JP2000074007A - 流体圧シリンダ - Google Patents

流体圧シリンダ

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JP2000074007A
JP2000074007A JP10242828A JP24282898A JP2000074007A JP 2000074007 A JP2000074007 A JP 2000074007A JP 10242828 A JP10242828 A JP 10242828A JP 24282898 A JP24282898 A JP 24282898A JP 2000074007 A JP2000074007 A JP 2000074007A
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piston
communication
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cylinder
discharge port
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Atsushi Sasaki
篤志 佐々木
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Koganei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体圧シリンダのピストンの往復動における
ストローク端での衝撃を小さくする。 【解決手段】 チューブ壁に複数の連通孔23を設けた
連通チューブ17を、シリンダ室12a内のピストン1
5に、ピストンロッド16と平行に貫通させる。シリン
ダ室12aの両端に設けたロッドカバー13、ヘッドカ
バー14の第1給排ポート21、第2給排ポート22に
連通チューブ17の両端側を連通させる。連通チューブ
17内には、ピストン15に磁力で追従移動可能に摺動
シール部材18を設ける。両給排ポートを介しての流体
の供給、排出を連通孔23を介して行わせ、ピストン1
5の両側に形成される圧力室A、Bでの圧力変化を徐々
に行わせて、ストローク端でのピストンの始動、停止に
伴う衝撃を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被駆動部材を直線
方向に往復動する流体圧シリンダに関し、特に被駆動部
材がストローク端にまで駆動されたときに、被駆動部材
に衝撃が加わらないようにした流体圧シリンダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】被加工物つまりワークを被搬送物として
これを水平方向あるいは垂直方向に移動させるために、
直線方向に往復動する被駆動部材を空気圧シリンダなど
の流体圧シリンダで駆動する場合には、被駆動部材をピ
ストンロッドの先端に連結して、ピストンに流体圧を加
えることで被駆動部材を往復動している。
【0003】ピストンロッドを前進方向あるいは後退方
向に往復動させるためにピストンに流体圧を加えると、
ピストンは徐々に速度を増し、前進端あるいは後退端つ
まりストローク端にまで移動し、ストローク端にまで達
したピストンは、シリンダ本体に衝突して停止する。
【0004】このためストローク端では、ピストンロッ
ドに衝突停止時の衝撃が加わり、このピストンロッド先
端に取り付けられた被駆動部材にも衝撃が加わる。した
がって、被駆動部材によってワークを水平方向あるいは
垂直方向に移動する場合には、ピストンロッドのストロ
ーク端でワークに衝撃が加わることとなる。
【0005】かかる衝撃は、例えば、半導体製造工程な
どでシリコンウェハやガラス基盤などの壊れやすい物が
搬送対象のワークとなる場合には、ストローク端でのワ
ークの割れや欠けを発生させる原因となる。また、搬送
位置のズレも発生し易い。
【0006】従来、かかる衝撃を緩和するために、シリ
ンダの中にエアクッションを組み入れたり、モータ駆動
にしたり、あるいはシリンダ速度を遅くしたりなどの手
段がとられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シリンダ内に
エアクッションを組み入れて衝撃を緩和する方法では、
クッションストロークが短い場合には、高速作動させる
