JPH11217923A - 二重床構造 - Google Patents

二重床構造

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JPH11217923A
JPH11217923A JP2237198A JP2237198A JPH11217923A JP H11217923 A JPH11217923 A JP H11217923A JP 2237198 A JP2237198 A JP 2237198A JP 2237198 A JP2237198 A JP 2237198A JP H11217923 A JPH11217923 A JP H11217923A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆梁工法の梁がコンクリートベースから突出
する高さを有効に利用すると共に、床面の支持高さを容
易に調整できる二重床構造を提供する。 【解決手段】 コンクリートベース1上に設置され支持
高さの調整が可能な複数の支持体30と、支持体30に
支持され上端面が同一の水平面を形成するよう配設され
た大引部材21と、大引部材21の上面に格子状に渡さ
れた複数の根太部材22と、根太部材22の上面に載置
される床パネルとを具備し、床パネル4と、大引部材2
1の下にそれぞれ直線状に並べられている支持体30が
形成する各垂直面間と、コンクリートベース1とによ
り、大引部材21の長手方向に長い直方体状の空間24
を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物のコンクリ
ートベース上に支持脚を設置し、この支持脚に支持され
た部材上に床パネルを設置する二重床構造に係り、特
に、逆梁工法と在来工法との融合を図って床下の空間部
を有効利用することができる二重床構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、アパートやマンションなどの集合
住宅において生活騒音が問題化してきており、遮音効果
のある二重床構造が注目されている。
【0003】図9は建造物の2階、または3階以上のフ
ロアに設けられた従来の二重床構造を示しており、符号
の1はコンクリートベース(スラブ)、2は壁、3は梁
であって、床パネル4が複数の支持脚5の上に設置され
ている。図9のF部を拡大した図10及び図11は床パ
ネル4の支持構造例を詳細に示したもので、コンクリー
トベース1と床パネル4との間に防振アジャスト式床支
持脚5を介在させることによって、これらコンクリート
ベース1と床パネル4との間に空間を形成し、これによ
り遮音効果を向上させている。
【0004】この支持脚5は、たとえば硬質ゴムから構
成される台座6と、ねじ部7,8を備えた支持ボルト9
と、該支持ボルト9に螺合させられる床パネル受け10
とから概略構成されており、床パネル受け10の上に
は、図11に示すように、床パネル4及び床板11が載
せられる。
【0005】台座6には、支持ボルト9の一方のねじ部
7に螺合する雌ねじが形成された台座ねじ部材(スリー
ブ)12が固着されており、また、床パネル受け10に
は、支持ボルト9の他方のねじ部8に螺合する雌ねじが
形成された床側ねじ部材(スリーブ)13が貫通孔10
a内に固着されている。
【0006】これらねじ部7,8は互いに逆ねじの関係
になるように構成されている。また、床パネル受け10
の一方の面には、両面粘着シート10bが張り付けられ
ており、床パネル受け10の上面に配置した床パネル4
を接着することができるようになっている。
【0007】支持ボルト9の先端には工具挿入溝14が
形成されており、該工具挿入溝14にマイナスドライバ
などの工具を差し込んで支持ボルト14を回転させるこ
とにより、床パネル4のコンクリートベース1からの高
さを調節することができるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年に
おいてはさらに、限られたスペースを有効利用すること
で集合住宅の付加価値を高め、他の集合住宅との差別化
を図る試みがなされており、そのひとつに逆梁工法と呼
ばれるものがある。
【0009】図12は逆梁工法により建設された建造物
の2階、または3階以上のフロアを示したもので、符号
の1はコンクリートベース、2は壁、3は梁であって、
この場合、梁3はコンクリートベース1及び壁2の内側
に突出している。このため、壁2,2間の全域にわたっ
