表面に、その表面に繰り返し付けられた
絵柄と同一走行線上にその絵柄と区別して設けられた識
別マークを識別するマーク識別方法において、前記表面
に照射した光の反射光に基づいて、前記表面に付されて
いる表示物の前記帯状材の走行方向に対して直交する幅
方向の受光量デジタル信号パターンを検出し、該受光量
デジタル信号パターンの出力順序と予め設定された前記
識別マークの通過を表す受光量デジタル信号パターンの
出力順序とが一致した場合に、該表示物の走行方向の長
さを判定するための指示信号が出力され、該判定指示信
号と帯状材の走行パルス信号とから、前記判定指示信号
が出力されている間の前記帯状材の走行方向の送り長さ
を計測し、その計測した長さが予め設定された基準長さ
と一致した場合に、前記表示物を前記識別マークとする
ことを特徴とする方法である。
【0009】したがって、請求項1の発明によれば、帯
状材の走行方向とは直交する方向における表示物の受光
量デジタル信号パターンを検出し、その受光量デジタル
信号パターンの出力順序が、予め設定された識別マーク
の通過を表す受光量デジタル信号パターンの出力順序と
一致した場合に、その表示物の走行方向における長さを
計測し、その計測長さが予め設定された基準長さと一致
した場合に、その表示物を識別マークとすることによっ
て、識別マークの形状と大きさとを認識でき、識別マー
クを絵柄や他のマーク等と容易に識別することができ
る。
【0010】また請求項2の発明は、請求項1の発明の
構成に加えて、前記表示物の受光量デジタル信号パター
ンの出力順序と予め設定された前記識別マークの通過を
表す受光量デジタル信号パターンの出力順序とを比較す
る際に、前記表示物の前記帯状材の走行方向における境
界部分で生じる、前記反射光もしくは該反射光に基づく
検出信号を除去するマスク処理を行い、そのマスク処理
を施した後に得られる前記受光量デジタル信号パターン
の出力変化と予め設定された前記識別マークの通過を表
す受光量デジタル信号パターンの出力順序とを比較する
ことを特徴とする方法である。
【0011】したがって請求項2の発明では、表示物の
境界部分で生じる反射光やそれに基づく検出信号を除去
するマスク処理を行い、そのマスク処理を施した後に得
られる前記受光量デジタル信号パターンの出力変化と予
め設定された前記識別マークの通過を表す受光量デジタ
ル信号パターンの出力順序とを比較することによって、
識別マークの境界部分で生じるデジタル区分しにくい中
間レベルの反射光の影響を受けることなく表示物の受光
量デジタル信号パターンを得ることができる。その結
果、識別マーク通過判定の処理数が簡素化され、識別マ
ークをより容易・確実に識別することができる。
【0012】また請求項3の発明は、一定方向に走行す
る帯状材の表面に、その表面に繰り返し付された絵柄と
同一走行線上にその絵柄と区別して設けられた識別マー
クを識別するマーク識別装置において、前記マークが設
けられている前記帯状材の面に光を照射する光源と、前
記帯状材の幅方向における前記識別マークの長さよりも
長い区間に亘って前記帯状材の面からの反射光を受光し
て受光量アナログ信号を出力する受光手段と、その受光
手段で得られた受光量アナログ信号をデジタル変換して
前記帯状材の表面に付けられている表示物の幅方向の受
光量デジタル信号パターンをつくり、該受光量デジタル
信号パターンの出力順序と予め設定された前記識別マー
クの通過を表す受光量デジタル信号パターンの出力順序
とを比較し、両者が一致した場合に、前記表示物の走行
方向の長さを判定する判定指示信号を出力する幅方向パ
ターン判定手段と、その幅方向パターン判定手段から出
力される前記判定指示信号と、前記帯状材の走行ローラ
から発せられるパルス信号とに基づいて、前記判定指示
信号が入力されている間の前記帯状材の送り長さを計測
し、予め定めた基準長さと比較して両者が一致すること
により前記表示物を識別マークと判定する長さ判定手段
とを備えていることを特徴とする装置である。
【0013】したがって請求項3の発明では、光源と受
光手段と幅方向パターン比較手段と長さ判定手段とを設
けることによって、画像処理装置を使用する場合と比較
して、マークの識別に必要となる演算量が少なくて済
む。そのため、帯状材の走行方向での二つの絵柄の間に
識別マークが存在しても、複雑な装置を使用せずに識別
マークを高速で高精度に検出することができる。その結
果、帯状材の走行速さを速くすることができるととも
に、ラインの効率を上昇させることができる。
【0014】また、帯状材の幅方向におけるマークの幅
よりも長い区間に亘って帯状材の面からの反射光を受光
手段が受光することによって、帯状材が蛇行したりする
ことによりその幅方向にぶれて識別マークからの反射光
を受光手段が受光することができなかったり、マークを
認識せずにとばしてしまったりすることを防ぐことがで
きる。
【0015】さらにまた、請求項4の発明は、請求項3
の発明の構成に加えて、前記受光手段が、前記帯状材の
幅方向における前記識別マークの長さよりも長い区間に
亘る部分からの反射光を受光する幅方向受光部と、帯状
材の走行方向に沿う複数箇所からの反射光を受光する境
界受光部とを備えるとともに、前記表示物の走行方向に
おける境界部分で生じる前記反射光に基づく信号を除去
するマスク手段を更に備えていることを特徴とするもの
である。
【0016】したがって、請求項4の発明では、表示物
の境界部分で生じる反射光に基づく信号を除去するマス
ク手段を備えることによって、受光レベルが連続的に取
り込まれる際に、識別マークの走行方向における境界部
分で生じる反射光を受光する受光面積による影響(点受
光と異なり面受光では、境界部分を中間レベルと判定す
るため、処理が複雑となる)を取り除いて、表示物の実
際の走行方向における受光量デジタル信号パターンを得
ることができる。その結果、識別マークをより容易・確
実に識別することができる。
【0017】そして、請求項5の発明は、請求項3また
は請求項4の発明の構成に加えて、前記受光手段が、前
記帯状材の幅方向における前記識別マークの長さよりも
長い区間に亘って配置されたn個(但し、nは自然数)
の受光素子と、前記帯状材の走行方向において該受光素
子の両側にそれぞれ少なくとも一個ずつ設けられる第二
の受光素子とから構成されていることを特徴とするもの
である。
【0018】したがって、請求項5の発明では、受光手
段が、帯状材の幅方向における識別マークの長さよりも
長い区間に亘って配置されたn個(但し、nは自然数)
の受光素子と、帯状材の走行方向において該受光素子の
両側にそれぞれ少なくとも一個ずつ設けられる第二の受
光素子とから構成されていることによって、帯状材の幅
方向と走行方向とにおける識別マークのパターンを認識
することができる。その結果、受光素子を帯状材の走行
方向に多数設け、識別マークより大きい二次元に受光素
子を配列して、マーク全体の形状や大きさを一度に認識
することなしに、識別マークを高速かつ高精度に識別す
ることができる。さらに、受光素子を帯状材の走行方向
に多数設ける場合と比較して、設ける受光素子の総数が
少なくなるので、その分コストダウンを図ることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体例を図面を
参照して説明する。まず、この発明の装置について説明
すると、図1はこの発明によるマーク識別装置の一例を
示す概略図である。この具体例で用いられる帯状材1に
は、その表面に表示物である絵柄2と矩形状の識別マー
ク3とが付されている。なお、これらの絵柄2と識別マ
ーク3とは、例えばそれらが予め付されたフィルムを帯
状材1に貼着することにより付されている。また、識別
マーク3の近傍には絵柄2が設けられず、さらに識別マ
ーク3の周囲は、一般的に絵柄2が設けられず、その部
分は識別マーク3の色とは異なる単色が付された(無
地)背景部3Bとなっている。さらに、帯状材1は図1
における右方向に走行している。
【0020】また、マーク識別装置4には、識別マーク
3を読み取るための光5を、フィルムが貼着されている
帯状材1の面に照射する光源6が設けられている。この
光源6には、交流高周波点灯や直流連続点灯が可能な蛍
光灯、あるいはハロゲンランプやLED等が用いられ
る。
【0021】さらに、帯状材1に照射された光5による