シリンダでは十分な衝撃緩和は行えない。
【0008】衝撃を緩和する方法としては、その他にも
モータ駆動や、シリンダ速度を遅くするなどの方法が提
案されている。しかし、モータ駆動では駆動自体が特殊
なためシリンダの製造コストが上昇し、シリンダ速度を
遅くして衝撃を抑える方法ではタクトタイムが上昇し、
それぞれの方法には問題点がある。
【0009】本発明の目的は、流体圧シリンダのピスト
ンの往復動におけるストローク端での衝撃を抑えること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の流体圧シリンダ
では、ピストンロッドが設けられたピストンを直線方向
に往復動自在に収容するシリンダ室を有し、両端にカバ
ーが設けられたシリンダ本体と、前記ピストンを貫通し
て前記ピストンロッドに平行に前記シリンダ室内に配置
され、前記シリンダ室と連通する複数の連通孔が設けら
れた連通チューブと、前記連通チューブの一端部に開口
し、一方の前記カバーと前記ピストンとの間に形成され
る一方の圧力室に前記連通孔を介して連通する第1給排
ポートと、前記連通チューブの他端部に開口し、他方の
前記カバーと前記ピストンとの間に形成される他方の圧
力室に前記連通孔を介して連通する第2給排ポートと、
前記ピストンに対して磁力により追従移動自在に前記連
通チューブ内に設けられ、前記第1給排ポートと前記第
2給排ポートとの連通を阻止する摺動シール部材とを有
し、前記第1給排ポートと第2給排ポートとの一方から
流体を供給し他方から排出して前記ピストンを駆動する
際に、前記ピストンの移動に伴って一方の前記圧力室と
一方の給排ポートとの連通面積を増加させ、他方の前記
圧力室と他方の給排ポートとの連通面積を減少させるよ
うにしたことを特徴とする。
【0011】前記ピストンに前記連通チューブに摺動自
在に嵌合する筒形の永久磁石を設け、前記摺動シール部
材を前記永久磁石と磁力により吸引し合う永久磁石に形
成したことを特徴とする。
【0012】本発明の流体圧シリンダでは、両端にカバ
ーが設けられたシリンダ室内のピストンに、ピストンロ
ッドに平行して、シリンダ室と連通する複数の連通孔を
設けた連通チューブが貫通させられている。この連通チ
ューブの両端側はそれぞれ給排ポートに連通させられ、
この連通チューブ内には両端に設けた給排ポートの連通
を阻止する摺動シール部材が、ピストンに対して追従移
動自在に設けられている。
【0013】そのため、連通チューブの両端に連通させ
た給排ポートの一方から流体を連通チューブ内に供給す
ると、流体は連通チューブの連通孔から、ピストンとカ
バーとの間に形成される一方の圧力室に供給され、この
流体圧によりピストンが押される。
【0014】ピストンとカバーとの間に形成される他方
の圧力室では、この圧力室内の流体はピストンにより押
され、複数の連通孔を介して連通チューブ内を通り、給
排ポートから排出されることとなる。
【0015】このように圧力室への流体の供給、圧力室
からの流体の排出は、連通チューブに設けた連通孔を介
して行われるため、供給、排出に伴う圧力室の圧力変化
は圧力室に連通する連通孔の数、すなわち連通面積に対
応することとなる。
【0016】ピストンの移動に伴い、ピストンの一方の
側に形成される圧力室では開口する連通孔の数は徐々に
増え(連通面積が徐々に増え)、他方の圧力室では連通
孔の数が徐々に減少(連通面積が徐々に減少し)する。
そのため、圧力室が直接給排ポートに連通させられてい
る構成に比べて、本発明の流体圧シリンダでは、圧力室
の圧力変化が急激に起きず、ピストンのストローク端で
の始動、停止時の衝撃を小さく抑えることができる。
【0017】連通チューブに設ける連通孔は、各々の開
口面積を小さくし、且つ多数設けるようにすればよく、
ピストンの移動に伴う連通面積の変化率を小さく抑え、
圧力室の圧力変化を徐々に起こさせることができる。
【0018】連通チューブには、その両端に設けた給排
ポートが連通しないように摺動シール部材が設けられて
いるが、この摺動シール部材を永久磁石とし、連通チュ
ーブの外側を筒形の永久磁石として、両者が互いに吸引
し合うように構成しておけばよい。
【0019】あるいは、摺動シール部材と、連通チュー
ブの外側との一方を永久磁石に構成し、他方を永久磁石
に磁力により吸引される金属を使用するようにしてもよ
い。
【0020】また、上記構成の流体圧シリンダは、例え
