JP2000074321A - ガスコンロ用バーナ - Google Patents

ガスコンロ用バーナ

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JP2000074321A
JP2000074321A JP10238883A JP23888398A JP2000074321A JP 2000074321 A JP2000074321 A JP 2000074321A JP 10238883 A JP10238883 A JP 10238883A JP 23888398 A JP23888398 A JP 23888398A JP 2000074321 A JP2000074321 A JP 2000074321A
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Japan
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burner
ignition
flame
gas
ignition chamber
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JP10238883A
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Hiroshi Kodera
洋 小寺
Yuzuru Uchida
譲 内田
Akira Ota
暁 太田
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Harman Co Ltd
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Harman Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火炎の外観を向上でき、しかも点火性能を向
上できるガスコンロ用バーナを提供する。 【解決手段】 バーナ本体1のバーナベース2上にバー
ナキャップ3を載設し、バーナキャップ3の外周部とバ
ーナベース2の上面との間にバーナキャップ3の周方向
に多数の炎孔4を列設したガスコンロ用バーナである。
これにおいて、バーナベース2の下面側に周囲及び下面
を閉塞した点火室5を設けると共にバーナベース2に点
火室5に連通して点火室5にガスを供給するスリット6
を設ける。点火室5に点火手段を設けると共にバーナベ
ース2の外周の鍔部に点火炎をバーナキャップ3の外周
に導く穴部7を上下に貫通するように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスコンロ用バーナ
の構造に関し、詳しくはバーナの点火部の構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図12、図13は従来のガスコンロ用バ
ーナの構造を示す。板金等で形成せるバーナ本体aのバ
ーナベースbの上にバーナキャップcを着脱自在に載置
してあり、バーナキャップcの外周部とバーナベースb
との間に周方向に多数の炎孔dを設けてある。バーナ本
体aの混合管eの基端にはガスノズルfを設けてあり、
ガスノズルfから燃料ガスを供給すると共に混合管eの
基端から一次空気を吸入して混合管eにて燃料ガスと一
次空気が混合されるようになっている。そして混合管e
で混合されたガスがバーナキャップcとバーナベースb
との間の環状の空間hを介して炎孔dから噴出するよう
になっている。上記多数の炎孔dのうち1つが点火用炎
孔d1 となっており、この点火用炎孔d1 の外周に点火
室iを設けてある。バーナ本体aには点火プラグjを取
り付け金具kにて取り付けてあり、点火プラグjの放電
電極mを点火室iに臨ませてある。バーナキャップcに
は点火室iに臨むようにターゲット電極nを設けてあ
り、放電電極mとターゲット電極nとを対向させてあ
る。上記点火用炎孔d1 以外の炎孔dは通常の火炎を形
成する主炎孔d2 と、五徳の五徳脚と対応する部分の五
徳用炎孔となっている。主炎孔d2 は大きな火炎を形成
するためにガスの噴出流量を大きくしてあり、五徳用炎
孔は小さな火炎を形成するためにガスの噴出流量を小さ
くしてある。図中pは燃焼の有無を検知するサーモカッ
プルである。
【0003】しかしてガスが供給されると、点火用炎孔
1 、主炎孔d2 、五徳用炎孔からガスが噴出され、一
方放電電極mとターゲット電極nとの間で発生するスパ
ークで点火用炎孔d1 から噴出するガスに点火されて点