て床パネル4を配置して床面を形成しようとすれば、図
9に示した従来工法の建造物と比較して、ほぼ梁3の高
さhに相当する分だけ床パネル4とコンクリートベース
1との間の空間が増加する。
【0010】また、図13は大引部材や根太部材を使用
する在来工法により床面を形成した例を示しており、コ
ンクリートベース1の上に束材15を介して際根太16
を支持し、この際根太16上に床パネル4を載置してい
る。このような在来工法においては、コンクリートベー
ス1の面仕上げ精度が低いため、束15の高さを個別に
調整して平坦な床面を形成するようにしているが、この
作業を短時間で正確に実施するためには熟練を必要とす
る問題がある。
【0011】本発明は、上述した空間を有効利用する二
重床構造の提供を目的とするものであり、しかも、大引
部材や根太部材を使用する在来工法との融合を図り、面
仕上げ精度の低いコンクリートベース上に平坦な床面を
容易に形成できるようにすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、建造物を構成するコンクリートベースの上
方に間隔を設けて床パネルが設置される二重床構造にお
いて、前記コンクリートベース上に設置され支持高さの
調整が可能な複数の支持脚と、これら支持脚のうち少な
くとも直線状に配列された各支持脚の上に支持され上端
面が同一の水平面を形成するよう所定の間隔で平行に配
設された複数の大引部材と、該大引部材の上面に格子状
に渡された複数の根太部材と、前記根太部材の上面に載
置される床パネルとを具備し、前記床パネルと、前記大
引部材の下にそれぞれ直線状に並べられている前記支持
脚が形成する各垂直面間と、前記コンクリートベースと
により、前記大引部材の長手方向に長い直方体状の空間
を形成したことを特徴とする二重床構造である。
【0013】この場合、前記支持脚が、弾性部材からな
り上面に凹部が形成された台座と、前記凹部に下端部が
鍔部まで嵌合させられて前記台座上に直立状態に支持さ
れ上端部側に雄ねじ部を備えた支持棒体と、前記大引部
材に穿設した上下方向の貫通孔に固着されたスリーブと
を具備し、前記支持棒体の雄ねじ部が前記スリーブの雌
ねじ部と螺合して、前記大引部材の支持高さを調整可能
に支持することを特徴とするものを採用するのが好まし
く、さらに、前記支持棒体は、下端部側に上端部側と逆
ねじの下部雄ねじ部を備えたボルト部と、前記下部雄ね
じ部と螺合する雌ねじ部を上端部側に備え下端部が前記
台座の凹部に鍔部まで嵌合させられて支持される中空棒
体とで構成されるものでもよい。
【0014】そして、前記直方体状の空間に、前記コン
クリートベース上に長手方向のレールを敷設し、該レー
ル上を移動可能な収納容器を設置すると共に、前記直方
体状の空間の上方を覆う床パネルの長手方向中央部を開
閉可能な収納口にして床下収納庫を設けることを特徴と
している。
【0015】また、壁際に配置された前記支持脚が際根
太を支持してもよい。
【0016】以下、本発明の作用について説明する。請
求項1に記載の発明では、支持脚の高さ調整機能を用い
て大引部材の上端面が同一水平面を形成するよう容易に
調節でき、この大引部材の上面に根太部材を格子状に渡
すことにより、根太部材の上面に床パネル載置用の水平
面を容易に形成することができる。この場合、コンクリ
ートベースと大引部材との間には大引部材を支持する支
持脚のみが存在し、しかも大引部材の下で直線状に並ん
でいるので、床パネルの下には、コンクリートベースか
ら床パネルまでの高さがあり、一対の大引部材の幅でそ
の長手方向に延びる直方体状の大きな空間が形成された
二重床構造となる。
【0017】請求項2に記載の発明では、支持棒体の雄
ねじ部とスリーブの雌ねじ部との螺合を調節することで
大引部材の支持高さを容易に調整でき、また、請求項3
に記載の発明ではさらに、ボルト部の下端部側に設けた
雄ねじ部と中空棒体の上端部側に設けた雌ねじ部との螺
合を調節することによっても大引部材の高さを調整でき
る。
【0018】請求項4に記載の発明では、上記直方体状
の空間を利用して、床パネルを開閉可能な収納口とする
床下収納庫を設けることができる。
【0019】請求項5に記載の発明では、前記支持脚を
使用して際根太を支持するので、際根太の高さ調整が容
易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態を
示す平面図であり、逆梁工法によって施工された集合住
