JP2000074490A - 湯沸器 - Google Patents
湯沸器Info
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- Fluid-Driven Valves (AREA)
Abstract
水制御ユニットであっても水抜き性能を良好にすること
を目的とする。 【解決手段】 水の通る水側ケーシング8が樹脂材料で
形成されていても、水抜き後に、流路を閉塞する水膜ま
たは水滴の形成をされ易い部位に、その形成を妨げる切
欠2c、3a、3bを通水路の内壁の一部を左右非対称
に切り欠いて設け、この切欠2c、3a、3bが、水膜
または水滴の左右の重力バランスを崩す。
Description
水制御ユニットに関し、詳しくは樹脂材料で形成された
通水制御ユニットに関する。
器の破損を防止するために、就寝前などに水抜き栓を開
いて器体内の水を抜く水抜き操作が行なわれ、スムーズ
に水が抜けて残水量の少ない水抜き性能の良い湯沸器が
望まれている。
を軽量化したり湯沸器を安価に製作するため、湯沸器の
通水制御ユニット、つまり、水栓、ダイアフラム等を一
体的に組み合わせたユニットのハウジング材料に、真鍮
や青銅の金属材料に代えて樹脂材料を用いると、水抜き
性能が低下する問題があった。殊に、樹脂材料で製作さ
れた通水路が、垂直に形成されたり、傾斜がある場合に
は、水抜き操作後に水滴が弾かれるようにして重力で流
れるものの、水平方向の流路、段差のある流路、細い流
路の場合には、水が止まって流路を狭めたり閉じてしま
う場合があった。これは、樹脂材料が水にぬれにくいた
め、水と樹脂表面との接触角が大きくなり、水滴が丸く
高さの高い水滴となって流路の開口面積を狭めてしま
い、水滴が止まると流路を閉塞する水膜ができ易くなる
ためである。このため、せっかく凍結防止のための水抜
きをしても、器体内に残った水が凍って湯沸器の再使用
時に水が出なかったり、水量が少なくなって正常に着火
できない場合があった。そこで、本発明の湯沸器は上記
課題を解決し、樹脂材料で製作された通水制御ユニット
であっても水抜き性能を良好にし、水抜きしてから凍結
雰囲気に放置した後に問題なく湯沸器の再使用ができる
ようにすることを目的とする。
明の請求項1記載の湯沸器は、通水路の一部を樹脂材料
で形成した湯沸器において、上記樹脂材料で形成された
通水路のうち、水抜き後に、水膜または水滴の形成をさ
れ易い部位に、その形成を妨げる切欠を設けたことを要
旨とする。
2記載の湯沸器は、請求項1記載の湯沸器において、上
記切欠は、上記通水路の内壁の一部を左右非対称に切り
欠いたものであることを要旨とする。
湯沸器は、通水路の一部を樹脂材料で形成された通水路
のうち、水抜き後に、水膜または水滴の形成をされ易い
部位に設けた切欠が、その形成を妨げる。従って、通水
部が樹脂材料で形成されても、水抜き後に、水膜または
水滴が形成されないので、水抜きしてから凍結雰囲気に
放置した後に問題なく湯沸器の再使用ができる。
記載の湯沸器は、請求項1記載の湯沸器において、通水
路の内壁の一部を左右非対称に切り欠いた切欠が、水膜
または水滴の左右のバランスを崩すと共に、通水路内下
方に誘導する。従って、請求項1による効果を高めるこ
とができる。
一層明らかにするために、以下本発明の湯沸器の好適な
実施例を説明する。図9は、ガス湯沸器の概略図であ
り、水入口に通水制御ユニットが設けられる。この通水
制御ユニットには、上流より、水入口からの給水経路3
を開閉する水栓24と、通水と連動してガス流路を開閉
する水圧応動装置10と、水量を変えることにより湯温
を調節する湯温調節部11と、後述するベンチュリー2
とが樹脂製のハウジング内に組み込まれる。
ダイアフラム12が設けられ、このダイアフラム12で
仕切って一次室16と二次室21とが形成される。ま
た、ダイアフラム12を押えるケーシング蓋6が水側ケ
ーシング8に図示しないビスにより固定される。水側ケ
ーシング8の一次室16への流路には、ダイアフラム1
2と同軸上に給水圧の変動が生じても流量を一定に保つ
水ガバナ14が設けられ、一次室16下流には、湯温調
節部11が設けられる。湯温調節部11で流路は、ベン
チュリー2を経由し熱交換器1へ通じた後ミキシング部
6に至る加熱経路7aと、ミキシング部6へ直接に通じ
るバイパス路7bとに分岐される。そして、分岐された
流路は、ミキシング部6で合流し湯出口に至る。また、
加熱経路7aに設けられるベンチュリー2は、流路を絞
ると共に、流路と直角方向に横孔2aが設けられる。そ
して、この横孔2aから水圧応動装置10の二次室21
に通じる導通路2bが設けられる。また、ダイアフラム
12には、変位を伝える押軸22およびスピンドル37
が同一軸線上に当接して設けられ、このスピンドル37
の他端に給水自動ガス弁23が設けられる。
へのガス供給経路4には、ガス通路を開閉する器具栓2
6およびメイン弁25が設けられる。また、給水自動ガ
ス弁23の下流に、燃料ガスを燃焼するバーナ27が設
けられ、バーナ27に放電することにより燃料ガスへ着
火する電極(図略)が設けられる。
次室21の下部には、凍結防止のために手動で湯沸器内
の水抜きができる排水栓19が設けられ、排水栓19か
ら器体外へ排水を導く排水路18に通じている。
動操作力によって動作するパイロットバルブ式の水栓で
ある。パイロットバルブ式の水栓24には、前後に移動