火炎が形成され、点火炎にて主炎孔d2 から噴出するガ
スに点火されて主炎孔d2 に大きい(長い)主火炎が形
成されると共に五徳用炎孔から噴出するガスに点火され
て五徳用炎孔に小さい(短い)五徳用火炎が形成され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
例にあっては、点火用炎孔d1 には点火に最も適当なガ
ス量を供給して点火炎が形成されるが、この点火炎は点
火に適当な火炎であるために五徳用火炎に比べて大きく
(長く)、また主火炎とも大きさ(長さ)が異なり、点
火炎は他の部分の火炎と不揃いになって目立つようにな
り、バーナ全体の火炎が不均一で外観上好ましくないと
いう問題があった。
【0005】本発明は叙述の点に鑑みてなされたもので
あって、火炎の外観を向上でき、しかも点火性能を向上
できるガスコンロ用バーナを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の請求項1のガスコンロ用バーナは、バーナ本体
1のバーナベース2上にバーナキャップ3を載設し、バ
ーナキャップ3の外周部とバーナベース2の上面との間
にバーナキャップ3の周方向に多数の炎孔4を列設した
ものにおいて、バーナベース2の下面側に周囲及び下面
を閉塞した点火室5を設けると共にバーナベース2に点
火室5に連通して点火室5にガスを供給するスリット6
を設け、点火室5に点火手段を設けると共にバーナベー
ス2の外周の鍔部13に点火炎をバーナキャップ3の外
周に導く穴部7を上下に貫通するように設けて成ること
特徴とする。スリット6から下方に向けて点火室5に噴
出するガスに点火室5内で点火手段にて点火され、穴部
7から上方に吐出する点火炎にて炎孔4から出るガスに
点火される。このときバーナベース2の下面側の点火室
5から出る点火炎が穴部7から吐出するだけのために点
火炎がバーナキャップ3の外周に突出せず、従来のよう
に点火炎が目立つことなく、バーナキャップ3の全周の
火炎が揃って火炎の外観が向上する。また点火室5の周
囲及び下面が閉塞されているために混合管11で混合す
る一次空気が多いガスが供給されるものでも閉塞された
室になっていることでリフトしなくなる。つまり、点火
室5が開放されていると、点火室5で点火されてもリフ
トして炎が上がってこない。
【0007】また本発明の請求項2のガスコンロ用バー
ナは、請求項1において、点火室5に通気する通気孔8
を有する底板9を点火室5の下面に取り付けて成ること
を特徴とする。点火室5の周囲及び下面を閉塞してガス
が点火室5から漏れにくいようになっていても、通気孔
8内から点火室5に空気を供給できて点火室5内の燃焼
排ガスをスムーズに排出できると共に点火炎に燃焼用の
二次空気をスムーズに供給できて安定した点火ができ
る。
【0008】また本発明の請求項3のガスコンロ用バー
ナは、請求項1または請求項2において、バーナベース
2とバーナキャップ3との間から出るガスを受けて点火
室5に導く導入ガイド10を穴部7に設けて成ることを
特徴とする。バーナベース2とバーナキャップ3との間
から出るガスを穴部7内の導入ガイド10にて点火室5
内に導くことができ、ガス圧等が下がってスリット6か
ら点火室5に供給されるガス量が少なくなっても点火室
5にガスを充満させて安定した点火をすることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】バーナ本体1は図2、図3に示す
ように混合管11を一体に有するものであり、本例の場
合アルミニウムにて形成されている。混合管11の基端
には燃料ガスを供給するガスノズル12が配置され、ガ
スノズル12から燃料ガスを供給すると、混合管11の
基端から一次空気が吸入されて混合管11内で燃料ガス
と一次空気とが混合されるようになっている。バーナ本
体1の上面には円環状のバーナベース2を設けてあり、
このバーナベース2の上には円環状のバーナキャップ3
を載設してある。本例の場合、バーナキャップ3もアル
ミニウムにて形成されている。バーナキャップ3の外周
とバーナベース2との間には周方向に複数の炎孔4を設
けてある。この炎孔4には溝で形成される主炎孔4a
と、五徳爪と対応する位置のバーナキャップ3とバーナ
ベース2との間の隙間で形成される五徳用炎孔4bとで
構成されている。バーナベース2の外周から外方に向け
て断面が略円弧状となる鍔部13を一体に連出してあ
り、さらに鍔部13から外周に向けて受け段部14を一
体に連出してある。ガラスのような材料にて形成せる天
板15には鍔部13の外径より径の大きな円形の開口1
