JP2000073558A - 木造住宅における防湿シートの縦取付式切断工具 - Google Patents

木造住宅における防湿シートの縦取付式切断工具

Info

Publication number
JP2000073558A
JP2000073558A JP10245346A JP24534698A JP2000073558A JP 2000073558 A JP2000073558 A JP 2000073558A JP 10245346 A JP10245346 A JP 10245346A JP 24534698 A JP24534698 A JP 24534698A JP 2000073558 A JP2000073558 A JP 2000073558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
moisture
support
guide
proof sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10245346A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuharu Yamada
光治 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP10245346A priority Critical patent/JP2000073558A/ja
Publication of JP2000073558A publication Critical patent/JP2000073558A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】木造住宅の側壁や管柱、間柱の立部材に添接状
に取付けて遊端を引出しながら防湿シートを所望長さに
カットするに際し、防湿シートの弛みを抑制し、且つ切
断作業に優れる縦取付式の防湿シートの切断工具を提供
する。 【解決手段】防湿シートX1の遊端を握り胴差等に払拭
可能に施した目盛りの所望部位まで引出し、前ガイド体
12のロール原反Xから離間する側の端面に沿ってカッ
ターでカットすることによって床組上に散在する工具や
搬入物の影響を受けることなく、所望長さ寸法の切断シ
ートを得る。前後一対のガイド体12、22間で確保さ
れた引出し空間が引出された防湿シートX1が下方に弛
み変形するのを抑制し、カッターを直線動させる案内機
能と、そのカッターで他の個所(隅柱等)が傷つけられ
ない防護機能と、引出された防湿シートX1の弛み変形
の抑制機能とを前後一対のガイド体12、22で持たせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦取付式の防湿シ
ートの切断工具、更に詳しくは木造住宅の柱、間柱や仕
上前の壁に添接状に取り付けて使用される防湿シートの
切断工具に関するものである。
【0002】
【技術背景】近年、木造住宅では、高気密・高断熱の確
保を図り、各部屋の恒温性、恒湿性を維持して換気効
率、冷暖房効果を高めるために天井、壁、床に断熱材を
載設している。快適な室内環境を実現するためには断熱
材をきちんと施工することは勿論であるが、その断熱材
の性能を100%発揮させるために、断熱材内部の空気
を静止させ、常に乾燥状態を保つ、防湿、気密工事が必
要である。一例では、基礎に設けた土台間に床梁を設
け、その床梁間や土台間に根太を組み付け、土台、床
梁、根太間を断熱材を充填して、根太と床下地材(コン
パネ等)の間に防湿シートを張り付け、防湿、気密工事
を施し、床仕上げ材でもって床を構成している。また、
側壁においても、柱や間柱間に断熱材を充填した上、防
湿シートを張設し、耐火ボード等下地材を張り付け、ク
ロスなどで仕上げ内壁を構成している。防湿、気密工事
は室内の湿気が空気の移動と共に床、壁体内に入り、冷
えた所で結露する内部結露を防止し、柱や内部下地材の
腐れや断熱材の性能低下を防ぐため施工される工事で、
防湿シートとしてはアルミ蒸着フィルムやポリエチレン
シートが用いられている。前記防湿シートは、ロール原
反のまま建造途中の木造住宅に搬入され、床下地材を打
ち付ける前や内装壁を組み付ける前に床組上に寝かせた
状態で所望寸法宛引出してカットした後、タッカー等で
