JP2000075469A - フォトマスクの作製方法 - Google Patents

フォトマスクの作製方法

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JP2000075469A
JP2000075469A JP24135798A JP24135798A JP2000075469A JP 2000075469 A JP2000075469 A JP 2000075469A JP 24135798 A JP24135798 A JP 24135798A JP 24135798 A JP24135798 A JP 24135798A JP 2000075469 A JP2000075469 A JP 2000075469A
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mask
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resist pattern
film
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JP24135798A
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Shinji Yamaguchi
真司 山口
Hideki Kanai
秀樹 金井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】透光部の透過率の低下のないフォトマスクの作
製方法を提供する。 【解決手段】透明基板11上に遮光膜(マスク材)1
2、レジスト膜13を積層形成し、そのレジスト膜13
をパターニングしてレジストパターン13aを形成した
段階で、そのレジストパターン13aの白欠陥A及び黒
欠陥Bの有無を検査し、欠陥がある場合、その欠陥部分
を修正した後、その修正後のレジストパターン13aを
マスクに遮光膜12をパターニングし遮光膜パターン1
2aを形成する。このため、修正個所の周辺の透光部分
にカーボン膜の付着、ダメージ等がなく、高精度のフォ
トマスクが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
製造等に使用されるフォトマスクの作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体記憶装置(Dynamic Random
Access Memory)の製造においては、高集積化の要求が
高まり、回路素子や配線パターンの微細化が進められて
いる。例えば、次世代の1GDRAMの作製において
は、設計ルール0.15μmの回路パターン形成が必要
と言われている。
【0003】そのため、このような微細な回路パターン
を半導体ウェハ上に転写するフォトリソグラフィ技術に
おいては、高精度のマスクパターンを有するクロムマス
ク、位相シフトマスク等のフォトマスクの作製が求めら
れている。
【0004】先ず、従来の一般的なクロムマスクの作製
方法を説明する。図4は、クロムマスクの作製工程図で
ある。先ず、図4(a)に示すように、透明基板41上
にクロム等の金属あるいは金属酸化物からなる遮光膜4
2を形成し、前記遮光膜42上にレジスト膜43を塗布
する。
【0005】次に、図4(b)に示すように、例えば、
電子ビーム描画装置により前記レジスト膜に43にマス
クパターンを描画し、現像をおこなうことによりレジス
トパターン43aを形成する。
【0006】次に、図4(c)に示すように、前記レジ
ストパターン43aをマスクとし、露出した前記遮光膜
42を反応性イオンエッチングして遮光膜パターン42
aを形成する。
【0007】次に、図4(d)に示すように、前記レジ
ストパターン43aを剥離する。続いて、前記遮光膜パ
ターン42aの欠陥検査を行う。この欠陥検査は、一般
に、隣接する同一遮光膜パターンを比較するdie―t
o―die比較検査装置、または設計パターンと比較す
るdie―to―data base比較検査装置を用
いて欠陥検査を行う。
【0008】図10に示すように、die−to―di
e比較検査装置は、クロムマスク40をX−Yステージ
101上に載置した後、前記X−Yステージ101下方
より光を照射し、前記X−Yステージ101上下に配置
した2つの光学系102a、102bにより、比較すべ
き隣接する同一パターンの透過光による拡大像をCCD