6を設けてあり、天板15の開口16縁を受け段部14
に載置して天板15を固定してある。
【0010】バーナ本体1やバーナキャップ3はアルミ
ニウムを材料としてダイキャストにて形成されるが、次
のように表面処理をしている。ダイキャストするアルミ
ニウムの材料としては例えば、AlとMgとSiよりな
るアルミニウム合金が用いられ、組成は例えばMgが2
〜4%、Siが1%程度で残りがAlである。そしてア
ルミニウムを材料としてダイキャストすると、約700
℃程度の高温で加工されるために表面に厚いアルミナの
酸化被膜が形成され、このままではねずみ色の艶消しさ
れた外観となり、外観が悪くなると共に表面が粗面とな
る。そこで、上記のようなバーナ本体1やバーナキャッ
プ3をバレル槽に入れ、振動バレル研磨にて研磨して表
面に光沢を出す。振動バレル研磨するとき例えば、バレ
ル槽に3mmφの鋼球と共に入れ、振動を与えて表面を
研磨する。この振動バレルにより研磨されることで、上
記の厚いアルミナの酸化被膜が除去され、純アルミニミ
ウムと同じような光沢の外観となると共に表面が平滑に
なる。このように振動バレルで表面を研磨した状態から
大気に晒すと、表面にアルミナの酸化被膜が形成される
が、常温のため形成されるアルミナの酸化被膜の層は非
結晶で、且つ10Å程度の極薄のものとなり、純アルミ
ニウムと同じような金属光沢となって商品価値が高くな
る。また表面が平滑になるためにバーナの加熱温度を2
00℃以下に設計すると煮汁等の焼き付きを起こさず、
濡れ布巾等で拭き取ることができる。
【0011】バーナキャップ3をバーナベース2に載設
するときバーナベース2に対してバーナキャップ3を周
方向に位置決めする必要があるが、次の構造を採用して
いる。つまり、図4に示すようにバーナベース2の内周
側には複数個(本例の場合2個)の位置決め突起46を
上方に突出するように設けてあり、バーナキャップ3の
内周には上記位置決め突起46に対応する切欠状の位置
決め凹部17を図5に示すように設けてあり、バーナベ
ース2にバーナキャップ3を載設したとき位置決め突起
46に位置決め凹部17を係止して周方向の位置決めが
できるようになっている。
【0012】バーナキャップ3とバーナベース2との間
には周方向に炎孔4が形成されるが、この炎孔4は外周
に斜め上方に上がるように傾斜させて設けられ、炎孔4
の外周端は炎孔4に対して直交する面にしてある。そし
てバーナ本体1から予混合のガスが供給されて点火され
ると、炎孔4から斜め上方に火炎が吐出するように燃焼
する。このとき炎孔4が斜め上方に向いているために水
平に炎孔が向いているものに比べて鍋底の中心に近い位
置で火炎を形成して燃焼させることができて効率よく鍋
を加熱することができる。バーナキャップ3の上面には
図5に示すように各主炎孔4a間の位置で夫々導入溝1
8を穿設してある。この導入溝18は主炎孔4aと平行
になるように内外方向に向けて設けられている。バーナ
キャップ3の上面は内周側から外周側に向けて上方に高
さの高くなる傾斜面であるが、導入溝18は底面が略水
平になるように設けられる。
【0013】バーナキャップ3の上面の上方には図5に
示すように円盤状のバーナカバー19が所定の間隔を隔
てて配置されており、このバーナカバー19がバーナキ
ャップ3に一体に取り付けられている。炎孔4に火炎を
形成して燃焼するとき火炎に燃焼用の二次空気の供給を
必要とするが、バーナ本体1に天板15が隙間なく取り
付けられているので炎孔4の外周の下方からは十分に燃
焼用の二次空気が供給されず、バーナ本体1及びバーナ
キャップ3の中央穴20から燃焼用の二次空気が供給さ
れるようになっている。中央穴20から図2の矢印aの
ように上に流れる空気はバーナカバー19に当たること
で曲げられ、図2の矢印bに示すようにバーナカバー1
9とバーナキャップ3との間の隙間を通って外周に流
れ、炎孔4で燃焼する火炎に燃焼用の二次空気として供
給される。バーナカバー19とバーナキャップ3の上面
との間を空気が通るとき、バーナキャップ3の上面の各
導入溝18に沿って空気が導入され、導入溝18を通っ
た空気が主炎孔4aの両側に供給されて主炎孔4aに燃
焼用の二次空気が効果的に供給される。これにより安定
した燃焼を行わせることができる。また導入溝18に上
記のように空気が通ることでバーナキャップ3の上面の
部分が冷却され、アルミニウムにて形成せるバーナキャ
ップ3でも溶けるというような弊害がなくなる。
【0014】またバーナカバー19の周縁には図5に示
すように斜め上方に向けて立ち上がる立ち上がり縁21