自在な水栓ダイアフラム41が設けられ、この水栓ダイ
アフラム41で仕切って一次室42と二次室43とが形
成される。この一次室42の中央には下流に通じる通水
出口44が開口し、通水出口44の口元に水栓ダイアフ
ラム41が接離して通水路を開閉する水室弁座45が設
けられる。また、一次室42の水室弁座45下方には、
上流に通じる通水入口51が水平方向に開口される。
室弁座45下流と二次室43とを連通するパイロット孔
46と、中心から下方にずれた位置に一次室42と二次
室43とを連通する小孔47とが開口する。また、水栓
ダイアフラム41は、ステンレス材で製作される補強用
の円環状座金48を挟んで、NBR、EPT等の弾性体
によりこの円環状座金48を包み込んでモールド成形さ
れる。そして、この円環状座金48の中心孔と同心とな
って、二次室43側の面に後述するパイロット弁40と
接離するシート部aが断面円錐状に形成され、一次室4
2側の面に円錐台部49が形成され、円錐台部49の外
側に水室弁座45に接離するシート面bが一体形成され
る。尚、円錐台部49は、水室弁座45がシート面bに
当接するときに水室弁座45の中心孔内に入り込んで流
路を絞ることにより開閉時の水撃音発生を防止する。
の一次室42側の面には、小孔47を中心孔として一次
室42側に延びる円筒状のガイド部50が設けられる。
このガイド部50は、組み付けの際に、通水入口51内
に入り込み水栓ダイアフラム41を位置決めする。ま
た、水栓ダイアフラム41の二次室43側には、パイロ
ット孔46を開閉するパイロット弁40と、パイロット
弁40を閉弁方向に付勢するばね40aとが設けられ
る。パイロット弁40は、スピンドル38を介して水栓
24の外部から開閉操作が行われるように、手動操作と
連動するレバー39により開閉される。また、通水入口
51上流の水入口には、水フィルタ52aを備えた水入
口接手52が設けられ、水入口接手52に給水配管33
が接続される。この給水配管33途中には、湯沸器への
流路を開閉する給水元栓31と、給水元栓31下流の水
を抜く水抜栓32が設けられる。
料で一体的に成型された水側ケーシング8(図6〜図
8)に組み込まれ、水側ケーシング8にビス止めされる
ケーシング蓋6も樹脂材料で成型される。樹脂材料は、
水にぬれにくいため、水と樹脂表面との接触角が大きく
なり、丸く高さの高い水滴になり、この水滴が通水路の
開口面積を狭めることになる。特に、水側ケーシング8
で水の抜け難い箇所は、水平方向の流路となる通水入口
51と、ベンチュリー2端部近傍の段差と、小さい隙間
のある水栓42の一次室42とである。即ち、図2に示
すように、ベンチュリー2は斜めに設けられているもの
の、スロート径が小さいため水が流れ難くなり、ベンチ
ュリー2端部と給水管2dとの接続段差に水膜ができ易
い。また、水栓24の一次室42へ連通する通水入口5
1は、水平方向の流路となるため、下方から開口する孔
3aとの境に水膜ができ易く、水栓ダイアフラム41の
一次室42に開口する通水入口51の口元に、水膜がで
き易い。
り欠き、図3および図8に示すように、右半分の端部を
左半分より3mmほど低くなるように切り欠く(切欠2
c)。また、水平方向の通水入口51に下方から開口す
る孔3aを円形の孔ではなく、図7に斜線で示すよう
に、孔3aの1/4分割分だけ径を拡大するように切り
欠く(切欠3a)。更に、図6に斜線で示すように、水
栓ダイアフラム41の一次室42に開口する水平方向の
通水入口51の口元を左片側に切り欠いて拡げる(切欠
3b)。
説明する。点火操作が行われると、器具栓26およびメ
イン弁25と共に、水栓24が開かれる。通水が水圧応
動装置10を経てベンチュリー2を通過すると、ベンチ
ュリー効果による横孔2aの水圧低下に応じて二次室2
1の圧力が低下する。そして、一次室16と二次室21
間に差圧が生じて、前後に変位自在なダイアフラム12
に移動力を(図の左方向へ)発生させ、移動力が押軸2
2およびスピンドル37に伝達されて給水自動ガス弁2
3を開き、ガス流路が開かれる。
を停止すると、加熱経路7aを熱交換器1に向けて流れ
ていた水が止り、水圧応動装置10により、ダイアフラ
ム12の一次室16と二次室21間の差圧がなくなり、
スピンドル37を停止位置(図右方向)に後退させ、給
水自動ガス弁23を閉弁してガス流路が閉じられる。
る。ガス湯沸器の点火操作に連動してパイロット弁40
が開かれると、パイロット孔46から通水出口44へ水
が流れ、小孔47の径よりパイロット孔46の径を大き
く設定しているため二次室43内の水圧が低下する。す
ると、一次室42と二次室43との差圧力が二次室43
と水室弁座45下流との差圧力より大きくなり、水栓ダ
イアフラム41が二次室43側に移動し、水室弁座45
から離れて給水流路3が開かれる。また、ガス湯沸器の
消火操作に連動してパイロット弁40が閉じられると、
小孔47を通じて一次室42と二次室43とが等圧とな
って一次室42と二次室43との差圧力が無くなり、二
次室43と下流との差圧力によって水栓ダイアフラム4
1が下流(一次室42)側に移動し、水室弁座45に当
接して給水流路3が閉じられる。
抜きについて説明する。排水栓19を開栓すると、加熱
経路7aと導通路2bの水がダイアフラム12の一次室
16と二次室21を経て器体外へ排水される。また、上
流の給水元栓31を閉じて水抜栓32を開け、水栓ダイ
アフラム41のパイロット弁40を開けると、給水元栓