画像センサ103a、103bに結像させて、各前記画
像センサ103a,103bからのパターン情報を、適
当なアルゴリズムを用いて比較論理回路手段104で不
一致部分を検出し、そのときのX−Y座標を欠陥位置情
報として記録することによって行う。
【0009】それに対し、図11に示すように、die
―to―database比較検査装置は、クロムマス
ク40をX−Yステージ111上に載置した後、前記X
−Yステージ111下方より光を照射し、前記X−Yス
テージ111上下に配置した光学系112により、パタ
ーンの透過光による拡大像をCCD画像センサ113か
らのパターン情報を、比較パターン発生回路手段115
から得られる設計パターン情報と比較し、適当なアルゴ
リズムを用いて比較論理回路手段114で不一致部分を
検出し、そのときの座標を欠陥位置情報として記録する
ことによって行う。
【0010】前記欠陥検査装置により、図5に示すよう
に、遮光膜パターン42aの欠損、欠落等の白欠陥A及
び図6に示すように、遮光膜パターン42aの不要な残
渣部B等の黒欠陥と呼ばれる欠陥の有無を検査する。一
般に、この欠陥の発生は、様々な原因が考えられるが、
特に、レジスト塗布時に発生する。例えば、白欠陥A
は、レジスト膜中のピンホールに起因するレジストパタ
ーンのピンホールのために、本来エッチングを行わない
箇所の遮光膜がエッチングされることにより起こる。ま
た、黒欠陥Bは、レジスト膜上のゴミ等の異物の付着に
よりレジストパターン残渣のために、本来エッチングす
べき個所に遮光膜が残ることにより起こる。 次に、欠
陥検査の結果、図5或いは図6に示すように、例えば、
集束イオンビーム(FIB)法により遮光膜パターン4
2aの白欠陥A或いは黒欠陥Bの修正を行う。例えば、
図5に示すような、白欠陥Aの場合には、欠陥個所部分
に、Gaイオンビームと有機系のガス、例えばスチレン
ガス(C1210)を照射し、カーボン膜51を付着さ
せ、白欠陥Aをカーボン膜51で埋めることにより欠陥
修正を行い、クロムマスクを得る。
【0011】また、図6に示すような、黒欠陥Bの場合
には、欠陥個所部分に、Gaイオンビームを照射し、黒
欠陥Bの残渣部分を除去することにより欠陥修正を行
い、クロムマスクを得る。
【0012】しかしながら、このような従来のクロムマ
スクの作製方法では、遮光膜パターン形成後にマスクの
欠陥検査を行い、次にFIBにより、白欠陥の場合、欠
陥部分にカーボン膜を付着させて欠陥修正を行っている
が、欠陥修正個所の周辺の透光部にもカーボン膜が付着
する。また、黒欠陥の場合、欠陥部分にGaイオンビー
ムを照射し欠陥部分の除去を行っているが、その部分の
透明基板まで除去され、またその部分にGaが打ち込ま
れる。
【0013】そのため、いずれの場合も透光部の透過率
を低下させ、ウエハ上の転写パターンに重大な影響を及
ぼすという問題がある。次に、ハーフトーン位相シフト
マスクの作製方法について説明する。
【0014】このハーフトーン位相シフトマスクは、前
記クロムマスクにおける遮光膜を半透明膜に置き換えた
もので、作製方法は前記クロムマスクと同様である。従
って、ハーフトーン位相シフトマスクの作製方法におい
ても、クロムマスクの場合と同様に、欠陥修正個所の周
辺の透光部にカーボン膜が付着、或いは欠陥修正個所の
透光部の透明基板が除去されたり、またその部分にGa
が打ち込まれたりするため、透光部の透過率を低下させ
たり、透明部と半透明部との位相差(180度)にズレ
をもたらし、ウエハ上の転写パターンに重大な影響を及
ぼすという問題がある。
【0015】更に、レベンソン位相シフトマスクの作製
方法を、図7を用いて説明する。先ず、図7(a)に示
すように、透明基板71上にクロム等の遮光膜72を形
成し、前記遮光膜72上にレジスト膜73を塗布形成す
る。
【0016】その後、図7(b)に示すように、前記レ
ジスト膜73に、基準開口部のパターンを描画、現像し
て、基準開口レジストパターン( 第1のレジストパター
ン)73aを形成する。
【0017】次に、図7(c)に示すように、前記レジ
ストパターン73aをマスクにして、露出した前記遮光
膜72をエッチングして基準開口部に対応する遮光パタ
ーン72aを形成する。
【0018】更に、前記レジストパターン73aを剥離
した後、図7(d)に示すように、遮光膜パターン72
aをマスクにして前記透明基板71を反応性イオンエッ
チングし第1のエッチング溝74を形成する。
【0019】次に、図7(e)に示すように、前記遮光