反射光7を受光する受光部8が設けられている。この受
光部8には、図2に示すように、受光素子として光ファ
イバ31が帯状材1の幅方向に亘って一列に設けられて
いる。そして、これらの光ファイバ31は、処理回路数
を半減させるためにその配列方向での一方の端部から順
に二本ごとに一組とされ、合計で32組の光ファイバ3
1が設けられている。なお、この帯状材1の幅方向にお
ける一列の光ファイバ31の長さは、識別マーク3の周
囲を判定条件に加えることと帯状材1の蛇行とを考慮し
て、帯状材1の幅方向における識別マーク3の長さより
も長くなるように構成されている。また、この光ファイ
バ31が幅方向受光部を構成している。
【0022】そして、これら32組の光ファイバ31に
一方の端部から連続番号を付けると、16組目に該当す
る一組の光ファイバ31、すなわち、帯状材1の幅方向
における光ファイバ31の列の中間部に位置する光ファ
イバ31には、第二の受光手段として、光ファイバ31
と径が等しい差動用光ファイバ32がそれぞれ二本ずつ
一組とされ、つまり16組目の光ファイバ31に対して
帯状材1の走行方向の下流側には差動用光ファイバ32
αが設けられ、また上流側には差動用光ファイバ32β
が設けられている。なお、この差動用光ファイバ32が
境界受光部を構成している。また、「差動用」とは、光
ファイバによって受光した反射光量の差を認識すること
を意味するものである。
【0023】そして、光ファイバ31と差動用光ファイ
バ32とが接続され、かつそれらの光ファイバ31と差
動用光ファイバ32とによって受光した反射光7に対応
する受光量信号9が入力されるプリアンプ10が設けら
れている。このプリアンプ10は、光ファイバ31と差
動用光ファイバ32とのそれぞれの受光量信号9をアナ
ログ信号11に変換するものであり、従来より知られた
ものが採用される。また、この受光量信号9は、反射光
7が生じる帯状材1の光5が照射されている表面部分の
色彩や明暗によって変化し、この受光量信号9に対応す
るアナログ信号11も変化する。
【0024】さらに、プリアンプ10からの複数のアナ
ログ信号11が入力される信号領域判定回路部12が設
けられている。この信号領域判定回路部12には予めア
ナログ信号に関する複数の閾値が設定されている。そし
て、この信号領域判定回路部12は、これらの閾値によ
ってアナログ信号11の信号領域を複数の領域(アナロ
グ信号領域13)に区分し、複数のアナログ信号11の
それぞれについてどのアナログ信号領域13に該当する
かを判定するものである。
【0025】また、プリアンプ10からの複数のアナロ
グ信号11のうち、16組目の光ファイバ31のアナロ
グ信号11と二つの差動用光ファイバ32のアナログ信
号11とが、境界処理回路部14に入力されている。こ
の境界処理回路部14は、16組目の光ファイバ31の
アナログ信号11と二つの差動用光ファイバ32のアナ
ログ信号11とを用いることによって、マスク処理のた
めの境界ON・OFF信号15を出力するものである。
【0026】なお、マスク処理とは、16組目の光ファ
イバ31のアナログ信号11と差動用光ファイバ32の
アナログ信号11に、ある値以上の差が生じた場合を、
色と色との境界を認識したとして境界ON・OFF信号
をONにし、境界ON・OFF信号15がONである
間、色と色との境界で一時的に発生する信号(識別マー
ク3ではなく、背景部3Bでもない信号)を、判定に不
適切な信号として、判定に含まないようにする(無視す
る)ことである。
【0027】そして、信号領域判定回路部12の後に、
該回路部12において判定された各アナログ信号領域1
3A,13B,13Cに対応する3種類のデジタル信号
16が入力される信号領域計数回路部17が設けられて
いる。この信号領域計数回路部17では、32個のデジ
タル信号16を直列処理するために、まず32個のデジ
タル信号16を並列から直列変換し、幅方向に配置され
た光ファイバ31に対応して1組目から32組目の順番
に番地付けして直列に並べて受光量デジタル信号パター
ンをつくる。そして、1組目のデジタル信号16から順
番に32組目まで、そのデジタル値によって複数のカウ
ンタ(図示せず)のいずれかに振り分け入力され、連続
して入力されたデジタル信号16の個数を計数し、内容
がクリアされるようになっている。さらに、その計数結
果から、受光量デジタル信号パターンを、予め設定して
ある識別マーク3の受光量デジタル信号パターン、背景
部3Bの受光量デジタル信号パターンと比較することに
よって、どちらに該当するかを判定し、さらにいずれに
も該当しない場合には絵柄2の受光量デジタル信号パタ
ーンと判定する。そして、この3種類のいずれかの判定
結果信号19が信号領域計数回路部17から出力される
ようになっている。
【0028】さらに、判定結果信号19と境界ON・O
FF信号15とが入力される最終判定回路部20が設け
られている。この最終判定回路部20は、識別マーク3
の通過を判定し、その通過を意味する長さ判定指示信号
21を後述する帯状材送り長さ判定部23へ出力する。
すなわち、例えば識別マーク3の通過時には、判定結果
信号19の出力順序が「背景部3B」→「識別マーク
3」→「背景部3B」と信号変化するが、最終判定回路
部20では判定結果信号19の、この出力順序を判定す
るとともに、識別マーク信号の長さを送り長さ判定部2
3で判定させるための、長さ判定信号(マーク信号とも
いう)21を出力する。まず、この最終判定回路部20
では、判定結果信号19の出力順序が、「背景部3B」
→「識別マーク3」に信号変化した時点でのみ、長さ判
定指示信号21の出力が開始され、その出力が継続され
るように構成されている。この時点では、その後、判定
結果信号19の出力が識別マーク3の通過時の順序であ
る「背景部3B」に信号変化するのかどうかわからない
が、このあと判定結果信号19の出力が「背景部3B」
に信号変化した時点でのみ、長さ判定指示信号21の出
力が停止される。この結果、最終判定回路部20は、判
定結果信号19の出力順序が、「背景部3B」→「識別
マーク3」→「背景部3B」と信号変化した場合の、判
定結果信号19の出力が「識別マーク3」の信号変化時
に、長さ判定指示信号21を出力している。また、この
最終判定回路部20は、信号出力許可信号22を帯状材
送り長さ判定部23へ出力する。この信号出力許可信号
22は、通常ONであるが、判定結果信号19の出力順
序が「背景部3B」→「識別マーク3」に信号変化し、
その後、それらのどちらでもない「絵柄2」の信号に変
化した時点で、OFFになるように構成されている、な
お、この信号出力許可信号22をOFFにした場合は、
判定結果信号19の出力が「背景部3B」に信号変化し
た後、一定時間後ONに復帰するように構成されてい
る。
【0029】この最終判定回路部20では、16組目の
光ファイバ31と差動用光ファイバ32のアナログ信号
11にある値以上の差が生じた場合にONとなる境界O
N・OFF信号15がONである際に、判定結果信号1
9が絵柄信号19Cとなった場合のみ判定結果信号19
がマスク処理される。
【0030】このマスク処理について更に説明する。最
終判定回路部20において、識別マーク3が通過した際
には、判定結果信号19の出力順序が、背景信号19A
→マーク信号19B→背景信号19Aとなることが期待
される。信号領域計数回路部17で、この背景信号19
A、マーク信号19Bを形成するために、信号領域判定
回路部12において背景部3Bのアナログ信号領域13
Aと識別マーク3のアナログ信号領域13Bを予め設定
しているが、これら二つの領域は互いに隣接せず、ま
た、受光部8の複数のファイバ径おのおのが極めて小さ
いとはいえ、点ではなく面で受光しているため、色と色
との境界部分では、アナログ信号11が、必ず、前記ア
ナログ信号領域13Aと13Bのどちらにも属さないア
ナログ信号領域13Cに入る結果、信号領域計数回路部
17から出力される判定結果信号19が、背景信号19
Aでなく、マーク信号19Bでもない絵柄信号19Cと
なってしまう。すなわち、最終判定回路部20におい
て、識別マーク3が通過した際に、判定結果信号19の
出力順序が背景信号19A→マーク信号19B→背景信
号19Aとなることが期待されるにもかかわらず、判定