ばエアシリンダに構成したり、あるいは油圧シリンダに
構成すればよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明の一実施の形態である流体
圧シリンダを示した断面図である。シリンダ本体は11
は、アルミニウムなどの金属を素材として押し出し加工
により成形された部材を所定の長さ毎に切断し、所定の
機械加工を施すことにより形成されている。
【0023】シリンダ本体11には、図1に示すよう
に、貫通孔12が形成されている。貫通孔12の一端側
にはロッドカバー13が、他端側にヘッドカバー14が
それぞれ設けられ、両カバーは連結ロッド11aにより
互いに連結され、ロッドカバー13とヘッドカバー14
との間がシリンダ室12aとなっている。
【0024】シリンダ室12aには、軸方向に摺動自在
にピストン15が装着され、ピストン15に取り付けら
れたピストンロッド16が、ロッドカバー13を貫通し
てシリンダ本体11の前方に向けて突出している。
【0025】シリンダ室12aには、図1に示すよう
に、ピストン15を貫通してピストンロッド16に平行
に連通チューブ17が設けられている。連通チューブ1
7のチューブ内には、永久磁石でできた摺動シール部材
18が嵌められ、摺動シール部材18の外周に設けたO
リング状のシール部材18aがチューブ内面に接触して
チューブ内の連通状態が阻止されている。
【0026】連通チューブ17を通すピストン15の貫
通部内周面には、摺動シール部材18を磁力で誘導する
誘導部材19が設けられている。誘導部材19は、摺動
シール部材18と磁力で引き合う円筒状の永久磁石に形
成され、この誘導部材19の円筒内を連通チューブ17
が通されている。
【0027】そのため、摺動シール部材18は、ピスト
ン15が軸方向に往復動するときには、ピストン15と
一緒に往復動する誘導部材19の磁力により引かれて往
復動し、ピストン15に追従移動することとなる。
【0028】なお、連通チューブ17が通されている誘
導部材19の円筒内にもOリング状のシール部材19a
が設けられ、このシール部材19aが連通チューブ17
の外周部をシールしてピストン15が往復動してもピス
トン15の前後における連通状態が阻止されるようにな
っている。
【0029】上記連通チューブ17の両端部は、ロッド
カバー13に設けた第1給排ポート21と、ヘッドカバ
ー14に設けた第2給排ポート22とにそれぞれ連通さ
れ、連通チューブ17のシリンダ室12a内を通過する
部分のチューブ壁には、複数の連通孔23が設けられて
いる。
【0030】したがって、外部の流体流路にそれぞれ接
続させられる第1給排ポート21、第2給排ポート22
は、連通チューブ17の連通孔23を介してシリンダ室
12aに連通させられることとなる。また、第1給排ポ
ート21、第2給排ポート22は、オリフィス24、2
5でシリンダ室12a内と連通させられている。
【0031】以上のように構成された流体圧シリンダ
は、第1給排ポート21、第2給排ポート22に接続し
たそれぞれの流体流路を、流体圧供給手段と流体圧排出
手段とに交互に切り換えることにより、ピストン15と
ロッドカバー13との間、ピストン15とヘッドカバー
14との間に形成される両圧力室A、Bの一方に流体が
供給され、他方から流体が排出されて、ピストン15が
往復動することとなる。
【0032】上記構成の流体圧シリンダでは、ピストン
15の往復動は以下のようになる。例えば、第1給排ポ
ート21に接続した流体流路を流体圧供給手段とし、第
2給排ポート22に接続した流体流路を流体圧排出手段
として、ロッドカバー13側にピストン15が到達して
停止している状態から、ヘッドカバー14側に作動開始
する場合について説明する。
【0033】ヘッドカバー14側から移動してきてロッ
ドカバー13側にピストン15が到達して停止している
状態では、ピストン15はロッドカバー13に密着した
状態で、シリンダ室12a内では圧力室Bのみが形成さ
れ、連通チューブ17の連通孔23は圧力室B内にのみ
開口されていることとなる。
【0034】かかる状態では、第1給排ポート21から
供給される流体は、オリフィス24からピストン15面
に向けて吹き付けられる。併せて、第1給排ポート17
に連通させられた連通チューブ17内の摺動シール部材
18端面にも流体は吹き付けられる。
【0035】ピストン15面および摺動シール部材18