宅の2階フロアの一部を示している。図中、符号の1は
コンクリートベース、2は壁、17は柱であって、壁2
のうち2aは外壁、2bは隣接する住宅との間を仕切る
内壁を示し、外壁2aの内側には断熱材18が設けられ
ている。
【0021】コンクリートベース1の上方には、概略図
11に示したように、矩形の床パネル4を支持脚5で支
持した二重床を形成するが、室内の面積を最大限に広く
するため、コンクリートベース1及び壁2から室内側へ
突出する梁3の上にも床パネル4を配置して床面を形成
する。図1の場合、図2(a)及び図2(b)に示した
2種類の支持脚30,40を使用し、通常の床パネル4
を支持する床パネル支持脚40は概ね壁2a,2bと平
行に所定の間隔で配置されている。
【0022】ここで床パネル支持脚40の構成を図2
(b)に基づいて説明すると、床パネル支持脚40はゴ
ム製の台座41と支持棒体42とによって構成され、台
座41に形成した凹部41aに支持棒体42の下端部4
2aが鍔部42bまで嵌合させられ、台座41から直立
した状態に支持されている。この支持棒体42は、ボル
ト部43と中空棒体44との2部品で構成され、ボルト
部43の上端部側には雄ねじ部43aが設けられ、かつ
ボルト部43の下端部側には雄ねじ部43aと逆ねじの
下部雄ねじ部43bが設けられている。また、中空棒体
44の上端部側にはボルト部43の下部雄ねじ部43b
と螺合する雌ねじ部44aが設けられ、互いに螺合する
ことで一本の支持棒体42を形成している。支持棒体4
2の上端部側、すなわちボルト部43の雄ねじ部43a
は、従来技術に示した支持脚5(図10参照)と同様
に、床パネル受け10をその貫通孔10aに固着された
床側ねじ部材(スリーブ)13の雌ねじ部と螺合して支
持し、上端部の工具挿入溝43cにマイナスドライバな
どの工具を差し込んで回せば床パネル受け10の支持高
さを調整できるようになっている。そして、床パネル受
け10の上面には、床パネル4が両面粘着シートなどに
より張り付けられ、さらにその上には、畳20や床板1
1などが載せられる。
【0023】また、図1のほぼ下半分は畳20を敷いた
和室になるが、この和室及びこれに隣接する部屋の床下
は、大引部材21や根太部材22を使用する在来工法を
併用した二重床構造となっている。この二重床構造は、
図3ないし図5の断面図に示すように、複数の大引部材
支持脚30と、この大引部材支持脚30により支持され
た大引部材21と、その上面に格子状に渡された根太部
材22と、各根太部材22間の大引部材21の上面に重
ね合わされ根太部材22と同一高さの断面形状を有する
上部根太部材23と、根太部材22及び上部根太部材2
3の上面に載置される床パネル4とで構成される。大引
部材21は、4本が所定の間隔でそれぞれが平行となる
ように、しかも外壁2aとも平行に配設されている。こ
れらの大引部材21は、大引部材支持脚30の支持高さ
を調整することで、その上面が同一の平面を形成してい
る。そして、大引部材21の上面には、それぞれが大引
部材21と直交する12本の根太部材22を渡してあ
る。この結果、根太部材22が大引部材21からその高
さ分だけ突出するが、根太部材22間の大引部材21の
上には、同じ高さの上部根太部材23を重ね合わせてあ
るので、根太部材22及び上部根太部材23の上面も同
一の平面を形成することになり、ここに床パネル4を載
置すれば平坦な床面が形成され、さらにその上に畳20
などが載せられる。なお、根太部材22及び上部根太部
材23は、大引部材21に釘打ちなどにより固定されて
いる。
【0024】ここで大引部材支持脚30の構成を図2
(a)に基づいて説明すると、大引部材支持脚30はゴ
ム製の台座31と支持棒体32とによって構成され、台
座31に形成した凹部31aに支持棒体32の下端部3
2aが鍔部32bまで嵌合させられ、台座31から直立
した状態に支持されている。この支持棒体32は、上端
部側に雄ねじ部32cが設けられたもので、その上端部
には工具挿入溝32dが形成されている。一方、大引部
材21に穿設した上下方向の貫通孔21aにスリーブ1
9を嵌合させて固着し、該スリーブ19に設けた雌ねじ
部19aに支持棒体32の雄ねじ部32cを螺合させる
ことで、大引部材支持脚30が大引部材21を支持して
いる。なお、工具挿入溝32dにマイナスドライバなど
の工具を差し込んで回転させることにより、大引部材2
1の支持高さを調整できるようになっている。
【0025】さて、上述した在来工法による大引部材2