結果信号19の出力順序が、背景信号19A→絵柄信号
19C→マーク信号19B→絵柄信号19C→背景信号
19Aとなり、最終判定回路部20が識別マーク3の通
過を認識できなくなることを防ぐため、さらに言えば、
色と色との境界で形成される絵柄信号19Cと帯状材1
の絵柄2部分で形成される絵柄信号19Cの両者を区別
するために、色と色との境界部分でONにする境界ON
・OFF信号15がONである間に、信号領域計数回路
部17より一時的に出力された絵柄信号19Cを、成立
順序を判定する際の信号として採用せず無視するように
構成されている。
【0031】したがって、この具体例では、絵柄信号1
9Cを一定区間無視するために、16組目の光ファイバ
31と差動用光ファイバ32のアナログ信号11の差に
対して、予め閾値を設定しておき、それを越える場合
に、境界ON・OFF信号15をONにするように構成
されている。
【0032】そして、最終判定回路部20の後に、長さ
判定指示信号21と信号出力許可信号22とが入力され
る帯状材送り長さ判定部23が設けられている。また、
この帯状材送り長さ判定部23には、パルス信号24が
入力される。なお、このパルス信号24は、帯状材1を
走行させる走行ローラ25の回転と同期している走行ロ
ーラパルス発生器26から発せられるものである。そし
て、そのパルス信号24と長さ判定指示信号21とか
ら、長さ判定指示信号21が入力される間の帯状材1の
送り長さを計測する。さらに、予め設定された帯状材1
の走行方向における識別マーク3の長さと比較し、これ
らが一致している場合に長さ一致信号27を形成し、こ
の長さ一致信号27と信号出力許可信号22の論理積に
より、マーク検出信号28を出力する。
【0033】つぎに、上記構成の実施例の作用、すなわ
ちこの発明による方法の一例について説明する。図1に
おいて、識別マーク3や絵柄2の印刷されているフィル
ムを帯状材1に貼着することにより、帯状材1に識別マ
ーク3および絵柄2が付されており、その帯状材1が図
1における右方向に走行される。そして、帯状材1のフ
ィルムが貼着された面(図1における帯状材1の上面)
に光源6から光5が照射され、その反射光7が受光部8
の光ファイバ31と差動用光ファイバ32とに取り入れ
られる。
【0034】光ファイバ31と差動用光ファイバ32と
に取り入れられた反射光7の光量に相当する受光量信号
9がプリアンプ10に入力され、光ファイバ31と差動
用光ファイバ32ごとにそれぞれアナログ信号11に変
換される。そして、帯状材1が走行して、光5が反射す
る帯状材1の模様が、識別マーク3や絵柄2や識別マー
ク3の背景部3Bに変化することによって、受光量信号
9が連続的に変化し、それに伴いアナログ信号11が連
続的に変化する。そして、識別マーク3や絵柄2あるい
は識別マーク3の背景部3Bに対応したアナログ信号1
1がプリアンプ10から出力される。
【0035】さらに、プリアンプ10から出力された複
数のアナログ信号11が信号領域判定回路部12に入力
される。そして、この信号領域判定回路部12では、ア
ナログ信号11が予め設定された閾値によってどのアナ
ログ信号領域13に該当するかが判断される。この判断
過程を図3を用いて詳しく説明する。図3(a)に示す
グラフは、複数設けられた光ファイバ31のうちの、あ
る一組の光ファイバ31で受光した受光量信号9を変換
したアナログ信号11の、帯状材1の移動に伴う変化を
示したもので、縦軸がアナログ信号11の電圧(V)で
あり、横軸が時間(t)である。そして、アナログ信号
11の電圧には4つの閾値V1,V2,V3,V4が設
定されている。なお、閾値V1とV2との間のアナログ
信号領域13Aには、識別マーク3や絵柄2が印刷され
ていない帯状材1の背景部3Bに光5が照射した際の生
じるアナログ信号11が該当するように設定され、かつ
閾値V3とV4との間のアナログ信号領域13Bには、
識別マーク3に光5が照射した際に生じるアナログ信号
11が該当するように設定されている。そして、アナロ
グ信号領域13Aと13B以外の領域をアナログ信号領
域13Cとする。
【0036】光源6と受光部8は固定されており、模様
が印刷された帯状材1が走行するに従って、帯状材1の
一部分を照射している光5の反射光7が変化する。すな
わち、光5が照射される帯状材1の表面には、識別マー
ク3や絵柄2が印刷されたフィルムが貼着されているた
め、帯状材1が走行して、その一部分を照射している光
5の反射光7が、フィルムの印刷の明暗や色彩によって
変化することにより、受光部8の受光量が増減し、それ
に伴い、アナログ信号11も増減する。
【0037】図3(b)は図3(a)のグラフの各時間
において、いずれかの光ファイバ31に入射する反射光
7を生じさせる帯状材1の部分を、図3(a)のグラフ
の横軸と帯状材1の走行方向の位置とを対応させて示し
たものである。時刻t1から時刻t2までは、アナログ
信号11の電圧はアナログ信号領域13Cに存在してい
る。これは絵柄2で反射した反射光7を受光部8が受光
したためである。そして、時刻t2になったとき、アナ
ログ信号11の電圧が閾値V1を超える。そして、時刻
t3になるまで、アナログ信号11の電圧がアナログ信
号領域13Aに存在している。これは背景部3Bで反射
した反射光7を受光部8が受光したためである。さら
に、時刻t3になると、アナログ信号11の電圧が上昇
し、閾値V2を越え、時刻t4では閾値V3に達する。
そして、時刻t5になるまで、アナログ信号11の電圧
がアナログ信号領域13Bに存在している。これは識別
マーク3で反射した反射光7を受光部8が受光したため
である。なお、帯状材1が走行することによって、反射
光7を生じさせる帯状材1の部分が識別マーク3の背景
部3Bから識別マーク3に移動する際に、時刻t3から
時刻t4までの間にアナログ信号11がアナログ信号領
域13Cに該当することになる。このような信号が発生
する理由は、図4に示すように、受光部8の光ファイバ
31の一部が識別マーク3で生じる反射光7を受光し、
他の部分が背景部3Bで生じる反射光7を受光するため
に、各光ファイバ31の全体としての受光量が背景部3
Bからの受光量と識別マーク3からの受光量とは異なる
ためである。
【0038】また、時刻t5になると、アナログ信号1
1の電圧が下降し、閾値V3を割り込み、時刻t6では
閾値V2に達する。さらに、時刻t7になるまで、アナ
ログ信号11の電圧がアナログ信号領域13Aに存在し
ている。これは識別マーク3の背景部3Bで反射した反
射光7を受光部8が受光したためである。そして、時刻
t7から時刻t8まではアナログ信号11の電圧がアナ
ログ信号領域13Cに存在し、時刻t8から時刻t9ま
ではアナログ信号領域13Bに存在する。さらに、時刻
t9以降では、アナログ信号11の電圧がアナログ信号
領域13Cに存在する。また、時刻t7以降では、反射
光7を生じさせる帯状材1の部分は絵柄2である。
【0039】このように時間の経過によって変化するア
ナログ信号11が、その電圧に基づいて区分されたアナ
ログ信号領域13に割り当てられることにより、全体と
して3値化され、それぞれのアナログ信号領域13に応
じたデジタル信号16が信号領域判定回路部12から出
力される。すなわち、アナログ信号領域13Aに該当し
ている間はデジタル信号16A、アナログ信号領域13
Bに該当している間はデジタル信号16B、アナログ信
号領域13Cに該当している間はデジタル信号16Cが
出力される。
【0040】なお、受光部8は32組の光ファイバ31
によって構成され、帯状材1の幅方向に所定の長さを有
していることにより、それぞれの光ファイバ31に入射
する受光量は異なっている。したがって、合計で32個
のデジタル信号16が生じる。そして、極めて短い時間
ごとに32個のデジタル信号16が同時に信号領域判定
回路部12から出力される。
【0041】さらに、32個のデジタル信号16が信号
領域計数回路部17に入力される。そして、その32個
のデジタル信号16を並列・直列変換した後、二つのカ
ウンタ(図示せず)によってアナログ信号領域13の種
類別に計数される。なお、この二つのカウンタは、32
個のアナログ信号領域のうち、アナログ信号領域13A
の個数を計数するカウンタとアナログ信号領域13Bの
個数を計数するカウンタとから構成されている。