端面への流体の吹き付けにより、ロッドカバー13面に
密着した状態のピストン15は徐々にロッドカバー13
から離れヘッドカバー14側へ移動し始める。ピストン
15の移動に伴い、ロッドカバー13とピストン15と
の間に圧力室Aの空間が形成され、併せて連通チューブ
17の連通孔23を介して圧力室A内に流体が供給され
始める。
【0036】ピストン15がこのように移動し始めるこ
とにより連通チューブ17の圧力室A側に連通する連通
孔23の数が徐々に増し、すなわち圧力室A側に通じる
連通面積が徐々に増大して、第1給排ポート21側から
の流体の圧力室A内への供給が徐々に増大する。
【0037】ピストン15の移動とともに圧力室Aの連
通面積が増大する様子を図2に示す。図2では、ピスト
ン15の駆動時のストローク量と圧力室A、B側での連
通孔23に基づく連通面積の関係が直線で示され、ピス
トン15の始動開始に伴い、圧力室A側の連通面積Ar
が増大して行くことがわかる。
【0038】ピストン15の移動速度は、上記のように
圧力室A内の流体の供給が徐々に行われるのに合わせて
少しずつ大きくなり、そのためピストン15の始動開始
時でも急激な速度変化による大きな衝撃は発生しない。
【0039】すなわち、給排ポートが直接シリンダ室内
に直接大きく開口した従来構成の流体圧シリンダでは、
流体が一気にシリンダ室内に流入されるためピストンの
駆動速度が急激に変化し、それに合わせて大きな衝撃が
発生するが、上記構成の本発明の流体圧シリンダでは、
流体が圧力室A内に連通孔23を介して徐々に供給され
るため、ピストン15の駆動速度の急激な変化は起きず
大きな衝撃が発生しない。
【0040】一方、上記要領でピストン15がロッドカ
バー13側からヘッドカバー14側まで移動する間に、
ピストン15とヘッドカバー14との間に形成された圧
力室B側では、圧力室B内の流体が、連通孔23を介し
て連通チューブ17内に入り、さらに第2給排ポート2
2から流体流路側に排出される。
【0041】上記排出に際しては、ピストン15の移動
に伴い、圧力室B内に開口する連通孔23の数、すなわ
ち連通面積Ah が図2に示すように徐々に減少し、それ
に合わせて圧力室B内の流体圧の急激な変化が抑えられ
ることとなる。
【0042】そのため、給排ポートがシリンダ室内に直
接大きく開口した従来構成の流体圧シリンダとは異な
り、流体の排出が一気に行われず、前記流体が圧力室A
内へ徐々に供給される構成と相まって、ピストン15の
駆動時の急激な速度上昇を抑える働きをしている。
【0043】このようにしてピストン15の駆動速度は
徐々に増加し、ストローク工程の半分程で速度が最大と
なる。それ以降は、ピストン15の駆動速度は、ヘッド
カバー14に近づくにつれて徐々に小さくなり、ストロ
ーク端に到達すると、ヘッドカバー14に接触して停止
する。
【0044】図3には、上記要領でピストン15がロッ
ドカバー13側からヘッドカバー14側へ移動する際の
ピストン15のストローク量と、ピストン15の駆動時
間との関係を示す。図3には、ピストン15の始動開始
とともにピストン15のストローク量が徐々に大きくな
り、ヘッドカバー14側に近づくと時間とともにピスト
ン15のストローク量が小さくなることが示されてい
る。なお、ピストン15の駆動速度は、図3の曲線の接
線の傾きで表される。
【0045】なお、上記説明では、摺動シール部材18
と、摺動シール部材誘導部材19とを互いに磁気的に引
き合う永久磁石に構成した場合について説明したが、例
えば一方を永久磁石に構成し、他方をその磁力に磁気的
に引かれる金属製に構成しても良い。
【0046】また、上記説明の連通チューブ17は、そ
のチューブ壁に複数の連通孔23を設ける構成とした
が、例えば、連通チューブ17自体を多孔質の焼結管に
より形成して、わざわざチューブ壁に複数の連通孔23
をあけなくても済むようにしても良い。かかる構成で
は、焼結管の多孔質部分の間隙を流体が通過することと
なる。さらに、本発明は前記の形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
ることはいうまでもない。
【0047】例えば、上記説明では、図1に示すよう
に、ピストンロッド16をピストン15の片側に突出す
るように構成した流体圧シリンダについて説明したが、
図4に示すような両ロッド型、あるいは図5に示す単動
型に構成しても良い。
【0048】図4に示す両ロッド型では、シリンダ本体