打ち付けられる。しかしながら、現実問題として、床組
上では工具類が散在したり、その他の搬入物で引出した
際に切損を招いたり、それらの妨害を受けて所定長さの
引出しと共にカット作業が困難なケースに多々直面す
る。ちなみに、ロール原反の重いものは30キログラム
程度ある為、引出しの際に床組上を転がることがおうお
うにしてあり、取扱いも面倒であった。
【0003】このような問題点を解決することができる
シート張付け用工具として、実用新案登録第25119
43号が既に存在する。この先行技術は、建築物の一部
に固定可能な固定部材に腕部材を連設し、その腕部材先
端にシートロールを回転可能に支持している。しかしな
がら、シートロールを引出して切断する時の切断作業及
びその時のシートロールの弛み性等の配慮がなされてい
ないのが現実である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来事情
に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、木造住
宅の側壁や管柱、間柱の立部材に添接状に取付けて遊端
を引出しながら防湿シートを所望長さにカットするに際
し、防湿シートの弛みを抑制し、且つ切断作業に優れる
縦取付式の防湿シートの切断工具を提供することにあ
る。そして、他の目的とする処は、防湿シートを摩擦抵
抗による負担を掛けずに切断できる縦取付式の防湿シー
トの切断工具を提供することにある。更に、他の目的と
する処は、様々な幅寸法の防湿シートのロール原反を引
出し可能(繰出し可能)支持することができる縦取付式
の防湿シートの切断工具を提供することにある。更に他
の目的とする処は、防湿シートの切断長さを自在に設定
できるコンパクトな縦取付式の防湿シートの切断工具を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に講じた技術的手段は、請求項1は、長尺な支持体に支
持軸を対向状に配設し、該支持軸で防湿シートのロール
原反を回転可能に支承すると共に、前記支持軸に隣設す
る支持体部分に、引き出される防湿シートを案内するシ
ートガイドを設け、前記支持体をその防湿シートのロー
ル原反が鉛直方向を向くように木造住宅の側壁や柱、間
柱等の立部材に添接状に着脱可能に取着し、前記シート
ガイドは、支持軸のサイドの支持体部分に前記ロール原
反と平行状に設けられた前後一対のガイド体と、その前
後一対のガイド体の両端部間に設けてその間に防湿シー
トの引出し空間を確保するスペーサー部とを備え、前記
前ガイド体を後ガイド体よりも幅狭にして前ガイド体の
ロール原反とは離間する側の端面を切断時のカッターの
直線案内面にすると共に後ガイド体をカッター先端の溝
付当たり体としていることを要旨とする。請求項2は、
請求項1記載のシートガイドは、支持体との間に設けら
れたヒンジを支点としてロール原反寄りの端部側を前側
方向に回動可能に構成してあることを要旨とする。請求
項3は、請求項1記載の支持体が各々支持軸を有する上
下の支持杆の遊端部同士をスライド可能に嵌合して高さ
調節可能に組み付け、且つシートガイドは、上側の支持
杆に設けた上側嵌合支持部と、下側の支持杆に設けた下
側嵌合支持部と、各々の嵌合支持部内に介在部材を横架
して形成されるスペーサー部と、両嵌合支持部内のスペ
ーサー部で区画される前後空間に端部を嵌挿して支持さ
れる前後一対のガイド体とを備え、前記上側嵌合支持部
のその上下両端を開放させると共に、前記上側嵌合支持
部及び下側嵌合支持部各々と支持体との間に設けられた
ヒンジを支点として前記前後一対のガイド体におけるロ
ール原反寄りの端部側を前側方向に回動可能に構成して
あることを要旨とする。請求項4は、請求項1乃至3い
ずれか1項記載の前ガイド体におけるロール原反寄りの
端面と底面とのコーナー部を湾曲状にしていることを要
旨とする。請求項5は、請求項1乃至4いずれか1項記
載の支持体におけるシートガイド後方の下部部分に防湿
シートの引出し長さを測定する伸縮定規を上方向回動可
能に取付け、且つそれよりも上方のシートガイド後方の
支持体部分にその伸縮定規を係脱可能に係止して格納状
態に保持する係止部を設けていることを要旨とする。
【0006】(作用)前記技術的手段によれば下記の作