を設けてあって、バーナカバー19を煮汁等を受ける皿
としてある。またバーナカバー19の外径はバーナキャ
ップ3の外径より大きくしてある。このようにバーナカ
バー19を取り付けてあることにより調理しているとき
にこぼれる煮汁等を受けることができ、煮汁がこぼれて
炎孔4が詰まったりするのを防止できる。上記のように
煮汁等を受けるために立ち上がり縁21を設けてある
が、この立ち上がり縁21が斜め上方に立ち上がってい
るために炎孔4での燃焼の邪魔にならない。またバーナ
カバー19の周囲には立ち上がり縁21を設けて煮汁等
を受けることができるようになっているが、周方向の一
箇所に排出樋22を設けてあり、バーナカバー19に受
けた煮汁等を排出樋22から排出するようになってい
る。鍋等を支えるために天板15の上には五徳を設けて
あるが、この五徳の複数の五徳爪のうち1つの五徳爪が
排出樋22に対応させてあり、排出樋22から排出され
る煮汁等を天板15上に導くことができるようになって
いる。またバーナカバー19の外周の一部には庇部23
を突出するように設けてあり、この庇部23で後述する
点火室5の穴部7を覆うようになっており、点火炎が吐
出する穴部7に煮汁等が入らないようになっている。
【0015】上記のように周方向に複数個(本例の場合
5個)設けられる五徳用炎孔4bのうち適宜の五徳用炎
孔4bに対応する部分でバーナ本体1のバーナベース2
や鍔部13の下方には図1や図9に示すように点火室5
が形成されている。この点火室5はバーナベース2や鍔
部13から下方に筒状の周壁45を垂下することより周
囲を囲むように形成されている。この点火室5の下面は
後述する底板9が装着されて閉塞され、点火室5は周囲
及び下面を閉塞した状態となっている。図8、図9のよ
うにバーナベース2には上下に貫通するようにスリット
6が穿孔されており、混合管11から供給された予混合
のガスがスリット6から点火室5内に供給することがで
きるようになっている。スリット6は周方向と直交する
方向に長くなるように設けられており、スリット6の端
部がバーナベース2の外周端まで至っている。バーナベ
ース2の上面にはスリット6の両側でガスをスリット6
に誘い込むガイドをする誘い込み部24を突設してあ
り、誘い込み部24の上面を水平面にしてある。スリッ
ト6の近傍から点火室5内に臨むように点火ターゲット
25を突設してある。バーナベース2の下面側でバーナ
本体1には図1に示すように取り付け金具26にて点火
プラグ27を取り付けてあり、点火プラグ27の放電電
極27aを点火室5に臨ませて放電電極27aを点火タ
ーゲット25に対向させてある。鍔部13の点火室5に
対応する部分には図9に示すように上方に張り出した張
り出し部28を設けてあり、張り出し部28の上部には
上下に貫通するように長穴状の穴部7を設けてある。こ
の長穴状の穴部7の中央部には潜望鏡状の導入ガイド1
0を上方に突出するように設けてあり、スリット6のあ
る部分の近傍で五徳用炎孔4bから吐出するガスを導入
ガイド10で受けて点火室5に導入できるようになって
いる。点火室23の近傍でバーナ本体1には上下に貫通
するように差し込み孔30を設けてあり、この差し込み
孔30にサーモカップル31を差し込んで取り付けてあ
り、このサーモカップル31で燃焼の有無を検出するこ
とができるようになっている。
【0016】上記点火プラグ27及びサーモカップル3
1は取り付け金具26を用いて次のように取り付けられ
る。取り付け金具26には挿通孔32,33を設けてあ
り、この挿通孔32,33には図11に示すように点火
プラグ27やサーモカップル31を挿通してあり、点火
プラグ27をプラグ固定バネ34にて取り付け金具26
に固定すると共にサーモカップル31をサーモカップル
固定バネ35にて取り付け金具26に固定してある。取
り付け金具26はバーナ本体1の固定片37に取り付け
られるが、一対の係止片38の切欠39への係止と固定
ねじ40の打入にて固定してある。このように点火プラ
グ27やサーモカップル31を取り付け金具26にて取
り付けるとき、上記底板9が点火室5の下面の開口を閉
塞するように取り付けられれる。つまり、底板9を間に
挟むように上記取り付け金具26が取り付けられる。こ
の底板9には図6、図10に示すように点火プラグ27
やサーモカップル31の挿通孔32,33を設けてあ
り、これに加えて細幅のスリットよりなる通気孔8を穿
孔してある。この底板9を取り付けることで底板9の下
方の空気を点火室5に通気できるようになっている。ま
た底板9としては異なる通気孔8を設けた複数種のもの
を用意してあり、底板9を着脱することで適宜の通気孔
