JP2000074489A - 湯沸器 - Google Patents
湯沸器Info
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- JP2000074489A JP2000074489A JP10257492A JP25749298A JP2000074489A JP 2000074489 A JP2000074489 A JP 2000074489A JP 10257492 A JP10257492 A JP 10257492A JP 25749298 A JP25749298 A JP 25749298A JP 2000074489 A JP2000074489 A JP 2000074489A
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- water supply
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の湯沸器は、樹脂材料で形成された通
水路であっても略水平方向に形成された通水路の流路を
狭めたり、閉じてしまわないようにすることを目的とす
る。 【解決手段】 湯沸器の水側ケーシング8が樹脂材料で
形成され、通水路のうち、略水平方向流路8a、8b、
8c、8d、8eの下半分の接水表面が梨地状の凸凹面
R(粗面L)に形成され、粗面Lが樹脂表面のぬれ性を
増して、流路に止まる水滴の高さHaを低くする。
水路であっても略水平方向に形成された通水路の流路を
狭めたり、閉じてしまわないようにすることを目的とす
る。 【解決手段】 湯沸器の水側ケーシング8が樹脂材料で
形成され、通水路のうち、略水平方向流路8a、8b、
8c、8d、8eの下半分の接水表面が梨地状の凸凹面
R(粗面L)に形成され、粗面Lが樹脂表面のぬれ性を
増して、流路に止まる水滴の高さHaを低くする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湯沸器の通水路に組み込
まれる通水制御ユニットに関し、詳しくは樹脂材料で形
成された通水制御ユニットに関する。
まれる通水制御ユニットに関し、詳しくは樹脂材料で形
成された通水制御ユニットに関する。
【0002】冬期、寒冷地などでは、凍結による湯沸器
の破損を防止するために、就寝前などに水抜き栓を開い
て器体内の水を抜く水抜き操作が行なわれ、スムーズに
水が抜けて残水量の少ない水抜き性能の良い湯沸器が望
まれている。
の破損を防止するために、就寝前などに水抜き栓を開い
て器体内の水を抜く水抜き操作が行なわれ、スムーズに
水が抜けて残水量の少ない水抜き性能の良い湯沸器が望
まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、湯沸器
を軽量化したり湯沸器を安価に製作するため、湯沸器の
通水制御ユニットの材料に真鍮や青銅の金属材料に代え
て樹脂材料を用いると、水抜き性能が低下する問題があ
った。殊に、樹脂材料で製作された通水路が、垂直に形
成されたり傾斜している場合には、水抜き操作後に水滴
が弾かれるようにして重力で流れるものの、水平方向の
流路、段差のある流路、小さい隙間のある流路の場合に
は、水が止まって流路を狭めたり、閉じてしまってい
た。これは、樹脂材料が水にぬれにくいため、図4に示
すように、水と樹脂表面との接触角θが大きくなり、水
滴Wbが丸く高さHbの高い水滴となって流路の開口面
積を狭めてしまい(図5)、流路が閉塞し易くなるため
である。このため、せっかく凍結防止のための水抜きを
しても、器体内に残った水が凍って湯沸器の再使用時に
水が出なかったり、水量が少なくなって正常に着火でき
ない場合があった。そこで、本発明の湯沸器は上記課題
を解決し、樹脂材料で製作された通水制御ユニットであ
っても水抜き性能を良好にし、水抜きしてから凍結雰囲
気に放置した後に問題なく湯沸器の再使用ができるよう
にすることを目的とする。
を軽量化したり湯沸器を安価に製作するため、湯沸器の
通水制御ユニットの材料に真鍮や青銅の金属材料に代え
て樹脂材料を用いると、水抜き性能が低下する問題があ
った。殊に、樹脂材料で製作された通水路が、垂直に形
成されたり傾斜している場合には、水抜き操作後に水滴
