JP2000074727A - 車両の質量推定装置 - Google Patents

車両の質量推定装置

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JP2000074727A
JP2000074727A JP24861598A JP24861598A JP2000074727A JP 2000074727 A JP2000074727 A JP 2000074727A JP 24861598 A JP24861598 A JP 24861598A JP 24861598 A JP24861598 A JP 24861598A JP 2000074727 A JP2000074727 A JP 2000074727A
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浩二 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車種を選ばずに車両の質量を測定する。連結
されるトレーラの如何にかかわらずトラクタ側でトレー
ラも含めた連結車の質量を推定する。高い精度で車両の
質量を推定する。 【解決手段】 車両の質量を当該車両の加速度を計測す
ることによって推定するが、このときに、走行抵抗によ
る質量の推定値の誤差を排除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の姿勢安定制
御に関する。本発明は、ヨーあるいはロールなど走行中
の車両の挙動に基づいて、車両の姿勢を安定な方向に自
動的に制御する装置に利用する。本発明は、例えば、車
両が走行中に横すべり状態になる可能性があることを自
動的に検知演算して、全部または一部の車輪のブレーキ
圧力を自動的に制御することにより、その車両を横すべ
りが生じる可能性の小さい状態に回復させる自動制御装
置に利用することができる。本発明は、例えば高速走行
中の大きいハンドル操作など、車両の特性を越える運転
操作により車両が運転者の意図しない挙動に達したとき
に自動的に安定な状態を回復させる姿勢制御に関する。
本発明は、バス・トラックなど商業車両の横転防止に利
用する。
【0002】
【従来の技術】従来からブレーキの電子制御装置や車両
安定化制御装置(VSC、Vehicle Stability Control)
などが知られている。ブレーキにかかわる電子制御装置
の代表的なシステムはABS(Antilock Brake System)
である。これは車輪に車輪回転センサを設けて車輪回転
を検出し、ブレーキ圧力が大きいときに車輪回転が停止
すると、車輪と路面との間にスリップがあったものとし
て、ブレーキ圧力を断続制御するものである。ABSは
乗用車あるいは貨物車に広く普及し、ブレーキをかけな
がらもハンドルがきく装置として広く知られるところと
なった。車両安定化制御装置(VSC)の代表的な装置
としては、横すべり防止装置が知られている。これは、
運転者が操作入力する操舵角(ハンドル角度)から、運
転者が進もうとしている針路を読取り、その針路に対し
て車速が大きすぎると、運転者がブレーキペダルを踏ま
なくとも自動的に減速のための制御がなされ、さらに針
路から外れないように左右のブレーキ圧力を配分するな
どの制御が行われる装置である。
【0003】すでに知られている車両姿勢安定化装置
(VSC)(特開昭63−279976号公報、特開平
2−112755号公報など)をさらに説明すると、車
両の走行中に運転者が操舵を行うと、車両の向きが変化
し車両にロールが生じる。このとき操舵による旋回内輪
のタイヤが路面のグリップ限界を越えると、内輪がいわ
ゆるホイール・リフト傾向となり、車両が横すべりをは
じめる。例えば、直線走行状態から運転者が左に操舵を
行うと車両は右に傾斜する。このとき、正常な状態では
その操舵に応じて車両が旋回するが、走行速度に対して
操舵の速さが大きすぎると、車両は右に傾斜しながら左
車輪が浮きぎみな状態となり、運転者の意図する方向よ
り右寄りに進行することになる。このような車両の挙動
は、走行レーンの逸脱や、極端な場合には車両の横転を
招く原因となる。
【0004】通常走行状態において、操舵の大きさと速
さ、車両の速度、車両の横移動の速さ、および車両の向
きの変化の速さ(ヨーレイト、垂直軸まわりの車両の回
転加速度)を検出して演算することにより、車輪の横す
べり開始点または内輪のホイールリフト開始点を予測
し、横すべりあるいはホイールリフトが始まる前に車輪
のブレーキ圧力を制御する装置が開発された。この車輪
のブレーキ圧力制御は、必ずしも全輪同一のブレーキ圧
力ではなく、一つの車輪について大きいあるいは小さい
ブレーキ圧力を印加して、車両の横すべりを防止するも
のである。このような装置は、原理的な構造や設計のみ
