JP2000073760A - 内燃機関のシリンダヘッド冷却構造 - Google Patents

内燃機関のシリンダヘッド冷却構造

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JP2000073760A
JP2000073760A JP10245404A JP24540498A JP2000073760A JP 2000073760 A JP2000073760 A JP 2000073760A JP 10245404 A JP10245404 A JP 10245404A JP 24540498 A JP24540498 A JP 24540498A JP 2000073760 A JP2000073760 A JP 2000073760A
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cylinder head
exhaust
valve
port
support rod
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JP10245404A
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Takatoshi Aoki
孝俊 青木
Kiyoshi Komori
喜義 古森
Hideyuki Aimori
秀行 会森
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関におけるシリンダヘッドの冷却構造
であって、シリンダヘッドのコンパクト化を可能にし、
シリンダヘッドの、燃焼室、排気ポート等の高温加熱部
を有効に冷却するとともに動弁機構を支持するシリンダ
ヘッド壁を有効に冷却して動弁機構の性能向上を図る。 【解決手段】 第1、第2排気弁Ve1 ,Ve2 により
開閉される第1、第2排気弁口31 ,32 の間のシリン
ダヘッド壁に支持孔50をあけ、この支持孔50に、動
弁機構VAのブリッジアーム36を支持する支持ロッド
38を圧入固定し、この支持ロッド38の下端を、シリ
ンダヘッドCHに設けた水ジャケット10 1 に臨ませ、
この支持ロッド38を冷却水により冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のシリン
ダヘッド、特にその燃焼室および排気ポートまわりの加
熱部の冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シリンダヘッドに、各焼室壁に開
口する一対の排気弁口を並設すると共にこれらの排気弁
口に連通する排気ポートを設け、一対の排気弁口を動弁
機構のブリッジアームにより開閉作動される、2本の排
気弁により開閉するようにした、ディーゼル機関におい
て、動弁機構の一対の排気弁を開閉作動するためのブリ
ッジアーム(クロスヘッド)を支持するガイドピンの支
持部の高温化を防止するための冷却手段を施したものは
知られている(特開平8−270412号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでシリンダヘッ
ドには、各燃焼室に一対の吸、排気弁口を開口して、そ
れらの吸、排気弁口を開閉する各対の吸、排気弁を、動
弁機構のブリッジアームにより同調して開閉作動するよ
うにしたものでは、シリンダヘッド上の狭隘な取付スペ
ースに、複数の吸、排気弁、それらの弁を開閉作動する
ブリッジアーム付きの動弁装置、燃焼室の吸、排気弁口
に連通される吸、排気ポート等が隙間少なく配設される
ため、高温に加熱されて、熱負荷の大きい排気ポート、
燃焼室まわりのシリンダヘッド壁を冷却するのに、前記
従来のものの冷却手段では不十分であるという問題があ
り、特に機関の小型化、軽量化、低廉化を図るべく、シ
リンダヘッドの容量を小さくするときには、前記問題が
より大きくなる。
【0004】本発明はかかる事情にかんがみてなされた
もので、シリンダヘッドの高温の加熱部の冷却性を高
め、しかも動弁機構の作動性能を高めるようにして前記
問題を解決できるようにした、新規な内燃機関のシリン