用を奏する。 (請求項1)本木造住宅における防湿シートの縦取付式
切断工具は、支持体を木造住宅の柱、間柱や仕上前の壁
等の立部材に添接するように縦向きにして取着する。こ
の支持体には一対の支持軸で防湿シートのロール原反が
回転可能に支承され、且つそのロール原反に隣設して両
者間を防湿シートの引出し空間とする前後一対のガイド
体がロール原反と平行状に縦設され、更に前ガイド体を
後ガイド体よりも幅狭にして前ガイド体のロール原反と
は離間する側の端面を切断時のカッターの直線案内面に
すると共に、後ガイド体をカッター先端の溝付当たり体
にしており、防湿シートの遊端は引出し空間を経て外部
に臨ませてある。それ故、防湿シートの遊端を握って胴
差等に払拭可能に施した目盛りの所望部位まで引出し、
前記前ガイド体のロール原反から離間する側の端面に沿
ってカッターでカットすることによって床組上に散在す
る工具や搬入物の影響を受けることなく、所望長さ寸法
の切断シートが得られる。そして、前後一対のガイド体
間で確保された引出し空間が引出された防湿シートが下
方に弛み変形するのを抑制し、前ガイド体と、後ガイド
体とを、切断時のカッターの直線案内面、カッターの溝
付当たり体としていることから、カッターを直線動させ
る案内機能と、そのカッターで他の個所(隅柱等)が傷
つけられない防護機能と、引出された防湿シートの弛み
変形の抑制機能とを前後一対のガイド体で持たせられ
る。 (請求項2)本木造住宅における防湿シートの縦取付式
切断工具は、ロール原反の径に関わらず引出し空間を同
引出し空間に進入する防湿シートの進入角度と一致する
傾斜角度に自動調整される。 (請求項3)本木造住宅における防湿シートの縦取付式
切断工具は、請求項2に加えて様々な幅寸法の防湿シー
トのロール原反を引出し可能に支持すると共に、予め長
尺な前後一対のガイド体を、その上部側が上側嵌合支持
部から突出するように貫挿してセットしておくことによ
って支持体の長さ調節時にその場で対応させる。 (請求項4)本木造住宅における防湿シートの縦取付式
切断工具は、防湿シートの引出しに追随してロール原反
が径を縮小して前ガイド体のロール原反寄りの端面と底
面とのコーナー部に鋭角に仮に擦過するようなことがあ
っても同コーナー部に形成した湾曲面で損傷することな
くガイドさせる。 (請求項5)本木造住宅における防湿シートの縦取付式
切断工具は、不使用時に支持体に沿って格納状態になっ
ている伸縮定規を床組上に倒すだけで様々な長さに防湿
シートを切断させる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図4は木造住宅における
防湿シートの縦取付式切断工具の実施の形態を示し、符
号Aがその縦取付式切断工具である。
【0008】この縦取付式切断工具Aは、長尺な支持体
1、シートガイド2、伸縮定規3とを備えている。
【0009】この支持体1は、図2に示すように平面視
下向きを呈する細長コ形状、細長上向きコ形状を呈する
一対の支持杆11、21とからなっており、支持杆1
1、21各々は共に横断面視で内部を中空とする矩形状
を呈し、一方を他方よりも小形にして端部同士がスライ
ド可能に嵌合されて長さ調節可能に組み付けられてい
る。
【0010】この長さ調節に際しては、支持杆11、2
1において小形な支持杆11、21の嵌合部分(本実施
の形態では上側の支持杆11を小形にしている)に等間
隔をおいて取付孔31を穿孔し、任意の取付孔31を選
択してボルト41を締結することで行われている。
【0011】また、この支持体11、21には、上側の
支持杆11の上縁、下側の支持体21の下縁各々に支持
軸51、51が対向状に設けらけれている。
【0012】両支持軸51、51は、各々の支持杆1
1、21における一方の長手側縦杆(図1乃至図4では
右側縦杆)11a、21a寄りに設けられている。上側
の支持軸51は、上側の支持杆11上縁から突設した起
立体に下側の支持杆21側に向かうようにパイプを鉛直
状をもって固定して形成されている。また、下側の支持
軸51は、前記下側の支持杆21下縁から突設した起立
体に上側の支持杆11側に向かうようにパイプを鉛直状
をもって固定し、そのパイプを支承軸として途中に受座
51bを有する回転筒51aを回転可能に遊外嵌して構
成してある。
【0013】回転筒51aは、図1に示すように木造住