8を有するものと交換できるようになっている。また底
板9の下面側には取り付け金具26の上板26aが重ね
れられるが、上板26aで上記通気孔8に対応する位置
には必要に応じて開口41を設けてある。
【0017】しかして混合管11からバーナキャップ3
とバーナベース2との間の環状の空間42に一次空気が
混合された予混合のガスが供給されると、主炎孔4a、
五徳用炎孔4bからガスが噴出され、一方を点火室5の
部分ではスリット6からガスが点火室5に噴出されると
共に1つの五徳用炎孔4bから噴出するガスが導入ガイ
ド10で受けられ、二次空気を巻き込みながら導入ガイ
ド10で点火室5に導入される。この状態で点火プラグ
27の放電電極27aと点火ターゲット25との間でス
パークが発生されてガスが点火されて点火炎が形成され
る。この点火炎は点火室5から穴部7の導入ガイド10
の両側から上方に吐出して主炎孔4aや五徳用炎孔4b
から噴出するガスに点火される。このとき主炎孔4aか
ら出る火炎は大きく(長く)、五徳用炎孔4bから出る
火炎は小さい(短い)。そして点火炎はバーナベース2
の下方の点火室5から穴部7を介して上方に吐出するた
めに点火炎が上から見たとき殆ど隠され、五徳用炎孔4
bからの火炎と識別することができなくなる。このた
め、点火炎が目立つことなく、全体の火炎が揃って外観
のよい燃焼状態が得られる。
【0018】上記のように燃焼するが、リフト気味に燃
焼させる場合、混合管11で混合する一次空気の量を多
くしてエアーリッチの状態で予混合のガスが供給される
場合があり、この場合、スリット6からエアーリッチな
ガスが点火室5に供給されるが、点火室5は周囲が周壁
45で囲まれると共に下面が底板9で閉塞されているの
で、点火室5内のガス濃度が点火に必要な濃度に保た
れ、確実に点火される。つまり、点火室5が開放されて
いると、点火室5で点火されてもリフトして炎が上がっ
てこない。このために点火しないことが発生しやすい。
またバーナベース2とバーナキャップ3との間の一つの
五徳用炎孔4bから出るガスを穴部7内の導入ガイド1
0にて点火室5内に導くことができ、ガス圧等が下がっ
てスリット6から点火室5に供給されるガス量が少なく
なっても点火室5にガスを充満させて安定した点火をす
ることができる。また底板9には通気孔8を設けてあ
り、点火室5の周囲及び下面を閉塞してガスが点火室5
から漏れにくいようになっていても、通気孔8内から点
火室5に空気を供給できて点火室5内の燃焼排ガスをス
ムーズに排出できると共に点火炎に燃焼用の二次空気を
スムーズに供給できて安定した点火ができる。また通気
孔8を有する底板9を着脱自在に装着してあり、通気孔
8の開孔面積は一次空気が多い程小さくすることで点火
に適したガス濃度に保ちやすくなる。また上記底板9に
は細幅スリット状の通気孔8を設けてあるが、この通気
孔8の幅は0.9mm以下にする必要がある。このよう
に通気孔8の幅を0.9mm以下にすると、点火室5で
爆発しても点火室5より下方の空間(器具内部)には伝
播しないために不快な爆発音がしなくなる。
【0019】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明は、バーナ本体
のバーナベース上にバーナキャップを載設し、バーナキ
ャップの外周部とバーナベースの上面との間にバーナキ
ャップの周方向に多数の炎孔を列設したガスコンロ用バ
ーナにおいて、バーナベースの下面側に点火室を設ける
と共にバーナベースに点火室に連通して点火室にガスを
供給するスリットを設け、点火室に点火手段を設けると
共にバーナベースの外周の鍔部に点火炎をバーナキャッ
プの外周に導く穴部を上下に貫通するように設けている
ので、スリットから下方に向けて点火室に噴出するガス
に点火室内で点火手段にて点火され、穴部から上方に吐
出する点火炎にて炎孔から出るガスに点火されるもので
あって、バーナベースの下面側の点火室から出る点火炎
が穴部から吐出するだけのために点火炎がバーナキャッ
プの外周に突出せず、従来のように点火炎が目立つこと
なく、バーナキャップの全周の火炎が揃って火炎の外観
が向上するものであり、また点火室の周囲及び下面が閉
塞されているために混合管で混合する一次空気が多いガ
スが供給されるものでも、確実に点火されるものであ
る。
【0020】また本発明の請求項2の発明は、請求項1
において、点火室に通気する通気孔を有する底板を点火
室の下面に取り付けているので、点火室の周囲及び下面
を閉塞してガスが点火室から漏れにくいようになってい