ダヘッド冷却構造を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本請求項1記載の発明は、シリンダヘッドに、燃焼室壁
に開口する一対の第1、第2排気弁口を並設するととも
にそれらの第1、第2排気弁口に連通する排気ポートを
設け、前記第1、第2排気弁口を動弁機構のブリッジア
ームにより開閉作動される、第1、第2排気弁により開
閉するようにした、内燃機関において、前記第1、第2
排気弁口の間のシリンダヘッドの上壁には、その上部よ
り支持孔を穿設し、この支持孔に、前記動弁機構のブリ
ッジアームを支持するための支持ロッドを植設し、この
支持ロッドを、シリンダヘッド壁に形成される水ジャケ
ット内に臨ませてなることを特徴としており、かかる特
徴によれば、シリンダヘッドの排気ポート、排気弁、燃
焼室、燃焼噴射弁まわりのシリンダヘッド壁の高温部を
有効に冷却してシリンダヘッドの冷却性能を高めること
ができるとともに動弁機構のブリッジアームを支持する
支持ロッドを冷却水により積極的に冷却することがで
き、その支持ロッドの支持を確実なものとして動弁機構
の高い性能を確保することができる。
【0006】また前記目的達成のため本請求項2記載の
発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記支持孔
は、シリンダヘッドの排気ポートを含む加熱部まわりの
水ジャケットと、シリンダヘッドの一側に形成される冷
却水出口通路とを連通していることを特徴としており、
かかる特徴によれば、前記請求項1記載の発明の効果を
達成する上に、ブリッジアームを支持する支持ロッドの
冷却性が一層良くなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】この実施例は本発明を直列四気筒の四サイ
クルデイーゼル機関に実施した場合であり、図1は、本
発明を備えた四サイクルディーゼル機関の一部側面図、
図2は、図1の2−2線に沿う前記機関の縦断面図、図
3は、図2の3−3線に沿う前記機関の横断面図、図4
は、図2の4−4線に沿う前記機関の横断面図である。
【0009】シリンダブロックCBのデッキ面上にガス
ケットを介してシリンダヘッドCHが結合され、さらに
このシリンダヘッドCH上にはパッキンを介してヘッド
カバーHCが被着される。前記シリンダヘッドCHは、
Fe等の金属材料により鋳造成形され、平面視長方形状
に形成されており、シリンダブロックCBのシリンダボ
アと対面する下面には、その長手方向すなわちクランプ
軸線方向に沿って4つの燃焼室1が直列して形成されて
おり、各燃焼室1の上壁には、シリンダヘッドCHの横
方向すなわちクランク軸線方向と直交する方向に並列し
て、第1、第2吸気弁口21 ,22 と第1、第2排気弁
口31 ,32 がそれぞれ開口されており、第1吸気弁口
1 はシリンダヘッドCHの、吸、排気ポート6,7の
外端が開口する一側面8に対して遠ざかる側にあり、ま
た第2吸気弁口22 はその一側面8に対して近づく側に
ある。同じように前記第1排気弁口31 は、シリンダヘ
ッドCHの前記一側面8に対して遠ざかる側にあり、ま
た前記第2排気弁口32 はその一側面8に対して近づく
側にある。第1、第2吸気弁口21 ,22 と第1、第2
排気弁口31 ,32 は、通常のように第1、第2吸気弁
Vi1 ,Vi2 と第1、第2排気弁Ve1 ,Ve2 によ
りそれぞれ開閉される。また各燃焼室1の上壁中央部に
は、この上壁を貫通する噴射弁取付孔4が設けられ、こ
の取付孔4に燃料噴射弁FIが着脱可能に取り付られ
る。またシリンダヘッドCHの上壁には、前記第1、第
2吸気弁口21 ,22 および第1、第2排気弁口31
2 のそれぞれの中心同士を結ぶ線上のほぼ中央位置
に、中空筒状のバルブガイド5i1,5i2 および5e
1 ,5e2 がその上壁を貫通して一体に設けられ、バル
ブガイド5i1 ,5i2 には、前記第1、第2吸気弁
Vi1 ,Vi2 が開閉自在に嵌挿され、またバルブガイ
ド5e1 ,5e2 には、前記第1、第2排気弁Ve1
Ve2 が開閉自在に嵌挿される。
【0010】シリンダヘッドCHには、各燃焼室1に対
応して吸気ポート6と排気ポート7とがシリンダヘッド
CHを横切る方向の一方側に集中的に、すなわちカウン