膜パターン72aを含む透明基板71上にレジスト膜7
5を塗布した後、図7(f)に示すように、前記レジス
ト膜75に、シフタ開口部のパターンを描画してシフタ
開口レジストパターン(第2のレジストパターン)75
aを形成する。
【0020】次に図7(g)に示すように、前記レジス
トパターン75aをマスクとし、露出した前記第1のエ
ッチング溝74を更にエッチングして第2のエッチング
溝76を形成する。
【0021】次に、図7(h)に示すように、前記レジ
ストパターン74aを剥離した後、欠陥検査装置による
白欠陥及び黒欠陥の有無を検査し、図8(a)、(b)
に示すように、白欠陥Aが発見されれば、例えばFIB
法により、前記欠陥個所部分に、Gaイオンビームとピ
レンガス(C1210) を照射し、カーボン膜78を付着
させ、欠陥修正を行う。また、図8(c)、d)に示す
ように、レジスト膜75のピンホールにより、シフタ部
74に白欠陥Aができた場合には、欠陥箇所にテトラメ
チルシクロテトラシロキサン(C4164 Si4 )ガ
スを照射し、酸化珪素膜79を堆積させることにより欠
陥修正を行い、レベンソン位相マスクを得る。
【0022】また、図9に示すように、黒欠陥Bの場合
には、欠陥個所部分に、Gaイオンビームを照射し、黒
欠陥Bの遮蔽膜72a及び透明基板71部分を除去する
ことにより欠陥修正を行い、レベンソン位相シフトマス
クを得る。
【0023】しかしながら、このような従来のレベンソ
ン位相シフトマスクの作製方法では、位相シフトマスク
を形成した後、マスクの欠陥検査を行い、白欠陥の場
合、欠陥部分にカーボン膜又は酸化珪素膜を付着させて
欠陥修正を行っているが、欠陥修正個所の周辺の透光部
にもカーボン膜又は酸化珪素膜が付着する。また、黒欠
陥の場合、欠陥部分にGaイオンビームを照射し欠陥部
分の除去を行っているが、その部分の透明基板まで除去
されたり、またその部分にGaが打ち込まれる。そのた
め、いずれの場合も透光部の透過率を低下させたり、位
相のズレをもたらし、ウエハ上の転写パターンに重大な
影響を及ぼすという問題がある。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
フォトマスクの作製方法ではマスク完成後、欠陥の有無
を検査し、欠陥があった場合には、その欠陥部分にカー
ボン膜、酸化珪素膜を埋め込むことにより修正をした
り、また欠陥部分を除去している。そのため、欠陥部分
の周辺部にカーボン膜、酸化珪素膜が付着、または透明
基板の除去やGa等の不純物が打ち込まれ、透光部の透
過率を低下や位相のズレを招き、ウエハ上の転写パター
ンに重大な影響を及ぼすという問題がある。従って本発
明の目的は、透過率の低下のない高精度のフォトマスク
の作製方法を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明のフォトマスクの
作製方法における第1の発明(請求項1)は、透明基板
上にマスク材を形成する工程と、前記マスク材上にレジ
スト膜を形成する工程と、前記レジスト膜に描画、現像
し、レジストパターンを形成する工程と、次に前記レジ
ストパターンの欠陥を検査する工程と、この検査工程に
おいて欠陥を発見した場合、前記レジストパターンの欠
陥を修正す工程と、この欠陥修正工程後、前記レジスト
パターンをマスクに前記マスク材をエッチングしてマス
クパターンを形成する工程とを具備することを特徴とす
る。
【0026】また、本発明は、前記マスク材が遮光膜ま
たは半透明膜であることを特徴とする。また、本発明
は、前記レジストパターンの欠陥が白欠陥の場合、欠陥
個所にカーボンを堆積することにより欠陥修正すること
を特徴とする。
【0027】また、本発明は、前記レジストパターンの
欠陥が黒欠陥の場合、欠陥個所をエッチング除去するこ
とにより欠陥修正することを特徴とする。本発明のフォ
トマスクの作製方法における第2の発明(請求項2)
は、透明基板上にマスク材を形成する工程と、前記マス
ク材上にレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜
に描画、現像し、第1 のレジストパターンを形成する工
程と、次に前記第1のレジストパターンをマスクに前記
マスク材をエッチングして第1 のマスクパターンを形成
する工程、前記第1 のマスクパターンをマスクに前記透
明基板表面に第1 のエッチング溝を形成する工程と、前
記第1 のマスクパターンを含む前記透明基板上に第2の