ならず、経済性および耐久性などもよく検討され、乗用
車については市販品に実装される段階に達した。
【0005】従来の姿勢制御装置を図4ないし図6を参
照して説明する。図4は従来の姿勢制御の全体構成例を
示す図である。車両1は姿勢制御装置の被制御対象であ
る。車両1には、操舵、制動、加速、その他運転操作入
力が与えられ、それに対する応答が車両の挙動である。
この車両1には姿勢制御装置2が搭載される。そしてこ
の姿勢制御装置2は車両安定化制御装置(VSC)3お
よび電子制御制動装置4を含む。この電子制御制動装置
4は従来のABS手段に代表される装置である。
【0006】その車両の挙動をデータとして観測するた
めに、その車両1に搭載されたセンサ類11からは挙動
データが出力される。挙動データは、速度、横方向加速
度、ヨーレイト、ロールレイト、車輪回転情報、その他
である。
【0007】車両安定化制御装置3は、運転操作入力お
よび挙動データを入力として、車両の挙動を予測演算
し、その結果を電子制御制動装置4に与える。電子制御
制動装置4は、同じく運転操作入力および挙動データを
取込み、それに加えて車両安定化制御装置(VSC)3
の出力を取込み、車両1に対する運転操作入力および外
乱入力に対する安全方向への自動制御出力を送出し、こ
れは修正入力となる。
【0008】図5は従来の姿勢制御装置のシステム構成
図である。制御装置51はプログラム制御されるコンピ
ュータ回路を含む車両に搭載された電子装置であり、車
両の運転操作入力およびその車両の挙動データを入力と
しその車両の運動状態を演算出力する車両安定化制御装
置(VSC)と、この車両安定化制御装置の演算出力に
したがって運転操作入力および外乱入力を安全側に修正
する修正入力をその車両に与える制御手段とを含む。
【0009】この車両にはヨーレイトセンサ52、横方
向加速度センサ53、ロールレイトセンサ60、および
前後方向加速度センサ61が実装され、これらの各検出
出力は制御装置51に接続されている。前輪54fおよ
び後輪54rにはそれぞれ車輪回転センサ55が取付け
られ、これらの検出出力も制御装置51に接続される。
ブレーキ・ブースタ・アクチュエータ56にはブレーキ
圧センサ57が取付けられ、この検出出力は同じく制御
装置51に接続される。操舵ハンドル58には操舵角セ
ンサ59が取付けられ、その出力は制御装置51に接続
される。内燃機関を制御するガバナ62にはガバナセン
サ63が組み込まれ、ガバナ62の状態を検出しその検
出出力は制御装置51に接続される。図6は前記各セン
サの車両への実装例を示す斜視図である。図5および図
6には2軸構造の車両が示されているが、大型車両の場
合には3軸あるいは4軸構造が用いられる。また、ヘッ
ダ側とトレーラ側とから構成された連結車にも姿勢制御
装置2は搭載される。
【0010】このようなABSおよび車両姿勢安定化装
置(VSC)では、共にブレーキ圧力制御が重要な制御
要素として挙げられる。このとき、ブレーキ圧力の値を
如何なる値とするかは、車両の質量によって決定され
る。すなわち、質量の大きさと慣性の力の大きさとは比
例するため、質量の大きさとブレーキ圧力の大きさとは
これもまた比例する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、車両の質
量を推定することはABSおよび車両姿勢安定化装置に
とって重要なことである。この車両の質量は積載貨物の
量あるいは搭乗者数により変動する。これに応じてブレ
ーキ制御のためのブレーキ流体圧力を変更設定しなけれ
ばならない。従来からブレーキ流体圧力は慣れた運転者
の感覚にしたがって、ブレーキペダルをどの程度に強く
踏むかという調節により行われているが、ABSや車両
安定化装置のようにブレーキ流体圧力が直接に制御出力
となる制御装置では、あらかじめその車両の現在の質量
を制御パラメータとして制御装置に入力しておくことが
必要である。
【0012】従来は、軸重センサにより車体を車軸に対
して支持するバネの変位を測定することにより現在の車
両質量を推定する装置が用いられていた。しかし、バネ
定数は車種毎に異なるので軸重センサの定数を車種毎に
設定することが必要であることから割高になる。また、
トラクタの場合には、連結されたトレーラも個別に軸重
センサを設けなければ、トラクタ側の軸重センサのみで
は全体の質量を計測することはできない。このため、軸
重センサによらない車両質量の推定方法または装置の開
発が望まれている。
【0013】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、車種を選ばずに車両の質量を推定することが
できる質量推定装置を提供することを目的とする。本発
明は、連結されるトレーラの如何にかかわらずトラクタ
側でトレーラも含めた連結車の質量を推定することがで