ターフロー式に設けられており、それら吸気ポート6と
排気ポート7の内端は、燃焼室1に連通され、またそれ
らの外端はシリンダヘッドCHの一側面に開口されて、
図示しない吸気系と排気系とにそれぞれ連通接続され
る。
【0011】各燃焼室1に対応する吸気ポート6は、各
独立した第1吸気ポート61 と、第2吸気ポート62
より構成されており、これらの第1、第2吸気ポート6
1 ,62 は、シリンダヘッドCHの上壁に上下方向に重
なり合うように2段に設けられていて、それらの内端
は、前記第1、第2吸気弁口21 ,22 にそれぞれ連通
されている。
【0012】一方各燃焼室1に対応する排気ポート7
は、シリンダヘッドCHの一側面8に開口する、下流側
の1本の排気ポート70 の途中から上流側の2本の第
1、第2分岐排気ポート71 ,72 を2又状に分岐し
て、所謂サイアミーズ排気ポートに構成され、それら第
1、第2分岐排気ポート71 ,72 は前記第1、第2排
気弁口31 ,32 にそれぞれ連通される。
【0013】前記サイアミーズ排気ポート7は、前記噴
射弁取付孔4を挟んで前記第1、第2吸気ポート61
2 と並列して設けられており、クランク軸線と直交し
て直状に延びる一本の下流側の排気ポート70 の内端部
が、第1分岐排気ポート71と第2分岐ポート72 とに
二又状に分岐されている。第1分岐排気ポート71 は、
燃焼室1に対して外側に凸に湾曲されてその上流端が第
1排気弁口31 に連通接続され、また第2分岐排気ポー
ト72 は燃焼室1に対して外側に僅かに湾曲してその上
流端が第2排気弁口32 に連通接続されている。したが
って燃焼室1内からの排気は、第1、第2排気弁口
1 ,3 2 より2又状の第1、第2分岐排気ポート
1 ,72 を通って単一の排気ポート70 に集合され、
そこから排気系へと排出される。
【0014】相隣り合う2つの燃焼室1,1に対応す
る、吸気ポート6,6同士および排気ポート7,7同士
は互いに対面するように対称的に配置されており、この
ような配置をとることによってそれらのポート、特に高
温になる排気ポート7,7を囲む水ジャケット10の容
積を大きくとることができ、その結果冷却水によるシリ
ンダヘッドCHの高温部の冷却が効果的に行なわれるよ
うになっている。
【0015】前記一対の第1、第2吸気弁Vi1 ,Vi
2 および一対の第1、第2排気弁Ve1 ,Ve2 は、動
弁カム軸Scに一体に設けられる動弁カムにより作動さ
れる、動弁機構VAにより開閉作動される。
【0016】一対の第1、第2吸気弁Vi1 ,Vi2
よび一対の第1、第2排気弁Ve1,Ve2 を開閉作動
する動弁機構VAは、同一の構造であるので、以下に主
に図2を参照して排気側のものについて説明すると、シ
リンダヘッドCHの、クランク軸線よりも吸、排気ポー
ト6,7側のシリンダヘッド壁の上面には、その長手方
向に間隔をあけて複数の軸受半部20が形成されてお
り、これらの軸受半部20と、それらの上面にボルトに
より固着される軸受キャップ19とにより、図示しない
クランク軸と平行な動弁カム軸Scが回転自在に支持さ
れており、この動弁カム軸Scは、クランク軸により1
/2の減速比をもって回転駆動される。またその動弁カ
ム軸Scよりもやや内側の支持壁30には、その動弁カ
ム軸Scと平行にロッカアーム軸31が支持され、この
ロッカアーム軸31には、二又状に形成されるロッカア
ーム32の基部が揺動自在に支持されており、このロッ
カアーム32の一方の腕部321 には、カムローラ33
が回転自在に支持され、このカムローラ33の外周面が
前記動弁カム軸Scと一体の排気カム34のカム面に係
合されている。またロッカアーム32の他の腕部322
には、アジャストスクリュウ35が調節可能に螺挿され
ている。このアジャストスクリュウ35の下端には、後
述する支持ロッド38により昇降自在に支持されるブリ
ッジアーム36の中央頂面が当接されている。ブリッジ
アーム36の一方の腕部361 には、他のアジャストス
クリュウ37が調節可能に螺挿されており、この他のア
ジャストスクリュウ37の下端に、前記第1排気弁Ve
1 の上端が連接されている。一方ブリッジアーム36の
他の腕部362 の下端には、前記第2排気弁Ve2 の上