レジストパターンを形成する工程と、前記第2のレジス
トパターンをマスクに露出された前記第1のエッチング
溝をエッチングし、前記第1のエッチング溝より深い第
2のエッチング溝を形成する工程とを具備し、前記第1
及び第2のレジストパターン形成工程後、前記レジスト
パターンの欠陥を検査し、次に前記検査工程において欠
陥を発見した場合、前記レジストパターンの欠陥を修正
した後、前記レジストパターンをマスクにそれぞれ前記
第1のマスクパターン及び前記第2のエッチング溝を夫
々形成することを特徴とするフォトマスクの作製方法。
【0028】また、 本発明は、前記レジストパターンの
欠陥が白欠陥の場合、欠陥個所にカーボンを堆積するこ
とにより欠陥修正することを特徴とする。また、 本発明
は、前記レジストパターンの欠陥が黒欠陥の場合、欠陥
個所をエッチング除去することにより欠陥修正すること
を特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (実施の形態1)先ず、本発明の第1 の実施形態に係る
クロムマスクの作製方法について説明する。
【0030】図1は本発明の第1の実施の形態に係るク
ロムマスク作製方法を説明するための工程図である。ま
ず、図1(a)に示すように、石英(SiO2 )からな
る厚さ6.3mmの透明基板11上に、スパッタリング法
により、クロム等の金属あるいは金属酸化物からなる遮
光膜( マスク材) 12を0.1μm程度に形成し、更に
前記遮光膜12上にポジ型レジスト膜13を0.6 μ
m程度塗布する。
【0031】次に、図1( b) に示すように、前記レジ
スト膜13に電子ビーム描画装置等を用いてマスクパタ
ーンを描画した後、アルカリ現像液を用いて現像するこ
とによりレジストパターン13aを形成する。
【0032】次に、図1(c)に示すように、前記レジ
ストパターン13aにおける白欠陥及び黒欠陥等の欠陥
の有無について検査をする。この欠陥検査は、従来と同
様に、図10 に示す、隣接する同一パターンを比較す
るdie―to―die比較検査装置、または図11に
示す、設計パターンと比較するdie―to―data
base比較検査装置を用いて行う。
【0033】次に、前記欠陥検査の結果、図1(c)、
(d)に示すように、レジストパターン13aの欠損、
欠落等の白欠陥Aが発見された場合には、FIB(集束
イオンビーム)法により、欠陥個所部分に、Gaイオン
ビームと有機系のガス、 例えばピレン(C1210)ガス
を照射し、カーボン膜14を付着させ、白欠陥Aをカー
ボン膜14で埋めることにより欠陥修正を行う。
【0034】また、図1(e)、(f)に示すように、
レジストパターン13aの不要な残渣部B等の黒欠陥が
発見された場合には、FIB法により、欠陥個所部分
に、Gaイオンビームを照射し、黒欠陥Bの残渣部分を
除去することにより欠陥修正を行う。
【0035】次に、図1( g) に示すように、欠陥修正
後のレジストパターン13aをマスクに、前記遮光膜1
2を反応性イオンエッチングし、遮光膜パターン12a
を形成する。ここでは、エッチングは反応性イオンエッ
チング(RIE)装置を使用し、Cl2 とO2 との混合
ガスを用いて、流量をそれぞれ80sccm、20sc
cm、圧力40mTorr、RFパワー密度0.2W/
cm2 でおこなった。
【0036】なお、前記欠陥有無の検査結果、欠陥が発
見されなかった場合は、欠陥修正を行うことなく、図1
(g)に示すように、前記レジストパターン13aをマ
スクに反応性イオンエッチングして、遮光膜パターン1
2aを形成し、しかる後、前記レジストパターン膜13
aを過酸化水素水と硫酸に浸すことより剥離する。次
に、カーボン膜14をオゾンアッシング法により剥離
し、フォトマスクを得る。
【0037】以上のフォトマスクの作製方法によれば、
遮光膜のエッチングを行う前に、レジストパターンの白
欠陥或いは黒欠陥の有無を検査し、その欠陥個所を修正
する。この白欠陥修正において、修正個所及びその周辺
部分にカーボン膜が付着するが、周辺部分のカーボン膜
は遮光膜のパターニングの際に遮光膜と一緒に除去さ
れ、また修正個所( 欠損部) のカーボン膜は遮光膜パタ
ーン形成後、除去される。
【0038】また、黒欠陥修正において、修正個所への
Gaイオンビーム照射により、遮光膜表面がエッチング
されたり、Gaイオンが打ち込まれた状態になるが、こ
の修正部分の遮光膜は遮光膜のパターニングにより除去