宅の柱、間柱等の立部材100に添接するように縦向き
にして取着した時、ロール原反Xの重量による抵抗を受
けてもロール原反Xをスムースに回転させるために設け
てあり、また受座51bは、ロール原反X下端面の受け
部になる。
【0014】シートガイド2は、前後一対のガイド体1
2、22と、その前後一対のガイド体12、22を嵌挿
支持する上側嵌合支持部32、下側嵌合支持部42と、
前後一対のガイド体12、22間に確保される防湿シー
トX1(例えばポリエチレンシート等)の引出し空間5
2と、上側嵌合支持部32及び下側嵌合支持部42各々
と、支持体11、21との間に設けられ、その前後一対
のガイド体12、22各々のロール原反X寄りの端部側
を前側方向に回動可能とするヒンジ200、詳細には蝶
番機構とを備えている。
【0015】上側嵌合支持部32、下側嵌合支持部42
は、共に内部中空な矩形駒体であり、上側の矩形駒体3
2は、上下両端共に開放し、下側の矩形駒体42は、下
側を閉塞してなり、各々の矩形駒体32、42の中間部
に介在部材として所望径のピン32a、42aを横架固
定してスペーサー部32b、42bを形成し、そのスペ
ーサー部32b、42bの前方空間32c、42cを前
ガイド12の嵌挿空間、後方空間32d、42dを後ガ
イド22の嵌挿空間としている。
【0016】前ガイド体12は、角材(木材)を使用し
てなり、後ガイド体22よりも幅狭にして、前記嵌挿空
間32c、42cに嵌挿して支持されており、上部は上
側嵌合支持部42を貫挿させてあり、ロール原反Xから
離間する側の端面を切断時のカッターの直線案内面12
aにしている。
【0017】後ガイド体22は、上端部分を除く殆どの
部分を前ガイド体12よりも幅広にする共に、両端部分
を前記前ガイド体12と同形とし、前記後方空間32
d、42dに嵌挿して支持されるも、上部は前ガイド体
12と同様に上側嵌合支持部42を貫挿させてあり、前
記直線案内面12a直下(真後)の前面部分にはカッタ
ー先端の案内用の溝部22aが凹設されている。
【0018】また、前ガイド体12は、そのロール原反
X寄りの端面と底面とのコーナーを湾曲面12bで形成
している。この湾曲面12bは、防湿シートX1の引出
しに起因してロール原反Xが径を縮小した時等にロール
原反X寄りの端面と底面とのコーナー部に対して鋭角に
擦過するようなことになっても防湿シートX1を損傷す
ることなくガイドすることができる。
【0019】蝶番機構200は、図3、図4に示すよう
に左側縦杆11b、21bの上下端部に一対装設してあ
る。詳細には、一半部201各々を左側縦杆11b、2
1bの上下端部に取付け、その他半部202各々に上側
嵌合支持部32、下側嵌合支持部42を取付けて、シー
トガイド2のロール原反X寄りの端部側を前側方向に回
動可能に構成している。
【0020】伸縮定規3は、後ガイド体22後方である
左側縦杆21bの端面下部部分に上方向回動可能に軸着
してなり、それよりも上方の同左側縦杆21b部分に設
けた係止部13に係脱可能に係止されて通常(不使用
時)は格納状態にあり、使用時は床組上に横倒すと共に
所望長さ伸ばし、付されている目盛りに合わせてカット
することによって防湿シートX1を所望長さに切断する
ことができる。尚、例えば引出し途中で伸縮定規3に付
されている目盛りを使用して防湿シートX1に印を付
け、更にその印を伸縮定規3先端まで引出してからカッ
トする手法で防湿シートX1を切断することも自由であ
る。このようにすることによって、伸縮定規3の引き伸
ばし長さ以上の長さで防湿シートX1を正確な長さにカ
ットする時に好適なものである。
【0021】尚、前記ピン32a、42aは、本実施の
形態では1mm乃至2mmとし、前後一対のガイド体1
2、22との間に防湿シートX1よりも若干広い引出し
空間52を確保するようにしてある。
【0022】斯様に構成された縦取付式切断工具Aは、
回転可能に支承された防湿シートX1のロール原反X
を、その遊端が引出し空間52から外部に臨む状態で前
述するようにして下側の支持杆21の所望個所に開孔し
てある取付孔21cを利用して木造住宅の柱、間柱や仕
上前の壁面等の立部材100に添接するように縦向きに
して着脱可能にビス300止めされる。そして、伸縮定
規3を床組上に横倒しにして必要量伸ばす。次ぎに防湿