が弾かれるようにして重力で流れるものの、水平方向の
流路、段差のある流路、小さい隙間のある流路の場合に
は、水が止まって流路を狭めたり、閉じてしまってい
た。これは、樹脂材料が水にぬれにくいため、図4に示
すように、水と樹脂表面との接触角θが大きくなり、水
滴Wbが丸く高さHbの高い水滴となって流路の開口面
積を狭めてしまい(図5)、流路が閉塞し易くなるため
である。このため、せっかく凍結防止のための水抜きを
しても、器体内に残った水が凍って湯沸器の再使用時に
水が出なかったり、水量が少なくなって正常に着火でき
ない場合があった。そこで、本発明の湯沸器は上記課題
を解決し、樹脂材料で製作された通水制御ユニットであ
っても水抜き性能を良好にし、水抜きしてから凍結雰囲
気に放置した後に問題なく湯沸器の再使用ができるよう
にすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項1記載の湯沸器は、通水路の一部を樹脂材料
で形成した湯沸器において、上記樹脂材料で形成された
通水路のうち、水抜きし難い部位の接水表面を粗面に形
成したことを要旨とする。
明の請求項1記載の湯沸器は、通水路の一部を樹脂材料
で形成した湯沸器において、上記樹脂材料で形成された
通水路のうち、水抜きし難い部位の接水表面を粗面に形
成したことを要旨とする。
【0005】上記構成を有する本発明の請求項1記載の
湯沸器は、樹脂材料で形成された通水路を備えており、
この通水路のうち、水抜きし難い部位の接水表面が粗面
に形成され、この粗面が接水表面のぬれ性を増して止ま
る水滴の高さを低くする。従って、通水路が樹脂材料で
形成されていても、水抜きが行われた場合に、水抜きし
難い部位に止まる水滴が流路を狭めたり、流路を閉じな
い。この結果、水抜きしてから凍結雰囲気に放置した後
であっても問題なく湯沸器の再使用ができる。
湯沸器は、樹脂材料で形成された通水路を備えており、
この通水路のうち、水抜きし難い部位の接水表面が粗面
に形成され、この粗面が接水表面のぬれ性を増して止ま
る水滴の高さを低くする。従って、通水路が樹脂材料で
形成されていても、水抜きが行われた場合に、水抜きし
難い部位に止まる水滴が流路を狭めたり、流路を閉じな
い。この結果、水抜きしてから凍結雰囲気に放置した後
であっても問題なく湯沸器の再使用ができる。
【0006】
【発明の実施形態】以上説明した本発明の構成・作用を
一層明らかにするために、以下本発明の湯沸器の好適な
実施例を説明する。図1は、ガス湯沸器の概略図であ
り、水入口に通水制御ユニットが設けられる。この通水
制御ユニットには、上流より、水入口からの給水経路3
を開閉する水栓24と、通水と連動してガス流路を開閉
する水圧応動装置10と、水量を変えることにより湯温
を調節する湯温調節部11と、後述するベンチュリー2
とが樹脂製のハウジング内に組み込まれる。
一層明らかにするために、以下本発明の湯沸器の好適な
実施例を説明する。図1は、ガス湯沸器の概略図であ
り、水入口に通水制御ユニットが設けられる。この通水
制御ユニットには、上流より、水入口からの給水経路3
を開閉する水栓24と、通水と連動してガス流路を開閉
する水圧応動装置10と、水量を変えることにより湯温
を調節する湯温調節部11と、後述するベンチュリー2
とが樹脂製のハウジング内に組み込まれる。
【0007】水圧応動装置10には、前後に移動自在な
ダイアフラム12が設けられ、このダイアフラム12で
仕切って一次室16と二次室21とが形成される。ま
た、ダイアフラム12を押えるケーシング蓋6が通水制
御ユニットのハウジングである水側ケーシング8に図示
しないビスにより固定される。水側ケーシング8の一次
室16への流路には、ダイアフラム12と同軸上に給水
圧の変動が生じても流量を一定に保つ水ガバナ14が設
けられ、一次室16下流には、湯温調節部11が設けら
れる。湯温調節部11で流路は、ベンチュリー2を経由
し熱交換器1へ通じた後ミキシング部6に至る加熱経路
7aと、ミキシング部6へ直接に通じるバイパス路7b
とに分岐される。そして、分岐された流路は、ミキシン
グ部6で合流し湯出口に至る。また、加熱経路7aに設
けられるベンチュリー2は、流路を絞ると共に、流路と
直角方向に横孔2aが設けられる。そして、この横孔2