される。したがって、ダメージのない、清浄な透光部及
び高精度の遮光膜パターンを有するフォトマスク得ら
れ、ウエハ上に高精度パターンを転写できる。
【0039】(実施の形態2)次に、本発明の第2の実
施形態に係るハーフトーン位相マスクの作製方法につい
て説明する。次に、ハーフトーン位相シフトマスクの作
製方法について説明する。
【0040】このハーフトーン位相シフトマスクは、前
記クロムマスクにおける遮光膜を半透明膜に置き換えた
もので、作製方法は前記クロムマスクと同様である。従
って、クロムマスクの場合と同様に、半透明膜のエッチ
ングを行う前に、レジストパターンの白欠陥或いは黒欠
陥の有無を検査し、その欠陥個所を修正する。この白欠
陥修正において、修正個所及びその周辺部分にカーボン
膜が付着するが、周辺部分のカーボン膜は半透明膜のパ
ターニングの際に半透明膜と一緒に除去され、また修正
個所( 欠損部) のカーボン膜は半透明膜パターン形成後
に除去される。
【0041】また、黒欠陥修正において、修正個所への
Gaイオンビーム照射により、半透明膜表面がエッチン
グされたり、Gaイオンが打ち込まれた状態になるが、
この修正部分の半透明膜は半透明膜のパターニングによ
り除去される。
【0042】したがって、欠陥修正個所の周辺の透光部
にカーボン膜が付着、或いは欠陥修正個所の透光部の透
明基板が除去されたり、またその部分にGaが打ち込ま
れたりすることがなく、透光部の透過率の低下、透明部
と半透明部との位相差(180度)にズレのない、高精
度のフォトマスクが得られ、ウエハ上に高精度のパター
ンを転写できる。
【0043】(実施の形態3)次に本発明の実施形態3
に係るレベンソン位相シフトマスクの作製方法を説明す
る。
【0044】図2はレベンソン位相シフトマスクの作製
方法を説明するための工程図である。まず、図2(a)
に示すように、石英(SiO2 )からなる厚さ6.3mm
の透明基板21上に、スパッタリング法により、クロム
等の金属あるいは金属酸化物からなるマスク材としての
遮光膜22を0.1μm に形成し、更に前記遮光膜22
上にポジ型レジスト膜23を0.6μm 程度塗布する。
【0045】次に、図2( b) に示すように、前記レジ
スト膜23に電子ビーム描画装置等を用いてマスクパタ
ーンを描画した後、アルカリ現像液を用いて現像するこ
とにより基準開口レジストパターン( 第1のレジストパ
ターン) 23aを形成した。
【0046】次に、前記レジストパターン23aにおけ
る白欠陥及び黒欠陥等の欠陥の有無について検査をす
る。この欠陥検査は、従来と同様に、図10 に示す、
隣接する同一パターンを比較するdie―to―die
比較検査装置、または図11に示す、設計パターンと比
較するdie―to―data base比較検査装置
を用いて行う。
【0047】次に、前記欠陥検査の結果、図2(c)、
(d)に示すように、レジストパターン23aの欠損、
欠落等の白欠陥Aが発見された場合には、FIB(集束
イオンビーム)法により、欠陥個所部分に、Gaイオン
ビームと有機系のガス、 例えばピレン(C1210)ガス
を照射し、カーボン膜24を付着させ、白欠陥Aをカー
ボン膜24で埋めることにより欠陥修正を行う。
【0048】また、図2(e)、(f)に示すように、
レジストパターン23aの不要な残渣部B等の黒欠陥が
発見された場合には、FIB法により、欠陥個所部分
に、Gaイオンビームを照射し、黒欠陥Bの残渣部分を
除去することにより欠陥修正を行う。
【0049】次に、図2( g) に示すように、欠陥修正
後の前記基準開口レジストパターン23aをマスクにし
て前記遮光膜22を反応性イオンエッチングし、遮光膜
パターン22aを形成する。ここでは、エッチングはR
IE(反応性イオンエッチング)装置を使用し、Cl2
とO2 の混合ガスを用いて、流量をそれぞれ80scc
m、20sccm、圧力40mTorr、RFパワー密
度0.2W/cm2 でおこなった。
【0050】次に、図2(h)に示すように、前記レジ
ストパターン23aを過酸化水素水と硫酸に浸すことよ
り剥離する。次に、カーボン膜14をオゾンアッシング
法により剥離する。
【0051】そして、図3(a)に示すように、遮光膜
パターン22aをマスクにして前記透明基板21を反応
性イオンエッチングし、深さ0.30μm 程度の第1 の
エッチング溝25を形成する。
【0052】しかる後、図3( b) に示すように、再
度、ポジ型レジスト膜26を、前記遮光膜パターン22