【0042】そして、計数の結果、32個のデジタル信
号16の全てがデジタル信号16Aである場合は、反射
光7を生じさせる帯状材1の部分が識別マーク3の背景
部3Bと判定し、判定結果信号19として背景信号19
Aを出力する。また、帯状材1の幅方向における識別マ
ーク3の長さをLとし、32組の光ファイバ31のう
ち、そのLに相当する光ファイバ31の組数をnαとし
たとき、32個のデジタル信号16のうち、互いに隣接
する複数の光ファイバ31からのアナログ信号領域13
がデジタル信号16Bであり、かつデジタル信号16B
の個数がnα個であり、かつデジタル信号16Aの個数
が残りの(32−nα)個であり、かつ1組目と32組
目の光ファイバ31からアナログ信号領域13がデジタ
ル信号16Aである場合は、反射光7を生じさせる帯状
材1の部分が識別マーク3と判定し、判定結果信号19
としてマーク信号19Bを出力する。ただし、個数nα
には二個の誤差を含めるものとする。
【0043】なお、このように識別マーク3と判定する
場合において、デジタル信号16Aおよびデジタル信号
16Bの個数に誤差を設ける理由を説明する。帯状材1
の幅方向における識別マーク3の両端部において、図5
に示すように識別マーク3の両端部で生じる反射光7を
受光する光ファイバ31は、その一部が識別マーク3で
生じる反射光7を受光し、他の一部が背景部3Bで生じ
る反射光7を受光する。そのため、その光ファイバ31
の全体としての受光量が背景部3Bからの受光量と識別
マーク3からの受光量とは異なる。すると、この光ファ
イバ31の受光量に対応するアナログ信号11がアナロ
グ信号領域13Cに該当することになり、後の識別マー
ク3の検出過程に影響を及ぼすので、識別マーク3の両
端部で一つずつ、つまり二個のデジタル信号16を誤差
とする。
【0044】さらに、背景信号19A、またはマーク信
号19Bが成立しない場合は、光5が反射した帯状材1
の部分が絵柄2と判定し、判定結果信号19として絵柄
信号19Cを出力する。
【0045】また、16組目の光ファイバ31のアナロ
グ信号11と二つの差動用光ファイバ32のアナログ信
号11とがプリアンプ10から境界処理回路部14に入
力される。そして、境界処理回路部14で、16組目の
光ファイバ31のアナログ信号11と二つの差動用光フ
ァイバ32のアナログ信号11とによって境界ON・O
FF信号15が出力される。
【0046】ここで、境界処理回路部14における作用
を図6ないし図8を用いて詳しく説明する。図6ないし
図8において、図8(b)以外は横軸が時間(t)、縦
軸が電圧(V)を示しており、図8(b)は横軸が時間
(t)、縦軸がON・OFF信号を示している。そし
て、図6に示すグラフは、図3(b)において、反射光
7が識別マーク3の背景部3Bから識別マーク3を経
て、さらにその背景部3Bに至る区間で生じる場合にお
ける、16組目の光ファイバ31により生じるアナログ
信号11と差動用光ファイバ32により生じるアナログ
信号11との各時間における電圧値を示している。
【0047】図6(a)は、16組目の光ファイバ31
のアナログ信号11と、差動用光ファイバ32αのアナ
ログ信号11との時間変化に伴う電圧変化を示してい
る。なお、実線が16組目の光ファイバ31のアナログ
信号11の時間変化に伴う電圧変化を示しており、一点
鎖線が差動用光ファイバ32αのアナログ信号11の時
間変化に伴う電圧変化を示している。時刻T1’に至る
までは、どちらのアナログ信号11の電圧ともアナログ
信号領域13Aに入り、ほぼ一定の値を示している。そ
して、時刻T1’を過ぎると、差動用光ファイバ32α
のアナログ信号11の電圧が上昇し始め、閾値V2を超
える。また、時刻T1を過ぎると、16組目の光ファイ
バ31のアナログ信号11の電圧が上昇し始め、閾値V
2を超える。
【0048】閾値V2を超えた差動用光ファイバ32α
のアナログ信号11の電圧はさらに閾値V3を超え、時
刻T2’を過ぎるとアナログ信号領域13Bに入る値に
なり、ほぼ一定となる。また、閾値V2を超えた16組
目の光ファイバ31のアナログ信号11の電圧は、さら
に閾値V3を超え、時刻T2を過ぎると、アナログ信号
領域13Bに入る値になり、ほぼ一定となる。
【0049】そして時刻T3’を過ぎると、差動用光フ
ァイバ32αのアナログ信号11の電圧が下降し始め、
閾値V3よりも低下する。また、時刻T3を過ぎると、
16組目の光ファイバ31のアナログ信号11の電圧が
低下し始め、閾値V3よりも低下する。
【0050】そして、閾値V3よりも低下した差動用光
ファイバ32αのアナログ信号11の電圧がさらに閾値
V2よりも低下し、時刻T4’を過ぎると、アナログ信
号領域13Aに入る値になり、ほぼ一定となる。また、
閾値V3よりも低下した16組目の光ファイバ31のア
ナログ信号11の電圧がさらに閾値V2よりも低下し、
時刻T4を過ぎると、アナログ信号領域13Aに入る値
になり、ほぼ一定となる。すなわち、各アナログ信号1
1は、差動用光ファイバ32αと16組目の光ファイバ
31との間隔に対応した遅れをもって同一パターンで変
化する。
【0051】図6(b)は、図6(a)のそれぞれの時
間における、差動用光ファイバ32αのアナログ信号1
1の電圧と16組目の光ファイバ31のアナログ信号1
1の電圧との差の絶対値をとった電圧Vd1を示してい
る。時刻T1’に至るまでは、二つのアナログ信号11
の電圧の差はほとんど無いので、電圧Vd1がほぼ0を
示している。そして、時刻T1’を過ぎると差動用光フ
ァイバ32αのアナログ信号11の電圧が上昇すること
により、電圧Vd1が上昇する。さらに、時刻T1を過
ぎると、16組目の光ファイバ31のアナログ信号11
の電圧が差動用光ファイバ32αのアナログ信号11の
電圧とほぼ同じ割合で上昇するので、電圧Vd1がほぼ
一定となる。そして、時刻T2’を過ぎると、差動用光
ファイバ32αのアナログ信号11の電圧がほぼ一定と
なるので、電圧Vd1が減少する。さらに、時刻T2を
過ぎると、16組目の光ファイバ31のアナログ信号1
1の電圧がほぼ一定となり、差動用光ファイバ32αの
アナログ信号11の電圧とほぼ等しくなると、電圧Vd
1はほぼ0となる。
【0052】また、時刻T3’を過ぎると、差動用光フ
ァイバ32αのアナログ信号11の電圧が下降すること
により、電圧Vd1が上昇する。さらに、時刻T3を過
ぎると、16組目の光ファイバ31のアナログ信号11
の電圧が差動用光ファイバ32αのアナログ信号11の
電圧とほぼ同じ割合で下降するので、電圧Vd1はほぼ
一定となる。そして、時刻T4’を過ぎると、差動用光
ファイバ32αのアナログ信号11の電圧がほぼ一定と
なるので、電圧Vd1が減少する。さらに、時刻T4を
過ぎると、16組目の光ファイバ31のアナログ信号1
1の電圧がほぼ一定となり、差動用光ファイバ32αの
アナログ信号11の電圧とほぼ等しくなると、電圧Vd
1がほぼ0となる。
【0053】図7(a)は、16組目の光ファイバ31
のアナログ信号11と、差動用光ファイバ32βのアナ
ログ信号11との時間変化に伴う電圧変化を示してい
る。なお、実線が16組目の光ファイバ31のアナログ
信号11の時間変化に伴う電圧変化を示しており、一点
鎖線が差動用光ファイバ32βのアナログ信号11の時
間変化に伴う電圧変化を示している。また、16組目の
光ファイバ31のアナログ信号11の電圧は、上述の図
6(a)についての説明の中で既に述べられているの
で、説明を省略する。
【0054】図7(a)において、時刻T1’に至るま
では、差動用光ファイバ32βのアナログ信号11がア
ナログ信号領域13Aに入り、ほぼ一定の値を示してい
る。そして、時刻T1’’を過ぎると、差動用光ファイ
バ32βのアナログ信号11の電圧が上昇し始め、閾値
V2を超える。
【0055】閾値V2を超えた差動用光ファイバ32β
のアナログ信号11の電圧はさらに閾値V3を超え、時
刻T2’’を過ぎるとアナログ信号領域13Bに入る値
になり、ほぼ一定となる。
【0056】そして時刻T3’’を過ぎると、差動用光
ファイバ32のアナログ信号11の電圧が下降し始め、
閾値V3よりも低下する。そして、閾値V3よりも低下
した差動用光ファイバ32βのアナログ信号11の電圧
が閾値V2よりも低下し、時刻T4’’を過ぎると、ア
ナログ信号領域13Aに入る値になり、ほぼ一定とな