端が連接されている。
【0017】第1、第2排気弁Ve1 ,Ve2 の上端に
は、それぞれコッタ39,40を介して上部バネ座4
1,42が嵌着されており、これらの上部バネ座41,
42と、シリンダヘッドCHの上壁に着座させた下部バ
ネ座45,46との間には、圧縮コイルバネよりなる弁
バネ43,44が縮設されており、これらの弁バネ4
3,44の弾発力はブリッジアーム36を上方に移動す
るように付勢している。
【0018】平面視で第1、第2排気弁Ve1 ,Ve2
の中心を結ぶ線上のほぼ中心には、シリンダヘッドCH
の上壁の上部より、上下方向のきり孔すなわち支持孔5
0が穿設されている。この支持孔50は、水ジャケット
10の底部まで達しており、その下半部は水ジャケット
10と連通する、後述の弁間水ジャケット101 を形成
している。前記支持孔50の上半部には、直状の前記支
持ロッド38の下半部が圧入固定されている。この支持
ロッド38の中間部には、フランジストッパ53が一体
に形成されており、このフランジストッパ53は、シリ
ンダヘッドCHの上壁に、前記支持孔50を上端を囲む
ように突設したボス部51の上面に係合され、支持ロッ
ド38の下限位置が規制されている。また支持ロッド3
8の下部外周にはシールリング54が嵌着されており、
このシールリング54は、前記支持孔50と支持ロッド
38間を水密にシールしており、水ジャケット10内の
冷却水が、支持孔50を通って外部に漏出しないように
なっている。また前記支持ロッド38の、シリンダヘッ
ドCHの上壁より上方に突出する上端部は、前記ブリッ
ジアーム36の中央部の下面より穿設した行き止まりの
ガイド孔55内に摺動自在に差し込まれており、ブリッ
ジアーム36は、この支持ロッド38により上下方向に
摺動自在に支持されている。ガイド孔55の上部内端に
は、大気に連通する通気孔56が設けられており、これ
によりブリッジアーム36の円滑な上下摺動が可能にな
る。
【0019】クランク軸の回転に連動して動弁カム軸S
cが回転されると、排気カム34、カムローラ33を介
してロッカアーム32が、ロッカアーム軸31まわりに
上下方向に揺動し、このロッカアーム32の揺動と、前
記弁バネ43,44の弾発力との協働により、ブリッジ
アーム36は、支持ロッド38にガイドされつつ上下に
摺動する。これにより、第1、第2排気弁Ve1 ,Ve
2 は予め決められた所定のタイミングをもって上下に開
閉作動され、第1、第2排気弁口31 ,32 が開閉され
る。
【0020】シリンダヘッドCHには、このシリンダヘ
ッドCH、特に高温に加熱される排気ポート7および燃
焼室1まわりを有効に冷却するための、水ジャケット1
0が設けられる。この水ジャケット10は、図2,3矢
印Aで示すように、冷却水がシリンダヘッドCH内をク
ランク軸線と直交する方向に抵抗を受けながらパラレル
に流れて排気ポート7および燃焼室1周りを有効に冷却
したのち、吸、排気ポート6,7を有しない、シリンダ
ヘッドCHの他側に形成した冷却水出口通路11をクラ
ンク軸線方向に流れるように構成されている。そして第
1、第2排気弁Ve1 ,Ve2 の中間部のシリンダヘッ
ド壁には、燃焼室1の近くまで及ぶ、前記支持孔50の
下半部よりなる、前記弁間水ジャケット101 が形成さ
れており、この弁間水ジャケット101 は、水ジャケッ
ト10と冷却水出口通路11間を連通している。弁間水
ジャケット101 の上部は、水ジャケット10と連通さ
れて膨大に形成されていて、そこに前記支持ロッド38
の下端が直接臨んでいる。したがってこの支持ロッド3
8は、水ジャケット10を流れる冷却水により冷却する
ことができ、その過熱を防止することができる。
【0021】前記水ジャケット10は、相隣り合う燃焼
室1に対応して互いに対面する各2本宛の排気ポート
7,7の外周部を取り囲むと共に複数の燃焼室1上壁の
燃料噴射弁FI、第1、2吸気弁Vi1 ,Vi2 および
第1、第2排気弁Ve1 ,Ve 2 を囲むように、シリン
ダヘッドCHの全域にわたって形成されている。またこ
の水ジャケット10は、上下2段に形成される第1、第
2吸気ポート61 ,62の、シリンダヘッドCHを横切
る方向に延びる吸気ポート壁によりクランク軸線と直交