シートX1の遊端を伸縮定規3の目盛りまで引出し、前
記前ガイド体12の直線案内面12aに沿ってカッター
でカットすることによって所望長さ寸法の切断シートを
得ることができる。また、防湿シートX1を幅広なタイ
プと交換する時には、支持体11、21相互の嵌合部を
長さ調整する。これによって上側嵌合支持部32から上
方に突出する前後一対のガイド体12、22のその余裕
代がそれに対応し、前後一対のガイド体12、22はロ
ール原反Xに対して平行状態のシートガイド機能及びカ
ッター案内機能等を保持することができる。
【0023】尚、請求項1においては目盛りは胴差等に
払拭可能に施し、その目盛りを使用して所望長さで防湿
シートを切断すること自由である。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、下
記の利点ある。 (請求項1)長尺な支持体に支持軸を対向状に配設し、
該支持軸で防湿シートのロール原反を回転可能に支承す
ると共に、支持体の前記支持軸に隣設する部分に、引き
出させる防湿シートの遊端を案内させるシートガイドを
設け、前記シートガイドは、支持軸の側方に前記ロール
原反と平行状に設けられた前後一対のガイド体と、その
前後一対のガイド体の両端部間にその間に設けられ防湿
シートの引出し空間を確保するスペーサー部とを備え、
前記前ガイド体を後ガイド体よりも幅狭にして前ガイド
体のロール原反から離間する側の端面を切断時のカッタ
ーの直線案内面にすると共に後ガイド体をカッター先端
の溝付当たり体とした防湿シートの縦取付式切断工具で
あるから、床組上に散在する工具や搬入物の影響を受け
ずに防湿シートの所望長さ寸法の切断シートを得ること
ができる。しかも、シートガイドの引出し空間から防湿
シートを引出すものであるから、防湿シートはその引出
し空間で弛み変形が抑制されて切断作業の面倒さを招く
こともないし、前ガイド体と、後ガイド体とを、切断時
のカッターの直線案内面、カッターの溝付当たり体とし
て有効利用していることから、切断操作性と共に他の個
所(間柱等)を傷つけない安全性とを構造的に簡素且つ
低廉下で達成することができる。 (請求項2)その上、支持体との間に設けられたヒンジを
支点としてシートガイドを、ロール原反寄りの端部側を
前側方向に回動可能に構成して、ロール原反の大径、小
径に拘わらず引出し空間を同引出し空間に進入する防湿
シートの進入角度と一致する傾斜角度に自動調整される
ようになっているから、引出された防湿シートが引出し
空間に鋭角をもって進入した場合のように前ガイド体の
ロール原反寄りの端縁に擦過して、切損するような不具
合を防止し、防湿シートにとって親切設計になってい
る。 (請求項3)しかも、様々な長さの防湿シートのロール原
反を引出し可能に支持(セット)する利便性があり、そ
の上、上側嵌合支持部については上下端を開放した構成
にしており、長尺に予形成されている前後一対のガイド
体を、その上部側が上側嵌合支持部から上方に突出する
ように貫挿してセットしておくことによって敢えて長さ
を異にする前後ガイド体との交換を余儀なくされること
なく長さ調節時に即応でき、種々な長さの前後一対のガ
イド体を製作して対処する必要がなく、幅寸法を異にす
るロール原反と交換するに際してコストの高騰を招くこ
とがない。 (請求項4)しかも、防湿シートの引出しに追随してロ
ール原反が径を縮小して前ガイド体のロール原反寄りの
端面と底面とのコーナー部に万が一鋭角に擦過するよう
なことがあっても同コーナー部に形成した湾曲面で損傷
することなくガイドされ、防湿シートに対してより行き
届いた設計にしてある。 (請求項5)また、支持体におけるシートガイド後方の下
部部分に防湿シートの引出し長さを測定する伸縮定規を
上方向回動可能に取付け、且つそれよりも上方の支持体
部分にその伸縮定規を係脱可能に係止して格納状態に保
持する係止部を設けている場合には、不使用時に支持体
に沿って邪魔にならないように格納状態になっているそ
の伸縮定規を係止部から外して横倒させるだけで、その
伸縮定規の伸縮性を使用して防湿シートを所望長さに切
断することができる。従って、床組上の広い平面スペー
スを必要とせずに柱や間柱、仕上前の壁部材等の立部材
前方の数十センチメートルの立体的スペースを利用して
所望長さの切断シートを切断でき、しかも、保管もコン