る。
【0057】図7(b)は、図7(a)のそれぞれの時
間における、16組目の光ファイバ31のアナログ信号
11の電圧と差動用光ファイバ32βのアナログ信号1
1の電圧との差の絶対値をとった電圧Vd2を示してい
る。時刻T1に至るまでは、二つのアナログ信号11の
電圧の差はほとんど無いので、電圧Vd2がほぼ0を示
している。そして、時刻T1を過ぎると16組目の光フ
ァイバ31のアナログ信号11の電圧が上昇することに
より、電圧Vd2が上昇する。さらに、時刻T1’’を
過ぎると、差動用光ファイバ32βのアナログ信号11
の電圧が16組目の光ファイバ31のアナログ信号11
の電圧とほぼ同じ割合で上昇するので、電圧Vd2がほ
ぼ一定となる。そして、時刻T2を過ぎると、16組目
の光ファイバ31のアナログ信号11の電圧がほぼ一定
となるので、電圧Vd2が減少する。さらに、時刻T
2’’を過ぎると、差動用光ファイバ32βのアナログ
信号11の電圧がほぼ一定となり、16組目の光ファイ
バ31のアナログ信号11の電圧とほぼ等しくなると、
電圧Vd2はほぼ0となる。
【0058】また、時刻T3を過ぎると、16組目の光
ファイバ31のアナログ信号11の電圧が下降すること
により、電圧Vd2が上昇する。さらに、時刻T3’’
を過ぎると、差動用光ファイバ32βのアナログ信号1
1の電圧が16組目の光ファイバ31のアナログ信号1
1の電圧とほぼ同じ割合で下降するので、電圧Vd2は
ほぼ一定となる。そして、時刻T4を過ぎると、16組
目の光ファイバ31のアナログ信号11の電圧がほぼ一
定となるので、電圧Vd2が減少する。さらに、時刻T
4’’を過ぎると、差動用光ファイバ32βのアナログ
信号11の電圧がほぼ一定となり、16組目の光ファイ
バ31のアナログ信号11の電圧とほぼ等しくなると、
電圧Vd2がほぼ0となる。
【0059】図8(a)は、図6(b)と図7(b)と
のグラフでの各時間におけるそれぞれの電圧の値Vd
1,Vd2の和をとったグラフである。ここに示すよう
に、時刻T1’に至るまでは電圧和(Vd1+Vd2)
がほぼ0である。そして、時刻T1’を過ぎると電圧和
(Vd1+Vd2)が上昇し、時刻T1を過ぎるとほぼ
一定になる。また時刻T1’’(T2’)の近傍では、
電圧和(Vd1+Vd2)が変動するが、その直後に一
定値に戻る。そして、時刻T2を過ぎると電圧和(Vd
1+Vd2)が下降し、時刻T2’’を過ぎるとほぼ0
になる。
【0060】また、時刻T3’を過ぎると電圧和(Vd
1+Vd2)が上昇し、時刻T3を過ぎるとほぼ一定に
なる。また時刻T3’’(T4’)の近傍では、電圧和
(Vd1+Vd2)が変動するが、その直後に一定値に
戻る。そして、時刻T4を過ぎると電圧和(Vd1+V
d2)が減少し、時刻T4’’を過ぎるとほぼ0にな
る。
【0061】図8(b)は、時間における境界ON・O
FF信号15の変化を示している。これは、図8(a)
の電圧和(Vd1+Vd2)に対して、予め閾値V5を
設定しておき、電圧和(Vd1+Vd2)がこの閾値V
5以下であるときは、境界ON・OFF信号15をOF
Fとし、閾値V5を超えたときに境界ON・OFF信号
15をONとするように構成されており、この境界ON
・OFF信号15が境界処理回路部14から出力され
る。
【0062】さらに、出力された判定結果信号19と境
界ON・OFF信号15とが最終判定回路部20に入力
される。この最終判定回路部20では、背景信号19A
が入力された後にマーク信号19Bが入力された場合
に、長さ判定指示信号21が出力され、その出力が継続
される。そして、長さ判定指示信号21が出力されてい
る間に背景信号19Aが入力されると、長さ判定指示信
号21の出力が停止される。
【0063】なお、図3(a)のグラフでの時刻t2か
ら時刻t7までの場合、つまり実際の識別マーク3を検
出する場合のように、アナログ信号領域13Aからアナ
ログ信号領域13Bに、かつこの逆に変化する際には、
アナログ信号領域13Cを経由して変化することが実際
上ある。この場合には、識別マーク3で生じる反射光7
を受光しても、最終判定回路部20から長さ判定指示信
号21が出力されないので、識別マーク3を検出するこ
とができない。このような場合のために、境界ON・O
FF信号15を用いて絵柄信号19Cをマスク処理し、
長さ判定指示信号21が出力されるようにする。
【0064】つぎに、マスク処理について説明する。境
界ON・OFF信号15がONになるのは、図8におけ
る時刻T1’と時刻T1との間の時点から時刻T2と時
刻T2’’との間の時点までであり、また、時刻T3’
と時刻T3との間の時点から時刻T4と時刻T4’’と
の間の時点までである。なお図3から、時刻t3は時刻
T1よりも後であり、時刻t4は時刻T2よりも前であ
る。また、時刻t5は時刻T3よりも後であり、時刻t
6は時刻T4よりも前である。その結果、境界ON・O
FF信号15がONの場合に判定結果信号19をマスク
処理すると、時刻t3から時刻t4までの時間と時刻t
5から時刻t6までの時間とに発生する絵柄信号19C
が確実にマスク処理される。その結果、境界ON・OF
F信号15を用いることによって、識別マーク3とその
背景部3Bとの色と色との境界部分で生じる反射光7に
よる絵柄信号19Cを無視することができるので、長さ
判定指示信号21を最終判定回路部20から出力するこ
とができる。
【0065】そして、最終判定回路部20では、通常O
Nであり、かつ背景信号19Aが入力された後にマーク
信号19Bが入力され、さらにその後に絵柄信号19C
が入力された場合に、絵柄信号19Cが入力された時点
でOFFになる信号出力許可信号22が出力される。な
お、この信号出力許可信号22がOFFになった場合
は、背景信号19Aが入力されてから一定時間の後、O
Nに復帰するように設定されている。
【0066】また、走行ローラパルス発生器26によっ
て、帯状材1を走行させる走行ローラ25の回転数に同
期するパルス信号24が出力される。
【0067】そして、長さ判定指示信号21と信号出力
許可信号22とパルス信号24とが帯状材送り長さ判定
部23に入力される。この帯状材送り長さ判定部23で
は、まず長さ判定指示信号21とパルス信号24とから
長さ判定指示信号21がONとなる帯状材1の走行方向
における帯状材1の区間の長さを計測し、その計測結果
を予め設定された帯状材1の走行方向における識別マー
ク3の長さと比較する。そして、それらが一致した場合
に、長さ一致信号27をONとする。さらに、この長さ
一致信号27がONであるときに、信号出力許可信号2
2がONのままである場合に識別マーク3が検出された
と判定し、マーク検出信号28を出力する。また、この
長さ一致信号27がONであっても、信号出力許可信号
22がOFFとなっていれば、識別マーク3ではないと
判定し、マーク検出信号28は出力されないように構成
されている。
【0068】以上説明した発明の具体例において、形状
の異なる識別マーク3や絵柄2から正しく識別マーク3
を検出する過程について図9と図10とを用いて説明す
る。なお、これらの図では、説明の都合上、帯状材1が
静止しているものとし、受光部8が図における右方向に
相対的に移動するものとしている。さらに、これらの図
に示される各信号を、その信号に対応する反射光7が生
じる識別マーク3の位置と対応させて示したものであ
る。
【0069】図9(a)は、正規の識別マーク3を受光
部8によって受光する例である。受光部8が識別マーク
3よりも図9(a)における左側に位置する識別マーク
3の背景部3Bで生じる反射光7を受光するときには、
背景信号19AがONであり、絵柄信号19Cとマーク
信号19BとがOFFとなる。そして、受光部8が識別
マーク3で生じる反射光7を受光し始めると、背景信号
19AがOFFとなり、マーク信号19BがONとな
る。なお、絵柄信号19CはOFFのままである。これ
は、識別マーク3の背景部3Bと識別マーク3との色と
色との境界部分で生じる反射光7によって発生する絵柄
信号19Cが最終判定回路部20においてマスク処理さ
れるためである。その結果、長さ判定指示信号21がO
Nとなり、最終判定回路部20から出力され、その出力
が継続される。そして、受光部8が識別マーク3で生じ
る反射光7を受光し終わると、マーク信号19BがOF