きる質量推定装置を提供することを目的とする。本発明
は、高い精度で車両の質量を測定することができる質量
推定装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両の質量を
当該車両の加速度を計測することによって推定するとき
に、走行抵抗による質量の推定値の誤差を排除するため
の連立方程式を立てることを特徴とする。
【0015】ここで、本発明を原理的に説明すると、質
量の大きさはその物体の動き難さに比例する。したがっ
て、その物体を動かそうとする力を与えてから一定の速
度に達するまでの間の加速度を測定することにより、そ
の物体の質量を推定することができる。
【0016】しかし、その物体が置かれた条件によっ
て、質量による要素以外にもその物体の動き難さに作用
する要素が存在してしまう。例えば、この物体を摩擦係
数の大きな平面上に置いた場合には、この物体が動くと
きには摩擦による抵抗が発生する。このため、この摩擦
が物体の動き難さに作用する要素になり、加速度を測定
することにより正確な質量の推定値を得ることが困難に
なる。
【0017】そこで、本発明の質量推定装置では、異な
る駆動力による複数の時点の加速度を用いて走行抵抗に
よる質量推定の誤差を排除するための連立方程式を立て
ることを特徴とする。
【0018】すなわち、加速度は、質量および走行抵抗
をそれぞれ未知数とする方程式によって表すことができ
る。したがって、異なる駆動力による異なる時点の加速
度をそれぞれ計測し、少なくとも二つの異なる加速度に
対してそれぞれ質量および走行抵抗をそれぞれ未知数と
する連立方程式をたてることができれば、質量および走
行抵抗をそれぞれ分離して求めることができる。なお、
走行抵抗には、車両の構造的な摩擦抵抗や路面と車輪と
のころがり摩擦による抵抗などが含まれる。
【0019】すなわち、本発明は車両の質量推定装置で
あって、本発明の特徴とするところは、その車両につい
て車両速度に対する駆動力(F)を使用ギヤ比およびア
クセル開度をパラメタとするマップを保持する手段と、
その車両について駆動力(F)、車両質量(W)、車両
走行抵抗、路面勾配(θ)から車両加速度(α)を求め
る関係式を保持する手段と、車速センサ出力(V)を取
込みこれを時間微分して得られる車両加速度(α)を演
算する手段と、その時点のアクセル開度および使用され
た複数のギヤ比から前記マップを参照してその駆動力を
求めこれを前記関係式に代入することにより複数の連立
方程式を立てこの複数の連立方程式から車両質量を求め
る演算手段とを備えるところにある。
【0020】前記関係式は、 α=g〔F−(μr W+μc SV2 +Wsinθ)〕/(W+Wr ) …(1) ただし、μr W、μc AV2 、WrA は車両走行抵抗で
あり、μr Wはころがり抵抗、μc SV2 は風圧抵抗、
r は回転部分相当質量であり、μr 、μc はそれぞれ
係数、Sは車両断面積を表す であることが望ましい。
【0021】ギヤ比A,B二段についてそれぞれ駆動力
をFA 、FB とし、加速度をそれぞれαA 、αB とし、
回転部分相当質量をそれぞれWrA、WrBとするとき、車
両質量Wは、 W=〔g(FA −FB )−αA rA+αB rB〕/(α
A −αB ) であることが望ましい。
【0022】このように、あらかじめ車両に備えられて
いる各種センサの出力を用いて車両の質量を推定するこ
とができるため、本発明を実現するために車両に新たに
備える装置としては、演算を行うためのコンピュータ装
置だけでよく、このコンピュータ装置のハードウェアは
各種の車両に共通のものとすることができる。したがっ
て、車種を選ばずに車両の質量を推定することができ
る。また、トラクタ側に備えられたセンサの出力を用い
て車両の質量を推定することができるため、本発明は、
連結されるトレーラの如何にかかわらずトラクタ側でト
レーラも含めた連結車の質量を推定することができる。
さらに、走行抵抗を排除し、高い精度で車両の質量を推
定することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図1を参照し
て説明する。図1は本発明実施例の車両の質量推定装置
の要部ブロック構成図である。本発明実施例の車両の質
量推定装置は図4および図5に示す制御装置51内に実
装される。
【0024】本発明は車両の質量推定装置であって、本
発明の特徴とするところは、その車両について車両速度
に対する駆動力(F)を使用ギヤ比およびアクセル開度
をパラメタとするマップ74を保持する手段である駆動
力推定部73と、その車両について駆動力(F)、車両
質量(W)、車両走行抵抗、路面勾配(θ)から車両加
速度(α)を求める関係式を保持する手段である質量推
定部72と、車輪回転センサ55の出力(V)を取込み