aから水圧応動装置10の二次室21に通じる導通路2
bが設けられる。また、ダイアフラム12には、変位を
伝える押軸22およびスピンドル37が同一軸線上に当
接して設けられ、このスピンドル37の他端に給水自動
ガス弁23が設けられる。
ダイアフラム12が設けられ、このダイアフラム12で
仕切って一次室16と二次室21とが形成される。ま
た、ダイアフラム12を押えるケーシング蓋6が通水制
御ユニットのハウジングである水側ケーシング8に図示
しないビスにより固定される。水側ケーシング8の一次
室16への流路には、ダイアフラム12と同軸上に給水
圧の変動が生じても流量を一定に保つ水ガバナ14が設
けられ、一次室16下流には、湯温調節部11が設けら
れる。湯温調節部11で流路は、ベンチュリー2を経由
し熱交換器1へ通じた後ミキシング部6に至る加熱経路
7aと、ミキシング部6へ直接に通じるバイパス路7b
とに分岐される。そして、分岐された流路は、ミキシン
グ部6で合流し湯出口に至る。また、加熱経路7aに設
けられるベンチュリー2は、流路を絞ると共に、流路と
直角方向に横孔2aが設けられる。そして、この横孔2
aから水圧応動装置10の二次室21に通じる導通路2
bが設けられる。また、ダイアフラム12には、変位を
伝える押軸22およびスピンドル37が同一軸線上に当
接して設けられ、このスピンドル37の他端に給水自動
ガス弁23が設けられる。
【0008】給水自動ガス弁23より上流のバーナ27
へのガス供給経路4には、ガス通路を開閉する器具栓2
6およびメイン弁25が設けられる。また、給水自動ガ
ス弁23の下流に、燃料ガスを燃焼するバーナ27が設
けられ、バーナ27に放電することにより燃料ガスへ着
火する電極(図略)が設けられる。
へのガス供給経路4には、ガス通路を開閉する器具栓2
6およびメイン弁25が設けられる。また、給水自動ガ
ス弁23の下流に、燃料ガスを燃焼するバーナ27が設
けられ、バーナ27に放電することにより燃料ガスへ着
火する電極(図略)が設けられる。
【0009】また、ダイアフラム12の一次室16と二
次室21の下部には、凍結防止のために手動で湯沸器内
の水抜きができる排水栓19が設けられ、排水栓19は
器体外へ排水を導く排水路18に通じている。
次室21の下部には、凍結防止のために手動で湯沸器内
の水抜きができる排水栓19が設けられ、排水栓19は
器体外へ排水を導く排水路18に通じている。
【0010】水栓24は、小さな手動操作力によって動
作するパイロットバルブ式の水栓である。パイロットバ
ルブ式の水栓24には、図2に示すように、前後に移動
自在な水栓ダイアフラム41が設けられ、この水栓ダイ
アフラム41で仕切って一次室42と二次室43とが形
成される。この一次室42の中央には下流に通じる通水
出口44が開口し、通水出口44の口元に水栓ダイアフ
ラム41が接離して通水路を開閉する水室弁座45が設
けられる。また、一次室42の水室弁座45下方には、
上流に通じる通水入口51が水平方向に開口される。
作するパイロットバルブ式の水栓である。パイロットバ
ルブ式の水栓24には、図2に示すように、前後に移動
自在な水栓ダイアフラム41が設けられ、この水栓ダイ
アフラム41で仕切って一次室42と二次室43とが形
成される。この一次室42の中央には下流に通じる通水
出口44が開口し、通水出口44の口元に水栓ダイアフ
ラム41が接離して通水路を開閉する水室弁座45が設
けられる。また、一次室42の水室弁座45下方には、
上流に通じる通水入口51が水平方向に開口される。
【0011】水栓ダイアフラム41には、中心位置に水
室弁座45下流と二次室43とを連通するパイロット孔
46と、中心から下方にずれた位置に一次室42と二次
室43とを連通する小孔47とが開口する。また、水栓
ダイアフラム41は、ステンレス材で製作される補強用
の円環状座金48を挟んで、NBR、EPT等の弾性体
によりこの円環状座金48を包み込んでモールド成形さ
れる。そして、この円環状座金48の中心孔と同心とな
って、二次室43側の面に後述するパイロット弁40と
接離するシート部aが断面円錐状に形成され、一次室4
2側の面に円錐台部49が形成され、円錐台部49の外
側に水室弁座45に接離するシート面bが一体形成され
る。尚、円錐台部49は、水室弁座45がシート面bに