する方向に仕切られており、水ジャケット10内を流れ
る冷却水は、その吸気ポート壁により、シリンダヘッド
CHを、クランク軸線と直交する方向に、その一方から
他方へと誘導されるようになっている。またこの水ジャ
ケット10は、上下方向2段に形成される第1,第2吸
気ポート61 ,62 の上壁には設けられておらず、これ
によりシリンダヘッドCHが嵩高にならないようにして
いる。
【0022】シリンダヘッドCHの底壁には、クランク
軸線よりも吸、排気ポート6,7を有する側に片寄らせ
ると共に各燃焼室1の側方に、そのシリンダヘッドCH
の長手方向に間隔をあけて複数の冷却水流入口15が開
口されており、これらの冷却水の流入口15は、シリン
ダブロックCB側の冷却水通路18と、前記水ジャケッ
ト10間とを連通しており、シリンダブロックCB側の
冷却水は、これらの冷却水流入口15を通って水ジャケ
ット10へと流入するようになっている。
【0023】またシリンダヘッドCHの底壁には、図3
に示すように相隣り合う燃焼室1,1間において前記水
ジャケット10に連通する2つの小孔16が穿設されて
おり、シリンダブロックCB側の冷却水は、これらの小
孔16を通って水ジャケット10に流れるようになって
おり、これによりシリンダブロックCBの気筒間および
シリンダヘッドCHの燃焼室1間の加熱部を有効に冷却
できるようになっている。
【0024】さらにシリンダヘッドCHの底壁には、ク
ランク軸線よりも吸、排気ポート6,7を有する側と反
対側に片寄らせると共に各燃焼室1の境界部の側方に
も、そのシリンダヘッドCHの長手方向に間隔をあけて
前記冷却水出口通路11に連通する複数の他の冷却水流
入口17が開口されており、これらの他の冷却水流入口
17は、シリンダブロックCB側の冷却水通路18と、
前記冷却水出口通路11とを連通しており、シリンダブ
ロックCB側の冷却水が、これらの他の冷却水流入口1
7を通して前記冷却水出口通路11に流入するようにな
っている。
【0025】シリンダブロックCB側の冷却水は、複数
の冷却水流入口15を通って前記水ジャケット10内に
流入する。水ジャケット10内に流入した冷却水は、前
記上下2段の、第1、第2吸気ポート61 ,62 の吸気
ポート壁により案内され、水ジャケット10内をクラン
ク軸線と直交する方向にパラレルに流れる。水ジャケッ
ト10内を流れる冷却水は、高温に加熱される排気ポー
ト7および燃焼室1のまわりを冷却することができる。
特に水ジャケット10の一部をなす弁間水ジャケット1
1 を流れる冷却水は第1、第2排気弁Ve1 ,Ve2
の燃焼室1壁を有効に冷却することができるとともに支
持ロッド38を積極的に冷却してこの支持ロッド38の
支持を確実なものとすることができる。そしてシリンダ
ヘッドCHの加熱部を冷却した冷却水は、冷却水出口通
路11をシリンダヘッドCHのクランク軸線方向に流れ
て流出口12よりシリンダヘッドCH外の冷却水回路へ
と流れる。
【0026】シリンダヘッドCHの幅方向の両側には、
その長手方向に沿って複数のボルト通し孔21が直列し
て穿設されており、これらのボルト通し孔21に挿通さ
れる通しボルト(図示せず)により、このシリンダヘッ
ドCHは、シリンダブロックCBのデッキ面上にガスケ
ットを介して一体に結合される。またシリンダヘッドC
Hの、吸、排気ポート6,7を設けない側には、その長
手方向にオイル戻し通路22が穿設され、さらにこのオ
イル戻し通路22には、シリンダヘッドCHの上面に開
口する複数のオイル戻し孔23が連通されており、シリ
ンダヘッドCH上の潤滑オイルはこれらのオイル戻し孔
23よりオイル戻し通路22を通り図示しないオイル溜
めに戻される。
【0027】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば前記実
施例では、本発明を直列型四気筒ディーゼル機関のシリ
ンダヘッドに実施した場合を説明したが、これを他の内
燃機関のシリンダヘッドにも実施することができること
は勿論であり、また前記実施例では排気ポートは一本の
排気ポートから2本の分岐排気ポートを2又状に分岐し
て構成されるが、この排気ポートを各独立した2本の排