これを時間微分して得られる車両加速度(α)を演算す
る手段である加速度演算部71とを備え、質量推定部7
2は、駆動力推定部73によりその時点のアクセル開度
および使用された複数のギヤ比からマップ74を参照し
て得られた駆動力を前記関係式に代入することにより複
数の連立方程式を立てこの複数の連立方程式から車両質
量を求めるところにある。
【0025】前記関係式は、 α=g〔F−(μr W+μc SV2 +Wsinθ)〕/(W+Wr ) …(1) ただし、μr W、μc AV2 、WrA は車両走行抵抗で
あり、μr Wはころがり抵抗、μc SV2 は風圧抵抗、
r は回転部分相当質量であり、μr 、μc はそれぞれ
係数、Sは車両断面積を表す である。
【0026】また、ギヤ比A,B二段についてそれぞれ
駆動力をFA 、FB とし、加速度をそれぞれαA 、αB
とし、回転部分相当質量をそれぞれWrA、WrBとすると
き、車両質量Wは、 W=〔g(FA −FB )−αA rA+αB rB〕/(α
A −αB ) である。
【0027】
【実施例】本発明実施例を図1ないし図3を参照して説
明する。図2は本発明実施例の制御装置の動作を示すフ
ローチャートである。図3はマップを説明するための図
であり、横軸に車速をとり、縦軸に駆動力をとる。
【0028】本発明実施例の制御装置51における加速
度演算部71は、図2に示すように、ギャ比Aにおける
1回目の加速度αA の演算を行う(S1)。この1回目
の加速度αA の演算は、車速演算部70により演算され
た車速を時間微分することにより行う。この手順と並行
して駆動力推定部73では、図3に示すマップ74にし
たがって駆動力を推定する。すなわち、車速演算部70
により演算された車速Vをマップ74の横軸にとり、曲
線80にしたがって縦軸の駆動力の推定値を読取る。
【0029】なお、マップ74は、アクセルストローク
が100%踏み込まれた状態での曲線80を示してお
り、駆動力推定部73では、アクセルストロークセンサ
64により検出される実際のアクセルストロークにした
がって縦軸から読取られた駆動力の推定値を適当な値に
補正する。あるいは、多数のアクセルストローク毎に、
それぞれ図3に示すようなマップをあらかじめ多数用意
しておき、アクセルストロークセンサ64により検出さ
れるアクセルストロークにしたがって、いずれかのマッ
プを選択するようにしてもよい。
【0030】このようにして推定された駆動力FA およ
び車速演算部70により演算された車速Vにより、1つ
目の関係式として、 αA =g〔FA −(μr W+μc SV2 +Wsinθ)〕/(W+WrA) …(1) を立てる(S2)。
【0031】続いて、加速度演算部71は、ギャ位置セ
ンサ65の出力にしたがって変速機段数を検出する(S
3)。変速機段数に変化があれば(S4)、加速度演算
部71は、ギャ比Bにおける2回目の加速度αB の演算
を行う(S5)。この2回目の加速度αB の演算は、1
回目と同様に、車速演算部70により演算された車速を
時間微分することにより行う。この手順と並行して駆動
力推定部73では、図3に示すマップ74にしたがって
駆動力を推定する。すなわち、車速演算部70により演
算された車速Vをマップ74の横軸にとり、曲線81に
したがって縦軸の駆動力の推定値を読取る。
【0032】このようにして推定された駆動力FB およ
び車速演算部70により演算された車速Vにより、2つ
目の関係式として、 αB =g〔FB −(μr W+μc SV2 +Wsinθ)〕/(W+WrB) …(2) を立てる(S6)。質量推定部72は、(1)式および
(2)式により、連立方程式を立てる(S7)。この連
立方程式を解くことにより、質量と走行抵抗とを分離し
て推定することができる(S8)。
【0033】すなわち、走行抵抗Rは、Wを質量、μr
をころがり抵抗係数、μc を引きづり係数、Sを車両断
面積、Vを車速、θを勾配とするときに、 μr W+μc SV2 +Wsinθ として表すことができる。よって、αA を図3のギャ比
Aにおける加速度、αBをギャ比Bにおける加速度、F
A をギャ比Aにおける駆動力、FB をギャ比Bにおける
駆動力、WrAをギャ比Aにおける回転部分相当質量、W
rBをギャ比Bにおける回転部分相当質量、gを重力加速
度とすれば、 αA = g〔FA −(μr W+μc SV2 +Wsinθ)〕/(W+WrA) …(1) αB = g〔FB −(μr W+μc SV2 +Wsinθ)〕/(W+WrB) …(2) と表すことができる。ここで、(1)式および(2)式より、 αA (W+WrA)=FAg−(μr W+μc SV2 +Wsinθ)g …(1)′ αB (W+WrB)=FBg−(μr W+μc SV2 +Wsinθ)g …(2)′ となり、(1)′−(2)′とすると、 g(FA −FB )=αA (W+WrA)−αB (W+WrB) =(αA −αB )W+αA rA−αB rB となり、 W=〔g(FA −FB )−αA rA+αB rB〕/(αA −αB ) を得る。