当接するときに水室弁座45の中心孔内に入り込んで流
路を絞ることにより開閉時の水撃音発生を防止する。
室弁座45下流と二次室43とを連通するパイロット孔
46と、中心から下方にずれた位置に一次室42と二次
室43とを連通する小孔47とが開口する。また、水栓
ダイアフラム41は、ステンレス材で製作される補強用
の円環状座金48を挟んで、NBR、EPT等の弾性体
によりこの円環状座金48を包み込んでモールド成形さ
れる。そして、この円環状座金48の中心孔と同心とな
って、二次室43側の面に後述するパイロット弁40と
接離するシート部aが断面円錐状に形成され、一次室4
2側の面に円錐台部49が形成され、円錐台部49の外
側に水室弁座45に接離するシート面bが一体形成され
る。尚、円錐台部49は、水室弁座45がシート面bに
当接するときに水室弁座45の中心孔内に入り込んで流
路を絞ることにより開閉時の水撃音発生を防止する。
【0012】小孔47が開口する水栓ダイアフラム41
の一次室42側の面には、小孔47を中心孔として一次
室42側に延びる円筒状のガイド部50が設けられる。
このガイド部50は、組み付けの際に、通水入口51内
に入り込み水栓ダイアフラム41を位置決めする。ま
た、水栓ダイアフラム41の二次室43側には、パイロ
ット孔46を開閉するパイロット弁40と、パイロット
弁40を閉弁方向に付勢するばね40aとが設けられ
る。パイロット弁40は、スピンドル38を介して水栓
24の外部から開閉操作が行われるように、手動操作と
連動するレバー39により開閉される。また、通水入口
51上流の水入口には、水フィルタ52aを備えた水入
口接手52が設けられ、水入口接手52に給水配管33
が接続される。この給水配管33途中には、湯沸器への
流路を開閉する給水元栓31と、給水元栓31下流の水
を抜く水抜栓32が設けられる。
の一次室42側の面には、小孔47を中心孔として一次
室42側に延びる円筒状のガイド部50が設けられる。
このガイド部50は、組み付けの際に、通水入口51内
に入り込み水栓ダイアフラム41を位置決めする。ま
た、水栓ダイアフラム41の二次室43側には、パイロ
ット孔46を開閉するパイロット弁40と、パイロット
弁40を閉弁方向に付勢するばね40aとが設けられ
る。パイロット弁40は、スピンドル38を介して水栓
24の外部から開閉操作が行われるように、手動操作と
連動するレバー39により開閉される。また、通水入口
51上流の水入口には、水フィルタ52aを備えた水入
口接手52が設けられ、水入口接手52に給水配管33
が接続される。この給水配管33途中には、湯沸器への
流路を開閉する給水元栓31と、給水元栓31下流の水
を抜く水抜栓32が設けられる。
【0013】水圧応動装置10と水栓24とは、樹脂材
料で一体的に成型される水側ケーシング8に組み込ま
れ、水側ケーシング8にビス止めされるケーシング蓋6
も樹脂材料で成型される。更に、水側ケーシング8の通
水路のうち、略水平方向の流路8a、8b、8c、8
d、8eの下半分の接水表面を、図3に示すように、細
かい梨地状の凸凹面Rが形成される粗面Lとする。尚、
この梨地状の粗面Lは、樹脂成型型の表面に予めシボ加
工を施したり、樹脂成型品にショットをかけることによ
り形成され、例えば、凸凹面を最大高さ25μm以上の
表面粗さに形成される。
料で一体的に成型される水側ケーシング8に組み込ま
れ、水側ケーシング8にビス止めされるケーシング蓋6
も樹脂材料で成型される。更に、水側ケーシング8の通
水路のうち、略水平方向の流路8a、8b、8c、8
d、8eの下半分の接水表面を、図3に示すように、細
かい梨地状の凸凹面Rが形成される粗面Lとする。尚、
この梨地状の粗面Lは、樹脂成型型の表面に予めシボ加
工を施したり、樹脂成型品にショットをかけることによ
り形成され、例えば、凸凹面を最大高さ25μm以上の
表面粗さに形成される。
【0014】次に、湯沸器の水圧応動装置10の動作を
説明する。点火操作が行われると、器具栓26およびメ
イン弁25と共に、水栓24が開かれる。通水が、水圧
応動装置10を経てベンチュリー2を通過すると、ベン
チュリー効果による横孔2aの水圧低下に応じて二次室
21の圧力が低下する。そして、一次室16と二次室2
1間に差圧が生じて、前後に変位自在なダイアフラム1