31下流から水圧応動装置10までの水が水室弁座45
を経て水抜栓32から外部に排水される。この時、水栓
ダイアフラム41の二次室43側の水は、排水によって
引っ張られるバキューム力により、パイロット孔46か
ら空気を流入しながら、下方の小孔47からガイド部5
0を経て水抜きされる。
ように、通水入口51に下方から開口する孔3cが円形
であるため、内面形状に沿って放射状に表面張力が働
き、水自身の重力や、バキューム力があっても均一に応
力が分散されるため、表面張力により水膜ができてい
た。これに対して本実施例では、水平方向の通水入口5
1に1/4分割分だけ孔3aを切り欠き(切欠3a)、
左右非対称に開口しているため、排水される水のバキュ
ーム力や水の重力が、切欠3aの角に集中することにな
り(図4)、水膜は角から崩れて通水路内下方に誘導さ
れて流される。
ダイアフラム41の一次室42に開口する通水入口51
の口元を片側に拡げているため(切欠3b)、排水され
る水のバキューム力や水の重力が、水膜の左右にアンバ
ランスに働くことになり、水膜は崩れて通水入口51内
に誘導される。
切り欠かれ(切欠2c)、開口周長さが大きくなり、排
水される水のバキューム力や水の重力が、水膜の左右に
アンバランスに働くことになり、水膜は崩れてベンチュ
リー2内に誘導される。
右非対称に切欠が形成されるため、水に働く水自身の重
力や下方からのバキューム力により生じた応力および表
面張力がアンバランスに働いて水が流れ易くなる。その
結果、流路に樹脂材料を用いても、器体内に残った水が
凍って流路を塞ぐことが無くなり、水抜きしてから凍結
雰囲気に放置した後に問題なく湯沸器の再使用ができ
る。
が、本発明はこうした実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。例えば、切欠
は、左右非対称形状であれば、どのような形状であって
も良い。
記載の湯沸器によれば、樹脂材料で製作された通水制御
ユニットであっても水抜き性能を良好にし、水抜きして
から凍結雰囲気に放置した後に問題なく湯沸器の再使用
ができる。その結果、水側部品に樹脂材料を用いること
ができて、湯沸器を軽量化したり、安価にできるという
優れた効果を奏する。
によれば、流路を塞ぐ水膜または水滴の左右がアンバラ
ンスとなるので、請求項1による効果をいっそう高める
ことができる。
概略図である。
略図である。
斜視図である。
図である。
る。
図)である。
た図)である。
出口側から見た図)である。
Claims (2)
- 【請求項1】 通水路の一部を樹脂材料で形成した湯沸
器において、上記樹脂材料で形成された通水路のうち、
水抜き後に、水膜または水滴の形成をされ易い部位に、
その形成を妨げる切欠を設けたことを特徴とする湯沸
器。 - 【請求項2】 上記切欠は、上記通水路の内壁の一部を
左右非対称に切り欠いたものであることを特徴とする湯
沸器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26240398A JP3990824B2 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 湯沸器 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP26240398A JP3990824B2 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 湯沸器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000074490A true JP2000074490A (ja) | 2000-03-14 |
JP3990824B2 JP3990824B2 (ja) | 2007-10-17 |
Family
ID=17375303
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP26240398A Expired - Fee Related JP3990824B2 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 湯沸器 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3990824B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009270698A (ja) | 2008-05-12 | 2009-11-19 | Tgk Co Ltd | 逆流防止装置 |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP26240398A patent/JP3990824B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009270698A (ja) | 2008-05-12 | 2009-11-19 | Tgk Co Ltd | 逆流防止装置 |
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Publication number | Publication date |
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