1の間隔は、畳20の短辺寸法に合わせて設定され、一
対の大引部材21に畳20が載るようになっている。こ
のため、隣接する一対の大引部材21は畳20の短辺幅
で平行に延び、畳20及び床パネル4の下には、床パネ
ル4と、一対の大引部材21の下にそれぞれ直線状に並
ぶ大引部材支持脚30が形成する垂直面と、そしてコン
クリートベース1とによって、直方体状の空間24が形
成される。この空間24は、両端部に配置された根太部
材22の下に形成される面まで延びて大引部材21の長
手方向に長い形状となる。図1に示した例では、4本の
大引部材21の下に上述した空間24が3列形成されて
いる。
【0026】上述した空間24には、それぞれ床下収納
庫25が設けられている。この床下収納庫25は、コン
クリートベース1に、空間24の長手方向に延びる一対
のレール26を敷設し、該レール26の上を移動可能な
収納容器27を設置したものである。この場合の収納容
器27は、台車27aに別体の収納庫27bを載せたも
のであるが、一体構造のものであってもよい。台車27
a及び収納庫27bの平面視形状は、空間24(畳20
の短辺)よりやや小さい幅と、畳20の短辺をほぼ3倍
にした長さとを有しており、空間部24の長手方向端部
間でレール上を図1の紙面上下方向へ移動可能である。
収納庫27bの収納品は、空間部24の上方を覆う床パ
ネル4の一部に設けた着脱可能な収納口28を開いて出
し入れする。この収納口28は、空間24の長手方向中
央にほぼ畳半畳分の床パネル4に相当する大きさの開口
部28aを設け、該開口部28aに蓋部材28bを開閉
可能に取り付けたものであり、蓋部材28bの上にはさ
らに、同一平面形状をした半畳の畳20aを載置してあ
る。なお、図1及び図3の符号29は敷居であって、3
列の空間24にそれぞれ設けられた収納口28が敷居2
9に沿って並んでいることがわかる。
【0027】図1のB−B線に沿う断面を示す図3によ
れば、際根太支持脚45が壁際に配置された際根太16
を支持している。際根太支持脚45の構成は床パネル1
0が際根太16に置き換えられたもので、図2(b)に
示したものと基本的に同様であり、上端部の工具挿入溝
43cにマイナスドライバを差し込んで回せば、際根太
16の支持高さを容易に調整することができる。
【0028】また、図1のDーD線に沿う断面を示す図
5(a)は、梁3の上面3aに際根太支持脚50を介し
て床パネル4を支持した状態を表している。この際根太
支持脚50は、基本的には図2(a)の大引部材支持脚
30の支持棒体32を短くしたものであり、図5(b)
に示すように、ゴム製の台座51と支持棒体52とによ
って構成され、台座51に形成した凹部51aに支持棒
体52の下端部52aが鍔部52bまで嵌合させられ、
台座51から直立した状態に支持されている。一方、支
持棒体52の上端部側には雄ねじ部52cが設けられ、
この雄ねじ部52cが際根太16に穿設した上下方向の
貫通孔16aに固着されたスリーブ19の雌ねじ部19
aと螺合することで、支持脚50が際根太16を支持し
ている。なお、支持棒体52の上端面には工具挿入溝5
2dが形成されており、該工具挿入溝52dにマイナス
ドライバなどの工具を差し込んで回転させることによ
り、際根太16の支持高さを調整できるようになってい
る。
【0029】図7及び図8は、床下に配設された配管類
などの点検や補修をする際に使用する床下点検口61が
設けられている部分の二重床構造を示したものである。
床下点検口61は、人間が床下に出入りできる程度の開
口を床面に形成するもので、複数の枠材支持脚46に支
持されたほぼ正方形の開口部を形成する枠材62に対
し、常時は床パネル4及び床板11を載せることで閉じ
られている。この場合、図2(b)に示したものと同様
の構造の枠材支持脚46を使用して、床パネル受け10
と同様の受け板63を支持し、該受け板63の上に枠材
62を固着してある。このため、枠材62の支持高さ
は、枠材支持脚46の螺合部を調節することで、容易に
調整できるようになっている。
【0030】以下、上述した構成による二重床構造の作
用を説明する。上述した二重床構造によれば、床パネル
4を床パネル支持脚40で支持する部分と、大引部材2
1を大引部材支持脚30で支持する部分と、際根太16
を際根太支持脚45または際根太支持脚50で支持する
部分とを組み合わせて床面を形成しているので、いずれ
の部分でも支持脚30,40,45,50の螺合を調節