2に移動力を(図の左方向へ)発生させ、移動力が押軸
22およびスピンドル37に伝達されて給水自動ガス弁
23を開き、ガス流路が開かれる。
説明する。点火操作が行われると、器具栓26およびメ
イン弁25と共に、水栓24が開かれる。通水が、水圧
応動装置10を経てベンチュリー2を通過すると、ベン
チュリー効果による横孔2aの水圧低下に応じて二次室
21の圧力が低下する。そして、一次室16と二次室2
1間に差圧が生じて、前後に変位自在なダイアフラム1
2に移動力を(図の左方向へ)発生させ、移動力が押軸
22およびスピンドル37に伝達されて給水自動ガス弁
23を開き、ガス流路が開かれる。
【0015】また、この状態から水栓24を閉じて出湯
を停止すると、給水経路3を熱交換器1に向けて流れて
いた水が止り、水圧応動装置10は、ダイアフラム12
の一次室16と二次室21間の差圧がなくなり、スピン
ドル37を停止位置(図右方向)に後退させ、給水自動
ガス弁23を閉弁してガス流路を閉じる。
を停止すると、給水経路3を熱交換器1に向けて流れて
いた水が止り、水圧応動装置10は、ダイアフラム12
の一次室16と二次室21間の差圧がなくなり、スピン
ドル37を停止位置(図右方向)に後退させ、給水自動
ガス弁23を閉弁してガス流路を閉じる。
【0016】次に水栓24の開閉動作について、説明す
る。ガス湯沸器の点火操作に連動してパイロット弁40
が開かれると、パイロット孔46から通水出口44へ水
が流れ、小孔47の径よりパイロット孔46の径が大き
く設定されているため二次室43内の水圧が低下する。
すると、一次室42と二次室43との差圧力が二次室4
3と水室弁座45下流との差圧力より大きくなり、水栓
ダイアフラム41が二次室43側に移動し、水室弁座4
5から離れて給水流路3が開かれる。また、ガス湯沸器
の消火操作に連動してパイロット弁40が閉じられる
と、小孔47を通じて一次室42と二次室43とが等圧
となって一次室42と二次室43との差圧力が無くな
り、二次室43と下流との差圧力によって水栓ダイアフ
ラム41が下流(一次室42)側に移動し、水室弁座4
5に当接して給水流路3が閉じられる。
る。ガス湯沸器の点火操作に連動してパイロット弁40
が開かれると、パイロット孔46から通水出口44へ水
が流れ、小孔47の径よりパイロット孔46の径が大き
く設定されているため二次室43内の水圧が低下する。
すると、一次室42と二次室43との差圧力が二次室4
3と水室弁座45下流との差圧力より大きくなり、水栓
ダイアフラム41が二次室43側に移動し、水室弁座4
5から離れて給水流路3が開かれる。また、ガス湯沸器
の消火操作に連動してパイロット弁40が閉じられる
と、小孔47を通じて一次室42と二次室43とが等圧
となって一次室42と二次室43との差圧力が無くな
り、二次室43と下流との差圧力によって水栓ダイアフ
ラム41が下流(一次室42)側に移動し、水室弁座4
5に当接して給水流路3が閉じられる。
【0017】次に、凍結による破損を防止するための水
抜きについて説明する。排水栓19を開栓すると、加熱
経路7aと導通路2bの水がダイアフラム12の一次室
16と二次室21を経て器体外へ排水される。そして、
上流の給水元栓31を閉じて水抜栓32を開けてから水
栓ダイアフラム41のパイロット弁40を開けると、水
圧応動装置10上流の水が水室弁座45を経て水抜栓3
2から外部に排水される。この時、水栓ダイアフラム4
1の二次室43側の水は、排水される水のバキューム力
に引っ張られ、パイロット孔46から空気を流入しなが
ら、下方の小孔47からガイド部50を経て水抜きされ
る。
抜きについて説明する。排水栓19を開栓すると、加熱
経路7aと導通路2bの水がダイアフラム12の一次室
16と二次室21を経て器体外へ排水される。そして、
上流の給水元栓31を閉じて水抜栓32を開けてから水
栓ダイアフラム41のパイロット弁40を開けると、水
圧応動装置10上流の水が水室弁座45を経て水抜栓3
2から外部に排水される。この時、水栓ダイアフラム4
1の二次室43側の水は、排水される水のバキューム力
に引っ張られ、パイロット孔46から空気を流入しなが
ら、下方の小孔47からガイド部50を経て水抜きされ
る。
【0018】次に、水側ケーシング8内の略水平方向流