aを含む透明基板21上に0.60μm 程度塗布する。
次に、図3( c) に示すように、前記レジスト膜26
に、電子ビーム描画装置を用いてシフタ開口パターンを
描画した後、アルカリ現像液を用いて現像することによ
りシフト開口レジストパターン( 第2のレジストパター
ン) 26aを形成する。
【0053】次に、図2( c) ,(d)及び図2
(e)、(f)の場合と同様に、シフタ開口レジストパ
ターン26aにおける白欠陥及び黒欠陥の有無について
検査する。次に、前記欠陥検査の結果、図3(d)、
(e)に示すように、レジストパターン26aの欠損、
欠落等の白欠陥Aが発見された場合には、FIB(集束
イオンビーム)法により、欠陥個所部分に、Gaイオン
ビームと有機系のガス、 例えばピレン(C1210)ガス
を照射し、カーボン膜28を付着させ、白欠陥Aをカー
ボン膜28で埋めることにより欠陥修正を行う。また、
図3(f)、(g)に示すように、レジストパターン2
6aの不要な残渣部B等の黒欠陥が発見された場合に
は、FIB法により、欠陥個所部分に、Gaイオンビー
ムを照射し、黒欠陥Bの残渣部分を除去することにより
欠陥修正を行う。
【0054】次に、図3( h) に示すように、欠陥修正
後のシフト開口レジストパターン26aをマスクに、露
出した前記第1のエッチング溝25を更に反応性イオン
エッチングしてシフタ開口に対応する第2のエッチング
溝29を深さ0.54μm 形成する。ここでは、エッチ
ングはRIE(反応性イオンエッチング)装置を使用
し、CHF3 とCOとArの混合ガスを用いて、流量を
それぞれ100sccm、40sccm、200scc
m、圧力40mTorr、RFパワー密度0.44W/
cm2 でおこなった。
【0055】なお、前記欠陥有無の検査の結果、欠陥が
発見されなかった場合は、欠陥修正を行うことなく、図
3(h)に示すように、前記シフト開口レジストパター
ン26aをマスクに、露出した第1のエッチング溝25
を更に反応性イオンエッチングして第2のエッチイング
溝29を形成する。
【0056】最後に、図3(i)に示すように、前記シ
フタ開口レジストパターン26aを過酸化水素水と硫酸
に浸すことより剥離する。次に、カーボン膜28をオゾ
ンアッシング法により剥離する。これにより、レベンソ
ン位相シフトマスクを得る。
【0057】従って、このマスク作製方法によれば、遮
光膜及び第2のエッチング溝の形成前に、第1及び第2
レジストパターンの白欠陥或いは黒欠陥の有無をそれぞ
れ検査し、その欠陥個所を修正する。この白欠陥修正に
おいて、修正個所及びその周辺部分にカーボン膜が付着
するが、周辺部分のカーボン膜は遮光膜のパターニング
或いは第2のエッチング溝の形成の際に、遮光膜或いは
透明性基板と一緒に除去され、また修正個所( 欠損部)
のカーボン膜は第1及び第2のレジストパターン除去後
に除去される。
【0058】また、黒欠陥修正において、修正個所への
Gaイオンビーム照射により、遮光膜表面がエッチング
されたり、第1エッチング溝表面にGaイオンが打ち込
まれた状態になるが、この修正部分の遮光膜のパターニ
ングまたは第2のエッチング溝の形成時に除去される。
【0059】従って、欠陥修正個所の周辺の透光部にカ
ーボン膜が付着、或いは欠陥修正個所の透光部の透明基
板が除去されたり、またその部分にGaが打ち込まれた
りすることがなく、透光部の透過率の低下、透明部と半
透明部との位相差(180度)にズレのない、高精度の
フォトマスクが得られ、ウエハ上に高精度のパターンを
転写できる。
【0060】本例では、全て開口部に露出する透明基板
21をエッチングしてエッチング溝25を形成した後、
エッチング溝25の一部を更にエッチングしてエッチン
グ溝29を形成したが、本発明はこの工程順に限定され
るものではない。
【0061】また、反応性イオンエッチングの代わり
に、緩衝弗酸溶液によるウエットエッチング法を用いて
も良く、マスク構造に対しても本発明を逸脱しない範囲
で適用できる。
【0062】
【発明の効果】本発明のフォトマスクの作製方法では、
欠陥検査および欠陥修正を、マスク材或いは透明基板の
エッチング前のレジストパターン段階で行っており、欠
陥修正によるフォトマスクの透光部にカーボン膜の付
着、またはダメージを与えることがなく、透光部の透過
率低下を引き起こすことがなく、高精度のフォトマスク
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係わるフォトマスクの作