パクトな木造住宅における防湿シートの縦取付式切断工
具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態木造住宅における防湿シートの縦
取付式切断工具の使用状態を示す斜視図。
【図2】同縦取付式切断工具の分解斜視図で拡大して示
す。
【図3】支持体の拡大横断面図でロール原反径が大径な
場合を示す。
【図4】同拡大横断面図でロール原反径が小径な場合を
示す
【符号の説明】
1:支持体 51、51:支持軸 X1:防湿シート X:ロー
ル原反 2:シートガイド 200:ヒンジ
(蝶番機構) 12、22:前後一対のガイド体 32b、42
b:スペーサー部 52:引出し空間 12a:直線
案内面 11、21:支持杆 3
2:上側嵌合支持部 42:下側嵌合支持部 22a:溝
部 3:伸縮定規 51:支持
軸 32a、42a:介在部材(ピン)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺な支持体に支持軸を対向状に配設し、
    該支持軸で防湿シートのロール原反を回転可能に支承す
    ると共に、前記支持軸に隣設する支持体部分に、引き出
    される防湿シートを案内するシートガイドを設け、前記
    支持体をその防湿シートのロール原反が鉛直方向を向く
    ように木造住宅の側壁や柱、間柱等の立部材に添接状に
    着脱可能に取着し、前記シートガイドは、支持軸のサイ
    ドの支持体部分に前記ロール原反と平行状に設けられた
    前後一対のガイド体と、その前後一対のガイド体の両端
    部間に設けてその間に防湿シートの引出し空間を確保す
    るスペーサー部とを備え、前記前ガイド体を後ガイド体
    よりも幅狭にして前ガイド体のロール原反とは離間する
    側の端面を切断時のカッターの直線案内面にすると共に
    後ガイド体をカッター先端の溝付当たり体としているこ
    とを特徴とする木造住宅における防湿シートの縦取付式
    切断工具。
  2. 【請求項2】前記シートガイドは、支持体との間に設け
    られたヒンジを支点としてロール原反寄りの端部側を前
    側方向に回動可能に構成してあることを特徴とする請求
    項1記載の木造住宅における防湿シートの縦取付式切断
    工具。
  3. 【請求項3】前記支持体が各々支持軸を有する上下の支
    持杆の遊端部同士をスライド可能に嵌合して高さ調節可
    能に組み付け、且つシートガイドは、上側の支持杆に設
    けた上側嵌合支持部と、下側の支持杆に設けた下側嵌合
    支持部と、各々の嵌合支持部内に介在部材を横架して形
    成されるスペーサー部と、両嵌合支持部内のスペーサー
    部で区画される前後空間に端部を嵌挿して支持される前
    後一対の長尺なガイド体とを備え、前記上側嵌合支持部
    のその上下両端を開放させると共に、前記上側嵌合支持
    部及び下側嵌合支持部各々と支持体との間に設けられた
    ヒンジを支点として前記前後一対のガイド体におけるロ
    ール原反寄りの端部側を前側方向に回動可能に構成して
    あることを特徴とする請求項2記載の木造住宅における
    防湿シートの縦取付式切断工具。
  4. 【請求項4】前記前ガイド体におけるロール原反寄りの
    端面と底面とのコーナーを湾曲状にしていることを特徴
    とする請求項1乃至3いずれか1項記載の木造住宅にお
    ける防湿シートの縦取付式切断工具。
  5. 【請求項5】前記支持体におけるシートガイド後方の下
    部部分に防湿シートの引出し長さを測定する伸縮定規を
    上方向回動可能に取付け、且つそれよりも上方のシート
    ガイド後方の支持体部分にその伸縮定規を係脱可能に係
    止して格納状態に保持する係止部を設けていることを特
    徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の木造住宅に
    おける防湿シートの縦取付式切断工具。