路の下半分の接水表面8a、8b、8c、8d、8eに
設けた梨地状粗面Lの働きについて説明する。図3に示
すように、流路の凸凹面Rの傾斜面に水滴が接触し、こ
の水滴の接触角θ(真の接触角θと呼ぶ)により、全体
の粗面Lに対するみかけの接触角θ′が小さくなるた
め、水滴の高さHaが低くなる。このみかけの接触角
θ′は、粗面Lの粗さである粗度rに関係している。粗
度は、粗度(r)=実面積/みかけの面積で表わされ、
r≧1となり、真の接触角θとみかけの接触角θ′との
間には、cosθ′=rcosθの関係式が成り立つ。
このため、粗面Lでは、真の接触角θ<90°のとき
に、みかけの接触角θ′が真の接触角θより小さくな
り、粗面Lによってぬれ易くなり、水滴の高さHaが低
くなる。
路の下半分の接水表面8a、8b、8c、8d、8eに
設けた梨地状粗面Lの働きについて説明する。図3に示
すように、流路の凸凹面Rの傾斜面に水滴が接触し、こ
の水滴の接触角θ(真の接触角θと呼ぶ)により、全体
の粗面Lに対するみかけの接触角θ′が小さくなるた
め、水滴の高さHaが低くなる。このみかけの接触角
θ′は、粗面Lの粗さである粗度rに関係している。粗
度は、粗度(r)=実面積/みかけの面積で表わされ、
r≧1となり、真の接触角θとみかけの接触角θ′との
間には、cosθ′=rcosθの関係式が成り立つ。
このため、粗面Lでは、真の接触角θ<90°のとき
に、みかけの接触角θ′が真の接触角θより小さくな
り、粗面Lによってぬれ易くなり、水滴の高さHaが低
くなる。
【0019】従って、水抜き操作後に、水側ケーシング
8内の略水平方向流路8a、8b、8c、8d、8eの
下半分の接水表面に水滴が止まった場合に、水滴の高さ
Haが低くなるため、流路を極端に狭めたり流路を閉じ
てしまうことがなくなる。このため、流路に樹脂材料を
用いても、器体内に残った水滴が凍って流路を塞ぐこと
が無くなり、水抜きしてから凍結雰囲気に放置した後で
あっても問題なく湯沸器の再使用ができる。その結果、
樹脂材料を通水路に用いることができて、湯沸器を軽量
化できると共に、安価にできる。
8内の略水平方向流路8a、8b、8c、8d、8eの
下半分の接水表面に水滴が止まった場合に、水滴の高さ
Haが低くなるため、流路を極端に狭めたり流路を閉じ
てしまうことがなくなる。このため、流路に樹脂材料を
用いても、器体内に残った水滴が凍って流路を塞ぐこと
が無くなり、水抜きしてから凍結雰囲気に放置した後で
あっても問題なく湯沸器の再使用ができる。その結果、
樹脂材料を通水路に用いることができて、湯沸器を軽量
化できると共に、安価にできる。
【0020】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこうした実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。例えば、略水平
方向流路8a、8b、8c、8d、8eのうち、下半分
の接水表面にだけ細かい梨地状の凸凹面Rが形成される
ことに限定されず、略水平方向の流路の内面全面に、梨
地状の粗面Lが形成されても良い。
が、本発明はこうした実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。例えば、略水平
方向流路8a、8b、8c、8d、8eのうち、下半分
の接水表面にだけ細かい梨地状の凸凹面Rが形成される
ことに限定されず、略水平方向の流路の内面全面に、梨
地状の粗面Lが形成されても良い。
【0021】また、流路径の大小によって閉塞し易い程
度が異なるため、流路径の大きさに応じて粗度rを変え
ても良い。
度が異なるため、流路径の大きさに応じて粗度rを変え
ても良い。
【0022】また、細かい凸凹の梨地状の粗面Lに限定
されず、鋸歯状の細かいギザギザ面が一方向に形成され
ても良い。
されず、鋸歯状の細かいギザギザ面が一方向に形成され
ても良い。
【0023】また、略水平方向の流路であっても水が滞
留しない通水路については、粗面にする必要はない。
留しない通水路については、粗面にする必要はない。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の湯沸器に
よれば、樹脂材料で製作された通水制御ユニットであっ