【0034】このように、変速機の段数が変化する前後
で、制御装置51は質量Wを推定演算する。また、推定
された質量Wにしたがって、勾配θを、 sinθ=(1/W)〔FA −(αA (W+WrA)/
g)−μr W−μc SV2 〕 として求めることもできる。
【0035】このように、本発明の質量推定装置は、変
速機段数の変化とそれに伴う加速度の変化により車両の
質量を推定することができる。このため、従来のよう
に、車種毎に異なる軸重センサを設ける必要もなく、ま
た、連結車のように、トレーラ側に如何なる車種が連結
されるかが不明である場合にも、トラクタ側に本発明の
質量推定装置を設けることにより、連結車全体の質量を
推定することができる。さらに、走行抵抗を排除した高
い精度の質量推定値を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車種を選ばずに車両の質量を測定することができる。ま
た、連結されるトレーラの如何にかかわらずトラクタ側
でトレーラも含めた連結車の質量を推定することができ
る。さらに、高い精度の質量推定値を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の車両の質量推定装置の要部ブロ
ック構成図。
【図2】本発明実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図3】本発明実施例のマップを示す図。
【図4】従来の姿勢制御の全体構成例を示す図。
【図5】従来の姿勢制御装置のシステム構成図。
【図6】各センサの車両への実装例を示す斜視図。
【符号の説明】 1 車両 2 姿勢制御装置 3 車両安定化制御装置(VSC) 4 電子制御制動装置 (EBS) 11 センサ類 51 制御装置 52 ヨーレイトセンサ 53 横方向加速度センサ 54f 前輪 54r 後輪 55 車輪回転センサ 56 ブレーキ・ブースタ・アクチュエータ 57 ブレーキ圧センサ 58 操舵ハンドル 59 操舵角センサ 60 ロールレイトセンサ 61 前後方向加速度センサ 62 ガバナ 63 ガバナセンサ 64 アクセルストロークセンサ 65 ギャ位置センサ 70 車速演算部 71 加速度演算部 72 質量推定部 73 駆動力推定部 74 マップ 80、81 曲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D032 CC02 DA00 DA03 DA24 DA25 DA29 DA33 DA36 DA47 DA49 DB11 DC03 DC07 DC08 DD01 DD02 EA01 EA02 EC00 FF01 GG01 3J052 AA20 GC13 GC23 GC46 GC51 GC72 GD05 LA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その車両について車両速度に対する駆動
    力(F)を使用ギヤ比およびアクセル開度をパラメタと
    するマップを保持する手段と、 その車両について駆動力(F)、車両質量(W)、車両
    走行抵抗、路面勾配(θ)から車両加速度(α)を求め
    る関係式を保持する手段と、 車速センサ出力(V)を取込みこれを時間微分して得ら
    れる車両加速度(α)を演算する手段と、 その時点のアクセル開度および使用された複数のギヤ比
    から前記マップを参照してその駆動力を求めこれを前記
    関係式に代入することにより複数の連立方程式を立てこ
    の複数の連立方程式から車両質量を求める演算手段とを
    備えたことを特徴とする車両質量推定装置。
  2. 【請求項2】 前記関係式は、 α=g〔F−(μr W+μc SV2 +Wsinθ)〕/(W+Wr ) …(1) ただし、μr W、μc AV2 、WrA は車両走行抵抗で
    あり、 μr Wはころがり抵抗、μc SV2 は風圧抵抗、Wr
    回転部分相当質量であり、μr 、μc はそれぞれ係数、
    Sは前面投影面積を表す である請求項1記載の車両質量推定装置。
  3. 【請求項3】 ギヤ比A,B二段についてそれぞれ駆動
    力をFA 、FB とし、加速度をそれぞれαA 、αB
    し、回転部分相当質量をそれぞれWrA、WrBとすると
    き、車両質量Wは、 W=〔g(FA −FB )−αA rA+αB rB〕/(α
    A −αB ) である請求項2記載の車両質量推定装置。
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