することで支持高さを容易に調整して平坦な床面を形成
することができる。
【0031】そして、逆梁工法の採用により梁3がコン
クリートベース1から突出する高さ分だけ余分に床下に
形成される比較的深く大きなスペースを有効に利用して
設けた床下収納庫25は、3列のそれぞれが平面視で半
畳の畳20aをほぼ3枚縦に並べた面積を有している。
従って、収納庫27bが図1に示す一方の移動限界位置
にある時は、紙面下側の3分の1(畳半畳分)が収納口
28の下に位置し、この領域にある収納品の出し入れが
できるようになっている。また、収納庫27bを台車2
7aごと白抜き矢印の方向へ畳半畳分レール26上で移
動させると、収納庫27bの中央部分の3分の1が収納
口28の下に位置し、さらに白抜き矢印の方向へ畳半畳
分移動させると収納庫27bの紙面上側の3分の1が収
納口28の下に位置し、この位置が台車27bのもう一
方の移動限界となる。このように移動可能な床下収納庫
25を設けたので、畳半畳分の比較的小さな収納口28
でも平面視が半畳の畳3枚分の面積を有する収納庫25
にに収納品の出し入れが可能になる。しかも、このよう
な床下収納庫25が設けられた部分は、大引部材21、
根太部材22及び上部根太部材23を組み合わせた在来
工法を採用しているため、使用する部材の断面寸法や各
構成部材間の間隔なども経験的に確立されており、床パ
ネル4の上に畳20を載せる和室との相性がよい。な
お、開口部28aを形成する部分には根太部材22がな
く強度的には不利であるが、上部根太部材23を大引部
材21の上に重ね、連続する同一高さの面で蓋部材28
bの全周にわたって支持する構造となっているので充分
な支持強度を確保している。
【0032】これまで説明した実施の形態では、支持棒
体が1部品からなる大引部材支持脚30を大引部材21
の支持に使用していたが、支持棒体が2部品からなる床
パネル支持脚40の構造にした支持脚で大引部材21を
支持させてもよく、また、反対に支持棒体が1部品から
なる大引部材支持脚30にパネル受け10を介して床パ
ネル4を、または、受け板63を介して枠材62を支持
させるようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明の二重床構造によれば、次のよう
な効果を奏する。請求項1に記載の発明によれば、逆梁
工法と従来工法とを融合させて、平坦な床面の形成が容
易で、しかも、従来の遮音効果に加えて、大きな直方体
状のスペースを床下に形成した二重床構造を提供できる
といった効果を奏する。
【0034】請求項2及び請求項3に記載の発明によれ
ば、いずれの構成でも支持脚の螺合を調節することによ
り容易に床面の支持高さを調整できるので、熟練した職
人でなくても短時間で作業を実施できるようになる。
【0035】請求項4に記載の発明では、床下に形成さ
れた直方体状の大きな空間を利用して、床パネルを開閉
可能な収納口とする床下収納庫を設けることができるの
で、限られたスペースを有効に利用して付加価値を高め
た集合住宅を提供できるようになる。
【0036】請求項5に記載の発明では、支持高さの調
節が容易な支持脚を使用して際根太を支持するので、際
根太の高さ調整を熟練した職人でなくても短時間で正確
に実施できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す平面図である。
【図2】 本発明の二重床構造に使用する支持脚の図
で、(a)は支持棒体が1部品で構成された支持脚の構
成を示す要部断面図、(b)は支持棒体が2部品で構成
された支持脚の構成を示す要部断面図である。
【図3】 図1のAーA線に沿う断面図である。
【図4】 図1のB−B線に沿う断面図である。
【図5】 図1のC−C線に沿う断面図である。
【図6】 (a)は図1のD−D線に沿う断面図、
(b)は(a)の要部拡大図である。
【図7】 本発明の実施の形態を示す床下点検口が設け
られた部分の平面図である。
【図8】 図7のEーE線に沿う断面図である。
【図9】 従来の建造物の2階または3階以上のフロア
の二重床構造を示す断面図である。
【図10】 図9のF部を拡大した従来の床パネル支持
構造例を示す要部断面図である。
【図11】 従来の床パネル支持構造例を示す斜視図で
ある。
【図12】 逆梁工法による建造物の2階または3階以
上のフロアの二重床構造を示す断面図である。
【図13】 在来工法により際根太を支持して二重床を