製方法を示す工程図。
【図2】本発明の実施形態3に係るフォトマスクの作製
方法を示す工程図。
【図3】本発明の実施形態3に係るフォトマスクの作製
方法を示す工程図。
【図4】従来のクロムマスクの作製方法を示す工程図。
【図5】従来のクロムマスクの白欠陥の修正方法を説明
するための図。
【図6】従来のクロムマスクの黒欠陥の修正方法を説明
するための図。
【図7】従来のレベンソン位相シフトマスクの作製方法
を示す工程図。
【図8】従来のレベンソン位相シフトマスクの作製方法
を示す工程図。
【図9】従来のレベンソン位相シフトマスクの作製方法
を示す工程図。
【図10】欠陥検査装置の一例を示す概略図
【図11】欠陥検査装置の他の例を示す概略図
【符号の説明】
11、21、41、71…透明基板 12、22、42、72…遮光膜(マスク材) 13、23、26、43、73、75…レジスト膜 12a、22a、42a、72a…遮光膜パターン 13a,43a…レジストパターン 14、24、28、51、79…カーボン膜 23a,73a…第1のレジストパターン 26a,75a…第2のレジストパターン 25、74…第1のエッチング溝 29、76…第2のエッチング溝 79…酸化珪素膜 A…白欠陥 B…黒欠陥

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板上にマスク材を形成する工程と、
    前記マスク材上にレジスト膜を形成する工程と、前記レ
    ジスト膜に描画、現像し、レジストパターンを形成する
    工程と、次に前記レジストパターンの欠陥を検査する工
    程と、この検査工程において欠陥を発見した場合、前記
    レジストパターンの欠陥を修正す工程と、この欠陥修正
    工程後、前記レジストパターンをマスクに前記マスク材
    をエッチングしてマスクパターンを形成する工程とを具
    備することを特徴とするフォトマスクの作製方法。
  2. 【請求項2】前記マスク材が遮光膜または半透明膜であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のフォトマスクの作
    製方法。
  3. 【請求項3】前記レジストパターンの欠陥が白欠陥の場
    合、欠陥個所にカーボンを堆積することにより欠陥修正
    することを特徴とする請求項に記載のフォトマスクの作
    製方法。
  4. 【請求項4】前記レジストパターンの欠陥が黒欠陥の場
    合、欠陥個所をエッチング除去することにより欠陥修正
    することを特徴とする請求項1に記載のフォトマスクの
    作製方法。
  5. 【請求項5】透明基板上にマスク材を形成する工程と、
    前記マスク材上にレジスト膜を形成する工程と、前記レ
    ジスト膜に描画、現像し、第1 のレジストパターンを形
    成する工程と、次に前記第1のレジストパターンをマス
    クに前記マスク材をエッチングして第1 のマスクパター
    ンを形成する工程、前記第1 のマスクパターンをマスク
    に前記透明基板表面に第1 のエッチング溝を形成する工
    程と、前記第1 のマスクパターンを含む前記透明基板上
    に第2のレジストパターンを形成する工程と、前記第2
    のレジストパターンをマスクに露出された前記第1のエ
    ッチング溝をエッチングし、前記第1のエッチング溝よ
    り深い第2のエッチング溝を形成する工程とを具備し、
    前記第1及び第2のレジストパターン形成工程後、前記
    レジストパターンの欠陥を検査し、次に前記検査工程に
    おいて欠陥を発見した場合、前記レジストパターンの欠
    陥を修正した後、前記レジストパターンをマスクにそれ
    ぞれ前記第1のマスクパターン及び前記第2のエッチン
    グ溝を夫々形成することを特徴とするフォトマスクの作
    製方法。
  6. 【請求項6】前記レジストパターンの欠陥が白欠陥の場
    合、欠陥個所にカーボンを堆積することにより欠陥修正
    することを特徴とする請求項5に記載のフォトマスクの
    作製方法。
  7. 【請求項7】前記レジストパターンの欠陥が黒欠陥の場
    合、欠陥個所をエッチング除去することにより欠陥修正
    することを特徴とする請求項5に記載のフォトマスクの
    作製方法。
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