JP10245346A 1998-08-31 1998-08-31 木造住宅における防湿シートの縦取付式切断工具 Pending JP2000073558A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10245346A JP2000073558A (ja) 1998-08-31 1998-08-31 木造住宅における防湿シートの縦取付式切断工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10245346A JP2000073558A (ja) 1998-08-31 1998-08-31 木造住宅における防湿シートの縦取付式切断工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000073558A true JP2000073558A (ja) 2000-03-07

Family

ID=17132315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10245346A Pending JP2000073558A (ja) 1998-08-31 1998-08-31 木造住宅における防湿シートの縦取付式切断工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000073558A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000314232A (ja) * 1999-03-03 2000-11-14 Seida Kentetsu:Kk 防水シート治具とこれを吊り下げるための自在吊り金具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000314232A (ja) * 1999-03-03 2000-11-14 Seida Kentetsu:Kk 防水シート治具とこれを吊り下げるための自在吊り金具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3984949A (en) Portable room construction
US6758167B1 (en) Modular pet house
US6968652B1 (en) Flooring device for positioning on joists
JP4565473B2 (ja) サッシ取付用金具及びサッシ
JP2000073558A (ja) 木造住宅における防湿シートの縦取付式切断工具
HU183339B (en) Variable building construction
US4112525A (en) Drying rack assembly for bathing compartments
KR200204049Y1 (ko) 황토를 이용한 이동식 주택의 벽체구조
US8794614B2 (en) Expandable workbench and a method of use
JPH0913800A (ja) 間仕切り用の開口枠の構造
JP3244905U (ja) ペット用フェンス
JP3559151B2 (ja) 断熱内壁パネルのラーメン柱固定構造
KR101942162B1 (ko) 붙박이장의 결로 방지를 위한 보조 난방 장치
JPH05321365A (ja) 建築用断熱材
JPH0454316Y2 (ja)
JP2000001932A (ja) スクリーンパネル
JPH0732013U (ja) 通気層形成具
JP2001317184A (ja) 床下地構造
JP2020133139A (ja) 板材支持具及び間仕切り体
JP2003020879A (ja) 壁面取り付け収納庫
Kapple et al. Construction of Storage Partitions: Using Thin-Wall Panels Developed During a Research Investigation Sponsored by the Lumber Dealers Research Council
JP2521532Y2 (ja) 建材用採寸器
JP2000192475A (ja) 木造家屋の土台・基礎のハイブリッド断熱工法における気密保持方法およびその構造
JP2779438B2 (ja) 木造建築物およびその建築方法
JPH11217923A (ja) 二重床構造