11にはシリンダ室12aが設けられ、シリンダ室12
aの両端側にはロッドカバー13が設けられている。
【0049】シリンダ室12aには、軸方向に摺動自在
にピストン15が装着され、ピストン15の両側には同
形のピストンロッド16が、両ロッドカバー13を貫通
してシリンダ本体11の両側に突出させられている。
【0050】シリンダ室12aには、ピストン15を貫
通してピストンロッド16と平行に図1に示したと同様
の構成の連通チューブ17が設けられている。連通チュ
ーブ17内には、ピストン15の連通チューブ17の貫
通部内周面に設けた誘導部材19と磁力で引き合う永久
磁石製の摺動シール部材18が嵌められ、ピストン15
の往復動に追従移動しながらチューブ内の連通状態を阻
止している。
【0051】上記連通チューブ17の両端部は、ロッド
カバー13に設けた第1給排ポート21と第2給排ポー
ト22とにそれぞれ連通され、連通チューブ17のシリ
ンダ室12a内を通過する部分のチューブ壁には、複数
の連通孔23が設けられている。
【0052】以上のように構成された両ロッド型の流体
圧シリンダでも、第1給排ポート21、第2給排ポート
22に接続したそれぞれの流体流路を、流体圧供給手段
と流体圧排出手段とに交互に切り換えることにより、ピ
ストン15の両側に形成される圧力室A、Bの一方の側
へ流体を供給し、他方の側から流体を排出してピストン
15を往復動させることができる。
【0053】かかるピストン15の往復動に際しては、
流体の供給、排出が連通チューブ17の連通孔23を介
して行われるため、前記説明のようにピストン15のス
トローク端での始動、停止時の駆動速度が徐々に行われ
ストローク端での衝撃が極めて小さく抑えられる。
【0054】図5に示す単動型流体圧シリンダでは、シ
リンダ本体11にシリンダ室12aが設けられ、その両
端側にはロッドカバー13とヘッドカバー14とが設け
られている。圧力室Bの内周面にはスプリング26が設
けられ、シリンダ室12aに軸方向に摺動自在に装着さ
れたピストン15の背面側がこのスプリング26により
ロッドカバー13側に向けて付勢が付けられた状態で接
触させられている。
【0055】ピストン15の背面側には、一段高く形成
されたスプリング係止部15aが設けられ、このスプリ
ング係止部15aをスプリング26の螺線内径内に嵌め
込むことにより、ピストン15とスプリング26とが外
れないようになっている。
【0056】背面側からスプリング26により付勢を付
けられたピストン15にはピストンロッド16が取り付
けられ、ロッドカバー13を貫通してシリンダ本体11
の前側に突出させられている。
【0057】シリンダ室12aには、ピストン15を貫
通してピストンロッド16と平行に図1に示すと同様の
構成の連通チューブ17が設けられている。連通チュー
ブ17内には、ピストン15の連通チューブ17の貫通
部内周面に設けた誘導部材19と磁力で引き合う永久磁
石製の摺動シール部材18が嵌められ、ピストン15の
往復動に追従移動しながらチューブ内の連通状態を阻止
している。
【0058】上記連通チューブ17の両端部は、ロッド
カバー13に設けた第1給排ポート21と、ヘッドカバ
ー14に設けた第2給排ポート22とにそれぞれ連通さ
れ、連通チューブ17のシリンダ室12a内を通過する
部分のチューブ壁には、複数の連通孔23が設けられて
いる。
【0059】以上のように構成された単動型の流体圧シ
リンダでは、第1給排ポート21には流体圧供給手段と
流体圧排出手段とに交互に切り換えられる流体流路を接
続し、第2給排ポートには、例えば焼結金属27を詰め
るなどして主に流体排出手段に構成した流体流路を接続
することにより、ピストン15の前面側に形成される圧
力室Aへ流体を供給し、ピストン15の背面側に形成さ
れる圧力室Bから流体を排出して、ピストン15をロッ
ドカバー13側からヘッドカバー14側へ移動させるこ
とができる。
【0060】かかるピストン15の移動に際しては、圧
力室Aには連通チューブ17の連通孔23を介して流体
が徐々に供給され、徐々に速度を上昇させるように駆動
する。圧力室B側では、図5に示すように、ピストン1
5の移動に伴ってスプリング26が縮められ、併せて圧
力室B内の空気が焼結金属27を詰めた第2給排ポート
22を介して排出されることとなる。
【0061】このようにしてピストン15がヘッドカバ