ても、通気孔から点火室に空気を供給できて点火室内の
燃焼排ガスをスムーズに排出できると共に点火炎に燃焼
用の二次空気をスムーズに供給できて安定した点火がで
きるものである。
【0021】また本発明の請求項3の発明は、請求項1
または請求項2において、バーナベースとバーナキャッ
プとの間から出るガスを受けて点火室に導く導入ガイド
を穴部に設けているので、バーナベースとバーナキャッ
プとの間から出るガスを穴部内の導入ガイドにて点火室
内に導くことができるものであって、ガス圧等が下がっ
てスリットから点火室に供給されるガス量が少なくなっ
ても点火室にガスを充満させて安定した点火をすること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスコンロ用バーナの実施の形態の一
例の点火室部分を拡大せる断面図である。
【図2】同上の全体を示す正面から見た断面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の全体の分解斜視図である。
【図5】同上のバーナカバーとバーナキャップの分解斜
視図である。
【図6】同上の底板や取り付け金具の部分を拡大せる分
解斜視図である。
【図7】同上のバーナキャップを示し、(a)は平面
図、(b)は(a)のA−O−B線断面図、(c)は
(a)のC−O−D線断面図である。
【図8】同上のバーナベース部分の平面図である。
【図9】(a)は同上の穴部の拡大平面図、(b)は点
火室の正面から見た拡大断面図、(c)は(b)の側面
から見た断面図である。
【図10】同上の底板を示し、(a)は平面図、(b)
は正面図、(c)は側面図である。
【図11】同上の取り付け金具に点火プラグやサーモカ
ップルを取り付けた状態を示し、(a)は正面図、
(b)は平面図である。
【図12】従来例を示し、(a)は一部切欠平面図、
(b)は(a)のH−O−J線断面図である。
【図13】図12(a)のK−O線断面図である。
【符号の説明】 1 バーナ本体 2 バーナベース 3 バーナキャップ 4 炎孔 5 点火室 6 スリット 7 穴部 8 通気孔 9 底板 10 導入ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 暁 大阪市港区南市岡1丁目1番52号株式会社 ハーマン内 Fターム(参考) 3K017 AA02 AC01 AD04 AD14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナ本体のバーナベース上にバーナキ
    ャップを載設し、バーナキャップの外周部とバーナベー
    スの上面との間にバーナキャップの周方向に多数の炎孔
    を列設したガスコンロ用バーナにおいて、バーナベース
    の下面側に周囲及び下面を閉塞した点火室を設けると共
    にバーナベースに点火室に連通して点火室にガスを供給
    するスリットを設け、点火室に点火手段を設けると共に
    バーナベースの外周の鍔部に点火炎をバーナキャップの
    外周に導く穴部を上下に貫通するように設けて成ること
    特徴とするガスコンロ用バーナ。
  2. 【請求項2】 点火室に通気する通気孔を有する底板を
    点火室の下面に取り付けて成ることを特徴とする請求項
    1記載のガスコンロ用バーナ。
  3. 【請求項3】 バーナベースとバーナキャップとの間か
    ら出るガスを受けて点火室に導く導入ガイドを穴部に設
    けて成ることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    のガスコンロ用バーナ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009198031A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Paloma Ind Ltd コンロバーナ
JP2011002102A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Rinnai Corp コンロ用バーナ
JP2014228210A (ja) * 2013-05-23 2014-12-08 株式会社ハーマン こんろ用バーナ
CN104949170A (zh) * 2014-03-26 2015-09-30 博西华电器(江苏)有限公司 一种燃气灶的火盖、燃气灶及其制造方法、燃气灶燃烧器

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