気ポートにより構成してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように本請求項1記載の発明によ
れば、シリンダヘッドの排気ポート、排気弁、燃焼室、
燃焼噴射弁まわりのシリンダヘッド壁の高温部を有効に
冷却してシリンダヘッドの冷却性能を高めることができ
るとともに動弁機構のブリッジアームを支持する支持ロ
ッドを冷却水により積極的に冷却することができ、その
支持ロッドの支持を確実なものとして動弁機構の高い性
能を確保することができる。
【0029】また本請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加えて、動弁機構のブリッジア
ームを支持する支持ロッドの冷却が一層確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】四サイクルディーゼル機関の一部側面図
【図2】図1の2−2線に沿う前記機関の縦断面図
【図3】図2の3−3線に沿う前記機関の横断面図
【図4】図2の4−4線に沿うシリンダヘッドの横断面
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・燃焼室 31 ・・・・・・・・・・第1排気弁口 32 ・・・・・・・・・・第2排気弁口 7・・・・・・・・・・・排気ポート 62 ・・・・・・・・・・第2吸気ポート 10・・・・・・・・・・水ジャケット 101 ・・・・・・・・・水ジャケット(弁間水ジャケ
ット) 36・・・・・・・・・・ブリッジアーム 38・・・・・・・・・・支持ロッド 50・・・・・・・・・・支持孔 CH・・・・・・・・・・シリンダヘッド VA・・・・・・・・・・動弁機構 Ve1 ・・・・・・・・・第1排気弁 Ve2 ・・・・・・・・・第2排気弁
フロントページの続き (72)発明者 会森 秀行 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G016 AA02 AA06 AA12 AA14 AA19 BA03 BA06 BB12 CA13 CA14 CA27 CA36 CA41 CA56 CA57 FA29 GA00 GA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッド(CH)に、燃焼室
    (1)壁に開口する一対の第1、第2排気弁口(31
    2 )を並設するとともにそれらの第1、第2排気弁口
    (31 ,32 )に連通する排気ポート(7)を設け、前
    記第1、第2排気弁口(31 ,32 )を動弁機構(V
    A)のブリッジアーム(36)により開閉作動される、
    第1、第2排気弁(Ve1 ,Ve2 )により開閉するよ
    うにした、内燃機関において、 前記第1、第2排気弁口(31 ,32 )の間のシリンダ
    ヘッド(CH)の上壁には、その上部より支持孔(5
    0)を穿設し、この支持孔(50)に、前記動弁機構
    (VA)のブリッジアーム(36)を支持するための支
    持ロッド(38)を植設し、この支持ロッド(38)
    を、シリンダヘッド(CH)壁に形成される水ジャケッ
    ト(101 )内に臨ませてなることを特徴とする、内燃
    機関のシリンダヘッド冷却構造。
  2. 【請求項2】 前記支持孔(50)は、シリンダヘッド
    (CH)の、排気ポート(7)を含む加熱部まわりの水
    ジャケット(10)と、シリンダヘッド(CH)の一側
    に形成される冷却水出口通路(11)とを連通している
    ことを特徴とする、前記請求項1記載の内燃機関のシリ
    ンダヘッド冷却構造。
JP10245404A 1998-08-31 1998-08-31 内燃機関のシリンダヘッド冷却構造 Pending JP2000073760A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102588027A (zh) * 2011-01-05 2012-07-18 广西玉柴机器股份有限公司 四气门柴油机的气门组件

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