Fとなり、背景信号19AがONとなる。すると、長さ
判定指示信号21がOFFとなり出力が終了する。なお
この場合においても、絵柄信号19Cはマスク処理され
ることにより、OFFのままである。
【0070】そして、この長さ判定指示信号21がON
となっている間に走行した帯状材1の走行方向の長さが
計測される。その長さは帯状材1の走行方向における識
別マーク3の長さと一致するので、長さ一致信号27が
ONとなる。また、信号出力許可信号22はONの状態
であるから、マーク検出信号28が出力され、識別マー
ク3が識別される。なお、このマーク検出信号28は、
位置決め制御に使用する目的から、非常に短いパルス信
号として出力される。
【0071】図9(b)は、識別マーク3と同じ形状と
大きさをもつ部分に連続して凸部が図9(b)における
左側に延びている絵柄2で生じる反射光7を受光部8に
よって受光する例である。なおこの凸部は、その凸部で
生じる反射光7が受光部8の差動用光ファイバ32によ
って受光されることがない位置に設けられている。
【0072】受光部8が識別マーク3よりも図9(b)
における左側に位置する識別マーク3の背景部3Bで生
じる反射光7を受光するときは、背景信号19AがON
であり、絵柄信号19Cとマーク信号19BとがOFF
となる。そして、受光部8が絵柄2の凸部で生じる反射
光7を受光し始めると、背景信号19AがOFFとな
り、絵柄信号19CがONとなる。さらに、受光部8が
識別マーク3と同じ形状と大きさをもつ絵柄2の部分で
生じる反射光7を受光し始めると、絵柄信号19CがO
FFとなり、マーク信号19BがONとなる。この場合
では、長さ判定指示信号21がONとならずOFFのま
まなので、マーク検出信号28は出力されず、この絵柄
2が識別マーク3として認識されることはない。
【0073】図10(a)は、識別マーク3と同じ形状
と大きさをもつ部分に凸部が図10(a)における右側
に延びている絵柄2で生じる反射光7を受光部8によっ
て受光する例である。なおこの凸部は、その凸部で生じ
る反射光7が受光部8の差動用光ファイバ32によって
受光されることがない位置に設けられている。
【0074】受光部8が識別マーク3よりも図10
(a)における左側に位置する識別マーク3の背景部3
Bで生じる反射光7を受光するときは、背景信号19A
がONであり、絵柄信号19Cとマーク信号19Bとが
OFFとなる。そして、受光部8が識別マーク3と同じ
形状と大きさをもつ絵柄2の部分で生じる反射光7を受
光し始めると、背景信号19AがOFFとなり、マーク
信号19BがONとなる。なお、絵柄信号19CはOF
Fのままである。その結果、長さ判定指示信号21がO
Nとなり、最終判定回路部20から出力され、その出力
が継続される。そして、受光部8が絵柄2の凸部で生じ
る反射光7を受光し始めると、マーク信号19BがOF
Fとなり、絵柄信号19CがONとなる。さらに、受光
部8が絵柄2の凸部からの反射光を受光し終わると、絵
柄信号19CがOFFとなり、背景信号19AがONと
なる。すると、長さ判定指示信号21がOFFとなり出
力が終了する。
【0075】そして、この長さ判定指示信号21がON
となっている間に走行された帯状材1の走行方向の長さ
が計測される。その長さは帯状材1の走行方向における
識別マーク3の長さよりも長いため、長さ一致信号27
がOFFのままとなる。また、絵柄信号19CがOFF
になった時点で信号出力許可信号22がOFFとなる。
その結果、マーク検出信号28は出力されず、この絵柄
2が識別マーク3として認識されることはない。
【0076】図10(b)は、識別マーク3と同じ形状
と大きさをもつ部分に凸部が図10(b)における右側
に設けられている絵柄2で生じる反射光7を受光部8に
よって受光し、かつ帯状材1の走行方向において、凸部
を含んだ絵柄2の長さが正規の識別マーク3の長さと等
しい場合である例である。なお、この凸部はその反射光
7が受光部8の差動用光ファイバ32によって受光され
ることがない位置に設けられている。
【0077】受光部8が識別マーク3よりも図10
(b)における左側に位置する識別マーク3の背景部3
Bで生じる反射光7を受光するときは、背景信号19A
がONであり、絵柄信号19Cとマーク信号19Bとが
OFFとなる。そして、受光部8が識別マーク3と同じ
形状と大きさをもつ絵柄2の部分で生じる反射光7を受
光し始めると、背景信号19AがOFFとなり、マーク
信号19BがONとなる。なお、絵柄信号19CはOF
Fのままである。その結果、長さ判定指示信号21がO
Nとなり、最終判定回路部20から出力され、その出力
が継続される。そして、受光部8が絵柄2の凸部で生じ
る反射光7を受光し始めると、マーク信号19BがOF
Fとなり、絵柄信号19CがONとなる。さらに、受光
部8が絵柄2の凸部で生じる反射光7を受光し終わる
と、絵柄信号19CがOFFとなり、背景信号19Aが
ONとなる。すると、長さ判定指示信号21がOFFと
なり、出力が終了する。
【0078】そして、この長さ判定指示信号21がON
となっている間に走行した帯状材1の走行方向の長さが
計測される。その長さは帯状材1の走行方向における識
別マーク3の長さと一致することから、長さ一致信号2
7がONとなる。また、絵柄信号19CがOFFになっ
た時点で信号出力許可信号22がOFFとなる。その結
果、マーク検出信号28は出力されず、この絵柄2が識
別マーク3として認識されることはない。
【0079】なお、図9と図10とでは、絵柄2の凸部
で生じる反射光7が差動用光ファイバ32には受光され
ない位置にその絵柄2の凸部が存在する場合が示され
た。そこで、この絵柄2の凸部で生じる反射光7が差動
用光ファイバ32によって受光される位置にその絵柄2
の凸部が存在する場合を図11を用いて説明する。な
お、図11に示す状態は、差動用光ファイバ32βが絵
柄2の凸部の端部で生じる反射光7を受光部8が受光し
終わった状態、つまり判定結果信号19のマスク処理が
終了した状態を示している。
【0080】図11(a)に示す状態では、光ファイバ
31が絵柄2の識別マーク3と同じ形状と大きさをもつ
部分で生じる反射光7を受光部8が受光している。その
ため、この状態では判定結果信号19がマーク信号19
Bとなる。この場合には、絵柄2を識別マーク3と誤認
識する可能性があるので、識別マーク3の形状や大き
さ、色彩や明暗を変更する。あるいは、帯状材1の蛇行
量が小さければ、受光部8の位置を帯状材1の幅方向に
少しずらして設置し、この絵柄2の凸部で生じる反射光
7が差動用光ファイバ32によって受光されない位置に
してもよい。
【0081】また、図11(b)に示す状態では、光フ
ァイバ31の一部が絵柄2の識別マーク3と同じ形状と
大きさをもつ部分で生じる反射光7を受光部8が受光
し、他の部分が識別マーク3の背景部3Bで生じる反射
光7を受光部8が受光している。そのため、この状態で
は判定結果信号19が絵柄信号19Cとなり、絵柄2が
識別される。
【0082】さらに、図11(c)に示す状態では、光
ファイバ31が識別マーク3の背景部3Bで生じる反射
光7を受光部8が受光している。そのため、この状態で
は判定結果信号19が背景信号19Aとなる。そして帯
状材1がさらに走行すると、光ファイバ31の一部が絵
柄2の識別マーク3と同じ形状と大きさをもつ部分で生
じる反射光7を受光部8が受光し、他の部分が識別マー
ク3の背景部3Bで生じる反射光7を受光することにな
る。すると、判定結果信号19が絵柄信号19Cとなる
が、この状態では差動用光ファイバ32によるマスク処
理が行われないので、絵柄2が識別される。
【0083】なお、この具体例では、帯状材1としてフ
ィルムを貼着した帯状材を対象とした例を説明したが、
この発明はこれに限定されることはなく、識別マークの
付された金属板やプラスチックフィルム、紙なども帯状
材1の対象とすることができる。そして、それらの場合
であっても、上述した例と同様に帯状材1を走行しなが
ら絵柄2にマスク処理を施すことなくマークを識別する
ことができる。また、この具体例では、光源6から光5
を帯状材1に照射したが、この光5は可視光線のみなら
ず、紫外線やX線等を用いてもよい。
【0084】さらに、この具体例では、差動用光ファイ
バ32を16組目の二本の光ファイバ31に隣接して設