形成した構造例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 コンクリートベース 2 壁 3 梁 4 床パネル 5 支持脚 6,31,41,51 台座 16 際根太 17 柱 21 大引部材 22 根太部材 23 上部根太部材 24 空間 25 床下収納庫 26 レール 27 収納容器 27a 台車 27b 収納庫 28 収納口 28a 開口部 28b 蓋部材 30 大引部材支持脚 32,42,52 支持棒体 40 床パネル支持脚 43 ボルト部 44 中空棒体 45,50 際根太支持脚 46 枠材支持脚 61 床下点検口 62 枠材 63 受け板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、建造物を構成するコンクリートベースの上
方に間隔を設けて床パネルが設置される二重床構造にお
いて、前記コンクリートベース上に設置され支持高さの
調整が可能な複数の支持脚と、これら支持脚のうち少な
くとも直線状に配列された各支持脚の上に支持され上端
面が同一の水平面を形成するよう所定の間隔で平行に配
設された複数の大引部材と、該大引部材の上面に格子状
に渡された複数の根太部材と、前記根太部材の上面に載
置される床パネルとを具備し、前記床パネルと、前記大
引部材の下にそれぞれ直線状に並べられている前記支持
脚が形成する各垂直面間と、前記コンクリートベースと
により、前記大引部材の長手方向に長い直方体状の空間
が形成され、この直方体状の空間に、前記コンクリート
ベース上に長手方向のレールを敷設し、該レール上を移
動可能な収納容器を設置すると共に、前記直方体状の空
間の上方を覆う床パネルの一部を開閉可能な収納口にし
て床下収納庫を設けたことを特徴とする二重床構造であ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】以下、本発明の作用について説明する。請
求項1に記載の発明では、支持脚の高さ調整機能を用い
て大引部材の上端面が同一水平面を形成するよう容易に
調節でき、この大引部材の上面に根太部材を格子状に渡
すことにより、根太部材の上面に床パネル載置用の水平
面を容易に形成することができる。この場合、コンクリ
ートベースと大引部材との間には大引部材を支持する支
持脚のみが存在し、しかも大引部材の下で直線状に並ん
でいるので、床パネルの下には、コンクリートベースか
ら床パネルまでの高さがあり、一対の大引部材の幅でそ
の長手方向に延びる直方体状の大きな空間が形成された
二重床構造となる。そして、上記直方体状の空間を利用
して、床パネルを開閉可能な収納口とする床下収納庫を
設けることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】請求項4に記載の発明では、移動可能な収
納容器を設けたので小さな収納口でも収納容器に収納品
の出し入れが可能になる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】図1のB−B線に沿う断面を示す図によ
れば、際根太支持脚45が壁際に配置された際根太16
を支持している。際根太支持脚45の構成は床パネル1
0が際根太16に置き換えられたもので、図2(b)に
示したものと基本的に同様であり、上端部の工具挿入溝
43cにマイナスドライバを差し込んで回せば、際根太
16の支持高さを容易に調整することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】また、図1のDーD線に沿う断面を示す図
(a)は、梁3の上面3aに際根太支持脚50を介し
て床パネル4を支持した状態を表している。この際根太
支持脚50は、基本的には図2(a)の大引部材支持脚
30の支持棒体32を短くしたものであり、図(b)
に示すように、ゴム製の台座51と支持棒体52とによ
って構成され、台座51に形成した凹部51aに支持棒
体52の下端部52aが鍔部52bまで嵌合させられ、
台座51から直立した状態に支持されている。一方、支
持棒体52の上端部側には雄ねじ部52cが設けられ、
この雄ねじ部52cが際根太16に穿設した上下方向の
貫通孔16aに固着されたスリーブ19の雌ねじ部19
aと螺合することで、支持脚50が際根太16を支持し
ている。なお、支持棒体52の上端面には工具挿入溝5
2dが形成されており、該工具挿入溝52dにマイナス
ドライバなどの工具を差し込んで回転させることによ
り、際根太16の支持高さを調整できるようになってい