ー14側に到達すると、ピストン15により圧縮された
スプリング26には反発力が溜められ、この反発力でピ
ストン15はロッドカバー13側に押し戻されることと
なる。
【0062】スプリング26の付勢によりピストン15
が戻されるときは、圧力室A内の流体は連通孔23を介
して連通チューブ17内に入り、さらに第1給排ポート
21から排出される。この際、流体の圧力室Aからの排
出は連通孔23を介して行われるので、排出は徐々に行
われる。スプリング26の反発力が一気に開放されよう
としても、圧力室Aの流体は連通孔23を介して徐々に
排出されるので、ストローク端でのピストン15の折り
返し時の駆動速度の急激な変化が起きず、衝撃を小さく
抑えることができる。
【0063】かかる単動型の流体圧シリンダでも、上記
説明のように、流体の給気、排出を連通チューブ17を
介して徐々に行わせることにより、ピストン15のスト
ローク端での始動、停止時における衝撃を極めて小さく
抑えることができる。
【0064】
【発明の効果】本発明では、流体圧シリンダのピストン
の往復動に伴うストローク端での衝撃を緩和することが
できる。
【0065】本発明では、シリンダ室内のピストンには
連通チューブが貫通させられているため、ピストンがシ
リンダ室内周面に沿って回転しようとするのを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の流体圧シリンダを示す
断面図である。
【図2】本発明の流体圧シリンダの作動時における圧力
室内の連通面積と、ピストンのストローク量との関係を
示す線図である。
【図3】本発明の流体圧シリンダの作動時におけるピス
トンのストローク量と、作動時間との関係を示す線図で
ある。
【図4】本発明の流体圧シリンダを両ロッド型に構成し
た一変形例を示す断面図である。
【図5】本発明の流体圧シリンダを単動型に構成した一
変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
11 シリンダ本体 11a 連結ロッド 12 貫通孔 12a シリンダ室 13 ロッドカバー 14 ヘッドカバー 15 ピストン 15a スプリング係止部 16 ピストンロッド 17 連通チューブ 18 摺動シール部材 18a シール部材 19 誘導部材 19a シール部材 21 第1給排ポート 22 第2給排ポート 23 連通孔 24、25 オリフィス 26 スプリング 27 焼結金属 A、B 圧力室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッドが設けられたピストンを
    直線方向に往復動自在に収容するシリンダ室を有し、両
    端にカバーが設けられたシリンダ本体と、 前記ピストンを貫通して前記ピストンロッドに平行に前
    記シリンダ室内に配置され、前記シリンダ室と連通する
    複数の連通孔が設けられた連通チューブと、 前記連通チューブの一端部に開口し、一方の前記カバー
    と前記ピストンとの間に形成される一方の圧力室に前記
    連通孔を介して連通する第1給排ポートと、 前記連通チューブの他端部に開口し、他方の前記カバー
    と前記ピストンとの間に形成される他方の圧力室に前記
    連通孔を介して連通する第2給排ポートと、 前記ピストンに対して磁力により追従移動自在に前記連
    通チューブ内に設けられ、前記第1給排ポートと前記第
    2給排ポートとの連通を阻止する摺動シール部材とを有
    し、 前記第1給排ポートと第2給排ポートとの一方から流体
    を供給し他方から排出して前記ピストンを駆動する際
    に、前記ピストンの移動に伴って一方の前記圧力室と一
    方の給排ポートとの連通面積を増加させ、他方の前記圧
    力室と他方の給排ポートとの連通面積を減少させるよう
    にしたことを特徴とする流体圧シリンダ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流体圧シリンダにおい
    て、 前記ピストンに前記連通チューブに摺動自在に嵌合する
    筒形の永久磁石を設け、前記摺動シール部材を前記永久
    磁石と磁力により吸引し合う永久磁石に形成したことを
    特徴とする流体圧シリンダ。
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