ても水抜き性能を良好にし、水抜きしてから凍結雰囲気
に放置した後に問題なく湯沸器の再使用ができる。その
結果、水側部品に樹脂材料を用いることができて、湯沸
器を軽量化したり、安価にできるという優れた効果を奏
する。
よれば、樹脂材料で製作された通水制御ユニットであっ
ても水抜き性能を良好にし、水抜きしてから凍結雰囲気
に放置した後に問題なく湯沸器の再使用ができる。その
結果、水側部品に樹脂材料を用いることができて、湯沸
器を軽量化したり、安価にできるという優れた効果を奏
する。
【図1】本発明の実施例に係る湯沸器の概略構成図であ
る。
る。
【図2】湯沸器の水栓の拡大図である。
【図3】樹脂表面が粗面の場合に、水滴形状を示す図で
ある。
ある。
【図4】樹脂表面が平滑面の場合に、水滴形状を示す図
である。
である。
【図5】従来の湯沸器の概略構成図である。
8 水側ケーシング 10 水圧応動装置 12 ダイアフラム 16 一次室 21 二次室 37 スピンドル R 凸凹面 L 粗面
Claims (1)
- 【請求項1】 通水路の一部を樹脂材料で形成した湯沸
器において、上記樹脂材料で形成された通水路のうち、
水抜きし難い部位の接水表面を粗面に形成したことを特
徴とする湯沸器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10257492A JP2000074489A (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | 湯沸器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10257492A JP2000074489A (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | 湯沸器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000074489A true JP2000074489A (ja) | 2000-03-14 |
Family
ID=17307048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10257492A Pending JP2000074489A (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | 湯沸器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000074489A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011047566A (ja) * | 2009-08-26 | 2011-03-10 | Paloma Industries Ltd | 給湯器 |
CN111351226A (zh) * | 2018-12-24 | 2020-06-30 | 台州旭升卫浴有限公司 | 一种热水器低温自动放水开关阀门 |
-
1998
- 1998-08-26 JP JP10257492A patent/JP2000074489A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011047566A (ja) * | 2009-08-26 | 2011-03-10 | Paloma Industries Ltd | 給湯器 |
CN111351226A (zh) * | 2018-12-24 | 2020-06-30 | 台州旭升卫浴有限公司 | 一种热水器低温自动放水开关阀门 |
CN111351226B (zh) * | 2018-12-24 | 2024-04-09 | 台州旭升卫浴有限公司 | 一种热水器低温自动放水开关阀门 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050620 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070417 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070814 |