けたが、この発明はこれに限定されることはなく、帯状
材1の走行方向における識別マーク3の長さ以下の長さ
だけ光ファイバ31から帯状材1の走行方向に離れて設
けてもよい。その場合、判定結果信号19がマスク処理
される時間が長くなるが、判定結果信号19が背景信号
19Aからマーク信号19Bに変化するので、識別マー
ク3を識別することに影響はない。さらに、この具体例
では、径が光ファイバ31の径と等しい差動用光ファイ
バ32が用いられたが、この発明はこれに限定されるこ
とはなく、光ファイバ31の径より大きくても小さくて
もよい。望ましくは、光ファイバ31の径よりも小さい
径をもつ差動用光ファイバ32を光ファイバ31に密接
させるとよい。差動用光ファイバ32の径を小さくする
ことによって、マスク処理の時間が短くなる。その結
果、前述した、絵柄2の凸部で生じる反射光7が差動用
光ファイバ32によって受光される位置にその絵柄2の
凸部が存在する場合の、凸部の大きさが小さいものまで
絵柄2として確実に識別でき、精度よく識別マーク3を
識別することができる。
【0085】そして、この具体例では、識別マーク3と
その背景部3Bとの境界部分で生じる反射光7を受光す
ることによって生じる絵柄信号19Cの影響を除去する
ために、差動用光ファイバ32を受光部8に設けて絵柄
信号19Cをマスク処理することが示されたが、この発
明はこれに限定されることはなく、差動用光ファイバ3
2を設けなくともよく、その場合には、下記のように信
号回路を構成し、識別マーク3を検出するとよい。つま
り、背景信号19Aが入力された後に絵柄信号19Cが
入力された場合に、絵柄信号19Cが入力されている間
に送られる帯状材1の長さの計測を指示するための絵柄
長さ判定指示信号が出力されるとともにその出力が継続
するように設定する。さらに、その後にマーク信号19
Bが入力された場合に絵柄長さ判定指示信号の出力が停
止され、かつ長さ判定指示信号21が出力されるととも
にその出力が継続されるように設定する。また、マーク
信号19Bが入力された後に絵柄信号19Cが入力され
た場合に、長さ判定指示信号21の出力が停止され、か
つ絵柄長さ判定指示信号が出力されるとともにその出力
が継続するように設定する。さらに、その後に背景信号
19Aが入力された場合に絵柄長さ判定指示信号の出力
が停止されるように設定する。そして、絵柄長さ判定指
示信号とパルス信号24とから絵柄長さ判定指示信号が
ONとなる帯状材1の走行方向における帯状材1の区間
の長さを計測し、その計測結果を識別マーク3とその背
景部3Bとの境界部分で生じる反射光7を受光部8が受
光することによって発生する絵柄信号19CがONとな
る帯状材1の走行方向におけるその区間の長さとを比較
し、これらが一致するとともに長さ一致信号27がON
となる場合に、識別マーク3が検出されたと判定する。
【0086】また、この具体例では、受光部8の光ファ
イバ31が直線状に配列した例を説明したが、この発明
はこれに限定されることはなく、識別マーク3の形状に
合わせて曲線状に配列してもよい。また、絵柄2が識別
マーク3と誤認識される可能性がない形状であるなら
ば、受光部8の光ファイバ31を密接させずに間隔を置
いて設けたり、千鳥状に設けてもよい。この場合、設置
する光ファイバ31の本数が少なくて済むので、装置の
コストダウンを図ることができる。また、光ファイバ3
1からのアナログ信号11を処理する回数が減少するの
で、装置の処理速度を高速化することができる。
【0087】さらに、この具体例では、識別マーク3の
形状が長方形である例を説明したが、この発明はこれに
限定されることはなく、複数の矩形またはそれらを組合
せて一つの識別マークとした形状でもよい。
【0088】さらにまた、この具体例では、帯状材1に
設けられた識別マーク3の識別を行う場合を例に採用し
たが、この発明はこれに限定されることはなく、他の用
途にも採用することができる。他の用途としては、第一
に、帯状材に設けられた識別マークの間隔を計測するこ
とができる。つまり、帯状材の背景部と絵柄との帯状材
の走行方向における長さを計測することにより、識別マ
ークの間隔を容易に計測することができ、例えばフィル
ムの継ぎ目で、識別マーク同士の間隔が不等ピッチの場
合でもマーク間隔を容易に計測できる。また、第二に、
帯状材に設けられた識別マークの種類を複数設定し識別
することができる。つまり、形状や大きさ、色彩や明暗
の異なる複数種類の識別マークを予め装置に設定してお
くことにより、複数種類の識別マークを容易に識別する
ことができる。なおこの発明では、識別マークの形状や
大きさ、色彩や明暗とを計測するので、識別マークの種
類が増加しても、採用する絵柄の自由度が著しく減少す
ることを防ぐことができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、帯状材の走行方向とは直交する方向における表示
物の受光量デジタル信号パターンを検出し、その受光量
デジタル信号パターンの出力順序が、予め設定された識
別マークの通過を表す受光量デジタル信号パターンの出
力順序と一致した場合に、その表示物の走行方向におけ
る長さを計測し、その計測長さが予め設定された基準長
さと一致した場合に、その表示物を識別マークとするこ
とによって、識別マークの形状と大きさとを認識でき、
識別マークを絵柄や他のマーク等と容易に識別すること
ができる。
【0090】また、識別マークを2次元寸法として基本
的に判定する方法のため、識別マークの形状と色とを考
慮して、絵柄を決定する必要がなく、絵柄の自由度を向
上させることができる。しかも、識別マークを絵柄と同
一走行線上に存在する絵柄と絵柄との間の印刷されてい
ない部分に付けることができるので、帯状材の側縁部に
付ける必要がない。その結果、帯状材の材料歩留まりを
向上させることができる。
【0091】さらに、不等間隔の識別マーク間隔にも容
易に対応ができ、確実に識別マークを識別することがで
きる。
【0092】さらにまた、帯状材の識別マークが印刷さ
れていない部分において、絵柄を識別マークと誤認識し
ないようにするための絵柄マスク処理手段を特別に設け
る必要がなくなり、その設定および調整作業の省略が行
え、帯状材の印刷された識別マークの間隔が変わる品種
替えの多い設備において、生産性に絶大な効果を得るこ
とができる。
【0093】また請求項2の発明によれば、表示物の色
と色との境界部分で生じる反射光やそれに基づく検出信
号を除去するマスク処理を行い、そのマスク処理を施し
た後に得られる前記受光量デジタル信号パターンの出力
順序と予め設定された前記識別マークの通過を表す受光
量デジタル信号パターンの出力順序とを比較することに
よって、識別マークの境界部分で生じる反射光の面受光
による影響なしに、表示物の実際の受光量デジタル信号
パターンを得ることができる。その結果、識別マークを
より容易・確実に識別することができる。
【0094】さらに請求項3の発明によれば、光源と受
光手段と幅方向パターン比較手段と長さ判定手段とを設
けることによって、画像処理装置を使用する場合と比較
して、マークの識別に必要となる演算量が少なくて済
む。そのため、帯状材の走行方向での二つの絵柄の間に
識別マークが存在しても、複雑な装置を使用せずに識別
マークを高速で高精度に検出することができる。その結
果、帯状材の走行速さを速くすることができるととも
に、ラインの効率を上昇させることができる。
【0095】また、帯状材の幅方向におけるマークの幅
よりも長い区間に亘って帯状材の面からの反射光を受光
手段が受光することによって、帯状材が蛇行したりする
ことによりその幅方向にぶれて識別マークからの反射光
を受光手段が受光することができなかったり、マークを
認識せずにとばしてしまったりすることを防ぐことがで
きる。
【0096】そして請求項4の発明によれば、表示物の
境界部分で生じる反射光に基づく信号を除去するマスク
手段を備えることによって、識別マークの走行方向にお
ける境界部分で生じる反射光を受光する受光面積による
影響(点受光と異なり面受光では、境界部分を中間レベ
ルと判定するため、処理が複雑となる)を取り除いて、
帯状材の走行方向における表示物の実際の受光量デジタ
ル信号パターンを得ることができる。その結果、識別マ
ークをより容易・確実に識別することができるため、識