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】
【発明の効果】本発明の二重床構造によれば、次のよう
な効果を奏する。請求項1に記載の発明によれば、逆梁
工法と従来工法とを融合させて、平坦な床面の形成が容
易で、しかも、従来の遮音効果に加えて、大きな直方体
状のスペースを床下に形成した二重床構造を提供できる
といった効果を奏する。また、床下に形成された直方体
状の大きな空間を利用して、床パネルを開閉可能な収納
口とする床下収納庫を設けることができるので、限られ
たスペースを有効に利用して付加価値を高めた集合住宅
を提供できるようになる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】請求項4に記載の発明によれば、移動可能
な収納容器を設けたので小さな収納口でも収納容器に収
納品の出し入れが可能になる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物を構成するコンクリートベースの
    上方に間隔を設けて床パネルが設置される二重床構造に
    おいて、 前記コンクリートベース上に設置され支持高さの調整が
    可能な複数の支持脚と、これら支持脚のうち少なくとも
    直線状に配列された各支持脚の上に支持され上端面が同
    一の水平面を形成するよう所定の間隔で平行に配設され
    た複数の大引部材と、該大引部材の上面に格子状に渡さ
    れた複数の根太部材と、前記根太部材の上面に載置され
    る床パネルとを具備し、 前記床パネルと、前記大引部材の下にそれぞれ直線状に
    並べられている前記支持脚が形成する各垂直面間と、前
    記コンクリートベースとにより、前記大引部材の長手方
    向に長い直方体状の空間を形成したことを特徴とする二
    重床構造。
  2. 【請求項2】 前記支持脚が、弾性部材からなり上面に
    凹部が形成された台座と、前記凹部に下端部が鍔部まで
    嵌合させられて前記台座上に直立状態に支持され上端部
    側に雄ねじ部を備えた支持棒体と、前記大引部材に穿設
    した上下方向の貫通孔に固着されたスリーブとを具備
    し、前記支持棒体の雄ねじ部が前記スリーブの雌ねじ部
    と螺合して、前記大引部材の支持高さを調整可能に支持
    することを特徴とする請求項1に記載の二重床構造。
  3. 【請求項3】 前記支持棒体が、下端部側に上端部側と
    逆ねじの下部雄ねじ部を備えたボルト部と、前記下部雄
    ねじ部と螺合する雌ねじ部を上端部側に備え下端部が前
    記台座の凹部に鍔部まで嵌合させられて支持される中空
    棒体とで構成されることを特徴とする請求項2に記載の
    二重床構造。
  4. 【請求項4】 前記直方体状の空間に、前記コンクリー
    トベース上に長手方向のレールを敷設し、該レール上を
    移動可能な収納容器を設置すると共に、前記直方体状の
    空間の上方を覆う床パネルの長手方向中央部を開閉可能
    な収納口にして床下収納庫を設けたことを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のいずれかに記載の二重床構造。
  5. 【請求項5】 壁際に配置された前記支持脚が際根太を
    支持することを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
    ずれかに記載の二重床構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008038443A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Shoei Bijutsu:Kk 床支持体および床支持体の設置方法
JP2015137449A (ja) * 2014-01-20 2015-07-30 株式会社熊谷組 二重床構造を有する集合住宅の建物構造

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JP2015137449A (ja) * 2014-01-20 2015-07-30 株式会社熊谷組 二重床構造を有する集合住宅の建物構造

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