別マークを認識せずに飛ばしてしまったりすることによ
って発生する生産ラインでの材料ロスや、稼働率の低下
を防ぐことができる。
【0097】また、境界部分で生じる反射光の識別処理
回路が不要になるため、装置コストをその分低く抑える
ことができる。
【0098】また請求項5の発明によれば、受光手段
が、帯状材の幅方向における識別マークの長さよりも長
い区間に亘って配置されたn個(但し、nは自然数)の
受光素子と、帯状材の走行方向において該受光素子の両
側にそれぞれ少なくとも一個ずつ設けられる第二の受光
素子とから構成されていることによって、帯状材の幅方
向と走行方向とにおける識別マークのパターンを認識す
ることができる。その結果、受光素子を帯状材の走行方
向に多数設け、マーク全体の形状や大きさを一度に認識
しなくとも、識別マークを高速かつ高精度に識別するこ
とができる。さらに、受光素子を帯状材の走行方向に多
数設ける場合と比較して、設ける受光素子の総数が少な
くなるので、その分コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のマーク識別方法が用いられるマー
ク識別装置の一例を示す概略図である。
【図2】 受光部を示す平面図である。
【図3】 受光部で受光した反射光に対応するアナログ
信号の電圧の時間変化を示すグラフとその反射光を生じ
させる帯状材の部分とを対応させて示す図である。
【図4】 帯状材の走行方向における、帯状材の背景部
と識別マークとの境界部分で生じる反射光を受光する受
光部の光ファイバを示す平面図である。
【図5】 帯状材の幅方向における、帯状材の背景部と
識別マークとの境界部分で生じる反射光を受光する受光
部の光ファイバを示す平面図である。
【図6】 16組目の光ファイバと、帯状材の走行方向
における下流側に位置する差動用光ファイバとが受光し
た反射光に対応するアナログ信号の電圧と、それら電圧
の差分との時間変化を示すグラフである。
【図7】 16組目の光ファイバと、帯状材の走行方向
における上流側に位置する差動用光ファイバとが受光し
た反射光に対応するアナログ信号の電圧と、それら電圧
の差分との時間変化を示すグラフである。
【図8】 二つの電圧の差分の和と境界ON・OFF信
号との時間変化を示すグラフである。
【図9】 正規の識別マークと、それとは形状が異なる
絵柄とのマーク識別過程を説明するための概略図であ
る。
【図10】 正規の識別マークとは形状が異なる二つの
絵柄のマーク識別過程を説明するための概略図である。
【図11】 差動用光ファイバが受光する帯状材の部分
に凸部を有し、それ以外の部分が識別マークと同じ形状
をもつ三つの絵柄のマーク識別過程を説明するための概
略図である。
【符号の説明】 1…帯状材、 2…絵柄、 3…識別マーク、 3B…
背景部、 4…マーク識別装置、 5…光、 6…光
源、 7…反射光、 8…受光部、 11…アナログ信
号、 12…信号領域判定回路部、 13…アナログ信
号領域、 14…境界処理回路部、 16…信号領域計
数回路部、 20…最終判定回路部、 23…帯状材送
り長さ判定部、 25…走行ローラ、 26…走行ロー
ラパルス発生器、 31…光ファイバ、 32…差動用
光ファイバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 7/00 G06K 7/00 U 7/10 7/10 P Fターム(参考) 2F065 AA54 BB13 BB17 CC02 CC06 DD06 FF04 FF44 GG02 GG07 GG16 HH03 HH12 JJ02 JJ03 JJ24 JJ25 JJ26 LL02 MM03 QQ03 QQ08 QQ25 QQ51 2F069 AA99 BB19 BB34 CC06 DD15 GG04 GG07 GG52 JJ13 NN08 PP06 5B047 AA30 BA01 BC08 5B072 BB00 CC13 CC16 CC21 DD02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定方向に走行する帯状材の表面に、そ
    の表面に繰り返し付けられた絵柄と同一走行線上にその
    絵柄と区別して設けられた識別マークを識別するマーク
    識別方法において、 前記表面に照射した光の反射光に基づいて、前記表面に
    付されている表示物の前記帯状材の走行方向に対して直
    交する幅方向の受光量デジタル信号パターンを検出し、
    該受光量デジタル信号パターンの出力順序と予め設定さ
    れた前記識別マークの通過を表す受光量デジタル信号パ
    ターンの出力順序とが一致した場合に、該表示物の走行
    方向の長さを判定するための指示信号が出力され、該判
    定指示信号と帯状材の走行パルス信号とから、前記判定
    指示信号が出力されている間の前記帯状材の走行方向の
    送り長さを計測し、その計測した長さが予め設定された
    基準長さと一致した場合に、前記表示物を前記識別マー
    クとすることを特徴とするマーク識別方法。
  2. 【請求項2】 前記表示物の受光量デジタル信号パター
    ンの出力順序と予め設定された前記識別マークの通過を
    表す受光量デジタル信号パターンの出力順序とを比較す
    る際に、前記表示物の前記帯状材の走行方向における境
    界部分で生じる、前記反射光もしくは該反射光に基づく
    検出信号を除去するマスク処理を行い、そのマスク処理
    を施した後に得られる前記受光量デジタル信号パターン
    の出力変化と予め設定された前記識別マークの通過を表
    す受光量デジタル信号パターンの出力順序とを比較する
    ことを特徴とする請求項1に記載のマーク識別方法。
  3. 【請求項3】 一定方向に走行する帯状材の表面に、そ
    の表面に繰り返し付された絵柄と同一走行線上にその絵
    柄と区別して設けられた識別マークを識別するマーク識
    別装置において、 前記マークが設けられている前記帯状材の面に光を照射
    する光源と、 前記帯状材の幅方向における前記識別マークの長さより
    も長い区間に亘って前記帯状材の面からの反射光を受光
    して受光量アナログ信号を出力する受光手段と、 その受光手段で得られた受光量アナログ信号をデジタル
    変換して前記帯状材の表面に付けられている表示物の幅
    方向の受光量デジタル信号パターンをつくり、該受光量
    デジタル信号パターンの出力順序と予め設定された前記
    識別マークの通過を表す受光量デジタル信号パターンの
    出力順序とを比較し、両者が一致した場合に、前記表示
    物の走行方向の長さを判定する判定指示信号を出力する
    幅方向パターン判定手段と、 その幅方向パターン判定手段から出力される前記判定指
    示信号と、前記帯状材の走行ローラから発せられるパル
    ス信号とに基づいて、前記判定指示信号が入力されてい
    る間の前記帯状材の送り長さを計測し、予め定めた基準
    長さと比較して両者が一致することにより前記表示物を
    識別マークと判定する長さ判定手段とを備えていること
    を特徴とするマーク識別装置。
  4. 【請求項4】 前記受光手段が、前記帯状材の幅方向に
    おける前記識別マークの長さよりも長い区間に亘る部分
    からの反射光を受光する幅方向受光部と、帯状材の走行
    方向に沿う複数箇所からの反射光を受光する境界受光部
    とを備えるとともに、 前記表示物の走行方向における境界部分で生じる前記反
    射光に基づく信号を除去するマスク手段を更に備えてい
    ることを特徴とする請求項3に記載のマーク識別装置。
  5. 【請求項5】 前記受光手段が、前記帯状材の幅方向に
    おける前記識別マークの長さよりも長い区間に亘って配
    置されたn個(但し、nは自然数)の受光素子と、前記
    帯状材の走行方向において該受光素子の両側にそれぞれ
    少なくとも一個ずつ設けられる第二の受光素子とから構
    成されていることを特徴とする請求項3に記載のマーク
    識別装置。
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